説明

測定器

【課題】 汎用の端末で任意の場所からリモート制御できるようにする。
【解決手段】 測定器20は、携帯電話11から移動体通信網10を介して入力された電子メールを受信し、その受信された電子メールから文字列情報抽出手段28によって文字列情報を抽出し、この抽出した文字列情報をデータ変換手段30によってコマンド情報に変換して測定制御部22に出力する。測定制御部22は、変換されたコマンド情報を解読し、その解読結果が実行可能か否かを判定し、実効可能であればその解読結果にしたがって測定値検出部21に対する制御を行なう。電子メール送信手段31は、測定制御部22の判定結果に対応する文字列情報からなる電子メールを、携帯電話11に返送する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話のように一般的に使用されている端末によって測定器を遠隔制御できるようにするための技術である。
【0002】
【従来の技術】測定器の動作を外部からリモート制御する場合、従来では、測定器とパーソナルコンピュータ等の外部装置との間をGPIBインタフェースを介してケーブル接続し、外部装置で測定器の動作条件を指定するためのコマンド情報を生成して測定器に送り、測定器側ではこのコマンド情報を解読し、その解読結果に基づいて動作の制御を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した有線式のGPIBインタフェースを用いたリモート制御では、コマンド情報を生成するための機能を有する専用化された外部装置が必要となる。
【0004】また、リモート制御できる範囲も規定ケーブル長で制限されてしまい、無人化された施設や環境的に常駐が困難な場所での測定には利用できないという不便さがあった。
【0005】本発明は、この問題を解決し、汎用の端末で任意の場所からリモート制御できる測定器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明の請求項1の測定器は、測定対象の特性を表す測定値を検出する測定値検出部(21)と、前記測定値検出部の動作条件を指定するコマンド情報を受けて解読し、その解読結果に基づいて前記測定値検出部の動作を制御する測定制御部(22)と、端末間で電子メールの伝送が可能なネットワークに接続するための通信インタフェース(25)と、前記ネットワーク上のアドレスを設定するためのアドレス設定手段(26)と、前記アドレス設定手段に設定されているアドレスを送信元とする電子メールを前記通信インタフェースを介して受信する電子メール受信手段(27)と、前記電子メール受信手段が受信した前記端末からの電子メールの文字列情報を抽出する文字列情報抽出手段(28)と、前記測定制御部が解読可能な複数のコマンド情報と、該コマンド情報のそれぞれに対応する文字列情報とを予め記憶しているデータベース(29)と、前記データベースを参照して、前記文字列情報抽出手段によって抽出された文字列情報をコマンド情報に変換し、前記測定制御部へ入力するデータ変換手段(30)とを備えている。
【0007】また、本発明の請求項2の測定器は、請求項1記載の測定器において、前記測定制御部は、前記データ変換手段から受けたコマンド情報の解読結果が実行可能か否かを判定する手段を有し、前記測定制御部からコマンド情報の解読結果に対する判定結果を受け、該判定結果に対応する文字列情報からなる電子メールを、前記通信インタフェースを介して前記送信元アドレスの端末に返送する電子メール返送手段(31)を備えていることを特徴としている。
【0008】また、本発明の請求項3の測定器は、請求項2記載の測定器において、前記電子メール返送手段は、前記測定制御部が前記コマンド情報を受けて出力する測定結果の数値データを文字列情報に変換し、該変換した文字列情報からなる電子メールを前記送信元アドレスの端末に返送するように構成されていることを特徴としている。
【0009】また、本発明の請求項4の測定器は、請求項2または請求項3記載の測定器において、前記測定制御部が前記コマンド情報を受けて出力する測定結果の画像情報に基づいて前記送信元アドレスの端末で表示可能な画像情報を生成する画像情報生成手段(32)を有し、前記電子メール返送手段は、前記画像情報生成手段が生成した画像情報を前記電子メールに添付して前記送信元アドレスの端末に返送するように構成されていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用した測定器20の構成と、この測定器20をリモート制御するためのシステムを表している。
【0011】図1において、測定器20の測定値検出部21は、測定対象(図示せず)の特性を表す測定値を検出するためのものであり、例えばこの測定器20がスペクトラムアナライザであれば、測定対象から出力される信号に対して、指定された周波数範囲を掃引しながら、指定された分析帯域幅で各周波数毎の振幅値を検出する。
【0012】この測定値検出部21の動作は測定制御部22によって制御される。測定制御部22は、操作部23の操作で入力される測定パラメータ等の情報にしたがって測定値検出部21を制御する第1の制御モード(ローカル制御モード)と、所定形式(例えばGPIB形式)で入力されるコマンド情報Cを解読し、その解読結果にしたがって測定値検出部21を制御する第2の制御モード(リモート制御モード)とを有している。
【0013】コマンド情報Cは、例えばリセット指令のように特定の命令コードだけからなるものと、パラメータ設定指令のように設定対象のパラメータの種類を表すコードにパラメータ値等を表すデータを加えたものとがある。そしてこのパラメータの値には、測定値検出部21のハードウエア構成によって決まる設定可能範囲が定められており、測定制御部22はコマンド情報の解読結果による制御が実際に行なえるか否かを判定し、その判定結果を後述する電子メール返送手段31に出力する。
【0014】また、この測定制御部22は少なくとも第1の制御モードにある間は、測定値検出部21の測定で得られたデータから信号波形、スペクトラム等の画像情報を生成して表示器24に表示させる。
【0015】一方、この測定器20には、端末間で電子メールの伝送が可能なネットワークの一つである移動体通信網10に接続するための通信インタフェース25が設けられている。
【0016】この通信インタフェース25は、移動体通信網10の基地局10aとの間で電波による通信を行なう無線送受信部25aと、データ信号の変調および復調を行なう変復調部25bとを有しており、移動体通信網10から固有のアドレスA(電話番号またはその電話番号に対応して登録されたメールアドレス)が割り当てられている。
【0017】通信インタフェース25は、例えば、測定器20の筐体(図示せず)に設けられたカードスロット(図示せず)に対して着脱可能なカード型に構成されており、同等のカードスロットを有する他の測定器にも使用できる。
【0018】アドレス設定手段26には、この測定器20をリモート制御する権限を有する者が所持する端末に割り当てられたアドレスB(電話番号またはその電話番号に対応して登録されたメールアドレス)が予め設定されている。なお、このアドレスBは一つでも複数でもよい。
【0019】また、アドレスBが複数ある場合には、各アドレス毎にリモート制御の範囲を限定することもできる。
【0020】電子メール受信手段27は、アドレス設定手段26に設定されているアドレスを送信元とする電子メールを通信インタフェース25を介して受信する。
【0021】文字列情報抽出手段28は、電子メール受信手段27が受信した電子メールの文字列情報を抽出する。
【0022】データベース29には、測定制御部22が解読可能な複数のコマンド情報C1〜Cnと、各コマンド情報C1〜Cnのそれぞれに対応する文字列情報M1〜Mnとが予め記憶されている。
【0023】例えば、測定値検出部20を初期状態にするためのリセットコマンドCiに対しては「リセット」、「RESET」等の文字列情報が対応付けられて記憶され、パラメータ設定用のコマンド、例えば中心周波数設定用のコマンドCjに対しては、そのパラメータの種類を表す「中心周波数」、「センタF」等の文字列情報が対応付けられて記憶されている。
【0024】データ変換手段30は、データベース29の内容を参照し、文字列情報抽出手段27が抽出した文字列情報をコマンド情報に変換して測定制御部22へ出力する。
【0025】例えば、文字列「リセット」が抽出された場合には、この文字列「リセット」に対応するリセットコードCiをコマンド情報として測定制御部22へ出力し、文字列「中心周波数1.0G」が抽出された場合には、文字列「中心周波数」をに対応するコードCjに、文字列「1.0G」を例えばMHz単位で表す数値データ1000000を加えたCj+1000000をコマンド情報Cとして測定制御部22へ出力する。
【0026】なお、前記したようにアドレスBが複数あって各アドレス毎にリモート制御の範囲を設定する場合には、各アドレス毎にデータベース29の参照範囲を設定しておき、送信元アドレスに対応する範囲を参照してコマンド情報に変換する。
【0027】電子メール返送手段31は、測定制御部22の解読結果に対する判定結果を受け、コマンド情報の解読結果が正しく実行できることを示しているときには、その解読結果を実行することを通知するための文字列情報からなる電子メールを通信インタフェース25を介して前記送信元アドレスBの端末に返送する。
【0028】また、コマンド情報の解読結果が正しく実行できないことを示しているときには、その旨を表す文字列情報からなる電子メールを通信インタフェース25を介して前記送信元アドレスBの端末に返送する。
【0029】次に、この測定器20の動作を図2のフローチャートに基づいて説明する。なお、ここで測定器20の測定制御部22は操作部23の操作等によって予め第2の制御モード(リモート制御モード)に設定されているものとし、通信インタフェース25は待ち受け状態になっているものとする。
【0030】始めに、移動体通信網10に接続可能で自己アドレスBの携帯電話11を操作して、例えば図3の(a)に示す「中心周波数1.0G」のような文字列情報Mxをその表示部11aの画面上で作成し、これを本文とする電子メールEm(Mx)を測定器20のアドレスA宛てに送信すると、移動体通信網10はこの電子メールEm(Mx)を送信元のアドレスBとともに測定器20の通信インタフェース25へ伝送する。
【0031】測定器20側で待ち受け状態にあった通信インタフェース25を介して電子メール受信手段27がこの電子メールEm(Mx)を受信すると、文字列情報抽出手段28は、受信された電子メールEm(Mx)の文字列情報Mxを抽出して、データ変換手段30に出力する(S1〜S3)。なお、送信元アドレスがアドレスB以外の電子メールは破棄される。
【0032】文字列情報抽出手段28からの文字列情報Mxを受けたデータ変換手段30は、データベース29を参照して、その文字列情報Mxを測定制御部22が解読可能なコマンド情報に変換できるか否かを判定し、変換可能であればその文字列情報Mxに対応するコマンド情報Cxを求めて測定制御部22へ出力する(S4、S5)。なお、前記したようにアドレス毎にリモート制御の範囲を設定した場合、データベース29の送信元アドレスBに対応する範囲を参照してコマンド情報Cxを求める。
【0033】このコマンド情報Cxは測定制御部22によって解読され、その解読結果が実行可能か否かが判定され、実行可能であればその解読結果に基づいて測定値検出部21の動作が制御される(S6〜S8)。
【0034】そして、解読結果が実行可能であった場合には、文字列情報抽出手段28が抽出した文字列情報MxからなるアドレスB宛ての電子メールEm(Mx)′が電子メール返送手段31から、通信インタフェース25を介して移動体通信網10に送出される(S9)。
【0035】この電子メールEm(Mx)′は、移動体通信網10を介してアドレスBの携帯電話11に伝送され、電子メールEm(Mx)′の文字列情報Mxが携帯電話11の表示部11aに例えば図3の(b)のように表示される。
【0036】アドレスBの携帯電話11を操作している者は、携帯電話11が受信した電子メールの文字列情報Mxと、自分が作成して測定器20に送信した文字列情報とが同じであることを確認することで、自分が測定器20に送信した文字列情報Mxに対応するコマンド情報を測定器20が正しく認識して実行したと判断することができる。
【0037】また、携帯電話11から送信された電子メールEmの文字列情報Mxが、コマンド情報に変換できないものであったり、あるいは文字列情報Mxから変換されたコマンド情報の解読結果が実行不可能な場合、電子メール返送手段31が、その文字列情報Mxに対応するコマンドが実行できないことを示す文字列情報、例えば「Mxは無効です」等の文字列情報Meを生成し、この文字列情報MeからなるアドレスB宛ての電子メールEm(Me)′を移動体通信網10へ出力し、携帯電話11に返送する(S10)。
【0038】この電子メールEm(Me)′を受信した携帯電話11を操作してその内容を表示させると、その表示部11aには、例えば図4のように「中心周波数1.0Gは無効です」の文字列情報Meが表示され、この携帯電話11の操作者は、自分が送信した電子メールEm(Mx)の文字列情報Mxに誤りがあることを確認することができる。
【0039】このように実施形態の測定器20は、携帯電話11から移動体通信網10を介して入力された電子メールの文字列情報をコマンド情報に変換し、このコマンド情報にしたがって動作制御されるように構成されている。
【0040】このため、電子メールの送受信が行なえる汎用の端末である携帯電話11から、移動体通信網10のサービスエリア内のいずれの場所からでも容易にそのサービスエリア内の測定器20の制御が任意のタイミングで行なえる。
【0041】なお、前記した測定器20の通信インタフェース25は、ネットワークとしての移動体通信網10に接続可能に構成されていたが、この移動体通信網10は、一つの企業が提供する通信網だけでなく、インタネットを介在させて接続された複数の移動体通信網を含む場合もあり、また、有線の電話回線を経由してインタネットに接続するインタフェースであってもよい。
【0042】また、前記した測定器20では、電子メールを送ってきた携帯電話11に対して、その電子メールの文字列情報を正しくコマンド情報に変換できるか否か、および変換したコマンド情報の解読結果が実行可能か否かを表す文字列情報からなる電子メールを返送していたが、コマンド情報には測定によって得られた数値データをリモート制御元に通知させる種類のものがあり、この種のコマンド情報に対応する文字列情報をデータベース29に予め設定しておけば、測定によって得られたデータを携帯電話11で確認することができる。
【0043】例えば測定器20がスペクトラムアナライザの場合、最大スペクトラムの周波数やそのレベルを通知させるためのコマンド情報に対して文字列情報「ピーク周波数通知」や「ピークレベル通知」等の文字列情報を予めデータベース29に設定しておく。そして、この文字列情報が含まれる電子メールを受信したときに、測定制御部22は、その文字列情報を変換したコマンド情報の解読結果が実行可能か否かの判定結果を電子メール返送手段31へ送出し、実行可能であれば、その実行によって得られた最大スペクトラムの周波数のデータやピークレベルのデータを電子メール返送手段31へ送出する。
【0044】測定制御部22から実行可能を示す判定結果と周波数データやレベルデータを受けた電子メール返送手段31は、前記同様に受信した電子メールの文字列情報と同一の文字列情報(例えば「ピーク周波数通知」、「ピークレベル通知」)おと周波数データやレベルデータを数字で表す文字列情報とからなる電子メールを返送して、測定によって得られたデータを携帯電話11に通知する。
【0045】また、文字列情報だけでなく、信号波形やスペクトラム波形の画像情報を電子メールに添付して携帯電話11へ送信することもできる。
【0046】図5は、画像情報の添付が可能な測定器20′を示している。この測定器20′では、携帯電話11から画像情報の通知命令を表す文字列情報からなる電子メールを受けたとき、測定制御部22が表示器24のために生成した画像情報を画像情報生成手段32へ出力する。
【0047】画像情報生成手段32は、測定制御部22からの画像情報に基づいて携帯電話11で表示可能な画像情報Gを生成して、電子メール返送手段31′に出力する。電子メール返送手段31′は、前記した電子メールに画像情報Gを添付して携帯電話11へ返送する。
【0048】この電子メールを受けた携帯電話11では、測定器20′からの電子メールを確認して添付ファイルを開くことで、測定器20′の表示器24の表示内容とほぼ同様の画像が例えば図6の(a)、(b)のように表示されることになり、この画像から信号波形やスペクトラム波形を確認することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の測定器は、端末からネットワークを介して入力された電子メールの文字列情報をコマンド情報に変換し、このコマンド情報にしたがって動作制御されるように構成されている。
【0050】このため、電子メールの送受信が行なえるネットワークに接続可能な汎用の端末、即ち、携帯電話、PHS、PAD(携帯型情報端末)、パーソナルコンピュータから、ネットワークのサービスエリア内のいずれの場所からでも容易に制御が行なえる。
【0051】また、測定制御部によるコマンド情報の解読結果に対する判定結果に対応する文字列情報からなる電子メールを、通信インタフェースを介して送信元アドレスの端末に返送する電子メール返送手段を備えた測定器では、端末から送信した電子メールの文字列情報による制御が正しく行なえるか否かを知ることができ、確実なリモート制御が行なえる。
【0052】また、測定制御部がコマンド情報を受けて出力する測定結果の数値データを文字列情報に変換し、その文字列情報からなる電子メールを送信元アドレスの端末に返送するように構成された測定器では、端末の表示部で測定結果の数値データを確認することができる。
【0053】また、測定制御部がコマンド情報を受けて出力する測定結果の画像情報に基づいて送信元アドレスの端末で表示可能な画像情報を生成し、その画像情報を電子メールに添付して送信元アドレスの端末に返送するように構成された測定器では、端末の表示部で信号波形やスペクトラム等の波形情報を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成と全体システムを示す図
【図2】実施形態の処理手順を示すフローチャート
【図3】実施形態の測定器をリモート制御する携帯電話の表示例を示す図
【図4】実施形態の測定器をリモート制御する携帯電話の表示例を示す図
【図5】画像情報が添付された電子メールを送信する機能を有する実施形態の測定器の構成を示す図
【図6】実施形態の測定器をリモート制御する携帯電話の表示例を示す図
【符号の説明】
10……移動体通信網、10a……基地局、11……携帯電話、11a……表示部、20、20′………測定器、21……測定値検出部、22……測定制御部、23……操作部、24……表示器、25……通信インタフェース、26……電子メール受信手段、27……アドレス設定手段、28……文字列情報抽出手段、29……データベース、30……データ変換手段、31……電子メール返送手段、32……画像情報生成手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】測定対象の特性を表す測定値を検出する測定値検出部(21)と、前記測定値検出部の動作条件を指定するコマンド情報を受けて解読し、その解読結果に基づいて前記測定値検出部の動作を制御する測定制御部(22)と、端末間で電子メールの伝送が可能なネットワークに接続するための通信インタフェース(25)と、前記ネットワーク上のアドレスを設定するためのアドレス設定手段(26)と、前記アドレス設定手段に設定されているアドレスを送信元とする電子メールを前記通信インタフェースを介して受信する電子メール受信手段(27)と、前記電子メール受信手段が受信した前記端末からの電子メールの文字列情報を抽出する文字列情報抽出手段(28)と、前記測定制御部が解読可能な複数のコマンド情報と、該コマンド情報のそれぞれに対応する文字列情報とを予め記憶しているデータベース(29)と、前記データベースを参照して、前記文字列情報抽出手段によって抽出された文字列情報をコマンド情報に変換し、前記測定制御部へ入力するデータ変換手段(30)とを備えた測定器。
【請求項2】前記測定制御部は、前記データ変換手段から受けたコマンド情報の解読結果が実行可能か否かを判定する手段を有し、前記測定制御部からコマンド情報の解読結果に対する判定結果を受け、該判定結果に対応する文字列情報からなる電子メールを、前記通信インタフェースを介して前記送信元アドレスの端末に返送する電子メール返送手段(31)を備えていることを特徴とする請求項1記載の測定器。
【請求項3】前記電子メール返送手段は、前記測定制御部が前記コマンド情報を受けて出力する測定結果の数値データを文字列情報に変換し、該変換した文字列情報からなる電子メールを前記送信元アドレスの端末に返送するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の測定器。
【請求項4】前記測定制御部が前記コマンド情報を受けて出力する測定結果の画像情報に基づいて前記送信元アドレスの端末で表示可能な画像情報を生成する画像情報生成手段(32)を有し、前記電子メール返送手段は、前記画像情報生成手段が生成した画像情報を前記電子メールに添付して前記送信元アドレスの端末に返送するように構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の測定器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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