説明

火山灰利用の特殊コンクリートの製造方法

【課題】石灰、セメントを用いないで、自然界に豊富に存在する火山灰や、風化火山灰(粘土)を利用し、常温で混練し成型し固化させ、耐久性に富み、強固なコンクリートを製造する。
【解決手段】自然界に豊富に存在する火山灰と風化火山灰(粘土)の2種類の火山灰を混練して成型し、当該成型物を常温で固化させ、即ち、天日にて乾燥させて水分を除去して固化させ、その後に、天水(朝露)に濡らすことにより、さらに堅固な結晶構造体を形成するように凝固させて、火山灰利用の特殊コンクリートを製造する。また、原材料として、玄武岩系の風化火山灰(粘土)と岩塩または濃縮の苦塩(にがり)を用いる。併せて、火山灰利用の特殊コンクリートの混練成型の際に、内部に、骨材として、各種の産業廃棄物、その他の適宜な材料などを投入して、堅固に封印密閉することにより、各種の産業廃棄物などの処理を図る。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】
【0001】
本発明は、石灰、セメントを用いないで、自然界に豊富に存在する火山灰と風化火山灰(粘土)の2種類の火山灰を混練して成型し、当該成型物を常温で固化させ、即ち、天日にて乾燥させて水分を除去して固化させ、その後に、天水(朝露)に濡らすことにより、さらに堅固な結晶構造体を形成するように凝固させて、耐久性に富み強固な火山灰利用の特殊なコンクリートの製造方法に関するものである。
また、玄武岩系の風化火山灰(粘土)と岩塩または苦塩(にがり)を混練し成型して、当該成型物を常温で固化させ、即ち、天日にて乾燥させて水分を除去して固化させ、その後に、天水(朝露)に濡らすことにより、さらに堅固な結晶構造体を形成するように凝固させて、耐久性に富み強固な火山灰利用の特殊コンクリートの製造方法に関するものである。
併せて、火山灰利用の特殊コンクリートの混練成型の際に、内部に、骨材として、各種の産業廃棄物、その他の適宜な材料などを投入して、堅固に封印密閉することにより、各種の産業廃棄物などの処理を図ることを特徴とする火山灰利用の特殊コンクリートの製造方法に関するものである。
【0002】
(火山灰に対する従来の見解)
火山灰は、日本でも外国でも地球的規模で豊富に存在し、身近な膨大な天然の廃棄物として、研究の対象とされてきたが、大方は、建築材料への挑戦においても、粗悪な代用品であり、十分には役立たせることができなかった。それに、火山灰は、降雨による泥流などの災害を発生し、やっかいなものとしての認識しかなかったのが現実である。
【従来の火山灰利用技術】
【0003】
従来、火山灰は水に弱く崩壊しやすく、固化し難い欠点を抱えて強度的には弱いものの、他方で、火山灰は熱に強く、断熱、耐火などの性能を有しており、タイルやレンガ、ブロックなどの非構造材か、内外装用建材、内装仕上げ材としての塗布材ぐらいの用途で利用されているのが現状である。他には、火山地帯でのお土産用に、灯篭や置物など、また一部では、耐火性などを利用したゴミ焼却炉、耐火金庫などにも利用されているのが実態である。
【0004】
(最新の火山灰利用の新素材)
先行特許文献
特開昭57−183352号公報
特開昭58−79862号公報
特開昭61−227954号公報
特開昭62−173216号公報
特許3331516号公報
既に30年以上も前に、砂利、砂の代わりに火山礫、火山灰を利用し、まず、微細粒子の火山灰に、ガラス工場に納入する前のガラス原料の鉱石から採取された後の廃棄物のガラス質微粉末(俗に、「キラ」と呼称)を混和材として混入させ、必要に応じ珪砂やセメント、他には適宜に分散剤や混和剤などを加え混練してモルタル化し、その後に骨材の火山礫を投入して、当該火山灰モルタルで火山礫の表面に堅固な被膜体を形成し、火山礫の空隙を確保して一種の卵殻体のような結晶構造体を形成する方法で、強度、防水、耐火、断熱などの特性を有した高耐久性の多機能的な火山灰利用の新素材技術が完成していた。
なお、当時は、火山灰としては鹿児島の白っぽい安山岩系のものを利用していたが、骨材の火山礫に、伊豆大島や雲仙普賢岳の黒っぽい玄武岩質の火山礫を使用すると強度が増強したようである。
【0005】
然るに、当時、技術的に完成していた多機能で高性能の火山灰コンクリートであるが、次第に、ガラス原料の精選工場から排出されるキラが、行政当局による環境対策面からの排出制限により入手困難になってしまった。即ち、キラは、河川に浮かんで白く濁るほどの微粉末で、水質汚染の問題で、精選過程の段階で排出禁止になってしまったからである。
この火山灰コンクリートでは、一定割合の微細な粒子のキラが必要であり、現在のキラでは粒子が粗く、そのために、バラツキが激しく強度低下を引き起こしているようで、細かく微粉末化するのも手間がかかり、次第に歴史の闇に消えていった。
ある。
【0006】
以上のように、かつてのキラ使用に火山灰利用の建材は、強度的にも構造材としては十分で、防湿性はないものの、性能も防水、断熱、耐火、仕上げ性能などを具備した多機能素材として画期的なものであった。
それでも、品質のばらつきを生じさせ、偶然に加わって出来たり出来なかったりしたことがあったが、実に、この原因は、微細なキラの割合が少なかったり、粒子が粗いことで、相性の悪いセメントと火山灰との組み合わせからくる弊害を解消できなかったことが大きく関係していたように思われる。
その後、技術の継承者が、キラに代わる別の廃棄物の混和材を発見して、キラ使用と同等の性能の火山灰利用のコンクリートを製造できる技術を再生したようだが、事業化にも至らずに、周囲の火山灰に対する多大な偏見と誤解、先入観からの無関心もあって無視されているのが実態である。
【0007】
このキラ使用の火山灰コンクリートは、打設4週間後で圧縮強度も500キロ/cm2以上も出たことがあった。そして、時間が経過すると、表面がガラス化して驚くほど平滑なものになっていった。何よりも、普通の砂利、砂、セメント配合のコンクリートが風化して強度が低下していくのに反して、この火山灰コンクリートは、強度が次第に向上して、表面がスベスベの鏡面化、ガラス化、岩石化していったことである。
当時は、キラ使用の火山灰コンクリートが、時間の経過と共に、著しい耐久性や強度の向上を発揮した原因・背景に関しては、関係者の誰もが解明できていなかったが、石灰含有のセメントでは火山灰には適合しないで、風化を促進させる働きをするのであり、それにも関わらず、優れた性能を発揮したのは、恐らく、一定割合の微細粉末のキラによって、石灰セメントの可溶性石灰分が溶融して変質し、セメントの欠陥を封じ込めたように思われる。
当時の発明者も、将来的にはセメントの使用はなくて済むものと感じ取っていたようだが、微粉末のキラの割合や粒径を誤ると、セメントの反応で大した結果が生じないほどの反復性に関しては微妙なものであった。
【発明が解決する課題】
【0008】
ところで、現在のセメントコンクリートが何故に固化するのかは、専門家でも十分に知り得ていない隠れた重要事項である。石灰中心のセメントのみでは接着効果が無く固化しないのである。そこに砂を入れてセメントモルタル化して始めて固化するのである。それも変成岩の砂で無いと固化せず、火成岩の砂ではセメントが固化しないのである。
ここにこそ、大きなヒントがあり、特に、火成岩と同類の火山灰とセメントとは、火成岩という性質や、そのほかに火山灰が余りにも微粉末すぎる為に相性が悪く、固化しにくいのであるが、従来から、石灰・セメントを使って火山灰の固化に挑戦してきたところに限界があったと言える。
【発明が解決する手段】
【0009】
そこで、現在では常識と化している凝固接着剤としてのセメント利用の発想を捨てて、セメント、石灰を使用しないで、また現在の化学薬品の減水剤や特殊混和剤なども一切使用しないで、火山灰を固化させる方法に挑戦した次第である。
実に、この背景には、古代の巨石が人工石であるとの確信から、当時の身近な材料、その存在場所、当該材料を駆使した建造方法に思いを馳せらせて洞察し、その巨石建造の再現を図ったものである。そこで得られた結論は、火山灰と粘土のありふれた材料であり、場合によっては、岩塩、苦塩などを加えて混練成型して固化させたものと推察した。そして、後述するように、古代の巨石の中でも、時代順に3種類があることが解った。
【0010】
(火山灰を固化するもの)
ところで、果たして、火山灰と粘土、そして岩塩だけで、堅固な結晶構造体を形成できるのであろうか。当方は、最近、宇宙エネルギーの充満した特殊なセラミック(「光輝岩」:登録商標)と遭遇し、実に動植物の生態エネルギーの調和を図り、元に還元する効果を発揮することにヒントを得て、場合によっては、鉱物にも有り得るのではないかとの推察した。
そこで、この宇宙的エネルギーを含有した特殊セラミックを通した水(「光輝水」と命名)と、特殊な作用効果を有する朝露との相関関係から、実に、火山灰の固化に宇宙由来の朝露の有する特殊なエネルギーが関係しているものと推察した。
【0011】
当方の洞察では、火山爆発の際にウランから核変種したヨウ素の働きに水分・水素が大きく関係しているように思われるが、以前のキラ使用の火山灰コンクリートでは、ガラス状で水素が含有されていないキラはヨウ素の働きを部分的に阻害するものの、キラは水素を含んだ朝露とは相性が合い、朝露のヨウ素的働きで、火山灰コンクリートの内部までは変質させないものの、ヨウ素が朝露によって浸透していく中で、火山灰が分解する前に表面のみを変化させて、ガラス化し堅固になるものと思う。
【0012】
(石灰・セメントは、火山灰や朝露とは相性が悪い)
今回の発明には、現在のコンクリート一般に用いられるようなセメントなどは、また、以前に完成したキラ使用の火山灰コンクリートでも用いられた石灰、セメントなどは一切使用してはいない。むしろ、火山灰の固化には、石灰、セメントは有害であり、何よりも、朝露の独特のエネルギーは、セメント・石灰とは相性が合わずセメントコンクリートを阻害・劣化させるものである。むしろ、朝露は、石灰を元の原始の状態の鉱石に戻す働きがあるものと思われる。これからしても、現代の石灰セメント使用のコンクリートには、朝露によって劣化が促進されるものと思う。
【0013】
そこで、火山灰や朝露と相性が悪い石灰、セメントを使用しないで、世界的にも豊富に存在する「火山灰」を中心として、その風化物である「粘土」と組み合わせて混練・成型して固化させ、乾燥・脱水後に、さらに、「朝露」の独自のエネルギーに注目して、朝露に曝して強固に固化させて建造する方法に到達した次第である。
【0014】
(火山灰は水と相性が悪い)
また、微細な火山灰は水に弱いと指摘したが、確かに火山灰は水と相性が悪く、普通の混練では固化しがたいのは事実である。そこで、火山灰と粘土、ないしは岩塩との固化後に、一度、天日に曝して乾燥させて脱水させることが必要である。
乾燥・脱水は、単に火山灰混練物を固化させるため以外にも、その後に火山灰と相性が合う朝露に濡らすためにも効果的となってくるのである。即ち、火山灰は、普通の雨水、河川の水では波動的に邪魔に働くが、混練物を乾燥させて雨水などの水を排除し、その後に、朝露の水の有する独自の宇宙的波動エネルギーと調和させるのである。
【0015】
(火山灰と粘土と朝露との絶妙な組み合わせ)
実に、今回の発明ないし古代の巨石建造に共通するものは、火山灰と粘土であり、場合によっては岩塩も関係しているのだが、特に、その混練・成型物は、乾燥・脱水後に、朝露の宇宙的エネルギーによって鉄のように堅固・強固に固化することになるのであり、しかも時間の経過と共に、益々、堅固さが増大していくのである。
【0016】
なお、有益・有能な性質を発揮する火山灰の特性や、それを生産する火山爆発の原理が、実に火山内部のマグマ溜まりでのウラン等の放射性物質の原子核分裂反応によるものであり、火山灰がそれから生成されたものであること、そして火山灰との組み合わせで使用する粘土の特性などの洞察に関しては後述する。
また、朝露が大きく影響、効果を及ぼしているのではないかとの直感から、その朝露についても、夜露とは大きく生成過程が異なり、何と朝露は宇宙由来の宇宙的エネルギーの充満するもので、その朝露の生成過程、作用効果における独自の見解も後述する。
【0017】
(火山灰利用の特殊コンクリートの命名)
石灰、セメントを使用しない今回の火山灰利用の特殊コンクリートは、「銑テラ」と命名して商標登録を申請した。別名、「強固永土石(きょうこえいどせき」も的確であり、これも併せて商標登録を申請した。
この銑テラとは、実に製鉄の際に、溶鉱炉から出て来る銑鉄の銑と、人造大理石の呼称でもあるテラゾーのテラとの組み合わせであり、あたかも鋼鉄のような強度と、大理石のような堅さと滑らかさを併せ持った、実に両方の性質を具備するに相応しい呼称と言える。なお、「強固永土石」も同様に、永久に強固な人造石を実現したという意味である。
【0018】
(火山灰利用の特殊コンクリートの製法)
今回発明の火山灰利用の特殊コンクリートは、ウラン等の放射性物質の原子核分裂反応により生成された「火山灰」に加えて、火山灰が風化して生成されて、部分的に同じような成分・特殊性質を有している「粘土」に注目し、場合によっては「岩塩」も加えて、これらを混練成型・固化して乾燥させ、さらに、「朝露」の有する特殊な宇宙エネルギーの介在により、両者の特殊で未解明の化学反応を促進させて、耐久性に富んだ堅固な結晶構造体を形成するものである。
【0019】
(人工石か天然石か)
ところで、古代の巨石・岩石は、自然石か人工石かで論争があり、学界の研究者では殆どが天然の岩石としているが、当方は、これらは実に、人工で固化させたコンクリートであろうという確信・洞察から、その解明を試みることにした。
石の専門家でも、人工の石材に対しては、当初は人工のものか自然のものかの区別が解るが、時間の経過と共に、専門家でも次第にその区別が解らなくなるという。ところが、自然か人工かの判断は、その石材の表面を見れば明白となるであろう。人工のものには、不思議とコケが生えにくい性質があるが、これは専門家でも案外気付いていないようだ。
【0020】
(古代文明の巨石の謎)
そして事実、ピラミッドの巨石を始め、一部の世界中の古代の巨石建造物の巨石の表面には、付近の自然の岩石と相異してコケが生えていないことも観察されている。これからしても、当方はこうした何気ない事実にも着目して、自然石を切り出したものではなく、人工で固化させたコンクリートであろうと推察した。恐らく、殺菌性の強い成分が含有されており、これが実に岩塩ないしは苦塩ではないかと思われるし、現在の石灰コンクリートでもカビは生えるがコケが生えないのは、岩塩ないし苦塩に相当する化学物質が含有されているからだと思われる。
ただ、後述するように、岩塩や苦塩を使用した後期型や後後期型の巨石の場合に言えることで、それらを使用していない前期型の巨石の場合には当てはまらないことは確かである。
【0021】
それに、当方は、かつて1980年代初頭に全世界に「ピラミッド人工コンクリートの仮説」の小冊子を配布したが、これがヒントになったのかどうか解らないが、フランスの某化学者によると、ピラミッドの石を割ってみたら、中から何と人間の髪の毛が出てきたと言うことで、一部の研究者の間では人工石であることが確信されている。
また最近、この化学者によれば、何とピラミッドの巨石を電子操作顕微鏡で見ると、この地球上には存在しない非結晶性のシリカ化合物であるという。地球上に存在するのは、結晶性のシリカ化合物であり、非結晶性のものは、宇宙空間に存在するものである。
実に、当方の仮説では、火山灰がマグマ溜まりという、宇宙的な名残のある環境から生成された故ではないかと思われる。また、火山噴火の核分裂反応の際に、ウランから核変種して放出されるヨウ素が火山灰に入り込んで非結晶体化するのではないかと推察している。
【0022】
即ち、火山内部のマグマ溜まりで、火山内部の土を炭化させてヨウ土を形成してヨウ素になり、ナノ分解する段階で火山爆発の核分裂反応が発生し、水素の元素変位により、炭化した土として火山灰が噴出し、出てきた時に朝露に触れることで、そこに含まれるヨウ素が火山灰に入って火山灰が非結晶性に変わるのであろう。
なお、ヨウ土の変形がレアメタルを生成・変化させ、ウラン系粘土のヨウ土がヨウ素になるようで、火山灰の元は炭化して火山灰中に隠れるように思われる。また、火山灰でも玄武岩質の場合には、安山岩質に比べて、炭素が多く混入するためではないかと思われる。
【0023】
(日本の巨石)
なお、日本の奈良の石舞台の巨石でも同様にコケが生えていずに、周囲の石とは何処か不自然なものを感じるものである。それに周囲にはそのような巨石は全く存在していないのである。遠方から運び出してきたにしても一体如何なる手段で運搬したのであろうか。
また、広島県の芦茸山、長野県の位山などに見る巨石群があり、、外見からは人工のピラミッドのような三角錐の形状、形態をした山が多いし、その山に踏み込むと、山腹に巨石がごろごろしている光景に行き着くことが多い。明らかに、エジプトのピラミッドの原型を見出すような思いである。
【0024】
(古代ローマ帝国の建造物)
現在のイタリアを中心とする地中海地方には、古代ローマ帝国の数々の遺跡や建造物が現存し、今日に至るも差程の亀裂が入ることなく風化もせすに、抜群の耐久性を誇っている。
同じローマ市内にある建造物でも、数十年前に築造したコンクリート建造物が、既に様々な要因により亀裂が入ったりして補修を必要としているのに対して、これら古代ローマ帝国時代の建造物は、二千年間を経過しているにも拘らず、差程の損傷もなく、中には今日でも充分に利用可能であることは実に驚嘆に値する。
他方で、ローマ帝国の衰亡は、インフラの劣化が進み、修理や整備が追いつかなくなっていったことも指摘されているほどで、ローマ時代の建造物は、石灰セメント使用で崩壊が激しく進行していったのも事実である。
残念ながら、古代ローマ帝国時代に見られた建造技術は、古代ローマ帝国の崩壊と共に、その後、中世を経て近世初期に至るまで、コンクリートの歴史に大きな変革や進歩は見られずに、次第に忘れ去られて来た感がする。
【0025】
古代ローマの建造物に、果たして火山灰利用のコンクリートが使われていたのであろうか。アッピア街道のような道路には玄武岩系の溶岩岩石が使用されたが、堅固な建造物には、火山灰が利用されたが、全ての建造物に火山灰コンクリートが使用されたとなると懐疑的に成らざるを得ない。何故なら、石灰セメント使用の火山灰コンクリートでは、火山灰と石灰とでは相性が合わずに風化し劣化して固化しにくいからである。
このローマ時代の建造技術には、火山灰使用の堅固な巨石建造技術と、風化しやすい石灰使用の技術で、古代ギリシヤやそれ以前の古代エジプト王朝時代から受け継いで来たものとが混在しているように思われる。
経年変化の少ない建造物は、エジプト王朝時代のものとは関係なく、むしろピラミッド時代の火山灰使用の技術であり、風化していった建造物は、エジプト王朝時代と同じものであったものと思われる。
【0026】
古代のローマでは、恐らく、前期では、ローマ人の入ってくる前から存在していた建造技術は、エジプトピラミッド時代の堅固な火山灰利用の巨石建造技術と同じもので、後期では、エジプト王朝時代の様々な巨石建造技術のように、石灰と、粘土、さらには海水中の苦塩などによる技術が利用された可能性が高い。恐らく、後期では、火山灰の使用はなく、石灰と風化が進行して堆積された沼沢から大量に採集された粘土に、海水が干し上がって堆積されて濃縮された苦塩(にがり)などが混練されて利用され岩石化していったものと思われる。
【0027】
ローマ時代の後期やエジプト王朝時代の建造物にしても、技術的にはローマ時代前期やエジプトピラミッド時代よりも後退しているように思われ、むしろ、エジプトピラミッド時代の巨石ほどには強度が発揮されていないように思われ、現に、崩壊している建造物も少なからず見受けられるのである。むしろ、ローマ時代後期の建造物と、エジプト王朝時代の建造物との間に類似性を見いだせるのであり、共に、火山灰コンクリートは使用されずに、石灰と粘度で単なる岩石として利用していった可能性が高い。
恐らく、当時は石灰セメントが使用され、石灰と相性が悪い火山灰は使用されずに、むしろ玄武岩系の風化火山灰の粘土が使用され、海水の苦塩も利用されたように思われる。それに、朝露で、石灰が元に還元されるので、石灰が使用されたとしても、単なる鉱物・岩石としての骨材の役割で使われたものと思われる。
【0028】
(世界の巨石は周囲に存在する材料で建造)
そこで、古代ローマ時代を始め、エジプト王朝時代、それ以前のピラミッド、インカやマヤの巨石建造物群、イギリスのストーンヘンジ、フランスのドルメンなどの巨石文化、日本の縄文時代の巨石の材料、そしてその建造方法などに焦点を当てて行かざるを得なくなるが、古代においての科学の発達を見ると、当然ながら、今ほどに多様な材料は存在していなかったように思われる。精々が粘土や石灰、岩塩・苦塩、火山灰程度であろうと思われる。その中でも、石灰・セメントと、火成岩である火山灰とが相性が悪いとなれば、自ずと石灰の可能性が消えて、自ずと粘土と火山灰、また岩塩との組み合わせの可能性が考えられる。
なお、南太平洋のモアイ像やナイマールにも巨石文化を感じさせられるが、これらは自然石を切り出したものかと思われる。
【0029】
ところで、.今やエジプト、メソポタミア、インダス、黄河文明などの四大文明は死語に近くなったようである。何故なら、黄河文明よりも1千年も古い揚子江を中心とする長江文明の存在が明らかになっていたり、マヤやインカなどの高度の文明も発見され、日本の縄文時代も何も旧石器時代の原始的なものではないことも次第に解ってきている。そして、日本の与那国島の海底遺跡のように、それ以前に、ムー文明やアトランティス文明の痕跡を示すものも発見されつつあり、超古代の文明の存在が次第に浮かび上がってきているようだ。
【0030】
なお、当方の仮説であるが日本の縄文時代は何も日本だけに限定されたものではなく、既に、南米やサハラ砂漠で縄文土器が発見されていることからも推察できるように、地球的規模のものであった可能性が高い。この縄文時代は、それ以前のムー文明を継承したが、特に巨石建造に関しては、前期ムー文明の建造技術を継承したもので、実に1万6千200年間も継続し、今から1万年ほど前に終焉したようだ。なお、ムー文明は前期と後期併せて3億年間も継続したが、アトランティス文明は2億5千年間も継続したようで、共に、今から2億6千年前に終了したように思われる。
【0031】
ここで整理しておかねばならないことは、、エジプトピラミッドの巨石に比べ、その後のエジプト王朝時代の建造物の巨石は明らかに技術的に後退し、両者は大きく相違するものである。即ち、ピラミッドはエジプト王朝時代の遙か以前に存在し、アトランティス時代の末裔達が建造した可能性が高く、それに、エジプト王朝時代に、それ以前のピラミッドを真似て建造したピラミッドの失敗作が多数残存している。これらの失敗作は、ピラミッド建造の前の試作品ではなく、むしろ後のエジプト王朝時代に真似て失敗し放置されたものであろう。ギザの三代ピラミッド内部のクフ王の記載は、自らの建造記念としてではなく、後世のクフ王自身が落書きしたものであろうと思われる。
また、マヤやインカでも然りであり、現存するマヤやインカの人々の建造ではなく、むしろマヤやインカに現存する人たちの遙か以前に建造されたもので、恐らく、アトランティスやムー文明の頃からの伝承された技術によるものである可能性が高い。
【0032】
(古代における3種類の巨石)
さて、古代における巨石と言っても、大きくは3種類に分類されるように思われる。即ち、第1は、前期型で、三角錐の形状をして太陽崇拝・信仰の太陽型ピラミッドとも言えるもので、火山灰と風化火山灰(粘土)の2種類を混練したものと思われる。ムー文明の前期やアトランティス文明、それを継承したと思われる日本の縄文ピラミッドや、インカ、イギリスのストーンヘンジ、ヨーロッパ大陸のドルメンなどの巨石などであろう。
第2の後期型としては、ムー文明の後期、エジプトのピラミッド、マヤ、古代ローマ時代の前期などであり、1種類の玄武岩系の風化火山灰(粘土)と岩塩ないしは岩塩化された海水の濃縮の苦塩を利用したのであろう。
第3の後後期型としては、古代ローマ時代後期やエジプト王朝時代の建造物、日本の奈良の石舞台の石に見られるもので、火山灰を使用せずに、石灰と玄武岩系の風化粘土と、岩塩ではなく、海水の苦塩を混練・成型・固化して岩石化させたものであろう。
【0033】
即ち、それぞれの建造方法は、前期、後期共に石灰、セメントを用いないもので、前期型が、特許請求項の範囲における請求項1に記載したように、火山灰と風化火山灰(粘土)の2種類の火山灰をほぼ50%ずつ混練して成型し、常温で、即ち、天日にて乾燥して水分を除去して固化させ、その後、天水(朝露)に濡らすことにより、さらに堅固な結晶構造体を形成するように凝固させる方法であろう。2種類の火山灰は、安山岩系と玄武岩系の何れの組み合わせでも良いだろう。
【0034】
後期型が、請求項2に記載したように、前期型の2種類の火山灰の内、白い安山岩系の火山灰を捨てて、1種類の玄武岩系の風化火山灰(粘土)と岩塩もしくは海水の苦塩(にがり)が濃縮されて岩塩化したものを混練して成型し、常温で、即ち、天日にて乾燥して水分を除去して固化させ、その後、天水(朝露)に濡らすことにより、さらに堅固な結晶構造体を形成するように凝固させる方法であろう。
【0035】
後後期型は、古代ローマ後期やエジプト王朝時代の建造物、奈良の石舞台の巨石に見られるように、火山灰は利用しないで、むしろ火山灰と合わない石灰に、粘度と海水の苦塩を加えて混練固化させて、岩石化したものであろうが、単なる岩石であり、石灰と朝露が合わずに、強度も低下したものになった。
【0036】
(3種類の太古巨石の差異・特徴)
前期型と後期型に共通する材料や手段は、共に石灰、セメントを用いないで、火山灰と粘土と朝露が介在していたということだろうが、強度的には前期型が優れており、他の諸々の性能としては、ほぼ同じものであったであろうと洞察できる。
強度・堅固さは、前期型の、2種類の火山灰を利用するムー文明前期やアトランティス文明の巨石、日本の縄文巨石、インカや、ストーンヘンジに見られる方が強く、恐らく、1000キロ/cm2を超えたものであろうと思われる。
また、後期型の、ムー文明後期やエジプトピラミッドやマヤ、古代ローマ前期の場合にも、恐らく平均でも500キロ/cm2はあったであろうと思われる。
なお、前述の30年も前の、微粉末のキラ利用の火山灰コンクリートの実験でも、強度は5,600キロ/cm2は出ていることが明らかであり、火山灰利用が強度的に大きく関係しているものだ。
そして、後後期型は、火山灰は使用しないで、石灰と粘土で固化するもので、後期型の岩塩を利用したのと相違して、海水の苦塩を利用した為に、強度的にも低下するもので、精々200キロ/cm2ぐらいであったであろう。それも、石灰と玄武岩系の風化火山灰との混練であり、彫刻的な複雑な形状の建造物に積極的に利用されたようだ。
【0037】
ところで、後期型のエジプトやマヤのピラミッド建造技術も、前期型の日本の縄文文明、ムー文明前期、アトランティスなどの古代文明からの継承かと思われ、当時は、玄武岩系の火山が多く見られたであろうと推察されるが、何故に、地球的規模で、前期型から後期型に移行したのであろうか。
恐らく、何からの天変地異により、白い安山岩系の火山灰(粘土)の入手が困難になって、それに、岩塩を併用していったが、白い安山岩系の火山灰(粘土)では岩塩とは相性が合わないから、玄武岩系火山灰のみになったのであろうと洞察する。
【0038】
そして、前期型から後期型への移行に伴う天変地異は、原子核変換による充電・発電などの科学の急進展に伴うものが、地球の磁場を狂わせて文明崩壊に導いたことに関係していたように思われる。他方で、、後期型から後後期型への転換は、実に、今から1万3千年ほど前のノアの大洪水ではなかったかと思う。
因みに、エジプトピラミッドはノアの大洪水の前の建造であろうと思われる。一説では、ピラミッド建造の目的の一つとして、王の墓や歴史的記憶のタイムカプセル的役割の他に、天変地異に対する退避壕の役割があったことも指摘されている。
なお、ローマ前期の堅固な建造物は、エジプトピラミッドのように後期型巨石建造技術であり、ノアの洪水後のことであるが、エジプトと異なって、大洪水後もしばらくは技術が伝承されていったのであろうが、その後に次第に忘却されていったように思われる。
【0039】
なお、前期型は、日本の縄文ピラミッドのように、外見上は木々の茂った普通の山に見えるが、これは風化火山灰の肥料効果の影響により、土が付きやすく、自然に回帰するためだ。そして、巨石の表面に樹木が繁茂して原形を留めていないが、内部には巨石が姿を現していることでも解るように、風化は表面だけで内部にまでは浸食していない。
このように、岩塩ないし海水の苦塩を使用していない縄文ピラミッドのような前期型ではコケが生えないどころか草木が繁茂し、岩塩などを使用しているエジプトピラミッドやマヤの巨石の後期型や後後期型のコケが生えるものと大きく相違している。
ただ、日本の縄文ピラミッドと同じ前期型のインカやイギリスストーンヘンジでは、何故にコケが生えなかったり、風化して樹木が生い茂るようにはなっていないのであろうか。
当方の仮説では、恐らく、前期型から後期型に移行する際の、原子核技術の暴走により、核被爆したためではないかと思われる。日本にはその影響が少なかったためと、日本の気候風土が影響して、草木が繁茂していったように思われる。
【0040】
さて、黒い玄武岩系の火山灰(粘土)は岩塩とは相性が適合して凝固するが、海水の苦塩では濃度が薄い故か効果が弱いと言える。もっとも、干潟、沼沢地などで、海水が侵入して干し上がって苦塩が濃縮し、堆積して岩塩化したものならば効果があると言えよう。
なお、白い安山岩系の火山灰と岩塩とは、粒子による競合で固化しにくいものである。よく、海水の苦塩(にがり)が敷き並べられた塩田に、火山灰を散布すれば、強固に固化するということがあるが、これは白い安山岩系の火山灰では効果が弱く、黒い玄武岩系の火山灰(粘土)のことであろう。
【0041】
(魔術、魔法の行使)
古代の様々な巨石建造には、火山灰、粘土、岩塩、海水の苦塩などの原料が使用されたことを解明して来たが、これだけでは運搬し積み上げることが困難であり、恐らく、当時は労働者に催眠術を施して働かせたり、また、巨石を上方に持ち上げて誘導するような、空中浮遊術などの反重力を行使した、今では想像を絶するような魔術や魔法が駆使された可能性が高い。
こうした魔術、魔力、魔法の行使によって、邪悪な波動(電磁波)の充満、拡散により、地球の磁場に影響を及ぼして、地球的規模での天変地異を招来し、文明崩壊に至ったものと推察するものであり、こうした魔術などの背景や原因までをも探求し解明しなけば、巨石の謎の本物の解明とはならないであろう。
【0042】
(火山灰の特質)
さて、火山爆発の際には、地下深部から高温で大量の水蒸気流によって、火山礫、火山砂、火山灰、火山塵等が噴出し、最後に1000℃程の溶岩が流出してくる。溶岩や火山灰等の地上に放出された火山噴出物の中では、火山灰等の粒状物質は8割余りに達するほど、火山灰の量が圧倒的に多い。
そして火山灰粒子は、極めて複雑な構造をなしており、その非常に薄い表面膜は、選択的吸着性が高く、まるで磁石のように集中して、様々な化合物を吸着すると言われる。火山噴火に伴って、噴煙中に放出される化合物は、原子、陰イオン、陽イオン、各種化合物等と様々であり、火山灰も、それぞれ性質が異なって一様ではなく、化合物の吸着にも選択的であるとされる。
【0043】
一般に、微細な火山灰は正電荷をもち、硫酸イオンや炭酸イオンをよく吸着し、またより大きな粒径の火山灰は負電荷をもち、塩素イオンをよく吸着すると言われる。そしてカリウム、ナトリウム、マグネシウムのイオンを吸着する火山灰もあり、特にガラス質の火山灰は、鉄、マンガン、リン、イオウを取り込む傾向があると観察されている。更に火山灰の薄膜の中には、チタン、マグネシウム、マンガン、ニッケル、バナジウム、タリウム、銅、クロム、ストロンチウム、ジルコニウム、ウランといった元素が蓄積されていると指摘されている。
【0044】
ところで、我国を始め、島弧の火山から噴出される火山灰は、珪酸分(ガラス質SiO2)が多くて一般に酸性質(安山岩質)と呼ばれている。そして粘性度が高くて、噴火に際して、爆発的に溶岩を流して噴出量も多いものである。これと対照的に、一般に大陸塊や大洋の中央部、例えばハワイ島などの孤島の火山から噴出される火山灰は、珪酸分の割合が少なくて、ソーダ(Na2O)やカリ(K2O)の割合が多くてアルカリ質(玄武岩質)と呼ばれている。そして噴火も島弧の火山とは全く対称的である。
なお、玄武岩系火山灰は、安山岩系火山灰に比べて黒っぽいのは、火山噴火の際に、マグマ溜まりから、炭素物質を多く取り込んで形成された結果であろうと推察する。
【0045】
そして我国の代表的な大火山灰地である九州南部の火山灰(シラス)についてみると、某調査では、シラスを結晶質鉱物、火山ガラス、軽石の三つの鉱物組成に大別した場合、粒径2〜0.3mmのものは火山ガラスを70〜90%も含んでおり、微粒分の殆んどがガラス質であることを示している。
そして当地域の火山灰(シラス)の化学分析では、SiO2が極めて多く(74%)、次いでAl2O3(14%)、Na2十K2O(6%)、Fe2O3十FeO(2.3%)、CaO(2.7%)となっており、他にMgO、TiO2、MnO、P2O3が含まれている。そしてシラス軽石等の可溶部分の分析結果から類推すると、この多量のSiO2のうち、反応に富んだ可溶性部分は25〜30%であると推測されている。
【0046】
(本発明による火山灰利用の特殊コンクリートの性能)
ところで火山灰には断熱性、耐火性があるが、この外には、吸着性、吸湿性、耐酸性、耐アルカリ性、殺菌性、滅菌性、堅固緻密性、水に弱い崩落性、微細で多孔質な結晶構造性、超軽量・浮遊性などがあることが解っている。
今回の発明の特殊コンクリートは、前述に紹介のキラ使用の火山灰コンクリートの性能に酷似して、極めて高い強度、断熱、耐火、防水、吸着、耐酸、耐アルカリ、殺菌・滅菌、堅固緻密性、微細加工による表面仕上げ性、意匠性などの画期的な多機能・高性能を有し、内外装不要の新たなコンクリートの提供が可能となる。
【0047】
それに、今回発明の特殊火山灰コンクリートは、前期型や後期型の火山灰利用の巨石と同様に、外側の防水効果に加えて内側の防湿効果もあるが、残念ながら、キラ使用の火山灰コンクリートには、緻密・堅固な被膜構造で防水効果はあったが防湿効果はなかった。また、後後期型の巨石では、単なる岩石で防水効果も防湿効果もなかったように思われる。
また、この特殊火山灰コンクリートは、適切な骨材や補強材の組み合わせで、従来のコンクリート建設材料や鉄鋼や樹脂・石材・木材等にも代替可能で、広範多岐に及ぶものである。
【0048】
なお、エジプトなどのピラミッドが三角錐で形成されていることは、「四五の法則」とでも言えるような、波動値を内外で変え、時間も変えると言った異次元に関わる角度的法則が関係しているように思う。ピラミッド内部では湿気が無く、錆びたナイフが元に戻ったり、食べ物が腐らないとかの作用効果があったり、また、火山の溶岩地帯と同じように磁石が効果を奏さないというのは、単なる鉄による磁場などの働きではなく、内外で次元が代わると言った、正に放射性物質のウランが変質転換したヨウ素の働きではないかと思われる。
今回発明の特殊コンクリートの防水効果とは、建造物の外側の効果であり、内側では防湿効果を発揮するものであり、これは異次元の相違による作用効果であり、垂直の壁面でも少しは効果があるが、ピラミッドと同じように、三角錐の形状の建造物でこそ、四五の法則、即ち、四五度の角度により、内外でそれぞれ防湿、防水の両効果を最大に発揮するものと思われる。
【0049】
なお、特殊火山灰コンクリートや前期型や後期型の人工巨石の製造においては、内部に如何なるものでも埋蔵ないし埋設して堅固に封印・密閉し硬化させてしまい、長期間の年月を経過しても決して表面に露出させないもので、内部の封印物質の性質まで化学反応により原始化させて変化させるものと思われる。
即ち、骨材として、火山礫や溶岩、そして建設廃材、有機材、ダスト、医療廃棄物などの種々の産業廃棄物を混入していけば、恐らく、ウラン変質のヨウ素を含んだ微細な火山灰の結晶構造によって、また特殊コンクリートの耐火性、緻密堅固の強度性などにより、内部の廃棄物の性質までをも変化させて、廃棄物の封印にも効果的であり、場合によっては、高レベル放射性産業廃棄物の封印・処理にも効果的であろうと推察する。
ただ、前述のキラ使用の火山灰コンクリートでも、高レベル放射性廃棄物の処理にも効果的とは言え、表面を堅固に被膜化・コーティングするだけで、中味まで変質させての固化ではないようだ。そして、火山灰を使用していない後後期型のものでは、全く、高レベル放射性廃棄物の封じ込める作用効果はないものと思われる。
【0050】
(本発明の特殊コンクリートの混練・固化における特徴)
さて、学術的には火山灰には、一般的な酸化ケイ素、酸化マグネシウムの他に、チタン、タンタルなど、実に様々な物質が含有されていることが解っているが、当方の観察では、実に、火山噴火が火山内部のマグマ溜まり内部の濃縮ウランが臨界点に達した故の原子核分裂反応によるもので、火山噴火の際の化学反応により、ウランがヨウ素に変質して火山灰中に含有・内蔵されているように思われる。
この火山灰中のヨウ素が粘土と混練することで、粘土の吸着作用の影響からか、火山灰中のヨウ素が表面に放出、放射されてくるものを思われる。この結果、火山灰と粘土の混練物を、粘土の水分が蒸発するまで天日に干して乾燥させると堅固に凝固する。
さらに、朝露に濡らしておくと、朝露の宇宙由来の独特のエネルギーにより、さらに特殊の化学反応により、堅固な内部構造を形成するものと思われる。
【0051】
(火山灰による広範な応用展開)
さて、火山灰独自の優れた数々の特性、有効性からも、様々な用途に応用が可能であることを指摘したい。
まず、火山灰は殺菌性が強い為に、床下などに散布するだけで、シロアリなどの駆除や防止に効果的であろう。また、火山灰の有する極めて高い浄化性や吸着性は、下水処理や、汚泥や汚水の浄化で、河川や湖沼に適用して優れた効果を上げることであろう。そして、海洋の埋め立てや軟弱地盤の埋め立てにも効果的であり、例えば、ヘドロ地帯の干拓に火山灰を投入すれば、火山灰の緻密堅固な結晶構造による噛み合い効果で、地盤沈下防止に有効なことが解る。
さらに、火山灰の吸着性は、自然界でも、火山灰が関係して海水が淡水に変化する場所があることでも解るように、海水の淡水化にも大きく貢献できるであろう。
【0052】
(火山噴火におけるプレートテクトニクス通説の限界)
ここで、有益な火山灰を噴出する火山噴火の原理を解明することが必要になってくる。
ところが、現在の定説となっているプレートテクトニクス理論では、地球上に数枚のプレートが存在して、それらが相対的に移動して、相互の摩擦熱により、歪みエネルギーが蓄積されてきて最後に火山の爆発や地震の発生に繋がっていくというものであるが、年間数センチしか移動しない巨大プレートの単なる摩擦熱ぐらいで巨大エネルギーが発生するというのは、余りにも単純、短絡的な思考であろう。
更に、今日、地球を被っているプレートは数枚どころか数百枚にも及ぶ膨大なものであることが解っている。今や、プレートテクトニクス理論は、大きな現象は上手く説明できても、複雑な地球表面層の性質に対しては全く無力であり、地球内部の本質的なところまで何も説明し尽くしてはいない。プレートテクトニクス理論は、単に現在の地球上での動き、或いは現在から比較的簡単に遡れる精々8千万年前までの海洋底の拡大過程を、幾何学的に説明しているに過ぎず、細部の現象については何も解明してもいない。
【0053】
(地殻内部における「排水殻」の存在と活動)
既に30年以上も前になるが、最新の地球物理学、及び地球化学の分野では、地球内部に蓄えられている大量の「水」の働きが注目されており、地殻内部において、モホロビチッチ面(地表面下ある深さで地震波が急激に増大する不連続面があり、物質組成が急激に変化することを示しており、地殻下層の玄武岩層とマントル層とを分ける境界面をいう)の上に「排水殻」なるものが存在するという考えが提唱されている。
これによると、地殻中に一面に蒸気や溶液の循環の結果できた「排水殻」があり、それが地殻の「花崗岩層」と「玄武岩層」とを形成させ、地質時代にも大陸と海洋とが絶えず存在し、大陸は絶えず浸食されては「浮上」し、海洋は陸地からの削剥で間断なく満たされ、形成された海洋の地殻が大陸下へと「潜入」することによって沈降する。マグマが玄武岩、次いで花崗岩へと地球化学的に変化する過程で、水は非常に大きな役割を演じているもので、蒸気が液体となり、再び蒸気に戻るという地上における過程が地殻内でも進行しているようである。
【0054】
この新しい排水殻の仮説は、これまで曖味なままに隠されていた多くの問題を極めて鮮明に解決して行くものであり、「排水殻」という名の物理化学的コンビナートでは、地殻の多様性を生み出し維持する過程が絶えず進行しているのである。
排水殻は全地球的規模の強力な深層水溶液のシステムであり、地球物質の全循環機構の一部である。排水殻に沿って固形物質が運ばれ、また排水殻のおかげで驚くほど一定の地形が維持され、それから生じた大陸が浸食によって軽くなり浮上し、一方海洋底は堆積物が堆積し、沈降し、絶えず若返りながら、その水準を維持している。
大陸地殻下の排水殻は大陸の液柱の重みで高圧となり、溶液を排水殻沿いに海洋の方へ押しやり、外側へ、上方へと追い出す。一方、海洋地殻では水柱圧が小さい為、水は地下深部に浸み込まない。海洋地殻にはアルカリ金属を始め、下方から蒸気によって持たらされるシリカや、カルシウム、マグネシウム、鉄の塩類が水溶液とともに持たらされ、これらの成分が岩石中に入り込んで相互に作用し、堆積岩を各種の海洋玄武岩に作り変えて、実に排水殻は素晴らしい鉱物の工場である。
排水殻中の花崗岩形成過程が果たす役割が明らかとなったいま、放射性物質が地殻特に花崗岩に凝集する理由も説明できる。また、放射性同位元素のK−40も含まれており、他の放射性元素も同様にして、花崗岩を構成する鉱物に取り込まれる。
【0055】
(マグマ溜まりは天然の原子炉である)
現在までのところ、火山爆発の際の巨大なエネルギー源が何であり、またその爆発原理がどの様になっており、マグマ溜りの内部が何で満たされているのかを明解に解明している者は、世界中広しと言えども皆無ではないかと思われる。
当方は、火山爆発の原理とエネルギー源は、排水殻よりマグマ溜りの内部に持たらされる放射性物質によるものと推理する。つまり、45億年の地球史の中で繰り返し起こって来た火山の爆発、その原因となった地球内部でのマグマの発生は、ウランやトリウム等の放射性元素の放出する核壊変エネルギーによるものと推察する。そのウランとトリウムは、イオンの電荷が等しく、大きさも相似していて化学的性質も極めて似ているが、イオン価数が大きい為に鉱物結晶の中には取り込まれにくく、排水殻内部においても単独の結晶として集積され易いものと思われる。こうしてウラン等の放射性元素は排水殻より地殻の花崗岩中に集中して来るのであるが、マグマ溜りにこそ、多量のシリカと放射性物質が濃縮されて集まっているものと思われる。
【0056】
(火山灰を発生させる火山噴火の原理)
さて、火山噴火の原理は、現代の科学では充分に解明されていないようだ。即ち、火山噴出物には、各種の化合物やガス、水蒸気、元素等があり、それらは、火山という一種の化学工場からの生産物であり、火山内部においては、複雑で様々な化学反応が行なわれていると思われるが、火山噴火に伴う化学作用と共に、未だ充分に解明されてはいないようだ。
当方の考えでは、火山内部のマグマ溜りにおいては、排水殻からのシリカや放射性物質が濃集され、豊富な水の存在と併せて、核分裂反応による核爆発が発生し得る条件が充分整っているものと思われる。正に火山内部のマグマ溜りは天然の原子炉であり、火山爆発は天然の核爆発に他ならないのではと推察する。
また、火山噴火も地震の発生も共に、地殻内部のマグマ溜まりにおけるウラン等の放射性物質による原子核分裂反応の同じ原理によるものであり、ただ発生場所の地殻内部の深さの相違によるものであろう。即ち、原子核分裂反応が浅いところで発生すれば火山の噴火となり、深いところで発生すれば地震となるものであろう。
しかし、問題の放射性物質であるウランは、火山噴出物(火山灰)中には極めて微量にしか含有されていず、放射能も殆んど検出され得ないのは、火山爆発、即ち核爆発の際に、放射性物質が別の核種に変化して、火山灰などに吸着されて消滅するのではないかと思われる。
恐らく、火山噴火の原子核分裂反応の際に、ウランが化学反応で変質してヨウ素に代わり、火山灰中に隠匿されるのであろう。即ち、新たにヨウ素を発生させて、このヨウ素が火山灰の未知なる特性に多大な効果や影響を及ぼして、火山灰の固化にも多大な効果を与えているものと思われる。
【0057】
(砂漠の砂は火山灰)
ところで、岩石が風化し崩壊して出来た一般の砂利や砂では、太陽の光熱によって表面が熱くなるほど断熱性もないが、火山地帯や荒れ地や原野や砂漠の火山砂は決して熱くならないほど、極めて断熱性に富んでいる。即ち、砂には、岩石が風化した砂で熱いものと、火山灰による砂で熱くないものとの2種類があり、実に、多くの人の常識を打破する画期的な発見と言えるだろう。
砂漠の砂自体は、微細な結晶構造で多孔質の性状を成して断熱性に富み、ラクダや人間が裸足で歩けたり、様々な動物や昆虫や微生物が棲息するという事実からも、砂漠が決して不毛の地ではないと言うことが、容易に理解できるであろう。
【0058】
なお、火山灰は微粉末で軽量である故に、噴火爆発により火山から遠く風で風下へと運ばれていくので、火山地帯とは無縁のところに大量に堆積することになる。因みに、日本に中国大陸から飛来する黄砂も火山灰であり、実にもっと西方のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠からの、偏西風に乗って飛来してきたものである。そしてこれらの砂漠の砂も、はるか遠く西方の風上の中央アジアからの飛来であり、さらには、もっと西方の地中海やトルコなどの火山からの噴出で発生したものである。
砂漠は世界最大の且つ地球上で最後に残された人類のフロンチア地帯であるが、実にこの砂漠の砂こそが、世界最大の未利用資源であり、実にその性状は火山灰そのものである。これは、人類史上において誠に画期的な大発見であり、この砂漠こそは、有効活用できる歴史的に最後に残された天然資源の火山灰の宝庫とも言えるものだ。
【0059】
(粘土の特徴)
さて、天然の火山灰は極めて吸着性に富むことにより、様々な金属イオンやガスを含有して降下して来る。火山の爆発の際にも、大量の水蒸気の他に、二酸化炭素、窒素、硫化水素、二酸化イオウ、塩素等のガスが放出され、火山灰の性質ごとに様々な物質を選択的に吸着する。火山噴火後に、火山灰が降下した直後やしばらくの間は、火山灰はこうした有毒な金属イオンやガスの為に、農作物や森林を枯死させる極めて有害な強酸性物質であることはよく知られた事実である。
【0060】
しかし、火山灰は降下して堆積して、その後、長い年月を経てくると、その地域特有の気候風土により、次第に風化して様々な特性を発揮して来る。即ち、雨水や太陽光線・熱、そして雪や霜などの物理化学的作用や、微生物や虫や様々な動植物等の生物的作用により、次第に火山灰に含有された有毒物質も毒性を緩和したり洗浄したり、また駆除されたり、更には別の組成物質に変化してアルカリ性へと変質して来るのである。
【0061】
それ故に、多くの火山灰地では、様々な気候風土の下で、長い年月の後には、草木が生い茂る肥沃な土壌に変ることが多い。地域によっては全く不毛の土地から、緑が生い茂るジャングル地帯にまで変貌してしまう場合も決して少なくない。これは、実に火山灰が風化変質して、その中の有効な肥料的成分を現出して来たものと思われる。即ち、長い年月を経過していくと、旧い火山灰地帯では、肥沃な表層土壌を形成して、時折、特有な野菜、果樹、穀物、森林等の豊かな地域が見られる場合が多い。例えば、大根、ブドウ、リンゴ、ジャガイモ等だ。
【0062】
その地域独特の降下火山灰の成分や性質、そして様々な気候、風土の相違により、変質した火山灰の性状も異なり、肥料効果も農作物や森林の種類ごとに、地域的にも千差万別となるようだ。目下のところ、火山灰が如何なる条件や作用により、如何なる物質に変質し、それがどういう原理によって肥料効果を持たらすのかは、残念ながら詳細には解っていないようだ。
【0063】
ところで、今日、実に多角的に多大なる恩恵を授けてくれている粘土も、ジェオライトと同様に火山灰が風化したものである。「粘土」とは、「粘性を有する微小な粒子の集合であり、主構成成分は珪素、アルミニウム、鉄、マグネシウム、及び酸素等の原子と水分子である」と規定されるが、正に火山灰の組成そのものであり、火山灰の風化変質したものであることが解る。
【0064】
粘土は、環境条件によって、様々な成分や性質があり、その種類に応じて、工業や農業等の各方面において実に多様に利用されている。即ち、粘土には、ベントナイト、酸性白土、活性白土、カオリン粘土、セリサイト、パイロフイラメント、モンモリロナイト等の種類があって、実に様々な性質(膨潤性・粘着性・吸着性・触媒特性・可塑性・加熱固結性・光沢性・懸濁性・展延性・解熱性・解毒性・塩基交換性等)をその種類ごとに有して、多様な分野で活用されているものだ。
【0065】
(朝露の生成)
ところで、火山灰の固化に効果的なエネルギーを発する朝露とは、一体如何なる過程で生成されるのであろうか。これは世界中の科学者でも解明できてない謎と言えるであろう。
実は、朝露の生成過程を観察すると、夜露がそのまま朝露になるのではない。夜露は一旦消えて、その後に朝露が形成されるもので、朝露は、実に宇宙からのエネルギーの照射により形成されるものと思われ、豊富な宇宙の生体エネルギーが充満し、動植物の生態エネルギーを活性化し調和し、元の原始の状態に還元させる働きを有しているように思われる。
【0066】
(朝露とセメントコンクリート)
朝露は石灰、セメントを弱化させ、セメント含有のコンクリートを弱くし、耐久性に欠けたものになる。現在の殆どのコンクリートの経年変化に伴う劣化は、朝露によるものと思われるが、石灰、セメントを使用していない火山灰コンクリートは、むしろ、時間の経過と共に、朝露によって耐久性が増加し強度が向上し、最後はきわめて堅固なものとなっていくのである。
【0067】
(朝露の効果)
この朝露に良く似ているものに夜露があるが、昔から夜露は体に毒というのは、夜露は降雨などと同様に、地球内の汚染された水蒸気の大気が上昇して飽和に達して後に、落下してきたもの故に、内部には様々な不純物が含有されている故に、そのように言われているのであろう。
他方で、朝露に裸足で触れたり濡れると爽快感があり、朝露は健康に良いと言うことは、昔の人は経験上知っていたことだ。それに、牛や馬は朝露が掛かった牧草などを美味しそうに食べるし、果樹や野菜なども、朝露が掛かったものは美味しいし、科学的にも朝露が掛かった野菜などは、無機物やビタミンが多いことを解明されているようだ。
【発明の効果】
【0068】
この発明は、古代の人工コンクリートと思われる巨石の建造の謎を解明しながら、太古史の優れた巨石建造の技術の再現を図るものである。併せて、火山灰が、地球的規模で砂漠にこそ豊富に存在するという事実を指摘し、火山灰を利用した新たな人工コンクリートの製造方法を提案するものである。実に、世界最大の未利用資源の火山灰の宝庫である広大な砂漠の砂を活用して、現在の建設不況や骨材不足を打開する為に、また、近代セメント使用のコンクリートの欠陥を克服しながら、大々的な普及への展望を切り開き、世界的規模での経済の再生を図るものである。
【0069】
今回の発明の特殊コンクリートは、厄介な天然の廃棄物である火山灰を有効利用するもので、セメント・石灰無しの常温常圧により、身近に存在する粘土と混練・成型して、極めて安価に製造することが可能である。
この発明は、世界的未利用資源の膨大な砂漠の砂、即ち火山灰を有効活用し、極めて高い強度、断熱、耐火、耐久、防水・防湿、意匠性などの画期的な多機能・高性能を有し、内外装不要の新たなコンクリートの提供が可能となる。
また、この特殊コンクリートは、適切な骨材や補強材の組み合わせで、従来のコンクリート建設材料や鉄鋼や樹脂・石材・木材等にも代替可能で、広範な用途に及ぶものである。
【0070】
なお、必要に応じて、特殊火山灰コンクリート中に埋設ないし埋蔵される骨材として、火山礫や溶岩、そして建設廃材、有機材、ダスト、医療廃棄物などの種々の産業廃棄物を混入していけば、微細な火山灰の結晶構造によって堅固な構造体を形成し、また特殊コンクリートの耐火性、緻密堅固の強度性などにより、廃棄物の封印にも効果的であり、場合によっては、高レベル放射性産業廃棄物の封印・処理にも効果的であろうと推察する。
【0071】
この発明は、無尽蔵の火山灰や火山礫の有効活用により、枯渇する砂利・砂などの建設骨材への対応、防水・断熱・仕上げ材の不要、産業廃棄物処理を始め種々の骨材への対応、原油消費の大幅削減及び京都議定書の目的達成など、実に資源・エネルギー立国への展望を切り開く、新たな「新日本列島大改造」の実践となるだろう。
【0072】
実に、全関係業界の総力を結集した、火山灰利用の特殊コンクリートの広範な応用・展開は、火山灰の特性の有効活用と相俟って、現下のコンクリートや鉄鋼、樹脂、木材等を巡る諸難題の有効解決から、内需拡大、地域開発、資源・エネルギー消費の大幅削減、各種産業廃棄物処理、各種材料の大幅代替化、埋立・干拓へのヘドロ対策、砂漠の緑化、海水の淡水化等に多大な効果を招来し、国内外の経済の窮状を打開する歴史的材料革命、産業革命、省エネ・省資源革命となって、正に文明史の大転換となるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】請求項1項における火山灰利用の特殊コンクリートの製造工程を示すものである。
【図2】請求項2項における火山灰利用の特殊コンクリートの製造工程を示すものである。
【図3】その他の火山灰不使用の石灰コンクリートの製造工程を示すものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
石灰、セメントを用いないで、火山灰と風化火山灰(粘土)の2種類の火山灰を混練して成型して、当該成型物を常温で固化し、即ち、天日にて乾燥して水分を除去して固化させ、その後、天水(朝露)に濡らすことにより、さらに堅固な結晶構造体を形成するように凝固させることを特徴とする火山灰利用の特殊コンクリートの製造方法。
【請求項2】
石灰、セメントを用いないで、玄武岩系の風化火山灰(粘土)と岩塩もしくは濃縮の苦塩(にがり)を混練して成型して、当該成型物を常温で固化し、即ち、天日にて乾燥して固化させ、その後、天水(朝露)に濡らすことにより、さらに堅固な結晶構造体を形成するように凝固させることを特徴とする火山灰利用の特殊コンクリートの製造方法。
【請求項3】
請求項1,2における火山灰利用の特殊コンクリートの製造方法において、混練成型の際に、内部に骨材として、各種の産業廃棄物、その他の適宜な材料などを投入して、堅固に封印密閉することにより、各種の産業廃棄物などの処理を図ることを特徴とする火山灰利用の特殊コンクリートの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−87050(P2013−87050A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−241651(P2011−241651)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(511263530)
【出願人】(511263541)
【Fターム(参考)】