説明

照明システム

【課題】通信不良が発生した場合でも、光源の調光制御を行うことができる照明システムを提供する。
【解決手段】光源31と点灯回路32と調光制御部33とを有する照明器具3と、検知部21を有するセンサ2と、検知部21の検知結果に基づいた第1の調光信号を生成する第1の調光信号生成部111を有する親機1と、センサ2から親機1に向かって検知結果が送信され、親機1から照明器具3に向かって第1の調光信号が送信される一連の通信経路における通信不良を検出する通信不良検出部12,331と、通信不良検出部12,331が通信経路における通信不良を検出した際に、第2の調光信号を生成する第2の調光信号生成部4a,4bとを備え、通信経路において第2の調光信号生成部4a,4bよりも上流側で通信不良が発生した場合、調光制御部3は、第2の調光信号に基づいて光源31の調光制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の照明器具と、この照明器具の点灯制御を行う親機とを備える照明システムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図7に従来の照明システムのブロック構成図を示す。この照明システムは、親機101と、センサ102aと、スイッチ102bと、ブースタ103と、制御ブロック104と、照明器具105とで構成されている。
【0004】
親機101とセンサ102a,スイッチ102bは、通信線L101で接続されている。センサ102aは、人感センサや明るさセンサ等で構成されており、検知対象の状態を検知し、その検知結果を通信線L101を介して親機101に送信する。また、スイッチ102bは、消灯・点灯を切り替える切替信号を通信線L101を介して親機101に送信する。
【0005】
そして、親機101は、センサ102aの検知結果またはスイッチ102bの切替信号に基づいて、調光信号を生成し、制御ブロック104に送信する。
【0006】
この照明システムでは、親機101による制御ブロック104(照明器具105)の制御台数を増加させるためにブースタ103を備えている。親機101とブースタ103とは通信線L102で接続されており、ブースタ103と複数の制御ブロック104とは通信線L103で接続されている。そして、ブースタ103は、親機101から通信線L102を介して受信する調光信号を中継し、通信線L103を介して各制御ブロック104に送信する。
【0007】
各制御ブロック104には、照明器具105が接続されており、制御ブロック104が受信した調光信号に基づいて、照明器具105に設けられている光源の調光制御を行う。
【0008】
また、図7に示す照明システムでは、センサ102aは単体で構成されているが、図8に示すように、制御ブロック104に取り付けられるプラグインセンサ102cで構成されていてもよい。この場合、プラグインセンサ102cの検知結果は、制御ブロック104からブースタ103および通信線L102,L103を介して親機101に送信される。そして、親機101が受信した検知結果に基づいて調光信号を生成し、ブースタ103および通信線L102,L103を介して制御ブロック104に送信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平11−74089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来の照明システムでは、通信線L101〜L103に断線等が発生し、通信不良になった場合、以下の問題がある。
【0011】
通信線L101が断線して通信不良となった場合、親機101がセンサ102a,スイッチ102b,プラグインセンサ102cからの信号(検知結果,切替信号)を受信できなくなり、調光信号を生成することができなくなる。それによって、照明器具105に具備された光源の調光制御を行うことができなくなる。
【0012】
また、通信線L102,L103が断線して通信不良となった場合、照明器具105が親機101から送信される調光信号を受信することができなくなり、光源の調光制御を行うことができなくなる。
【0013】
すなわち、通信線L101〜L103を含む通信経路において通信不良が発生した場合、光源の調光制御を行うことができなくなる。例えば、光源が消灯しているときに、通信線L101〜L103のうちいずれか1つでも断線した場合、光源を点灯させることができなくなる。
【0014】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信不良が発生した場合でも、光源の調光制御を行うことができる照明システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の照明システムは、光を照射する光源と、当該光源を点灯させる点灯回路と、当該点灯回路を制御することで、前記光源の調光制御を行う調光制御部とを有する1乃至複数の照明器具と、検知対象の状態を検知する検知部を有する1乃至複数のセンサ部と、前記照明器具および前記センサ部と通信し、前記検知部の検知結果に基づいた第1の調光信号を生成して前記照明器具に送信する第1の調光信号生成部を有する親機と、前記センサ部から前記親機に向かって前記検知結果が送信され、前記親機から前記照明器具に向かって前記第1の調光信号が送信される一連の通信経路における通信不良を検出する通信不良検出部と、前記通信不良検出部が前記通信経路における通信不良を検出した際に、第2の調光信号を生成する第2の調光信号生成部とを備え、前記通信不良検出部が、前記通信経路における通信不良を検出していない場合、前記調光制御部は、前記第1の調光信号に基づいて前記光源の調光制御を行い、前記通信経路において前記第2の調光信号生成部よりも上流側で前記通信不良が発生した場合、前記第2の調光信号生成部が前記第2の調光信号を生成し、前記調光制御部は、前記第2の調光信号に基づいて前記光源の調光制御を行うことを特徴とする。
【0016】
この照明システムにおいて、現在の時刻を計時する計時部を備え、前記通信不良検出部が前記通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記計時部が計時している現在の時刻に応じて前記光源の調光率を変化させる前記第2の調光信号を生成することが好ましい。
【0017】
この照明システムにおいて、前記通信経路は、前記センサ部から前記親機に前記検知結果が送信される第1の通信経路と、前記親機から前記照明器具に前記第1の調光信号が送信され、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路とで構成されており、前記親機は、前記第1の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、前記第2の調光信号生成部とを有し、前記第2の調光信号生成部は、前記光源の点灯パターンを記憶したパターン記憶部を有しており、前記通信不良検出部が前記第1の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記パターン記憶部に記憶された前記点灯パターンに基づいて前記第2の調光信号を生成して前記調光制御部に送信することを特徴とすることが好ましい。
【0018】
この照明システムにおいて、前記通信経路は、前記センサ部から前記親機に前記検知結果が送信される第1の通信経路と、前記親機から前記照明器具に前記第1の調光信号が送信され、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路とで構成されており、前記照明器具は、前記第2の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、前記第2の調光信号生成部と、自己の状態情報を記憶する状態記憶部とを有し、前記第2の調光信号生成部は、前記光源の点灯パターンを記憶したパターン記憶部を有しており、前記通信不良検出部が前記第2の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記パターン記憶部に記憶された前記点灯パターンに基づいて前記第2の調光信号を生成し、前記通信不良検出部が前記第2の通信経路における通信不良が解消されたことを検出した場合、前記照明器具は、前記状態記憶部に記憶されている前記状態情報を前記親機に送信することが好ましい。
【0019】
この照明システムにおいて、前記親機と前記照明器具との間で授受される信号を中継する中継器を備え、前記通信経路は、前記センサ部から前記親機に前記検知結果が送信される第1の通信経路と、前記親機から前記中継器に前記第1の調光信号が送信される第3の通信経路および、前記中継器から前記照明器具に前記第1の調光信号が送信される第4の通信経路からなり、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路とで構成されており、前記中継器は、前記第3の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、自己と通信を行う前記照明器具の状態情報を取得して記憶する状態記憶部とを有し、前記第2の調光信号生成部は、前記光源の点灯パターンを記憶したパターン記憶部を有しており、前記通信不良検出部が前記第3の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記パターン記憶部に記憶された前記点灯パターンに基づいて前記第2の調光信号を生成し、前記通信不良検出部が前記第3の通信経路における通信不良が解消されたことを検出した場合、前記中継器は、前記状態記憶部に記憶されている前記状態情報を前記親機に送信することが好ましい。
【0020】
この照明システムにおいて、前記親機と、前記照明器具および前記センサ部との間で授受される信号を中継する中継器を備え、前記通信経路は、前記親機と前記中継器との間で前記第1の調光信号および前記検知結果が授受される第5の通信経路と、前記中継器と前記照明器具および前記センサ部との間で前記第1の調光信号および前記検知結果が授受される第6の通信経路とで構成されており、前記中継器は、前記第5の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、前記第2の調光信号生成部とを有し、前記通信不良検出部が前記第5の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記検知結果に基づいて前記第2の調光信号を生成して前記調光制御部に送信することが好ましい。
【0021】
この照明システムにおいて、前記親機と、前記照明器具および前記センサ部との間で授受される信号を中継する中継器を備え、前記通信経路は、前記親機と前記中継器および前記センサ部との間で前記第1の調光信号および前記検知結果が授受される第5の通信経路と、前記中継器と前記照明器具および前記センサ部との間で前記第1の調光信号および前記検知結果が授受される第6の通信経路とで構成されており、前記照明器具は、前記第6の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、前記第2の調光信号生成部とを有し、前記通信不良検出部が前記第6の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記検知結果に基づいて前記第2の調光信号を生成することが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明では、通信不良が発生した場合でも、光源の調光制御を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態1の照明システムのブロック構成図である。
【図2】(a)通信線L2の概略図である(b)デジタル信号の波形図である
【図3】調光制御部の送受信部の回路構成図である。
【図4】デジタル信号の波形図である。
【図5】実施形態2の照明システムのブロック構成図である。
【図6】実施形態3の照明システムのブロック構成図である。
【図7】従来の照明システムのブロック構成図である。
【図8】従来の照明システムのブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
(実施形態1)
本実施形態の照明システムのブロック構成図を図1に示す。本実施形態の照明システムは、親機1とセンサ2a,2bと照明器具3a,3bとで構成されており、親機1とセンサ2a,2bとは通信線L1で接続され、親機1と照明器具3a,3bとは通信線L2で接続されている。なお、センサ2a,2bを個別に識別しない場合はセンサ2と称し、照明器具3a,3bを個別に識別しない場合は照明器具3と称す。
【0026】
そして、親機1は、センサ2から送信される検知結果に基づいて調光信号を生成して照明器具3に送信し、照明器具3は受信した調光信号に基づいて光源31の調光制御を行う。また、センサ2および照明器具3は、各々に識別情報(固有アドレス)が割り当てられており、親機1はセンサ2と照明器具3とを対応付けたデータテーブルを記憶している。そして、親機1は、センサ2から検知結果を受信した場合、このセンサ2に対応付けられた照明器具3に対して、調光信号を送信する。以下に、本実施形態の照明システムの具体的な構成について説明する。
【0027】
本実施形態の照明システムでは、センサ2a,2bが互いに並列接続されており、各々が通信線L1を介して親機1に接続されている。
【0028】
センサ2は、人感センサや明るさセンサ等で構成されており、検知部21と送受信部22と記憶部23とを備えている。検知部21は、検知対象(人の在・不在,明るさなど)の状態を検知している。記憶部23は、自己の識別情報を記憶している。送受信部22は、記憶部23に記憶されている自己の識別情報を、検知部21の検知結果に付加し、一定時間毎に通信線L1を介して親機1に送信している。
【0029】
親機1は、演算処理を行う制御部11と、センサ2および照明器具3との間で信号の授受を行う送受信部12と、記憶部13とを備えている。
【0030】
制御部11は、センサ2から送信される検知結果に基づいて、照明器具3の光源31の調光率を示す第1の調光信号を生成する第1の調光信号生成部111を備えている。記憶部13は、センサ2と照明器具3との識別情報を対応付けたデータテーブルを記憶している。なお、本実施形態では、センサ2aは照明器具3aに対応付けられ、センサ2bは照明器具3bに対応付けられている。
【0031】
そして、親機1がセンサ2から送信される検知結果を受信すると、第1の調光信号生成部111は、受信した検知結果に基づいて、このセンサ2に対応付けられた照明器具3に対して、第1の調光信号を送信する。例えば、センサ2aの検知結果を受信した場合、照明器具3a宛てに第1の調光信号を送信する。
【0032】
また、親機1は、照明器具3の状態情報(点灯時間,消費電力,ランプ異常など)を各照明器具3から取得して、記憶部13に記憶している。
【0033】
また、親機1から照明器具3に設定信号を送信することで、照明器具3の設定を行うことができる。
【0034】
照明器具3a,3bは、互いに並列接続されており、各々が通信線L2を介して親機1に接続されている。照明器具3は、光源31と、光源31を点灯させる点灯回路32と、点灯回路32を制御することで、光源31の調光制御を行う調光制御部33とで構成されている。
【0035】
光源31は、蛍光灯やLED,有機ELなど、照明用途で用いられるものであって、種類は限定しない。
【0036】
点灯回路32は、調光制御部33から出力されるPWM信号のデューティ比に応じて、光源31に供給する電力を変動させることで、光源31の調光率を変動させる。
【0037】
調光制御部33は、親機1との間で信号の授受を行う送受信部331と、演算処理を行う制御部332と、記憶部333とを備えている。
【0038】
記憶部333には、自己の識別情報と、自己の状態情報(点灯時間,消費電力,ランプ異常など)と、第1の調光信号が示す調光率と点灯回路32に出力するPWM信号のデューティ比とを対応付けたデータテーブル(調光テーブル)とを記憶している。
【0039】
上記構成によって、本実施形態の照明システムは、センサ2から送信される検知結果に基づいて第1の調光信号を生成し、このセンサ2に対応付けられた照明器具3に対して第1の調光信号を出力して、光源31の調光制御を行っている。すなわち、本実施形態の照明システムは、センサ2から通信線L1を介して親機1に検知結果が送信される第1の通信経路K1と、親機1から通信線L2を介して照明器具3に第1の調光信号が送信される第2の通信経路K2とからなる一連の通信経路を用いて、センサ2の検知結果に基づいた光源31の調光制御を行っている。
【0040】
また、通信線L2は、CPEV線(市内対ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)やAE線(警報用ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)などで構成されており、図2(a)に示すように、一対の信号線が一体に形成されている。そして、図2(b)に示すように、通信線L2の信号線間の電圧を変動させ、ハイレベルとローレベルとを繰り返すデジタル信号の伝達を行う。なお、図2(a)には、親機1と照明器具3とを接続する通信線L2のみを示しているが、親機1とセンサ2とを接続する通信線L1も同様に構成されている。なお、本実施形態では、親機1とセンサ2および照明器具3とを通信線L1,L2を用いて有線接続しているが、IR信号やRF信号などの無線信号を用いる無線接続であってもよい。
【0041】
次に、図3を用いて、親機1と照明器具3との間で伝達されるデジタル信号の送受信方法を説明する。なお、図3では、照明器具3に具備された送受信部331の具体的な構成のみを示しており、親機1に具備された送受信部12およびセンサ2に具備された送受信部22は、送受信部331と同様の構成を備えているため説明は省略する。
【0042】
通信線L2の信号線間には、直流電源E1が接続されており、電圧V1が常時印加されている。送受信部12,331は、通信線L2の線間電圧を検出することでデジタル信号を受信し、通信線L2の線間電圧を電圧V1・0Vに変動させることでデジタル信号を送信する。
【0043】
送受信部331は、マイクロコンピュータ331a(以降、マイコン331aと略称する)とスイッチ331bと抵抗331cとを備えている。スイッチ331bおよび抵抗331cは、互いに並列接続され、通信線L2の信号線間に接続されている。マイコン331aは、通信線L2の線間電圧を検出することで親機1から送信されるデジタル信号を受信する。また、マイコン331aは、スイッチ331bのオン・オフを繰り返すことで、親機1にデジタル信号を送信する。なお、デジタル信号を送信する際に通信線L2の信号線間を短絡させたときに直流電源E1から大電流が流れるので、これを防止するために電流制限抵抗R1が直流電源E1に直列接続されている。
【0044】
図4に、親機1と照明器具3との間で授受されるデジタル信号の波形を示す。
【0045】
親機1の送受信部12は、一定時間毎に上記の方法を用いて照明器具3にデジタル信号を送信する(期間T1)。このとき、親機1から照明器具3に送信されるデジタル信号は、センサ2の検知結果に基づいた第1の調光信号や、照明器具3の状態情報の要求信号や、照明器具3の設定信号などが含まれ、送信先の照明器具3の識別情報が付加されている。
【0046】
照明器具3は、親機1から自己宛のデジタル信号を受信すると、このデジタル信号に基づいた動作(光源31の調光制御や設定など)を行い、親機1にデジタル信号を返信する(期間T2)。このとき、照明器具3から親機1に返信されるデジタル信号は、調光制御完了信号や、自己の状態情報や、設定完了信号などが含まれ、自己の識別情報が付加されている。
【0047】
そして、親機1の送受信部12は、一定時間毎に照明器具3から返信されるデジタル信号を受信することで、第2の通信経路K2の通信状態が正常であると判断する。また、照明器具3の送受信部331(マイコン331a)は、一定時間毎に親機1から送信されるデジタル信号を受信することで、第2の通信経路K2の通信状態が正常であると判断する。
【0048】
しかし、親機1の送受信部12または照明器具3の送受信部331が故障し、第2の通信経路K2を介したデジタル信号の授受が不能になると、図4の期間T3に示すように、通信線L2の線間電圧が電圧V1に固定される。親機1の送受信部12および照明器具3の送受信部331は、通信線L2の線間電圧が所定期間以上継続して電圧V1のまま固定されている場合、第2の通信経路K2において、通信不良が発生したと判断する。
【0049】
また、通信線L2の信号線間が短絡し、第2の通信経路K2を介したデジタル信号の授受が不能になると、図4の期間T3に示すように、通信線L2の線間電圧が0Vに固定される。親機1の送受信部12および照明器具3の送受信部331は、通信線L2の線間電圧が所定期間以上継続して0Vのまま固定されている場合、第2の通信経路K2において、通信不良が発生したと判断する。
【0050】
すなわち、通信線L2の線間電圧が所定期間以上継続して変化しない場合、送受信部12,331は、第2の通信経路K2において、通信不良が発生したと判断する。
【0051】
このように、本実施形態の送受信部12,331は、第2の通信経路K2における通信不良を検出する通信不良検出部としても機能する。
【0052】
また、上記同様に、親機1の送受信部12は、第1の通信経路K1における通信不良を検出する通信不良検出部としても機能する。
【0053】
なお、RS232などでのシリアル通信を用いてデジタル信号を送受信する場合でも、上記の方法によって通信不良を検出することができる。
【0054】
次に、第1の通信経路K1における通信不良が発生した場合について説明する。
【0055】
センサ2の送受信部22の故障や、通信線L1の断線等によって第1の通信経路K1に通信不良が発生した場合、親機1はセンサ2の検知結果を得ることができなくなり、第1の調光信号生成部111が第1の調光信号を生成することができなくなる。そこで、本実施形態では、送受信部12が第1の通信経路K1における通信不良を検出した際に、第2の調光信号を生成する第2の調光信号生成部4aを、親機1の制御部11に備えている。また、記憶部13には、送受信部12が第1の通信経路K1における通信不良を検出した際に用いる光源31の点灯パターンが格納されている。なお、記憶部13が本願発明のパターン記憶部に相当する。
【0056】
そして、第2の調光信号生成部4aは、記憶部13に格納されている光源31の点灯パターンに基づいて第2の調光信号を生成する。具体的には、第2の調光信号生成部4aは、記憶部13に記憶されている点灯パターンに基づいて、所定の調光率を示す第2の調光信号を生成し、送受信部12を用いて照明器具3に送信する。そして、照明器具3の調光制御部33は、この第2の調光信号に基づいて点灯回路32に出力するPWM信号のデューティ比を制御することで、光源31が所定の調光率となるように調光制御を行う。
【0057】
また、通信不良が発生した際に、親機1の制御部11が現在の時刻に応じて光源31の調光率を変動させるように構成してもよい。この場合、親機1の制御部11が現在の時刻を計時する計時部112を備えており、第2の調光信号生成部4aが、計時部112が計時した現在の時刻に応じて光源31の調光率を変化させる第2の調光信号を生成し、調光制御部33に送信する。
【0058】
例えば、光源31が消灯している夜中の時間帯に、第1の通信経路K1における通信不良を検出した場合、光源31の消灯状態を継続させ、朝になると光源31を点灯させ、夜中に再び消灯する。また、光源31が消灯している夜中以外の時間に、第1の通信経路K1における通信不良を検出した場合、光源31を所定の調光率で点灯させ、夜中になると光源31を消灯し、朝に再び点灯させる。また、光源31が所定の調光率で点灯しているときに通信不良を検出した場合、所定の調光率を維持して光源31の点灯状態を継続させ、夜中に光源31を消灯して、朝に再び点灯させる。このように、上記制御を行うことで、夜中の時間帯は光源31を消灯させ、夜中以外の時間帯に光源31を点灯させる。
【0059】
すなわち、第2の調光信号生成部4aは、現在の時刻に応じて光源31の調光率を変化させることで、正常時は消灯している夜中などに点灯することを防止することができる。なお、上記の時刻に応じた制御は一例であって、上記に限定するものではなく、複数の制御を組み合わせてもよい。また、通信不良を検出した際に、一定時間は現在の調光率を維持し、一定時間経過後に光源31を全点灯するようにフェード調光させてもよい。
【0060】
信号線L1,L2の短絡した際などに、光源31の調光率を強制的に全点灯させる通信システムでは、夜中の人のいない時間に光源31が全点灯したり、常時50%の調光率で点灯させているエリアで光源31が全点灯してしまう問題があった。それによって、執務者や管理者にとって不快な思いをさせていた。しかし、本実施形態では、通信不良が発生した際に、現在の時刻に応じて光源31の調光率を変動させたり、光源31を予め設定された調光率にすることができるので、上記問題を解消することができる。
【0061】
このように、本実施形態の照明システムは、センサ2の検知結果に基づいて光源31の調光制御を行う一連の通信経路において、第2の調光信号生成部4aよりも上流側で通信不良が発生した場合でも、光源31の調光制御を行うことができる。
【0062】
また、親機1に報知部14を備え、第1の通信経路K1における通信不良を検出した際に、ユーザーに通信不良状態であることを報知するように構成してもよい。報知部14の構成は特に限定するものではなく、例えば、報知用LED等で構成され、通信不良を検出した際に点灯または点滅させる。また、照明器具3の光源31を報知部14と兼用し、通信不良を検出した際に光源31を点滅させてもよい。また、親機1とパソコンなどの外部端末とを有線または無線で接続し、通信不良を検出した際に異常状態を示すデジタル信号を送信するように構成してもよい。
【0063】
また、センサ2aのみが故障し、センサ2bが正常である場合、上記で説明したように、親機1はセンサ2aに対応付けられた照明器具3aには第2の調光信号を送信する。また、親機1は、センサ2bの検知結果を受信することができるので、センサ2bに対応付けられた照明器具3bには、センサ2bの検知結果に基づいた第1の調光信号を送信する。
【0064】
また、照明器具3の制御部332にも第2の調光制御部4bが備えられていてもよい。この場合、記憶部333に、送受信部331が第2の通信経路K2における通信不良を検出した際に用いる光源31の点灯パターンを記憶しておく。
【0065】
親機1の送受信部12の故障や、通信線L2の断線等によって第2の通信経路K2に通信不良が発生した場合、照明器具3は親機1からの第1からの調光信号(デジタル信号)を受信することができなくなる。しかし、照明器具3が第2の調光制御部4bを備えていることによって、第2の通信経路K2に通信不良が発生した場合でも、第2の調光制御部4aと同様に第2の調光制御部4bが第2の調光信号を生成することができる。そして、第2の調光信号に基づいて、光源31を調光制御することができる。
【0066】
また、照明器具3にも計時部を設け、第2の調光信号生成部が、計時部が計時した現在の時刻に応じて光源31の調光率を変化させてもよい。
【0067】
また、照明器具3にも報知部を設け、通信不良を検出した際に、ユーザーに異常状態を報知するように構成してもよい。
【0068】
なお、本実施形態の照明システムでは、2つのセンサ2および照明器具3を備えているが、さらに多くのセンサ2および照明器具3を備えた構成であってもよい。
【0069】
(実施形態2)
本実施形態の照明システムのブロック構成図を図5に示す。本実施形態の照明システムは、実施形態1の照明システムの構成に加えて、親機1と照明器具3との間の第2の通信経路K2に、親機1と照明器具3との間で授受される信号を中継する中継器5が介挿されている。なお、実施形態1と同様の構成には、同一符号を付して説明は省略する。
【0070】
本実施形態における第2の通信経路K2は、親機1と中継器5との間でデジタル信号の授受を行う第3の通信経路K3と、中継器3と照明器具3との間でデジタル信号の授受を行う第4の通信経路K4とで構成されている。
【0071】
中継器5は、演算処理を行う制御部51と、親機1および照明器具3との間で信号の授受を行う送受信部52と、自己と通信を行う照明器具3の状態情報を記憶する記憶部53とで構成されている。中継器5は、親機1が制御できる照明器具3の台数を増やすために用いられており、送受信部52が親機1から照明器具3に向けて送信されるデジタル信号を受信し、制御部51が信号を再構築して照明器具3に送信する中継機能を備えている。同様に、照明器具3から親機1に送信されるデジタル信号の中継も行う。なお、中継器5は、親機1と照明器具3との間で授受されるデジタル信号を変換する変換機能を備えていてもよい。
【0072】
また、中継器5は、照明器具3から親機1に返信される状態情報を中継する際に、この状態情報を記憶部53に記憶している。
【0073】
そして、中継器5は、親機1から定期的に送信されるデジタル信号を受信することによって、第3の通信経路K3が正常であることを認識する。
【0074】
しかし、親機1の故障や、通信経路L3の断線などによって、第3の通信経路K3に通信不良が発生した場合、実施形態1と同様に、照明器具3は親機1から定期的に送信されるデジタル信号を受信できなくなるので、第2の調光信号生成部4bが第2の調光信号を生成する。それによって、光源31を調光制御することができる。
【0075】
このとき、第4の通信経路K4は正常なので、中継器5は、自己に接続されている照明器具3に対して定期的に状態情報の要求信号を送信し、親機1の代わりに照明器具3から状態情報を取得して記憶部53に記憶する。そして、第3の通信経路K3の通信不良が解消されると、中継器5は記憶部53に記憶されている照明器具3の状態情報を親機1に送信する。
【0076】
それによって、第3の通信経路K3の通信不良の解消時において、親機1はより早く照明器具3の状態情報を取得することができる。
【0077】
(実施形態3)
本実施形態の照明システムのブロック構成図を図6に示す。本実施形態の照明システムは、センサ2が照明器具3に着脱自在に構成されている。なお、実施形態1と同様の構成には、同一符号を付して説明は省略する。
【0078】
センサ2は照明器具3aにのみ取り付けられており、照明器具3の送受信部331を用いて親機1に検知結果を送信する。センサ2は、照明器具3a,3b両方に対応付けられており、親機1は、センサ2の検知結果に基づいて生成した第1の調光信号を照明器具3a,3bに送信する。
【0079】
また、本実施形態の照明システムは、実施形態2と同様に、親機1と照明器具3との間に中継器5を備えている。
【0080】
親機1と中継器5との間は通信線L2で接続され、中継器5と照明器具3との間は通信線L3で接続されている。すなわち、本実施形態の照明システムにおける通信経路は、親機1と中継器5との間でデジタル信号が授受される第5の通信経路K5と、中継器5と照明器具3およびセンサ2との間でデジタル信号が授受される第6の通信経路K6とで構成されている。
【0081】
センサ2の検知結果は、照明器具3aの送受信部331から第6の通信経路K6を介して中継器5が中継し、中継器5から第5の通信経路K5を介して親機1に送信される。そして、親機1は、受信したセンサ2の検知結果に基づいて第1の調光信号を生成し、第5の通信経路K5を介して中継器5に送信され、中継器5はこれを中継して第6の通信経路K6を介して照明器具3に送信される。すなわち、第6の通信経路K6→第5の通信経路→第5の通信経路K5→第6の通信経路K6という一連の通信経路となる。
【0082】
親機1の故障や通信線L5の断線等で第5の通信経路K5において、通信不良が発生した場合、中継器5は親機1からのデジタル信号を受信できないことから、第5の通信経路K5に通信不良が発生したと判断する。この場合、第6の通信経路K6は正常であるので、中継器5はセンサ2の検知結果を受信することができる。そこで、本実施形態では、中継器5の制御部51が第2の調光信号生成部4cを備えており、第2の調光信号生成部4cは、センサ2の検知結果に基づいて、第2の調光信号を生成する。そして、中継器5は、センサ2に対応付けられた照明器具3a,3bに対して、第2の調光信号を送信する。それによって、第5の通信経路K5に通信不良が発生した場合でも、中継器5が親機1の代わりに第2の調光信号を生成することで、光源31の調光制御を行うことができる。
【0083】
また、中継器5の故障によって第6の通信経路K6において、通信不良が発生した場合、照明器具3は親機1から中継器5を介して送信されるデジタル信号を受信できないことから、第6の通信経路K6に通信不良が発生したと判断する。この場合、実施形態1と同様に、照明器具3に設けられている第2の調光信号生成部4bが第2の調光信号を生成する。このとき、照明器具3aはセンサ2の検知結果を得ることができるので、センサ2の検知結果に基づいた第2の調光信号を生成する。それによって、センサ2の検知結果に応じた光源31の調光制御を行うことができる。
【0084】
これによって、センサ2が取り付けられた照明器具3aは、センサ2の検知結果に応じた調光制御を行うことができるので、すべての照明器具3が所定の調光率で制御する場合に比べて、省エネ効果を得ることができる。
【0085】
また、照明器具3の記憶部333は、センサ2に対応付けられた照明器具3a,3bのデータテーブルを記憶しており、照明器具3aはセンサ2の検知結果に基づいた第2の調光信号を照明器具3bに送信するように構成してもよい。この場合、照明器具3が親機1の代わりにセンサ2の検知結果に基づいた第2の調光信号を生成する。それによって、中継器5が故障していても、照明器具3a,3b間の通信が可能である場合、照明器具3bはセンサ2の検知結果に応じた光源31の調光制御を行うことができる。
【0086】
なお、本実施形態では、中継器5および照明器具3aが、センサ2に対応付けられた照明器具3のデータテーブルを記憶しているが、状況によって使い分けてもよい。例えば、中継器5にのみ、このデータテーブルを記憶させておけば、照明器具3の制御負荷を軽くすることができる。また、照明器具3に記憶させておけば、中継器5がない場合や故障した場合でもセンサ2に応じた調光制御を行うことができる。
【符号の説明】
【0087】
1 親機
2 センサ
3 照明器具
4a,4b 第2の調光信号生成部
11 制御部
12 送受信部(通信不良検出部)
13 記憶部
14 報知部
111 第1の調光信号生成部
112 計時部
21 検知部
22 送受信部
23 記憶部
31 光源
32 点灯回路
33 調光制御部
331 送受信部
332 制御部
333 記憶部
L1,L2 通信線
K1,K2 第1,第2の通信経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を照射する光源と、当該光源を点灯させる点灯回路と、当該点灯回路を制御することで、前記光源の調光制御を行う調光制御部とを有する1乃至複数の照明器具と、
検知対象の状態を検知する検知部を有する1乃至複数のセンサ部と、
前記照明器具および前記センサ部と通信し、前記検知部の検知結果に基づいた第1の調光信号を生成して前記照明器具に送信する第1の調光信号生成部を有する親機と、
前記センサ部から前記親機に向かって前記検知結果が送信され、前記親機から前記照明器具に向かって前記第1の調光信号が送信される一連の通信経路における通信不良を検出する通信不良検出部と、
前記通信不良検出部が前記通信経路における通信不良を検出した際に、第2の調光信号を生成する第2の調光信号生成部とを備え、
前記通信不良検出部が、前記通信経路における通信不良を検出していない場合、前記調光制御部は、前記第1の調光信号に基づいて前記光源の調光制御を行い、
前記通信経路において前記第2の調光信号生成部よりも上流側で前記通信不良が発生した場合、前記第2の調光信号生成部が前記第2の調光信号を生成し、前記調光制御部は、前記第2の調光信号に基づいて前記光源の調光制御を行うことを特徴とする照明システム。
【請求項2】
現在の時刻を計時する計時部を備え、
前記通信不良検出部が前記通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記計時部が計時している現在の時刻に応じて前記光源の調光率を変化させる前記第2の調光信号を生成することを特徴とする請求項1記載の照明システム。
【請求項3】
前記通信経路は、前記センサ部から前記親機に前記検知結果が送信される第1の通信経路と、前記親機から前記照明器具に前記第1の調光信号が送信され、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路とで構成されており、
前記親機は、前記第1の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、前記第2の調光信号生成部とを有し、
前記第2の調光信号生成部は、前記光源の点灯パターンを記憶したパターン記憶部を有しており、
前記通信不良検出部が前記第1の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記パターン記憶部に記憶された前記点灯パターンに基づいて前記第2の調光信号を生成して前記調光制御部に送信することを特徴とする請求項1または2記載の照明システム。
【請求項4】
前記通信経路は、前記センサ部から前記親機に前記検知結果が送信される第1の通信経路と、前記親機から前記照明器具に前記第1の調光信号が送信され、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路とで構成されており、
前記照明器具は、前記第2の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、前記第2の調光信号生成部と、自己の状態情報を記憶する状態記憶部とを有し、
前記第2の調光信号生成部は、前記光源の点灯パターンを記憶したパターン記憶部を有しており、
前記通信不良検出部が前記第2の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記パターン記憶部に記憶された前記点灯パターンに基づいて前記第2の調光信号を生成し、
前記通信不良検出部が前記第2の通信経路における通信不良が解消されたことを検出した場合、前記照明器具は、前記状態記憶部に記憶されている前記状態情報を前記親機に送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明システム。
【請求項5】
前記親機と前記照明器具との間で授受される信号を中継する中継器を備え、
前記通信経路は、前記センサ部から前記親機に前記検知結果が送信される第1の通信経路と、前記親機から前記中継器に前記第1の調光信号が送信される第3の通信経路および、前記中継器から前記照明器具に前記第1の調光信号が送信される第4の通信経路からなり、前記第1の通信経路と異なる第2の通信経路とで構成されており、
前記中継器は、前記第3の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、自己と通信を行う前記照明器具の状態情報を取得して記憶する状態記憶部とを有し、
前記第2の調光信号生成部は、前記光源の点灯パターンを記憶したパターン記憶部を有しており、
前記通信不良検出部が前記第3の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記パターン記憶部に記憶された前記点灯パターンに基づいて前記第2の調光信号を生成し、
前記通信不良検出部が前記第3の通信経路における通信不良が解消されたことを検出した場合、前記中継器は、前記状態記憶部に記憶されている前記状態情報を前記親機に送信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の照明システム。
【請求項6】
前記親機と、前記照明器具および前記センサ部との間で授受される信号を中継する中継器を備え、
前記通信経路は、前記親機と前記中継器との間で前記第1の調光信号および前記検知結果が授受される第5の通信経路と、前記中継器と前記照明器具および前記センサ部との間で前記第1の調光信号および前記検知結果が授受される第6の通信経路とで構成されており、
前記中継器は、前記第5の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、前記第2の調光信号生成部とを有し、
前記通信不良検出部が前記第5の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記検知結果に基づいて前記第2の調光信号を生成して前記調光制御部に送信することを特徴とする請求項1記載の照明システム。
【請求項7】
前記親機と、前記照明器具および前記センサ部との間で授受される信号を中継する中継器を備え、
前記通信経路は、前記親機と前記中継器および前記センサ部との間で前記第1の調光信号および前記検知結果が授受される第5の通信経路と、前記中継器と前記照明器具および前記センサ部との間で前記第1の調光信号および前記検知結果が授受される第6の通信経路とで構成されており、
前記照明器具は、前記第6の通信経路における通信不良を検出する前記通信不良検出部と、前記第2の調光信号生成部とを有し、
前記通信不良検出部が前記第6の通信経路における通信不良を検出した場合、前記第2の調光信号生成部は、前記検知結果に基づいて前記第2の調光信号を生成することを特徴とする請求項1または6記載の照明システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−227014(P2012−227014A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94273(P2011−94273)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】