説明

物品移載装置

【課題】把持する物品に過大な把持力が作用することを防止して、長期にわたり精度よく物品を把持可能な物品移載装置を提供する。
【解決手段】略水平方向に移動可能に立設されたマストと、マストに沿って昇降可能に支持された昇降台6と、昇降台6を昇降させる昇降装置と、昇降台6に設けられ、並設する格納庫のラックとの対向方向に伸縮自在で、且つ対向方向に直交する水平方向に移動して物品Wを把持する一対のフォーク10とを備える物品移載装置において、一対のフォーク10を水平移動させるための第1電動機11dの電流値を制御して、物品Wを把持する把持力を制御する制御手段14が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動倉庫内で物品を搬送し、物品を格納するラックとの間で物品の入出庫を行なう物品移載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータ制御により無人化して物品の入出庫を行なう自動倉庫には、例えば鉄骨からなり物品を格納するための複数のラックが水平方向と上下方向に並設された格納庫と、物品を搬送して各ラックに対し物品の入出庫を行なうスタッカクレーン(物品移載装置)とを備えたものがある。この種の自動倉庫に具備するスタッカクレーンは、一般に、格納庫に沿って床や天井に延設したレール上を走行するための走行台車と、走行台車に接続して垂直に立設したマストと、このマストに沿って昇降する昇降台と、昇降台を昇降させる昇降装置とを備えて構成されている。また、昇降台には、互いの離間距離を大小変化させるように水平移動可能とされ、且つラックとの対向方向に伸縮自在とされた一対のフォークが具備されている。このスタッカクレーンにおいては、格納庫に沿って走行しながら昇降台が昇降し、所定のラックとの対向位置に昇降台が定置した段階で、一対のフォークが伸縮し、一対のフォークで把持した物品を昇降台からラック側に移送する入庫や、ラック内の物品を把持してラックから昇降台側に移送する出庫が行なわれる。
【0003】
また、この種のスタッカクレーンが具備する一対のフォークには、それぞれ、水平移動可能に昇降台に支持された固定フォークと、固定フォークに支持されるとともにスライド移動可能に係合した複数の可動フォークとを備えて構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、一対のフォークが第1電動機を駆動することで水平移動し、一対のフォークの間に載置された物品を把持したり、把持状態を解除することができ、また、第2電動機を駆動することで可動フォークがスライド移動して一対のフォークが伸縮し、把持した物品をラックと昇降台との間で搬送することができる。また、第1電動機にトルクリミッタを具備することにより、一対のフォークが水平移動して物品を把持する際に物品に必要以上の把持力が作用することを防止し、物品が傷むことを防止している。
【0004】
一方、このようなスタッカクレーンには、昇降台に位置検出手段が具備されている。この位置検出手段は、昇降台の昇降時にラックの底板面(物品が載置される載置面)を検知し、物品の入庫時には、物品の底面(昇降台の荷受面)がラックの載置面よりも少しだけ上方に位置した状態で昇降台を停止させるようにする。これにより、一対のフォークで把持した物品をラックに入庫させる際に、物品の下端側がラックの底板に接触して損傷することを防止している。また、ラックに格納した物品を出庫させる際には、レーザ式検出センサによって入庫時と同位置で昇降台を停止させ、一対のフォークが水平移動及び伸縮してラック内の物品を把持した段階で、昇降台を少しだけ上昇させることにより、ラックの載置面から物品の底面を離すようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−206004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、第1電動機にトルクリミッタを具備した上記の物品移載装置(スタッカクレーン)においては、物品を把持する把持動作毎に機械的なトルクリミッタの作動により第1電動機の駆動を制御するため、例えば1日に数万回も繰り返し把持動作を実行するような場合には、トルクリミッタが早期に寿命に達してしまったり、把持動作を繰り返すに従いその精度に狂いが生じて、物品が過大な把持力で把持されたり、逆に物品に十分な把持力が作用していない状態でトルクリミッタが作動してしまうおそれがあった。
【0007】
また、上記の物品移載装置においては、物品の出庫時に、一対のフォークがラック内の物品を把持した段階で昇降台を少しだけ上昇させるため、物品の入庫時と比較して出庫時の動作が煩雑となって搬送効率の低下を招くという問題もあった。
【0008】
本発明は、上記事情を鑑み、把持する物品に過大な把持力が作用することを防止して、長期にわたり精度よく物品を把持可能な物品移載装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
【0010】
本発明の物品移載装置は、略水平方向に移動可能に立設されたマストと、該マストに沿って昇降可能に支持された昇降台と、該昇降台を昇降させる昇降装置と、前記昇降台に設けられ、並設する格納庫のラックとの対向方向に伸縮自在で、且つ前記対向方向に直交する水平方向に移動して物品を把持する一対のフォークとを備える物品移載装置において、前記一対のフォークを水平移動させるための第1電動機の電流値を制御して、前記物品を把持する把持力を制御する制御手段が設けられていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の物品移載装置において、前記一対のフォークには、少なくとも一方のフォークの前記物品を把持する内側の面に、他の部分よりも前記物品に対する相対摩擦係数が大きい把持部が具備されていることがより望ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の物品移載装置によれば、第1電動機の電流値を制御して第1電動機の駆動を制御する制御手段が設けられていることによって、第1電動機の駆動及び一対のフォークの移動、ひいては物品に作用する把持力を電気的に制御できるため、機械的なトルクリミッタのように把持動作が繰り返されることによる寿命の早期化を招いたり、その精度に狂いが生じることがない。これにより、常時精度よく第1電動機の駆動を制御することができ、確実に物品に過大な把持力が作用することを防止できる。
【0013】
また、本発明の物品移載装置においては、一対のフォークの物品を把持する内側の面に、他の部分よりも物品に対する相対摩擦係数が大きな把持部が備えられていることによって、物品を小さな把持力で確実に把持することが可能になり、物品を傷めることをより確実に防止できる。
【0014】
さらに、一対のフォークのうち一方のフォークの内側の面にのみ把持部を具備することによって、一対のフォークの内側の面に対し、この一対のフォークで把持される物品の側面が交差して、物品が傾いて置かれているような場合においても、一対のフォークの把持動作時に、傾いた物品の一方のフォークの把持部が接触した部分を摩擦力で保持し、他方のフォークが接触した部分を他方のフォークに沿って滑動させることができ、一対のフォークの把持動作に従って物品の位置を矯正することができる。これにより、傾いて置かれた物品に対しても確実に且つ安定した状態で把持することが可能になる。
【0015】
また、このようにフォークに把持部を備えることにより、制御手段で第1電動機の電流値を制御して物品を好適に把持できるように制御した把持力を、確実に精度よく物品に作用させることができる。これにより、より確実に安定した状態で物品を把持することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る物品移載装置を備えた自動倉庫を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る物品移載装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る物品移載装置の昇降台に設けられた一対のフォーク及び一対のフォークの移動機構を示す斜視図である。
【図4】図3の一対のフォークを水平移動及び伸ばした状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る物品移載装置に具備されるフォークを示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る物品移載装置に具備されるフォークの伸縮移動機構の一部を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る物品移載装置に具備されるフォークの動作時におけるフォークの移動速度及び第1電動機の電流値のタイミングチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係る物品移載装置で物品の入出庫作業の状態を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る物品移載装置の一対のフォークの変形例を示すとともに、傾いた物品を把持する際の動作を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図1から図8を参照し、本発明の一実施形態に係る物品移載装置について説明する。本実施形態は、例えば自動倉庫内で物品を搬送するスタッカクレーン(物品移載装置)に関するものである。
【0018】
本実施形態の自動倉庫Aは、図1に示すように、例えば鉄骨からなり物品Wを格納するための複数のラック1aが水平方向(矢印X方向)と上下方向(矢印Z方向)に並設する格納庫1と、格納庫1の各ラック1aに対し物品Wの入出庫を行なうスタッカクレーン2とを備えて構成されている。
【0019】
本実施形態のスタッカクレーン2は、図1及び図2に示すように、床面に設けられるとともに格納庫1に沿って平行に延設する2条の床ガイドレール3上に、走行可能に設けられた走行台車部4と、走行台車部4に繋がり垂直方向に立設した正面視で略矩形枠状を呈するガイドフレーム5と、ガイドフレーム5の内側に昇降可能に支持されて設けられた昇降台6と、ガイドフレーム5に一体に取り付けられ昇降台6を昇降させる昇降装置7とが主な構成要素とされている。
【0020】
ガイドフレーム5は、それぞれ垂直に立設した一対のマスト5aと、一対のマスト5aの各上端を繋ぐように水平方向に延設した上フレーム部材5bと、一対のマスト5aの下端及び走行台車部4と繋がる下フレーム部材5cとから構成されている。また、このガイドフレーム5は、一対のマスト5aが上フレーム部材5b及び下フレーム部材5cよりも長く形成されて略長方形枠状に形成されている。
【0021】
走行台車部4は、図2に示すように、一対の走行機構4d、4gで構成され、一方の走行機構4dは、互いに回転軸4aで接続された2つの車輪4bと、回転軸4aを回転させる例えばサーボモータなどの駆動手段4cとを備えて一方のマスト5a側に設けられている。また、他方の走行機構4gは、互いに回転軸4eで繋げられた2つの車輪4fを備えて他方のマスト5a側に設けられている。そして、この走行台車部4は、2条の床ガイドレール3のそれぞれに各走行機構4d、4gの1つずつの車輪4b、4fが配置されて、床ガイドレール3上を走行可能とされている。
【0022】
昇降台6は、図2に示すように、ガイドフレーム5の内側に、一対のマスト5aに沿って昇降可能に設けられている。この昇降台6は、一対のマスト5aの内側を向く各面に、水平方向(左右方向)の両端側がそれぞれ係合して設けられたケージフレーム6aと、ケージフレーム6aに支持されてケージフレーム6a上に設けられた略矩形平板状の複数の荷受台6bとが主な構成要素とされている。また、複数の荷受台6bは、それぞれの上面が略同一水平面上に配されて物品Wが載置される荷受面S1を形成している。さらに、昇降台6には、図1に示した格納庫1のラック1aと対向するケージフレーム6aの側面に、例えばレーザ式検出センサなどの位置検出手段9が設けられている。また、荷受台6bの上方には、図2から図4に示すように、前記ラック1aとの対向方向に伸縮自在で、且つ対向方向に直交する水平方向に移動可能な一対のフォーク10が、ケージフレーム6aにそれぞれ支持されて平行に設けられている。
【0023】
一対のフォーク10は、図2から図5に示すように、それぞれ、略矩形板状で断面略コ字状の固定フォーク10aと、互いに平行に係合する略矩形板状で断面略コ字状の2つの可動フォーク(中間可動フォーク10b、先端可動フォーク10c)とから構成されている。また、2つの可動フォークのうち、中間可動フォーク10bは、固定フォーク10aに互いの開口側を対向させつつスライド移動可能に係合され、先端可動フォーク10cは、固定フォーク10aとの間に中間可動フォーク10bを配した状態で、中間可動フォーク10bにスライド移動可能に係合されている。
【0024】
より具体的に、一対のフォーク10は、図5に示すように、それぞれ、固定フォーク10aの上下端部の外側にそれぞれ、上下方に突出する一対のスライド部材10dが取り付けられている。また、中間可動フォーク10bには、上下端部にそれぞれ、内側に開口して外側に凹む第1ガイド溝10eと、外側に開口して内側に凹む第2ガイド溝10fとが形成されている。そして、対向する一対の第1ガイド溝10eに一対のスライド部材10dが係合されて、中間可動フォーク10bが、固定フォーク10aに沿ってスライド移動可能とされている。また、先端可動フォーク10cには、上下端部の内側にそれぞれ、内側に突出するスライド部材10gが取り付けられている。そして、この一対のスライド部材10gが一対の第2ガイド溝10fにそれぞれ係合されて、先端可動フォーク10cが、中間可動フォーク10bに沿ってスライド移動可能とされている。
【0025】
また、一対のフォーク10には、図3及び図4に示すように、一対のフォーク10を荷受台6bの長手方向に水平移動させる水平移動機構11が取り付けられている。この水平移動機構11は、各固定フォーク10aに連結部材11aを介して接続した無端状で環状のチェーンベルト11bと、このチェーンベルト11bを回動自在に支持する一対のスプロケット11cと、一方のスプロケット11cを正逆回転させる例えばサーボモータなどの第1電動機11dとを備えて構成されている。ここで、各固定フォーク10aとチェーンベルト11bを繋ぐ連結部材11aは、一方の固定フォーク10aに繋がる連結部材11aが、一対のスプロケット11cに巻き回された状態で上方に位置する部分のチェーンベルト11bに繋がり、他方の固定フォーク10aに繋がる連結部材11aが、下方に位置する部分のチェーンベルト11bに繋がっている。そして、このように構成した水平移動機構11は、第1電動機11dの駆動によってチェーンベルト11bが正逆回動し、このチェーンベルト11bの回動に従い各連結部材11a及び各固定フォーク10aが水平移動して、一対のフォーク10同士を近づけたり、離したりすることができる。
【0026】
一方、一対のフォーク10には、図3に示すように、中間可動フォーク10bと先端可動フォーク10cをスライド移動させる伸縮移動機構12が取り付けられている。この伸縮移動機構12は、荷受台6bの下方で左右方向に延設したスプラインシャフト12aと、スプラインシャフト12aの軸線方向略中央に取り付けられた図示せぬスプロケットに外側から巻き回されて噛合した無端状の第1伝動チェーンベルト12bと、第1伝動チェーンベルト12bのスプラインシャフト12aと対向する側に噛合した第1スプロケット12cと、第1スプロケット12cに回転軸が接続された第2電動機12dと、スプラインシャフト12aが互いの軸線を同軸上に配して挿通して噛合する第2スプロケット12eと、固定フォーク10aの略中央に回転可能に支持された第3スプロケット12fと、第2スプロケット12e及び第3スプロケット12fに巻き回された無端状の第2伝動チェーンベルト12gと、図5に示すように、固定フォーク10aと中間可動フォーク10bで画成される空間内に第3スプロケット12fと同軸に接続して設けられたピニオン12hと、中間可動フォーク10bに固定されピニオン12hと噛合したラック12iと、中間可動フォーク10bの先端側に設けられた第4スプロケット12jと、図6に示すように、中間可動フォーク10bの後端側に設けられた第5スプロケット12kと、一端が固定フォーク10aの先端側に止着され、第5スプロケット12kを介して他端が先端可動フォーク10cの先端側に止着された第3伝動チェーンベルト12mと、一端が固定フォーク10aの後端側に止着され、第4スプロケット12jを介して他端が先端可動フォーク10cの後端側に止着された第4伝動チェーンベルト12nとから構成されている。なお、図3に示した第2スプロケット12eは、内周に歯を備えたスプラインと外周に歯を備えたスプロケットが互いの軸線を同軸上に配して重なって一体形成されており、スプラインシャフト12aが、連通する内孔に挿通しつつ内周の歯に噛合している。また、第2電動チェーンベルト12gは、外周に歯を備えたスプロケットに噛合しつつ巻き回され
ている。
【0027】
この伸縮移動機構12では、第2電動機12dが駆動すると、第1伝動チェーンベルト12b及びこの第1伝動チェーンベルト12bが巻き回され且つスプラインシャフト12aに取り付けた図示せぬスプロケットを介して、スプラインシャフト12aが軸線回りに例えば正方向に回転する。そして、第2スプロケット12eが回転するとともに、第2伝動チェーンベルト12gを介して第3スプロケット12fが回転する。この第3スプロケット12fの回転によって、ピニオン12hが回転し、ラック12iを介して中間可動フォーク10bが、固定フォーク10aに対し一対のフォーク10を伸ばすようにスライド移動する。このとき、第4伝動チェーンベルト12nの他端が第4スプロケット12j側に引っ張られ、この他端が止着した先端可動フォーク10cを固定フォーク10aから外側に伸ばすようにスライド移動させる。これにより、一対のフォーク10を伸ばすことができる。逆に、スプラインシャフト12aを逆方向に回転させた場合には、ラック12iを介して中間可動フォーク10bが一対のフォーク10を縮めるようにスライド移動し、これに伴って、第3伝動チェーンベルト12mの他端が第5スプロケット12k側に引っ張られ、この他端が止着した先端可動フォーク10cを固定フォーク10a側に引っ張る。これにより、一対のフォーク10を縮めることができる。
【0028】
また、本実施形態では、図3及び図4に示すように、第1電動機11dの電流値を検出する電流値センサ13が第1電動機11dに接続して設けられている。さらに、電流値センサ13と第1電動機11dとにそれぞれ接続し、第1電動機11dの電流値を検知しつつこの第1電動機11dの電流値を制御する制御手段14が設けられている。
【0029】
さらに、一対のフォーク10の各先端可動フォーク10cには、互いに対向して内側を向く面に、上下方向に平行に並び、先端可動フォーク10cの長手方向に延びる例えば発泡性のゴムなどの把持部材(把持部)15が設けられている。この把持部15は、先端可動フォーク10cの他の部分よりも、物品Wに対する大きな相対摩擦係数を有している。
【0030】
一方、昇降装置7は、図2に示すように、一方のマスト5aの上端側に設けられたワイヤドラム7aと、このワイヤドラム7aを正逆回転させる昇降モータ7bと、他方のマスト5aの上端側に設けられたシーブ7cと、ワイヤドラム7aに一端側が巻き回され、このワイヤドラム7aから送り出された他端が一方のマスト5a側に位置する部分のケージフレーム6aに上方側から接続された第1昇降用ワイヤ7dと、ワイヤドラム7aに一端側が巻き回され、ワイヤドラム7aから送り出された他端側がシーブ7cを介して、他方のマスト5a側に位置する部分のケージフレーム6aに上方側から接続された第2昇降用ワイヤ7eとから構成されている。これにより、ケージフレーム6a(昇降台6)は、2本の昇降用ワイヤ7d、7eによって吊り下げ状態で支持され、例えばワイヤドラム7aが正方向に回転した場合には、両昇降用ワイヤ7d、7eがワイヤドラム7aに巻き取られて、ケージフレーム6aを上昇させることができ、ワイヤドラム7aを逆方向に回転した場合には、ワイヤドラム7aに巻き取られた両昇降用ワイヤ7d、7eが送り出されてケージフレーム6aを下降させることができる。
【0031】
また、この昇降装置7には、ケージフレーム6aの位置検出手段9で所定のラック1aの物品Wを載置する底板の上面(載置面S2)を検知した結果を受けて、昇降モータ7bの駆動を制御する制御手段16が接続されている。
【0032】
ついで、上記の構成からなるスタッカクレーン2の作用及び効果について説明する。
【0033】
はじめに、昇降台6が最下方に位置した状態で、例えばスタッカクレーン2に並設したベルトコンベアなどで搬送された物品Wが一対のフォーク10の間に位置するように、一対のフォーク10を伸ばす。そして、図4に示すように、水平移動機構11の第1電動機11dを駆動することによって、一対のフォーク10を物品W側に水平移動させ、先端可動フォーク10cの把持部15を物品Wの側面に当接させてこれを把持する。
【0034】
このとき、第1電動機11dの電流値を電流値センサ13によって検出しており、その検出結果が制御手段14に送られ、制御手段14がこの電流値の大きさを基に第1電動機11dの駆動を制御している。ここで、図7(a)は、一対のフォーク10によって、物品Wを把持する把持動作時、把持した物品Wを搬送する搬送時及び搬送した物品Wの把持状態を解除する開放動作時における一対のフォーク10の水平移動速度と時間の関係を示している。また、図7(b)は、把持動作時、搬送時及び開放動作時の第1電動機11dの電流値と時間の関係を示している。なお、図7(a)は、縦軸が一対のフォーク10の移動速度を示しており、横軸の時間軸を境に、縦軸上方が、一対のフォーク10が互いの間隔を狭めるように移動する際の移動速度を示し、縦軸下方が、一対のフォーク10が互いの間隔を広げるように移動する際の移動速度を示している。また、図7(b)は、縦軸が電流値を示しており、横軸の時間軸を境に、縦軸上方が第1電動機11dの力行時の電流値を示し、縦軸下方が回生時の電流値を示している。
【0035】
そして、本実施形態では、図7(a)及び図7(b)に示すように、把持動作時には、はじめに、制御手段14が、一対のフォーク10の移動速度を加速させるために必要なトルクで第1電動機11dを駆動させるように、電流値をI1に制御する。これにより、一対のフォーク10が徐々にその移動速度を上げながら物品Wに近づいてゆく。ついで、一対のフォーク10の移動速度が予め設定した最高速度V1に達した段階(時刻T1)で、制御手段14が、例えば一対のフォーク10の移動速度を検知する速度センサに繋がるエンコーダーを通じて最高速度V1に達したことを検知するとともに、この移動速度V1を維持するように電流値をI2に下げる。これにより、第1電動機11dのトルクが下がり、一対のフォーク10が一定速度V1で物品Wに近づいてゆく。ついで、物品Wの大きさは予め分かっているため、一定速度V1で移動する一対のフォーク10が所定の距離まで物品Wに近づいた段階(時刻T2)で、制御手段14が、第1電動機11dの電流値を回生状態となるI3に切り替える。これにより、一対のフォーク10は、徐々に移動速度を下げながら物品Wに近づいてゆく。
【0036】
そして、一対のフォーク10が緩やかな移動速度V2をもって物品Wの側面に接触した段階(時刻T3)で、一対のフォーク10の間に物品Wが挟まれることで一対のフォーク10の移動が停止し、第1電動機11dの回転量が変化しなくなる。これと同時に、制御手段14は、第1電動機11dの電流値を回生状態の電流値I3から力行状態となる電流値I4に切り換える。ここで、このように切り換えた電流値I4は、予め設定された所定の電流値であり、この電流値I4で駆動する第1電動機11dのトルクによって、物品Wに、損傷が生じることがなく且つ確実に把持できる所定の把持力が作用する。
【0037】
よって、上記の把持動作時において、制御手段14が、第1電動機11dの電流値を制御して、一対のフォーク10の移動速度及び物品Wに作用する把持力が電気的に制御されるため、このような把持動作が数万回にわたって実施された場合においても、従来の機械的なトルクリミッタのように寿命が早期化したり、制御を繰り返し行なうに従い制御の精度に狂いが生じることがなく、長期にわたって確実に且つ安定した状態で物品Wを把持することができる。また、本実施形態においては、先端可動フォーク10cの把持部15が物品Wに対して大きな相対摩擦係数を有し、この把持部15が当接して物品Wを把持するように構成しているため、この相対摩擦係数に見合った小さな把持力を物品Wに作用させるように電流値I4を設定しておくことで、従来のフォークと比べて小さな把持力をもって物品Wを保持することができる。
【0038】
ついで、搬送装置上で物品Wを把持した一対のフォーク10は、伸縮移動機構12の第2電動機12dの駆動により元の位置に復帰するように縮むことにより、物品Wを昇降台6の荷受台6b上(荷受面S1上)に移送(搬送)する。そして、物品Wが荷受台6b上に搬送された段階で、スタッカクレーン2が、走行台車部4の駆動により、床ガイドレール3上を、物品Wを格納する所定のラック1aに向けて水平方向に移動する。また、このスタッカクレーン2の水平移動と同時に、ワイヤドラム7aが昇降モータ7bの駆動によって各昇降用ワイヤ7d、7eを巻き取ってゆく。これにより、昇降装置7の各昇降用ワイヤ7d、7eに吊り下げ状態で支持された昇降台6が一対のマスト5aに沿って上昇し、物品Wを格納する所定のラック1aの高さ位置に昇降台6及び物品Wを上昇させる。
【0039】
また、このように、一対のフォーク10で把持した物品Wを搬送装置から荷受台6b上に移送したり、スタッカクレーン2及び昇降台6が移動する物品Wの搬送時においても、図7(a)及び図7(b)に示すように、制御手段14によって第1電動機11dの電流値がI4で維持されている。このため、搬送中の物品Wは、好適な把持力をもって一対のフォーク10で保持されている。また、電流値センサ13で第1電動機11dの電流値が継続的に検出されているため、搬送中に電流値が変化するようなことがあっても、この電流値の変化を捉え、制御手段14が所定の電流値I4を即時に維持するように電流値を制御する。これにより、確実に好適な把持力をもって物品Wが保持されて搬送される。
【0040】
一方、物品Wを格納する所定のラック1aに近づいた際には、図8(a)に示すように、ケージフレーム6aに設けた位置検出手段9によってラック1aの載置面S2の水平位置が検出される。この検出結果を受けた昇降装置7に繋がる制御手段16は、昇降装置7を制御し、昇降台6の荷受面S1がラック1aの載置面S2よりも上方に位置するようにして昇降台6の上昇を停止させる。このように昇降台6が停止した段階で、一対のフォーク10がラック1aの内部に向けて(ラック1aとの対向方向外側に向けて)伸び、把持した物品Wをラック1a内の所定位置に搬送する。
【0041】
また、このように所定のラック1aに物品Wを入庫する際には、図8(a)に示すように、一対のフォーク10が外側に伸びるに従って、ケージフレーム6aと固定フォーク10aの固定部に物品Wの重量に応じた曲げモーメントが漸次大きく作用することになる。このため、ラック1a内に物品Wを搬送するに従って、先端可動フォーク10cの先端側が下方に配されるように曲げ変形する。本実施形態においては、このように一対のフォーク10が曲げ変形した場合おいても、昇降台6の荷受面S1がラック1aの載置面S2よりも上方に位置しているため、物品Wの下端がラック1aの外側の角部(端部)に当接することがない。また、物品Wを把持した一対のフォーク10がラック1a内に向けて伸びるに従い、曲げ変形によって把持した物品Wが徐々に下方に配されてゆくため、物品Wの底面とラック1aの載置面S2との隙間が小さくなる。これにより、後述する一対のフォーク10を水平移動させて物品Wの把持状態を解除した際に、物品Wが落下して大きな衝撃を受けることなく、載置面S2に載置される。
【0042】
そして、上記のように、一対のフォーク10を伸ばして把持した物品Wをラック1a内に搬送した段階で、図7(a)及び図7(b)に示すように、把持した物品Wを開放する開放動作時が開始(時刻T4)され、はじめに、制御手段14が、第1電動機11dの力行状態の電流値I4を回生状態の電流値I5に切り替える。これにより、一対のフォーク10が互いの間隔を広げるように移動しはじめ、物品Wの把持状態が解除されて、物品Wがラック1aの載置面S2上に載置される。また、このように制御手段14で第1電動機11dの電流値を力行状態の電流値I5に切り替えた際には、一対のフォーク10の移動速度が加速させるトルクで第1電動機11dが駆動する。このため、一対のフォーク10が徐々にその移動速度を上げながら物品Wから離れてゆく。ついで、一対のフォーク10の移動速度が予め設定した開放時の最高速度V3に達した段階(時刻T5)で、制御手段14が、この最高速度V3を検知するとともに、この移動速度V3を維持するように電流値をI3に切り替える。これにより、一対のフォーク10が一定速度V3で物品Wから離れてゆく。ついで、物品Wの大きさに基づき、一定速度V3で移動する一対のフォーク10が初期位置に近づいた時刻T6で、制御手段14が、第1電動機11dの電流値I3を回生状態の電流値I2に切り替えられる。これにより、一対のフォーク10は、その移動速度が減速し、徐々に移動速度を下げながら初期位置に近づいてゆく。そして、一対のフォーク10が緩やかな速度で初期位置に戻った時刻T7で、制御手段14により第1電動機11dの駆動が停止され開放動作が完了する。
【0043】
一方、ラック1aに格納した物品Wを出庫させる際には、スタッカクレーン2を水平移動させるとともに物品Wを保持していない昇降台6を移動させながら、搬送する物品Wが格納されたラック1aに近づける。そして、昇降台6が所定のラック1aに近づいた段階で、図8(b)に示すように、位置検出手段9がラック1aの載置面S2を検出し、この検出結果を受けた昇降装置7に繋がる制御手段16が昇降装置7を制御して、荷受面S1をラック1aの載置面S2よりも僅かに下方に位置させるように昇降台6を停止させる。このように昇降台6が停止した段階で、一対のフォーク10がラック1a内に向けて伸び、一対のフォーク10の間に配された物品Wを第1電動機11dの駆動によって把持する。このとき、荷受面S1がラック1aの載置面S2よりも僅かに下方に位置しているため、一対のフォーク10も下方に位置し、物品Wは、その下端側が一対のフォーク10で把持される。そして、この場合においても、前述と同様に、制御手段14が第1電動機11dの電流値を制御することにより、好適な把持力をもって物品Wが把持される。
【0044】
ついで、図8(b)に示すように、一対のフォーク10を縮ませてラック1aから物品Wを出庫させる。このとき、出庫動作のはじめの段階では、物品Wの底面がラック1aの載置面S2上を移動して物品Wが引き出される。そして、一対のフォーク10が縮んで、完全に物品Wが一対のフォーク10で支持されるとともに、一対のフォーク10が下方に曲げ変形する。そして、さらに一対のフォーク10が縮むに従い物品Wが上方に配されてゆく。このため、荷受台6bに近づくにつれて物品Wが上方に持ち上げられることになり、且つ荷受面S1が載置面S2よりも下方に位置されているため、物品Wの下端が荷受台6bの端部(角部)に当接することがない。
【0045】
したがって、本実施形態の物品移載装置(スタッカクレーン)2によれば、第1電動機11dの電流値を制御して第1電動機11dの駆動を制御する制御手段14が設けられていることによって、第1電動機11dの駆動及び一対のフォーク10の移動、ひいては物品Wに作用する把持力を電気的に制御でき、従来の機械的なトルクリミッタで把持力を制御するものと比較して、確実に物品Wに過大な把持力が作用することを防止できる。
【0046】
また、一対のフォーク10の物品Wを把持する内側の面に把持部15を備えることによって、物品Wを小さな把持力で確実に把持することができ、物品Wを傷めることを確実に防止できる。さらに、このような把持部15を備えることにより、制御手段14で第1電動機11dの電流値を制御して物品Wを好適に把持できるように制御した把持力を、確実に精度よく物品Wに作用させることができ、さらに確実に安定した状態で物品Wを把持することが可能になる。
【0047】
また、位置検出手段9の検出結果を受けた昇降装置7に繋がる制御手段16によって、物品Wの入庫時には、ラック1aの載置面S2に対し昇降台6の荷受面S1を上方に位置させて昇降台6を停止させることができるため、入庫に伴って物品Wの下端がラック1aに接触することを防止できる。さらに、このとき一対のフォーク10が、ラック1aに向けて伸びるに従い曲げ変形することによって、ラック1aの載置面S2と物品Wの底面との離間が大きくなりすぎることがなく、物品Wの把持状態を解除した際に、物品Wに大きな衝撃を作用させずに載置することができる。また、出庫時には、昇降台6の荷受面S1がラック1aの載置面S2よりも下方に位置した状態で昇降台6が停止するため、物品Wの下端が昇降台6に接触することを確実に防止できる。これにより、従来の物品移載装置のように、物品Wの出庫時に、物品Wを一対のフォーク10が把持した段階で昇降台6を少しだけ上方に移動させるような煩雑な作業を必要としないため、物品Wの入出庫作業を効率的に行なうことが可能になる。
【0048】
また、本実施形態の物品移載装置2においては、物品Wを把持して搬送する一対のフォーク10が、複数の略平板状の部材を互いにスライド移動可能に係合して形成されることにより、一対のフォーク10のそれぞれの幅を小さく形成することができ、格納庫1のラック1aの幅寸法を、物品Wの幅に小さな幅の一対のフォーク10が挿入できる程度に形成することができる。これにより、デッドスペースを小さくしてラック1aを形成することができ、自動倉庫Aの物品収容力を向上させることも可能になる。
【0049】
なお、本発明は、上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、第1電動機11dの電流値を制御する制御手段14や昇降装置7に繋がる制御手段16がそれぞれ個別に設けられているものとして説明を行なったが、これらの制御手段や例えばスタッカクレーンの動作を制御する他の制御手段などは、同一の制御手段として構成されてもよい。
【0050】
また、本実施形態では、一対のフォーク10が、それぞれ1つの固定フォーク10aと2つの可動フォーク10b、10cで構成されているものとしたが、例えば可動フォークを1つとしたり、3つ以上として一対のフォーク10が構成されていてもよい。
【0051】
さらに、本実施形態では、一対のフォーク10の互いに対向するそれぞれの内側の面に把持部15が具備されているものとしたが、どちらか一方のフォーク10の内側の面にのみ把持部15が設けられていてもよい。このように一方のフォーク10にのみ把持部15が具備した場合には、例えば、図9(a)に示すように、昇降台6の荷受面S1(もしくはラック1aの載置面S2)に載置された物品Wが、一対のフォーク10の内側の面に対して一対のフォーク10で把持される側面W1を交差させるように傾いているような場合においても、図9(b)に示すように、一対のフォーク10の把持動作(水平移動や伸縮)に従い物品Wの側面W1に一対のフォーク10のそれぞれの内側の面が面接触するように物品Wの位置を矯正して把持することができる。すなわち、図9(a)に示すように、一対のフォーク10が水平移動してそれぞれのフォーク10の内側の面が、傾いた物品Wのそれぞれの角部W2、W3に当接するとともに、一方のフォーク10の内側の面に設けられた把持部15が当接した角部W2は、把持部15との摩擦力によってその当接位置が保持され、把持部15を備えない他方のフォーク10の内側の面に当接した角部W3は、さらなる一対のフォーク10の水平移動もしくは伸縮、もしくは水平移動と伸縮の両移動によって他方のフォーク10の内側の面内を滑動することになる。これにより、一対のフォーク10の把持動作に従い、把持部15で保持した角部W2を中心に物品Wが回動することになり、物品Wの位置が矯正されてゆく。そして、最終的に、図9(b)に示すように、一対のフォーク10のそれぞれの内側の面と、物品Wの一対のフォーク10で把持される側面W1とが面接触するように物品Wが回動してその位置が完全に矯正されて、本実施形態と同様、物品Wは、一対のフォーク10によって確実且つ安定した状態で把持されることになる。よって、このように一方のフォーク10にのみ把持部15を備えることによって、傾いた状態で載置された物品Wに対しても確実に且つ安定した状態で把持することが可能になる。
【符号の説明】
【0052】
1 格納庫
1a ラック
2 スタッカクレーン(物品移載装置)
5a マスト
6 昇降台
6b 荷受台
7 昇降装置
9 位置検出手段
10 一対のフォーク(フォーク)
10a 固定フォーク
10b 中間可動フォーク
10c 先端可動フォーク
11 水平移動機構
11d 第1電動機
12 伸縮移動機構
12d 第2電動機
13 電流値センサ
14 制御手段
15 把持部
16 制御手段
A 自動倉庫
S1 昇降台の荷受面
S2 ラックの載置面
W 物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略水平方向に移動可能に立設されたマストと、該マストに沿って昇降可能に支持された昇降台と、該昇降台を昇降させる昇降装置と、前記昇降台に設けられ、並設する格納庫のラックとの対向方向に伸縮自在で、且つ前記対向方向に直交する水平方向に移動して物品を把持する一対のフォークとを備える物品移載装置において、
前記一対のフォークを水平移動させるための第1電動機の電流値を、前記一対のフォークが前記物品の側面に接触した段階から前記物品の開放動作を開始するまでの間において、予め設定された一定の電流値に切り換えて前記第1電動機に一定のトルクを発生させることにより、前記一対のフォークに前記物品を一定の把持力で把持させる制御手段を備え、
前記一対のフォークには、少なくとも一方のフォークの前記物品を把持する内側の面に、他の部分よりも前記物品に対する相対摩擦係数が大きい把持部が具備されていることを特徴とする物品移載装置。
【請求項2】
請求項1記載の物品移載装置において、
前記把持部は、前記少なくとも一方のフォークの内側の面に当該フォークの長手方向に延びるように設けられていることを特徴とする物品移載装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の物品移載装置において、
前記一対のフォークは、前記対向方向において前記昇降台に固定された固定フォークと、前記対向方向においてスライド可能に前記固定フォークに係合する複数の可動フォークとから構成されていることを特徴とする物品移載装置。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−47150(P2013−47150A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−265424(P2012−265424)
【出願日】平成24年12月4日(2012.12.4)
【分割の表示】特願2006−201982(P2006−201982)の分割
【原出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】