田植機
【課題】多条用の複数の肥料繰出部38の送風圧力を均等に維持できるものでありながら、肥料を搬送するための送風構造等を簡単に構成できるようにした田植機を提供するものである。
【解決手段】多条植え用の苗載台16及び複数の植付爪17を有する植付部15と、多条施肥用の複数の肥料繰出部38を有する施肥機36とが走行車1に搭載され、送風機41の送風によって、走行車1の左右幅方向に一列状に配置した複数の肥料繰出部38から植付部15に多条施肥用の複数の搬送ホース40を介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、送風機41から施肥機36に送風する左右のエアダクト42を備え、送風機41の送風用のファンケース83から延長した排気ダクト部83aを左右に分岐させることによって、排気ダクト部83aに左右の送風口87を形成し、左右の送風口87に左右のエアダクト42をそれぞれ接続したものである。
【解決手段】多条植え用の苗載台16及び複数の植付爪17を有する植付部15と、多条施肥用の複数の肥料繰出部38を有する施肥機36とが走行車1に搭載され、送風機41の送風によって、走行車1の左右幅方向に一列状に配置した複数の肥料繰出部38から植付部15に多条施肥用の複数の搬送ホース40を介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、送風機41から施肥機36に送風する左右のエアダクト42を備え、送風機41の送風用のファンケース83から延長した排気ダクト部83aを左右に分岐させることによって、排気ダクト部83aに左右の送風口87を形成し、左右の送風口87に左右のエアダクト42をそれぞれ接続したものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗載台及び植付爪を備えて連続的に苗植作業を行うと共に、植付条の側方に施肥を行う田植機に係り、より詳しくは、送風機の送風によって、複数の肥料繰出部から植付部に複数の搬送ホースを介して肥料を搬送する田植機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一般に、走行車に植付部と施肥機とを搭載した田植機は、苗植作業中、送風機の空気送給管からの送風によって、施肥機の施肥ホッパ内の肥料を搬送して、植付部の植付爪によって苗を植付けながら、その植付条の側方に施肥するように構成している。
【0003】
この場合、従来の田植機においては、肥料繰出部の下側に空気送給管を左右長手方向に配設し、空気送給管と多条用の複数の肥料繰出部を接続させると共に、空気送給管の一側端に送風機を取付けるという構成にしている(特許文献1参照)。また、走行車の左右幅方向に一列状に配置した複数の肥料繰出部に、複数のエアダクトを介して送風機から送風する技術も公知である(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平7−312940号公報
【特許文献2】特開昭61−111617号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来技術は、大径の空気送給管を用いたり、複数の肥料繰出部と同数の空気送給管を用いたり、送風機の送風量を多くして、多条用の複数の肥料繰出部の送風圧力を均等にする必要があり、肥料を搬送する送風構造等を簡単に構成できない等の問題がある。
【0005】
本発明の目的は、多条用の複数の肥料繰出部の送風圧力を均等に維持できるものでありながら、肥料を搬送するための送風構造等を簡単に構成できるようにした田植機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明の田植機は、多条植え用の苗載台及び複数の植付爪を有する植付部と、多条施肥用の複数の肥料繰出部を有する施肥機とが走行車に搭載され、送風機の送風によって、前記走行車の左右幅方向に一列状に配置した前記複数の肥料繰出部から前記植付部に多条施肥用の複数の搬送ホースを介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、前記送風機から前記施肥機に送風する左右のエアダクトを備え、前記送風機の送風用のファンケースから延長した排気ダクト部を左右に分岐させることによって、前記排気ダクト部に左右の送風口を形成し、前記左右の送風口に前記左右のエアダクトをそれぞれ接続したものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の田植機において、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記施肥機より前方に、前記排気ダクト部を配置し、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記排気ダクト部に前記左右の送風口を介して前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の田植機において、前記走行車の左右方向に略一直線状に一対の前記左右のエアダクトを左右対称形状に延長させ、前記走行車の左右幅の略中央位置で、一対の前記左右の送風口に、前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明によれば、多条植え用の苗載台及び複数の植付爪を有する植付部と、多条施肥用の複数の肥料繰出部を有する施肥機とが走行車に搭載され、送風機の送風によって、前記走行車の左右幅方向に一列状に配置した前記複数の肥料繰出部から前記植付部に多条施肥用の複数の搬送ホースを介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、前記送風機から前記施肥機に送風する左右のエアダクトを備え、前記送風機の送風用のファンケースから延長した排気ダクト部を左右に分岐させることによって、前記排気ダクト部に左右の送風口を形成し、前記左右の送風口に前記左右のエアダクトをそれぞれ接続したものであるから、施肥機の一側方に配置した送風機から1本のエアダクトを介して全ての肥料繰出部に送風する従来の構造に比べ、多条用の前記複数の肥料繰出部の送風圧力を均等に維持できる。また、多条施肥用の複数の肥料繰出部と同数のエアダクトを介して、送風機から多条施肥用の複数の肥料繰出部に送風する従来の構造に比べ、肥料を搬送するための前記エアダクト等の送風構造を簡単に構成できるものである。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記施肥機より前方に、前記排気ダクト部を配置し、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記排気ダクト部に前記左右の送風口を介して前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したものであるから、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部及び前記左右のエアダクト等を左右対称に配置して、前記左右のエアダクトの送風圧力を略均等に維持でき、前記左右のエアダクトへの送風圧力差を簡単に低減できる。その結果、前記送風機から前記左右のエアダクトを介して前記複数の肥料繰出部に均等に送風でき、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部から前記植付部に肥料を搬送するための各送風圧力を略均等に維持できる。したがって、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部から前記植付部の各植付条の側方の田面に略同一タイミングで肥料をそれぞれ搬送できるものである。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、前記走行車の左右方向に略一直線状に一対の前記左右のエアダクトを左右対称形状に延長させ、前記走行車の左右幅の略中央位置で、一対の前記左右の送風口に、前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したものであるから、前記左右のエアダクトの送風圧力を略均等に維持でき、前記左右のエアダクトへの送風圧力差を簡単に低減できる。その結果、前記送風機から前記左右のエアダクトを介して前記複数の肥料繰出部に均等に送風でき、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部から前記植付部に肥料を搬送するための各送風圧力を略均等に維持できる。したがって、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部から前記植付部の各植付条の側方の田面に略同一タイミングで肥料をそれぞれ搬送できるものである。
【発明の実施の形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中1は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン2を車体フレーム3前部上方に搭載させ、ミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して水田走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4の後部にリヤアクスルケース7を連設し、前記リヤアクスルケース7に水田走行用後輪8を支持させる。そして前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、足掛台11を介して作業者が搭乗するステップである車体カバー12によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー12上部に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0013】
また、図中15は6条植え用の苗載台16並びに複数の植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22を配設し、その爪ケース22先端に植付爪17を取付ける。また前記植付ケース20の前側にローリング支点軸23を介して支持フレーム24を設け、トップリンク25及びロワーリンク26を含むリンク機構27を介して走行車1後側に支持フレーム24を連結させ、前記リンク機構27を介して植付部15を昇降させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結させ、前記前後輪68を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0014】
また、図中29は主変速レバー、30は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、31は植付け感度設定器、32は主クラッチペダル、33は左右ブレーキペダル、34は2条分均平用センターフロート、35は2条分均平用サイドフロート、36は6条用の施肥機である。
【0015】
さらに、図3、図4、図5、図6に示す如く、肥料を入れる施肥ホッパ37と、肥料を定量供給する肥料繰出部である肥料繰出ケース38と、フロート34,35の側条作溝器39にフレキシブルパイプ製搬送ホース40を介して肥料を排出させるターボブロワー型送風機41と、中空形の肥料搬送空気送給用エアダクト42とを、前記施肥部36に備えると共に、運転席13前側に送風機41を取付け、6条分6組の肥料繰出ケース38にエアダクト42を接続させている。
【0016】
また、前記車体フレーム3後端の左右支柱43上端間に横架する水平フレーム44両側に左右ベースフレーム45を取付け、前後方向に略水平に横架させる前記ベースフレーム45を介して施肥部36を設けると共に、ベースフレーム45後端部と車体フレーム3間にサイドステー46を連結させ、左右ベースフレーム45に縦フレーム47を立設させて中央の受板48と左右の受板49を支持させるもので、中央及び左右受板48,49の上部前側を丸パイプ形の前フレーム50で、また上部後側を四角パイプ形の後フレーム51で一体固定させて、前後フレーム50,51に6組の繰出ケース38を固定支持させる。
【0017】
さらに、前記繰出ケース38の上面前側の取入口52に前記ホッパ37の下部出口53を嵌着させると共に、前記繰出ケース38前面下側に取出口54を形成し、着脱自在なキャップ55によって取出口54を閉塞している。
【0018】
また、前記繰出ケース38下面に底蓋56を着脱自在に固定させると共に、硬質合成樹脂製の前記底蓋56下面に出口57を形成するもので、前記エアダクト42に前端部を嵌着させる軟質合成樹脂製の接合パイプ58を備え、該パイプ58後端に硬質合成樹脂製のホースジョイント59前端を着脱自在に嵌着させると共に、前記ジョイント59後端に前記搬送ホース40を嵌着させ、前記送風機41の送風をエアダクト42からホースジョイント59及びホース40に吹出させ、底蓋56の出口57からジョイント59中間に落下する肥料を搬送ホース40に移動させるもので、T字形フランジを形成する前記ジョイント59中間に入口60を上向き開放に形成し、底蓋56の出口57に嵌合キャップ61を固定させ、該キャップ61を前記入口60の外壁に着脱自在に嵌着させ、出口57を入口60に接続させている。
【0019】
さらに、取入口62を有する入口板64と、同一円周上に略四角形の複数の繰出口65を有する繰出ロールである繰出板66と、排出口67を有する出口板68を備え、略円形平板製の前記各板64,66,68を繰出ケース38と底蓋56の間に多層状に配設させると共に、繰出ケース38に繰出軸69を略垂直に回転自在に軸支させ、各板64,66,68の中央部に繰出軸69下端側を貫通させ、各板64,66,68を下方に抜出し自在に繰出軸69に支持させ、各板64,66,68を繰出ケース38と底蓋56間に弾圧させるもので、入口板64と出口板68を繰出ケース38に係止させ、各板64,68に対して繰出軸69を遊転させると共に、繰出板66を繰出軸69に係合軸支させ、繰出軸69によって繰出板66を強制的に回転させ、取入口62から繰出口65に入った肥料を排出口67に移動させて出口57方向に落下させるように構成している。また、前記繰出軸69にバネ製掻落し棒70を固定させ、底蓋56及び出口57の肥料を落下させる。
【0020】
さらに、前記エンジン2出力を植付部15に伝達させるPTO軸71をミッションケース4から後方に延出させると共に、前記左支柱43に軸受ケース72を溶接またはボルト止め固定させ、軸受ケース72の入力軸73を前記PTO軸71中間にチェン74を介して連動連結させ、軸受ケース72の出力軸75後端部に1対のベベルギヤ76を介して繰出用駆動部材である縦駆動軸77を略垂直に連動連結させている。また、背面視で左側から2組目と3組目の繰出ケース38間に縦駆動軸77上端を臨ませ、前記繰出軸69に1対のベベルギヤ78を介し連動連結する左右方向に長手状の繰出入力軸79に、前記縦駆動軸77の上端を1対のベベルギヤ80を介して連動連結させる。そして、前記PTO軸71の回転によって入力軸79を介して繰出軸69を回転させて肥料の繰出しを行うように構成している。また、前記縦駆動軸77の中間に無段変速機構であるリングコーン無段変速機81を介設させ、前記繰出軸69の回転を無段変速させ、繰出ケース38から繰出される肥料の繰出量を調節するように構成している。
【0021】
さらに、図2、図6、図7に示す如く、送風ファン82を内設させるファンケース83と、前記送風ファン82を駆動する電動送風モータ84を、前記送風機41に備えるもので、前記運転席13下方の車体カバー12内部に補助車体フレーム85を介してファンケース83を固定させ、ファンケース83上面に送風モータ84を取付け、ファンケース83下面に吸込口86を下向きに開口させ、ファンケース83後面に吐出口87を形成し、前記エアダクト42を吐出口87に接続させ、運転席13後方の車体カバー12上面のスペースを利用してエアダクト42を施肥機36全幅に末広がり形に延設させる。
【0022】
また、前後フレーム50、51と同様に前記受板48、49に四角パイプ形の下フレーム88を一体固定させ、下フレーム88に係合板89を着脱自在にボルト止め固定させ、係合板89の下向き開口ノッチ90にホースジョイント59を下方から係入させて着脱自在にボルト止め固定させ、下フレーム88から係合板89を取外す操作、または係合板89からホースジョイント59を取外す操作のいずれかにより、エアダクト42から接合パイプ58を抜取ってホースジョイント59を底蓋56から離反させ、底蓋56を取外して繰出ケース38の掃除などを行うように構成している。
【0023】
また、走行車1の左右幅中央で運転席13下方の車体カバー12内部に送風機41を配設させ、上下幅を略均一形成するエアダクト42前部の吐出口87連結部に対し、接合パイプ58を接続させるエアダクト42後部を平面視で末広がり形に形成し、エアダクト42の前側に対して後側の断面積を連続的に大きく形成し、エアダクト42の管内空気抵抗を全体が同一大きさのものに比べて小さくし、6条分の各搬送ホース40への送風量が略等しくなるように構成している。さらに、送風機41によるエアダクト42の送風方向と、搬送ホース40の肥料搬送方向を略一致させ、ホースジョイント59を介して分岐ホース42と搬送ホース40を一直線形に接続させ、送風機41の吐出口87乃至ホースジョイント59間の送風圧力損失を低減できると共に、車体カバー12によって送風機41上面側を遮閉させ、雨天作業時または洗車時にファンケース83内に水が入るのを防いでいる。
【0024】
また、前記エアダクト42の末広がり後部両側に開閉自在な蓋91を取付け、蓋91を取外してエアダクト42内部の掃除を行うと共に、車体フレーム3に固定させたミッションケース4上面に向けて吸込口86を開口させ、吸込口86開口部下方をミッションケース4によって遮閉させ、吸込口86からファンケース83内部に水または泥土が入るのを防いでいる。
【0025】
上記から明らかなように、機体後部に施肥機36を装備させる田植機において、施肥機36の肥料繰出部である肥料繰出ケース38よりも前方で機体中央部に施肥用送風機41を設置させ、従来の機体外側設置構造のように機体内外に送風機41を出入させる必要がなく、送風機41の衝突防止または浸水防止を図ることなく輸送または洗車などを行えると共に、両側の肥料繰出ケース38と送風機41の接続距離を短縮して送風抵抗の低減並びに肥料搬送風の安定供給などを図るもので、施肥用送風機41を運転席13の下方に設置させ、衝突等によって損傷させる不具合、雨水または洗車水が入り込む不具合、並びに運転席13回りでの作業者の移動が制限される不具合などをなくし、送風機41取付け構造の簡略化並びに作業性向上などを図る。
【0026】
また、施肥用送風機41を本機ステップである車体カバー12の内部に設置させ、衝突等によって損傷させる不具合、雨水または洗車水が入り込む不具合、並びに運転席13回りでの作業者の移動が制限される不具合などをなくし、送風機41取付け構造の簡略化並びに作業性向上などを図ると共に、肥料繰出ケース38に接続させる施肥用送風機41の送風管であるエアダクト42を出口側の断面が末広がり形に大きくなるように形成し、前記エアダクト42内部の送風抵抗を少なくして送風圧力損失を低減し、送風機41の小型軽量化並びに肥料搬送風力の確保などを図る。
【0027】
また、施肥用送風機41の送風モータ84を吸込口86及び吐出口87よりも高位置に配設させ、送風モータ84と送風ファン82の間に放熱間隙を形成しても送風モータ84に浸水する不具合がなくなり、送風モータ84の空冷構造または防水構造などの簡略化を図れると共に、施肥用送風機41の吸込口86を車体カバー12下面側の内部に設け、吸込口86の防水カバーとして車体カバー12を兼用し、雨天作業時または洗車時に吸込口86に水が吸込まれる不具合をなくし、雨天作業用の防水カバーを省略し、取扱い操作性の向上などを図る。また、施肥用送風機41の肥料搬送風吐出方向と肥料繰出ケース38からの肥料搬送方向を一致させ、従来の肥料搬送風吐出方向が機体左右方向で肥料搬送方向が機体後向きに形成された構造に比べ、送風抵抗を少なくして送風圧力損失を低減し、送風効率の向上並びに送風動力の低減などを図る。
【0028】
さらに、図8、図9に示す如く、前記車体フレーム3上面と運転席13下面の間に送風機41を縦形に略垂直に設け、平面視で二等辺三角形状のエアダクト42の頂角部に送風機41の吐出口87を接続させ、エアダクト42の底辺部に6条分の肥料繰出ケース38を配置させて各ホースジョイント59を接続させるもので、エアダクト42の容積を図4及び図7のものよりも大きく形成し、6条分の肥料搬送ホース40の送風圧力を略均等に保つと共に、エアダクト42全体を側面視で前低後高に傾斜させ、エアダクト42の末広がり後側内部に肥料または埃が留まるのを防いでいる。
【0029】
さらに、図10、図11に示す如く、運転席13後側の車体カバー12上面に送風機41を設置させ、平面視山形に配置させる左右の送風管形エアダクト42に6条分の肥料繰出ケース38を配設させるもので、6条分のエアダクト42の中間に送風機41を設け、側面視で前高後低にエアダクト42を傾斜させ、エアダクト42前部高位置に送風機41を接続させ、エアダクト42後部低位置に前高後低のホースジョイント59を介して搬送ホース40を設け、送風機41の吐出口87乃至搬送ホース40を側面視で略一直線形に接続させ、搬送ホース40に至る送風損失を低減させる。また、施肥機36の肥料繰出部である肥料繰出ケース38よりも前方で機体中央部に施肥用送風機41を設置させた構造において、図12のように、走行車1の左右幅の略中央位置で、施肥機36より前方に、排気ダクト部83aを配置した構造であって、送風機41の送風用のファンケース83から延長した排気ダクト部83aを左右に分岐させることによって、ファンケース83に連通した左右の送風口(吐出口)87を形成し、ファンケース83に連通した一対の左右の吐出口87に一対の左右のエアダクト42を接続させたり、図13のように、ファンケース83の吐出口87に対向させてエアダクト42内部に左右分配用突条形仕切42aを形成し、6条分のエアダクト42を左右3条に中央部で分割し、吐出口87に近い中央寄りの搬送ホース40と離れた側方の搬送ホース40の送風圧力差を従来の単一エアダクト構造よりも小さくし、6条の各肥料搬送用送風圧力を均等にし、かつ送風損失を低減して送風機の小型化を図る。
【0030】
上記から明らかなように、機体後部に施肥機36を装備させる田植機において、施肥機36の肥料繰出部38よりも前方で機体中央部に施肥用送風機41を設置させたもので、従来の機体外側設置構造のように機体内外に送風機41を出入させる必要がなく、送風機41の衝突防止または浸水防止を図ることなく輸送または洗車などを容易に行うことができると共に、両側の肥料繰出部38と送風機41の接続距離を短縮して送風抵抗の低減並びに肥料搬送風の安定供給などを容易に図ることができるものである。
【0031】
また、施肥用送風機41を運転席13の下方に設置させたもので、衝突等によって損傷させる不具合、雨水または洗車水が入り込む不具合、並びに運転席13回りでの作業者の移動が制限される不具合などを容易になくすことができ、送風機41取付け構造の簡略化並びに作業性向上などを容易に図ることができるものである。
【0032】
また、施肥用送風機41を本機ステップ12の内部に設置させたもので、衝突等によって損傷させる不具合、雨水または洗車水が入り込む不具合、並びに運転席13回りでの作業者の移動が制限される不具合などを容易になくすことができ、送風機41取付け構造の簡略化並びに作業性向上などを容易に図ることができるものである。
【0033】
また、肥料繰出部38に接続させる施肥用送風機41の送風管42を出口側の断面が末広がり形に大きくなるように形成したもので、前記送風管42内部の送風抵抗を少なくして送風圧力損失を容易に低減でき、送風機41の小型軽量化並びに肥料搬送風力の確保などを容易に図ることができるものである。
【0034】
また、施肥用送風機41の送風モータ84を吸込口86及び吐出口87よりも高位置に配設させたもので、送風モータ84と送風ファン82の間に放熱間隙を形成しても送風モータ84に浸水する不具合を容易になくすことができ、送風モータ84の空冷構造または防水構造などの簡略化を容易に図ることができるものである。
【0035】
また、施肥用送風機41の吸込口86を本機ステップ12の内部に設けたもので、吸込口86の防水カバーとして本機ステップ12を兼用でき、雨天作業時または洗車時に吸込口86に水が吸込まれる不具合を容易になくすことができ、雨天作業用の防水カバーを省略でき、取扱い操作性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0036】
また、施肥用送風機41の肥料搬送風吐出方向と肥料繰出部38からの肥料搬送方向を一致させたもので、従来の肥料搬送風吐出方向が機体左右方向で肥料搬送方向が機体後向きに形成された構造に比べ、送風抵抗を少なくして送風圧力損失を容易に低減でき、送風効率の向上並びに送風動力の低減などを容易に図ることができるものである。
【0037】
上記の記載及び図12から明らかなように、請求項1に係る発明は、多条植え用の苗載台16及び複数の植付爪17を有する植付部15と、多条施肥用の複数の肥料繰出部としての肥料繰出ケース38を有する施肥機36とが走行車1に搭載され、送風機41の送風によって、走行車1の左右幅方向に一列状に配置した複数の肥料繰出ケース38から植付部15に多条施肥用の複数の搬送ホース40を介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、送風機41から施肥機36に送風する左右のエアダクト42を備え、送風機41の送風用のファンケース83から延長した排気ダクト部83aを左右に分岐させることによって、排気ダクト部83aに左右の送風口(吐出口)87を形成し、左右の送風口(吐出口)87に左右のエアダクト42をそれぞれ接続したものであるから、施肥機の一側方に配置した送風機から1本のエアダクトを介して全ての肥料繰出部に送風する従来の構造に比べ、多条用の複数の肥料繰出ケース38の送風圧力を均等に維持できる。また、多条施肥用の複数の肥料繰出部と同数のエアダクトを介して、送風機から多条施肥用の複数の肥料繰出部に送風する従来の構造に比べ、肥料を搬送するためのエアダクト42等の送風構造を簡単に構成できるものである。
【0038】
請求項2に係る発明によれば、走行車1の左右幅の略中央位置で、施肥機36より前方に、排気ダクト部83aを配置し、走行車1の左右幅の略中央位置で、排気ダクト部83aに一対の左右の送風口87を介して左右のエアダクト42の一端側をそれぞれ接続するように構成したものであるから、多条施肥用の複数の肥料繰出ケース38及び左右のエアダクト42等を左右対称に配置して、左右のエアダクト42の送風圧力を略均等に維持でき、左右のエアダクト42への送風圧力差を簡単に低減できる。その結果、送風機41から左右のエアダクト42を介して複数の肥料繰出ケース38に均等に送風でき、多条施肥用の複数の肥料繰出ケース38から植付部15に肥料を搬送するための各送風圧力を略均等に維持できる。したがって、多条施肥用の複数の肥料繰出ケース38から植付部15の各植付条の側方の田面に略同一タイミングで肥料をそれぞれ搬送できるものである。
【0039】
請求項3に係る発明は、走行車1の左右方向に略一直線状に一対の左右のエアダクト42を左右対称形状に延長させ、走行車1の左右幅の略中央位置で、一対の左右の送風口87に、左右のエアダクト42の一端側をそれぞれ接続するように構成したものであるから、左右のエアダクト42の送風圧力を略均等に維持でき、左右のエアダクト42への送風圧力差を簡単に低減できる。その結果、送風機41から前記左右のエアダクト42を介して複数の肥料繰出部38に均等に送風でき、多条施肥用の複数の肥料繰出部38から前記植付部15に肥料を搬送するための各送風圧力を略均等に維持できる。したがって、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部38から植付部15の各植付条の側方の田面に略同一タイミングで肥料をそれぞれ搬送できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】乗用田植機の全体側面図である。
【図2】乗用田植機の全体平面図である。
【図3】植付部の側面図である。
【図4】施肥部の平面図である。
【図5】施肥部の背面図である。
【図6】施肥部の断面側面図である。
【図7】施肥機の側面説明図である。
【図8】図4の変形例を示す平面図である。
【図9】同側面説明図である。
【図10】図4の他の変形例を示す平面図である。
【図11】同側面図である。
【図12】同送風機部の説明図である。
【図13】同送風機部の説明図である。
【符号の説明】
【0041】
1 走行車
15 植付部
16 苗載台
17 植付爪
36 施肥機
38 肥料繰出ケース(肥料繰出部)
40 搬送ホース
41 送風機
42 エアダクト
83 ファンケース
83a排気ダクト部
87 吐出口(送風口)
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗載台及び植付爪を備えて連続的に苗植作業を行うと共に、植付条の側方に施肥を行う田植機に係り、より詳しくは、送風機の送風によって、複数の肥料繰出部から植付部に複数の搬送ホースを介して肥料を搬送する田植機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一般に、走行車に植付部と施肥機とを搭載した田植機は、苗植作業中、送風機の空気送給管からの送風によって、施肥機の施肥ホッパ内の肥料を搬送して、植付部の植付爪によって苗を植付けながら、その植付条の側方に施肥するように構成している。
【0003】
この場合、従来の田植機においては、肥料繰出部の下側に空気送給管を左右長手方向に配設し、空気送給管と多条用の複数の肥料繰出部を接続させると共に、空気送給管の一側端に送風機を取付けるという構成にしている(特許文献1参照)。また、走行車の左右幅方向に一列状に配置した複数の肥料繰出部に、複数のエアダクトを介して送風機から送風する技術も公知である(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平7−312940号公報
【特許文献2】特開昭61−111617号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来技術は、大径の空気送給管を用いたり、複数の肥料繰出部と同数の空気送給管を用いたり、送風機の送風量を多くして、多条用の複数の肥料繰出部の送風圧力を均等にする必要があり、肥料を搬送する送風構造等を簡単に構成できない等の問題がある。
【0005】
本発明の目的は、多条用の複数の肥料繰出部の送風圧力を均等に維持できるものでありながら、肥料を搬送するための送風構造等を簡単に構成できるようにした田植機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明の田植機は、多条植え用の苗載台及び複数の植付爪を有する植付部と、多条施肥用の複数の肥料繰出部を有する施肥機とが走行車に搭載され、送風機の送風によって、前記走行車の左右幅方向に一列状に配置した前記複数の肥料繰出部から前記植付部に多条施肥用の複数の搬送ホースを介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、前記送風機から前記施肥機に送風する左右のエアダクトを備え、前記送風機の送風用のファンケースから延長した排気ダクト部を左右に分岐させることによって、前記排気ダクト部に左右の送風口を形成し、前記左右の送風口に前記左右のエアダクトをそれぞれ接続したものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の田植機において、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記施肥機より前方に、前記排気ダクト部を配置し、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記排気ダクト部に前記左右の送風口を介して前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の田植機において、前記走行車の左右方向に略一直線状に一対の前記左右のエアダクトを左右対称形状に延長させ、前記走行車の左右幅の略中央位置で、一対の前記左右の送風口に、前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明によれば、多条植え用の苗載台及び複数の植付爪を有する植付部と、多条施肥用の複数の肥料繰出部を有する施肥機とが走行車に搭載され、送風機の送風によって、前記走行車の左右幅方向に一列状に配置した前記複数の肥料繰出部から前記植付部に多条施肥用の複数の搬送ホースを介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、前記送風機から前記施肥機に送風する左右のエアダクトを備え、前記送風機の送風用のファンケースから延長した排気ダクト部を左右に分岐させることによって、前記排気ダクト部に左右の送風口を形成し、前記左右の送風口に前記左右のエアダクトをそれぞれ接続したものであるから、施肥機の一側方に配置した送風機から1本のエアダクトを介して全ての肥料繰出部に送風する従来の構造に比べ、多条用の前記複数の肥料繰出部の送風圧力を均等に維持できる。また、多条施肥用の複数の肥料繰出部と同数のエアダクトを介して、送風機から多条施肥用の複数の肥料繰出部に送風する従来の構造に比べ、肥料を搬送するための前記エアダクト等の送風構造を簡単に構成できるものである。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記施肥機より前方に、前記排気ダクト部を配置し、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記排気ダクト部に前記左右の送風口を介して前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したものであるから、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部及び前記左右のエアダクト等を左右対称に配置して、前記左右のエアダクトの送風圧力を略均等に維持でき、前記左右のエアダクトへの送風圧力差を簡単に低減できる。その結果、前記送風機から前記左右のエアダクトを介して前記複数の肥料繰出部に均等に送風でき、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部から前記植付部に肥料を搬送するための各送風圧力を略均等に維持できる。したがって、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部から前記植付部の各植付条の側方の田面に略同一タイミングで肥料をそれぞれ搬送できるものである。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、前記走行車の左右方向に略一直線状に一対の前記左右のエアダクトを左右対称形状に延長させ、前記走行車の左右幅の略中央位置で、一対の前記左右の送風口に、前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したものであるから、前記左右のエアダクトの送風圧力を略均等に維持でき、前記左右のエアダクトへの送風圧力差を簡単に低減できる。その結果、前記送風機から前記左右のエアダクトを介して前記複数の肥料繰出部に均等に送風でき、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部から前記植付部に肥料を搬送するための各送風圧力を略均等に維持できる。したがって、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部から前記植付部の各植付条の側方の田面に略同一タイミングで肥料をそれぞれ搬送できるものである。
【発明の実施の形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中1は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン2を車体フレーム3前部上方に搭載させ、ミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して水田走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4の後部にリヤアクスルケース7を連設し、前記リヤアクスルケース7に水田走行用後輪8を支持させる。そして前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、足掛台11を介して作業者が搭乗するステップである車体カバー12によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー12上部に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0013】
また、図中15は6条植え用の苗載台16並びに複数の植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22を配設し、その爪ケース22先端に植付爪17を取付ける。また前記植付ケース20の前側にローリング支点軸23を介して支持フレーム24を設け、トップリンク25及びロワーリンク26を含むリンク機構27を介して走行車1後側に支持フレーム24を連結させ、前記リンク機構27を介して植付部15を昇降させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結させ、前記前後輪68を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0014】
また、図中29は主変速レバー、30は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、31は植付け感度設定器、32は主クラッチペダル、33は左右ブレーキペダル、34は2条分均平用センターフロート、35は2条分均平用サイドフロート、36は6条用の施肥機である。
【0015】
さらに、図3、図4、図5、図6に示す如く、肥料を入れる施肥ホッパ37と、肥料を定量供給する肥料繰出部である肥料繰出ケース38と、フロート34,35の側条作溝器39にフレキシブルパイプ製搬送ホース40を介して肥料を排出させるターボブロワー型送風機41と、中空形の肥料搬送空気送給用エアダクト42とを、前記施肥部36に備えると共に、運転席13前側に送風機41を取付け、6条分6組の肥料繰出ケース38にエアダクト42を接続させている。
【0016】
また、前記車体フレーム3後端の左右支柱43上端間に横架する水平フレーム44両側に左右ベースフレーム45を取付け、前後方向に略水平に横架させる前記ベースフレーム45を介して施肥部36を設けると共に、ベースフレーム45後端部と車体フレーム3間にサイドステー46を連結させ、左右ベースフレーム45に縦フレーム47を立設させて中央の受板48と左右の受板49を支持させるもので、中央及び左右受板48,49の上部前側を丸パイプ形の前フレーム50で、また上部後側を四角パイプ形の後フレーム51で一体固定させて、前後フレーム50,51に6組の繰出ケース38を固定支持させる。
【0017】
さらに、前記繰出ケース38の上面前側の取入口52に前記ホッパ37の下部出口53を嵌着させると共に、前記繰出ケース38前面下側に取出口54を形成し、着脱自在なキャップ55によって取出口54を閉塞している。
【0018】
また、前記繰出ケース38下面に底蓋56を着脱自在に固定させると共に、硬質合成樹脂製の前記底蓋56下面に出口57を形成するもので、前記エアダクト42に前端部を嵌着させる軟質合成樹脂製の接合パイプ58を備え、該パイプ58後端に硬質合成樹脂製のホースジョイント59前端を着脱自在に嵌着させると共に、前記ジョイント59後端に前記搬送ホース40を嵌着させ、前記送風機41の送風をエアダクト42からホースジョイント59及びホース40に吹出させ、底蓋56の出口57からジョイント59中間に落下する肥料を搬送ホース40に移動させるもので、T字形フランジを形成する前記ジョイント59中間に入口60を上向き開放に形成し、底蓋56の出口57に嵌合キャップ61を固定させ、該キャップ61を前記入口60の外壁に着脱自在に嵌着させ、出口57を入口60に接続させている。
【0019】
さらに、取入口62を有する入口板64と、同一円周上に略四角形の複数の繰出口65を有する繰出ロールである繰出板66と、排出口67を有する出口板68を備え、略円形平板製の前記各板64,66,68を繰出ケース38と底蓋56の間に多層状に配設させると共に、繰出ケース38に繰出軸69を略垂直に回転自在に軸支させ、各板64,66,68の中央部に繰出軸69下端側を貫通させ、各板64,66,68を下方に抜出し自在に繰出軸69に支持させ、各板64,66,68を繰出ケース38と底蓋56間に弾圧させるもので、入口板64と出口板68を繰出ケース38に係止させ、各板64,68に対して繰出軸69を遊転させると共に、繰出板66を繰出軸69に係合軸支させ、繰出軸69によって繰出板66を強制的に回転させ、取入口62から繰出口65に入った肥料を排出口67に移動させて出口57方向に落下させるように構成している。また、前記繰出軸69にバネ製掻落し棒70を固定させ、底蓋56及び出口57の肥料を落下させる。
【0020】
さらに、前記エンジン2出力を植付部15に伝達させるPTO軸71をミッションケース4から後方に延出させると共に、前記左支柱43に軸受ケース72を溶接またはボルト止め固定させ、軸受ケース72の入力軸73を前記PTO軸71中間にチェン74を介して連動連結させ、軸受ケース72の出力軸75後端部に1対のベベルギヤ76を介して繰出用駆動部材である縦駆動軸77を略垂直に連動連結させている。また、背面視で左側から2組目と3組目の繰出ケース38間に縦駆動軸77上端を臨ませ、前記繰出軸69に1対のベベルギヤ78を介し連動連結する左右方向に長手状の繰出入力軸79に、前記縦駆動軸77の上端を1対のベベルギヤ80を介して連動連結させる。そして、前記PTO軸71の回転によって入力軸79を介して繰出軸69を回転させて肥料の繰出しを行うように構成している。また、前記縦駆動軸77の中間に無段変速機構であるリングコーン無段変速機81を介設させ、前記繰出軸69の回転を無段変速させ、繰出ケース38から繰出される肥料の繰出量を調節するように構成している。
【0021】
さらに、図2、図6、図7に示す如く、送風ファン82を内設させるファンケース83と、前記送風ファン82を駆動する電動送風モータ84を、前記送風機41に備えるもので、前記運転席13下方の車体カバー12内部に補助車体フレーム85を介してファンケース83を固定させ、ファンケース83上面に送風モータ84を取付け、ファンケース83下面に吸込口86を下向きに開口させ、ファンケース83後面に吐出口87を形成し、前記エアダクト42を吐出口87に接続させ、運転席13後方の車体カバー12上面のスペースを利用してエアダクト42を施肥機36全幅に末広がり形に延設させる。
【0022】
また、前後フレーム50、51と同様に前記受板48、49に四角パイプ形の下フレーム88を一体固定させ、下フレーム88に係合板89を着脱自在にボルト止め固定させ、係合板89の下向き開口ノッチ90にホースジョイント59を下方から係入させて着脱自在にボルト止め固定させ、下フレーム88から係合板89を取外す操作、または係合板89からホースジョイント59を取外す操作のいずれかにより、エアダクト42から接合パイプ58を抜取ってホースジョイント59を底蓋56から離反させ、底蓋56を取外して繰出ケース38の掃除などを行うように構成している。
【0023】
また、走行車1の左右幅中央で運転席13下方の車体カバー12内部に送風機41を配設させ、上下幅を略均一形成するエアダクト42前部の吐出口87連結部に対し、接合パイプ58を接続させるエアダクト42後部を平面視で末広がり形に形成し、エアダクト42の前側に対して後側の断面積を連続的に大きく形成し、エアダクト42の管内空気抵抗を全体が同一大きさのものに比べて小さくし、6条分の各搬送ホース40への送風量が略等しくなるように構成している。さらに、送風機41によるエアダクト42の送風方向と、搬送ホース40の肥料搬送方向を略一致させ、ホースジョイント59を介して分岐ホース42と搬送ホース40を一直線形に接続させ、送風機41の吐出口87乃至ホースジョイント59間の送風圧力損失を低減できると共に、車体カバー12によって送風機41上面側を遮閉させ、雨天作業時または洗車時にファンケース83内に水が入るのを防いでいる。
【0024】
また、前記エアダクト42の末広がり後部両側に開閉自在な蓋91を取付け、蓋91を取外してエアダクト42内部の掃除を行うと共に、車体フレーム3に固定させたミッションケース4上面に向けて吸込口86を開口させ、吸込口86開口部下方をミッションケース4によって遮閉させ、吸込口86からファンケース83内部に水または泥土が入るのを防いでいる。
【0025】
上記から明らかなように、機体後部に施肥機36を装備させる田植機において、施肥機36の肥料繰出部である肥料繰出ケース38よりも前方で機体中央部に施肥用送風機41を設置させ、従来の機体外側設置構造のように機体内外に送風機41を出入させる必要がなく、送風機41の衝突防止または浸水防止を図ることなく輸送または洗車などを行えると共に、両側の肥料繰出ケース38と送風機41の接続距離を短縮して送風抵抗の低減並びに肥料搬送風の安定供給などを図るもので、施肥用送風機41を運転席13の下方に設置させ、衝突等によって損傷させる不具合、雨水または洗車水が入り込む不具合、並びに運転席13回りでの作業者の移動が制限される不具合などをなくし、送風機41取付け構造の簡略化並びに作業性向上などを図る。
【0026】
また、施肥用送風機41を本機ステップである車体カバー12の内部に設置させ、衝突等によって損傷させる不具合、雨水または洗車水が入り込む不具合、並びに運転席13回りでの作業者の移動が制限される不具合などをなくし、送風機41取付け構造の簡略化並びに作業性向上などを図ると共に、肥料繰出ケース38に接続させる施肥用送風機41の送風管であるエアダクト42を出口側の断面が末広がり形に大きくなるように形成し、前記エアダクト42内部の送風抵抗を少なくして送風圧力損失を低減し、送風機41の小型軽量化並びに肥料搬送風力の確保などを図る。
【0027】
また、施肥用送風機41の送風モータ84を吸込口86及び吐出口87よりも高位置に配設させ、送風モータ84と送風ファン82の間に放熱間隙を形成しても送風モータ84に浸水する不具合がなくなり、送風モータ84の空冷構造または防水構造などの簡略化を図れると共に、施肥用送風機41の吸込口86を車体カバー12下面側の内部に設け、吸込口86の防水カバーとして車体カバー12を兼用し、雨天作業時または洗車時に吸込口86に水が吸込まれる不具合をなくし、雨天作業用の防水カバーを省略し、取扱い操作性の向上などを図る。また、施肥用送風機41の肥料搬送風吐出方向と肥料繰出ケース38からの肥料搬送方向を一致させ、従来の肥料搬送風吐出方向が機体左右方向で肥料搬送方向が機体後向きに形成された構造に比べ、送風抵抗を少なくして送風圧力損失を低減し、送風効率の向上並びに送風動力の低減などを図る。
【0028】
さらに、図8、図9に示す如く、前記車体フレーム3上面と運転席13下面の間に送風機41を縦形に略垂直に設け、平面視で二等辺三角形状のエアダクト42の頂角部に送風機41の吐出口87を接続させ、エアダクト42の底辺部に6条分の肥料繰出ケース38を配置させて各ホースジョイント59を接続させるもので、エアダクト42の容積を図4及び図7のものよりも大きく形成し、6条分の肥料搬送ホース40の送風圧力を略均等に保つと共に、エアダクト42全体を側面視で前低後高に傾斜させ、エアダクト42の末広がり後側内部に肥料または埃が留まるのを防いでいる。
【0029】
さらに、図10、図11に示す如く、運転席13後側の車体カバー12上面に送風機41を設置させ、平面視山形に配置させる左右の送風管形エアダクト42に6条分の肥料繰出ケース38を配設させるもので、6条分のエアダクト42の中間に送風機41を設け、側面視で前高後低にエアダクト42を傾斜させ、エアダクト42前部高位置に送風機41を接続させ、エアダクト42後部低位置に前高後低のホースジョイント59を介して搬送ホース40を設け、送風機41の吐出口87乃至搬送ホース40を側面視で略一直線形に接続させ、搬送ホース40に至る送風損失を低減させる。また、施肥機36の肥料繰出部である肥料繰出ケース38よりも前方で機体中央部に施肥用送風機41を設置させた構造において、図12のように、走行車1の左右幅の略中央位置で、施肥機36より前方に、排気ダクト部83aを配置した構造であって、送風機41の送風用のファンケース83から延長した排気ダクト部83aを左右に分岐させることによって、ファンケース83に連通した左右の送風口(吐出口)87を形成し、ファンケース83に連通した一対の左右の吐出口87に一対の左右のエアダクト42を接続させたり、図13のように、ファンケース83の吐出口87に対向させてエアダクト42内部に左右分配用突条形仕切42aを形成し、6条分のエアダクト42を左右3条に中央部で分割し、吐出口87に近い中央寄りの搬送ホース40と離れた側方の搬送ホース40の送風圧力差を従来の単一エアダクト構造よりも小さくし、6条の各肥料搬送用送風圧力を均等にし、かつ送風損失を低減して送風機の小型化を図る。
【0030】
上記から明らかなように、機体後部に施肥機36を装備させる田植機において、施肥機36の肥料繰出部38よりも前方で機体中央部に施肥用送風機41を設置させたもので、従来の機体外側設置構造のように機体内外に送風機41を出入させる必要がなく、送風機41の衝突防止または浸水防止を図ることなく輸送または洗車などを容易に行うことができると共に、両側の肥料繰出部38と送風機41の接続距離を短縮して送風抵抗の低減並びに肥料搬送風の安定供給などを容易に図ることができるものである。
【0031】
また、施肥用送風機41を運転席13の下方に設置させたもので、衝突等によって損傷させる不具合、雨水または洗車水が入り込む不具合、並びに運転席13回りでの作業者の移動が制限される不具合などを容易になくすことができ、送風機41取付け構造の簡略化並びに作業性向上などを容易に図ることができるものである。
【0032】
また、施肥用送風機41を本機ステップ12の内部に設置させたもので、衝突等によって損傷させる不具合、雨水または洗車水が入り込む不具合、並びに運転席13回りでの作業者の移動が制限される不具合などを容易になくすことができ、送風機41取付け構造の簡略化並びに作業性向上などを容易に図ることができるものである。
【0033】
また、肥料繰出部38に接続させる施肥用送風機41の送風管42を出口側の断面が末広がり形に大きくなるように形成したもので、前記送風管42内部の送風抵抗を少なくして送風圧力損失を容易に低減でき、送風機41の小型軽量化並びに肥料搬送風力の確保などを容易に図ることができるものである。
【0034】
また、施肥用送風機41の送風モータ84を吸込口86及び吐出口87よりも高位置に配設させたもので、送風モータ84と送風ファン82の間に放熱間隙を形成しても送風モータ84に浸水する不具合を容易になくすことができ、送風モータ84の空冷構造または防水構造などの簡略化を容易に図ることができるものである。
【0035】
また、施肥用送風機41の吸込口86を本機ステップ12の内部に設けたもので、吸込口86の防水カバーとして本機ステップ12を兼用でき、雨天作業時または洗車時に吸込口86に水が吸込まれる不具合を容易になくすことができ、雨天作業用の防水カバーを省略でき、取扱い操作性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0036】
また、施肥用送風機41の肥料搬送風吐出方向と肥料繰出部38からの肥料搬送方向を一致させたもので、従来の肥料搬送風吐出方向が機体左右方向で肥料搬送方向が機体後向きに形成された構造に比べ、送風抵抗を少なくして送風圧力損失を容易に低減でき、送風効率の向上並びに送風動力の低減などを容易に図ることができるものである。
【0037】
上記の記載及び図12から明らかなように、請求項1に係る発明は、多条植え用の苗載台16及び複数の植付爪17を有する植付部15と、多条施肥用の複数の肥料繰出部としての肥料繰出ケース38を有する施肥機36とが走行車1に搭載され、送風機41の送風によって、走行車1の左右幅方向に一列状に配置した複数の肥料繰出ケース38から植付部15に多条施肥用の複数の搬送ホース40を介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、送風機41から施肥機36に送風する左右のエアダクト42を備え、送風機41の送風用のファンケース83から延長した排気ダクト部83aを左右に分岐させることによって、排気ダクト部83aに左右の送風口(吐出口)87を形成し、左右の送風口(吐出口)87に左右のエアダクト42をそれぞれ接続したものであるから、施肥機の一側方に配置した送風機から1本のエアダクトを介して全ての肥料繰出部に送風する従来の構造に比べ、多条用の複数の肥料繰出ケース38の送風圧力を均等に維持できる。また、多条施肥用の複数の肥料繰出部と同数のエアダクトを介して、送風機から多条施肥用の複数の肥料繰出部に送風する従来の構造に比べ、肥料を搬送するためのエアダクト42等の送風構造を簡単に構成できるものである。
【0038】
請求項2に係る発明によれば、走行車1の左右幅の略中央位置で、施肥機36より前方に、排気ダクト部83aを配置し、走行車1の左右幅の略中央位置で、排気ダクト部83aに一対の左右の送風口87を介して左右のエアダクト42の一端側をそれぞれ接続するように構成したものであるから、多条施肥用の複数の肥料繰出ケース38及び左右のエアダクト42等を左右対称に配置して、左右のエアダクト42の送風圧力を略均等に維持でき、左右のエアダクト42への送風圧力差を簡単に低減できる。その結果、送風機41から左右のエアダクト42を介して複数の肥料繰出ケース38に均等に送風でき、多条施肥用の複数の肥料繰出ケース38から植付部15に肥料を搬送するための各送風圧力を略均等に維持できる。したがって、多条施肥用の複数の肥料繰出ケース38から植付部15の各植付条の側方の田面に略同一タイミングで肥料をそれぞれ搬送できるものである。
【0039】
請求項3に係る発明は、走行車1の左右方向に略一直線状に一対の左右のエアダクト42を左右対称形状に延長させ、走行車1の左右幅の略中央位置で、一対の左右の送風口87に、左右のエアダクト42の一端側をそれぞれ接続するように構成したものであるから、左右のエアダクト42の送風圧力を略均等に維持でき、左右のエアダクト42への送風圧力差を簡単に低減できる。その結果、送風機41から前記左右のエアダクト42を介して複数の肥料繰出部38に均等に送風でき、多条施肥用の複数の肥料繰出部38から前記植付部15に肥料を搬送するための各送風圧力を略均等に維持できる。したがって、多条施肥用の前記複数の肥料繰出部38から植付部15の各植付条の側方の田面に略同一タイミングで肥料をそれぞれ搬送できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】乗用田植機の全体側面図である。
【図2】乗用田植機の全体平面図である。
【図3】植付部の側面図である。
【図4】施肥部の平面図である。
【図5】施肥部の背面図である。
【図6】施肥部の断面側面図である。
【図7】施肥機の側面説明図である。
【図8】図4の変形例を示す平面図である。
【図9】同側面説明図である。
【図10】図4の他の変形例を示す平面図である。
【図11】同側面図である。
【図12】同送風機部の説明図である。
【図13】同送風機部の説明図である。
【符号の説明】
【0041】
1 走行車
15 植付部
16 苗載台
17 植付爪
36 施肥機
38 肥料繰出ケース(肥料繰出部)
40 搬送ホース
41 送風機
42 エアダクト
83 ファンケース
83a排気ダクト部
87 吐出口(送風口)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多条植え用の苗載台及び複数の植付爪を有する植付部と、多条施肥用の複数の肥料繰出部を有する施肥機とが走行車に搭載され、送風機の送風によって、前記走行車の左右幅方向に一列状に配置した前記複数の肥料繰出部から前記植付部に多条施肥用の複数の搬送ホースを介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、
前記送風機から前記施肥機に送風する左右のエアダクトを備え、前記送風機の送風用のファンケースから延長した排気ダクト部を左右に分岐させることによって、前記排気ダクト部には左右の送風口を形成し、前記左右の送風口に前記左右のエアダクトをそれぞれ接続したことを特徴とする田植機。
【請求項2】
前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記施肥機より前方に、前記排気ダクト部を配置し、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記排気ダクト部に一対の前記左右の送風口を介して前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の田植機。
【請求項3】
前記走行車の左右方向に略一直線状に一対の前記左右のエアダクトを左右対称形状に延長させ、前記走行車の左右幅の略中央位置で、一対の前記左右の送風口に、前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の田植機。
【請求項1】
多条植え用の苗載台及び複数の植付爪を有する植付部と、多条施肥用の複数の肥料繰出部を有する施肥機とが走行車に搭載され、送風機の送風によって、前記走行車の左右幅方向に一列状に配置した前記複数の肥料繰出部から前記植付部に多条施肥用の複数の搬送ホースを介して肥料を搬送するように構成してなる田植機において、
前記送風機から前記施肥機に送風する左右のエアダクトを備え、前記送風機の送風用のファンケースから延長した排気ダクト部を左右に分岐させることによって、前記排気ダクト部には左右の送風口を形成し、前記左右の送風口に前記左右のエアダクトをそれぞれ接続したことを特徴とする田植機。
【請求項2】
前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記施肥機より前方に、前記排気ダクト部を配置し、前記走行車の左右幅の略中央位置で、前記排気ダクト部に一対の前記左右の送風口を介して前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の田植機。
【請求項3】
前記走行車の左右方向に略一直線状に一対の前記左右のエアダクトを左右対称形状に延長させ、前記走行車の左右幅の略中央位置で、一対の前記左右の送風口に、前記左右のエアダクトの一端側をそれぞれ接続するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の田植機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−89595(P2007−89595A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2132(P2007−2132)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【分割の表示】特願平11−195155の分割
【原出願日】平成11年7月9日(1999.7.9)
【出願人】(000006851)ヤンマー農機株式会社 (132)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【分割の表示】特願平11−195155の分割
【原出願日】平成11年7月9日(1999.7.9)
【出願人】(000006851)ヤンマー農機株式会社 (132)
【Fターム(参考)】
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