説明

画像形成装置

【課題】見開き原稿であっても、良好な画像を容易に形成することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御部は、第1頁における第1の領域の背景濃度を検出し(S14)、その後、第2頁における第2の領域の背景濃度を検出する(S16)。そして、第1の領域の背景濃度の濃度値と第2の領域の背景濃度の濃度値との濃度差を判別する。判別した値と所定値とを比較し、濃度差は所定値以上である場合(S17において、YES)、制御部は、所定の領域の背景濃度を検出する(S18)。そして、形成する画像の背景濃度を調整する(S19)。具体的には、第1頁においては、第1の領域の背景濃度に基づいて、第2頁においては、所定の領域の背景濃度に基づいて、形成する画像の背景濃度を調整する。画像形成部は、調整された背景濃度で画像を形成する(S20)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置に関し、特に、読取られた原稿の背景濃度に基づいて、形成する画像の背景濃度を調整して画像形成することができる画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、載置台に載置された原稿を読取ることができる画像読取り装置が設けられているものがある。画像形成装置は、画像読取り装置により読取られた原稿から原稿の濃度やサイズ等を検出して、画像を形成する。
【0003】
画像を形成する際には、読取られた原稿の一部の領域の背景濃度に基づいて、形成する画像全体の背景濃度を調整する。例えば、新聞等から画像を形成する場合、新聞の背景色は灰色であるため、灰色を白色にするように、すなわち、濃い色を薄い色にするように、背景濃度を調整する。
【0004】
ここで、本等の頁を開いた状態で、その開いた頁を原稿とする(以下、「見開き原稿」という)場合、見開き原稿を載置台に載置すると、見開き原稿の中央部に位置する綴じ部が載置台から浮いてしまう場合がある。そうすると、見開き原稿を読取る際に、綴じ部の載置台側に影が生じることによって、画像形成装置は、綴じ部周辺の背景濃度を実際の見開き原稿の背景濃度よりも濃く検出してしまう。
【0005】
このような場合に、綴じ部周辺の背景濃度を補正して画像を形成する技術が、特開平11−341230号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1によると、読取られた見開き原稿の綴じ部深さに応じて背景濃度を補正し、綴じ部周辺を補正した背景濃度で画像を形成する。
【0006】
また、見開き原稿を読取らせた場合に、頁毎に原稿の濃度を検出し、別々の濃度で画像を形成する技術が、特開平3−178264号公報(特許文献2)に開示されている。特許文献2によると、画像形成装置は、第1頁の濃度と第2頁の濃度とを検出する。そして、第1頁の濃度に応じて第1頁の画像を形成し、第2頁の濃度に応じて第2頁の画像を形成する。
【特許文献1】特開平11−341230号公報(図10)
【特許文献2】特開平3−178264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図9は、見開き原稿103を載置した載置台102を横方向から見た図である。図9を参照して、載置台102の下部には、載置された見開き原稿103の背景濃度を読取る光学ユニット105が設けられている。また、見開き原稿103は、図9中の点線で示す基準位置から、図9中の矢印Dで示す副走査方向に少しずれた位置に載置されている。このような場合、見開き原稿103の綴じ部104周辺が、見開き原稿103の第2頁107における背景濃度を検出するための一部の領域106となる場合がある。そうすると、綴じ部104の載置台102側に影が生じることによって、実際は、背景濃度は白色であるにも拘らず、灰色として濃く検出してしまう。そうすると、特許文献2の画像形成方法では、これに基づいて第2頁107の背景濃度を調整するため、形成する第2頁107の画像の濃度が薄くなってしまう虞がある。
【0008】
また、特許文献1の画像形成方法では、綴じ部周辺の背景濃度を補正する際に、多大な算出方法を用いて補正している。そうすると、画像形成の処理が煩雑で時間がかかり、容易に画像を形成することが困難となる虞がある。
【0009】
この発明の目的は、見開き原稿であっても、良好な画像を容易に形成することができる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係る画像形成装置は、読取られた原稿の背景濃度に基づいて、形成する画像の背景濃度を調整する。そして、本の頁を開いた面を原稿とする見開き原稿を載置する載置手段と、載置手段に載置された見開き原稿のうち、見開き原稿の端部であって、一方側の第1頁に位置する第1の領域、および見開き原稿の中央部であって、他方側の第2頁に位置する第2の領域の背景濃度を検出する検出手段と、検出手段により検出された第1の領域の背景濃度と第2の領域の背景濃度との濃度差が、所定値以上であるか否かを判別する判別手段と、形成する画像の背景濃度を調整する調整手段とを備える。検出手段は、判別手段により濃度差が所定値以上であると判別された場合に、第2頁に位置し第2の領域とは異なる領域を含む所定の領域の背景濃度を検出し、調整手段は、検出手段により検出された所定の領域の背景濃度に基づいて、形成する画像の背景濃度を調整する。
【0011】
好ましくは、検出手段は、領域において、第1頁から第2頁へ向かう方向に移動して背景濃度を検出し、最も薄い濃度を選択する。
【0012】
一実施形態として、所定の領域は、第2の領域より検出手段の移動する方向に位置する領域である。
【0013】
さらに好ましくは、所定の領域を設定する領域設定手段を備える。
【発明の効果】
【0014】
この発明によると、見開き原稿の端部であって、第1頁に位置する第1の領域の背景濃度と、見開き原稿の中央部であって、第2頁に位置する第2の領域の背景濃度との濃度差が、所定値以上であれば、第2頁に位置し第2の領域とは異なる領域を含む所定の領域の背景濃度を検出する。そして、検出された所定の領域の背景濃度に基づいて、形成する画像の背景濃度を調整する。これにより、濃度の薄い画像を形成する虞を低減して、良好な画像を形成することができる。また、所定の領域の背景濃度を検出するのみでよいため、画像形成の処理が煩雑で時間がかかることもない。したがって、見開き原稿であっても、良好な画像を容易に形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置をデジタル複合機10に適用した場合のデジタル複合機10の構成を示すブロック図である。図1を参照して、デジタル複合機10は、デジタル複合機10全体を制御する制御部11と、画像データ等の書き込みや読出しを行うためのDRAM12と、デジタル複合機10の有する情報を表示する表示画面を含み、デジタル複合機10におけるユーザとのインターフェースとなる操作部13と、原稿を自動的に所定の原稿読取り位置へ搬送する原稿送り装置14と、原稿送り装置14によって搬送されてきた原稿を所定の読取り位置でスキャナで読取る画像読取り部15と、載置台に載置された原稿を読取る画像読取り装置23と、画像読取り部15および画像読取り装置23で読取られた原稿等から画像を形成し、用紙に出力する画像形成部16と、画像データ等を格納するハードディスク17と、公衆回線20に接続されるFAX通信部18と、ネットワーク21と接続するためのネットワークIF(インターフェース)部19とを備える。
【0016】
デジタル複合機10は、画像読取り部15および画像読取り装置23により読取られた原稿の画像データを用いて、DRAM12を介して画像形成部16において画像を形成することにより、複写機として作動する。また、デジタル複合機10は、ネットワークIF部19を通じて、ネットワーク21に接続されたパソコン22から送信された画像データを用いて、DRAM12を介して画像形成部16において画像を形成することにより、プリンターとして作動する。さらに、デジタル複合機10は、FAX通信部18を通じて、公衆回線20から送信された画像データを用いて、DRAM12を介して画像形成部16において画像を形成することにより、また、画像読取り部15および画像読取り装置23により読取られた原稿の画像データを、FAX通信部18を通じて公衆回線20に画像データを送信することにより、ファクシミリ装置として作動する。すなわち、デジタル複合機10は、画像処理に関し、複写(コピー)機能、プリンター機能、FAX機能等、複数の機能を有する。さらに、各機能に対しても、さらに詳細に設定可能な機能を有する。
【0017】
なお、図1において、太線の矢印は画像データの流れを示しており、細線の矢印は制御信号または制御データの流れを示している。
【0018】
制御部11は、画像読取り部15から与えられる原稿の画像データをDRAM12に圧縮符号化して書き込み、DRAM12に書き込んだデータを読出し、伸張復号化して画像形成部16により出力する。
【0019】
ここで、画像読取り装置23について具体的に説明する。図2は、デジタル複合機10に備えられる画像読取り装置23をデジタル複合機10の上方向から見た概略図である。図3は、図2に示す画像読取り装置23を矢印Aで示す横方向から見た概略図である。図1〜図3を参照して、画像読取り装置23は、原稿を載置する載置手段としての載置台24と、載置台24に載置された原稿を読取るとともに、原稿の濃度やサイズ等を検出する光学ユニット30とを含む。
【0020】
載置台24は、透明のプラテンガラスにより構成されており、その上方に原稿を載置することができる。ここでは、原稿として、本の頁を開いた面を原稿とする見開き原稿25を載置している。図2および図3においては、見開き原稿25は、基準位置に載置されている。見開き原稿25は、第1頁31および第2頁32から構成される。第1頁31は、見開き原稿25の一方側、すなわち、図2および図3の左側に位置し、第2頁32は、見開き原稿25の他方側、すなわち、図2および図3の右側に位置する。そして、第1頁31と第2頁32との間には、綴じ部29を有する。見開き原稿25の綴じ部29は、載置台24から浮いた状態で載置されており、綴じ部29の載置台24側に影が生じている。
【0021】
光学ユニット30は、載置台24の下部に設けられている。光学ユニット30は、図2中の三点鎖線で示す光源28と、いずれも図示しない複数のミラーと、レンズと、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサとを含む。光源28は、副走査方向、すなわち、図2中の矢印Bの方向またはその逆の方向に移動することができる。
【0022】
ここで、光学ユニット30によって、原稿を読取る方法について、簡単に説明する。まず、光源28を副走査方向に移動させながら、載置台24に対して光を照射する。照射された光は、原稿に当たって反射する。その反射光は、複数のミラーおよびレンズによって集光される。この集光された光を、CCDイメージセンサで読取ることにより、原稿の画像データを読取る。
【0023】
制御部11は、光学ユニット30によって読取られた見開き原稿25の画像データから、見開き原稿25の背景濃度を検出する検出手段として作動する。具体的には、図2中の一点鎖線で示す第1の領域26、および図2中の太線で示す第2の領域27において読取られる見開き原稿25の画像データから背景濃度を検出する。
【0024】
第1の領域26は、第1頁31の左端部に位置する。すなわち、第1の領域26は、見開き原稿25全体としては、端部に位置する。第2の領域27は、第2頁32の左端部に位置する。すなわち、第2の領域27は、見開き原稿25全体としては、中央部に位置する。
【0025】
制御部11は、一回の見開き原稿25の読取り動作にて、背景濃度を検出する。具体的には、制御部11は、第1頁31から第2頁32へ向かう方向、すなわち、副走査方向に移動して背景濃度を検出する。したがって、まず、第1の領域26における背景濃度を検出し、次に、第2の領域27における背景濃度を検出する。
【0026】
図4は、図2中の一点鎖線で示す第1の領域26を拡大した拡大図である。図1〜図4を参照して、第1の領域26にて、背景濃度を検出する場合について説明する。
【0027】
まず、図2中の矢印Cで示す主走査方向の1ライン33の中で最も分布の多い濃度を抽出する。図示はしないが、ラインは複数であって、副走査方向に順に、各ライン毎に同様に抽出する。そして、複数ラインの中で最も薄い濃度を選択する。そして、選択された薄い濃度を第1の領域26の背景濃度とする。このようにして、第1の領域26における背景濃度を検出する。そして、検出された背景濃度を見開き原稿25の第1頁31の背景濃度とする。
【0028】
また、図2中の太線で示す第2の領域27においても同様に、1ラインの中で最も分布の多い濃度を抽出し、複数ラインの中で最も薄い濃度を選択する。そして、選択された薄い濃度を第2の領域27の背景濃度とする。このようにして、第2の領域27における背景濃度を検出する。そして、検出された背景濃度を見開き原稿25の第2頁32の背景濃度とする。
【0029】
また、制御部11は、第1の領域26の背景濃度と第2の領域27の背景濃度との濃度差が所定値以上であるか否かを判別する判別手段として作動する。具体的には、後述する。
【0030】
次に、デジタル複合機10のコピー機能を利用して、画像を形成する場合について説明する。説明においては、例えば、濃度を256階調で表現するとし、白色の濃度値を20、灰色の濃度値を128、黒色の濃度値を255とする。また、第1の領域26の背景濃度と第2の領域27の背景濃度との濃度差の所定値を100とする。図5は、デジタル複合機10のコピー機能を利用して、画像を形成する場合を示すフローチャートである。図6は、基準位置から副走査方向に少しずれた位置に見開き原稿40を載置した一例を示す図である。
【0031】
図5および図6を参照して、まず、見開き原稿40が載置台24に載置される(図5において、ステップS11、以下ステップを省略する)。ここで、見開き原稿40は、図6中の点線で示す基準位置から副走査方向に少しずれた位置に載置され、見開き原稿40の綴じ部41が、第2の領域27にかかっている。制御部11は、見開き原稿40の画像形成の要求を受け付ける(S12)。
【0032】
そうすると、画像読取り装置23は、まず、見開き原稿40の第1頁42の読取りを開始する(S13)。そして、第1頁42において、第1の領域26に位置する画像データの読取りが終了すると、第1の領域26の背景濃度を検出する(S14)。この場合、第1頁42は、載置台24に適切に載置されているため、検出された背景濃度の濃度値は、白色の20とする。
【0033】
次に、画像読取り装置23は、見開き原稿40の第2頁43の読取りを開始する(S15)。そして、第2頁43において、第2の領域27に位置する画像データの読取りが終了すると、第2の領域27の背景濃度を検出する(S16)。この場合、第2の領域27には、綴じ部41がかかっており、綴じ部41の載置台24側には、影が生じている。したがって、検出された背景濃度の濃度値は、灰色の128とする。
【0034】
制御部11は、第1の領域26の背景濃度の濃度値と第2の領域27の背景濃度の濃度値との濃度差を判別する。ここでは、第1の領域26の背景濃度の濃度値は20であり、第2の領域27の背景濃度の濃度値は128であるため、濃度差は108であると判別する。ここで、制御部11は、判別手段として作動する。そして、判別した108と所定値の100とを比較し、濃度差は100以上である(S17において、YES)。
【0035】
そうすると、制御部11は、所定の領域44の背景濃度を検出する(S18)。所定の領域44とは、第2頁43に位置し、第2の領域27とは異なる領域を含む構成である。この実施形態においては、図7中の太線で示すように、第2の領域27を含み、副走査方向に延びる領域を含む構成である。なお、図7は、所定の領域44を示す図であって、所定の領域44以外は、図6と同様の構成であるため、同一の参照番号を付し、説明は省略する。これにより、所定の領域44は、綴じ部41から離れた部分を含むため、載置台24側に影が生じている場合であっても、その影響を小さくして、背景濃度を検出することができる。したがって、検出された背景濃度の濃度値は、上記した白色の20に近い値となる。
【0036】
そして、形成する画像の背景濃度を調整する(S19)。具体的には、第1頁42においては、第1の領域26の背景濃度に基づいて、第2頁43においては、所定の領域44の背景濃度に基づいて、形成する画像の背景濃度を調整する。ここで、制御部11は、調整手段として作動する。画像形成部16は、調整された背景濃度で画像を形成する(S20)。
【0037】
こうすることにより、見開き原稿40の端部であって、第1頁42に位置する第1の領域26の背景濃度と、見開き原稿40の中央部であって、第2頁43に位置する第2の領域27の背景濃度との濃度差が、所定値以上であれば、第2頁43に位置し第2の領域27とは異なる領域を含む所定の領域44の背景濃度を検出する。そして、検出された所定の領域44の背景濃度に基づいて、形成する画像の背景濃度を調整する。これにより、濃度の薄い画像を形成する虞を低減して、良好な画像を形成することができる。また、所定の領域44の背景濃度を検出するのみでよいため、画像形成の処理が煩雑で時間がかかることもない。したがって、見開き原稿40であっても、良好な画像を容易に形成することができる。
【0038】
なお、図5中のステップ17において、見開き原稿40が、基準位置からずれることなく載置されることにより、濃度差が100より小さければ(S17において、NO)、第1頁42においては、第1の領域26の背景濃度に基づいて、第2頁43においては、第2の領域27の背景濃度に基づいて、形成する画像の背景濃度を調整する(S19)。
【0039】
なお、上記の実施の形態においては、図5中のステップ18において、所定の領域44は、第2の領域27を含み、副走査方向に延びる領域を含む構成である例について説明したが、これに限らず、第2の領域27より副走査方向に位置する領域であってもよい。図8は、所定の領域45を、第2の領域27より副走査方向に位置するように設けた例を示す図である。図8を参照して、所定の領域45は、第2の領域27より副走査方向に位置する。なお、図8は、所定の領域45以外は、図6と同様の構成であるため、同一の参照番号を付し、説明は省略する。
【0040】
また、所定の領域を設定する領域設定手段を操作部13に備える構成とし、操作部13から設定された領域を利用してもよい。こうすることにより、ユーザの都合に応じて、所定の領域を設定することができる。
【0041】
また、上記の実施の形態においては、濃度差の所定値が100である例について説明したが、これに限らず、他の値であってもよい。
【0042】
また、上記の実施の形態においては、第1の領域26は、第1頁31の左端部に位置し、第2の領域27は、第2頁32の左端部に位置する例について説明したが、これに限らず、その他の位置であってもよい。例えば、図2において、第2頁32から第1頁31へ向かう方向に移動して背景濃度を検出する場合には、第1の領域が第1頁31の右端部、すなわち、見開き原稿25全体としては中央部、第2の領域が第2頁32の右端部、すなわち、見開き原稿25全体としては端部に位置してもよい。
【0043】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置をデジタル複合機に適用した場合のデジタル複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】デジタル複合機に備えられる画像読取り装置をデジタル複合機の上方向から見た概略図である。
【図3】図2に示す画像読取り装置を矢印Aで示す横方向から見た概略図である。
【図4】図2中の一点鎖線で示す第1の領域を拡大した拡大図である。
【図5】デジタル複合機のコピー機能を利用して、画像を形成する場合を示すフローチャートである。
【図6】基準位置から副走査方向に少しずれた位置に見開き原稿を載置した一例を示す図である。
【図7】所定の領域を示す図である。
【図8】所定の領域を、第2の領域より副走査方向に位置するように設けた例を示す図である。
【図9】見開き原稿を載置した載置台を横方向から見た図である。
【符号の説明】
【0045】
10 デジタル複合機、11 制御部、12 DRAM、13 操作部、14 原稿送り装置、15 画像読取り部、16 画像形成部、17 ハードディスク、18 FAX通信部、19 ネットワークIF部、20 公衆回線、21 ネットワーク、22 パソコン、23 画像読取り装置、24 載置台、25,40 見開き原稿、26,27,44,45 領域、28 光源、29,41 綴じ部、30 光学ユニット、31,42 第1頁、32,43 第2頁、33 ライン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
読取られた原稿の背景濃度に基づいて、形成する画像の背景濃度を調整する画像形成装置であって、
本の頁を開いた面を原稿とする見開き原稿を載置する載置手段と、
前記載置手段に載置された前記見開き原稿のうち、前記見開き原稿の端部であって、一方側の第1頁に位置する第1の領域、および前記見開き原稿の中央部であって、他方側の第2頁に位置する第2の領域の背景濃度を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記第1の領域の背景濃度と前記第2の領域の背景濃度との濃度差が、所定値以上であるか否かを判別する判別手段と、
前記形成する画像の背景濃度を調整する調整手段とを備え、
前記検出手段は、前記判別手段により前記濃度差が前記所定値以上であると判別された場合に、前記第2頁に位置し前記第2の領域とは異なる領域を含む所定の領域の背景濃度を検出し、
前記調整手段は、前記検出手段により検出された前記所定の領域の背景濃度に基づいて、前記形成する画像の背景濃度を調整する、画像形成装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記領域において、前記第1頁から前記第2頁へ向かう方向に移動して背景濃度を検出し、最も薄い濃度を選択する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記所定の領域は、前記第2の領域より前記検出手段の移動する方向に位置する領域である、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記所定の領域を設定する領域設定手段を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−206690(P2009−206690A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−45595(P2008−45595)
【出願日】平成20年2月27日(2008.2.27)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】