説明

画像表示装置及び画像表示方法

【課題】小型のディスプレイを備える画像表示装置においてテレビ番組内のテロップのような小さな文字の視認性を向上させる。
【解決手段】動画表示装置は、動画像内の1フレーム画像から文字を含む領域を検出して切り出す文字領域抽出部と、前記1フレーム画像の画素数と前記1フレーム画像をディスプレイに表示する時の画素数との比率を基に前記切り出した文字領域に対する拡大縮小率を決定する拡大縮小率決定部と、前記拡大縮小率に応じて前記切り出した文字領域のサイズを変換する文字領域サイズ変換部と、前記1フレーム画像をディスプレイに表示するための画素数にサイズを変換する表示サイズ変換部と、前記サイズ変換した文字領域と前記表示サイズに変換した1フレーム画像とを合成する合成処理部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル機器における動画像の表示に関するものであり、特に、テレビ番組等で表示されるテロップの視認性を改善する画像表示装置及び画像表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯端末やPDAなどのモバイル機器において搭載されるプロセッサ等の処理性能の向上に伴い、従来のメールやインターネット上のホームページ等の閲覧といった用途から、動画の視聴へと広がってきた。2006年4月からは、地上デジタル放送の伝送帯域の一部を使い、携帯端末等での視聴を目的としたワンセグ放送が開始された。また、今後はアナログ放送停止以降の帯域を利用した新たなサービスが検討されており、ワンセグよりも高画質なコンテンツの視聴の可能性が出てきた。
一方、家庭内の機器と連係し、録画したテレビ番組を記録媒体等に適切な手段で書き込んだり、インターネットからダウンロードしたコンテンツを記録媒体に書き込んだりして、モバイル機器を使って出先で視聴する といった機能も実現されてきている。
【0003】
このように放送、家電、インターネットなど様々な手段で高画質なコンテンツを入手・視聴できる環境が整いつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-074091号公報
【特許文献2】特開2005-084157号公報
【特許文献3】特開2002-091409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
モバイル機器は携帯性を優先するために小型に作られており、表示のためのディスプレイも3〜4インチ程度となっている。コンテンツが高画質になっても、ディスプレイが小さいと、表示されている小さい対象物の視認性はあまり良くなく、特に、テレビ番組中に表示される文字やテロップなどが小さくて読めない・読みづらいといった課題がある。
このような課題に対応するため、画面内のテロップ情報を検出し、強調表示を行う技術の検討が行われている。テロップ情報の検出技術に関しては、特許文献1に開示されている。特許文献1では、入力された画像に対してエッジ検出処理を施し、テロップ領域を特定するものである。
また、携帯端末では、同じコンテンツを、使用状況に応じて画像サイズを変えて表示することがある。例えば、ディスプレイを横長にして画像を画面一杯に表示したり、ディスプレイを縦長にしてディスプレイの短辺に画像の横サイズを合わせて表示したり、メール等の他のアプリケーションを起動している時にディスプレイの隅に小さく表示したりする。
よって、画面一杯に表示している時には、テロップを必要以上に大きく表示せず、視聴の妨げにならないようにし、小さい時は視認性確保のために大きめに表示する事が望ましいと考えられる。
特許文献2では、テロップ領域を検出して拡大表示して視認性の向上をはかっているが、拡大率を変更する事を考慮していないため、前述の望ましい表示が実現できないという課題がある。
また、特許文献3では、DVDなどに格納されている文字情報(字幕)を任意に拡大して表示する事は可能であるが、ユーザーが都度拡大率を指定する必要があり、手間がかかるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決し、モバイル機器で動画やTV番組等の視聴を行う場合でも、小さい文字の視認性を改善するものである。
上記の課題を鑑みて、本発明の画像表示装置は、動画像内の1フレーム画像から文字を含む領域を検出して切り出す文字領域抽出部と、前記1フレーム画像の画素数と前記1フレーム画像をディスプレイに表示する時の画素数との比率を基に前記切り出した文字領域に対する拡大縮小率を決定する拡大縮小率決定部と、前記拡大縮小率に応じて前記切り出した文字領域のサイズを変換する文字領域サイズ変換部と、前記1フレーム画像をディスプレイに表示するための画素数にサイズを変換する表示サイズ変換部と、前記サイズ変換した文字領域と前記表示サイズに変換した1フレーム画像とを合成する合成処理部を有する。
この構成により、ディスプレイに表示する画像サイズを元に文字領域の大きさを決定することにより、文字を読みやすくすることができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記拡大縮小率決定部は、前記比率およびディスプレイの大きさから拡大縮小率を決定する。
この構成により、ディスプレイサイズとディスプレイに表示する画像サイズを元に文字領域の大きさを決定することにより、大きさの異なる複数のディスプレイにおいても文字をよみやすくすることができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記ディスプレイの大きさは、ディスプレイの対角線の長さとディスプレイで表示可能な最大の縦と横の画素数である。
この構成により、一般的なディスプレイの情報を用いることにより、容易に拡大縮小率の計算をすることができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記サイズ変換後の文字領域の縦もしくは横の画素数は、前記表示サイズの縦もしくは横の画素数を上限とする。
この構成により、文字領域の画像サイズが表示サイズを超えないようにすることにより、文字領域が切れて見えなくなることを回避することができる。
また、本発明の画像表示装置は、前記切り出した文字領域の縦もしくは横の画素数をx、ディスプレイの対角線の長さをN、ディスプレイで表示可能な最大の縦の画素数をY、横の画素数をX、サイズ変換後の文字領域の縦もしくは横の長さをLとすると、前記拡大縮小率sは、以下の式で表される。
【0007】
s=L・√(X2 + Y2)/Nx
また、本発明の携帯端末装置は、前記いずれか1項に記載の画像表示装置を搭載している。
この構成により、携帯端末装置に搭載することにより、携帯端末での視聴において文字することができる。
本発明の動画像表示方法は、動画像内の1フレーム画像から文字を含む領域を検出して切り出す第1ステップと、前記1フレーム画像の画素数と前記1フレーム画像をディスプレイに表示する時の画素数との比率を基に前記切り出した文字領域に対する拡大縮小率を決定する第2ステップと、前記拡大縮小率に応じて前記切り出した文字領域のサイズを変換する第3ステップと、前記1フレーム画像をディスプレイに表示するための画素数にサイズを変換する第4ステップと、前記サイズ変換した文字領域と前記表示サイズに変換した1フレーム画像とを合成する第5ステップとを有している。
この方法により、ディスプレイに表示する画像サイズを元に文字領域の大きさを決定することにより、文字を読みやすくすることができる。
また、本発明の画像表示方法は、前記第2ステップにおける前記拡大縮小率は、前記比率およびディスプレイの大きさから決定する。
この方法により、ディスプレイサイズとディスプレイに表示する画像サイズを元に文字領域の大きさを決定することにより、大きさの異なる複数のディスプレイにおいても文字をよみやすくすることができる。
また、本発明の画像表示方法は、前記ディスプレイの大きさは、前記ディスプレイの対角線の長さと前記ディスプレイで表示可能な最大の縦と横の画素数である。
この方法により、一般的なディスプレイの情報を用いることにより、容易に拡大縮小率の計算をすることができる。
また、本発明の画像表示方法は、サイズ変換後の文字領域の縦もしくは横の画素数は、前記ディスプレイに表示するサイズの縦もしくは横の画素数を上限とする。
この方法により、文字領域の画像サイズが表示サイズを超えないようにすることにより、文字領域が切れて見えなくなることを回避することができる。
また、本発明の画像表示方法は、前記切り出した文字領域の縦もしくは横の画素数をx、ディスプレイの対角線の長さをN、ディスプレイで表示可能な最大の縦の画素数をY、横の画素数をX、サイズ変換後の文字領域の縦もしくは横の長さをLとすると、前記拡大縮小率sは、以下の式で表される。
【0008】
s=L・√(X2 + Y2)/Nx
この計算方法により、所望のサイズにすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の画像表示装置および方法によれば、ディスプレイに表示する時の画像サイズやディスプレイサイズをもとに、文字領域の拡大縮小率を決定して合成・表示するため、文字を読みやすくなるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の画像表示装置の第1の形態のブロック図である。
【図2】本発明の画像表示装置の第1の形態における拡大文字領域を合成した説明図である。
【図3】本発明の画像表示装置の第2の形態のブロック図である。
【図4】本発明の画像表示装置の第2の形態における拡大文字領域を合成した説明図である。
【図5】本発明の携帯端末装置の第1の形態のブロック図である。
【図6】本発明の携帯端末装置の第2の形態のブロック図である。
【図7】本発明の画像表示方法の第1の処理フローである。
【図8】本発明の画像表示方法の第2の処理フローである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を実施するための最良の形態を以下に述べる。
【0012】
(第1実施形態)
本発明を実施するための第1の最良の形態を図1用いて説明する。図1において、101は文字領域抽出部、102は画像サイズ情報取得部、103は拡大縮小率決定部、104は文字領域サイズ変換部、105は合成処理部、106は表示サイズ変換部、107は表示出力用バッファである。
文字領域抽出部101は、入力画像から文字領域を検出し、その領域を含む矩形領域を切り出す。さらに、文字領域の検出有無と、矩形領域の画像サイズ(縦と横の画素数)と切出した画像データを出力する。画像サイズ情報取得部102は、ディスプレイ上に表示する画像サイズ情報と入力画像サイズ情報を取得して出力する。例えば、入力画像サイズとして横848画素、縦480画素という数値を出力し、ディスプレイ上に表示する画像サイズ情報については、848画素×480画素の表示が可能なディスプレイであり、横長に画面一杯表示したい場合は、横848画素、縦480画素という数値を出力し、ディスプレイを縦長にして表示したい場合は、横480画素、縦270画素という数値を出力する(図2aの灰色部分)。
拡大縮小率決定部103は、表示する画像サイズと入力画像サイズとから文字領域抽出部101で抽出した文字領域のサイズ変換後の画像サイズを決定し、その拡大縮小率を出力する。拡大もしくは縮小後の文字領域サイズは、視認性だけを考慮すると、できるだけ大きい方が好ましいが、画面の視聴の妨げとならない程度に抑え、表示画像サイズに応じて適切に拡大縮小率を定める事が望ましい。つまり、入力画像サイズに対して表示画像サイズが小さくなるにつれ、文字領域の拡大率を抑えるようにする。例えば、下表のような拡大縮小率とする。
下表の拡大縮小率に応じて文字領域を拡大し、表示画像サイズの縦もしくは横の画像サイズが大きくなる場合は、表示画像サイズを超えないサイズを上限とする。
【0013】
【表1】

【0014】
文字領域サイズ変換部104は、前記拡大縮小率に基づいてサイズ変換を行い、画像データを出力する。合成処理部105は、入力画像とサイズ変換後の文字領域を合成して出力する。
例えば、入力画像サイズが横848画素、縦が480画素であり、ディスプレイ上に表示する画像サイズも横848画素、縦が480画素であり、検出された文字領域のサイズが横120画素、縦40画素である場合、拡大縮小率を3倍とし、横360画素、縦120画素にサイズ変換して出力する。
別の一例として、入力画像サイズが横848画素、縦が480画素であり、ディスプレイ上に表示する画像サイズが横480画素、縦270画素であり、検出された文字領域サイズが横120画素、縦40画素である場合、拡大縮小率を1.25倍とし、横150画素、縦50画素にサイズ変換して出力する(図2b)。
表示サイズ変換部106は、入力画像サイズを表示サイズに変換する。表示サイズが横848画素、縦480画素の場合、入力画像サイズと同じであるため、サイズ変換は行われず、そのまま出力される。表示サイズが横480画素、縦270画素の場合は、このサイズに変換して出力を行う。
合成処理部105は、表示サイズに変換された入力画像と前記サイズ変換後の文字領域を合成して出力する。出力画像は表示出力用バッファ107に格納される。
このように、ディスプレイに表示する画像サイズを元に文字領域の大きさを決定することにより、文字を読みやすくすることができる。
(第2実施形態)
本発明を実施するための第2の最良の形態について図3を用いて説明する。図3において、図1と同じ処理ブロックには同一の番号を付与するものとし、説明も割愛する。
図3において、201はディスプレイサイズ情報取得部、202は拡大縮小率決定部である。ここでは、2つのディスプレイを有し、利用シーンによって、いずれかのディスプレイに表示するよう使いわけるものとする。ディスプレイ1は、表示サイズが848画素×480画素であり、対角線の長さが3.5インチであるものとする。ディスプレイ2は、表示サイズが424画素×240画素であり、対角線の長さが2インチであるものとする。
また、ここでは、ディスプレイ1を横長にして画面一杯に表示することを想定する。ディスプレイ2も横長にして画面一杯に表示することを想定する。
ディスプレイ1に表示を行う場合、ディスプレイサイズ情報取得部201は、表示可能な最大サイズ848画素×480画素という数値と、対角線の長さ3.5インチという数値を出力する。
ディスプレイ2に表示を行う場合、ディスプレイサイズ情報取得部201は表示可能な最大サイズ424画素×240画素という数値と、対角線の長さ2インチという数値を出力する。
画像サイズ情報取得部102は、入力画像サイズおよび表示画像サイズいずれも横848画素、縦480画素という数値を出力する。
また、文字領域抽出部101で検出された文字領域のサイズは、横120画素、縦40画素であるとする。
拡大縮小率決定部202は、ディスプレイサイズ情報と画像サイズ情報とから、以下の表2に従い、拡大縮小率の決定を行う。同じディスプレイサイズの場合は、第1の実施形態と同様に、入力画像サイズに対して表示画像サイズが小さくなるにつれ、文字領域の拡大率を抑えるようにする。また、ディスプレイサイズが異なる場合は、サイズの小さい方が画面に占める文字領域の割合が高くなるように設定する(図4)
下表の拡大縮小率に応じて文字領域を拡大し、表示画像サイズの縦もしくは横の画像サイズが大きくなる場合は、表示画像サイズを超えないサイズを上限とする。
また、拡大縮小率を決めるにあたり、表示される画面上における文字領域のサイズを具体的な長さ(センチ等)で決めたい場合は、以下の手順で計算することも可能である。
文字領域の縦もしくは横の画素数をx、ディスプレイの対角線の長さをN、ディスプレイで表示可能な最大の縦の画素数をY、横の画素数をX、サイズ変換後の文字領域の縦もしくは横の長さをLとすると、前記拡大縮小率sは、三平方の定理を用いて以下の式で表される。
【0015】
s=L・√(X2 + Y2)/Nx
この構成により、ディスプレイサイズとディスプレイに表示する画像サイズを元に文字領域の大きさを決定することにより、大きさの異なる複数のディスプレイにおいても文字をよみやすくすることができる。
また、一般的なディスプレイの情報を用いることにより、容易に拡大縮小率の計算をすることができる。
さらに、文字領域の画像サイズが表示サイズを超えないようにすることにより、文字領域が切れて見えなくなることを回避することができる。また、この計算方法により、所望のサイズにすることができる。
【0016】
【表2】

【0017】
(第3実施形態)
本発明の携帯端末装置の最良な実施の形態について、図5を使って説明を行う。図5において301は記録媒体、302は分離部、303は画像復号部、304は音響復号部、305は動画表示装置、306はスピーカ、307はディスプレイである。
【0018】
携帯端末装置において、記録媒体301に格納されているTV番組等のコンテンツを読み出す。分離部302は、読み出したコンテンツから符号化画像データと符号化音響データに分離して出力する。画像復号部303は、符号化画像データを視聴可能な画像データに復号する。画像符号化データの符号化方式は、さまざまなものが考えられるが、ISO/IEC(アイエスオー・アイイーシー) 14496 Part.2で規定されている技術(通称MPEG-4)等が例として挙げられる。音響復号部304は、符号化音響データを視聴可能な音響データに復号する。符号化音響データも同様にISO/IEC 14496 Part.3で規定されている技術(通称 AAC)が例としてあげられる。
【0019】
画像復号部303で復号された画像は、動画表示装置305において文字領域の拡大処理を施し、入力画像に合成して出力を行う。合成した画像はディスプレイ307に表示される。音響復号部304で復号された音響データは、スピーカ306にて鳴動する。
このような構成にすることで、小型の携帯端末装置において、文字領域の拡大縮小率を適切に制御した画像の視聴が可能となり、文字などの視認性が向上する。
(第4実施形態)
本発明の携帯端末装置の最良な実施の形態について、図6を使って説明を行う。図6において、図5と同じ処理ブロックには同一の番号を付与するものとし、説明も割愛する。
図6において、401は2つのディスプレイのどちらに出力するかを切り替える切替部、402は307よりも小さいディスプレイである。このような構成にする事で、表示するディスプレイに応じた文字領域の拡大縮小率を決定し、適切な文字サイズにすることができるため、文字が読みやすくなる。
(第5実施形態)
本発明の動画表示方法の最良な実施の形態について、図7を使って説明を行う。
入力画像に対して、文字領域抽出処理ステップ(ST01)でテロップ等の文字を含む領域を検出して切り出しを行う。文字領域検出ステップ(ST02)で検出されたか否かを判定する。検出されなかったら次の入力画像の処理に移る。検出された場合、画像サイズ取得ステップ(ST03)において、入力画像サイズと表示画像サイズを取得する。リサイズステップ(ST04)において、入力画像を表示サイズにリサイズする。拡大縮小率決定ステップ(ST05)において、表1に従って抽出した文字領域の拡大縮小率を定める。文字領域の拡大縮小処理ステップ(ST06)では、前記拡大縮小率に応じて、文字領域の拡大もしくは縮小処理を実施する。合成処理ステップ(ST07)は、拡大もしくは縮小後の文字領域と表示サイズにリサイズされた入力画像を合成する。バッファ格納ステップ(ST08)では、合成後の画像データを表示出力用バッファに格納する。そして、次の入力画像の処理へと移る。
このように、ディスプレイに表示する画像サイズを元に文字領域の大きさを決定することにより、文字を読みやすくすることができる。
(第6実施形態)
本発明の動画表示方法の最良な実施の形態について、図8を用いて説明を行う。図8において、同じ処理ステップについては同一番号を付与し、説明も割愛する。サイズ取得ステップ(ST10)において入力画像サイズと表示画像サイズとディスプレイサイズを取得し、拡大縮小率ステップ(ST05)において、表2にしたがって拡大縮小率を決定する。この方法により、ディスプレイサイズとディスプレイに表示する画像サイズを元に文字領域の大きさを決定することにより、大きさの異なる複数のディスプレイにおいても文字をよみやすくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、小型で携帯性の高い機器に適用が可能であり、特に携帯電話端末、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、ポータブルテレビなどが考えられる。
【符号の説明】
【0021】
101 文字領域抽出部
102 画像サイズ情報取得部
103 拡大縮小率決定部
104 文字領域サイズ変換部
105 合成処理部
106 表示サイズ変換部
107 ディスプレイ
201 ディスプレイサイズ情報取得部
202 拡大縮小率決定部
301 記録媒体
302 分離部
303 画像復号部
304 音響復号部
305 動画表示装置
306 スピーカ
307 ディスプレイ
401 切替部
402 ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像内の1フレーム画像から文字を含む領域を検出して切り出す文字領域抽出部と、
前記1フレーム画像の画素数と前記1フレーム画像をディスプレイに表示する時の画素数との比率を基に前記切り出した文字領域に対する拡大縮小率を決定する拡大縮小率決定部と、
前記拡大縮小率に応じて前記切り出した文字領域のサイズを変換する文字領域サイズ変換部と、
前記1フレーム画像をディスプレイに表示するための画素数にサイズを変換する表示サイズ変換部と、
前記サイズ変換した文字領域と前記表示サイズに変換した1フレーム画像とを合成する合成処理部を有する画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置であって
前記拡大縮小率決定部は、前記比率およびディスプレイの大きさから拡大縮小率を決定する画像表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像表示装置であって、
前記ディスプレイの大きさは、ディスプレイの対角線の長さとディスプレイで表示可能な最大の縦と横の画素数である画像表示装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置であって、
前記サイズ変換後の文字領域の縦もしくは横の画素数は、前記表示サイズの縦もしくは横の画素数を上限とする画像表示装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像表示装置であって、
前記切り出した文字領域の縦もしくは横の画素数をx、ディスプレイの対角線の長さをN、ディスプレイで表示可能な最大の縦の画素数をY、横の画素数をX、サイズ変換後の文字領域の縦もしくは横の長さをLとすると、前記拡大縮小率sは、以下の式で表される画像表示装置。
s=L・√(X2 + Y2)/Nx
【請求項6】
前記請求項1から5のいずれかの画像表示装置を搭載した携帯端末装置。
【請求項7】
動画像内の1フレーム画像から文字を含む領域を検出して切り出す第1ステップと、
前記1フレーム画像の画素数と前記1フレーム画像をディスプレイに表示する時の画素数との比率を基に前記切り出した文字領域に対する拡大縮小率を決定する第2ステップと、
前記拡大縮小率に応じて前記切り出した文字領域のサイズを変換する第3ステップと、
前記1フレーム画像をディスプレイに表示するための画素数にサイズを変換する第4ステップと、
前記サイズ変換した文字領域と前記表示サイズに変換した1フレーム画像とを合成する第5ステップと、を有する画像表示方法。
【請求項8】
請求項7に記載の画像表示方法であって、
前記第2ステップにおいて、前記比率およびディスプレイの大きさから前記拡大縮小率を決定する画像表示方法。
【請求項9】
請求項8に記載の画像表示方法であって、
前記ディスプレイの大きさは、前記ディスプレイの対角線の長さと前記ディスプレイで表示可能な最大の縦と横の画素数である画像表示方法。
【請求項10】
請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の画像表示方法であって、
サイズ変換後の文字領域の縦もしくは横の画素数は、前記ディスプレイに表示するサイズの縦もしくは横の画素数を上限とする画像表示方法。
【請求項11】
請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の画像表示方法であって、
前記切り出した文字領域の縦もしくは横の画素数をx、ディスプレイの対角線の長さをN、ディスプレイで表示可能な最大の縦の画素数をY、横の画素数をX、サイズ変換後の文字領域の縦もしくは横の長さをLとすると、前記拡大縮小率sは、以下の式で表される画像表示方法。
s=L・√(X2 + Y2)/Nx

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−40976(P2013−40976A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−281270(P2009−281270)
【出願日】平成21年12月11日(2009.12.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】