説明

病的血管形成および脈管透過性の処置用の組成物および方法

脈管透過性および病的血管形成を抑制するための化合物、組成物および方法をここに記載する。脈管透過性および病的血管形成を抑制することが可能な化合物および組成物を生産および選別するための方法もまた、本出願に記載する。製薬上の組成物は本出願に記載の組成物に含まれる。本出願に記載の組成物は、たとえば、脈管透過性および病的血管形成を抑制する方法であって、特定の血管形成、透過性および炎症性因子で、たとえば、VEGF、bFGFおよびトロンビンのようなものによって誘発される脈管透過性および病的血管形成を抑制する方法が含まれるものにおいて有用である。特定の病気および条件群を処置するための方法もまた本出願において提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織における脈管透過性を抑制する方法であって、組織に対してアクソン、血管、またはその組合せのリパルシブガイダンスキューを施すことを具える、方法。
【請求項2】
リパルシブガイダンスキューは、ラウンドアバウト受容体またはUnc(アンク)5受容体のリガンドである、請求項1の方法。
【請求項3】
リパルシブガイダンスキューはラウンドアバウト-4(Robo(ロボ)4)受容体のリガンドである、請求項2の方法。
【請求項4】
リパルシブガイダンスキューは、slit(スリット)2またはRobo4と結合するその断片である、請求項3の方法。
【請求項5】
リパルシブガイダンスキューはUnc5b受容体のリガンドである、請求項2の方法。
【請求項6】
リパルシブガイダンスキューはnetrin(ネトリン)-1またはUnc5b受容体と結合するその断片である、請求項5の方法。
【請求項7】
脈管透過性を抑制する薬剤のための選別または評価の方法であって、Git(ギット)1のRobo4媒介活性化に影響をおよぼす前記薬剤の能力を定めることを具える、方法。
【請求項8】
Git 1のRobo 4媒介活性化は、次の工程、すなわち
(a) Robo 4を発現する第1細胞を、候補薬剤と接触させる工程、
(b)第1細胞と基本的に同じであるがRobo 4を実質欠く第2細胞を、候補薬剤と接触させる工程、
(c)第一および第二の細胞において、Git1活性化についてアッセイする工程
を具え、
(d)第1細胞において第2細胞に比べて検出可能な程度により一層高いGit1活性化は前記薬剤によるRobo4媒介Git1活性化を指し示す、方法。
【請求項9】
Git1活性化はARF(アルフ)6不活化を検出することによってアッセイされる、請求項8の方法。
【請求項10】
ARF6不活化はRac(ラック)不活化を検出することによってアッセイされる、請求項9の方法。
【請求項11】
脈管透過性を抑制する薬剤のための選別または評価の方法であって、前記薬剤の、ARF6、Rac、Pak(パック)、Mek(メック)、またはErk(エルク)を抑制する能力を定める工程を具える、方法。
【請求項12】
ARF6、Rac、Pak、Mek、またはErkのRobo4媒介抑制は、次の工程、すなわち
(a)Robo4を発現する第1細胞を候補薬剤と接触させる工程、
(b)第1細胞と基本的に同じであるがRobo4を実質欠く第2細胞を、候補薬剤と接触させる工程、
(c)第1および第2の細胞において、ARF6、Rac、Pak、Mek、Erk、またはその組合せの抑制についてアッセイする工程
を具え、
(d)第1細胞において第2細胞に比べて検出可能な程度により一層低いARF6、Rac、Pak、Mek、またはErkの活性化は前記薬剤によるRobo4媒介のARF6、Rac、Pak、Mek、またはErkの抑制を指し示す、請求項11の方法。
【請求項13】
方法は、VEGF、TNF、トロンビン、またはヒスタミンの実質不存在下に実行される、請求項7または11の方法。
【請求項14】
アッセイは、VEGF、TNF、トロンビン、またはヒスタミンの生物学的に活性な量の存在下に実行される、請求項7または11の方法。
【請求項15】
呼吸促迫症候群(RDS)を対象体において処置または防止する方法であって、次の、すなわち
(a)前記RDSを持つか、またはそれを持つ危険性のある対象体を識別する工程、および
(b)対象体の肺に対し、ニューロン受容体および内皮細胞と結合するリパルシブガイダンスキューを施す工程
を具える、方法。
【請求項16】
未熟児網膜症(ROP)を対象体において処置または防止する方法であって、
(a)前記ROPを持つか、またはそれを持つ危険のある対象体を識別する工程、および
(b)対象体の網膜に対し、ニューロン受容体および内皮細胞と結合するリパルシブガイダンスキューを施す工程
を具える、方法。
【請求項17】
糖尿病性網膜症を対象体において処置または防止する方法であって、
(a)前記糖尿病性網膜症を持つか、またはそれを持つ危険のある対象体を識別する工程、および
(b)対象体の網膜に対し、ニューロン受容体および内皮細胞と結合するリパルシブガイダンスキューを施す工程
を具える、方法。
【請求項18】
ウェット(湿性)黄斑変性症を対象体において処置または防止する方法であって、
(a)前記ウェット黄斑変性症を持つか、またはそれを持つ危険のある対象体を識別する工程、および
(b)対象体の網膜に対し、ニューロン受容体および内皮細胞と結合するリパルシブガイダンスキューを施す工程
を具える、方法。
【請求項19】
対象体を、リパルシブキューまたは擬似物で対象体において処置するための方法であって、
(a)VEGFブロッカー、TNFブロッカー、ヒスタミンブロッカー、またはトロンビンブロッカーでの処置のための指示を持つ対象体を識別する工程、および
(b)対象体に対し、ニューロン受容体および内皮細胞と結合するリパルシブガイダンスキューを施す工程
を具える、方法。
【請求項20】
リパルシブガイダンスキューは、ラウンドアバウト受容体、Unc5受容体、DCC(ネトリン受容体)受容体、ネオゲニン受容体、DSCAM受容体、またはICAM-2(アイカム2)受容体のリガンドである、請求項15、16、17、18、または19の方法。
【請求項21】
リガンドがSlit2である、請求項20の方法。
【請求項22】
分離されたポリペプチドであって、ラウンドアバウト4(Robo4)のパキシリン結合性配列を備え、ポリペプチドは全長Robo4を備えない、ポリペプチド。
【請求項23】
パキシリン結合性配列は、配列番号27または長さで少なくとも10個の残基のその断片からなる、請求項22の分離されたポリペプチド。
【請求項24】
10から400個までのアミノ酸の分離されたポリペプチドであって、配列番号27または長さで少なくとも10個の残基のその断片を備える、ポリペプチド。
【請求項25】
10から400個までのアミノ酸の分離されたポリペプチドであって、配列番号27と少なくとも80%の配列相同性を持つアミノ酸配列または長さで少なくとも10個の残基のその断片を備える、ポリペプチド。
【請求項26】
分離されたポリペプチドであって、ラウンドアバウト4(Robo4)のパキシリン結合性配列(PBS)を備え、ポリペプチドは次の式、すなわち
−PBS−R
式中、R1およびR2は、無関係に、H、アシル、NH2、アミノ酸またはペプチドであり、ポリペプチドは全長Robo4を備えない、ポリペプチド。
【請求項27】
PBSは、配列番号27と少なくとも80%の配列相同性を持つアミノ酸配列または長さで少なくとも10個の残基のその断片からなる、請求項26の分離されたポリペプチド。
【請求項28】
分離されたポリペプチドであって、配列番号27と少なくとも80%の配列相同性を持つアミノ配列または長さで少なくとも10個の残基のその断片から基本的に構成される、ポリペプチド。
【請求項29】
分離された核酸であって、請求項22、24、26、または28のポリペプチドをコード化する、核酸。
【請求項30】
ポリペプチドをコード化する分離された核酸であって、ポリペプチドはラウンドアバウト4(Robo4)のパキシリン結合性配列を備え、ポリペプチドは全長Robo4を備えない、核酸
【請求項31】
分離された核酸であって、配列番号2または長さで少なくとも30個の残基のその断片からなり、核酸は全長ラウンドアバウト4(Robo4)をコード化しない、核酸。
【請求項32】
ベクターであって、請求項29、30、または31の分離された核酸を備えるベクター。
【請求項33】
血管形成を組織において促す方法であって、組織の内皮細胞中に、請求項22、24、26、または28のポリペプチドを備える組成物を配送する工程を具える、方法。
【請求項34】
血管形成を組織において促す方法であって、組織の内皮細胞中に、請求項29、30、または31の核酸を備える組成物を配送する工程を具える、方法。
【請求項35】
血管形成を組織において促す方法であって、組織に対し、請求項32のベクターを備える組成物を施す工程を具え、ベクターは内皮細胞を形質導入する、方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図5H】
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【図5I】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2010−512327(P2010−512327A)
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540334(P2009−540334)
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/025354
【国際公開番号】WO2008/073441
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(508087147)ユニヴァーシティー オブ ユタ リサーチ ファウンデーション (6)
【Fターム(参考)】