説明

種子直播き装置

【課題】苗植機に容易に装着することができるとともに、構造が簡単な種子直播き装置を提供する。
【解決手段】種籾が収納されるホッパ2の下端部開口に保持部材11を取り付ける。ホッパ2は、苗載台と対向する第1面2Aと、この面と直交する第2面2Bとを有する直方体状に、かつ、上端から下端に向かって先細り状に形成されている。保持部材11は植付爪27の接触により撓んでホッパ内の種籾が排出される。ホッパ2を苗載台に着脱自在に取り付けるので、装置の装着作業が容易となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗載台の苗を植付爪で苗床に植え付ける苗植機に装着される種子直播き装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、水稲栽培において、省力、低コストなどの利点をもつ、圃場に種子を直播きする直播栽培が普及している。
直播栽培に使用される直播機としては、乗用田植機を利用した種子直播き装置がある。種子直播き装置が適用される乗用田植機は、通常、走行機体の後部に昇降リンク装置を介して苗植付部が連結された構造である。
苗植付部は、苗が載置される苗載台と、この苗載台に載置される苗を苗床に植え付ける植付装置とからなる。この植付装置は苗載台の苗を挟持する植付爪と、この植付爪を所定の軌跡で移動させて苗植台に形成された苗取出口から苗を分離して圃場に植付ける植付機構とを備える。
従来の種子直播き装置には、走行機体の後部上方に、粒状体の肥料を収容するホッパと、ホッパの下端部から粒状体の肥料を繰り出しロールによって繰出す繰出し機構と、繰り出された肥料を苗植付装置に向けて風力搬送するブロワとが配置されたものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
この特許文献1では、苗植付部には播種用作溝機が装着され、風力搬送される種籾を案内する種籾用供給ホースが播種用作溝機に連通接続されている。さらに種籾を少量ずつ繰り出せるようにするため、繰出し機構における粒状体受け入れ口の一部がカバー体で閉塞されている。また、詰まりなどの発生を回避するために、繰出し機構における粒状体受け入れ口に、繰り出しロールの回転に伴って振動するブリッジ防止部材が設けられている。
この直播き装置は、本来の田植機として使用する場合には、ホッパに粒状肥料を収納することで、植付と同時に施肥を行う施肥装置付の田植機の構成となり、肥料に代えて前記ホッパに種籾を収納することで、種籾を圃場に直播きできる。
【0004】
【特許文献1】特開2002−315407号公報(第4〜第6頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、植付装置を用いた苗の植え付けと施肥とを同時に行う場合には、苗植付け装置にマット状の苗を装填し、カバー体を取り外して繰出し機構における粒状体受け入れ口を開放し、施肥部に向けて風力搬送される肥料を案内する肥料用供給ホースをホッパに連通接続し、ホッパに肥料を収容する。
これに対して、種籾を直播きするには、肥料に代えてホッパに種籾を収納するが、ホッパから施肥部と播種部の距離が異なるために、施肥用のホースから播種用のホースに付け替える必要があり、肥料と異なる量の種籾を繰り出し機構から繰り出すために肥料受け入れ口の一部をカバー体で覆うことや、詰まりを防止するためにブリッジ防止部材を設ける必要がある。
このように、特許文献1では、田植機を直播機として使用するために、ホースやブリッジ防止部材等の複雑な器具が多数必要であり、田植機として使用するためにそれらの器具等を取り外さなければならないので、手間がかかる。
【0006】
本発明の目的は、苗植機に容易に装着することができるとともに、構造が簡単な種子直播き装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の種子直播き装置は、苗載台に載置された苗を植付爪で苗床に植えつける苗植機に装着される種子直播き装置であって、前記苗載台に着脱自在に取り付けられるとともに下端部が開口されたホッパと、このホッパの下端部開口に取り付けられ前記ホッパ内に収納される種子を保持する保持部材とを備え、この保持部材は前記植付爪の接触により前記ホッパ内の種子を排出することを特徴とする。
【0008】
本発明では、種子を直播きするには、まず、種子をホッパの内部に収納しておく。種子はホッパの下端部開口に取り付けられた保持部材で保持されることになり、外部へは漏出しない。
その後、種子が収納されたホッパを苗載台に装着する。この状態で苗植機を作動すると植付爪が所定の軌跡に沿って移動し保持部材に接触する。すると、ホッパの内部に収納された種子は保持部材から外部に排出され、圃場に播かれることになる。
一方、苗植時には苗載台から種子直播き装置を取り外す。この状態では、本来の苗植機としての使用ができるようになる。
したがって、本発明では、種子直播き装置をホッパと保持部材とを備えた簡単な構造とし、ホッパを苗植台に着脱自在としたので、ホースやブリッジ防止部材等の複雑な器具を取り外す従来例に比べて装置自体の着脱作業が容易になる。
【0009】
ここで、本発明では、前記保持部材は複数の線状部材を有するとともに前記植付爪が接触することで撓むブラシを備え、このブラシは、その上部が前記ホッパの下端部に取り付けられ、かつ、その下端部で前記線状部材同士が重なり合う構成が好ましい。
この構成の発明では、保持部材をブラシから構成したので、ブラシ自体のホッパへの取付が簡単であり、種子直播き装置の構造をより簡易なものにできる。そして、ブラシを構成する線状部材の太さ、長さ、強度を選択することで、適量の排出量を得ることができる。
【0010】
前記ホッパは、上端から下端に向けて先細り状に形成されている構成が好ましい。
この構成の発明では、種子をホッパから保持部材に供給するホッパ下部の開口部が狭まる為、保持部材への種子の供給量が減少し、より適切な種子の排出量を得ることができるようになる。
【0011】
前記ホッパは前記苗載台と対向する対向面と、この対向面と直交する直交面とを有する直方体状に形成され、前記対向面は前記直交面に比べて幅寸法が長い構成が好ましい。
この構成の発明では、苗載台への装着時に苗載台と種子直播き装置の対向面とを面接触するように装着することができ、苗植機により安定的に装着することができる。
【0012】
前記ホッパは前記苗載台に予め設けられた苗押さえ部に当接可能とされる構成が好ましい。
この構成の発明では、苗載台に種子直播き装置を装着時に苗押さえで押さえることで、苗載台と種子直播き装置との対向方向の動きを制限することができ、より種子直播き装置を安定的に装着することができる。したがって、作業時に種子直播き装置が苗載台から誤って落ちることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明による種子直播き装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は水稲栽培を行う装置に適用したものである。
図1には、本発明の一実施形態に係る種子直播き装置1を装着した田植機20の側面図が示されている。図2には、前記種子直播き装置1を装着した前記田植機20の後部の一部を示す背面斜視図が示されている。
図1および図2において、田植機20は、本実施形態の種子直播き装置1が複数個(図中6個)装着可能とされた苗植機の一例であり、その基本構成は走行機体21の後側に昇降リンク装置22を介して苗植付部23が昇降可能に装着されたものである。
【0014】
苗植付部23は、マット状の苗(図示せず)を載置する苗載台26と、この苗植台26の苗を圃場に植え付ける植付装置28とを備える。
苗載台26は、複数列(図では6列)のマット状の苗の下面が支持可能とされた本体26Aと、この本体26Aの上面に突出して形成され複数列のマット状の苗を列毎に区切るための仕切り部26Bと、本体26Aの両側に起立して形成された側壁部26Cとを備えている。隣り合う仕切り部26Aとの間、ならびに、隣り合う側壁部26Cと仕切り部26Aとの間はマット状の苗または種子直播き装置1を設置するスペースであり、これらは、それぞれ同じ幅寸法である。
苗載台26には本体26Aの各列に配置されるマット状の苗のそれぞれ上面側を押さえる苗押さえ24が設けられている。図2では、苗押さえ24がマット状の苗に代わり種子直播き装置1を苗置台26側に押さえつけられている。
【0015】
苗載台26は、水平に延びて配置された長尺状の断面L型フレーム22Aに沿って図2の矢印Pに示す通り水平方向に往復動可能に配置されており、このフレーム22Aは昇降リンク22の後側に連結されている。苗載台26の移動距離は1列のマット状の苗が配置される幅寸法(隣り合う仕切り部26Aの間の間隔L)である。
フレーム22Aは、その一片側が苗載台26の下端裏面側を移動可能に支持しており、その他片側がマット状の苗の下端部を支持するものである。図2ではマット状の苗に代わり種子直播き装置1の下端部が支持されている。
フレーム22Aの他片側には複数列のマット状の苗にそれぞれ対応するように矩形状の苗取出口25が形成されている。
【0016】
図1において、植付装置28は昇降リンク22の後側に連結されており、中心軸281を中心に回転する回転部28Aと、この回転部28Aの両端部にそれぞれ回動可能に設けられた植付爪27とを備える。植付爪27は、基端部が回動可能とされるとともに、その先端部がマット状の苗を保持する構造である。
図3および図4には種子直播き装置1の具体的な構成が示されている。図3は種子直播き装置1の斜視図であり、図4は種子直播き装置1の要部を示す断面図である。
図3に示されるように種子直播き装置1は、上下端部が開口された金属製のホッパ2と、このホッパ2の下端部開口に設けられた保持部材11とを備えている。
【0017】
ホッパ2は、互いに対向し寸法Lと対応する大きい幅の第1面2Aと、これらの第1面2Aとそれぞれ直交するとともに小さい幅の第2面2Bとを有する略直方体状である。種子直播き装置1を苗置台26に設置する場合、ホッパ2の一方の第1面2Aを苗載台26に対向させ、他方の第1面2Aを苗押さえ24で押さえる。つまり、第1面2Aが苗載台26と対向する対向面を構成し、第2面2Bが第1面2Aと直交する直交面を構成する。
ホッパ2は、図中上端から下端に向かって先細り状に形成される。そのため、第1面2Aが平面矩形状に形成されているが、第1面2Bが平面台形状に形成されている。
本実施形態では、ホッパ2は、互いに断面コ字形に形成された2枚のホッパ板3を組み合わせることで構成される。1枚のホッパ板3の中心部は第1面2Aを構成し、両端部は第2面2Bを構成する。ホッパ板3の両端部は、台形に形成されており、その台形部分の一部が重なり合う。ホッパ板3はアルミ板、その他の金属板で形成されており、その両端部同士が溶接や接着等で接合される。
【0018】
保持部材11は、ブラシ12と、このブラシ12の一端側に一体的に設けられた長尺状のブラシ台16と、このブラシ台16をホッパ2の下端部開口に取り付けるための釘14および押さえ板15とを備えた構造である。
ブラシ12は合成樹脂製の線状部材13がホッパ2の下端部開口に沿って複数並んだ構造であり、その一端部に同じ合成樹脂製のブラシ台16が接着等で固定されている。線状部材13は、その上端部がブラシ台16を介して釘14と押さえ板15とでホッパ2の内部に固定され、その下端部が互いに重なり合っている。線状部材13は所定の剛性を備えており、通常では、ホッパ2内に収納された種籾を保持するが、植付爪27が接触することで撓んでホッパ2の内部に収納された種籾が掃き出される(図5参照)。
【0019】
この構造の種子直播き装置1を製造するには、まず、ブラシ12とブラシ台16とを一体に製造しておく。このブラシ台16をホッパ板13に配置し、このブラシ台16を押さえ板15と釘14とでホッパ板13に固定する。このホッパ板13の両端部を折り曲げて断面コ字状に形成する。このホッパ板13を2枚用意し、これらのホッパ板13の両端部同士を互いに重ね合わせた状態で接着、溶接などの手段で固定する。
この際、ホッパ2は、ブラシ12が設けられた端部側が先細りの状態にし、この状態では、ブラシ12の先端部は互いに重なり合う。
【0020】
この種子直播き装置1を用いて田植機20で直播きする場合は、予めホッパ2内に種籾が収納された種子直播き装置1を苗載台26に装着し、苗押さえ24でホッパ2の上面を押さえる。種子直播き装置1はブラシ12の下端部がフレーム22Aに当接され、かつホッパ2の第1面2Aが苗置台26に対向した状態で設置される。
この種子直播き装置1は、苗載台26に載せられるだけの数(本実施形態では6個)を載せてもよく、一部のみ載せてもよい。
【0021】
この状態で、通常の苗植作業と同様に田植機20を作動する。すると、走行機体21が走行しながら苗植付部23が駆動される。この苗植付部23の駆動により植付爪27がフレーム22Aの苗取出口25を通過するように所定軌跡に沿って移動するが、この際、フレーム22Aに下端部が当接されたブラシ12に植付爪27が接触することにより、図5に示すようにホッパ2の内部に収納された種籾がブラシ12から排出されて圃場に播かれることになる。この際、植付爪27はブラシ12の線状部材13の間に差し込まれた状態となり、ホッパ2の内部の種籾を確実に排出することになる。
走行機体21が移動し続けると、苗載台26がフレーム22Aの長手方向に沿って水平方向に往復運動するが、苗取出口25自体は移動しないため、ブラシ12の植付爪27と当接する箇所が水平方向にずれることになり、ホッパ2の内部に収納された種籾は万遍なく圃場に播かれることになる。
なお、本実施形態では、マット状の苗を圃場に植え付けるには、苗載台26から種子直播き装置1を取り外し、マット状の苗を載置する。そして、田植機20を作動させる。
【0022】
したがって、本実施形態では、次の効果を奏することができる。
(1)種子直播き装置1をホッパ2と保持部材11とを備えた簡単な構造とし、ホッパ2を苗載台26に着脱自在としたので、ホースやブリッジ防止部材等の複雑な器具を取り外す従来例に比べて装置自体の着脱作業を容易にできる。
【0023】
(2)線状部材13を複数有するブラシ12から保持部材11を構成したので、ブラシ12自体のホッパ2への取付が簡単で、種子直播き装置1の構造をより簡易なものにできる。
(3)ブラシ12は、上端にあるブラシ台16がホッパ2の下端部に取り付けられ、下端部で線状部材13同士が重なり合い、かつ、その下端部に植付爪27が接触することで撓むように構成したので、ブラシ12を構成する線状部材13の太さ、長さ、強度を選択することで、適量の排出量を得ることができる。
【0024】
(4)ホッパ2は、上端から下端に向けて先細り状に形成されている構成としたので、種籾をホッパから保持部材11に供給するホッパ2下部の開口部が狭まり、保持部材11への種籾の供給量が減少し、より適切な種子の排出量を得ることができる。
(5)ブラシ12は、ホッパ2の2つの傾斜している第1面2Aの内側の面に沿ってそれぞれ取り付けられる。よって、2つのブラシ12同士の先端は重なり合い、保持部材11は閉じた形に形成される。先端が閉じることにより種籾は零れ落ちにくくなるので、確実に種籾を保持することができる。
【0025】
(6)ホッパ2は、苗載台26と対向する第1面2Aと、この第1面2Aと直交する第2面2Bとを有する直方体状に形成され、第1面2Aは第2面2Bに比べて幅寸法が長い構成としたので、苗載台26への装着時に苗載台26と種子直播き装置1の対向面とを面接触するように装着することができ、田植機により安定的に装着することができる。
【0026】
(7)ホッパ2の厚さの寸法を、苗押さえ24に当接する大きさとしたので、苗押さえ24が種子直播き装置1を押さえる。よって、種子直播き装置1を田植機20により安定的に装着することができ、また作業時に種子直播き装置1が苗載台26から誤って落ちることもない。
【0027】
(8)ホッパ2の第1面2Aの幅寸法を苗載台26のマット状の苗を載置するスペースに対応する大きさとしたので、苗載台26により安定的に種子直播き装置1を装着することができる。
【0028】
(9)ホッパ2の材質を金属性としたので、ホッパ板3と押さえ板15の間に線状部材13を押し挟みこんで固定しホッパ板3と押さえ板15を貫通するように、釘14を打ち込みやすく、ホッパ2にブラシ12を取り付けやすい。その結果、種子直播き装置1をより簡単に作ることができる。
【0029】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では種子直播き装置の使用を水稲の直播栽培を例にとって説明したが、野菜の直播栽培に使用してもよく、従ってホッパ2の内部に収納して播く種子は種籾に限定されるものではなく、野菜の種子でもよく、植付爪27が接触することでホッパ2内部の種子を排出することができる程度の大きさ、重さの種子であれば、いずれの種子でもよい。
【0030】
前記実施形態では保持部材11をブラシ12としたが、ホッパ2に取り付けることができ、ホッパ2の内部に収納される種子を保持し、植付爪27が接触することでホッパ2内の種子を排出することができる保持部材であればブラシ12に限らない。例えば、ブラシ12に代えてスポンジ状の厚手シートをホッパ2の下端部開口の内側面に取り付ける構造でもよい。
【0031】
前記実施形態ではブラシ12のホッパ2への取り付け方法を、線状部材13を押さえ板で押し挟みこみ、釘を打ち込むことでブラシ12を取り付ける取り付け方法としたが、取り付け方法はこれに限らず、ブラシ台16に接着材を塗布してホッパ2に取り付けてもよいし、複数の線状部材13をホッパ板3にブラシ状になるようにテープで止めて取り付けてもよい。また、ホッパ2の下端部開口の外面にブラシを取り付けてもよい。
また、前記実施形態では線状部材13の材質は合成樹脂製としたが、これに限らず、動物繊維でもよく、また繊維でなくとも金属線でもよい。
【0032】
ホッパ2の材質を本実施形態では金属としたが、ホッパ2に保持部材11を取り付けることができればよく、ホッパ2への保持部材11の取り付け方法に合わせていずれの材質にしてもよい。例えば、ホッパ2の材質を合成樹脂製や木製としてもよい。
本発明では、射出形成でホッパ2を一体形成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は田植機、その他の苗植機に装着される種子直播き装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る種子直播き装置を装着した田植機の側面図。
【図2】前記実施形態に係る種子直播き装置を装着した田植機の後部の一部を拡大した斜視図。
【図3】前記実施形態に係る種子直播き装置の斜視図。
【図4】前記実施形態に係る種子直播き装置の要部を示す断面図。
【図5】植付爪の種子直播き装置への接触を示す拡大側面図。
【符号の説明】
【0035】
1…種子直播き装置 2…ホッパ 3…ホッパ板 11…保持部材 12…ブラシ 13…線状部材 20…田植機 21…走行機体 24…苗押さえ 26…苗載台 27…植付爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
苗載台に載置された苗を植付爪で苗床に植え付ける苗植機に装着される種子直播き装置であって、
前記苗載台に着脱自在に取り付けられるとともに下端部が開口されたホッパと、このホッパの下端部開口に取り付けられ前記ホッパ内に収納される種子を保持する保持部材とを備え、この保持部材は前記植付爪の接触により前記ホッパ内の種子を排出することを特徴とする種子直播き装置。
【請求項2】
請求項1に記載された種子直播き装置において、前記保持部材は複数の線状部材を有するとともに前記植付爪が接触することで撓むブラシを備え、このブラシは、その上部が前記ホッパの下端部に取り付けられ、かつ、その下端部で前記線状部材同士が重なり合うことを特徴とする種子直播き装置。
【請求項3】
請求項2に記載された種子直播き装置において、前記ホッパは、上端から下端に向けて先細り状に形成されていることを特徴とする種子直播き装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載された種子直播き装置において、前記ホッパは前記苗載台と対向する対向面と、この対向面と直交する直交面とを有する直方体状に形成され、前記対向面は前記直交面に比べて幅寸法が長いことを特徴とする種子直播き装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載された種子直播き装置において、前記ホッパは前記苗載台に予め設けられた苗押さえ部に当接可能とされることを特徴とする種子直播き装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−37485(P2007−37485A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−226564(P2005−226564)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(505295422)
【Fターム(参考)】