説明

窓サッシ用塗料代替テープの貼付け工具及び方法

接着剤付き塗料代替テープを窓枠(34)に関して適所に保持可能であり、並びに、別個の位置決め工具を使用する必要なく、及び取り外し可能な位置決めタブが含まれる塗料代替テープを使用する必要なく、テープの少なくともサッシ区分を窓枠のサッシ部分に貼付け可能である、テープ貼付け工具(30)。工具は、少なくとも1つのテープ貼付けローラー(58)と、少なくとも1つ以上のガイドローラー(66、68)と、付勢機構と、少なくとも1つの第1テープ位置決め面(54)と、任意に、工具停止面(44)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許仮出願番号60/822062(2006年8月10日出願)、同60/868505(2006年12月4日出願)、及び同60/896378(2007年3月22日出願)の優先権を主張するものであり、それらの開示全体を参考として本明細書に組み入れる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、裏面接着剤付き塗料代替フィルムの貼付けに使用される工具に関し、特に、塗料代替テープを車両ドア窓のサッシ部分に貼付けるためのかかる工具に関する。
【背景技術】
【0003】
裏面接着剤付き装飾用フィルムが、従来の液体塗料の代りに、自動車又は他の車両の本体部分を着色ないしは別の方法で装飾するのに使用されている。そのような塗料代替フィルムの1つの使用法に、例えば、自動車のドアの窓を縁どるサッシ及びピラー部分の塗装がある。そのような用途では、裏面接着剤付きテープの形状の塗料代替フィルムが使用されており、これがサッシ区分及びピラー区分を含み、それぞれ窓枠の概ね水平なサッシ部分及び概ね垂直なピラー部分に相当している。そのようなテープは通常、所望の裏面接着剤付き装飾用フィルムのシートからダイカットされる。使用される接着剤は通常、感圧性接着剤である。裏面接着剤付きのそのようなテープを貼付ける従来的な実施では、まず、裏面接着剤付きテープを窓枠へ貼付けるのに適する場所に保持する、位置決め工具が使用される。位置決めされた後、通常はテープのピラー区分は、典型的にはスキージと手により、窓枠に貼付け/付着される最初の部分である。テープのピラー区分が窓枠のピラー部分に付着されると、位置決め工具が取り外されてサッシ貼付け工具が窓枠に取付けられ、テープのサッシ区分を窓枠のサッシ部分に貼付けるのに使用される。貼付け工具は、テープのサッシ区分に沿って転がってテープのこの区分を窓サッシ上に付着させようとする間に、ライナーをテープから取り去る。
【0004】
両方の作業を成し遂げるのに2つの工具を使用する代わりに、日本特許出願公開番号2003063729にて開示されたテープ貼付け工具は、両方の機能を達成可能な機構を包含する1つの工具の使用で、そのような位置決め及び貼付け手順の組合せが可能である。この工具を用いて貼付けられるテープは、取り外し可能なタブ機構(例えば、日本特許出願2003063729の図1及び4に示されるフック形状のテープ構造部5d)を包含し、これは、テープのサッシ区分を窓枠のサッシ部分に貼付けている間、窓枠に関してテープの位置を確保するために使用される。テープは、2つの部分の剥離ライナーを有しており、1つの部分がテープのサッシ区分を保護し、他方がテープのピラー区分を保護する。工具がテープのサッシ区分を貼付ける/付着させるときに、工具はライナーのサッシ区分を取り去る。テープのサッシ区分が貼付け/付着された後、工具は取り外される。次に、ライナーのピラー区分が取り去られて、テープのピラー区分が窓枠のピラーに手で、通常はスキージを用いて、貼付け/付着される。テープのサッシ区分及びピラー区分がドア窓枠に貼付け/付着された後、タブが剥ぎ取られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自動車のドア並びに他の車両ドアの窓枠に対するそのようなテープの貼付けを簡単化及び迅速化することが、引き続いて必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、テープ貼付け工具を提供するものであり、使用がより容易になり、並びにこれによって着色(例えば、液体塗料代替)ないしは別の方法での装飾用テープを、ドア(例えば、自動車ドア)の例えば窓枠を含めた本体フレームに、より迅速に貼付け/付着可能とすることができる。本発明のテープ貼付け工具があれば、そのようなテープを使用するコストも低減可能である。
【0007】
先行技術で教示されるような位置決めタブを有する塗料代替テープの使用は、不利な影響を有する場合もある。例えば、位置決めタブの形成に必要となる塗料フィルムの追加分を計上することは、接着剤(psa)付き塗料代替フィルムの所与のシート(すなわち面積)からダイカット可能なテープのパターン(例えば、サッシ区分及びピラー区分を有する各パターン)の数を減少させ、この方法では、発生した塗料フィルムのスクラップ量が増加する。そのような位置決めタブの必要性を無くすことによって、本発明はテープのパターンの、よりぴったりした入れ子(nesting)(すなわち、それらの間の隙間の減少)を可能にすることができ、これによって無駄になる塗料フィルム(すなわち、入れ子にしたテープパターン間に位置決めされた塗料フィルム)の量を減少することができる。
【0008】
本発明の一態様に従って、テープ貼付け工具が提供され、これは裏面接着剤付き塗料代替テープを窓枠に関して適所に保持することができ、並びに、別々の位置決め工具を使用する必要も、取り外し可能な位置決めタブを包含する塗料代替テープを使用する必要もなく、テープの少なくとも一部を窓枠の部分に(例えば、テープのサッシ区分を窓枠のサッシ部分に)貼付けることができる。一実施形態では、本テープ貼付け工具は、テープのサッシ区分とピラー区分が合体する概ねL形状のテープ内隅部を使用して、テープを貼付け工具に確実に留めており、これによって、テープを工具に関して所望の位置に保持することが可能になる。
【0009】
本発明の別の態様に従って、裏面接着剤付きの着色ないしは装飾用テープ(例えば、塗料代替フィルム)の少なくとも一部を車両ドアの窓枠に貼付けるための工具が提供される。窓枠はテープが上に付着される前面と、前面の反対面の裏面と、通常は窓開口部の少なくとも一部を画定する内側縁部と、を有することがある。テープは、窓枠の少なくとも一部分に対応する形状と、内側周辺縁部と、接着剤付き裏面に対して反対側の前面又は着色(例えば、塗料代替)、ないしは装飾用上面と、を有する(例えば、窓枠が、概ねL形状を形成するサッシ部分及びピラー部分を有して、テープがサッシ区分及びピラー区分で対応するL形状を有し、サッシ区分の内側及び外側の周辺縁部がそれぞれ下側及び上側の周辺縁部であるとすることができる)。好ましくは、裏面接着剤付きテープは、テープ組立品の一部を形成するものであり、組立品が更に、テープの接着剤付き裏面に剥離可能に接合された(例えば、従来の剥離ライナー技法を用いる)剥離ライナーを備える。この工具は、少なくとも1つのテープ貼付けローラーと、少なくとも1つ以上(例えば2つ)のガイドローラーと、付勢機構と、少なくとも1つの第1テープ位置決め面と、任意に、工具停止面とを備える。
【0010】
例えば弾性の面(例えば、固体又は発泡性のゴム状材料のような弾性材料で作製される)を有して作製されている、少なくとも1つのテープ貼付けローラーは、テープの少なくとも一部を窓枠の前面に貼付けるように寸法決めされ、設計され、又は別の方法で作用可能に適合されている。テープ貼付けローラーは、上側端部領域及び下側端部領域を有する。少なくとも1つのガイドローラーが、窓枠の裏面に係合するように寸法決めされ、設計され、又は別の方法で作用可能に適合されている。付勢機構は、少なくとも1つのテープ貼付けローラーと少なくとも1つのガイドローラーとを互いに付勢させるように寸法決めされ、設計され、又は別の方法で作用可能に適合され、更に、好ましくは操作者の片手のみの手動圧で少なくとも1つのテープ貼付けローラーと少なくとも1つのガイドローラーとが、相互から引き離し可能になるように、付勢機構の付勢作用が乗り越えられるよう、寸法決めされ、設計され、又は別の方法で作用可能に適合されている。例えば、付勢機構は、テープ貼付けローラーとガイドローラーを互いに付勢させるように方向付けられた1つ以上のバネ(例えば、1つ以上のねじりバネ)を備え、バネは手動圧で乗り越えられる強度を有する。少なくとも1つの第1テープ位置決め面は、テープ貼付けローラーの下側端部領域に隣接して位置する。
【0011】
少なくとも1つの第1テープ位置決め面は、テープの内側周辺縁部の第1の部分(例えば、サッシ区分の下側周辺縁部の一部)を(例えば、載せることにより)第1テープ位置決め面に受け入れて、貼付け工具が窓枠に取付けられた後、テープの或る区分(例えば、サッシ区分)が窓枠の対応する部分(例えば、サッシ部分)に位置決めされるよう寸法決めされ、設計され、又は別の方法で作用可能に適合されている。例えば、テープの内側周辺縁部(例えば、サッシ区分の下側周辺縁部)は、第1テープ位置決め面上に載るよう位置決めすることができる。位置決めされたテープの(例えば区分の)最初の部分が窓枠の(例えば部分の)対応する部分に付着された後、テープの内側周辺縁部(例えば、サッシ区分の下側周辺縁部)の対応する部分が、第1テープ位置決め面上に受け入れられている間に、貼付け工具は、窓枠の対応する部分(例えば、サッシ部分)に沿って自由に摺動ないしは別の方法で移動することができる。好ましくは、本発明の貼付け工具は、少なくとも1つの第2テープ位置決め面を更に備え、テープが窓枠に最初に貼付けられる間は、少なくともテープの内側周辺縁部の第2の部分(例えば、ピラー区分の内側周辺縁部の一部)が第2テープ位置決め面に対して位置決め(例えば、接触する)されるようよう寸法決めされ、設計され、又は別の方法で作用可能に適合されている。この第2テープ位置決め面は、好ましくは、切欠き(例えばスリット)の底又はその中にあり、内側周辺縁部の第2の部分をその切欠き内又はスリットの中に配置されるように寸法決めされ、設計され、又は別の方法で作用可能に適合されている。
【0012】
貼付け工具上に位置決めされたテープを窓枠に関して所望の位置に位置決めするために、任意の工具停止面は、窓枠の内側周辺縁部に接触するように寸法決めされ、設計され、又は別の方法で作用可能に適合されている。
【0013】
下側テープガイドが容易に取り外し可能であり、かつ異なる下側テープガイドと交換可能であることが望ましい場合もある。同様に、そのブロックが容易に取り外し可能であり、かつ異なるブロックと交換可能であることが望ましい場合もある。そのような下側テープガイド及びそのようなブロックは、取り外し可能な締結具で機械的に工具に締結可能である。加えて、使用される工具停止面の数は、窓枠を有する車両ドアの数と等しくすることができる。同様に、第1テープ位置決め面の数は、窓枠を有する車両ドアの数に等しくすることができる。更には、ブロックは工具の残部に関して位置替え可能な可動ブロックであり、そうでなければ、ブロックが障害物に接触する可能性があり、工具が裏面接着剤付き装飾用テープの部分を車両ドアの窓枠に完全に貼付けることを阻害される可能性がある場合に、可動ブロックは、車両ドア上の障害物で邪魔されないように移動可能にすることができる。
【0014】
本発明の追加態様において、裏面接着剤付きの着色ないしは別の方法での装飾用テープ(例えば、塗料代替フィルム)の少なくとも一部を車両ドアの窓枠に貼付ける方法が提供される。その方法は、窓枠を準備すること、テープを準備すること、及び上で説明された工具を準備することを含む。窓枠は、前面、前面に反対面の裏面、内側縁部を有する。テープは、少なくとも窓枠の部分に対応する形状と、内側縁部と、着色用(例えば、塗料代替)又は接着剤付き裏面に対して反対側の装飾用前面若しくは上面とを有する。方法は更に、付勢機構の付勢作用を乗り越え、少なくとも1つのテープ貼付けローラーと少なくとも1つのガイドローラーとを引き離すようにする工程と、引き離された少なくとも1つのテープ貼付けローラーと少なくとも1つのガイドローラーとの間に窓枠を配置する工程と、テープを貼付け工具内に配置して、それによりテープの内側周辺縁部の一部(例えば、サッシ区分の下側周辺縁部の一部)が位置付けられて、第1テープ位置決め面上に受け入れられる(例えば、載せられる)工程と、少なくとも1つのテープ貼付けローラーを適用して、それによりテープの一区分を窓枠の前面の少なくとも一部分に付着させる工程と、を含む。
【0015】
方法は、付勢機構の付勢作用が、少なくとも1つのテープ貼付けローラーと少なくとも1つのガイドローラーとを相互に向かうようにして、それにより少なくとも1つのテープ貼付けローラーが窓枠の前面に係合し、少なくとも1つのガイドローラーが窓枠の裏面に係合して、窓枠がテープ貼付けローラー及びガイドローラーとの間に挟まれ又は係合される工程を更に含むことができる。
【0016】
別々の位置決め工具の使用を必要としないことによって、本発明は、塗料代替テープを窓枠に貼付けるのに要する時間を短縮することができる。テープ上の位置決めタブの必要性を無くすことによって、本発明は、裏面接着剤付き塗料代替フィルムの所与の面積から切断される、テープパターンのよりぴったりした入れ子(nesting)(すなわち、それらの間の隙間の縮小)を可能にすることができる。そのようなよりぴったりした入れ子(nesting)が、フィルムの所与のシートから切断可能なテープ数を増加することができ、フィルム材の無駄又はスクラップになる量を減少することができる。この方法で収率を増すことによって、テープのそれぞれの片のコストを低減することができる。
【0017】
複数面のテープ位置決め面と好ましくは対応する複数面の工具停止面とが含まれるように工具を適合させることによって、本発明による単一の工具は、テープの少なくとも一部を同一車両(例えば自動車)の複数のドア(例えば、2つ、4つ、又は全てのドア)の窓枠に貼付けるように作製可能である。そのような工具があれば、操作者がそれぞれのドアに対して工具を換える必要がないので、追加の時間を省くことができる。複数の工具ではなく、たった1つの工具を購入することに関連する追加の費用節減もある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明による、塗料代替テープの一部を窓枠のサッシ部分に貼付けるための、工具の1つの実施形態の側面図であり、車両窓枠のサッシ部分が断面で示されている。
【図2】図1の工具の一部を形成する、下側テープガイドブロックの斜視図。
【図3】本発明の原理に従って、塗料代替テープ及び車両窓枠に対して所望の関係にある、図2の下側テープガイドブロックの側面図。
【図4】本発明による、塗料代替テープの一部を窓枠のサッシ部分に貼付けるための、工具の別の実施形態の側面図であり、車両窓枠のサッシ部分が断面で示されている。
【図5】図4の工具の下側テープガイドと万能的なテープ位置決め及び工具停止ブロックとの底面図。
【図6】線A−Aに沿って見る、図4の工具の万能的なテープ位置決め及び工具停止ブロックの平面図。
【図7】本発明による、塗料代替テープの一部を窓枠のサッシ部分に貼付けるための、工具の代替実施形態の側面図であり、車両窓枠のサッシ部分が断面で示されている。
【図8a】図7の工具の一部を形成する下側テープガイドから分離された、ヒンジ付き停止ブロックの分解平面図。
【図8b】図8aのヒンジ付き停止ブロック及び下側テープガイドの分解正面図。
【図9】自動車の例示的な前側及び後ろ側ドアの図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1〜3を参照して、本発明は、裏面接着剤付き塗料代替テープ32を車両ドアの窓枠34に関して適所に保持可能な、テープ貼付け工具30を提供する。テープ32は、サッシ区分36及びピラー区分37を有する。また、工具30は別々の位置決め工具を使用する必要なく、並びに取り外し可能な位置決めタブ39(図3に想像的に示す)を包含する塗料代替テープを使用する必要なく、テープ32の少なくともサッシ区分36を窓枠34のサッシ部分38の前面55に貼付けることができる。テープ32のピラー区分37は、手により(例えば、スキージで)窓枠34のピラー部分41に貼付けることができる。
【0020】
図2及び3を参照して、本テープ貼付け工具30の1つの実施形態では、テープ32のサッシ区分36とピラー区分37が合体する概ねL形状のテープ32の内隅部40を使用して、テープ32を貼付け工具30に関して位置決めする。テープ32を工具30に関して位置決めすると、工具30を窓枠に関して位置決めする(下記説明参照)ことによって、テープ32を窓枠34に関して所望の位置に保持することができる。テープ32を工具30に関して位置決めするため、工具30は、テープ32のサッシ区分36の内側又は下側周辺縁部52の一部が上に載る、第一又は上側のテープ位置決め面54を包含する。好ましくは、工具30は又、テープ32の内隅部40近辺のピラー区分37の内側周辺縁部43の一部をその中に受け入れるように作用可能に適合された(すなわち、寸法決めされ及び形作られた)、例えば底面42を有する切欠き(例えばスロット又はスリット)の形体の、追加のテープ位置決め面を包含する。対照的に、日本特許出願公開番号2003063729にて開示された工具は、テープのピラー区分頂部のテープ上側隅部上のフック形状位置決めタブ5d(この日本特許出願の図1参照)を用いてL形状テープをその工具に対して位置決めしており、その特許全体を参考として本明細書に組み入れる。
【0021】
工具30は、テープ32を窓枠34の前面55に貼付けるように作用可能に適合された、2つのテープ貼付けローラー58’及び58を包含する。図面に示されるように、ローラー58’は、ローラー58の真後ろに位置する。ローラー58’及び58のそれぞれは、それぞれの中心軸59及び61の周りを回転する。ローラー58は、下側端部領域56を有する。工具30には又、窓枠34の後ろ側のフランジ33に係合するように作用可能に適合された、2つの上側ガイドローラー66、66’(ローラー66’はローラー66の後ろに有る)の間に配置された、1つの下側ガイドローラー67が含まれる。特に、ガイドローラー67は、フランジ33の下側部分に接触し係合しており、ガイドローラー66、66’は、フランジ33の上側部分に接触し係合している。工具には更に、テープ貼付けローラー58’、58とガイドローラー66、66’、67とを相互に向かって付勢させるように、並びに軸53周囲で旋回させるように作用可能に適合された、例えば捻りバネ(図示せず)などの付勢機構が含まれる。工具30は又、テープ貼付けローラー58’、58とガイドローラー66、66’、67を相互から引き離すこともできるように、それらの間に面55及びフランジ33を容易に配置できるように、付勢機構の付勢を乗り越えられる、例えばてこ腕57を有して作用可能に適合されている。加えて、工具30には、枠34のサッシ部分38に沿って移動するときに工具30を安定させる助けをする、対のローラー又はホイール68、68’が含まれる。図面では、ホイール68’は、ホイール68の後ろに位置する。
【0022】
テープ位置決め面42は、テープ貼付けローラー58の下側端部56に隣接する、工具30の下部側面部分上に位置する。特に図1〜3の実施形態の場合、テープ位置決め面54及び42は、下側テープガイド60の追従側又は後ろ部分に形成されており、並びに両側のテープ位置決め面54及び42は、窓枠34のサッシ部分38の前面55の下側に配置される。面42は、テープ32のサッシ区分36とピラー区分37との間の角度に好ましくは一致する、角度α(例えば70度)で形成される。角度αは又、窓枠34のサッシ部分38とピラー部分41との間の角度に同一であってもよい。面42は又、ある深さ(例えば4.5mm)で形成されており、これにより、テープ32のピラー区分37の内側縁部43が窓枠34を越えて延びて、窓枠34により画定されるドア窓用の空間又は開口部45の中へ張り出すことができるようになっている。
【0023】
そのような裏面接着剤付きテープ32は通常、窓枠34の対応する部分よりも広い寸法の少なくともサッシ区分36、加えてピラー区分37を有して、テープ32の窓枠34の縁部周り及び裏面までの貼付けを容易にしている。この方法にて、例えば、テープのサッシ区分36の内側周辺縁部52及び外側周辺縁部62はそれぞれ、窓枠34のサッシ部分38のそれぞれの縁部63及び64の上を及びその周りを巻きついて/曲がって、それぞれが対応する裏面に付着することができる。従って、テープのサッシ区分36の内側周辺縁部52が窓枠34の対応する下側内縁部63を越えて張り出すのを可能にすることによって、最初に、テープのサッシ区分36を枠のサッシ部分38に貼付け/付着させ、一方、テープ32の張り出しの充分な量を保持して、後に、テープのサッシ区分36の周辺縁部52及び62の少なくとも一方及び所望の場合は両方を窓枠34の裏面まで回って湾曲して/曲がってこれに付着可能とするように、工具30を使用することができる。
【0024】
本発明においては、テープ32の貼付け/付着を所望する窓枠34上の位置に工具30を位置決めするために、工具30に工具停止面44も含まれており、これは枠34の上側内隅部48(すなわち、サッシ部分38とピラー部分41とが合体する場所)近辺の窓枠ピラー部分41の内側縁部46を使用する。図2a及び2bを参照して、この停止面44は、工具30の下側テープガイド60の追従側又は後ろ部分上で面42に隣接して位置決めされており、並びに窓枠34のサッシ部分38とピラー部分41との間の角度に一致する角度で傾いている。本実施形態では、面44は、面42と同じ角度α(例えば70度)で傾いているが、異なるテープ及び窓枠設計の場合、異なってもよい。面44は、窓枠34のピラー内側縁部46に接触して、停止体として作用する。この方法にて、停止面44は、工具30の及びこれによりテープ32の側面間位置すなわち水平位置を調節することに使用される。工具30の及びこれによりテープ32の上下位置すなわち垂直位置は、窓枠34のサッシ部分38の裏面に係合する、ガイドローラー及び対応する支持構造体(例えば、ガイドローラー66、66’、67、68、68’及びそれらに関連付けられた組立体)の設計により調節及び制御することができる。
【0025】
工具停止面44並びにテープ位置決め面54及び42は、工具30の下側側面部分上でテープ貼付けローラー58の下側端部56に隣接して位置することができる。特に、図1〜3の実施形態の場合、停止面44とテープ位置決め面54及び42は、下側テープガイド60の追従側又は後ろ部分に形成され、並びに窓枠34のサッシ部分38の前面55の下に配置されている。
【0026】
テープ32が工具30内で正確に位置決めされて、工具30がドア窓枠34上で正確に位置決めされるので、テープ32が、車両ドアの窓枠34への貼付け/付着のために、正確に位置決めされる。この方法にて、操作者は、例えば、テープを窓枠34の上側隅部48に対して押すことによって、テープ32をその近辺の適所に保持することができ、並びにテープ32のサッシ区分36をサッシ部分38の前面55に貼付ける/付着させるように、工具30を窓枠34のサッシ部分38に沿って動かしていくことができる。テープ32のサッシ区分36が貼付けられると、テープのピラー区分37は、従来方法にて(例えば、スキージ又は適するピラー区分貼付け工具を用いて手で)貼付けできる。次に、テープ32の張り出し縁部を、窓枠34のピラー部分41の対応する縁部(単数又は複数)周りに湾曲させて、その裏面に付着させることができる。
【0027】
上記のように、工具30を使用して、テープ32を1つの車両ドア(図示せず)の窓枠34に貼付けることができる。しかしながら、この同じ工具30が、適切に適合された(すなわち、寸法決め及び形作りされた)テープ位置決め面と所望の場合には特定のドア設計に対応する適切な位置の工具停止面とを単に形成することによって、2つ、4つ、又はいずれかの数のドアのそれぞれの窓枠に対して異なるテープを貼付けるのに使用されるように、容易に適合可能である。このことは、下側テープガイド60だけをそのように修正することによって、容易に及び費用効果的に達成することができる。例えば、異なる設計の下側テープガイド60を有する4つの同一工具30を作製し、それぞれのガイド60が、適切に形成された工具停止面及びテープ位置決め面を有して、1つの工具を、例えば乗用自動車などの車両の前左側ドア、前右側ドア、後ろ左側ドア、及び後ろ右側ドアのそれぞれに対して使用することもできる。次に続く説明で、本発明の工具の他の実施形態が記述され、図面によって示されている。これらの実施形態には、図1に示されるものと実質的に同一であるか又は少なくとも類似する多数の要素が含まれるので、そのような要素は、同一番号により表示されていて、同等に詳しくは繰り返して説明されない。
【0028】
代替の方法としては、単一の工具が、異なるテープを2つ、4つ、又はいずれかの数のドアのそれぞれの窓枠に対して貼付けるのに使用可能であるように、本発明の工具は、本発明の追加原理によって、更により容易に及び費用効果的に修正可能である。このことは、それぞれの窓枠に対して必要とされるテープ位置決め面と所望の場合には工具停止面との全てを同一工具上に形成することによって、達成することができる。そのような万能工具の1つの実施形態が、図4〜6に示されて、参照番号70により表示されている。工具70と工具30との間の主な違いは、工具70が異なって設計された下側テープガイド60を使用せずに、適切に形成されたテープ位置決め面と所望の場合には工具停止面とのそれぞれの組を提供することである。その代わり、工具70は、第1テープ位置決め面54と複数面の第2テープ位置決め面42、42’、42’’、42’’’とで形成された、テープ位置決めブロック72を包含する。所望の場合、ブロック72は、複数面の対応する工具停止面44、44’、44’’、44’’’も包含する。このようにして、1つのブロック72の使用で、4つの異なる窓枠それぞれに対する必要性を満たすことができる。図示されている工具70の下側テープガイド74は、いずれかの数の異なるブロック72と共に(すなわち、テープガイド74を交換せずに)使用されるように、作用可能に適合(例えば、設計され及び寸法決め)されている。この方法にて、工具70は、単にブロック72をより適切に適合されたブロックと交換することによって、一車両のドア窓枠のいずれかの数に対してのみならず、異なって設計された車両(複数)に対しても使用可能である。
【0029】
図7、8a、及び8bを参照して、上で説明されたブロック72のような完全静止テープ位置決め/停止ブロックを使用する代わりに、本発明は、例えば、自動車のドア窓開口部内のミラーポスト、仕切りバー、又は他の障害物で邪魔されないように移動するための、軸61周囲で旋回(図8a中の矢印を参照)可能な、ヒンジ付きブロック82を有する下側テープガイド81を包含するテープ貼付け工具80を提供できる。工具30と同様に、工具80には、上側テープ位置決め面84が含まれ、この上に、テープ32のサッシ区分36の内側又は下側周辺縁部52の一部が載る。テープ位置決め面84は、下側テープガイド81とブロック82の両方の上側面により形成される。ヒンジ付きブロック82は、窓枠34のサッシ部分38とピラー部分41との間の角度に一致する角度で傾く、工具停止面44を包含するが含まれる。好ましくは、工具80には又、追加のテープ位置決め面が、例えば切欠き(例、スロット又はスリット)の底面42の形体で含まれて、テープ32の内隅部40近辺のピラー区分37の内側周辺縁部43の一部をその中に受け入れるように作用可能に適合(すなわち、寸法決め及び形作り)されている。面42は、好ましくは、ヒンジ付き停止ブロック82中に形成される。面42は、テープ32のサッシ区分36とピラー区分37との間の角度に一致する角度にて形成されており、これは又、窓枠34のサッシ部分38とピラー部分41の間の角度と同一であってもよい。面42は又、ある深さ(例えば4.5mm)で形成されており、これにより、テープ32のピラー区分37の内側縁部43が窓枠34を越えて延びて、窓枠34により画定されるドア窓用空間45の中へ張り出すことができるようになっている。この実施形態では、面44は、面42と同一の角度で傾いているが、異なるテープ及び窓枠の設計の場合、異なってもよい。
【0030】
図9を参照して、本発明によるテープ貼付け工具(例えば、工具30、70、及び80)を使用すると、例えば、乗用車などの車両の前側ドア92及び後ろ側ドア93の両方の窓枠34及び35の上に塗料代替テープを貼付けることができる。ヒンジ付き停止ブロック82を使用すると、完全静止ブロック(例えば、ブロック72)と例えば自動車ドア92の窓開口部内の例えば仕切りバー96との間に生じる場合もある、干渉問題を解決することができる。そのような干渉問題があってヒンジ付きブロック82が無いと、工具30及び70の下側テープガイド60及び72が、サッシ部分38の前側端部までずっと移動してテープ32を貼付ける前に(すなわち、テープ32の自由端を貼付ける前に)、仕切りバー96にぶつかる場合もある。ヒンジ付きブロック82により、工具80が、テープを工具80内に位置決めすることができ、及びドア92上の工具80が、窓開口部内へ延びて窓枠34のピラー部分41の窓側に当たって停止することができる。テープが工具80内で位置決めされ、工具80がドア92上で位置決めされて、サッシへのテープ32の貼付けがいったん開始されると、ヒンジ付きブロック82の停止面44及びテープ位置決め面42は、もはや必要とされない。ヒンジ付きにすることによって、ブロック82が邪魔されないように旋回することができ、工具80は、仕切りバー96又は他の障害物(例えば、ドア93の仕切りバー98)を過ぎて移動可能になり、及びテープ32の残部分を窓枠34のサッシ部分38の末端部まで貼付け可能になる。
【0031】
本工具は、テープを窓枠に正確に貼付ける/付着させるために、ドア上で正確に位置決め可能である。同時に、本発明の工具は、テープ用の別々の位置決め工具に対する必要性を無くすと共に、テープ上の取り外し可能な位置決めタブに対する必要性を無くしている。
【0032】
位置決め工具を排除することによって、操作者は、持ち運ぶ、場所を明らかにする、及び維持する工具が少なくなる。工具が少ないことは、そのような塗装プロセスの使用に関連する資本投資がより少ないことを意味する。加えて、本工具の使用により、位置決め工具を取付ける及び取り外す工程が省かれるので、テープ貼付けプロセスを加速することができる。加えて、本工具は、テープ上の位置決めタブを必要としない。テープ上のそのような位置決めタブを削除すると、テープパターン間のよりぴったりした入れ子(nesting)が可能になることによって、テープ製造の収率を改善することができ、このことがそのような塗料代替テープを使用する全体コストを低減可能にして、従来法液体塗料と比較してそのようなテープのコスト競争力を増している。
【0033】
本発明の一般原理及びに前述の「発明を実施するための形態」の上記開示から、本発明が影響を受けやすい様々な変更、再構成、及び置き換えを当業者は容易に理解するであろう。例えば、テープ位置決め面及び工具停止面の本明細書で開示された機構は、本明細書で図示され記述された特定の工具30、70、及び80だけでなく、いずれかの数の工具設計にて使用可能であるという意味で、汎用的である。それに加えて、ブロック72に見出されるもののような複数面のテープ位置決め面及び工具停止面は、ブロック82のようなヒンジ付きないしは別の方法で移動可能なブロック上に形成可能である。
【0034】
従って、本発明の範囲は、以下の請求項及びそれらと同等物によってのみ制限されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
裏面接着剤付き装飾用テープの少なくとも一部を車両ドアの窓枠に貼付けるための貼付け工具であって、前記窓枠は、前面、裏面、及び内側縁部を有し、前記テープは、前記窓枠の少なくとも一部分に対応する形状と、内側周辺縁部と、接着剤付き裏面に対して反対側の装飾用上面と、を有するものであり、並びに前記貼付け工具は、
前記テープの少なくとも一部を前記窓枠の前記前面に貼付けるように作用可能に適合された少なくとも1つのテープ貼付けローラーであって、下側端部領域及び上側端部領域を有する、テープ貼付けローラーと、
前記窓枠の前記裏面に係合するように作用可能に適合された少なくとも1つのガイドローラーと、
付勢機構であって、前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーと前記少なくとも1つのガイドローラーとを相互に向かって付勢させるように作用可能に適合され、更に、前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーと前記少なくとも1つのガイドローラーとを相互から引き離し可能であるように、前記付勢機構の付勢作用が乗り越えられるように作用可能に適合された、付勢機構と、
前記テープ貼付けローラーの前記下側端部領域に隣接して位置決めされた少なくとも1つの第1テープ位置決め面であって、前記テープの前記内側周辺縁部の第1の部分を前記第1テープ位置決め面に受け入れて、前記貼付け工具が前記窓枠に取付けられた後、前記テープの或る区分が前記窓枠の対応する部分に位置決めされるよう作用可能に適合された第1テープ位置決め面と、を備える貼付け工具。
【請求項2】
前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーが、弾性の面を有して作製されている、請求項1に記載の貼付け工具。
【請求項3】
前記テープ貼付けローラーの前記下側端部領域が、前記テープの内側縁部を前記窓枠の前記前面の部分に沿って貼付けるために係合するよう作用可能に適合されており、前記テープ貼付けローラーの前記上側端部領域が、前記テープの外側縁部を前記窓枠の前記前面の前記部分に沿って貼付けるために係合するよう作用可能に適合されている、請求項1又は2に記載の貼付け工具。
【請求項4】
前記少なくとも1つのガイドローラーが、2つのガイドローラーである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項5】
操作者の片手のみの手動圧で前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーと前記少なくとも1つのガイドローラーとが、相互から引き離し可能になるように、前記付勢機構の前記付勢作用が乗り越えられるよう、前記付勢機構が作用可能に適合されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項6】
前記付勢機構が、前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーと前記少なくとも1つのガイドローラーとを互いに付勢させるように方向付けられたバネを備え、前記バネが、手動圧で乗り越えられる強度を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項7】
前記第1テープ位置決め面は、前記テープの内側周辺縁部の一部が前記第1テープ位置決め面上に載ると、前記テープの前記区分が前記窓枠の対応する部分に位置決めされることができるように、作用可能に適合された、請求項1〜6のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項8】
前記テープの前記区分がサッシ区分であり、前記窓枠の前記対応する部分がサッシ部分である、請求項7に記載の貼付け工具。
【請求項9】
作用可能に適合された少なくとも1つの第2テープ位置決め面を更に備え、前記テープの前記内側周辺縁部の前記第1の部分が、前記第1テープ位置決め面上に受け入れられている間に、前記テープの前記内側周辺縁部の第2の部分が、前記第2テープ位置決め面に対して位置決め可能なようにされている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項10】
前記テープの前記内側周辺縁部の前記第1の部分が、前記テープのサッシ区分の下側周辺縁部であり、前記テープの前記内側縁部の前記第2の部分が、前記テープのピラー区分の前記内側周辺縁部の一部であり、並びに、前記テープの前記サッシ区分の前記下側周辺縁部の前記部分が前記第1テープ位置決め面上に受け入れられている間に、前記第2テープ位置決め面は、前記テープの前記ピラー区分の前記内側周辺縁部の前記一部が前記第2テープ位置決め面に対して位置決めされるように作用可能に適合された、請求項9に記載の貼付け工具。
【請求項11】
前記第2テープ位置決め面は切欠き内にあり、前記テープの前記内側周辺縁部の前記第2の部分を前記切欠き内に受け入れるように作用可能に適合された、請求項9又は10に記載の貼付け工具。
【請求項12】
前記貼付け工具を前記窓枠に関して所望の位置に位置決めするために、並びにこれにより前記貼付け工具上に位置決めされた前記テープを位置決めするために、前記窓枠の前記内側縁部に接触するように作用可能に適合された、少なくとも1つの工具停止面を更に備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項13】
前記工具を前記窓枠に関して所望の位置に位置決めするために、並びにこれにより前記工具上に位置決めされた前記テープを位置決めするために、前記窓枠のピラー部分の前記内側縁部に接触するように作用可能に適合された、少なくとも1つの工具停止面を更に備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項14】
前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーの前記下側端部領域に隣接して位置決めされた下側テープガイドを更に備え、前記工具停止面が、前記下側テープガイドの一部を形成する、請求項12又は13に記載の貼付け工具。
【請求項15】
前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーの前記下側端部領域に隣接して位置決めされた下側テープガイドを更に備え、前記第1テープ位置決め面が、前記下側テープガイドの一部を形成する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項16】
前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーの前記下側端部領域に隣接して位置決めされた下側テープガイドを更に備え、前記第2テープ位置決め面が、前記下側テープガイドの一部を形成する、請求項9〜11のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項17】
前記下側テープガイドが、容易に取り外し可能であり、かつ異なる下側テープガイドと交換可能である、請求項14〜16のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項18】
それぞれの下側テープガイドが、取り外し可能な締結具で機械的に前記工具に締結される、請求項17に記載の貼付け工具。
【請求項19】
前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーの前記下側端部領域に隣接して位置決めされたテープ位置決めブロックを更に備え、それぞれの前記テープ位置決め面が、前記テープ位置決めブロックの一部を形成する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項20】
前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーの前記下側端部領域に隣接して位置決めされた工具停止ブロックを更に備え、それぞれの前記工具停止面が、前記ブロックの一部を形成する、請求項12〜14のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項21】
前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーの前記下側端部領域に隣接して位置決めされたテープ位置決め及び工具停止ブロックを更に備え、それぞれの前記テープ位置決め面及び前記工具停止面が、前記ブロックの一部を形成する、請求項12〜14のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項22】
前記ブロックが、容易に取り外し可能であり、かつ異なるブロックと交換可能である、請求項19〜21のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項23】
それぞれのブロックが、取り外し可能な締結具で機械的に前記貼付け工具に締結される、請求項22に記載の貼付け工具。
【請求項24】
前記少なくとも1つの工具停止面が、窓枠を有する車両ドアの数と等しい複数面の工具停止面である、請求項12〜14、20、及び21のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項25】
前記少なくとも1つの第1テープ位置決め面が、窓枠を有する車両ドアの数と等しい複数面の第1テープ位置決め面である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項26】
前記ブロックが、前記工具の残部に関して位置替え可能な可動ブロックであって、そうでなければ、前記ブロックが障害物に接触する可能性があり、前記工具が前記裏面接着剤付き装飾用テープの前記部分を前記車両ドアの前記窓枠に完全に貼付けることを阻害される可能性がある場合に、前記可動ブロックが、前記車両ドア上の前記障害物で邪魔されないように移動可能な、請求項19〜22のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項27】
前記可動ブロックが、前記障害物で邪魔されないように移動するための、軸周囲で旋回可能なヒンジ付きブロックである、請求項26に記載の貼付け工具。
【請求項28】
前記貼付け工具は、裏面接着剤付き装飾用テープの少なくとも一部を車両の少なくとも2つのドアの窓枠に貼付けるように作用可能に適合されており、前記貼付け工具が、それぞれの窓枠に対して前記第1テープ位置決め面の別々の面を備える、請求項1〜27のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項29】
前記貼付け工具は、裏面接着剤付き装飾用テープの少なくとも一部を車両の4つのドアの窓枠に貼付けるように作用可能に適合されており、前記貼付け工具が、それぞれの窓枠に対して前記第1テープ位置決め面の別々の面を備える、請求項1〜27のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項30】
前記貼付け工具は、裏面接着剤付き装飾用テープの少なくとも一部を車両の少なくとも2つのドアの窓枠に貼付けるように作用可能に適合されており、前記貼付け工具が、それぞれの窓枠に対して前記第2テープ位置決め面の別々の面を備える、請求項9〜11のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項31】
前記貼付け工具は、裏面接着剤付き装飾用テープの少なくとも一部を車両の4つのドアの窓枠に貼付けるように作用可能に適合されており、前記貼付け工具が、それぞれの窓枠に対して前記第2テープ位置決め面の別々の面を備える、請求項9〜11のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項32】
前記貼付け工具は、裏面接着剤付き装飾用テープの少なくとも一部を車両の少なくとも2つのドアの窓枠に貼付けるように作用可能に適合されており、前記貼付け工具が、それぞれの窓枠に対して前記工具停止面の別々の面を備える、請求項12〜14、20、21、及び24のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項33】
前記貼付け工具は、裏面接着剤付き装飾用テープの少なくとも一部を車両の4つのドアの窓枠に貼付けるように作用可能に適合されており、前記貼付け工具が、それぞれの窓枠に対して前記工具停止面の別々の面を備える、請求項12〜14、15、20、21、及び24のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項34】
それぞれの窓枠に対する前記第1テープ位置決め面の別々の面を更に備える、請求項30〜33のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項35】
前記工具が、裏面接着剤付きの異なる装飾用テープの少なくとも一部をそれぞれの窓枠に貼付けるように作用可能に適合されている、請求項28〜34のいずれか一項に記載の貼付け工具。
【請求項36】
請求項1〜35のいずれか一項に記載の貼付け工具と、車両ドアの窓枠に貼付けられるように作用可能に適合された、裏面接着剤付き装飾用テープとを備える組合せであって、前記テープは、前記窓枠の少なくとも一部分に対応する形状と、内側縁部と、接着剤付き裏面に対して反対側の装飾用上面と、を備える、組合せ。
【請求項37】
前記装飾用テープが、裏面接着剤付き塗料代替フィルムである、請求項36に記載の組合せ。
【請求項38】
前記装飾用テープが、前記窓枠の対応するサッシ部分及びピラー部分を装飾するために、貼付けられるよう作用可能に適合されているサッシ区分及びピラー区分を有する、請求項36又は37に記載の組合せ。
【請求項39】
前記テープの前記内側縁部は、前記テープのサッシ区分の下側縁部であり、前記テープの前記外側縁部は、前記テープの前記サッシ区分の上側縁部であり、前記テープ貼付けローラーの前記下側端部領域が、前記テープの前記サッシ区分の前記下側縁部を前記窓枠の前記前面の対応するサッシ部分に沿って貼付けるために、係合するよう作用可能に適合されており、かつ前記テープ貼付けローラーの前記上側端部領域が、前記テープの前記サッシ区分の前記上側縁部を前記窓枠の前記前面の前記対応するサッシ部分に沿って貼付けるために、係合するよう作用可能に適合されている、請求項36〜38のいずれか一項に記載の組合せ。
【請求項40】
前記装飾用テープは、テープ組立品の一部を形成するものであり、テープ組立品が更に、前記装飾用テープの前記接着剤付き裏面に剥離可能に接合された剥離ライナーを備える、請求項36〜39のいずれか一項に記載の組合せ。
【請求項41】
接着剤付き装飾用テープの少なくとも一部を車両ドアの窓枠に貼付けるための貼付け方法であって、前記貼付け方法は、
前面、裏面、及び内側縁部を有する窓枠を準備する工程と、
前記窓枠の少なくとも一部分に対応する形状と、内側縁部と、接着剤付き裏面に対して反対側の装飾用上面と、を有するテープを準備する工程と、
請求項1〜24のいずれか一項による貼付け工具を準備する工程と、
前記付勢機構の前記付勢作用を乗り越え、前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーと前記少なくとも1つのガイドローラーとを引き離すようにする工程と、
前記引き離された少なくとも1つのテープ貼付けローラーと少なくとも1つのガイドローラーとの間に前記窓枠を配置する工程と、
前記テープを前記貼付け工具内に配置して、それにより前記テープの前記内側周辺縁部の一部が位置付けられて、前記第1テープ位置決め面上に受け入れられる工程と、
前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーを適用して、それより前記テープの一部を前記窓枠の前記前面の少なくとも一部分に付着させる工程と、を含む、貼付け方法。
【請求項42】
前記付勢機構の前記付勢作用が、前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーと前記少なくとも1つのガイドローラーとを相互に向かうようにして、それにより前記少なくとも1つのテープ貼付けローラーが前記窓枠の前記前面に係合し、前記少なくとも1つのガイドローラーが前記窓枠の前記裏面に係合して、前記窓枠が前記テープ貼付けローラー及び前記ガイドローラーとの間に係合される工程を更に含む、請求項41に記載の貼付け方法。
【請求項43】
前記該窓枠を配置する工程が、前記テープの少なくとも一部を前記窓枠の前記前面上の所望の位置に貼付けるために適切な位置になるよう、前記貼付け工具を前記窓枠上に配置することを更に含む、請求項41又は42に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−500219(P2010−500219A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−524010(P2009−524010)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/075694
【国際公開番号】WO2008/022027
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】