説明

籾摺選別機

【課題】肌ずれ玄米や胚芽部分が無くなる玄米を減らすことができるインペラ式の籾摺選別機を提供すること。
【解決手段】インペラ11により籾摺りされて籾と玄米を含む混合米を混合米タンク22の出口の混合米の供給量を調節する弁24の開度に応じて複数段からなる揺動選別板25に供給して、移動自在の玄米仕切板29の設置位置に応じて混合米中の籾と玄米とを選別して玄米を機外に取り出し、また籾仕切板28の設置位置に応じて籾を籾摺部1に戻す構成において、例えば、揺上側に玄米仕切板29を移動させるとインペラ11のある籾摺部1に循環する玄米量が増加し、インペラ11に戻される玄米量が増えるが、インペラ11の回転数を低下させることで玄米の肌ずれや胚芽部分の損傷を低減させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、籾摺選別機に関し、特にインペラ式の籾摺選別機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インペラ式の籾摺選別機は、インペラの回転速度の変化に応じて、穀粒の供給量を関連的に調節して、穀粒に与える衝撃力を調整し、砕米や肌擦れ調整するものであるが、インペラ式の籾摺装置はロール式の籾摺装置に比べ、籾摺り穀粒の水分値に対する脱ぷ率はさほど影響を受けないが、肌擦れ率の発生や、発芽率、あるいは胚芽脱落率は籾摺り穀粒の水分値の影響を受け、水分値が高いほどその影響が大きいことが知られている。
【0003】
特開2003−19440号公報に記載されたインペラ式の籾摺選別機は、高脱ぷ率を維持しながら、穀粒が所定水分値以上になると、インペラの回転数を基準回転数より増加しないように制御し、肌擦れや、胚芽の脱落を防止しようとするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−19440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1記載の発明は、作業能率が低い、即ち機外に排出する玄米量が少ないと、インペラに戻される玄米量が増加し、インペラで二度摺りされる玄米量が増加し、玄米の肌ずれ(傷)や胚芽部分が除去されやすい。
【0006】
そこで本発明の課題は、肌ずれ玄米や胚芽部分が無くなる玄米を減らすことができるインペラ式の籾摺選別機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記課題は以下の解決手段により解決される。
すなわち、請求項1記載の発明は、インペラ(11)を有する籾摺部(1)と、インペラ(11)の回転数を可変速とするインペラ回転数可変速手段(54)と、インペラ(11)により籾摺りされて籾と玄米を含む混合米を受ける混合米受け部(22)と、該混合米受け部(22)の底部出口に設けた混合米の供給量を調節する混合米供給量調節弁(24)と、混合米受け部(22)から送られて来る混合米中の籾と玄米とを選別する複数段からなる揺動選別板(25)と、該揺動選別板(25)から玄米を機外に取り出すための移動自在の玄米仕切板(29)と、籾を籾摺部(1)に戻すための籾仕切板(28)と、玄米仕切板(29)の配置位置を検出する手段(36)と、該玄米仕切板(29)の配置位置の検出手段(36)により検出される玄米仕切板(29)の配置位置に応じてインペラ回転数を調節する制御装置(55)とを備えたインペラ式籾摺選別機である。
【0008】
請求項2記載の発明は、玄米仕切板(29)の仕切り位置が揺上側に調節されると前記混合米供給量調節弁(24)の供給量を低い方に連動させる請求項1記載の籾摺選別機である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、玄米仕切板29の配置位置に応じてインペラ11の回転数を変更とする構成を採用することで、玄米の肌ずれ(傷)や胚芽部分の除去を少なくできる。すなわち、揺上側に玄米仕切板29を移動させると選別能率が低下し、インペラ11のある籾摺部1に循環する玄米量が増加する。そこで、インペラ11の回転数を低下させることで肌ずれや胚芽部分による玄米の損傷を低減させることができる。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、玄米仕切板29の仕切り位置が揺上側に移動調節されると、混合米供給量調節弁24のからの揺動選別板25への混合米供給量をより低い方に連動させることで、インペラ11に戻される玄米量を
減らし、玄米の肌ずれ(傷)や胚芽部分の除去がないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】正面から見たインペラ式籾摺選別機の内部を説明する全体構成図である。
【図2】平面から見た揺動選別板上の穀粒の分布を示す図である。
【図3】図3(a)は正面から見た混合米選別部の機体の表壁面と玄米仕切板と籾仕切板を示す斜視図、図3(b)は玄米仕切板と籾仕切板を配置した機体の表壁面の裏面側の図を示し、図3(c)は図3(b)の矢印A方向(揺上側)から見た側面図である。
【図4】制御ブロック図である。
【図5】制御フローチャートである。
【図6】籾摺ケース内部の一部右側面図である。
【図7】籾摺ケース内部の一部正面図である。
【図8】図8(a)は籾摺ケース内部の一部正面図、図8(b)はインペラの割りプーリ作動用レバーを示す籾摺ケース内部の一部側面図、図8(c)インペラ回転軸(籾摺軸)に割プーリを示す図(図8(a)の矢印A方向からの矢視図)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。
図1により本実施例のインペラ式の籾摺選別機の全体構成について説明する。このインペラ式籾摺選別機は、籾摺部1、摺落米風選部2、風選後の混合米を籾・玄米に分離選別する混合米選別部3、混合米揚穀機4,玄米揚穀機5,本機駆動モータM等により構成されている。なお、図1を正面側とする。
【0013】
籾摺部1は、インペラ式の籾摺装置であって、摺落米風選箱体6の一側に設けられていて、籾ホッパ7、籾供給筒8、籾摺ケース9、籾摺ケース9に軸架した籾摺軸10、籾摺軸10に取り付けられているインペラ11、摺落米を摺落米風選箱体6上部に設けた摺落米拡散室14に移送供給する摺落米供給筒12等により構成されている。
【0014】
先ず、籾ホッパ7に供給された籾粒は、籾シャッタ弁19(図6)を開いて籾供給筒8を落下して後方から籾摺ケース9内のインペラ11の中心部に供給され、回転しているインペラ11に掬い取られ、遠心力によりインペラ11の外周側に流動し、籾摺ケース9のライニング46a,46b(図7)に衝突して籾摺されながら、摺落米供給筒12を上昇して摺落米拡散室14に移送供給され、摺落米風選部2に落下する。
【0015】
次に、摺落米風選部2について説明する。
摺落米風選部2は下部から上部に向かって選別風の流れる摺落米風選路13を設け、摺落米拡散室14を経て落下した摺落米は摺落米風選路13の下部に供給される構成である。摺落米風選路13の上方には吸引ケース16に内装された吸引ファン17があり、該吸引ケース16の上部には排塵筒18を接続している。
【0016】
こうして、籾摺部1により籾摺りされた摺落米は摺落米供給筒12、摺落米拡散室14を経て摺落米風選路13の下部に落下供給され、摺落米風選部2において軽い籾殻類は摺落米風選路13の上部に吸引され、吸引ファン17、排塵筒18を経て機外に排出され、比較的重い籾・玄米の混合米は摺落米受樋15に供給される。
そして、摺落米受樋15内に配置された螺旋23により後ろ方向に搬送され、順次バケット21内に入れられてエレベータ式の混合米揚穀機4内を上昇し、揺動選別型の混合米選別部3に供給される。
【0017】
該混合米選別部3には混合米から籾と玄米に分離選別するために、その上段側に漏斗状の混合米タンク22を配置し、下段側に多段の揺動選別板25を配置している。
バケット21により搬送された混合米は、混合米揚穀機4の頂部でバケット21から混合米選別部3の漏斗状の混合米タンク22に移される。該混合米タンク22の底部にある幅狭の出口部には混合米供給弁調節モータ37(図4)で作動する混合米供給量調節弁24を設けている。該混合米供給量調節弁24を揺動させることで出口部の開口面積を変えて、混合米の揺動選別板25への供給量を調節する。
【0018】
揺動選別板25内の上方に設けられた空間に、混合米タンク22の出口から排出された混合米は渡し樋26により、揺動選別板25に搬送される。
揺動選別板25は摺落米風選路13側が低くなるように斜め方向に互いに平行な棚が多段配置されている。また多段の揺動選別板25の機体手前側、すなわち選別した米の排出側には縦方向に仕切る籾仕切板28と玄米仕切板29とが揺動選別板25の揺下側から揺上側に順に配置されており、揺動選別板25が全体として揺動すると混合米が揺動選別板25上で揺動される間に、比重により選別され、籾仕切板28より揺下側の揺動選別板25からは籾が落下し、落下した籾はスロワ31で戻り室32に戻され、再度籾供給筒8を経てインペラ11に供給される。籾仕切板28と玄米仕切板29の間には籾・玄米の混合米が落下し、玄米仕切板29より揺上側の揺動選別板25から玄米が落下する。こうして混合米中の籾と籾・玄米混合米及び玄米にそれぞれ分別される。
【0019】
籾・玄米の混合米は螺旋23により混合米揚穀機4に搬送され、順次バケット21内に入れられてエレベータ式の混合米揚穀機4内を上昇して、再度揺動選別板25に送られる。
また、玄米仕切板29より揺上側の揺動選別板25から落下した玄米は、玄米揚穀機5内のバケット34に入れられて玄米揚穀機5を上昇して外部に排出される。
【0020】
上記構成からなるインペラ式籾摺選別機において、玄米仕切板29を揺上側に移動させ機外に排出する玄米量を減少させる、すなわち籾摺選別機の作業能率を低くするとインペラ11に戻される玄米量が比較的増加し、インペラ11で二度摺りされる玄米量が比較的増加し、玄米の肌ずれ(傷)や胚芽部分が除去され易くなる。
【0021】
そこで、本実施例のインペラ式籾摺選別機では、玄米仕切板29を移動可能として玄米仕切板29の設置位置に応じてインペラ11の回転数を可変速とする構成を採用して、前記従来技術の欠点である玄米の肌ずれ(傷)や胚芽部分の除去がないような構成を採用する。
【0022】
また、玄米仕切板29の仕切り位置が揺上側に移動調節されると、混合米供給量調節弁24からの揺動選別板25への混合米供給量をより低い方に連動させることで、インペラ11に戻される玄米量を減らし、玄米の肌ずれ(傷)や胚芽部分の除去がないようにすることができる。
【0023】
図2に示す上段の揺動選別板25の平面図には、揺動選別板25に供給されて選別される玄米と混合米と籾の分布領域がそれぞれ示されるが、籾が混在する混合米を籾摺選別機から排出しないようにするためには、玄米仕切板29の配置位置を揺上側に移動させて混合米が混在しない玄米だけを機外へ排出するようにする。ただし、あまり玄米仕切板29位置を揺上側に移動すると玄米排出量が減少し、この場合は作業能率が低下する。
【0024】
すると、図2の籾層に流入してインペラ11に戻る玄米量が増加し、インペラ11側に戻った玄米に新たな衝撃が加わり、胚芽まで除かれたり傷がつくことになり玄米の品質が低下する。
【0025】
そこで、玄米仕切板29の配置位置を揺上側に移動させるにつれてインペラ11の回転数を低下させるように玄米仕切板位置検出センサ36とインペラ回転調節モータ54(図4)を連動制御する。
【0026】
インペラ11の回転数が低下すると脱ぷ率が低下するため、揺動選別板25上の籾層における籾の割合が高くなり、ひいてはインペラ11に戻される玄米量が低下するため、インペラ11で損傷される玄米の量を少なくすることができる。
逆に玄米仕切板29の位置を揺下側に移動させると、機外に排出される玄米量が増加し、すなわち作業能率が高い状態になるため、インペラ11の回転数を上昇させて脱ぷ率を上昇させて揺動選別板25に供給する玄米量を増加させる。
【0027】
前述の玄米仕切板29とインペラ11の回転数との制御にさらに混合米供給量調節弁24の開度を調節する制御を加えても良い。
すなわち、玄米仕切板29を揺上側に位置するにつれて混合米供給量調節弁24の開度を狭くして揺動選別板25への供給量を減少させる。すると籾層に流入する玄米量が減少し、インペラに戻る玄米量が減少することができる。
逆に、玄米仕切板29を揺下側に位置するにつれて混合米供給量調節弁24の開度を広くして揺動選別板25への供給量を増加させることで作業能率を上昇させることができる。
【0028】
図3(a)に機体の表壁面を見た斜視図、図3(b)に玄米仕切板29と籾仕切板28を配置した機体の表壁面の裏面側の正面図を示し、図3(c)には図3(a)の矢印A方向から見た簡略図を示す。図3に示すように、玄米仕切板29の配置位置の移動は、機体の表壁体(カバー)38に貫通させて玄米仕切板29に連結したノブ29aをカバー38に形成する長孔38aに沿って左右方向に移動操作させると玄米仕切板29がレール39に沿って移動することで行うが、機体の表壁体38の裏側に玄米仕切板29と連結したポテンショメータ(玄米仕切板位置検出センサ)36を配置しておき、玄米仕切板29の配置位置を検出することができる構成である。なお、籾仕切板28も同様に籾仕切版に連結したノブ28aをカバー38に形成する長孔38bに沿って左右方向に移動調節させる。
【0029】
供給弁調節モータ37で作動する混合米供給量調節弁24の開閉の程度は混合米供給量調節弁24の作動位置を検出する供給量調節弁作動位置検出センサ52により検出される。該供給量調節弁作動位置検出センサ52と玄米仕切板29の配置位置を検出する玄米仕切板位置検出センサ36の両方のセンサ52、36で検出された混合米供給量調節弁24の開閉の程度と玄米仕切板29の配置位置とに合わせて、インペラ回転センサ53により検出されるインペラ11の回転数をインペラ回転調節モータ54(図4)により調節し、また混合米供給量調節弁24をモータ37により調節する制御を制御装置55(図4)が行う。
上記玄米仕切板29の配置位置と混合米供給量調節弁24の開閉の程度の調整は図4の制御ブロック図に示す制御装置55に基づき図5に示すフローチャートに従って行われる。
【0030】
なお、本実施例では玄米仕切板29の位置とインペラ11の回転数を連動制御する構成であるが、例えば玄米仕切板位置が設定位置よりも揺上位置にきたときにインペラ11の回転数を低下させ、設定位置よりも揺下位置の場合には標準回転数すなわち設定回転数にする構成としても良い。
【0031】
図6には籾摺選別機の右側面図を示すが、籾ホッパ7から籾供給筒8を経由してインペラ投入部(籾摺ケース)9において、インペラ回転軸(籾摺軸)10にプッシャーファン41を設け、プッシャーファン41の周囲をリングシュラウド42で覆い、インペラ11の回転と同時に、インペラ11に向けて圧風を送る構成を採用している。
上記リングシュラウド42によりインペラ投入部9の穀粒流れをスムーズにし、インペラ11への籾供給量を安定化させることができる。
【0032】
なお、リングシュラウド42の機体内側開口部には網体43を設けておくと、不要なゴミ等がリングシュラウド42の中に入っていても、容易に取り出す事ができ、インペラ11に向けて流入することがない。また、籾供給筒8の頂部には点検用蓋45を配置している。
【0033】
籾摺選別機を用いる作業の終了時に前記点検用蓋45をあけて、ここから図示しないコンプレッサでエアをインペラ11に向けて流入させることで、籾供給筒8とインペラ投入部9の内部に残った籾を排出することができる。また前記点検用蓋45の裏面に鏡を配置しておくと、蓋45を開けた状態で鏡に映るインペラ11の回転軸10を点検できる。
【0034】
図7にはインペラ投入部9のケース46の一部正面図を示す。ケース46には合成樹脂製のライニング46を厚さ方向で二層46a,46bに分けて設け、内側層46aを濃い色の材料で形成し、外側層46bを薄い色又は透明の材料で形成している。そのため、ケース46の適所に設けた長穴46c(図7の円I内に示す矢印S方向から見たケース外観)からケース内部を見て、図7の円II内の断面図に示すようにライニング46a,46bの交換時期がすぐ分かる。
すなわち、濃い色のライニング層46aが摩耗してなくなり長穴46cからは薄い色又は透明のライニング層46bだけしか見えなくなるとケース46の内壁にライニング層46a,46bを施す時期であることが容易に分かるのでメンテナンス性が高くなる。
【0035】
また、図8にインペラ投入部9のケース46の一部正面図(図8(a))と一部後側面図(図8(b))とインペラ11の割りプーリ作動用レバー47の取付部を示す図8(a)の矢印A方向から見た図(図8(c))を示す。インペラ回転軸10に割プーリ48,48を設け、インペラ回転軸10の回転数を変更することができる構成である。
また、割プーリ支持部先端にワイヤーケーブル49の一端を取り付け、ケーブル49の他端を籾摺揺動選別機の表壁体(カバー)38の面内側に設けたレバー47に取り付ける。こうして正面側からインペラ11の回転数を調節できる。
こうして操作性が向上し、脱ぷ率(籾の外皮が剥離される率)を細かく操作できる。
【符号の説明】
【0036】
1 籾摺部 2 摺落米風選部
3 混合米選別部 4 混合米揚穀機
5 玄米揚穀機 6 摺落米風選箱体
7 籾ホッパ 8 籾供給筒
9 インペラ投入部 10 籾摺軸
11 インペラ 12 摺落米供給筒
13 摺落米風選路 14 摺落米拡散室
15 摺落米受樋 16 吸引ケース
17 吸引ファン 18 排塵筒
19 籾シャッタ弁 21 バケット
22 混合米タンク 23 螺旋
24 混合米供給量調節弁
25 揺動選別板 26 渡し樋
28 籾仕切板 28a ノブ
29 玄米仕切板 29a ノブ
31 スロワ 32 戻り室
34 バケット
36 玄米仕切板位置検出センサ
37 混合米供給弁調節モータ
38 機体の表壁体 38a,38b 長孔
39 レール 41 プッシャーファン
42 リングシュラウド 43 網体
45 点検用蓋
46 インペラ投入部ケース
46a,46b ライニング
46c 長穴
47 割りプーリ作動用レバー
48 割プーリ 49 ワイヤーケーブル
52 混合米供給量調節弁作動位置センサ
53 インペラ回転センサ
54 インペラ回転調節モータ
55 制御装置 M 本機駆動モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インペラ(11)を有する籾摺部(1)と、
インペラ(11)の回転数を可変速とするインペラ回転数可変速手段(54)と、
インペラ(11)により籾摺りされて籾と玄米を含む混合米を受ける混合米受け部(22)と、
該混合米受け部(22)の底部出口に設けた混合米の供給量を調節する混合米供給量調節弁(24)と、
混合米受け部(22)から送られて来る混合米中の籾と玄米とを選別する複数段からなる揺動選別板(25)と、
該揺動選別板(25)から玄米を機外に取り出すための移動自在の玄米仕切板(29)と、
籾を籾摺部(1)に戻すための籾仕切板(28)と、
玄米仕切板(29)の配置位置を検出する手段(36)と、
該玄米仕切板(29)の配置位置の検出手段(36)により検出される玄米仕切板(29)の配置位置に応じてインペラ回転数を調節する制御装置(55)と
を備えたことを特徴とするインペラ式籾摺選別機。
【請求項2】
玄米仕切板(29)の仕切り位置が揺上側に調節されると前記混合米供給量調節弁(24)の供給量を低い方に連動させることを特徴とする請求項1記載の籾摺選別機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−227909(P2010−227909A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−81395(P2009−81395)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】