耕耘装置
【課題】トラクタに耕耘装置を着脱する際に、走行機体から外したコントロールワイヤの端部を耕耘装置に格納できるようにすることにより、コントロールワイヤに邪魔されることなく着脱作業をスムーズに行うと共に、コントロールワイヤの破損等を防止することができる耕耘装置を提供する。
【解決手段】トラクタに着脱自在に連結され、耕深をトラクタ側に伝達するコントロールワイヤ13を備える耕耘装置3であって、前記コントロールワイヤ13のトラクタ側の端部を係止可能になす保持部20aを耕耘装置3の機枠20に設ける。
【解決手段】トラクタに着脱自在に連結され、耕深をトラクタ側に伝達するコントロールワイヤ13を備える耕耘装置3であって、前記コントロールワイヤ13のトラクタ側の端部を係止可能になす保持部20aを耕耘装置3の機枠20に設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタに着脱可能に装着される耕耘装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トラクタに装着される耕耘装置のなかには、コントロールワイヤ等のフレキシブルワイヤを備え、該フレキシブルワイヤの一端をトラクタ側に設けられる油圧バルブ、センサ、操作具などに連結した状態で使用されるものがある。このような耕耘装置が装着されるトラクタ側では、フレキシブルワイヤを構成するアウタチューブの一端部を着脱自在に保持する必要があるため、例えば、図8に示すようなアウタチューブ保持構造を備えていた。このアウタチューブ保持構造は、アウタチューブ100に設けられたピン101を、トラクタ側の保持部材102に形成した挿入孔102aに差し込み、スナップピン103で抜止めをする構造である。
然しながら、このようなアウタチューブ保持構造では、アウタチューブの着脱作業を耕耘装置が格納される納屋や倉庫などの薄暗い環境で行なおうとすると、スナップピンを小さな孔に入れる際の目視確認がし難く作業性に劣るという問題があった。
そこで、特許文献1に示されるように、スナップピンによる抜止めを行うことなく、アウタチューブの端部を着脱自在に保持する構造も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭59−98706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に示されるアウタチューブ保持構造は、アウタチューブに挿入固定する板状のホルダ(係止部)や、このホルダ及びアウタチューブを嵌め込んで挟持する保持部材と挟持方向に付勢するバネ部材が必要となるので、部品点数が増加し構造が複雑化すると共に、可動部分を有する構造であるため錆や塵挨によって動きが悪くなり保持機能が低下し易いものである。
また上記トラクタは耕耘装置を走行機体から離脱させるとき、フレキシブルワイヤは上記保持構造を介してアウタチューブを外した状態で、耕耘装置と作業機昇降機構のヒッチ部との連結を解除して耕耘装置を離脱させ地上に置くことができる。然しながらこのとき、フレキシブルワイヤのトラクタ側の端部は、トラクタと耕耘装置との間で前方或は側方に向けて垂れ下がったままになるものである。
従って、このように耕耘装置から垂れ下がり状態になるフレキシブルワイヤは、耕耘装置を着脱するときや納屋に格納する際の邪魔になるばかりでなく、着脱作業時に後輪や耕耘装置の間で挟まれて折れ曲がりや破損等のトラブルを惹き起し易い問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は係る課題を解決するために、第1に、トラクタに着脱自在に連結され、耕深をトラクタ側に伝達するコントロールワイヤ13を備える耕耘装置3において、前記コントロールワイヤ13のトラクタ側の端部を係止可能になす保持部20aを耕耘装置3の機枠20に設けることを特徴としている。
第2に、前記コントロールワイヤ13のアウタチューブ14の端部に、抜け止め突起18aを有するピン18を設ける一方、耕耘装置3の保持部を前記ピン18を抜き差し可能な挿入孔20aと抜け止め突起18aの通過を許容する切欠き部20bで形成することを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、コントロールワイヤのトラクタ側の端部を、耕耘装置の機枠に設けた保持部に係止することができるため、ワイヤ端側の垂れ下がりを防止した状態で、耕耘装置の着脱をフレキシブルワイヤに邪魔されることなく能率よく行うことができる。また耕耘装置の着脱時にフレキシブルワイヤを格納できるので、フレキシブルワイヤを他所に引っ掛けたり破損させる等のトラブルを防止することができると共に、取外した耕耘装置の格納を行い易くすることができる。
また、請求項2の発明によれば、コントロールワイヤのアウタチューブの端部に設けた抜け止め突起を有するピンを、耕耘装置に設けた切欠き部を有する挿入孔からなる保持部に係脱自在に挿入することができるため、トラクタ側の保持部から外したピンを耕耘装置側の保持部に簡単に係合させることができ、フレキシブルワイヤの格納を能率よく行うことができる。また、トラクタ側の保持部と耕耘装置側の保持部との部品加工の共用化を図ることもでき、アウタチューブ保持構造を簡単且つ廉価な構成にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】トラクタの後部側面図である。
【図2】(A)はトラクタから外した耕耘装置にコントロールワイヤの一端を保持した状態を示す側面図、(B)は保持部材に形成される挿入孔及び切欠き部の形状を示す説明図である。
【図3】コントロールワイヤの保持部を示す側面図である。
【図4】(A)はアウタチューブ保持状態を示す要部側面図、(B)は要部X矢視図である。
【図5】(A)はアウタチューブ着脱許容状態を示す要部側面図、(B)は要部X矢視図である。
【図6】(A)は耕耘装置側のアウタチューブ保持状態を示す要部側面図、(B)は要部X矢視図である。
【図7】(A)は耕耘装置側のアウタチューブ着脱許容状態を示す要部側面図、(B)は要部X矢視図である。
【図8】(A)は従来例に係る耕探コントロールワイヤの保持部を示す側面図、(B)は従来例に係るアウタチューブの保持部材を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1において1はトラクタの走行機体であって、該走行機体 1は後部に備える昇降リンク機構2に、図示しない各種の耕耘装置やハロー等の作業機を装着することができ、この実施形態ではロータリ式の耕耘装置3を着脱可能に装着している。上記昇降リンク機構2は従来のものと同様に、左右のリフトアーム5に一端を連結された左右のリフトロッド4を介して、耕耘装置3の左右と連結するロアーリンク5aを吊持している。また左右のロアーリンク5aの中間位置上方に設けられるトップリンク2aは、耕耘装置3の中央上方部位と連結することができる。この構成によりトラクタは、昇降リンク機構2のトップリンク2aと左右のロアーリンク5aの端部(ヒッチ部)に耕耘装置3を着脱可能に装着し、該耕耘装置3をリフトアーム5の油圧作動に応じて昇降動作させることができる。
【0009】
上記ロータリ式の耕耘装置3は、走行機体1のPTO軸6から作業動力が入力されるセンタケース(図示せず)と、センタケースの下方に左右方向を向いて回転自在に支承されるロータリ軸7と、センターケースから出力される動力をロータリ軸7に伝動するチェンケース8と、ロータリ軸7に設けられる複数の耕転爪9と、ロータリ軸7の上方を覆うロータリカバー10と、ロータリカバー10の後端部に上下回動自在に設けられるリヤカバー11と、リヤカバー11を下方に加圧する加圧ロッド12とを備えている。
【0010】
さらに、耕耘装置3は、リヤカバー11の上下位置(耕深)を走行機体1側へフィードバックするためのコントロールフイヤ13を備えている。コントロールワイヤ13 は、アウタチューブ14にインナワイヤ15を挿通したフレキシブルワイヤであり、インナワイヤ15の一端(トラクタ側の端部)が、走行機体1に設けられる上下回動自在なリンク16の先端部に着脱自在に連結される。そして、リンク16に連繋されるリフトアーム昇降用油圧バルブ(図示せず)が耕耘装置3の耕深に応じてリフトアーム5を自動的に昇降制御することにより、耕耘装置3の耕探が一定に保たれるようになっている。尚、リンク16は、戻しスプリング17によってワイヤ引張方向に常に付勢されている。
【0011】
このような耕耘装置3が装着される走行機体1側では、コントロールワイヤ13 を構成するアウタチューブ14の一端部を着脱自在に保持する必要がある。本実施形態に適用されるアウタチューブ保持構造は、基本的には図4,図5で示すように、アウタチューブ14に設けられた係止部としてのピン18を、走行機体1側の機枠に設ける保持部材19に形成した保持部としての挿入孔19aに差し込んで係脱可能に抜止めすると共に、該挿入孔19aから外したピン18を耕耘装置3側の保持部材3aに対し係脱自在に保持させることにより、コントロールワイヤ13の着脱を適切且つスムーズに行い、また走行機体1側から外したコントロールワイヤ13を耕耘装置3側に格納する点に特徴がある。
以下、本実施形態のアウタチューブ保持構造について、先ず図3〜図5を参照して具体的に説明する。
【0012】
図示例のアウタチューブ保持構造は、アウタチューブ14の端部に、アウタチューブ14に対して直交方向に突出するピン18を設ける一方、アウタチューブ 14の保持部材19に、ピン18を抜き差し可能な挿入孔19aを形成し、さらに、ピン18の側面に、ピン方向に対して直交方向に突出する抜止め突起18aを設ける一方、挿入孔19aの縁部に、抜止め突起18aの通過を許容する切欠き部19bを形成し、アウタチューブ14が所定の配索方向を向く状態では、抜止め突起18aと切欠き部 19bの位置がピン18を中心として所定角度ずれることにより、ピン18の抜き差しが規制され、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置が一致するように、ピン18を中心としてアウタチューブ14の向きを変更することにより、ピン18の抜き差しが許容される構成としてある。
【0013】
このようなアウタチューブ保持構造によれば、スナップピンによる抜止めを行うことなく、アウタチューブ14の端部を着脱自在に保持することができ、しかも、アーム部材やバネ部材からなる可動部分がないので、錆や塵挨による機能低下を防止できると共に、部品点数も減らすことができる。また、アウタチューブ14の配索方向は、戻しスプリング17によって略一定に保たれているので、抜止め突起18aと切欠き部19b のずれ角を常に確保し、確実にピン18を抜止めすることができる。
【0014】
また、アウタチューブ14が所定の配索方向を向く状態(図4参照)では、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置がピン18を中心として略45度ずれることが好ましい。このようにすると、アウタチューブ保持状態において、略45度のずれ角を確保することにより、ずれ角がそれよりも小さい場合に比べ、ピン18を確実に抜止めすることができる。また、アウタチューブ着脱時においては、アウタチューブ14を略45度曲げ操作すればよいので、ずれ角がそれよりも大きい場合に比べ、アウタチューブ 14の着脱作業が容易になる。
【0015】
本実施形態のピン18は、基端部に環状部18bを有し、該環状部18bをアウタチューブ14のねじ筒部14aに挿通すると共に、一対のナット14bで位置決めすることにより、アウタチューブ14に取付けられている。また、本実施形態の抜止め突起 18aはスプリングピンなどのピン部材からなり、ピン18の側面に形成される貫通孔 に打ち込むことにより、ピン方向に対して直交方向に突出される。
【0016】
一方、保持部材19は、前述したように、ピン18を抜き差し可能な挿入孔19aと、挿入孔19aの縁部に形成され、抜止め突起18aの通過を許容する切欠き部19bとを有する。ここで、ガタツキが抑制された状態でビン18を保持するには、保持部材19の挿入孔19aにある程度の差し込み長さを確保する必要があるが、深さのある孔加工や切欠き加工は困難性が高い。
【0017】
そこで、本実施形態の保持部材19では、孔加工や切欠き加工が容易な比較的板厚の薄い金属板材を側面視コ字状にプレス曲げ加工してなり、所定間隔を存して並列する二つの板部19cに挿入孔19aを形成することにより、十分な差し込み長さを確保し、ガタツキが抑制された状態でピン18を保持するようになっている。
【0018】
また、二つの挿入孔19aの間隔L1は、ピン18の先端から抜止め突起18aまでの距離L2よりも小さくすることが好ましい。このようにすると、アウタチューブ14を保持部材19に保持させる際、ピン18を二つの挿入孔19aに差し込んだ状態で、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置合わせを行うことができるので、位置合わせが容易になる。
【0019】
叙述の如くアウタチューブ保持構造は、インナワイヤ15が挿通されるアウタチューブ14の端部を着脱自在に保持するために、アウタチューブ14の端部に、アウタチューブ14に対して直交方向に突出するピン18 を設ける一方、アウタチューブ14の保持部材19に、ピン18を抜き差し可能な挿入孔19aを形成し、さらに、ピン18の側面に、ピン方向に対して直交方向に突出する抜止め突起18aを設ける一方、挿入孔19aの縁部に、抜止め突起18aの通過を許容する切欠き部19bを形成した構成にしている。
【0020】
これにより、走行機体1に対し耕耘装置3が装着された状態でアウタチューブ保持構造は、挿入孔19aにピン18が挿入されアウタチューブ14が所定の配索方向を向く状態では、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置がピン18を中心として所定角度ずれることにより、ピン18の抜き差しが規制される。また抜止め突起18aと切欠き部19bの位置が一致するように、ピン18を中心としてアウタチューブ14の向きを変更すると、ピン18の抜き差しを簡単に許容することができる。
【0021】
従って、従来のアウタチューブ保持構造のようにスナップピンによる抜止めを行うことなく、アウタチューブ14の端部を着脱自在に保持することができ、しかも、アーム部材やバネ部材からなる可動部分がないので、錆や塵挨による機能低下を防止できると共に、部品点数も減らすことができる。
また、アウタチューブ14が所定の配索方向を向く状態では、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置がピン18を中心として略45度ずれる構成としたので、アウタチューブ保持状態において、ピン18を確実に抜止めしつつ、アウタチューブ着脱時におけるアウタチューブ14の曲げ操作量を抑制することができる。
【0022】
次に、耕耘装置3側のアウタチューブ保持構造について、図1,図2及び図6,図7を参照し説明する。図1,図2で示すように耕耘装置3は、前記挿入孔19aから外したピン18を係脱自在に挿入保持させる保持部としての挿入孔20aを、ロータリカバー10の中央上方に立設されるトップマスト20に設けている。これにより、走行機体1側から外したピン18を耕耘装置3側の挿入孔20aに係合することができ、且つコントロールワイヤ13を仮保持して格納姿勢にすることができる。
【0023】
即ち、この耕耘装置3は、前記トップマスト20を保持部材3aに兼用しており、該トップマスト20の片側壁の前後幅及び上下幅の略中央部位に挿入孔20aを穿設している。図2(B)で示すように挿入孔20aは、前記挿入孔19aと同じ大きさで、且つその直径方向に切欠き部19aと同形状の切欠き部20bを形成している。
これによりコントロールワイヤ13は走行機体1側から外された一端を、図2で示すようにロータリカバー10の上方で後方に向けて反り返らせてトップマスト20の側方に臨ませた位置にすることができる。
【0024】
そして、ピン18を挿入孔20aに挿入した状態で、抜止め突起18aと切欠き部20bの位置が一致するように、ピン18を中心としてアウタチューブ14の向きを変更すると、ピン18を抜き差しを許容した位置で差込むことができる。
またピン18の係合状態においてコントロールワイヤ13は、ロータリカバー10の上方に位置してトップマスト20に保持されるため、機体からのはみ出しを防止することができる。さらに、このアウタチューブ保持構造は、耕耘装置3に既設のトップマスト20を保持部材3aに兼用しているので、コントロールワイヤ13を大きく湾曲させた適正姿勢でワイヤを傷めることなく格納することができ、また簡潔で廉価な構成にすることができる等の特徴がある。
【0025】
以上のように構成されるトラクタは、走行機体1から耕耘装置3を取外すとき、先ずコントロールワイヤ13のインナワイヤ15とリンク16との連結を解除した状態で、保持部材19の挿入孔19aからピン18を抜き、離脱させたコントロールワイヤ13の一端側を後方に反り返らせて湾曲状となし、ピン18をトップマスト20の挿入孔20aに入れながら、切欠き部20bに突起 18aを位置合わせをし差込んでから手を放す。これにより図6で示すように、切欠き部 20bの位置に対し抜止め突起18aがピン18を中心として配索方向に向き所定角度ずれて、ピン18は抜き差しが規制された状態でトップマスト20に挿入係合しコントロールワイヤ13を格納することができる。
【0026】
こののち昇降リンク機構2と耕耘装置3の連結を解除してトラクタを前進させると、耕耘装置3はコントロールワイヤ13が予め走行機体1との接続を解除されて、自由端部を機体内央のトップマスト20に保持していることにより、走行機体1からスムーズに離脱され図2で示すように所定の場所に置きまた格納保管をすることができる。
また、走行機体1に耕耘装置3を連結する際には、先ず離脱姿勢の耕耘装置3に昇降リンク機構2を近接させて連結したのち、ピン18を抜止め突起18aと切欠き部19bの位置が一致するようにアウタチューブ14の向きを変更し挿入孔20aから抜き出すと共に、保持部材19の挿入孔19aに挿入係合することによって行なう。
【0027】
従って、上記アウタチューブ保持構造を備えた作業機3は、走行機体1との接続が解除された状態において、コントロールワイヤ13を耕耘装置3から垂れ下がらせることなく、トップマスト20又は作業機3の機枠を保持部材として保持した状態で機枠からのはみ出しを規制することができ、走行機体1に対する耕耘装置3の着脱作業をコントロールワイヤ13に邪魔されることなくスムーズに行うことができる。また耕耘装置3の着脱時にコントロールワイヤ13を、走行機体1側に引っ掛けたり後輪や耕耘装置3の間に挟まれること等も回避することができるので、コントロールワイヤ13や関連部材を破損させる等のトラブルの発生を防止することができる。さらにアウタチューブ14のピン18は、同形状に形成される走行機体1側の挿入孔19aと耕耘装置3側の挿入孔20aとに、同じ抜き差し操作によって能率よく択一的に係脱することができる等の特徴がある。
【符号の説明】
【0028】
1 走行機体
3 耕耘装置
3a 保持部材
13 コントロールワイヤ(フレキシブルワイヤ)
14 アウタチューブ
15 インナワイヤ
18 ピン(係止部)
18a 抜止め突起
19 保持部材
19a 挿入孔(保持部)
19b 切欠き部
20 トップマスト(保持部材)
20a 挿入孔(保持部)
20b 切欠き部
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタに着脱可能に装着される耕耘装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トラクタに装着される耕耘装置のなかには、コントロールワイヤ等のフレキシブルワイヤを備え、該フレキシブルワイヤの一端をトラクタ側に設けられる油圧バルブ、センサ、操作具などに連結した状態で使用されるものがある。このような耕耘装置が装着されるトラクタ側では、フレキシブルワイヤを構成するアウタチューブの一端部を着脱自在に保持する必要があるため、例えば、図8に示すようなアウタチューブ保持構造を備えていた。このアウタチューブ保持構造は、アウタチューブ100に設けられたピン101を、トラクタ側の保持部材102に形成した挿入孔102aに差し込み、スナップピン103で抜止めをする構造である。
然しながら、このようなアウタチューブ保持構造では、アウタチューブの着脱作業を耕耘装置が格納される納屋や倉庫などの薄暗い環境で行なおうとすると、スナップピンを小さな孔に入れる際の目視確認がし難く作業性に劣るという問題があった。
そこで、特許文献1に示されるように、スナップピンによる抜止めを行うことなく、アウタチューブの端部を着脱自在に保持する構造も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭59−98706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に示されるアウタチューブ保持構造は、アウタチューブに挿入固定する板状のホルダ(係止部)や、このホルダ及びアウタチューブを嵌め込んで挟持する保持部材と挟持方向に付勢するバネ部材が必要となるので、部品点数が増加し構造が複雑化すると共に、可動部分を有する構造であるため錆や塵挨によって動きが悪くなり保持機能が低下し易いものである。
また上記トラクタは耕耘装置を走行機体から離脱させるとき、フレキシブルワイヤは上記保持構造を介してアウタチューブを外した状態で、耕耘装置と作業機昇降機構のヒッチ部との連結を解除して耕耘装置を離脱させ地上に置くことができる。然しながらこのとき、フレキシブルワイヤのトラクタ側の端部は、トラクタと耕耘装置との間で前方或は側方に向けて垂れ下がったままになるものである。
従って、このように耕耘装置から垂れ下がり状態になるフレキシブルワイヤは、耕耘装置を着脱するときや納屋に格納する際の邪魔になるばかりでなく、着脱作業時に後輪や耕耘装置の間で挟まれて折れ曲がりや破損等のトラブルを惹き起し易い問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は係る課題を解決するために、第1に、トラクタに着脱自在に連結され、耕深をトラクタ側に伝達するコントロールワイヤ13を備える耕耘装置3において、前記コントロールワイヤ13のトラクタ側の端部を係止可能になす保持部20aを耕耘装置3の機枠20に設けることを特徴としている。
第2に、前記コントロールワイヤ13のアウタチューブ14の端部に、抜け止め突起18aを有するピン18を設ける一方、耕耘装置3の保持部を前記ピン18を抜き差し可能な挿入孔20aと抜け止め突起18aの通過を許容する切欠き部20bで形成することを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、コントロールワイヤのトラクタ側の端部を、耕耘装置の機枠に設けた保持部に係止することができるため、ワイヤ端側の垂れ下がりを防止した状態で、耕耘装置の着脱をフレキシブルワイヤに邪魔されることなく能率よく行うことができる。また耕耘装置の着脱時にフレキシブルワイヤを格納できるので、フレキシブルワイヤを他所に引っ掛けたり破損させる等のトラブルを防止することができると共に、取外した耕耘装置の格納を行い易くすることができる。
また、請求項2の発明によれば、コントロールワイヤのアウタチューブの端部に設けた抜け止め突起を有するピンを、耕耘装置に設けた切欠き部を有する挿入孔からなる保持部に係脱自在に挿入することができるため、トラクタ側の保持部から外したピンを耕耘装置側の保持部に簡単に係合させることができ、フレキシブルワイヤの格納を能率よく行うことができる。また、トラクタ側の保持部と耕耘装置側の保持部との部品加工の共用化を図ることもでき、アウタチューブ保持構造を簡単且つ廉価な構成にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】トラクタの後部側面図である。
【図2】(A)はトラクタから外した耕耘装置にコントロールワイヤの一端を保持した状態を示す側面図、(B)は保持部材に形成される挿入孔及び切欠き部の形状を示す説明図である。
【図3】コントロールワイヤの保持部を示す側面図である。
【図4】(A)はアウタチューブ保持状態を示す要部側面図、(B)は要部X矢視図である。
【図5】(A)はアウタチューブ着脱許容状態を示す要部側面図、(B)は要部X矢視図である。
【図6】(A)は耕耘装置側のアウタチューブ保持状態を示す要部側面図、(B)は要部X矢視図である。
【図7】(A)は耕耘装置側のアウタチューブ着脱許容状態を示す要部側面図、(B)は要部X矢視図である。
【図8】(A)は従来例に係る耕探コントロールワイヤの保持部を示す側面図、(B)は従来例に係るアウタチューブの保持部材を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1において1はトラクタの走行機体であって、該走行機体 1は後部に備える昇降リンク機構2に、図示しない各種の耕耘装置やハロー等の作業機を装着することができ、この実施形態ではロータリ式の耕耘装置3を着脱可能に装着している。上記昇降リンク機構2は従来のものと同様に、左右のリフトアーム5に一端を連結された左右のリフトロッド4を介して、耕耘装置3の左右と連結するロアーリンク5aを吊持している。また左右のロアーリンク5aの中間位置上方に設けられるトップリンク2aは、耕耘装置3の中央上方部位と連結することができる。この構成によりトラクタは、昇降リンク機構2のトップリンク2aと左右のロアーリンク5aの端部(ヒッチ部)に耕耘装置3を着脱可能に装着し、該耕耘装置3をリフトアーム5の油圧作動に応じて昇降動作させることができる。
【0009】
上記ロータリ式の耕耘装置3は、走行機体1のPTO軸6から作業動力が入力されるセンタケース(図示せず)と、センタケースの下方に左右方向を向いて回転自在に支承されるロータリ軸7と、センターケースから出力される動力をロータリ軸7に伝動するチェンケース8と、ロータリ軸7に設けられる複数の耕転爪9と、ロータリ軸7の上方を覆うロータリカバー10と、ロータリカバー10の後端部に上下回動自在に設けられるリヤカバー11と、リヤカバー11を下方に加圧する加圧ロッド12とを備えている。
【0010】
さらに、耕耘装置3は、リヤカバー11の上下位置(耕深)を走行機体1側へフィードバックするためのコントロールフイヤ13を備えている。コントロールワイヤ13 は、アウタチューブ14にインナワイヤ15を挿通したフレキシブルワイヤであり、インナワイヤ15の一端(トラクタ側の端部)が、走行機体1に設けられる上下回動自在なリンク16の先端部に着脱自在に連結される。そして、リンク16に連繋されるリフトアーム昇降用油圧バルブ(図示せず)が耕耘装置3の耕深に応じてリフトアーム5を自動的に昇降制御することにより、耕耘装置3の耕探が一定に保たれるようになっている。尚、リンク16は、戻しスプリング17によってワイヤ引張方向に常に付勢されている。
【0011】
このような耕耘装置3が装着される走行機体1側では、コントロールワイヤ13 を構成するアウタチューブ14の一端部を着脱自在に保持する必要がある。本実施形態に適用されるアウタチューブ保持構造は、基本的には図4,図5で示すように、アウタチューブ14に設けられた係止部としてのピン18を、走行機体1側の機枠に設ける保持部材19に形成した保持部としての挿入孔19aに差し込んで係脱可能に抜止めすると共に、該挿入孔19aから外したピン18を耕耘装置3側の保持部材3aに対し係脱自在に保持させることにより、コントロールワイヤ13の着脱を適切且つスムーズに行い、また走行機体1側から外したコントロールワイヤ13を耕耘装置3側に格納する点に特徴がある。
以下、本実施形態のアウタチューブ保持構造について、先ず図3〜図5を参照して具体的に説明する。
【0012】
図示例のアウタチューブ保持構造は、アウタチューブ14の端部に、アウタチューブ14に対して直交方向に突出するピン18を設ける一方、アウタチューブ 14の保持部材19に、ピン18を抜き差し可能な挿入孔19aを形成し、さらに、ピン18の側面に、ピン方向に対して直交方向に突出する抜止め突起18aを設ける一方、挿入孔19aの縁部に、抜止め突起18aの通過を許容する切欠き部19bを形成し、アウタチューブ14が所定の配索方向を向く状態では、抜止め突起18aと切欠き部 19bの位置がピン18を中心として所定角度ずれることにより、ピン18の抜き差しが規制され、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置が一致するように、ピン18を中心としてアウタチューブ14の向きを変更することにより、ピン18の抜き差しが許容される構成としてある。
【0013】
このようなアウタチューブ保持構造によれば、スナップピンによる抜止めを行うことなく、アウタチューブ14の端部を着脱自在に保持することができ、しかも、アーム部材やバネ部材からなる可動部分がないので、錆や塵挨による機能低下を防止できると共に、部品点数も減らすことができる。また、アウタチューブ14の配索方向は、戻しスプリング17によって略一定に保たれているので、抜止め突起18aと切欠き部19b のずれ角を常に確保し、確実にピン18を抜止めすることができる。
【0014】
また、アウタチューブ14が所定の配索方向を向く状態(図4参照)では、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置がピン18を中心として略45度ずれることが好ましい。このようにすると、アウタチューブ保持状態において、略45度のずれ角を確保することにより、ずれ角がそれよりも小さい場合に比べ、ピン18を確実に抜止めすることができる。また、アウタチューブ着脱時においては、アウタチューブ14を略45度曲げ操作すればよいので、ずれ角がそれよりも大きい場合に比べ、アウタチューブ 14の着脱作業が容易になる。
【0015】
本実施形態のピン18は、基端部に環状部18bを有し、該環状部18bをアウタチューブ14のねじ筒部14aに挿通すると共に、一対のナット14bで位置決めすることにより、アウタチューブ14に取付けられている。また、本実施形態の抜止め突起 18aはスプリングピンなどのピン部材からなり、ピン18の側面に形成される貫通孔 に打ち込むことにより、ピン方向に対して直交方向に突出される。
【0016】
一方、保持部材19は、前述したように、ピン18を抜き差し可能な挿入孔19aと、挿入孔19aの縁部に形成され、抜止め突起18aの通過を許容する切欠き部19bとを有する。ここで、ガタツキが抑制された状態でビン18を保持するには、保持部材19の挿入孔19aにある程度の差し込み長さを確保する必要があるが、深さのある孔加工や切欠き加工は困難性が高い。
【0017】
そこで、本実施形態の保持部材19では、孔加工や切欠き加工が容易な比較的板厚の薄い金属板材を側面視コ字状にプレス曲げ加工してなり、所定間隔を存して並列する二つの板部19cに挿入孔19aを形成することにより、十分な差し込み長さを確保し、ガタツキが抑制された状態でピン18を保持するようになっている。
【0018】
また、二つの挿入孔19aの間隔L1は、ピン18の先端から抜止め突起18aまでの距離L2よりも小さくすることが好ましい。このようにすると、アウタチューブ14を保持部材19に保持させる際、ピン18を二つの挿入孔19aに差し込んだ状態で、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置合わせを行うことができるので、位置合わせが容易になる。
【0019】
叙述の如くアウタチューブ保持構造は、インナワイヤ15が挿通されるアウタチューブ14の端部を着脱自在に保持するために、アウタチューブ14の端部に、アウタチューブ14に対して直交方向に突出するピン18 を設ける一方、アウタチューブ14の保持部材19に、ピン18を抜き差し可能な挿入孔19aを形成し、さらに、ピン18の側面に、ピン方向に対して直交方向に突出する抜止め突起18aを設ける一方、挿入孔19aの縁部に、抜止め突起18aの通過を許容する切欠き部19bを形成した構成にしている。
【0020】
これにより、走行機体1に対し耕耘装置3が装着された状態でアウタチューブ保持構造は、挿入孔19aにピン18が挿入されアウタチューブ14が所定の配索方向を向く状態では、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置がピン18を中心として所定角度ずれることにより、ピン18の抜き差しが規制される。また抜止め突起18aと切欠き部19bの位置が一致するように、ピン18を中心としてアウタチューブ14の向きを変更すると、ピン18の抜き差しを簡単に許容することができる。
【0021】
従って、従来のアウタチューブ保持構造のようにスナップピンによる抜止めを行うことなく、アウタチューブ14の端部を着脱自在に保持することができ、しかも、アーム部材やバネ部材からなる可動部分がないので、錆や塵挨による機能低下を防止できると共に、部品点数も減らすことができる。
また、アウタチューブ14が所定の配索方向を向く状態では、抜止め突起18aと切欠き部19bの位置がピン18を中心として略45度ずれる構成としたので、アウタチューブ保持状態において、ピン18を確実に抜止めしつつ、アウタチューブ着脱時におけるアウタチューブ14の曲げ操作量を抑制することができる。
【0022】
次に、耕耘装置3側のアウタチューブ保持構造について、図1,図2及び図6,図7を参照し説明する。図1,図2で示すように耕耘装置3は、前記挿入孔19aから外したピン18を係脱自在に挿入保持させる保持部としての挿入孔20aを、ロータリカバー10の中央上方に立設されるトップマスト20に設けている。これにより、走行機体1側から外したピン18を耕耘装置3側の挿入孔20aに係合することができ、且つコントロールワイヤ13を仮保持して格納姿勢にすることができる。
【0023】
即ち、この耕耘装置3は、前記トップマスト20を保持部材3aに兼用しており、該トップマスト20の片側壁の前後幅及び上下幅の略中央部位に挿入孔20aを穿設している。図2(B)で示すように挿入孔20aは、前記挿入孔19aと同じ大きさで、且つその直径方向に切欠き部19aと同形状の切欠き部20bを形成している。
これによりコントロールワイヤ13は走行機体1側から外された一端を、図2で示すようにロータリカバー10の上方で後方に向けて反り返らせてトップマスト20の側方に臨ませた位置にすることができる。
【0024】
そして、ピン18を挿入孔20aに挿入した状態で、抜止め突起18aと切欠き部20bの位置が一致するように、ピン18を中心としてアウタチューブ14の向きを変更すると、ピン18を抜き差しを許容した位置で差込むことができる。
またピン18の係合状態においてコントロールワイヤ13は、ロータリカバー10の上方に位置してトップマスト20に保持されるため、機体からのはみ出しを防止することができる。さらに、このアウタチューブ保持構造は、耕耘装置3に既設のトップマスト20を保持部材3aに兼用しているので、コントロールワイヤ13を大きく湾曲させた適正姿勢でワイヤを傷めることなく格納することができ、また簡潔で廉価な構成にすることができる等の特徴がある。
【0025】
以上のように構成されるトラクタは、走行機体1から耕耘装置3を取外すとき、先ずコントロールワイヤ13のインナワイヤ15とリンク16との連結を解除した状態で、保持部材19の挿入孔19aからピン18を抜き、離脱させたコントロールワイヤ13の一端側を後方に反り返らせて湾曲状となし、ピン18をトップマスト20の挿入孔20aに入れながら、切欠き部20bに突起 18aを位置合わせをし差込んでから手を放す。これにより図6で示すように、切欠き部 20bの位置に対し抜止め突起18aがピン18を中心として配索方向に向き所定角度ずれて、ピン18は抜き差しが規制された状態でトップマスト20に挿入係合しコントロールワイヤ13を格納することができる。
【0026】
こののち昇降リンク機構2と耕耘装置3の連結を解除してトラクタを前進させると、耕耘装置3はコントロールワイヤ13が予め走行機体1との接続を解除されて、自由端部を機体内央のトップマスト20に保持していることにより、走行機体1からスムーズに離脱され図2で示すように所定の場所に置きまた格納保管をすることができる。
また、走行機体1に耕耘装置3を連結する際には、先ず離脱姿勢の耕耘装置3に昇降リンク機構2を近接させて連結したのち、ピン18を抜止め突起18aと切欠き部19bの位置が一致するようにアウタチューブ14の向きを変更し挿入孔20aから抜き出すと共に、保持部材19の挿入孔19aに挿入係合することによって行なう。
【0027】
従って、上記アウタチューブ保持構造を備えた作業機3は、走行機体1との接続が解除された状態において、コントロールワイヤ13を耕耘装置3から垂れ下がらせることなく、トップマスト20又は作業機3の機枠を保持部材として保持した状態で機枠からのはみ出しを規制することができ、走行機体1に対する耕耘装置3の着脱作業をコントロールワイヤ13に邪魔されることなくスムーズに行うことができる。また耕耘装置3の着脱時にコントロールワイヤ13を、走行機体1側に引っ掛けたり後輪や耕耘装置3の間に挟まれること等も回避することができるので、コントロールワイヤ13や関連部材を破損させる等のトラブルの発生を防止することができる。さらにアウタチューブ14のピン18は、同形状に形成される走行機体1側の挿入孔19aと耕耘装置3側の挿入孔20aとに、同じ抜き差し操作によって能率よく択一的に係脱することができる等の特徴がある。
【符号の説明】
【0028】
1 走行機体
3 耕耘装置
3a 保持部材
13 コントロールワイヤ(フレキシブルワイヤ)
14 アウタチューブ
15 インナワイヤ
18 ピン(係止部)
18a 抜止め突起
19 保持部材
19a 挿入孔(保持部)
19b 切欠き部
20 トップマスト(保持部材)
20a 挿入孔(保持部)
20b 切欠き部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラクタに着脱自在に連結され、耕深をトラクタ側に伝達するコントロールワイヤ(13)を備える耕耘装置(3)において、前記コントロールワイヤ(13)のトラクタ側の端部を係止可能になす保持部(20a)を耕耘装置(3)の機枠(20)に設けることを特徴とする耕耘装置。
【請求項2】
前記コントロールワイヤ(13)のアウタチューブ(14)の端部に、抜け止め突起(18a)を有するピン(18)を設ける一方、耕耘装置(3)の保持部を前記ピン(18)を抜き差し可能な挿入孔(20a)と抜け止め突起(18a)の通過を許容する切欠き部(20b)で形成することを特徴とする請求項1記載の耕耘装置。
【請求項1】
トラクタに着脱自在に連結され、耕深をトラクタ側に伝達するコントロールワイヤ(13)を備える耕耘装置(3)において、前記コントロールワイヤ(13)のトラクタ側の端部を係止可能になす保持部(20a)を耕耘装置(3)の機枠(20)に設けることを特徴とする耕耘装置。
【請求項2】
前記コントロールワイヤ(13)のアウタチューブ(14)の端部に、抜け止め突起(18a)を有するピン(18)を設ける一方、耕耘装置(3)の保持部を前記ピン(18)を抜き差し可能な挿入孔(20a)と抜け止め突起(18a)の通過を許容する切欠き部(20b)で形成することを特徴とする請求項1記載の耕耘装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2011−87476(P2011−87476A)
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−241621(P2009−241621)
【出願日】平成21年10月20日(2009.10.20)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月20日(2009.10.20)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]