説明

自動車用電源装置

【課題】自動車用電装品スイッチング電源は国際規格CISPR25に規定のノイズ限度値内でなければならない。従来は規格をクリアするのが容易でないという問題点を解消する。
【解決手段】バッテリ電源に並列のLISNに接続の第1、第2のコモンモードコアと、これににつながるノーマルモードコアおよびスイッチング電源と、この電源とノーマルモードコア間に並列の第1、第2のコモンモードコンデンサを備え、この第1、第2のコンデンサ間とスイッチング電源筐体は配線され、また筐体は接地され、各回路のL、Cが(1)、(2)式を満たす。
150(kHz)<1/(2π√(Cc1(La+Lb))<300(kHz) ・・・(1)
20(kHz)>1/(2π√(Cc1×Cz/(Cc1+Cz)+Lc+Ln+La+Lb)) ・・・(2)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車用電源装置に関するもので、特にスイッチング電源からのACラインへ出す妨害性の雑音を抑えるためのノイズフィルタを備えた電源装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
自動車用電装品に関する国際規格CISPR25(International Special Committee on Radio Interference, 国際無線障害特別委員会)に規定されている狭帯域伝導妨害波の限度値は周波数毎に設定され、例えばclass5では50dBμV(0.15MHz〜0.3MHz)、34dBμV(0.53MHz〜2.0MHz)と定義されている。
このような規定に対するノイズ低減対策の一つの方案として、スイッチング電源のスイッチングノイズを低減するために、コモンモードコイル、コモンモードコンデンサ、ノイズ源の内部インピーダンスに着目した等価回路で共振周波数を算出し、この共振周波数をスイッチング電源のスイッチング周波数より小さくして、外部AC電源ラインに出すノイズの伝播を抑える方法が示されている(例えば、特許文献1)。
一方、他の方案としてLISN(伝導ノイズを測定する装置、疑似電源回路網の略)を含むノイズ伝播経路を等価回路で定義し、外部AC電源ラインへのノイズの伝播を抑える方法が示されている(例えば、特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】特開平05−167376号公報
【特許文献2】特開平06−236822号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に外部AC電源へ出す妨害性ノイズの種類として、コモンモードノイズとノーマルモードノイズがある。ノイズフィルタにはノーマルモードノイズを抑えるためにノーマルモードコイルとコモンモードコンデンサが実装されており、ノーマルモードコイルはコモンモードノイズに影響を与える。
しかしながら、前記特許文献1に示されたノイズフィルタでは、コンデンサなどをグランドに接地するために必要な導線のインダクタンス、いわゆるコモンモードノイズ因子が等価回路に考慮されておらず、またLISNを含む経路の共振についても言及されてないという問題点がある。
また、前記特許文献2に示されたノイズフィルタでは、コモンモードノイズを考慮し、LISNを含むノイズ伝播経路を等価回路で定義して、ノイズを抑える方法を示しているが、ノイズ伝播経路の共振周波数とスイッチング電源のスイッチング周波数との関係についての記載がなく、またコンデンサなどをグランドに接地するために必要な導線のインダクタンスについても等価回路上で考慮されてないという問題点がある。
このような前記特許文献1、2に示された技術を実際の製品に適用した場合には、実機のノイズ測定結果を受けて、製品毎個別のノイズ対策、例えばグランドに接地する導線の配置変更やコンデンサの容量調整等の微調整作業が必要となる。以上のことは外部電源がDC電源の場合も同様である。
【0005】
上記のように、特許文献1、2に開示されたノイズフィルタでは、前述した自動車用電装品の国際規格CISPR25に規定されている周波数領域における妨害波限度値を、ノイズフィルタの設計段階においてクリヤすることは困難であった。
【0006】
この発明は前記のような課題を解決するためになされたものであって、ノイズ伝播経路の共振周波数を、スイッチング電源のスイッチング周波数より低く、かつ、スイッチング電源のスイッチング周波数の高調波と一致しないようにして、ノイズ伝播経路に流れるノイズ電流を低減し、前記国際規格CISPR25の規定を満たす自動車用電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る自動車用電源装置は、互に直列接続されたキャパシタンスCz値の内部キャパシタンスと基準抵抗とからなりバッテリ電源に並列接続された疑似電源回路網と、この疑似電源回路網を介してバッテリ電源のプラス端にはインダクタンス値Lcの第1のコモンモードコアが接続され、バッテリ電源のマイナス端にはインダクタンス値Lcの第2のコモンモードコアが接続されているとともに、バッテリ電源のマイナスラインおよび疑似電源回路網の基準抵抗端は接地されており、第1のコモンモードコアに接続されたインダクタンス値Lnのノーマルモードコアと、このノーマルモードコアとはプラス端で、第2のコモンモードコアとはマイナス端で出力が接続されるスイッチング電源が備えられており、このスイッチング電源とノーマルモードコアおよび第2のコモンモードコアとの間には、互に直列接続されたキャパシタンスCc1値の第1のコモンモードコンデンサと、キャパシタンスCc2値の第2のコモンモードコンデンサとが並列に接続されており、第1、第2のコモンモードコンデンサを接続する線と、スイッチング電源の筐体との間を接続するインダクタンス値Laの配線が設けられているとともに、スイッチング電源の筐体はインダクタンス値Lbの配線で接地されており、各インダクタンス、キャパシタンスが以下の(1)式、(2)式
150000(Hz)<1/(2π√(Cc1(La+Lb))<300000(Hz) ・・・(1)
20000(Hz)>1/(2π√(Cc1×Cz/(Cc1+Cz)+Lc+Ln+La+Lb)) ・・・(2)
を満たす値に設定されているものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係る自動車用電源装置は、互に直列接続されたキャパシタンスCz値の内部キャパシタンスと基準抵抗とからなりバッテリ電源に並列接続された疑似電源回路網と、この疑似電源回路網を介してバッテリ電源のプラス端にはインダクタンス値Lcの第1のコモンモードコアが接続され、バッテリ電源のマイナス端にはインダクタンス値Lcの第2のコモンモードコアが接続されているとともに、バッテリ電源のマイナスラインおよび疑似電源回路網の基準抵抗端は接地されており、第1のコモンモードコアに接続されたインダクタンス値Lnのノーマルモードコアと、このノーマルモードコアとはプラス端で、第2のコモンモードコアとはマイナス端で出力が接続されるスイッチング電源が備えられており、このスイッチング電源とノーマルモードコアおよび第2のコモンモードコアとの間には、互に直列接続されたキャパシタンスCc1値の第1のコモンモードコンデンサと、キャパシタンスCc2値の第2のコモンモードコンデンサとが並列に接続されており、第1、第2のコモンモードコンデンサを接続する線と、スイッチング電源の筐体との間を接続するインダクタンス値Laの配線が設けられているとともに、スイッチング電源の筐体はインダクタンス値Lbの配線で接地されており、各インダクタンス、キャパシタンスが以下の(1)式、(2)式
150000(Hz)<1/(2π√(Cc1(La+Lb))<300000(Hz) ・・・(1)
20000(Hz)>1/(2π√(Cc1×Cz/(Cc1+Cz)+Lc+Ln+La+Lb)) ・・・(2)
を満たす値に設定されているので、スイッチング電源から電源ラインへ出すノイズのうち、コモンモード成分が減少でき、自動車用電装品に関する国際規格CISPR25の規定の周波数領域における妨害波限度値を下廻ることを可能としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1による自動車用電源装置を図に基づいて説明する。
図1は自動車用電源装置100の等価回路図である。図1に示すように自動車用電源装置100は、バッテリ電源40、疑似電源回路網50、ノイズフィルタ60、スイッチング電源70とで構成されている。バッテリ電源40の出力に接続される疑似電源回路網(以降、LISNと称す)50は、スイッチング電源70からノイズフィルタ60を介して外部AC電源ラインに出るノイズの測定を行う回路であり、通常専用の測定装置として用いられているものであるが、この実施の形態1では自動車用電源装置100内に具備する。
ノイズフィルタ60はLISN50とスイッチング電源70との間に設けられ、スイッチング電源70で発生したノイズを低減する機能をもつ。LISN50は基準抵抗8とキャパシタンスCz値の内部キャパシタンス9と、Lz値をもつ内部インダクタンス10を有し、基準抵抗8の両端電圧Vを測定することでノイズを評価する。ノイズフィルタ60には、ノイズのうちノーマルモードを遮蔽するインダクタンスLn値を有するノーマルモードコア1と、コモンモードを遮蔽する第1のコモンモードコア2、第2のコモンモードコア3が設けられ、これら第1、第2のコモンモードコア2、3はともにインダクタンス値Lcを有している。また、キャパシタンスCc1値を有する第1のコモンモードコンデンサ4およびキャパシタンスCc2値を有する第2のコモンモードコンデンサ5が設けてある。スイッチング電源70はノイズフィルタ60に接続されており、その定格は例えば最大定格のDC電流が6A、スイッチング周波数10kHz〜20kHzのものが用いられている。
【0010】
スイッチング電源70のプラス端は、ノイズフィルタ60のノーマルモードコア1を介して第1のコモンモードコア2に接続されており、マイナス端は第2のコモンモードコア3に接続されている。第1、第2のコモンモードコンデンサ4、5は直列に接続され、この直列回路はスイッチング電源70のプラス端、マイナス端に並列接続されている。また、前記第1、第2のコモンモードコンデンサ4、5の接続線とスイッチング電源70の筐体70aの間には、インダクタンスLa値を有する配線6が、さらに前記筐体70aと接地面11との間にはインダクタンスLb値を有する接地線7が設けられている。前記インダクタンスLaは、ノイズフィルタ60の部品の一部をなすもので自動車電源装置100の設計時に設計者が決められる定数である。前記インダクタンスLbは、伝導ノイズを測定するためにスイッチング電源70と接地面とを接続するために、付帯的に生じる定数であり、設計者が任意に決定し難い定数である。
【0011】
バッテリ電源40のプラス端は前記LISN50を介して第1のコモンモードコア2に、マイナス端は第2のコモンモードコア3に接続されている。さらにこのバッテリ電源40のマイナス端は接地面11につながっている。LISN50に設けられた50Ωの基準抵抗8とキャパシタンスCz値を有する内部キャパシタンス9とは直列接続され、この内部キャパシタンス9の他端は前記バッテリ電源40のプラス端と第1のコモンモードコア2との結ぶ線に接続され、基準抵抗8の他端は接地面11につながっている。従って、LISN50は接地面11を介してバッテリ電源40、スイッチング電源70と並列回路をなしている。なおLISN50にはインダクタンスLz値の内部インダクタンス10を有しており、測定周波数領域で前記内部インダクタンス(Lz)10から決まるインピーダンスは、前記内部キャパシタンス(Cz)9と基準抵抗8の直列抵抗からのインピーダンスより十分に大きい。つまり、測定周波数領域でノイズが基準抵抗8に流れるようになっている。
【0012】
ノーマルモードコア1のインダクタンスLnはコモンモードに影響し、第1、第2のコモンモードコンデンサ4、5をスイッチング電源70に実装するための配線6のインダクタンスLaと、スイッチング電源70を接地面11に電気的に接続する接地線7のインダクタンスLbもコモンモードに影響する。
【0013】
この実施の形態1において上記した図1の回路構成を採用するに当たり、図2に示す回路構成にて予備的実験をもってノイズ測定を行った。その結果を図3に示す。
図2の回路構成のバッテリ電源40のDC電流1A、スイッチング電源70の基本周波数20kHz、立ち上がり/立ち下がり時間が125nsecの場合、図3に示すように150kHz付近のノイズレベルが60dBμVでclass5を満たしていないことが判った。このような実験結果からこの実施の形態1では特に、class5に規定の0.15MHz〜0.3MHzの周波数領域で、かつスイッチング電源70の動作電流値の全範囲にわたって、ノイズレベルを低減するような回路構成を創出するに到った。その詳細を図4に基づいて説明する。図4は前述した図1上にコモンモード高周波電流の経路80aと、コモンモード高周波電流の経路80bを追記したものである。経路80aはスイッチング電源70のプラス端から第1のコモンモードコンデンサ4、配線6、筐体70a、接地線7に到るものであり、経路80bはスイッチング電源70のプラス端からノーマルモードコア1、第1のコモンモードコア2、内部キャパシタンス9、基準抵抗8、接地面11を介し、接地線7、筐体70a、配線6、第1のコモンモードコンデンサ4に到るものである。
【0014】
この経路80aにおけるコモンモードコンデンサ4のキャパシタンスCc1値を以下のようにして決める。
接地面11に対するコモンモードコンデンサ4までのインピーダンスを0.15MHz〜0.3MHzで共振させて極小とする必要がある。よって次の(1)式を満たすようにコモンモードコンデンサ4のキャパシタンスCc1および配線6のインダクタンスLa、接地線7のインダクタンスLbを設定する。
150000(Hz)<1/(2π√(Cc1(La+Lb))<300000(Hz) ・・・(1)
(1)式に例えば、Cc1=6.8μF(ノイズフィルタ定数であるため設計者が設定可能)、La=45nH(設計者が設定可能)、Lb=50nH(設計段階にて設計者が設定することは困難)と設定して代入すると、198000(Hz)となり(1)式を満たす。
【0015】
次に経路80bにおけるノーマルモードコア1のインダクタンス値Lnおよび第1のコモンモードコア2のインダクタンス値Lcを設定する。図4に示した経路80bのインピーダンスが極小となる共振周波数と、スイッチング電源70からAC電源ラインに出る高周波電流の基本周波数成分が一致すると、経路80bの高周波電流が増大する。その増大した高周波電流によって第1のコモンモードコア2に用いられている例えばフェライト製のコアは磁気飽和して、インダクタンス値が低下する。よって、0.15MHz以上のノイズに対してもノイズフィルタ60の遮蔽効果がなくなり、ノイズが増加する。
そのため、図4に示すような経路80bのインピーダンスが極小となる共振周波数が、スイッチング電源70からDC電源ラインに出る高周波電流の基本周波数よりも小さくなるように、ノーマルモードコア1のインダクタンス値Lnおよび第1のコモンモードコア2のインダクタンス値Lcを次の(2)式を用いて設定する。
20000(Hz)>1/(2π√(Cc1×Cz/(Cc1+Cz)+Lc+Ln+La+Lb)) ・・・(2)
(2)式に(1)式における、Cc1=6.8μF、La=45nH、Lb=50nHと、例えばCz=0.47μF(LISN装置の定数、設計者が設定不可能)、Lc=219μH(設計者が設定可能)、Ln=4.8μH(設計者が設定可能)を設定、代入すると、16000(Hz)となり,(2)式を満たす。
【0016】
従来例では配線6のインダクタンスLa値、接地線7のインダクタンスLb値は考慮されていなかった。そのためノイズフィルタ60の回路定数の設定が困難であったが、この実施の形態1に示す(1)、(2)式のような複数の式を用いることにより、回路定数の設定が容易となる。
このようにして設定された回路定数を有するノイズフィルタ60をもつ図1に示した自動車用電源装置100でノイズ測定を行った結果を図5に示す。この場合、バッテリ電源40に流れるDC電流を6Aとしたが、第1のコモンモードコア2の磁気飽和は認められず、図5に示すように国際規格CISPR25の規定する0.15MHz〜0.3MHzの周波数領域における妨害性のノイズ(伝導エミッション値)を十分低下させることができる。
またこの実施の形態1の自動車用電源装置100では、バッテリ電源40とスイッチング電源70を接続する電源ラインに、最大6AものDC電流が流れるために、そのスイッチングをおこなうスイッチング電源70で発生する10kHz〜20kHzの高周波電流も増加して、ノイズフィルタ60の第1のコモンモードコア2が飽和することを避ける。また、このフィルタ設計を容易にするためにフィルタに用いる部品の特性の微調整作業を避ける。
【0017】
なお、この発明の実施の形態1は自動車用電源装置の例について述べたが、必ずしもこれに限定されるものでない。
【産業上の利用可能性】
【0018】
この発明の実施の形態1は自動車用電装品を駆動するスイッチング電源や、一般の低ノイズ化が要求されるスイッチング電源に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の実施の形態1による電源装置の等価回路図を示す。
【図2】この発明に到る前に行った予備実験用電源装置の等価回路図を示す。
【図3】予備実験による周波数−雑音レベルのデータを示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1による電源装置の等価回路上の高周波電流経路を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1の電源装置の実験結果による周波数−雑音レベルのデータを示す図である。
【符号の説明】
【0020】
1 ノーマルモードコア、2 第1のコモンモードコア、
3 第2のコモンモードコア、4 第1のコモンモードコンデンサ、
5 第2のコモンモードコンデンサ、6 配線、7 接地線、8 基準抵抗、
9 内部キャパシタンス、10 LISN内部インダクタンス、11 接地面、
40 バッテリ電源、50 LISN(疑似電源回路網)、60 ノイズフィルタ、
70 スイッチング電源、100 自動車用電源装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用電源装置であって、互に直列接続されたキャパシタンスCz値の内部キャパシタンスと基準抵抗とからなりバッテリ電源に並列接続された疑似電源回路網と、該疑似電源回路網を介して前記バッテリ電源のプラス端にはインダクタンス値Lcの第1のコモンモードコアが接続され、前記バッテリ電源のマイナス端にはインダクタンス値Lcの第2のコモンモードコアが接続されているとともに、前記バッテリ電源のマイナスラインおよび前記疑似電源回路網の基準抵抗端は接地されており、前記第1のコモンモードコアに接続されたインダクタンス値Lnのノーマルモードコアと、該ノーマルモードコアとはプラス端で、前記第2のコモンモードコアとはマイナス端で出力が接続されるスイッチング電源が備えられており、該スイッチング電源と前記ノーマルモードコアおよび第2のコモンモードコアとの間には、互に直列接続されたキャパシタンスCc1値の第1のコモンモードコンデンサと、キャパシタンスCc2値の第2のコモンモードコンデンサとが並列に接続されており、前記第1、第2のコモンモードコンデンサを接続する線と、前記スイッチング電源の筐体との間を接続するインダクタンス値Laの配線が設けられているとともに、前記スイッチング電源の筐体はインダクタンス値Lbの配線で接地されており、前記各インダクタンス、キャパシタンスが以下の(1)式、(2)式
150000(Hz)<1/(2π√(Cc1(La+Lb))<300000(Hz) ・・・(1)
20000(Hz)>1/(2π√(Cc1×Cz/(Cc1+Cz)+Lc+Ln+La+Lb)) ・・・(2)
を満たす値に設定されていることを特徴とする自動車用電源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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