説明

表示システム並びに中継装置

【課題】ユーザーの頭部に装着して用いられる頭部装着型表示装置を含む2以上の表示装置のうちいずれか適切な1台に映像を出力する。
【解決手段】ヘッド・マウント・ディスプレイ10側では、装着センサー221を用いて、装着の有無を検知する。フロント・エンド・ボックス40側の制御部506は、無装着状態で、ブルーレイ・ディスク再生装置20からの再生信号の出力先をハイビジョン・ディスプレイ30とするよう、出力切換部504に指示し、装着状態に変化したときには、ブルーレイ・ディスク再生装置20からの再生信号の出力先をヘッド・マウント・ディスプレイ10に切り替えるよう指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、再生装置から出力される再生信号を2以上の表示装置に出力する表示システム、並びに、ユーザーの頭部に装着して用いられる頭部装着型表示装置を含む2以上の表示装置と再生装置との間を中継する中継装置に関する。
【背景技術】
【0002】
頭部に装着して映像を視聴する表示装置、すなわちヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)が広く知られている。ヘッド・マウント・ディスプレイは、左右の眼毎に光学ユニットを持ち、また、ヘッドフォンと併用し、視覚及び聴覚を制御できるように構成されている。頭部に装着した際に外界を完全に遮るように構成すれば、ブルーレイ・ディスク(BD)などの再生映像を視聴するときの仮想現実感が増す。また、ヘッド・マウント・ディスプレイは、左右の眼に違う映像を映し出すことも可能であり、左右の眼に視差のある画像を表示すれば3D画像を提示することができる。
【0003】
ヘッド・マウント・ディスプレイの左右の眼の表示部には、例えば液晶や有機EL(Electro− Luminescence)素子などからなる高解像度の表示パネルを用いることができる。また、光学系で適当な画角を設定するとともに、ヘッドフォンで多チャンネルを再現すれば、映画館で視聴するような臨場感を再現することができるであろう。
【0004】
多くのヘッド・マウント・ディスプレイは、遮光性を伴うとともに、ユーザーの眼を直接覆うように構成されている。したがって、ヘッド・マウント・ディスプレイを装着した暗い場所にいるのと同じ環境になり、表示される映像に没入することができる。
【0005】
また、ヘッド・マウント・ディスプレイは、DVDプレイヤーやブルーレイ・ディスク(BD)プレイヤーなどのAV再生装置に接続して、映画などのコンテンツを鑑賞するのに利用される(例えば、特許文献1を参照のこと)。
【0006】
他方、AV再生装置で再生した映像を表示する装置としては、TV受像機が一般的である。例えば、AV再生装置とヘッド・マウント・ディスプレイ並びにTV受像機の間を中継する中継装置を配設し、再生信号の出力先を中継装置でヘッド・マウント・ディスプレイ又はTV受像機のいずれか一方に切り替えるように表示システムを構成すれば、1台のAV再生装置を2つの表示装置で共用することができる。
【0007】
ところが、ヘッド・マウント・ディスプレイは、遮光性を伴うとともに、ユーザーの眼を直接覆う「没入型」であることから、ユーザーが一旦ヘッド・マウント・ディスプレイを装着した後に、出力先がTV受像機に切り替えられてしまうと、ユーザーはTV受像機の表示映像を全く確認することができない。逆に、TV受像機で再生映像を視聴しているときに、出力先がヘッド・マウント・ディスプレイに切り替えられてしまうと、ユーザーはヘッド・マウント・ディスプレイを装着するまでは映像がそこに表示されているとは気付かない。また、TV受像機で映像を再生しているときに、ユーザーは、ヘッド・マウント・ディスプレイを頭部に装着すると、TV受像機の映像を見ることができなくなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−86328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本明細書で開示する技術の目的は、映像を2以上の表示装置に選択的に出力する優れた表示システム、並びに、2以上の表示装置と再生装置との間を中継する優れた中継装置を提供することにある。
【0010】
本明細書で開示する技術のさらなる目的は、再生装置からの再生信号を、ユーザーの頭部に装着して用いられる頭部装着型表示装置を含む2以上の表示装置のうちいずれか適切な1台に出力して、好適に映像を表示出力することができる、優れた表示システム並びに中継装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の技術は、
ユーザーが装着して用いられる第1の表示装置と、
1以上の第2の表示装置と、
前記第1の表示装置及び前記第2の表示装置を接続し、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無に応じて、映像情報の出力先を前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置のいずれかに切り替える出力切換装置と、
を具備する表示システムである。
【0012】
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0013】
本願の請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の表示システムにおいて、前記第1の表示装置は、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を検出する装着センサーを備えている。そして、前記出力切換装置は、前記装着センサーの検出結果に基づいて、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を判別するように構成されている。
【0014】
本願の請求項3に記載の技術によれば、請求項1に記載の表示システムの出力切換装置は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、映像情報を前記第2の表示装置に出力するように構成されている。
【0015】
本願の請求項4に記載の技術によれば、請求項1に記載の表示システムの出力切換装置は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第2の表示装置に出力するように構成されている。
【0016】
本願の請求項5に記載の技術によれば、請求項1に記載の表示システムは、映像情報を供給する映像情報供給装置をさらに備えている。そして、前記出力切換装置は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記映像情報供給装置から供給される映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記映像情報供給装置から供給される映像情報を前記第2の表示装置に出力するように構成されている。
【0017】
また、本願の請求項6に記載の技術は、
第1の表示装置を接続する第1のインターフェースと、
第2の表示装置を接続する第2のインターフェースと、
ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無に応じて、映像情報の出力先を前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置のいずれかに切り替える出力切換部と、
を具備する中継装置である。
【0018】
本願の請求項7に記載の技術によれば、前記第1の表示装置は、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を検出する装着センサーを備えている。そして、本願の請求項6に記載の中継装置は、前記装着センサーの検出結果に基づいて、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を判別するように構成されている。
【0019】
本願の請求項8に記載の技術によれば、請求項6に記載の中継装置の出力切換部は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、映像情報を前記第2の表示装置に出力するように構成されている。
【0020】
本願の請求項9に記載の技術によれば、請求項6に記載の中継装置の出力切換部は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第2の表示装置に出力するように構成されている。
【0021】
本願の請求項10に記載の技術によれば、請求項6に記載の中継装置は、映像情報を再生出力する再生装置を接続し、前記再生装置から再生信号を入力する入力部をさらに備えている。そして、前記出力切換部は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記再生装置から再生出力される映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記再生装置から再生出力される映像情報を前記第2の表示装置に出力するように構成されている。
【発明の効果】
【0022】
本明細書で開示する技術によれば、映像を2以上の表示装置に選択的に出力する優れた表示システム、並びに、2以上の表示装置と再生装置との間を中継する優れた中継装置を提供することができる。
【0023】
本明細書で開示する技術によれば、中継装置は、2以上の表示装置のうち、ユーザーの頭部に装着して用いられる頭部装着型表示装置を優先して映像を出力するが、ユーザーが頭部装着型表示装置を外しているときには、出力先をTV受像機など他の表示装置に自動的に切り替えるので、ユーザーは、再生映像を視聴し易くなる。
【0024】
本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、ヘッド・マウント・ディスプレイを含む画像表示システムの構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の内部構成を模式的に示した図である。
【図3A】図3Aは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を左斜め前方から俯瞰した斜視図である。
【図3B】図3Bは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を分解した様子を示した図である。
【図4】図4は、装着センサー221の構成例を示した図である。
【図5】図5は、フロント・エンド・ボックス40の内部構成例を模式的に示した図である。
【図6】図6は、フロント・エンド・ボックス40において映像信号の出力先を切り替え制御するための処理手順を示したフローチャーである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
【0027】
図1には、ヘッド・マウント・ディスプレイを含む画像表示システムの構成を模式的に示している。図示のシステムは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10本体と、視聴コンテンツのソースとなるブルーレイ・ディスク再生装置20と、ブルーレイ・ディスク再生装置20の再生コンテンツの他の出力先となるハイビジョン・ディスプレイ(例えば、HDMI対応テレビ)30と、ブルーレイ・ディスク再生装置20から出力されるAV信号の処理を行なうフロント・エンド・ボックス40で構成される。
【0028】
フロント・エンド・ボックス40は、ブルーレイ・ディスク再生装置20から出力されるAV信号をHDMI入力すると、例えば信号処理して、HDMI出力するHDMIリピーターに相当する。また、フロント・エンド・ボックス40は、ブルーレイ・ディスク再生装置20の出力先をヘッド・マウント・ディスプレイ10又はハイビジョン・ディスプレイ30のいずれかに切り替える2出力スイッチャーでもある。図示の例では、フロント・エンド・ボックス40は2出力であるが、3以上の出力を有していてもよい。但し、フロント・エンド・ボックス40は、AV信号の出力先を排他的とし、且つ、ヘッド・マウント・ディスプレイ10への出力を最優先とする。
【0029】
なお、HDMI(High−Definition Mutlimedia Interface)は、DVI(Digital Visual Interface)を基にし、物理層にTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)を用いた、主に音声と映像の伝送を用途としたディジタル家電向けのインターフェース規格である。本システムは、例えばHDMI1.4に準拠する。
【0030】
ブルーレイ・ディスク再生装置20とフロント・エンド・ボックス40間、並びに、フロント・エンド・ボックス40とハイビジョン・ディスプレイ30間は、それぞれHDMIケーブルで接続されている。フロント・エンド・ボックス40とヘッド・マウント・ディスプレイ10間も、HDMIケーブルで接続するように構成することも可能であるが、その他の仕様のケーブルを用いてAV信号をシリアル転送するようにしてもよい。但し、フロント・エンド・ボックス40とヘッド・マウント・ディスプレイ10間を接続するケーブル1本で、AV信号と電力を供給し、且つ、双方向で通信可能であるものとし、ヘッド・マウント・ディスプレイ10はこのケーブルを介して駆動電力も得ることができる。
【0031】
ヘッド・マウント・ディスプレイ10は、左眼用及び右眼用の独立した表示部を備えている。各表示部は、例えば有機EL素子を用いている。また、左右の各表示部は、低歪みで且つ高解像度の広視野角光学系を装備している。
【0032】
図2には、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の内部構成を模式的に示している。
【0033】
信号送受信部201は、フロント・エンド・ボックス40と接続するケーブルを介して、AV信号を受信したり、CPU201(後述)で処理された情報信号を送信したりする。本実施形態では、AV信号はケーブルを介してシリアル転送されるので、信号送受信部201では受信信号のシリアル・パラレル変換が行なわれる。
【0034】
信号処理プロセッサー202は、信号送受信部201で受信したAV信号を映像信号と音声信号に分離して、それぞれに対して映像信号処理並びに音声信号処理を行なう。
【0035】
信号処理プロセッサー202では、映像信号処理として、輝度レベル調整やコントラスト調整、その他の画質改善が行なわれる。また、信号処理プロセッサー202は、CPU206からの指示により、本来の映像信号に対して各種の処理を適用する。例えば、文字や図形などからなるOSD(OnSCreen Display)情報を生成して、本来の映像信号に重畳する。ROM205には、OSD情報の生成に必要な信号パターンが格納されており、信号処理プロセッサー202はROM15に格納されている情報を読み出す。本来の映像情報に重畳されるOSD情報の一例は、画面や音声の出力調整などのためのGUI(Graphical Uer Interface)である。そして、映像信号処理を経て生成された画面情報は、VRAM(フレーム・メモリー)203に一時的に格納される。フロント・エンド・ボックス40から供給された映像信号が立体視映像信号等左右で映像信号が異なるときには、信号処理プロセッサー202は左右の映像信号に分離して、画面情報を生成する。
【0036】
左右の表示部208L及び208Rはそれぞれ、有機EL素子からなる表示パネルと、表示パネルを駆動するゲート・ドライバー及びデータ・ドライバーからなる。また、左右の表示部208L及び208Rにはそれぞれ広視野角を持つ光学系が装備される。但し、図2では光学系を省略している。
【0037】
パネル・コントローラー204は、所定の表示周期毎にVRAM203から画面情報を読み出して、各表示部208L及び208Rへ入力するための信号に変換するとともに、ゲート・ドライバー及びデータ・ドライバーの動作に用いられる、水平同期信号、垂直同期信号などのパルス信号を生成する。
【0038】
CPU(Central Processing Unit)206は、ROM(Read Only Memory)209からRAM(Random Access Memory)210にロードされたプログラムを実行して、ヘッド・マウント・ディスプレイ10全体の動作を統括的に制御する。また、CPU206は、信号送受信部201を介して、フロント・エンド・ボックス40との情報信号の送受信を制御する。
【0039】
ヘッド・マウント・ディスプレイ10本体には、ユーザーが指などで操作可能な1以上の操作子を備えたユーザー操作部220が装備されている。操作子は、図示しないが、例えば上下左右のカーソルキーと、中央の決定キーの組み合わせからなる。また、本実施形態では、ヘッドフォン212L、212Rの音量を増大する「+」ボタンと、音量を低下させる「−」ボタンもユーザー操作部220に含まれるものとする。CPU206は、ユーザー操作部220から入力されたユーザーの指示に従って、表示部208R、208Lからの映像出力やヘッドフォン212L、212Rからの音声出力などに関する処理を信号処理プロセッサー202に対して指示する。また、ユーザー操作部220から映像の再生、停止、早送り、早戻しなどのコンテンツ再生に関する操作が指示されると、CPU206は、信号送受信部201からフロント・エンド・ボックス40へ、指示内容を通知するための情報信号を送信する。
【0040】
また、本実施形態では、ヘッド・マウント・ディスプレイ20は、装着センサー221、加速度センサー222、輝度センサー223などの複数のセンサーを装備している。これらのセンサー出力は、CPU206に入力される。
【0041】
装着センサー221は、例えば機械スイッチなどからなる(後述)。CPU206は、このセンサー出力によってヘッド・マウント・ディスプレイ20がユーザーに装着されているかどうか、すなわち、ヘッド・マウント・ディスプレイ20が現在使用中であるかどうかを判定することができる。
【0042】
加速度センサー222は、例えば3軸で構成され、ヘッド・マウント・ディスプレイ20に加わる加速度の大きさ及び方向を検出する。CPU206は、取得した加速度情報に基づいて、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を装着したユーザーの頭部の移動をトラッキングすることができる。
【0043】
輝度センサー223は、ヘッド・マウント・ディスプレイ20が現在置かれている環境における輝度を検出する。CPU206は、輝度センサー223は、取得した輝度情報に基づいて、映像信号に対して適用する輝度レベル調整を制御するようにしてもよい。
【0044】
また、CPU206は、必要に応じて、各センサー221〜223から取得したセンサー情報を、信号送受信部211からフロント・エンド・ボックス40に送信することもできる。
【0045】
電源部230は、フロント・エンド・ボックス40から供給される駆動電力を、図2中の破線で囲まれた各回路部品へ供給する。また、ヘッド・マウント・ディスプレイ10本体には、ユーザーが指などで操作可能な電源スイッチ231が装備されている。電源部230は、電源スイッチ231が操作されたことに応じて、回路部品への給電のオン/オフを切り替えるようになっている。
【0046】
なお、電源スイッチ231で電源オフにした状態は、電源部230は給電状態で待機している、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の「スタンバイ」状態とする。また、フロント・エンド・ボックス40側では、電源部230と接続される信号線の電圧レベルの変化に基づいて、各回路部品が給電され動作している状態すなわち使用状態か、非使用状態かを判別することができる。
【0047】
図3には、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の外観の構成例を示している。但し、図3Aは左斜め前方から俯瞰した斜視図であり、図3Bは、大まかに分解した様子を示した図である。図3Bに示すように、ヘッド・マウント・ディスプレイ10は、図2に示した主要部品のうち、表示系統を含む大部分の部品を含んだディスプレイ・ユニット部301と、ディスプレイ・ユニット部を覆う外筐302と、外筐302の上面から突設した額当て部304と、上バンド305A及び305Bからなるヘッド・バンド305と、左右のヘッドフォン212L、212Rを収容するヘッドフォン部303L、303Rからなる。ディスプレイ・ユニット部301内には、表示部208L、208Rや、回路基板が収容される。
【0048】
ユーザーがヘッド・マウント・ディスプレイ10を頭部に装着したとき、額当て部304がユーザーの額に当接するとともに、ヘッド・バンド305が頭部の後方に当接する。図3A、図3Bでは詳細な図解は省略するが、ヘッド・バンド305は、長さの調整が可能であるとともに、伸縮可能な素材からなり、ヘッド・バンド305が頭部に巻き付く格好となって、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を頭部に固定する。
【0049】
図4には、装着センサー221の構成例を図解している。図示の例では、額当て部102は、回転軸142によって、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の外筐に回動可能に支持されている。額当て部102は、非装着時には、スプリング144の復元力によって、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の後方、すなわち装着するユーザーの額側へ向かった非装着位置へ押し出されている。そして、装着時には、ユーザーの額が当接することによって、前方の装着位置へ押し戻される。また、回転軸142には、前方に突設したアーム143が取り付けられている。そして、ユーザーが装着して額当て部102が前方へ押し戻されると、アーム143が連動して、その先端部で(装着センサーに相当する)タクト・スイッチ141を操作する。CPU206は、タクト・スイッチ141の操作から、ヘッド・マウント・ディスプレイ10がユーザーに装着されたことを検出することができる。
【0050】
図5には、フロント・エンド・ボックス40の内部構成例を模式的に示している。
【0051】
HDMI入力部501は、HDMIインターフェースに準拠し、HDMIケーブルで接続されるブルーレイ・ディスク再生装置20から再生出力されるAV信号を、HDMIケーブル経由で入力して等化処理などの信号処理を行なう。
【0052】
また、第1のインターフェース502にはヘッド・マウント・ディスプレイ10が接続され、第2のインターフェース503にはハイビジョン・ディスプレイ30が接続される。
【0053】
第2のインターフェース503は、HDMIインターフェースに準拠し、HDMIケーブルで接続されるハイビジョン・ディスプレイ30へ、AV信号を出力する。なお、フロント・エンド・ボックス40が複数の第2のインターフェース503を装備し、2以上のHDMI対応テレビへAV信号を出力するように構成することもできる。
【0054】
一方、第1のインターフェース502は、独自のインターフェース仕様に準拠するものとする。勿論、HDMIインターフェースに準拠するよう、第1のインターフェース502を構成することもできる。第1のインターフェース502は、この独自のインターフェース仕様に準拠したケーブル1本で、ヘッド・マウント・ディスプレイ10と接続され、このケーブル越しにヘッド・マウント・ディスプレイ10との間で、AV信号の送信や、各種情報信号の送受信、駆動電力の供給を行なうようになっている。
【0055】
制御部506は、フロント・エンド・ボックス40内の各部の動作を統括的にコントロールする。
【0056】
出力切換部504は、HDMI入力部501に入力されるAV信号の出力先を、第1のインターフェース502又は第2のインターフェース503のいずれか、すなわち、ヘッド・マウント・ディスプレイ10又はハイビジョン・ディスプレイ30のいずれかに択一的に切り換える。本実施形態では、出力切換部504は、AV信号の出力先を排他的とし、且つ、ヘッド・マウント・ディスプレイ10への出力を最優先する。
【0057】
本実施形態では、出力切換部504は、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の電源がオンのとき、又は、ユーザーがヘッド・マウント・ディスプレイ10を使用中のときには、ヘッド・マウント・ディスプレイ10にのみAV信号を出力する。逆に言えば、優先順位の低いハイビジョン・テレビ30へAV信号を出力するのは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の電源がオフのときや、ヘッド・マウント・ディスプレイ10が接続されていないときなど、ユーザーがヘッド・マウント・ディスプレイ10を使用していないときだけである。
【0058】
制御部506は、第1のインターフェース502でヘッド・マウント・ディスプレイ10から受け取った情報信号や、ヘッド・マウント・ディスプレイ10へ駆動電力を供給する信号線の電圧レベルなどに応じて、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の使用状態を判別して、出力切換部504に対してAV信号の出力先を指示する。
【0059】
また、フロント・エンド・ボックス40本体には、ユーザーが指などで操作可能な1以上の操作子を備えたユーザー操作部509が装備されている。ユーザーは、ユーザー操作部509からAV信号の出力先の切り換えを指示することもできる。
【0060】
音声DAC505は、HDMI入力部501で分離された音声信号をアナログ変換し、ヘッドフォン(HP)・コネクター507から出力する。
【0061】
取扱説明情報再生部510は、旧来は紙媒体で提供されてきた当該製品の「取扱説明書」に相当する映像コンテンツを再生する。例えば、当該製品を購入した後、使用を開始する際(機器のセットアップ時)に、取扱説明情報再生部510は取扱説明に関する映像コンテンツを再生開始し、出力切換部504を介してヘッド・マウント・ディスプレイ10又はハイビジョン・ディスプレイ30のうちいずれか一方で表示出力する。但し、ユーザー操作部509を介した設定により、使用開始時(機器のセットアップ時)であっても取扱説明情報再生部510の再生処理すなわち取扱説明の映像表示をスキップすることができる。あるいは、ユーザー操作部509を介したユーザーの指示に従って、使用開始時(機器のセットアップ時)だけでなく任意のタイミングでも、取扱説明情報再生部510の再生処理すなわち取扱説明の映像表示を開始することもできる。
【0062】
取扱説明情報再生部510が再生する映像コンテンツは、フロント・エンド・ボックス40の記憶装置(図示しない)にあらかじめ(出荷前に)格納しておいてもよい。あるいは、当該映像コンテンツを、ネットワークなどの外部ソースからダウンロードしてもよいし、ブルーレイ・ディスク再生装置20に装填した記録媒体から読み出すようにしてもよい。
【0063】
図3Aからも分かるように、ヘッド・マウント・ディスプレイ10は、遮光性を伴うとともに、ユーザーの眼を直接覆う、没入型のヘッド・マウント・ディスプレイである。このため、ユーザーが一旦ヘッド・マウント・ディスプレイ10を装着した後に、出力先がハイビジョン・ディスプレイ30に切り替えられてしまうと、ユーザーはハイビジョン・ディスプレイ30の表示映像を全く確認することができない。逆に、ハイビジョン・ディスプレイ30で再生映像を視聴しているときに、出力先がヘッド・マウント・ディスプレイ10に切り替えられてしまうと、ユーザーはヘッド・マウント・ディスプレイ10を装着するまでは映像がそこに表示されているとは気付かない。
【0064】
また、ハイビジョン・ディスプレイ30で映像を再生しているときに、ユーザーは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を頭部に装着すると、ハイビジョン・ディスプレイ30の映像を見ることができなくなってしまう。例えば、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を購入して使用を開始するとき(機器のセットアップ時)などにおいて、その取扱説明の映像(前述)をハイビジョン・ディスプレイ30に画面表示しているときに、ユーザーは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の画面を見ながら操作方法を確認するためにヘッド・マウント・ディスプレイ10を頭部に装着すると、取扱説明の映像を見ることができなくなってしまう。このため、ユーザーは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を頭部から外すと、ハイビジョン・ディスプレイ30の映像を見ることはできるが、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の操作を確認できなくなる。
【0065】
そこで、本実施形態では、フロント・エンド・ボックス40は、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の装着センサー221のセンサー情報を用いて、ブルーレイ・ディスク再生装置20からの再生信号の出力先を、ヘッド・マウント・ディスプレイ10又はハイビジョン・ディスプレイ30のいずれかに切り替えるようにしている。
【0066】
フロント・エンド・ボックス40側では、制御部506は、第1のインターフェース502を通じて、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の装着センサー221のセンサー情報を受け取り、ユーザーがヘッド・マウント・ディスプレイ10を装着していない「無装着」状態、又は、ユーザーがヘッド・マウント・ディスプレイ10を装着した「装着」状態のいずれであるかを判別することができる。そして、制御部506は、無装着状態では、ブルーレイ・ディスク再生装置20からの再生信号の出力先をハイビジョン・ディスプレイ30とするよう、出力切換部504に指示し、装着状態に変化したときには、ブルーレイ・ディスク再生装置20からの再生信号の出力先をヘッド・マウント・ディスプレイ10に切り替えるよう、出力切換部504に指示する。
【0067】
例えば、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を購入した後、使用を開始するとき(機器のセットアップ時)に、ユーザーは、ハイビジョン・ディスプレイ30に表示した取扱説明の映像を見ながら、ヘッド・マウント・ディスプレイ10のフロント・エンド・ボックス40へのケーブル接続まで完了すると、無装着状態のままヘッド・マウント・ディスプレイ10の電源を投入する。この時点では、取扱説明の映像の出力先はまだハイビジョン・ディスプレイ30のままであり、ユーザーは、ハイビジョン・ディスプレイ30の表示映像を見ながら、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の装着方法の説明を受ける。そして、ユーザーがこの説明映像の通りにヘッド・マウント・ディスプレイ10を装着すると、装着センサー221がこれを検知し、フロント・エンド・ボックス40に通知する。フロント・エンド・ボックス40側では、制御部506は、ヘッド・マウント・ディスプレイ10が装着状態であることを判別すると、取扱説明の映像の出力先をヘッド・マウント・ディスプレイ10に切り替え、ハイビジョン・ディスプレイ30の表示を停止する。したがって、ユーザーは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10で表示される取扱説明の映像を見て、引き続き取り扱いの説明を確認しながら、セットアップ作業を継続することができる。
【0068】
また、ユーザーは、ブルーレイ・ディスク再生装置20で再生している映画などコンテンツをヘッド・マウント・ディスプレイ10で視聴している最中に、眼が疲れた、あるいは何らかの用事ができたなどの理由により、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を頭部から取り外す。すると、装着センサー221がこれを検知し、フロント・エンド・ボックス40に通知する。フロント・エンド・ボックス40側では、制御部506は、ヘッド・マウント・ディスプレイ10が無装着状態に移行したことを判別すると、ブルーレイ・ディスク再生装置20の再生映像の出力先をフロント・エンド・ボックス40に切り替え、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の表示を停止する。したがって、ユーザーは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10を頭から外す以外に機器操作を一切行なうことなく、ブルーレイ・ディスク再生装置20の再生映像を引き続きハイビジョン・ディスプレイ30で視聴することができる。
【0069】
フロント・エンド・ボックス40側での、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の無装着状態、装着状態に応じた出力先の切り替え制御は、常時行なうようにしてもよい。変形例として、ユーザー操作部509などを介してユーザーが指示したときだけ、あるいは、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の取扱説明の映像を表示しているときだけなどに限定して、出力先の切り替え制御を行なうようにしてもよい。
【0070】
図6には、フロント・エンド・ボックス40において映像信号の出力先を切り替え制御するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
【0071】
制御部506は、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の装着状態をチェックする(ステップS601)。
【0072】
ここで、ヘッド・マウント・ディスプレイ10が、ユーザーの頭部に装着された装着状態であるときには、ヘッド・マウント・ディスプレイ10の表示に切り替え、ハイビジョン・ディスプレイ30での表示を停止する(ステップS602)。
【0073】
一方、ヘッド・マウント・ディスプレイ10が、ユーザーの頭部から外された無装着状態であるときには、ハイビジョン・ディスプレイ30の表示に切り替え、ヘッド・マウント・ディスプレイ10での表示を停止する(ステップS603)。
【0074】
このように、本明細書で開示する技術によれば、フロント・エンド・ボックス40は、ユーザーの頭部に装着して用いられるヘッド・マウント・ディスプレイ10を優先して映像を出力するが、ユーザーがヘッド・マウント・ディスプレイ10を外すと、出力先をフロント・エンド・ボックス40に自動的に切り替えるので、ユーザーは、再生映像を視聴し易くなる。
【0075】
なお、本明細書の開示の技術は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)ユーザーが装着して用いられる第1の表示装置と、1以上の第2の表示装置と、前記第1の表示装置及び前記第2の表示装置を接続し、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無に応じて、映像情報の出力先を前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置のいずれかに切り替える出力切換装置と、を具備する表示システム。
(2)前記第1の表示装置は、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を検出する装着センサーを備え、前記出力切換装置は、前記装着センサーの検出結果に基づいて、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を判別する、上記(1)に記載の表示システム。
(3)前記出力切換装置は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、映像情報を前記第2の表示装置に出力する、上記(1)に記載の表示システム。
(4)前記出力切換装置は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第2の表示装置に出力する、上記(1)に記載の表示システム。
(5)映像情報を供給する映像情報供給装置をさらに備え、前記出力切換装置は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記映像情報供給装置から供給される映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記映像情報供給装置から供給される映像情報を前記第2の表示装置に出力する、上記(1)に記載の表示システム。
(6)第1の表示装置を接続する第1のインターフェースと、第2の表示装置を接続する第2のインターフェースと、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無に応じて、映像情報の出力先を前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置のいずれかに切り替える出力切換部と、を具備する中継装置。
(7)前記第1の表示装置は、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を検出する装着センサーを備え、前記装着センサーの検出結果に基づいて、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を判別する、上記(6)に記載の中継装置。
(8)前記出力切換部は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、映像情報を前記第2の表示装置に出力する、上記(6)に記載の中継装置。
(9)前記出力切換部は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第2の表示装置に出力する、上記(6)に記載の中継装置。
(10)映像情報を再生出力する再生装置を接続し、前記再生装置から再生信号を入力する入力部をさらに備え、前記出力切換部は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記再生装置から再生出力される映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記再生装置から再生出力される映像情報を前記第2の表示装置に出力する、上記(6)に記載の中継装置。
【産業上の利用可能性】
【0076】
以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
【0077】
本明細書では、本明細書で開示する技術を、ユーザーの頭部に装着して用いられる頭部装着型表示装置を含む2以上の表示装置を表示先に持つ表示システムに適用した実施形態について説明してきたが、頭部装着型表示装置を含まない2以上の表示装置を表示先に持つ表示システムに対しても同様に適用することができる。
【0078】
要するに、例示という形態により本明細書で開示する技術について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本明細書で開示する技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
【符号の説明】
【0079】
10…ヘッド・マウント・ディスプレイ
20…ブルーレイ・ディスク再生装置
30…ハイビジョン・ディスプレイ
40…フロント・エンド・ボックス
102…額当て部
141…タクト・スイッチ
142…回転軸
143…アーム
144…スプリング
201…信号送受信部
202…信号処理プロセッサー
203…VRAM
204…パネル・コントローラー
205…ROM
206…CPU
208L、208R…表示部
209…ROM
210…RAM
211…音声DAC
212L、212R…ヘッドフォン
220…ユーザー操作部
221…装着センサー
222…加速度センサー
223…輝度センサー
230…電源部
231…電源スイッチ
301…ディスプレイ・ユニット部
302…外筐
303L、303R…ヘッドフォン部
304…額当て部
305…ヘッド・バンド、305A…上バンド、305B…下バンド
501…HDMI入力部
502…第1のインターフェース
503…第2のインターフェース
504…出力切換部
505…音声DAC
506…制御部
507…HPコネクター
509…ユーザー操作部
510…取扱説明情報再生部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが装着して用いられる第1の表示装置と、
1以上の第2の表示装置と、
前記第1の表示装置及び前記第2の表示装置を接続し、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無に応じて、映像情報の出力先を前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置のいずれかに切り替える出力切換装置と、
を具備する表示システム。
【請求項2】
前記第1の表示装置は、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を検出する装着センサーを備え、
前記出力切換装置は、前記装着センサーの検出結果に基づいて、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を判別する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記出力切換装置は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、映像情報を前記第2の表示装置に出力する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項4】
前記出力切換装置は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第2の表示装置に出力する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項5】
映像情報を供給する映像情報供給装置をさらに備え、
前記出力切換装置は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記映像情報供給装置から供給される映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記映像情報供給装置から供給される映像情報を前記第2の表示装置に出力する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項6】
第1の表示装置を接続する第1のインターフェースと、
第2の表示装置を接続する第2のインターフェースと、
ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無に応じて、映像情報の出力先を前記第1の表示装置又は前記第2の表示装置のいずれかに切り替える出力切換部と、
を具備する中継装置。
【請求項7】
前記第1の表示装置は、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を検出する装着センサーを備え、
前記装着センサーの検出結果に基づいて、ユーザーによる前記第1の表示装置の装着の有無を判別する、
請求項6に記載の中継装置。
【請求項8】
前記出力切換部は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、映像情報を前記第2の表示装置に出力する、
請求項6に記載の中継装置。
【請求項9】
前記出力切換部は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記第1の表示装置の取扱説明に関する映像情報を前記第2の表示装置に出力する、
請求項6に記載の中継装置。
【請求項10】
映像情報を再生出力する再生装置を接続し、前記再生装置から再生信号を入力する入力部をさらに備え、
前記出力切換部は、ユーザーが前記第1の表示装置を装着した装着状態では、前記再生装置から再生出力される映像情報を前記第1の表示装置に出力し、ユーザーが前記第1の表示装置を装着していない無装着状態では、前記再生装置から再生出力される映像情報を前記第2の表示装置に出力する、
請求項6に記載の中継装置。


【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−93664(P2013−93664A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233032(P2011−233032)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】