表示装置、表示方法およびプログラム
【課題】複数の階層から構成される情報の、各階層への分離や、分離した階層の合成を容易に行う。
【解決手段】表示部110−1〜110−3のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報が表示されている状態で、センサ120が第1の操作を検知した場合、分離部130が、合成情報を複数の階層に分離し、制御部150が、分離した複数の階層それぞれを、表示部110−1〜110−3それぞれに割り当てて表示可能にする。
【解決手段】表示部110−1〜110−3のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報が表示されている状態で、センサ120が第1の操作を検知した場合、分離部130が、合成情報を複数の階層に分離し、制御部150が、分離した複数の階層それぞれを、表示部110−1〜110−3それぞれに割り当てて表示可能にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する表示装置、表示方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報を表示するディスプレイが搭載された電子機器(以下、表示装置と称する)には、多種多様な情報が表示される。このような表示装置の中には、複数の薄い表示媒体から構成され、書籍のように利用することができるものも考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−58081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ディスプレイに表示される画像データは、複数のレイヤ(階層)から構成されるものもある。
【0005】
しかしながら、上述した技術においては、この複数の階層のうち、1つの階層の情報だけを取得したり、各階層の情報に分離したり、それぞれの階層の情報を細工(例えば、ある範囲への所定の色での塗りつぶし)したり、また分離した階層の情報を合成したりするには、専用のアプリケーション等を起動し、所定のコマンドの入力により、階層の選択・分離・合成を行う必要があり、その手間がかかってしまうという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、上述した課題を解決する表示装置、表示方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の表示装置は、
表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、前記センサが第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする制御部とを有する。
【0008】
また、表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、前記センサが第2の操作を検知した場合、前記階層を合成情報として合成する合成部と、
前記合成部が合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする制御部とを有する。
【0009】
また、本発明の表示方法は、
表示装置が具備する、互いに重ね合わされた複数の表示部に情報を表示させる表示方法であって、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知処理と、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する処理と、
前記分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする処理とを行う。
【0010】
また、表示装置が具備する、互いに重ね合わされた複数の表示部に情報を表示させる表示方法であって、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知処理と、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、第2の操作を検知した場合、前記階層を前記合成情報として合成する合成処理と、
前記合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする処理とを行う。
【0011】
また、本発明のプログラムは、
互いに重ね合わされた複数の表示部を具備する表示装置に実行させるためのプログラムであって、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知手順と、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する手順と、
前記分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする手順とを実行させる。
【0012】
また、互いに重ね合わされた複数の表示部を具備する表示装置に実行させるためのプログラムであって、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知手順と、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、第2の操作を検知した場合、前記階層を前記合成情報として合成する合成手順と、
前記合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明においては、複数の階層から構成される情報の、各階層への分離や、分離した階層の合成を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の表示装置の実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した表示装置の外観の一例を示す図である。
【図3】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の表示面を叩く操作を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示した表示部に、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されている様子の一例を示す図である。
【図5】図1に示した表示部に表示された各階層の一例を示す図である。
【図6】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の表示面への接触を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示装置の振動を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の表示面への押下を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示装置の傾きの変化を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1に示した表示装置における表示方法のうち、合成情報が分離されて表示部に表示された階層を編集する処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の背面を叩く操作を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の背面への接触を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示装置の振動を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の背面への押圧を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示装置の傾きの変化を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の表示面への接触と背面への接触とを、第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の表示装置の実施の一形態を示す図である。
【0017】
本形態における表示装置100には図1に示すように、複数の表示部110−1〜110−3と、センサ120と、分離部130と、合成部140と、制御部150と、編集部160とが設けられている。なお、図1においては、表示装置100が具備する構成要素のうち、本発明に関わるもののみを示した。また、図1において、表示部が3つである場合を例に挙げて示しているが、2つ、もしくは4つ以上であっても良い。
【0018】
表示部110−1〜110−3は、画像や文字等の情報を表示する。また、表示部110−1〜110−3は、互いに重ね合わされた表示媒体の面上に配置されたものであり、表示媒体の表面のみ、または表面と裏面とに設けられているものであっても良い。また、表示部110−1〜110−3は、薄い表示媒体である電子ペーパーであっても良い。
【0019】
表示装置100は、これらの表示媒体を重ね、当該表示媒体の一辺を着脱可能に保持する保持部を有するため、冊子状の形状として利用可能である。なお、保持部は、各表示媒体を着脱可能かつ見開き可能に保持する保持構造を取ることも可能である。
【0020】
センサ120は、表示装置100を操作する操作者による表示装置100に対する所定の操作を検知する。このセンサ120が検知する操作は、表示部110−1〜110−3に表示されている、複数の階層に分離可能な合成情報である1つの文書や画像を複数の階層(レイヤ)へ分離したり(第1の操作)、表示部110−1〜110−3にて複数の階層に分離されて表示されている文書や画像(階層)を、合成情報である1つの文書や画像に合成したり(第2の操作)するために、操作者が直観的に行う操作である。また、センサ120が取り付けられる位置は、以下に説明する操作を検知できる位置である。
【0021】
例えば、センサ120は、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部の表示面を叩く操作を第1の操作として検知するものであっても良い。ここで、叩く操作の検知は、圧力センサ等を用いて、ごく短い時間で、あらかじめ設定された圧力以上の押圧を検知することによる。
【0022】
また、センサ120は、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、接触センサや近接センサ等を用いて、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部の表示面への接触を第1の操作として検知するものであっても良い。
【0023】
また、センサ120は、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、表示装置100に生じる振動を検知可能な振動センサであり、その検知した検知情報を第1の操作として検知するものであっても良い。
【0024】
また、センサ120は、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部の表示面への所定値以上の押圧を検知可能なものであり、その押圧を第1の操作として検知するものであっても良い。この場合、操作者が、指を表示部の表示面へ所定の時間以上押しつけると、センサ120がこのような押圧を検知することが考えられる。
【0025】
また、センサ120は、表示装置100の傾きの変化を検知可能な傾きセンサであり、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、表示装置100に生じる傾きの変化を第1の操作として検知するものであっても良い。例えば、操作者が、表示装置100を立たせた状態(書籍を立たせたような状態)から寝かせた(倒した)状態(書籍を横に寝かせたような状態)へ変化させたとき、このような傾きの変化を検知することが考えられる。
【0026】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、表示部110−1〜110−3のいずれかの裏面への圧力を検知可能な圧力センサであり、その圧力の検知を、叩く操作を第2の操作として検知するものであっても良い。
【0027】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、接触センサや近接センサ等を用いて、その表示部110−1〜110−3のいずれかの背面への接触を第2の操作として検知するものであっても良い。
【0028】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、振動センサ等を用いて、表示装置100の振動を第2の操作として検知するものであっても良い。
【0029】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、圧力センサ等を用いて、その表示部110−1〜110−3のいずれかの背面への押圧を第2の操作として検知するものであっても良い。この場合、操作者が、指を表示部の背面へ押しつけると、センサ120がこのような押圧を検知することが考えられる。
【0030】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、傾きセンサ等を用いて、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知するものであっても良い。例えば、操作者が、表示装置100を寝かせた(倒した)状態から立たせた状態へ変化させたとき、このような傾きの変化を検知することが考えられる。
【0031】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、接触センサや近接センサ等を用いて、階層を表示している表示部のうちで、最前面の表示部の表示面への接触と、最背面の表示部の背面への接触とを、第2の操作として検知するものであっても良い。これは、操作者が、表示部110−1〜110−3をまとめて指でつまむような操作を行うことで検知される。
【0032】
分離部130は、表示部110−1〜110−3のうちの1つの表示部(第1の表示部)に、複数の階層に分離可能な合成情報が表示されている状態で、センサ120が第1の操作を検知した場合、合成情報を複数の階層に分離する。
【0033】
合成部140は、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されている状態で、センサ120が第2の操作を検知した場合、その複数の階層を合成情報として合成する。また、合成部140は、編集部160が階層を編集した後にセンサ120が第2の操作を検知した場合、編集した階層を合成情報として合成する。
【0034】
制御部150は、分離部130が分離した複数の階層それぞれを、表示部110−1〜110−3それぞれに表示させる。また、制御部150は、合成部140が合成した合成情報を、表示部110−1〜110−3のうちの1つの表示部に表示させる。
【0035】
編集部160は、表示部110−1〜110−3それぞれに表示している階層に対して、外部からの入力によって、編集を行う。
【0036】
図2は、図1に示した表示装置100の外観の一例を示す図である。
【0037】
図1に示した表示装置100は図2に示すように、3つの表示部110−1〜110−3が、表示媒体である電子ペーパーであり、互いに重ね合わされて、書籍のページのように一辺を保持部170で固定して位置されている。また、センサ120が、表示部110−1〜110−3のそれぞれに設けられているものが好ましい。
【0038】
なお、図2に示すような外観を持つ表示装置100の場合、制御部150は、表示部110−1〜110−3のうち、どの表示部が最前面に位置するかを識別する必要がある場合がある。そのためには、保持部170内に、各表示媒体があらかじめ有する識別情報等を元に、いずれの位置に保持されている状態であるかを検知する検知手段や、表示部110−1〜110−3が、角度変化等を検知する検知手段により、どのような形状変化を伴う操作が行われたかを検出する機構を設けておき、その機構を用いて行っても良い。また、表示部110−1〜110−3それぞれの表示面側(表示部内であっても良いし、表示部が配置されている表示媒体上であっても良い)に光センサを設けておき、その光センサのうち、光を検知した光センサが設けられている表示部を、最前面に位置する表示部であると識別するものであっても良い。
【0039】
以下に、図1に示した表示装置100における表示方法について説明する。まずは、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面を叩く操作を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0040】
図3は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面を叩く操作を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0041】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS1)。
【0042】
図4は、図1に示した表示部110−1に、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されている様子の一例を示す図である。
【0043】
図4に示すように、重なり合っている表示部110−1〜110−3のうち、最前面である表示部110−1を第1の表示部として画像が表示されている。また、表示部110−2〜110−3には、何も表示されていない状態であることが好ましい。
【0044】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部110−1の表示面を叩く操作を第1の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS2)。
【0045】
センサ120が、表示部110−1の表示面を叩く操作を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を複数の階層に分離する(ステップS3)。
【0046】
好ましくは、合成情報が表示されている表示部110−1の表示面を下方向に叩く動作を検知したとき、制御部150は、叩いた方向である、表示部110−1に対して下層に位置する各表示媒体上の表示部に、各階層に分離した情報を表示させる。
【0047】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS4)。
【0048】
図5は、図1に示した表示部110−1〜110−3に表示された各階層の一例を示す図である。ここでは、図4に示した合成情報が、文字(「こんにちは。」)の階層と、人物の画像の階層と、背景の画像(木、太陽、空等)の階層との3つの階層から構成され、これらの階層のうち、文字の階層が最前面の階層であり、背景の画像が最背面の画像である場合を例に挙げて説明する。
【0049】
図5に示すように、図4にて表示部110−1に表示されていた合成画像のうち、文字の階層が表示部110−1に表示され、人物の画像の階層が表示部110−2に表示され、背景の画像の階層が表示部110−3に表示される。
【0050】
なお、ここでは、表示部の数と階層の数とが同じ場合を例に挙げて説明したが、表示部の数が階層の数よりも多い場合は、階層の数だけの表示部を用いて各階層を表示させるものであっても良い。また、表示部の数が階層の数よりも少ない場合は、ある表示部には複数の階層を表示させるものであっても良い。
【0051】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への接触を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0052】
図6は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への接触を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0053】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS11)。
【0054】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部110−1の表示面への接触を検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS12)。このとき、センサ120は、接触センサや近接センサ等を用いて、指等の接触体の表示面への接触を検知する。
【0055】
センサ120が、表示部110−1の表示面への接触を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を複数の階層に分離する(ステップS13)。
【0056】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS14)。
【0057】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の振動を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0058】
図7は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の振動を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0059】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS21)。
【0060】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示装置100の振動を検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS22)。この振動は、表示装置100を操作(所持)している操作者が、表示装置100を振ることで生じるものである。このとき、センサ120は、振動センサ等を用いて、表示装置100の振動を検知する。
【0061】
センサ120が、表示装置100の振動を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を表示部110−1よりも下層に位置する各表示部に表示させるために、複数の階層に分離する(ステップS23)。
【0062】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS24)。
【0063】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への押下を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0064】
図8は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への押下を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0065】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS31)。
【0066】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部110−1の表示面への押圧を検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS32)。このとき、センサ120は、圧力センサ等を用いて、指等の接触体の表示面への押圧を検知する。
【0067】
センサ120が、表示部110−1の表示面への押圧を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を複数の階層に分離する(ステップS33)。
【0068】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS34)。
【0069】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の傾きの変化を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0070】
図9は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の傾きの変化を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0071】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS41)。
【0072】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示装置100の傾きの変化を検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS42)。ここで、センサ120が検知する表示装置100の傾きの変化は、表示装置100を立てた状態から寝かせた状態への変化である。つまり、センサ120が傾きセンサ等を用いて、表示装置100が立てられていることを検知した後、表示装置100が寝かされたことを検知したときに、これを第1の操作として検知する。
【0073】
センサ120が、表示装置100の傾きの変化を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を複数の階層に分離する(ステップS43)。
【0074】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS44)。
【0075】
次に、上述した処理で、合成情報が分離されて表示部110−1〜110−3に表示された階層を編集する処理について説明する。
【0076】
図10は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、合成情報が分離されて表示部110−1〜110−3に表示された階層を編集する処理を説明するためのフローチャートである。
【0077】
まず、合成情報が分離された階層が表示部110−1〜110−3に表示されているかどうかを、制御部150が判別する(ステップS51)。
【0078】
分離された階層が表示部110−1〜110−3に表示されている場合、それらの階層に対して、外部から編集の入力があるかどうかを編集部160が判別する(ステップS52)。
【0079】
編集の入力がある場合、編集部160は、その入力に従って、階層を編集する(ステップS53)。この編集方法は、ペイント用アプリケーションを用いて、色を塗ったり、文字編集用アプリケーションを用いて、文字データを編集したり、お絵かきアプリケーションを用いて、絵を追加したりするものであり、一般的に用いられている方法で良く、ここでは特に規定しない。
【0080】
そして、制御部150は、ステップS53で編集された階層を表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS54)。
【0081】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面を叩く操作を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0082】
図11は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面を叩く操作を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3それぞれに合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0083】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS61)。
【0084】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面を叩く操作を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS62)。
【0085】
センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面を叩く操作を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS63)。このとき、合成部140は、背面を叩く操作を検知した表示部から前面側に位置する表示部に表示されている階層のみを合成するものであっても良い。つまり、図5に示した階層表示を例に挙げて説明すると、センサ120が表示部110−2の背面を叩く操作を第2の操作として検知した場合、合成部140は、表示部110−1に表示されている階層と、表示部110−2に表示されている階層とのみを合成する(表示部110−3に表示されている階層は合成しない)ものであっても良い。この場合、表示部110−3の背面を叩く操作をセンサ120が検知すれば、合成部140は、すべての表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている階層を合成する。
【0086】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS64)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面に位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0087】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面への接触を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0088】
図12は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面への接触を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3それぞれに合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0089】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS71)。
【0090】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面への接触を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS72)。
【0091】
センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面への接触を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS73)。このとき、合成部140は、背面への接触を検知した表示部から前面側に位置する表示部に表示されている階層のみを合成するものであっても良い。つまり、図5に示した階層表示を例に挙げて説明すると、センサ120が表示部110−2の背面への接触を第2の操作として検知した場合、合成部140は、表示部110−1に表示されている階層と、表示部110−2に表示されている階層とのみを合成する(表示部110−3に表示されている階層は合成しない)ものであっても良い。この場合、表示部110−3の背面への接触をセンサ120が検知すれば、合成部140は、すべての表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている階層を合成する。
【0092】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS74)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面に位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0093】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の振動を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0094】
図13は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の振動を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3それぞれに合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0095】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS81)。
【0096】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示装置100の振動を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS82)。この振動は、表示装置100を操作(所持)している者が、表示装置100を振ることで生じるものである。このとき、センサ120は、振動センサ等を用いて、表示装置100の振動を検知する。
【0097】
センサ120が、表示装置100の振動を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS83)。
【0098】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS84)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0099】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面への押圧を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0100】
図14は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面への押圧を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3それぞれに合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0101】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS91)。
【0102】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面への押圧を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS92)。
【0103】
センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面への押圧を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS93)。このとき、合成部140は、背面への押圧を検知した表示部から前面側に位置する表示部に表示されている階層のみを合成するものであっても良い。つまり、図5に示した階層表示を例に挙げて説明すると、センサ120が表示部110−2の背面への押圧を第2の操作として検知した場合、合成部140は、表示部110−1に表示されている階層と、表示部110−2に表示されている階層とのみを合成する(表示部110−3に表示されている階層は合成しない)ものであっても良い。この場合、表示部110−3の背面への押圧をセンサ120が検知すれば、合成部140は、すべての表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている階層を合成する。
【0104】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS94)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面に位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0105】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0106】
図15は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3に合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0107】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS101)。
【0108】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS102)。ここで、センサ120が検知する表示装置100の傾きの変化は、表示装置100を寝かせた状態から立てた状態への変化である。つまり、センサ120が傾きセンサ等を用いて、表示装置100が寝かされたことを検知した後、表示装置100が立てられていることを検知したときに、これを第2の操作として検知する。
【0109】
センサ120が、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS103)。
【0110】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS104)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面に位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0111】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への接触と背面への接触とを、第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0112】
図16は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への接触と背面への接触とを、第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3に合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0113】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS111)。
【0114】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの表示面への接触と背面への接触とを第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS112)。
【0115】
センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの表示面への接触と背面への接触とを第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS113)。
【0116】
ここで、センサ120が、表示部110−1の表示面への接触と、表示部110−2の背面への接触とを検知した場合、合成部140は、表示部110−1に表示されている階層と、表示部110−2に表示されている階層とを合成する。また、センサ120が、表示部110−2の表示面への接触と、表示部110−3の背面への接触とを検知した場合、合成部140は、表示部110−2に表示されている階層と、表示部110−3に表示されている階層とを合成する。また、センサ120が、最前面に位置する表示部110−1の表示面への接触と、最背面に位置する表示部110−3の背面への接触とを検知した場合、合成部140は、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている各階層を合成する。つまり、合成部140は、センサ120が表示面への接触を検知した表示部から、センサ120が背面への接触を検知した表示部までの表示部にそれぞれ表示されている複数の階層を合成する。これは、操作者が、合成したい複数の階層をそれぞれ表示している表示部をまとめて指で挟む(つまむ)操作を行うことで生ずる操作である。
【0117】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS114)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、センサ120が表示面への接触を検知した表示部であることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0118】
なお、制御部150は、どの表示部が合成情報を表示しているか、どの表示部がどの階層を表示しているかを、表示部の状態情報として記憶して管理するものであることは言うまでもない。
【0119】
このように、複数の階層から構成される情報を、各階層へ容易に分離することができ、さらに、分離された階層の合成を容易に行うことができる。
【0120】
上述した表示装置100に設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を表示装置100にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを表示装置100に読み込ませ、実行するものであっても良い。表示装置100にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、表示装置100に内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、表示装置100に設けられた制御部150にて読み込まれ、制御部150の制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、制御部150は、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【0121】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0122】
(付記1)表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報の表示中に、前記センサが第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする制御部とを有する表示装置。
【0123】
(付記2)表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、前記センサが第2の操作を検知した場合、前記階層を合成情報として合成する合成部と、
前記合成部が合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする制御部とを有する表示装置。
【0124】
(付記3)付記1または付記2に記載の表示装置において、
前記第1の表示部は、前記複数の表示部の最前面に位置することを特徴とする表示装置。
【0125】
(付記4)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面を叩く操作を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0126】
(付記5)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面への接触を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0127】
(付記6)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の振動を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0128】
(付記7)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面への押圧を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0129】
(付記8)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の傾きの変化を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0130】
(付記9)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記複数の階層それぞれを表示している複数の表示部のいずれかの背面を叩く操作を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0131】
(付記10)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記複数の階層それぞれを表示している複数の表示部のいずれかの背面への接触を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0132】
(付記11)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の振動を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0133】
(付記12)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記複数の階層それぞれを表示している複数の表示部のいずれかの背面への押圧を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0134】
(付記13)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の傾きの変化を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0135】
(付記14)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記複数の階層をそれぞれ表示している複数の表示部のうち、最前面の表示部の表示面への接触と、最背面の表示部の背面への接触とを、前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0136】
(付記15)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記表示部の表示面への接触と、前記表示部の背面への接触とを、前記第2の操作として検知し、
前記合成部は、前記表示面への接触を検知した表示部から、前記背面への接触を検知した表示部までの表示部にそれぞれ表示されている複数の階層を合成することを特徴とする表示装置。
【0137】
(付記16)付記2に記載の表示装置において、
前記複数の表示部それぞれに表示している階層に対して、編集を行う編集部を有し、
前記合成部は、前記編集部が編集した階層を前記合成情報として合成することを特徴とする表示装置。
【0138】
(付記17)付記1または付記2に記載の表示装置において、
前記表示部は、電子ペーパーであることを特徴とする表示装置。
【符号の説明】
【0139】
100 表示装置
110−1〜110−3 表示部
120 センサ
130 分離部
140 合成部
150 制御部
160 編集部
170 保持部
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する表示装置、表示方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報を表示するディスプレイが搭載された電子機器(以下、表示装置と称する)には、多種多様な情報が表示される。このような表示装置の中には、複数の薄い表示媒体から構成され、書籍のように利用することができるものも考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−58081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ディスプレイに表示される画像データは、複数のレイヤ(階層)から構成されるものもある。
【0005】
しかしながら、上述した技術においては、この複数の階層のうち、1つの階層の情報だけを取得したり、各階層の情報に分離したり、それぞれの階層の情報を細工(例えば、ある範囲への所定の色での塗りつぶし)したり、また分離した階層の情報を合成したりするには、専用のアプリケーション等を起動し、所定のコマンドの入力により、階層の選択・分離・合成を行う必要があり、その手間がかかってしまうという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、上述した課題を解決する表示装置、表示方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の表示装置は、
表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、前記センサが第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする制御部とを有する。
【0008】
また、表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、前記センサが第2の操作を検知した場合、前記階層を合成情報として合成する合成部と、
前記合成部が合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする制御部とを有する。
【0009】
また、本発明の表示方法は、
表示装置が具備する、互いに重ね合わされた複数の表示部に情報を表示させる表示方法であって、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知処理と、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する処理と、
前記分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする処理とを行う。
【0010】
また、表示装置が具備する、互いに重ね合わされた複数の表示部に情報を表示させる表示方法であって、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知処理と、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、第2の操作を検知した場合、前記階層を前記合成情報として合成する合成処理と、
前記合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする処理とを行う。
【0011】
また、本発明のプログラムは、
互いに重ね合わされた複数の表示部を具備する表示装置に実行させるためのプログラムであって、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知手順と、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する手順と、
前記分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする手順とを実行させる。
【0012】
また、互いに重ね合わされた複数の表示部を具備する表示装置に実行させるためのプログラムであって、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知手順と、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、第2の操作を検知した場合、前記階層を前記合成情報として合成する合成手順と、
前記合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明においては、複数の階層から構成される情報の、各階層への分離や、分離した階層の合成を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の表示装置の実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した表示装置の外観の一例を示す図である。
【図3】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の表示面を叩く操作を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示した表示部に、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されている様子の一例を示す図である。
【図5】図1に示した表示部に表示された各階層の一例を示す図である。
【図6】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の表示面への接触を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示装置の振動を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の表示面への押下を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示装置の傾きの変化を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1に示した表示装置における表示方法のうち、合成情報が分離されて表示部に表示された階層を編集する処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の背面を叩く操作を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の背面への接触を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示装置の振動を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の背面への押圧を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示装置の傾きの変化を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】図1に示した表示装置における表示方法のうち、図1に示したセンサが、表示部の表示面への接触と背面への接触とを、第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の表示装置の実施の一形態を示す図である。
【0017】
本形態における表示装置100には図1に示すように、複数の表示部110−1〜110−3と、センサ120と、分離部130と、合成部140と、制御部150と、編集部160とが設けられている。なお、図1においては、表示装置100が具備する構成要素のうち、本発明に関わるもののみを示した。また、図1において、表示部が3つである場合を例に挙げて示しているが、2つ、もしくは4つ以上であっても良い。
【0018】
表示部110−1〜110−3は、画像や文字等の情報を表示する。また、表示部110−1〜110−3は、互いに重ね合わされた表示媒体の面上に配置されたものであり、表示媒体の表面のみ、または表面と裏面とに設けられているものであっても良い。また、表示部110−1〜110−3は、薄い表示媒体である電子ペーパーであっても良い。
【0019】
表示装置100は、これらの表示媒体を重ね、当該表示媒体の一辺を着脱可能に保持する保持部を有するため、冊子状の形状として利用可能である。なお、保持部は、各表示媒体を着脱可能かつ見開き可能に保持する保持構造を取ることも可能である。
【0020】
センサ120は、表示装置100を操作する操作者による表示装置100に対する所定の操作を検知する。このセンサ120が検知する操作は、表示部110−1〜110−3に表示されている、複数の階層に分離可能な合成情報である1つの文書や画像を複数の階層(レイヤ)へ分離したり(第1の操作)、表示部110−1〜110−3にて複数の階層に分離されて表示されている文書や画像(階層)を、合成情報である1つの文書や画像に合成したり(第2の操作)するために、操作者が直観的に行う操作である。また、センサ120が取り付けられる位置は、以下に説明する操作を検知できる位置である。
【0021】
例えば、センサ120は、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部の表示面を叩く操作を第1の操作として検知するものであっても良い。ここで、叩く操作の検知は、圧力センサ等を用いて、ごく短い時間で、あらかじめ設定された圧力以上の押圧を検知することによる。
【0022】
また、センサ120は、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、接触センサや近接センサ等を用いて、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部の表示面への接触を第1の操作として検知するものであっても良い。
【0023】
また、センサ120は、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、表示装置100に生じる振動を検知可能な振動センサであり、その検知した検知情報を第1の操作として検知するものであっても良い。
【0024】
また、センサ120は、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部の表示面への所定値以上の押圧を検知可能なものであり、その押圧を第1の操作として検知するものであっても良い。この場合、操作者が、指を表示部の表示面へ所定の時間以上押しつけると、センサ120がこのような押圧を検知することが考えられる。
【0025】
また、センサ120は、表示装置100の傾きの変化を検知可能な傾きセンサであり、表示部110−1〜110−3のいずれかに合成情報が表示されている状態で、表示装置100に生じる傾きの変化を第1の操作として検知するものであっても良い。例えば、操作者が、表示装置100を立たせた状態(書籍を立たせたような状態)から寝かせた(倒した)状態(書籍を横に寝かせたような状態)へ変化させたとき、このような傾きの変化を検知することが考えられる。
【0026】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、表示部110−1〜110−3のいずれかの裏面への圧力を検知可能な圧力センサであり、その圧力の検知を、叩く操作を第2の操作として検知するものであっても良い。
【0027】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、接触センサや近接センサ等を用いて、その表示部110−1〜110−3のいずれかの背面への接触を第2の操作として検知するものであっても良い。
【0028】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、振動センサ等を用いて、表示装置100の振動を第2の操作として検知するものであっても良い。
【0029】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、圧力センサ等を用いて、その表示部110−1〜110−3のいずれかの背面への押圧を第2の操作として検知するものであっても良い。この場合、操作者が、指を表示部の背面へ押しつけると、センサ120がこのような押圧を検知することが考えられる。
【0030】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、傾きセンサ等を用いて、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知するものであっても良い。例えば、操作者が、表示装置100を寝かせた(倒した)状態から立たせた状態へ変化させたとき、このような傾きの変化を検知することが考えられる。
【0031】
また、センサ120は、分離された複数の階層それぞれが表示部110−1〜110−3に表示されている状態で、接触センサや近接センサ等を用いて、階層を表示している表示部のうちで、最前面の表示部の表示面への接触と、最背面の表示部の背面への接触とを、第2の操作として検知するものであっても良い。これは、操作者が、表示部110−1〜110−3をまとめて指でつまむような操作を行うことで検知される。
【0032】
分離部130は、表示部110−1〜110−3のうちの1つの表示部(第1の表示部)に、複数の階層に分離可能な合成情報が表示されている状態で、センサ120が第1の操作を検知した場合、合成情報を複数の階層に分離する。
【0033】
合成部140は、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されている状態で、センサ120が第2の操作を検知した場合、その複数の階層を合成情報として合成する。また、合成部140は、編集部160が階層を編集した後にセンサ120が第2の操作を検知した場合、編集した階層を合成情報として合成する。
【0034】
制御部150は、分離部130が分離した複数の階層それぞれを、表示部110−1〜110−3それぞれに表示させる。また、制御部150は、合成部140が合成した合成情報を、表示部110−1〜110−3のうちの1つの表示部に表示させる。
【0035】
編集部160は、表示部110−1〜110−3それぞれに表示している階層に対して、外部からの入力によって、編集を行う。
【0036】
図2は、図1に示した表示装置100の外観の一例を示す図である。
【0037】
図1に示した表示装置100は図2に示すように、3つの表示部110−1〜110−3が、表示媒体である電子ペーパーであり、互いに重ね合わされて、書籍のページのように一辺を保持部170で固定して位置されている。また、センサ120が、表示部110−1〜110−3のそれぞれに設けられているものが好ましい。
【0038】
なお、図2に示すような外観を持つ表示装置100の場合、制御部150は、表示部110−1〜110−3のうち、どの表示部が最前面に位置するかを識別する必要がある場合がある。そのためには、保持部170内に、各表示媒体があらかじめ有する識別情報等を元に、いずれの位置に保持されている状態であるかを検知する検知手段や、表示部110−1〜110−3が、角度変化等を検知する検知手段により、どのような形状変化を伴う操作が行われたかを検出する機構を設けておき、その機構を用いて行っても良い。また、表示部110−1〜110−3それぞれの表示面側(表示部内であっても良いし、表示部が配置されている表示媒体上であっても良い)に光センサを設けておき、その光センサのうち、光を検知した光センサが設けられている表示部を、最前面に位置する表示部であると識別するものであっても良い。
【0039】
以下に、図1に示した表示装置100における表示方法について説明する。まずは、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面を叩く操作を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0040】
図3は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面を叩く操作を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0041】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS1)。
【0042】
図4は、図1に示した表示部110−1に、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されている様子の一例を示す図である。
【0043】
図4に示すように、重なり合っている表示部110−1〜110−3のうち、最前面である表示部110−1を第1の表示部として画像が表示されている。また、表示部110−2〜110−3には、何も表示されていない状態であることが好ましい。
【0044】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部110−1の表示面を叩く操作を第1の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS2)。
【0045】
センサ120が、表示部110−1の表示面を叩く操作を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を複数の階層に分離する(ステップS3)。
【0046】
好ましくは、合成情報が表示されている表示部110−1の表示面を下方向に叩く動作を検知したとき、制御部150は、叩いた方向である、表示部110−1に対して下層に位置する各表示媒体上の表示部に、各階層に分離した情報を表示させる。
【0047】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS4)。
【0048】
図5は、図1に示した表示部110−1〜110−3に表示された各階層の一例を示す図である。ここでは、図4に示した合成情報が、文字(「こんにちは。」)の階層と、人物の画像の階層と、背景の画像(木、太陽、空等)の階層との3つの階層から構成され、これらの階層のうち、文字の階層が最前面の階層であり、背景の画像が最背面の画像である場合を例に挙げて説明する。
【0049】
図5に示すように、図4にて表示部110−1に表示されていた合成画像のうち、文字の階層が表示部110−1に表示され、人物の画像の階層が表示部110−2に表示され、背景の画像の階層が表示部110−3に表示される。
【0050】
なお、ここでは、表示部の数と階層の数とが同じ場合を例に挙げて説明したが、表示部の数が階層の数よりも多い場合は、階層の数だけの表示部を用いて各階層を表示させるものであっても良い。また、表示部の数が階層の数よりも少ない場合は、ある表示部には複数の階層を表示させるものであっても良い。
【0051】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への接触を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0052】
図6は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への接触を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0053】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS11)。
【0054】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部110−1の表示面への接触を検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS12)。このとき、センサ120は、接触センサや近接センサ等を用いて、指等の接触体の表示面への接触を検知する。
【0055】
センサ120が、表示部110−1の表示面への接触を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を複数の階層に分離する(ステップS13)。
【0056】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS14)。
【0057】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の振動を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0058】
図7は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の振動を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0059】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS21)。
【0060】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示装置100の振動を検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS22)。この振動は、表示装置100を操作(所持)している操作者が、表示装置100を振ることで生じるものである。このとき、センサ120は、振動センサ等を用いて、表示装置100の振動を検知する。
【0061】
センサ120が、表示装置100の振動を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を表示部110−1よりも下層に位置する各表示部に表示させるために、複数の階層に分離する(ステップS23)。
【0062】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS24)。
【0063】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への押下を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0064】
図8は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への押下を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0065】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS31)。
【0066】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうち合成情報が表示されている表示部110−1の表示面への押圧を検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS32)。このとき、センサ120は、圧力センサ等を用いて、指等の接触体の表示面への押圧を検知する。
【0067】
センサ120が、表示部110−1の表示面への押圧を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を複数の階層に分離する(ステップS33)。
【0068】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS34)。
【0069】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の傾きの変化を第1の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0070】
図9は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の傾きの変化を第1の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1に合成情報が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0071】
まず、表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS41)。
【0072】
表示部110−1〜110−3のいずれかに、複数の階層に分離可能な画像等の合成情報が表示されていると判別されると、センサ120が、表示装置100の傾きの変化を検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS42)。ここで、センサ120が検知する表示装置100の傾きの変化は、表示装置100を立てた状態から寝かせた状態への変化である。つまり、センサ120が傾きセンサ等を用いて、表示装置100が立てられていることを検知した後、表示装置100が寝かされたことを検知したときに、これを第1の操作として検知する。
【0073】
センサ120が、表示装置100の傾きの変化を第1の操作として検知したと、制御部150が判別すると、分離部130が、表示部110−1に表示されている合成情報を複数の階層に分離する(ステップS43)。
【0074】
続いて、分離部130が分離した階層を、制御部150が表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS44)。
【0075】
次に、上述した処理で、合成情報が分離されて表示部110−1〜110−3に表示された階層を編集する処理について説明する。
【0076】
図10は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、合成情報が分離されて表示部110−1〜110−3に表示された階層を編集する処理を説明するためのフローチャートである。
【0077】
まず、合成情報が分離された階層が表示部110−1〜110−3に表示されているかどうかを、制御部150が判別する(ステップS51)。
【0078】
分離された階層が表示部110−1〜110−3に表示されている場合、それらの階層に対して、外部から編集の入力があるかどうかを編集部160が判別する(ステップS52)。
【0079】
編集の入力がある場合、編集部160は、その入力に従って、階層を編集する(ステップS53)。この編集方法は、ペイント用アプリケーションを用いて、色を塗ったり、文字編集用アプリケーションを用いて、文字データを編集したり、お絵かきアプリケーションを用いて、絵を追加したりするものであり、一般的に用いられている方法で良く、ここでは特に規定しない。
【0080】
そして、制御部150は、ステップS53で編集された階層を表示部110−1〜110−3に表示させる(ステップS54)。
【0081】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面を叩く操作を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0082】
図11は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面を叩く操作を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3それぞれに合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0083】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS61)。
【0084】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面を叩く操作を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS62)。
【0085】
センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面を叩く操作を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS63)。このとき、合成部140は、背面を叩く操作を検知した表示部から前面側に位置する表示部に表示されている階層のみを合成するものであっても良い。つまり、図5に示した階層表示を例に挙げて説明すると、センサ120が表示部110−2の背面を叩く操作を第2の操作として検知した場合、合成部140は、表示部110−1に表示されている階層と、表示部110−2に表示されている階層とのみを合成する(表示部110−3に表示されている階層は合成しない)ものであっても良い。この場合、表示部110−3の背面を叩く操作をセンサ120が検知すれば、合成部140は、すべての表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている階層を合成する。
【0086】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS64)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面に位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0087】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面への接触を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0088】
図12は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面への接触を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3それぞれに合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0089】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS71)。
【0090】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面への接触を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS72)。
【0091】
センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面への接触を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS73)。このとき、合成部140は、背面への接触を検知した表示部から前面側に位置する表示部に表示されている階層のみを合成するものであっても良い。つまり、図5に示した階層表示を例に挙げて説明すると、センサ120が表示部110−2の背面への接触を第2の操作として検知した場合、合成部140は、表示部110−1に表示されている階層と、表示部110−2に表示されている階層とのみを合成する(表示部110−3に表示されている階層は合成しない)ものであっても良い。この場合、表示部110−3の背面への接触をセンサ120が検知すれば、合成部140は、すべての表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている階層を合成する。
【0092】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS74)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面に位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0093】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の振動を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0094】
図13は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の振動を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3それぞれに合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0095】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS81)。
【0096】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示装置100の振動を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS82)。この振動は、表示装置100を操作(所持)している者が、表示装置100を振ることで生じるものである。このとき、センサ120は、振動センサ等を用いて、表示装置100の振動を検知する。
【0097】
センサ120が、表示装置100の振動を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS83)。
【0098】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS84)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0099】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面への押圧を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0100】
図14は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の背面への押圧を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3それぞれに合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0101】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS91)。
【0102】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面への押圧を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS92)。
【0103】
センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの背面への押圧を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS93)。このとき、合成部140は、背面への押圧を検知した表示部から前面側に位置する表示部に表示されている階層のみを合成するものであっても良い。つまり、図5に示した階層表示を例に挙げて説明すると、センサ120が表示部110−2の背面への押圧を第2の操作として検知した場合、合成部140は、表示部110−1に表示されている階層と、表示部110−2に表示されている階層とのみを合成する(表示部110−3に表示されている階層は合成しない)ものであっても良い。この場合、表示部110−3の背面への押圧をセンサ120が検知すれば、合成部140は、すべての表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている階層を合成する。
【0104】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS94)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面に位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0105】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0106】
図15は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3に合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0107】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS101)。
【0108】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS102)。ここで、センサ120が検知する表示装置100の傾きの変化は、表示装置100を寝かせた状態から立てた状態への変化である。つまり、センサ120が傾きセンサ等を用いて、表示装置100が寝かされたことを検知した後、表示装置100が立てられていることを検知したときに、これを第2の操作として検知する。
【0109】
センサ120が、表示装置100の傾きの変化を第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS103)。
【0110】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS104)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、最前面に位置するものであることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0111】
次に、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への接触と背面への接触とを、第2の操作として検知した場合の処理について説明する。
【0112】
図16は、図1に示した表示装置100における表示方法のうち、図1に示したセンサ120が、表示部110−1〜110−3の表示面への接触と背面への接触とを、第2の操作として検知した場合の処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、表示部110−1〜110−3に合成情報が分離された各階層が表示されている場合を例に挙げて説明する。
【0113】
まず、表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示されているかどうかを制御部150が判別する(ステップS111)。
【0114】
表示部110−1〜110−3それぞれに、合成情報が分離された複数の階層それぞれが表示(例えば、図5に示したような表示)されていると判別されると、センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの表示面への接触と背面への接触とを第2の操作として検知したかどうかを、制御部150が判別する(ステップS112)。
【0115】
センサ120が、表示部110−1〜110−3のうちいずれかの表示面への接触と背面への接触とを第2の操作として検知したと、制御部150が判別すると、合成部140が、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている複数の階層を1つの合成情報に合成する(ステップS113)。
【0116】
ここで、センサ120が、表示部110−1の表示面への接触と、表示部110−2の背面への接触とを検知した場合、合成部140は、表示部110−1に表示されている階層と、表示部110−2に表示されている階層とを合成する。また、センサ120が、表示部110−2の表示面への接触と、表示部110−3の背面への接触とを検知した場合、合成部140は、表示部110−2に表示されている階層と、表示部110−3に表示されている階層とを合成する。また、センサ120が、最前面に位置する表示部110−1の表示面への接触と、最背面に位置する表示部110−3の背面への接触とを検知した場合、合成部140は、表示部110−1〜110−3それぞれに表示されている各階層を合成する。つまり、合成部140は、センサ120が表示面への接触を検知した表示部から、センサ120が背面への接触を検知した表示部までの表示部にそれぞれ表示されている複数の階層を合成する。これは、操作者が、合成したい複数の階層をそれぞれ表示している表示部をまとめて指で挟む(つまむ)操作を行うことで生ずる操作である。
【0117】
続いて、合成部140が合成した合成情報を、制御部150が表示部110−1〜110−3のいずれかに表示(例えば、図4に示したような表示)させる(ステップS114)。この合成情報を表示する表示部は、表示部110−1〜110−3のうち、センサ120が表示面への接触を検知した表示部であることが好ましい。また、合成情報を表示後、合成情報を表示していない表示部には、合成前の各階層が表示されたままになっていても良い。
【0118】
なお、制御部150は、どの表示部が合成情報を表示しているか、どの表示部がどの階層を表示しているかを、表示部の状態情報として記憶して管理するものであることは言うまでもない。
【0119】
このように、複数の階層から構成される情報を、各階層へ容易に分離することができ、さらに、分離された階層の合成を容易に行うことができる。
【0120】
上述した表示装置100に設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を表示装置100にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを表示装置100に読み込ませ、実行するものであっても良い。表示装置100にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、表示装置100に内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、表示装置100に設けられた制御部150にて読み込まれ、制御部150の制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、制御部150は、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【0121】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0122】
(付記1)表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報の表示中に、前記センサが第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする制御部とを有する表示装置。
【0123】
(付記2)表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、前記センサが第2の操作を検知した場合、前記階層を合成情報として合成する合成部と、
前記合成部が合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする制御部とを有する表示装置。
【0124】
(付記3)付記1または付記2に記載の表示装置において、
前記第1の表示部は、前記複数の表示部の最前面に位置することを特徴とする表示装置。
【0125】
(付記4)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面を叩く操作を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0126】
(付記5)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面への接触を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0127】
(付記6)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の振動を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0128】
(付記7)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面への押圧を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0129】
(付記8)付記1に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の傾きの変化を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0130】
(付記9)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記複数の階層それぞれを表示している複数の表示部のいずれかの背面を叩く操作を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0131】
(付記10)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記複数の階層それぞれを表示している複数の表示部のいずれかの背面への接触を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0132】
(付記11)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の振動を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0133】
(付記12)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記複数の階層それぞれを表示している複数の表示部のいずれかの背面への押圧を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0134】
(付記13)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の傾きの変化を前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0135】
(付記14)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記複数の階層をそれぞれ表示している複数の表示部のうち、最前面の表示部の表示面への接触と、最背面の表示部の背面への接触とを、前記第2の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【0136】
(付記15)付記2に記載の表示装置において、
前記センサは、前記表示部の表示面への接触と、前記表示部の背面への接触とを、前記第2の操作として検知し、
前記合成部は、前記表示面への接触を検知した表示部から、前記背面への接触を検知した表示部までの表示部にそれぞれ表示されている複数の階層を合成することを特徴とする表示装置。
【0137】
(付記16)付記2に記載の表示装置において、
前記複数の表示部それぞれに表示している階層に対して、編集を行う編集部を有し、
前記合成部は、前記編集部が編集した階層を前記合成情報として合成することを特徴とする表示装置。
【0138】
(付記17)付記1または付記2に記載の表示装置において、
前記表示部は、電子ペーパーであることを特徴とする表示装置。
【符号の説明】
【0139】
100 表示装置
110−1〜110−3 表示部
120 センサ
130 分離部
140 合成部
150 制御部
160 編集部
170 保持部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
前記表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、前記センサが第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする制御部とを有する表示装置。
【請求項2】
表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、前記センサが第2の操作を検知した場合、前記階層を合成情報として合成する合成部と、
前記合成部が合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする制御部とを有する表示装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の表示装置において、
前記第1の表示部は、前記複数の表示部の最前面に位置することを特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面を叩く操作を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面への接触を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の振動を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【請求項7】
表示装置が具備する、互いに重ね合わされた複数の表示部に情報を表示させる表示方法であって、
前記表示装置に対する所定の操作を検知する検知処理と、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する処理と、
前記分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする処理とを行う表示方法。
【請求項8】
表示装置が具備する、互いに重ね合わされた複数の表示部に情報を表示させる表示方法であって、
前記表示装置に対する所定の操作を検知する検知処理と、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、第2の操作を検知した場合、前記階層を前記合成情報として合成する合成処理と、
前記合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする処理とを行う表示方法。
【請求項9】
互いに重ね合わされた複数の表示部を具備する表示装置に、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知手順と、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する手順と、
前記分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項10】
互いに重ね合わされた複数の表示部を具備する表示装置に、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知手順と、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、第2の操作を検知した場合、前記階層を前記合成情報として合成する合成手順と、
前記合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項1】
表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
前記表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、前記センサが第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする制御部とを有する表示装置。
【請求項2】
表示装置であって、
互いに重ね合わされた複数の表示部と、
前記複数の表示部のそれぞれの一辺を保持する保持部と、
当該表示装置に対する所定の操作を検知するセンサと、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、前記センサが第2の操作を検知した場合、前記階層を合成情報として合成する合成部と、
前記合成部が合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする制御部とを有する表示装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の表示装置において、
前記第1の表示部は、前記複数の表示部の最前面に位置することを特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面を叩く操作を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の表示装置において、
前記センサは、前記第1の表示部の表示面への接触を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の表示装置において、
前記センサは、当該表示装置の振動を前記第1の操作として検知することを特徴とする表示装置。
【請求項7】
表示装置が具備する、互いに重ね合わされた複数の表示部に情報を表示させる表示方法であって、
前記表示装置に対する所定の操作を検知する検知処理と、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する処理と、
前記分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする処理とを行う表示方法。
【請求項8】
表示装置が具備する、互いに重ね合わされた複数の表示部に情報を表示させる表示方法であって、
前記表示装置に対する所定の操作を検知する検知処理と、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、第2の操作を検知した場合、前記階層を前記合成情報として合成する合成処理と、
前記合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする処理とを行う表示方法。
【請求項9】
互いに重ね合わされた複数の表示部を具備する表示装置に、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知手順と、
前記複数の表示部のうちの第1の表示部に、複数の階層に分離可能な合成情報を表示中に、第1の操作を検知した場合、前記合成情報を前記複数の階層に分離する手順と、
前記分離した複数の階層それぞれを、前記複数の表示部それぞれに割り当てて表示可能にする手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項10】
互いに重ね合わされた複数の表示部を具備する表示装置に、
当該表示装置に対する所定の操作を検知する検知手順と、
前記複数の表示部それぞれに、複数の階層に分離可能な合成情報の該複数の階層それぞれが表示可能な状態で、第2の操作を検知した場合、前記階層を前記合成情報として合成する合成手順と、
前記合成した合成情報を、前記複数の表示部のうちの第1の表示部に割り当てて表示可能にする手順とを実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−68876(P2013−68876A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208676(P2011−208676)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【出願人】(303013763)NECエンジニアリング株式会社 (651)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【出願人】(303013763)NECエンジニアリング株式会社 (651)
【Fターム(参考)】
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