説明

表示装置及び撮像装置

【課題】顔拡大画像及び被写体画像の全体画像の確認を容易にしつつ、省電力化する。
【解決手段】デジタルカメラ10のカメラ本体10aの背面に第1LCD20を設ける。カメラ本体10aの上面に、カメラ本体10a内に収納された収納位置、及びカメラ本体10aから突出した突出位置に移動可能な第2LCD40を設ける。撮像時に人物80の顔を検出する顔検出を行う。人物80の顔領域81が特定されたら、顔領域81内の顔画像82を拡大した顔拡大画像86を第2LCD40に表示する。第1LCD20に被写体画像の全体画像85を表示する。人物80の顔が検出されない場合や第2LCD40が突出位置にないときに、第2LCD40をオフにする。顔拡大画像86及び全体画像85の確認が容易になり、さらに2画面表示の際の省電力化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された画像を表示する表示装置、及びこの表示装置を備える撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、被写体光を光電変換する撮像素子を備えたデジタルカメラが普及している。デジタルカメラには、液晶ディスプレイ(以下、単にLCDという)などの小型の表示装置が設けられているのが通常であり、ユーザは、撮影モード下においてLCDに表示されるスルー画を見ながら被写体のフレーミングを行って撮影する。このようなデジタルカメラは、被写体を最適な条件で撮影するために様々な機能を備えている。
【0003】
例えば、被写体画像を解析して人物の顔などの主要被写体を検出し、顔を検出したときに顔を拡大した顔拡大画像をLCDの全画面に表示する機能を備えたデジタルカメラが良く知られている(特許文献1〜3参照)。これにより、ユーザは撮影を行う際に、顔にピントが合っているか否かを容易に確認することができる。さらに、顔検出時にLCDの全画面に顔を拡大表示する代わりに、顔拡大画像と被写体画像の全体画像とをLCDに同時表示可能なデジタルカメラも知られている(特許文献4参照)。
【0004】
また、例えば、カメラ本体にLCD等の小型表示装置が複数設けられたデジタルカメラも良く知られている(特許文献5及び6参照)。このようなデジタルカメラでは、1つのLCDに全体画像を表示して、他のLCDに被写体画像の中央を拡大表示することができる。このため、ユーザは撮影を行う際に中央拡大画像を見ることで、ピントが合っているか否かを容易に確認することができる。
【特許文献1】特開2004−193933号公報
【特許文献2】特開2005−311888号公報
【特許文献3】特開2006−261711号公報
【特許文献4】特開2005−318515号公報
【特許文献5】特開2005−86283号公報
【特許文献6】特開2005−278058号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1〜3記載のデジタルカメラでは、撮影時にLCDの全画面に顔拡大画像が表示されて、全体画像が表示されなくなってしまう。このため、フレーミングを行う際にLCDの表示を顔拡大画像と全体画像とに切り替える必要があり、撮影に手間が掛かるという問題がある。また、上記特許文献4のデジタルカメラでは、LCDに顔拡大画像と全体画像とを同時表示できるものの、近年のデジタルカメラの小型化に伴いLCDの画面サイズの大きさにも制限があるため、両画像が小さく表示されてしまう。その結果、顔拡大画像によるピントの確認や、全体画像によるフレーミングの確認は困難になってしまう。
【0006】
また、上記特許文献5及び6記載されている複数のLCD等を有するデジタルカメラでは、撮影時にピントが合っているか否かを容易に確認することを目的として被写体画像の中央を拡大表示することが記載されているものの、人物の顔を検出して顔のピントを合わせることが考慮されていない。このため、人物の顔が被写体画像の中央にある場合には特に問題はないが、顔が被写体画像の中央にない場合には、顔拡大画像の表示ができないという問題がある。つまり、上記特許文献5及び6記載では、顔拡大画像によるピントの確認を行う場合には被写体の構図が限定されてしまう。
【0007】
さらに、デジタルカメラにおいては、LCDの光源(LED等)の電力消費量が一番大きいが、上記特許文献5及び6では複数のLCD等で同時表示を行った際の消費電力増大化が考慮されていない。このため、上記特許文献5及び6記載のデジタルカメラのように複数のLCD等を備えている場合には、各LCDによる消費電力が大きくなるため、デジタルカメラの電池の電池残量が直ぐに少なくなるという問題が発生する。
【0008】
本発明は上記問題を解決するためのものであり、顔拡大画像及び被写体画像の全体画像の確認が容易に可能で、さらに省電力化が可能な表示装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決するため、本発明の表示装置は、画像が入力される画像入力手段と、前記画像の全体画像を表示する全体画像用モニタと、前記画像を解析して主要被写体像を検出する主要被写体像検出手段と、前記主要被写体像検出手段により検出された前記主要被写体像を拡大処理する画像拡大処理手段と、前記主要被写体像の拡大画像を表示する拡大画像用モニタと、前記拡大画像用モニタを、前記拡大画像を表示する通常表示モードと、前記拡大用モニタをオフにする表示停止モード、または前記通常表示モード時よりも前記拡大画像用モニタの輝度を低くした低輝度表示モードの少なくともいずれか一方とに切替可能な第1表示モード切替手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
前記第1表示モード切替手段は、前記主要被写体像検出手段により前記主要被写体像が検出される第1条件が満たされないときは、前記拡大画像用モニタを前記表示停止モードに切り替えることが好ましい。
【0011】
前記拡大画像用モニタは、前記画像入力手段を収納する筐体内に収納された収納状態と、前記筐体から突出した突出状態とに移動可能に保持されているとともに、前記拡大画像用モニタが前記突出状態にあるか否かを検出するモニタ状態検出手段を備え、前記第1表示モード切替手段は、前記拡大画像用モニタが前記突出状態にある第2条件が満たされないときは、前記拡大画像用モニタを前記表示停止モードに切り替えることが好ましい。
【0012】
前記拡大画像用モニタに前記拡大画像を表示するための操作を行う操作スイッチを備えており、前記第1表示モード切替手段は、前記操作スイッチが操作される第3条件を満たしていないときは、前記拡大画像用モニタを前記表示停止モードに切り替えることが好ましい。
【0013】
装置全体に電力を供給する電池と、前記電池の電池残量を検出する電池残量検出手段と、前記電池残量が所定の閾値を下回ったか否かを判定する判定手段とを備え、前記第1表示モード切替手段は、前記電池残量が前記閾値を超えている第4条件が満たされないときは、前記拡大画像用モニタを前記表示停止モードに切り替えることが好ましい。
【0014】
前記全体画像用モニタを、前記全体画像をモニタ画面全体に表示する全画面表示モードと、前記モニタ画面に前記全体画像及び前記拡大画像を並べて表示する画像同時表示モードとに切替可能な第2表示モード切替手段を備え、前記第2表示モード切替手段は、前記拡大画像用モニタが前記表示停止モードに切り替えられた際に前記第1条件が満たされていれば、前記全体画像用モニタを前記画像同時表示モードに切り替えることが好ましい。
【0015】
前記拡大画像用モニタに前記拡大画像を表示するための操作を行う操作スイッチを備えており、前記第1表示モード切替手段は、前記第1及び第2条件が満たされたときに、前記操作スイッチが操作される第3条件が満たされる間は、前記拡大画像用モニタを前記通常表示モードに切り替え、前記第3条件が満たされない間は、前記拡大画像用モニタを前記低輝度表示モードに切り替えることが好ましい。
【0016】
装置全体に電力を供給する電池と、前記電池の電池残量を検出する電池残量検出手段と、前記電池残量が所定の閾値を下回ったか否かを判定する判定手段とを備え、前記第1表示モード切替手段は、前記第1及び第2条件が満たされたときに、前記第3条件、または前記電池残量が前記閾値を超えている第4条件の少なくともいずれか一方が満たされている間は、前記拡大画像用モニタを前記通常表示モードに切り替え、前記第3及び第4条件の両方が満たされない間は、前記拡大画像用モニタを前記低輝度表示モードに切り替えることが好ましい。
【0017】
上記問題を解決するため、本発明の撮像装置は、被写体を撮像して画像を得る撮像手段と、前記撮像手段より入力される前記画像を表示する請求項1ないし9いずれか1項記載の表示装置とを備えることを特徴とする。
【0018】
前記操作スイッチは、シャッタボタンであることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、画像入力手段に入力された画像の全体画像を全体画像用モニタに表示しつつ、入力された画像を解析して検出された主要被写体像の拡大画像を拡大画像用モニタに表示するとともに、拡大画像用モニタを通常表示モードと、表示停止モードまたは低輝度表示モードの少なくともいずれか一方とに切替可能にしたので、全体画像及び拡大画像を同時に確認することができる。これにより、特に本発明をデジタルカメラ等の撮像装置に適用した場合に、両モニタにそれぞれ表示される全体画像、主要被写体である人物の顔拡大画像に基づき、フレーミング及び人物の顔のピントを同時に確認することができる。その結果、撮像装置の操作性が向上する。また、全体画像用モニタ及び拡大画像用モニタによる同時表示を行う場合に、拡大画像用モニタによる電力消費を可能な限り抑えて省電力化を図ることができる。
【0020】
また、主要被写体像が検出されない時、拡大画像用モニタが筐体から突出した突出状態にない時、操作スイッチが操作されていない時、電池残量が所定の閾値を下回った時に、拡大画像用モニタを表示停止モードに切り替えるようにしたので、同様に省電力化を図ることができる。
【0021】
また、操作スイッチが操作されていない時、電池残量が所定の閾値を下回った時に、拡大画像用モニタを低輝度表示モードに切り替えるようにしたので、同様に省電力化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1〜図3に示すように、本発明の第1実施形態であるデジタルカメラ10は、本発明の表示装置を備えた撮像装置に相当するものであり、そのカメラ本体10a(筐体)の前面には、撮影レンズ12が組み込まれたレンズ鏡筒14やストロボ発光部16などが設けられている。
【0023】
カメラ本体10aの背面には、本発明の全体画像用モニタに相当する第1LCD20や、複数の操作部材からなる操作部22などが設けられている。第1LCD20は、スルー画、再生画像、及び各種設定画像などを表示する。
【0024】
操作部22は、ズーム操作ボタン24、メニューボタン26、及び十字キー28などから構成される。ズーム操作ボタン24は、撮像レンズ12のズームレンズをワイド側、テレ側に変倍する際に操作される。メニューボタン26は、第1LCD20にメニュー画面を表示する際や選択内容を決定する際などに操作される。十字キー28は、メニュー画面内のカーソルを移動させる。
【0025】
カメラ本体10aの側面には、メモリカード30(図4参照)が着脱自在に装填されるメモリカードスロット32が露呈される。このカードスロット32の開口部は、図示しないカード装填蓋により開閉される。また、カメラ本体10aの底面には、図示は省略するが電池蓋により開閉される電池収納室が設けられている。この電池収納室にはデジタルカメラ10の電源となる電池33(図3参照)が収納される。
【0026】
カメラ本体10aの上面には、シャッタボタン(レリーズボタン)34と電源ボタン36と、モード切替ダイヤル38とが設けられている。シャッタボタン34は、2段階押しのスイッチである。このシャッタボタン34が半押しされたときに各種撮影準備処理が実行され、この状態でシャッタボタン34が更に押し込まれる全押しされたときに撮影処理が実行される。電源ボタン36は、デジタルカメラ10の電源のON/OFFを切り替える際に操作される。
【0027】
モード切替ダイヤル38は、デジタルカメラ10のカメラ動作モードを切り替える際に操作される。カメラ動作モードとしては、第1LCD20のみを起動(オン)して被写体のフレーミングを行って静止画撮影を行う静止画撮影モードや、第1LCD20に画像を再生表示させる再生モードなどの他に、顔画像拡大モード(2画面表示モード)が選択可能である。顔画像拡大モードは、詳しくは後述するが、第1LCD20と第2LCD40とを起動(オン)して2画面表示を行うことにより、被写体のフレーミング・静止画撮影を行うカメラ動作モードである。
【0028】
また、カメラ本体10aの上面には、人物の顔の拡大画像を表示する所謂ポップアップ式の第2LCD40が設けられている。第2LCD40は、カメラ本体10a内に設けられた図示しないモニタ保持機構により、その表示画面がカメラ本体10aの背面側を向くように保持されている。このモニタ支持機構により、第2LCD40は、カメラ本体10aの上面に形成された開口部10bより突出した突出位置(図3参照)と、カメラ本体10a内に収納された収納位置(図2参照)とに上下方向に移動可能に保持される。なお、モニタ支持機構は、第2LCD40を突出位置と収納位置とにそれぞれ係止可能な係止機構(図示せず)を備えている。
【0029】
本実施形態では、第2LCD40の突出位置、収納位置への移動は撮影者(ユーザ)により手動で行われる。カメラ動作モードが顔画像拡大モード以外のときは、第2LCD40は収納位置で保持される。そして、カメラ動作モードを顔画像拡大モードに切り替えたら、ユーザは、収納位置にある第2LCD40の上端部を把持して、この第2LCD40を突出位置に引き出す。これにより、顔画像拡大モード下において第1及び第2LCD20,40による2画面表示が可能となる。
【0030】
図4に示すように、撮影レンズ12は、ズームレンズ42、フォーカスレンズ43、絞り44から構成される。ズームレンズ42及びフォーカスレンズ43は、それぞれズームモータ46、フォーカスモータ47により駆動され、撮影光軸OAに沿って前後移動される。また、絞り44は、アイリスモータ48により駆動され、絞り開口径を変化させて絞り値を切り替える。各モータ46〜48は、ステッピングモータからなり、CPU50に接続されたモータドライバ52から送信される駆動パルスにより動作制御される。
【0031】
撮影レンズ12の背後には、CCDイメージセンサ(以下、単にCCDという)54が配置されている。なお、CCD54の代わりにMOS型のイメージセンサを用いてもよい。CCD54は、周知のように、複数の光電変換素子が並べられた光源変換面を備え、この光電変換面に入射した被写体光を光電変換した撮像信号を出力する。CCD54には、CPU50によって制御されるタイミングジェネレータ(TG)55が接続され、このTG55から入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、各光電変換素子への電荷蓄積時間が決定される。
【0032】
CCD54から出力された撮像信号は、アナログ信号処理回路56に入力される。アナログ信号処理回路56は、相関二重サンプリング回路(CDS)57、増幅器(AMP)58、A/D変換器(A/D)59を備えている。CDS57は撮像信号から各画素の蓄積電荷量に正確に対応したR、G、Bの画像データを生成し、AMP58は生成された画像データを増幅し、A/D59は増幅した画像データをデジタル変換する。A/D59から出力されたデジタルな画像データは、データバス60を介して、作業用の画像メモリであるSDRAM61に一時的に記録される。つまり、撮影レンズ12、CCD54、及びアナログ信号処理回路56によって、本発明の撮像手段が構成されている。
【0033】
画像処理回路63は、SDRAM61から画像データを読み出して、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理、YC変換処理などの各種画像処理を施し、この画像データを再度SDRAM61に記録する。画像処理回路63による画像処理済みの画像データのうち、スルー画として取得されたものは第1表示制御回路65によりアナログのコンポジット信号に変換され、第1LCD20に表示される。また、シャッタボタン34の全押しに伴い記録用として取得されたものは圧縮伸長回路67で所定の圧縮形式(例えばJPEG形式)で圧縮された後、メモリカードスロット32を経由してメモリカード30に記録される。
【0034】
第1表示制御回路65は、第1LCD20の画像表示を制御する。この第1表示制御回路65は、静止画撮影モード及び顔画像拡大モード下ではスルー画を第1LCD20に表示させ、再生モード下ではメモリカード30から読み出されて圧縮伸長回路67で伸長された画像データを、第1LCD20に再生画像として表示する。第2表示制御回路70は、詳しくは後述する顔画像拡大モード下において第2LCD40の画像表示を制御する。
【0035】
CPU50は、デジタルカメラ10を統括的に制御するために設けられており、デジタルカメラ10の各部に接続されている。CPU50は、図示しないROMに記憶された各種制御用のプログラムや設定情報などに基づいて、接続された各部を駆動制御する。デジタルカメラ10の各部には、電池33から電源回路71を介して電力が送られる。この電池33の電池残量は、本発明の電池残量検出手段に相当する電池残量検出回路72により検出される。
【0036】
電池残量検出回路72は、電池33の出力電圧等に基づき電池残量を検出して、この電池残量検出結果をCPU50に入力する。CPU50は、電池残量が所定の値を下回っている場合には、第1表示制御回路65に制御信号を送って第1LCD20に警告メッセージ等を表示させる。なお、電池残量検出回路72による電池残量の検出方法は各種方法を用いてよい。
【0037】
また、CPU50には、AE制御部74やAF制御部75などが設けられている。AE制御部74及びAF制御部75は、シャッタボタン34が半押しされたときに、アイリスモータ48及びTG55を駆動して露出制御を行うとともに、フォーカスモータ47やCCD54を駆動して焦点調整を行う。なお、露出制御や焦点調整(オートフォーカス制御)は、周知であるため詳しい説明は省略する。また、図4中の符号77は、デジタルカメラ10を電力消費が抑えられる省電力モードに切り替えるための切替スイッチであり、詳しくは後述するのでここでは説明を省略する。
【0038】
図5に示す静止画撮影モード下において、第1表示制御回路65は、第1LCD20にスルー画、つまり、被写体画像の全体画像(全体画角ともいう)85を表示する。次いで、図6に示すように第2LCD40を突出位置に移動させた後、モード切替ダイヤル38によりカメラ動作モードを顔画像拡大モードに切り替えると、CPU50は顔検出回路78を作動させる。顔検出回路78は、本発明の主要被写体像検出手段に相当するものであり、SDRAM61に記憶された画像データに基づき、被写体画像から主要被写体である人物80の顔を検出する。
【0039】
人物80の顔を検出する際には例えば人物80の両目が存在する領域が特定され、人物80の両目を検出することによって人物の有無が判断される。そして、人物80の両目が存在する領域が特定されると、人物80の肌や髪の色とこれらの位置関係から顔の輪郭が特定され、肌色の領域の面積から顔の大きさが求められる。これにより、人物80の顔領域(2点鎖線で囲われる矩形の枠)81が特定され、この顔領域81内の画像が人物80の顔画像82となる。なお、図中の符号83は背景である。この顔検出処理は、SDRAM61にスルー画として取得された新たな画像データが書き込まれる度、或いは一定時間間隔で行われる。なお、顔検出処理をシャッタボタン34が半押しされたときに開始するようにしてもよい。
【0040】
第2表示制御回路70の表示処理部70a(図4参照)は、顔領域81が特定されたら、SDRAM61に記憶された画像データから顔画像82に対応する顔画像データを抽出する。次いで、表示処理部70aは、顔画像82が第2LCD40の画面に収まるほぼ最大サイズとなるように、この顔画像82を電子的に拡大した顔拡大画像86を第2LCD40に表示させる。これにより、第1LCD20に全体画像85が表示され、第2LCD40に顔拡大画像86が表示される2画面表示が行われる。
【0041】
このように第1及び第2LCD20,40で2画面表示を行う場合には、上述したように両LCD20,40のバックライト(LED等)による消費電力が大きくなってしまう。このため、顔画像拡大モード下においても第2LCD40が突出位置にない場合には、第2LCD40をオフにする。なお、LCDの「オフ」とは、LCDへの電力供給をオフにすることであり、消費電力の大きいLCDのバックライト(LED等)を消灯することである。
【0042】
カメラ本体10a(図1〜図3参照)内には、第2LCD40の位置を検出するLCD位置検出センサ(以下、単に検出センサという)88が設けられている。検出センサ88は、本発明のモニタ状態検出手段に相当するものであり、例えば、接触センサや磁気センサなどの各種センサが用いられる。検出センサ88は、第2LCD40が突出位置にあるか否かを検出して、第2LCD40が突出位置にある場合のみCPU50にON信号を入力し、第2LCD40が突出位置から収納位置に向かって移動されたらCPU50へのON信号の入力を停止する。
【0043】
CPU50内の第1表示モード切替制御部90(第1表示モード切替手段)は、検出センサ88よりON信号が入力されている間は、第2LCD40の表示モードを顔拡大画像86が表示される通常表示モードに設定する。そして、第1表示モード切替制御部90は、検出センサ88からのON信号の入力が停止されたら、表示モードを第2LCD40がオフにされる表示停止モードに切り替える。表示モードが通常表示モードから表示停止モードに切り替えられたら、第2表示制御回路70は第2LCD40をオフにする。なお、表示停止モード切替時には、電源回路71から第2LCD40への電力供給を停止させるようにしてもよい。
【0044】
顔画像拡大モード下において、第2LCD40が収納位置や、突出位置と収納位置との間にある場合には、第2LCD40は表示停止モードに切り替えられるので、デジタルカメラ10は第1LCD20のみがオンにされる静止画撮影モードで動作する。これにより、第2LCD40を何も表示はしないがバックライトは点灯させたままの状態(以下、黒表示状態という)にしておく場合よりも、電力の消費を抑えることができる。この状態から第2LCD40が突出位置に移動されると、第1表示モード切替制御部90は、表示モードを表示停止モードから通常表示モードに切り替える。第2表示制御回路70は、第2LCD40をオンにして、拡大画像86を第2LCD40に表示させる。
【0045】
また、顔画像拡大モード下における更なる省電力化のために、第1表示モード切替制御部90は、顔検出により人物80の顔が検出されていないときも第2LCD40を表示停止モードに設定する。これにより、顔画像拡大モード下において顔検出回路78により人物80の顔が検出されていないときも、同様に第2LCD40がオフされる。
【0046】
次いで、顔検出回路78により人物80の顔が検出されたら、第1表示モード切替制御部90は、第2LCD40を通常表示モードに切り替えるため、同様に第2LCD40に顔拡大画像86が表示される。つまり、第1実施形態では、顔画像拡大モード下において、顔検出回路78により顔検出される「第1条件」と、第2LCD40が突出位置にある「第2条件」とを満たしたときにのみ、第2LCD40に顔拡大画像86が表示される。
【0047】
次に図7のフローチャートを用いて第1実施形態のデジタルカメラ10の作用について説明を行う。デジタルカメラ10の電源ボタン36がONされたら、電源回路71は電池33の電力をカメラの各部に供給する。そして、カメラ動作モードが静止画撮影モード或いは顔画像拡大モードに設定されていると、第1LCD20がオンされて全体画像85が表示される。カメラ動作モードが静止画撮影モードに設定されていた場合には、第2LCD40はオフされたままである。
【0048】
CPU50は、カメラ動作モードが顔画像拡大モードに切り替えられるのと同時に、顔検出回路78を作動させる。顔検出回路78は、SDRAM61に記憶されている画像データに基づき、被写体画像から人物80の顔を検出して、その顔領域81を特定する(図6参照)。この際に、第1表示モード切替制御部90は、顔検出回路78により人物の顔が検出される第1条件が満たされない場合には、第2LCD40を表示停止モードに設定するため、第2LCD40はオフされたままである。そして、第1表示モード切替制御部90は、顔検出回路78により人物80の顔が検出されたら、第2LCD40が突出位置にあるか否かを判定する。なお、上述したよう顔検出処理は、シャッタボタン34が半押しされたときに開始されるようにしてもよい。

【0049】
第1表示モード切替制御部90は、検出センサ88からON信号が入力されるか否かに基づき、第2LCD40が突出位置にあるか否かを判定する。そして、第1表示モード切替制御部90は、第2LCD40が突出位置にある第2条件を満たしていないときは、第2LCD40の表示モードを表示停止モードに切り替える。この場合にも第2LCD40はオフされたままである。そして、第1表示モード切替制御部90は、第2条件も満たされたら第2LCD40を通常表示モードに切り替える。なお、図中では、第2LCD40の位置検出の前に顔検出処理が開始されているが、実際にはこれらの処理はほぼ同時に行われる。
【0050】
第2LCD40が通常表示モードに切り替えられると、第2表示制御回路70によりオフ状態の第2LCD40がオンされるのと同時に、表示処理部70aによりSDRAM61から顔画像82に対応する顔画像データが抽出されて、第2LCD40に顔拡大画像86が表示される。これにより、第1及び第2LCD20,40に、それぞれ全体画像85、顔拡大画像86が表示される2画面表示が行われる。
【0051】
2画面表示中も第1表示モード切替制御部90は、上述の第1及び第2条件が満たされているか否かを常時、或いは一定時間間隔でチェックする。そして、第1及び第2条件が両方とも満たされている場合には、引き続き第2LCD40に顔拡大画像86を表示させ、両条件のいずれか一方が満たされなくなった場合には、第2LCD40の表示モードを表示停止モードに切り替えて、第2LCD40をオフさせる。
【0052】
ユーザは、2画面表示が開始されたら、第1LCD20に表示される全体画像85を見ながらフレーミングを行いつつ、第2LCD40に表示される顔拡大画像86により人物80の顔にピントが合っているか否かを確認する。ユーザは、全体画像85のフレーミングと、拡大画像86のピントとが確認されたら、シャッタボタン34を半押しする。これにより、AE制御部74及びAF制御部75による露出制御、焦点調整が行われる。ユーザは、第2LCD40に表示される顔拡大画像86により、焦点調節後の人物80の顔にピントがあっているか否かも確認することができる。なお、第2LCD40がオフされている場合でもシャッタボタン34を半押しすることで、静止画撮影モード時と同様に露出制御、焦点調整が行われる。
【0053】
その後、CPU50は、シャッタボタン34が全押しされたか否かを判定する。全押しされていないと判定された場合、全押しされるまで待機状態となる。また、シャッタボタン34が全押しされたと判断されたら、CPU50はCCD54に撮影処理を実行させる。
【0054】
CCD54から出力された撮像信号は、アナログ信号処理回路56によりデジタルな画像データに変換され、この画像データは、画像処理回路63、圧縮伸長回路67等により各種画像処理・圧縮処理が施され後、メモリカードスロット32を経由してメモリカード30に記憶される。次の撮影がある場合には上述の処理を繰り返せばよい。
【0055】
以上のように本発明の第1実施形態では、撮影時に第1LCD20に被写体画像の全体画像85を表示させるのと同時に、第2LCD40に被写体画像中の人物80の顔拡大画像86を表示させる2画面表示を行うようにしたので、ユーザは、両LCD20,40にそれぞれ表示される全体画像85、顔拡大画像86により、フレーミング及び人物80の顔のピントを確認することができる。これにより、デジタルカメラ10の操作性が向上する。
【0056】
また、顔検出回路78により人物80の顔が検出される第1条件と、第2LCD40が突出位置にある第2条件との少なくともいずれか一方を満たしていないときに、第2LCD40を通常表示モードから表示停止モードに切り替えてオフにするようにしたので、2画面表示を行う場合でも第2LCD40による電力消費を可能な限り抑えて、省電力化を図ることができる。
【0057】
なお、上記第1実施形態では、被写体画像中に人物80が1人しかいない場合を例に挙げて説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図8に示すように被写体画像に人物が2人以上いてもよい。この場合には、顔検出回路78は、人物80,93の顔を検出して、それぞれ顔領域81,94を特定する。
【0058】
第2表示制御回路70の表示処理部70aは、2つの顔領域81,94が特定されたら、SDRAM61に記憶された画像データからそれぞれの顔画像82,95に対応する顔画像データを抽出する。次いで、表示処理部70aは、第2LCD40の画面を2つの小画面領域40a,40bに分割して、顔画像82,95が各小画面領域40a,40bに収まるほぼ最大サイズとなるように、各顔画像82,95を電子的に拡大した顔拡大画像86、96を小画面領域40a,40bにそれぞれ表示させる。これにより、ユーザは、第2LCD40に表示される顔拡大画像86,96に基づき、両人物80,93の顔にそれぞれピントが合っているか否かを確認することができる。
【0059】
また、人物が3人以上いた場合も同様に、各人物の顔拡大画像が第2LCD40に並べて表示される。なお、図8に示す実施形態では顔拡大画像86、96がほぼ同じサイズに拡大されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、顔拡大画像86、96の拡大率を変えてもよい。例えば、両顔領域81,94のエリアサイズの大小を比較した結果に基づき、人物80が撮影者(ユーザ)に対して近い方に位置し、人物93が撮影者に対して遠い方に位置している場合には、近くの人物80の顔拡大画像86を、遠くの人物93の顔拡大画像96よりも大きく拡大してもよい。
【0060】
また、上記第1実施形態では、上述の第1条件(顔検出)及び第2条件(LCD位置)の少なくともいずれか一方を満たしていないときに、第2LCD40を表示停止モードに切り替えて、第2LCD40をオフさせるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば顔画像拡大モード下における更なる省電力化のために、第1及び第2条件に加えて、シャッタボタン34が押下されている第3条件を満たしていないときも第2LCD40を表示停止モードに切り替えるようにしてもよい。
【0061】
この第3条件のみを満たしていない場合の表示停止モードへの切り替えは、上述の省電力モード切替スイッチ77がオンされてデジタルカメラ10が省電力モードに設定されたときに行われる。この場合のデジタルカメラ10の作用について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0062】
図9に示すように、電源がオンされて省電力モード及び顔画像拡大モードが設定された後、第2LCD40の位置検出が完了するまでは図7のフローチャートと同じであるので説明は省略する。第1表示モード切替制御部90は、上述の第1及び第2条件が満たされている場合においても、シャッタボタン34が押下されている第3条件が満たされていない場合には、第2LCD40を表示停止モードに設定するので、第2LCD40はオフされたままである。なお、第3条件のみが満たされていない場合には、例えば図10に示すように、人物80の顔画像82を拡大しないでそのまま第2LCD40に表示させるようにしてもよい。
【0063】
図9において、シャッタボタン34が半押しされて第1〜第3条件の全てが満たされると、第1表示モード切替制御部90は、第2LCD40の表示モードを通常表示モードに切り替える。これにより、第2LCD40がオンされて、第1及び第2LCD20,40にそれぞれ全体画像85、顔拡大画像86が表示される2画面表示が行われる。また、これと同時に露出制御、焦点調整も行われる。
【0064】
シャッタボタン34が半押しされている間(2画面表示中)は、第1表示モード切替制御部90は、上述の第1〜第3条件が全て満たされているか否かをチェックする。そして、第1〜第3条件のいずれか1つが満たされなくなったら、第2LCD40の表示モードを表示停止モードに切り替えて、第2LCD40をオフさせる。そして、シャッタボタン34が全押しされたら、上述の撮影処理が実行される。
【0065】
なお、図9中ではシャッタボタン34が半押しされる前に顔検出処理が行われているが、上述したように、シャッタボタン34が半押しされたときに顔検出処理を行うようにしてもよい。
【0066】
以上のように、上述の第1条件及び第2条件に加えて、シャッタボタン34が押下される第3条件を満たしていないときも、第2LCD40を表示停止モードに切り替えてオフにするようにしたので、よりいっそうの省電力化を図ることができる。
【0067】
次に、図11を用いて本発明の第2実施形態のデジタルカメラ100について説明を行う。なお、上記第1実施形態のデジタルカメラ10と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する(第3実施形態以降も同様)。
【0068】
デジタルカメラ100は、基本的にはデジタルカメラ10と同じ構成であり、上述の第1条件(顔検出)及び第2条件(LCD位置)の少なくともいずれか一方が満たされていないときに、第2LCD40を表示停止モードに切り替えてオフにする。ただし、デジタルカメラ100では、省電力モード設定下において上述の第3条件(シャッタボタン押下)が満たされていないときは、第2LCD40の画面の輝度を低くする。このため、CPU50には第1表示モード切替制御部102が設けられ、第2表示制御回路70には輝度調節部70bが設けられている。
【0069】
第1表示モード切替制御部102は、基本的には上記第1実施形態の第1表示モード切替制御部90と同じであるが、上述の第1及び第2条件が満たされ且つ第3条件が満たされていないときに、第2LCD40を低輝度モードに切り替える。表示モードが低輝度モードに切り替えられると、上述したように第2LCD40がONされて顔拡大画像86が表示されるが、この際に、輝度調節部70bによりバックライト(LED等)の明るさが通常表示モード時の明るさよりも低く調整された低輝度状態に設定される。これにより、第2LCD40には通常表示モード時よりも低輝度で顔拡大画像86が表示される。上述したように、デジタルカメラにおいてはLCDのバックライトの電力消費量が一番大きい。このため、バックライトの明るさを低く調整することで、第2LCD40による電力消費を抑えることができる。
【0070】
低輝度モード下においてシャッタボタン34が半押しされて第3条件が満たされると、第1表示モード切替制御部102は、第2LCD40を通常表示モードに切り替える。このモード切替に応じて、輝度調節部70bは第2LCD40のバックライトの明るさを低輝度モード時よりも高く調整されている通常状態に設定する。これにより、第2LCD40は通常輝度で顔拡大画像86を表示する。
【0071】
図12のフローチャートを用いて第2実施形態のデジタルカメラ100の作用について説明を行う。なお、電源がオンされて省電力モード及び顔画像拡大モードが設定された後、第2LCD40の位置検出が完了するまでは上記第1実施形態と同じであるため説明は省略する。第1表示モード切替制御部102は、上述の第1及び第2条件が満たされている場合においても、シャッタボタン34が押下されている第3条件が満たされていない場合には、第2LCD40を低輝度モードに切り替える。
【0072】
低輝度モードに切り替えられると、第2表示制御回路70により第2LCD40がオンされ、表示処理部70aにより顔拡大画像86が表示されるが、これと同時に、輝度調節部70bにより第2LCD40バックライトの明るさが低輝度状態に設定される。これにより、第2LCD40には低輝度で顔拡大画像86が表示される。
【0073】
この状態でシャッタボタン34が半押しされて第3条件が満たされると、第1表示モード切替制御部102により第2LCD40が通常表示モードに切り替えられ、輝度調節部70bによりバックライトの明るさが通常状態に設定される。これにより、第2LCD40に通常輝度で顔拡大画像86が表示される。また、シャッタボタン34の半押しにより、露出制御、焦点調整も行われる。
【0074】
シャッタボタン34が半押しされている間、第1表示モード切替制御部102は、上述の第1〜第3条件が全て満たされているか否かをチェックして、各LCD20,40の表示モードを切り替え制御する。そして、シャッタボタン34が全押しされたら、上述の撮影処理が実行される。
【0075】
以上のように本発明の第2実施形態では、第1及び第2条件を満たしてはいるが、シャッタボタン34が押下される第3条件を満たしていないときに、第2LCD40を低輝度モードに切り替えて、バックライトの明るさを低輝度状態に設定するようにしたので、上記第1実施形態と同様に、2画面表示を行う場合に第2LCD40による電力消費を可能な限り抑えて、省電力化を図ることができる。
【0076】
次に、図13を用いて本発明の第3実施形態のデジタルカメラ110について説明を行う。デジタルカメラ110は、基本的にはデジタルカメラ10と同じ構成である。ただし、デジタルカメラ100では、省電力モード設定下において第1及び第2条件が満たされている場合でも、電池33の電池残量が所定の閾値を超えている第4条件が満たされていない場合には、第2LCD40を表示停止モードに切り替えてオフにする。
【0077】
また、第2LCD40がオフにされた場合には、第1LCD20のみで2画面表示を行う。このため、CPU50には、上述の第1表示モード切替制御部90と基本的に同じ第1表示モード切替制御部90a、電池残量判定部111(判定手段)、第2表示モード切替制御部112(第2表示モード切替手段)が設けられ、第1表示制御回路65には表示処理部65aが設けられている。
【0078】
電池残量判定部111は、電池残量検出回路72からCPU50に常時或いは一定時間ごとに入力される電池残量の検出信号に基づき、電池33の電池残量が所定の閾値(例えば最大電池残量の半分)を下回ったか否かを判定する。第1表示モード切替制御部90aは、上述の第1条件及び第2条件が満たされている場合においても、電池残量判定部111による判定結果に基づき、電池残量が閾値を超えている第4条件が満たされていない場合には、第2LCD40を表示停止モードに切り替えてオフさせる。
【0079】
第2表示モード切替制御部112は、第4条件のみが満たされずに第2LCD40がオフにされたら、第1LCD20を全体画像85が全画面表示される全画面表示モードから2画面表示モード(画像同時表示モード)に切り替える。
【0080】
図14に示すように、2画面表示モードへの切り替えに応じて、第1表示制御回路65の表示処理部65aは、第1LCD20の画面を2つの小画面領域20a,20bに分割して、小画面領域20aに収まるように電子的に縮小した全体画像85aを小画面領域20aに表示させる。これと同時に表示処理部65aは、顔検出処理で検出された顔画像82を小画面領域20bに収まるように電子的に拡大した顔拡大画像86aを小画面領域20bに表示させる。これにより、第1LCD20に全体画像85aと顔拡大画像86aとが2画面表示される。なお、両画像85a,86aのサイズ、つまり、小画面領域20a,20bのサイズは適宜変えてもよい。
【0081】
ユーザは、第1LCD20に2画面表示される全体画像85a、顔拡大画像86aにより、フレーミング及び人物80の顔のピントを確認することができる。この場合には、第1LCD20のみがオンされているので、電力消費が抑えられる。
【0082】
次に、図15のフローチャートを用いて本発明の第3実施形態のデジタルカメラ110の作用について説明を行う。なお、なお、電源がオンされて省電力モード及び顔画像拡大モードが設定された後、第2LCD40の位置検出が完了するまでは上記第1実施形態と同じであるため説明は省略する。第1表示モード切替制御部90aは、上述の第1条件及び第2条件が満たされたら、電池残量判定部111の判定結果、つまり、電池残量検出回路72で検出された電池33の電池残量が閾値を超えている第4条件を満たしているか否かを参照する。
【0083】
第1表示モード切替制御部90aは、第4条件が満たされている場合、つまり、電池残量>閾値の場合には、第2LCD40を通常表示モードに切り替える。上述したように、第2LCD40がオンされて、第1及び第2LCD20,40にそれぞれ全体画像85、顔拡大画像86が表示される2画面表示が行われる。ユーザは、第1LCD20に表示される全体画像85を見ながらフレーミングを行いつつ、第2LCD40に表示される顔拡大画像86により人物80の顔にピントが合っているか否かを確認する。
【0084】
また、第1表示モード切替制御部90aは、第4条件が満たされていない場合、つまり、電池残量<閾値の場合には、第2LCD40を表示停止モードに切り替えてオフにする。これと同時に第2表示モード切替制御部90aは、第1LCD20を全画面表示モードから2画面表示モードに切り替える。
【0085】
2画面表示モードに切り替えられると、第1表示制御回路65の表示処理部65aは、第1LCD20の小画面領域20aに全体画像85aを表示させ、小画面領域20bに顔拡大画像86aを表示させる(図14参照)。ユーザは、第1LCD20のみに2画面表示される全体画像85a、顔拡大画像86aを見ながら、フレーミングと人物80の顔のピントとを確認する。
【0086】
第1及び第2LCD20,40による2画面表示中、及び第1LCD20による2画面表示中に、第1及び第2表示モード切替制御部90a,112は、上述の第1、第2、第4条件がそれぞれ満たされているか否かをチェックして、各LCD20,40の表示モードを切り替え制御する。そして、シャッタボタン34が半押しされた後、さらに全押しされたら、上述の撮影処理が実行される。
【0087】
以上のように本発明の第3実施形態では、上記第1実施形態の第1及び第2条件を満たしてはいるが、電池33の電池残量が所定の閾値を超えている第4条件を満たしていないときに、第2LCD40を表示停止モードに切り替えてオフにするようにしたので、電池残量が少なくなっている場合に電力消費を減らして省電力化を図ることができる。また、第4条件のみが満たされずに第2LCD40がオフにされた場合には、第1LCD20のみでも2画面表示が行えるようにしたので、フレーミングと人物80の顔のピントとを確認することができる。
【0088】
なお、上記第3実施形態では、第4条件のみが満たされていないときに、第1LCD20のみで2画面表示を行うようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも第1条件(顔検出)が満たされている状態で第2LCD40がオフされたときに、第1LCD20のみで2画面表示を行ってもよい(図14参照)。
【0089】
次に、図16を用いて本発明の第4実施形態のデジタルカメラ120について説明を行う。デジタルカメラ120は、基本的には第3実施形態のデジタルカメラ110と同じである。ただし、デジタルカメラ120では、省電力モード下において第1条件(顔検出)及び第2条件(第2LCD位置)が満たされ且つ第4条件(電池残量)が満たされない場合に、上述の第3条件(シャッタボタン押下)が満たされている間は第2LCD40を通常表示モードに切り替え、第3条件が満たされない間は第2LCD40を低輝度モードに切り替える。
【0090】
CPU50には、上述の第2実施形態(図11参照)の第1表示モード切替制御部102とほぼ同じ第1表示モード切替制御部102aが設けられている。第1表示モード切替制御部102aは、第1条件及び第2条件のいずれかが満たされていない場合は、第2LCD40を表示停止モードに切り替えてオフにする。そして、第1表示モード切替制御部102aは、第1、第2、第4条件が満たされている場合には第2LCD40を通常表示モードに切り替え、第4条件のみが満たされない場合には第2LCD40を低輝度モードに切り替える。低輝度モードに切り替えられると、上述したように、輝度調節部70bにより第2LCD40のバックライト(LED等)の明るさが低輝度状態に設定され、顔拡大画像86が低輝度で第2LCD40に表示される。
【0091】
低輝度モード下において、シャッタボタン34が半押しされて第3条件が満たされたら、第1表示モード切替制御部102aは第2LCD40を低輝度モードから通常表示モードに切り替える。この表示モードの切り替えに応じて、輝度調節部70bにより第2LCD40のバックライトの明るさが通常状態に設定される。これにより、電池33の電池残量が閾値を下回っている場合でも、シャッタボタン34が押下されている間だけは、顔拡大画像86が通常輝度で第2LCD40に表示されて、第1及び第2LCD20,40による2画面表示が行われる。
【0092】
次に、図17を用いて本発明の第4実施形態のデジタルカメラ120の作用について説明する。なお、第2LCD40の位置検出が完了して、電池33の電池残量が閾値を超えている第4条件を満たしているか否かの判定を行うまでは上記第3実施形態と同じであるため説明は省略する。
【0093】
第1表示モード切替制御部102aは、第1、第2、第4条件が満たされている場合には第2LCD40を通常表示モードに切り替える。これにより、第2LCD40がオンされて、第1及び第2LCD20,40にそれぞれ全体画像85、顔拡大画像86が表示される2画面表示が行われる。また、第1表示モード切替制御部102aは、第1及び第2条件は満たされるが第4条件が満たされない場合において、シャッタボタン34が押下される第3条件が満たされない間は、第2LCD40を低輝度モードに切り替えて、顔拡大画像86を低輝度で第2LCD40に表示させる。
【0094】
この状態でシャッタボタン34が半押しされて第3条件が満たされると、第1表示モード切替制御部102aは、第2LCD40を低輝度モードから通常表示モードに切り替える。これにより、シャッタボタン34が押下されている間は、顔拡大画像86が通常輝度で第2LCD40に表示されて、第1及び第2LCD20,40による通常輝度の2画面表示が行われる。また、また、シャッタボタン34の半押しにより、露出制御、焦点調整も行われる。
【0095】
2画面表示中に、第1表示モード切替制御部102aは、上述の第1〜第4条件がそれぞれ満たされているか否かをチェックして、各LCD20,40の表示モードを切り替え制御する。そして、シャッタボタン34が全押しされたら、上述の撮影処理が実行される。
【0096】
以上のように本発明の第4実施形態では、上述の第1及び第2条件を満たしてはいるが、電池33の電池残量が所定の閾値を超えている第4条件を満たしていない場合において、シャッタボタン34が押下される第3条件を満たしている間のみ第2LCD40を通常表示モードに切り替え、第3条件を満たしていない間は第2LCD40を低輝度モードに切り替えるようにしたので、上記第3実施形態と同様に、電池残量が少なくなっている場合に電力消費を減らして省電力化を図ることができる。
【0097】
次に、図18を用いて本発明の第5実施形態のデジタルカメラ130について行う。このデジタルカメラ130は、上記第1実施形態のデジタルカメラ10と基本的に同じである。ただし、デジタルカメラ130は、省電力モード下において上述の第1条件(顔検出)が満たされているが第2条件(第2LCD位置)が満たされない場合に、上記第3実施形態と同様に第1LCD20のみで2画面表示を行う。このため、CPU50には第2表示モード切替制御部112aが設けられ、第1表示制御回路65には上述の表示処理部65aが設けられている。
【0098】
第2表示モード切替制御部112aは、第1条件は満たされるが第2条件が満たされずに第2LCD40がオフにされたら、第1LCD20を上述の全画面表示モードから2画面表示モードに切り替えて、第1LCD20のみによる2画面表示を行う(図14参照)。この状態で第2LCD40が突出位置に移動されて第2条件も満たされたら、第1表示モード切替制御部90は第2LCD40を表示停止モードから通常表示モードに切り替え、第2表示モード切替制御部112aは第1LCD20を2画面表示モードから全画面表示モードに切り替える。
【0099】
図19のフローチャートを用いて本発明の第5実施形態のデジタルカメラ130の作用について説明を行う。電源がオンされて省電力モード及び顔画像拡大モードが設定された後、第1表示モード切替制御部90は、第1及び第2条件のいずれかが満たされない場合には第2LCD40を表示停止モードに切り替え、第1及び第2条件の両方が満たされる場合には第2LCD40を通常表示モードに切り替える。
【0100】
第2表示モード切替制御部112aは、第1条件は満たされるが第2条件が満たされない場合、つまり、人物80の顔は検出されたが第2LCD40は収納位置などにある場合において、第1LCD20を全画面表示モードから2画面表示モードに切り替える。この表示モード切替に応じて、表示処理部65bにより第1LCD20に全体画像85aと顔拡大画像86aとが2画面表示される(図14参照)
【0101】
上述したように,第1及び第2表示モード切替制御部90,112aは、上述の第1、第2条件がそれぞれ満たされているか否かを常時或いは一定時間ごとにチェックして、各LCD20,40の表示モードを切り替え制御する。そして、シャッタボタン34が半押しされた後、さらに全押しされたら、上述の撮影処理が実行される。
【0102】
以上のように本発明の第5実施形態では、第1条件(顔検出)は満たされているが、第2LCD40が突出位置にある第2条件が満たされない場合でも、第1LCD20のみでも2画面表示が行えるようにしたので、フレーミングと人物80の顔のピントとを確認することができる。なお、上述したように第1LCD20のみで2画面表示を行った場合には、全体画像及び顔拡大画像の拡大率が小さくなってしまうので、第1及び第2LCD20,40の両方を用いて2画面表示を行うことが好ましい。
【0103】
なお、上記第1〜第5実施形態では、第2LCD20はその表示画面(モニタ画面)がカメラ本体10aの背面側を向いた状態で固定されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図20に示すように、第2LCD20を、カメラ本体10a内に設けられた図示しないモニタ保持機構に保持される基台140と、基台140の上面から鉛直方向に延びた取付軸141に取り付けられ、この取付軸141回りに回転自在なLCD本体142とから構成される。これにより、第2LCD40が突出位置にあるときに、LCD本体142を回転させてその表示画面をカメラ本体10aの前面側に向けることができる。その結果、ユーザ(撮影者)が自身を撮影する所謂セルフ撮影を行うことができる。
【0104】
このようにセルフ撮影を可能にする場合には、例えばLCD本体142の表示画面がカメラ本体10aの前面側または背面側のいずれを向いているかを検出する検出センサを設けて、LCD本体142の表示画面が背面側を向いているときは顔拡大画像86を表示させ、LCD本体142の表示画面が前面側を向いているときは全体画像85を表示させるようにしてもよい。
【0105】
なお、上記各実施形態では、第2LCD40の突出位置及び収納位置への移動はユーザが手動で行うようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、モータ、ギヤ、リードスクリュウ等から構成されるシフト機構を用いて第2LCD40の移動を自動で行えるようにしてもよい。
【0106】
また、上記各実施形態では、第2LCD40はカメラ本体10aの上面に設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラ本体10aの側面や底面に設けられていてもよい。
【0107】
なお、上記各実施形態では、カメラ本体10a内に収納された収納位置とカメラ本体10aから突出した突出位置との間で移動自在な所謂ポップアップ式の第2LCD40を例に挙げて説明したが本発明はこれに限定されるものではく、第2LCDがヒンジ機構を介してカメラ本体10aの上面、底面、側面に取り付けられていてもよい。この場合には、第2LCDは、その表示画面がカメラ本体10aの各面に重ね合わされた重ね合わせ位置と、表示画面がカメラ本体10aの背面側を向くように各面から起立した起立位置との間で回動される。
【0108】
また、上記各実施形態では、被写体撮影時に第1及び第2LCD40による2画面表示を行う場合を例に挙げて説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、メモリカード30などから読み出された画像を再生表示する再生モード時にも同様に2画面表示を行うようにしてもよい。
【0109】
なお、上記各実施形態では、被写体画像中の主要被写体として人物80の顔を例に挙げて説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、主要被写体は人物以外の動物、植物、建物など何でもよい。
【0110】
また、上記各実施形態では、画像を表示するモニタに液晶ディスプレイを用いた場合を例に挙げて説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば有機または無機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどの各モニタを用いることができる。
【0111】
なお、上記各実施形態のデジタルカメラは、第1及び第2LCDの2つのモニタしか設けられていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、モニタが3つ以上設けられていてもよい。この場合には、全体画像と顔拡大画像とを表示するモニタがそれぞれ少なくとも1つずつあればよい。また、人物が複数検出された場合には、各人物の顔をそれぞれ別々のモニタに表示させるようにしてもよい。
【0112】
また、上記第2〜第5実施形態としてそれぞれ別々のデジタルカメラを例に挙げて説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば省電力モード切替ダイヤルを設けて第2〜第5実施形態で説明した省電力制御を1つのデジタルカメラで選択できるようにしてもよい。
【0113】
なお、上記各実施形態では、撮像装置としてデジタルカメラを例に挙げて説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばカメラ付き携帯電話機などの各種撮像装置に本発明を適用することができる。また、本発明は撮像装置に限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピュータやハードディスクフォトストレージと、これらにに接続された2台のモニタとからなる画像再生表示装置や、画像入力可能で複数のモニタを備えた各種電子機器(携帯電話機、ゲーム機)などの各種表示装置にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】第1実施形態のデジタルカメラの正面斜視図である。
【図2】第1実施形態のデジタルカメラの背面斜視図であり、第2LCDが収納位置にある状態を示したものである。
【図3】第1実施形態のデジタルカメラの背面斜視図であり、第2LCDが突出位置にある状態を示したものである。
【図4】第1実施形態のデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図5】静止画撮影モード下における第1実施形態のデジタルカメラの背面図である。
【図6】顔画像拡大モード下における第1実施形態のデジタルカメラの背面図である。
【図7】第1実施形態のデジタルカメラの各LCDの表示制御を説明するためのフローチャートである。
【図8】顔画像拡大モード下における第1実施形態のデジタルカメラの背面図であり、人物が2人いる状態を示したものである。
【図9】第1実施形態のデジタルカメラにおいて、図7とは異なる各LCDの表示制御を説明するためのフローチャートである。
【図10】第1実施形態のデジタルカメラの背面斜視図であり、顔画像拡大モード下においてシャッタボタン半押し前の状態を示したものである。
【図11】第2実施形態のデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図12】第2実施形態のデジタルカメラの各LCDの表示制御を説明するためのフローチャートである。
【図13】第3実施形態のデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図14】顔画像拡大モード下における第3実施形態のデジタルカメラの背面図であり、電池残量が閾値を下回ったときの状態を示したものである。
【図15】第3実施形態のデジタルカメラの各LCDの表示制御を説明するためのフローチャートである。
【図16】第4実施形態のデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図17】第4実施形態のデジタルカメラの各LCDの表示制御を説明するためのフローチャートである。
【図18】第5実施形態のデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図19】第5実施形態のデジタルカメラの各LCDの表示制御を説明するためのフローチャートである。
【図20】第2LCD表示画面をカメラ本体の前面側に向けることが可能な他の実施形態のデジタルカメラの正面斜視図である。
【符号の説明】
【0115】
10,100,110,120,130 デジタルカメラ
10a カメラ本体
20 第1LCD
33 電池
34 シャッタボタン
40 第2LCD
50 CPU
65 第1表示回路制御部
70 第2表示回路制御部
70a 表示処理部
70b 輝度調節部
72 電池残量検出センサ
78 顔検出回路
80 人物
81 顔領域
82 顔画像
86 顔拡大画像
88 LCD位置検出センサ
90,90a,102,102a 第1表示モード切替制御部
111 電池残量判定部
112,112a 第2表示モード切替制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が入力される画像入力手段と、
前記画像の全体画像を表示する全体画像用モニタと、
前記画像を解析して主要被写体像を検出する主要被写体像検出手段と、
前記主要被写体像検出手段により検出された前記主要被写体像を拡大処理する画像拡大処理手段と、
前記主要被写体像の拡大画像を表示する拡大画像用モニタと、
前記拡大画像用モニタを、前記拡大画像を表示する通常表示モードと、前記拡大用モニタをオフにする表示停止モード、または前記通常表示モード時よりも前記拡大画像用モニタの輝度を低くした低輝度表示モードの少なくともいずれか一方とに切替可能な第1表示モード切替手段とを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第1表示モード切替手段は、前記主要被写体像検出手段により前記主要被写体像が検出される第1条件が満たされないときは、前記拡大画像用モニタを前記表示停止モードに切り替えることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記拡大画像用モニタは、前記画像入力手段を収納する筐体内に収納された収納状態と、前記筐体から突出した突出状態とに移動可能に保持されているとともに、前記拡大画像用モニタが前記突出状態にあるか否かを検出するモニタ状態検出手段を備え、
前記第1表示モード切替手段は、前記拡大画像用モニタが前記突出状態にある第2条件が満たされないときは、前記拡大画像用モニタを前記表示停止モードに切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の表示装置。
【請求項4】
前記拡大画像用モニタに前記拡大画像を表示するための操作を行う操作スイッチを備えており、
前記第1表示モード切替手段は、前記操作スイッチが操作される第3条件を満たしていないときは、前記拡大画像用モニタを前記表示停止モードに切り替えることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の表示装置。
【請求項5】
装置全体に電力を供給する電池と、
前記電池の電池残量を検出する電池残量検出手段と、
前記電池残量が所定の閾値を下回ったか否かを判定する判定手段とを備え、
前記第1表示モード切替手段は、前記電池残量が前記閾値を超えている第4条件が満たされないときは、前記拡大画像用モニタを前記表示停止モードに切り替えることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の表示装置。
【請求項6】
前記全体画像用モニタを、前記全体画像をモニタ画面全体に表示する全画面表示モードと、前記モニタ画面に前記全体画像及び前記拡大画像を並べて表示する画像同時表示モードとに切替可能な第2表示モード切替手段を備え、
前記第2表示モード切替手段は、前記拡大画像用モニタが前記表示停止モードに切り替えられた際に前記第1条件が満たされていれば、前記全体画像用モニタを前記画像同時表示モードに切り替えることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の表示装置。
【請求項7】
前記拡大画像用モニタに前記拡大画像を表示するための操作を行う操作スイッチを備えており、
前記第1表示モード切替手段は、前記第1及び第2条件が満たされたときに、前記操作スイッチが操作される第3条件が満たされる間は、前記拡大画像用モニタを前記通常表示モードに切り替え、前記第3条件が満たされない間は、前記拡大画像用モニタを前記低輝度表示モードに切り替えることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の表示装置。
【請求項8】
装置全体に電力を供給する電池と、
前記電池の電池残量を検出する電池残量検出手段と、
前記電池残量が所定の閾値を下回ったか否かを判定する判定手段とを備え、
前記第1表示モード切替手段は、前記第1及び第2条件が満たされたときに、前記第3条件、または前記電池残量が前記閾値を超えている第4条件の少なくともいずれか一方が満たされている間は、前記拡大画像用モニタを前記通常表示モードに切り替え、前記第3及び第4条件の両方が満たされない間は、前記拡大画像用モニタを前記低輝度表示モードに切り替えることを特徴とする請求項7記載の表示装置。
【請求項9】
被写体を撮像して画像を得る撮像手段と、前記撮像手段より入力される前記画像を表示する請求項1ないし8いずれか1項記載の表示装置とを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
前記操作スイッチは、シャッタボタンであることを特徴とする請求項9記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−236489(P2008−236489A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−74359(P2007−74359)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】