説明

表示装置

【課題】 表示パネルを強固に筐体に保持するために、第1の基板に掛かる掛止部を大きくした場合であっても、狭額縁かつ薄型の表示装置を得ることができる。また、表示パネルを筐体内に嵌め込む場合に、掛止部が表示パネルの挿入の支障とならない、組立作業性を向上させた表示装置を得ることができる表示装置を得る。
【解決手段】 表示パネル6の第1の基板7は、端子11を形成する領域となる、第2の基板8の側方端面8aより側方に突出する張出部12を1辺のみに有し、表示パネル6を保持する筐体3の掛止部13は、張出部11を掛止しており、面状光源装置5を表示パネル6に貼り合わせる固着部14は、第1の基板7の底面7cにおける周縁部のうち、掛止部13で掛止する辺以外の少なくとも1辺の縁部7aに設けられているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、対向する二枚の基板からなる表示パネルを備えた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の液晶表示装置においては、支持体におけるフック部が設けられた一端部とは反対側の端部には、張出部が形成されていて、この張出部の背面は、導光板部の上面に設けられた固着面部に対して両面粘着テープを介して接着されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、筐体内に液晶表示パネルを収めると、液晶表示パネルの下ガラスの張り出し部の上面にフック部が掛止する(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−258753号公報(第5頁左欄第16行−第21行、第1図、図2)
【特許文献2】特開2003−279932号公報(第3頁左欄第40行−右欄第1行、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示された、従来の液晶表示装置では、フック部は透明基板の表面上に貼着された偏光板にかからないようにその張出量が制限されているのだが、液晶表示パネルを強固に支持体に保持するためには、透明基板に掛かるフック部の面積(透明基板上の偏光板が貼着していない額縁領域)を大きくする必要がある。このため、液晶表示装置の狭額縁化が困難になるという問題点があった。
【0006】
また、表示面側の透明基板の表面上に掛かるフック部の厚みが液晶表示装置全体の厚みを増すことになり、薄型化が困難になるという問題点があった。
【0007】
また、特許文献2に示された、従来の液晶表示装置では、下ガラスの張り出し部は、液晶表示パネルの相対する側方にそれぞれ突出する一対の張り出し部からなり、複数のフック部が下ガラスの相対する張り出し部を掛止する構造であるために、液晶表示パネルを枠体内に嵌め込む場合に、フック部が液晶表示パネルの挿入の支障となり、組立作業性が悪いという問題点があった。
【0008】
また、液晶表示パネルを枠体内に嵌め込む場合に、液晶表示パネルに加える力加減によっては、液晶表示パネルの上面から加えた力がフック部に集中し、ガラス基板の割れが発生するなどの問題点があった。
【0009】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、液晶表示パネルを強固に支持体に保持するために、透明基板に掛かるフック部の面積を大きくした場合であっても、狭額縁の液晶表示装置を得るものである。
【0010】
また、第2の目的は、液晶表示パネルに掛かるフック部の厚みによる液晶表示装置全体の厚みを増すことなく、薄型の液晶表示装置を得るものである。
【0011】
また、第3の目的は、液晶表示パネルを枠体内に嵌め込む場合に、フック部が液晶表示パネルの挿入の支障とならない、組立作業性を向上させた液晶表示装置を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明に係る表示装置においては、表示パネルの第1の基板は、外部からの映像信号を入力するための端子を形成する領域となる、第2の基板の側方端面より側方に突出する張出部を1辺のみに有し、表示パネルを保持する筐体の掛止部は、張出部を掛止しており、面状光源装置を表示パネルに貼り合わせる固着部は、第1の基板の底面における周縁部のうち、掛止部で掛止する辺以外の少なくとも1辺の縁部に設けられているものである。
【発明の効果】
【0013】
この発明は、表示パネルの第1の基板は、外部からの映像信号を入力するための端子を形成する領域となる、第2の基板の側方端面より側方に突出する張出部を1辺のみに有し、表示パネルを保持する筐体の掛止部は、張出部を掛止しており、面状光源装置を表示パネルに貼り合わせる固着部は、第1の基板の底面における周縁部のうち、掛止部で掛止する辺以外の少なくとも1辺の縁部に設けられていることにより、表示パネルを強固に筐体に保持するために、第1の基板に掛かる掛止部の面積を大きくした場合であっても、狭額縁の表示装置を得ることができる。また、表示パネルに掛かる掛止部の厚みによる表示装置全体の厚みを増すことなく、薄型の表示装置を得ることができる。また、表示パネルを筐体内に嵌め込む場合に、掛止部が表示パネルの挿入の支障とならない、組立作業性を向上させた表示装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
実施の形態1.
図1はこの発明を実施するための実施の形態1における表示装置の概略構成を示す斜視図、図2はこの発明を実施するための実施の形態1における表示装置の概略構成を示す平面図、図3は図2に示す表示装置の矢視III−III線の部分断面図、図4は図2に示す表示装置の他の掛止部の形状を示す矢視IV−IV線における部分断面図、図5は図2に示す表示装置のさらに他の掛止部の形状を示す矢視V−V線における部分断面図である。
【0015】
図1〜5において、図示しない光源を導光板1の少なくとも1つの側面1aに配設させ、光源から出射する光を光源近傍の側面1aから導光板1に入射する。導光板1は、光源からの光を表示面側である上面1bから出射するように光を伝播させる。
【0016】
光源として、冷陰極管などの線状光源、発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下、LEDと称す)やレーザーダイオード(Laser Diode:LD)などの点状光源が挙げられる。LEDには、赤色(R)の光を発する赤色LEDと、緑色(G)の光を発する緑色LEDと、青色(B)の光を発する青色LEDとがあり、これらを混色して白色光とすることもできる。
【0017】
導光板1は屈折率が1.4〜1.6程度のポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、もしくはシクロオレフィン系などの樹脂板またはガラス基板などの光を透過する機能を有するものである。特に、ポリカーボネートやシクロオレフィン系樹脂を使用することにより、温度変化による導光板1の寸法変化が少なくなり、より広い温度範囲で使用することができるので好ましい。
【0018】
導光板1の底面1cおよび側面1aには、導光板1の上面1b以外から出射する光を導光板1内に再入射させる反射シート2を近接させ、筐体3の内部に導光板1および反射シート2を配設している。
【0019】
反射シート2は、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレンテレフタレート(PET)に硫酸バリウムもしくは酸化チタンを混ぜ合わせた材料、樹脂に微細な気泡を形成した材料、金属板に銀を蒸着した材料、または金属板に酸化チタン等を含む塗料を塗布した材料からなる。
【0020】
なお、反射シート2の反射率は、反射面での反射ロスを抑えるために90%以上であることが好ましい。また、筐体2は、ポリカーボネート(PC)やABSなどの合成樹脂で形成されるが、筐体2の材料を反射材料で構成することや、筐体3の内側に白色の塗料等を塗布することなどで、反射率を高め、より一層内部での反射がよくなり、光源から出射される光の損失が少なくなるため好ましい。また、筐体3が反射シート2の機能を兼ねるようにしても部材点数を削減できるために好ましい。
【0021】
導光板1上には光を効果的に利用するための複数枚の光学シートからなる光学シート類4を配置し、後述する液晶表示パネルを導光板1上に光学シート類4を介して配置する。
【0022】
なお、光学シート類4はレンズシートを拡散シートで挟み込む構成である。また、輝度の向上が必要な場合には、複数枚のレンズシートをその表面に形成されるシートのプリズムの方向を考慮して組み合わせてもよい。また、拡散シートは、拡散性を向上させる場合に、2枚以上用いることが可能である。さらに、レンズシートの配光特性によってはレンズシートを1枚としてもよいし、または使用しなくてもよい。さらに、保護シート、レンズシートまたは偏光反射シートを組み合わせてもよい。また、いずれも使用しないこともでき、求める輝度や配光特性等を鑑みて最適化することが好ましい。
【0023】
このように、筐体1の内部に、図示しない光源、ランプリフレクタ、導光板1、反射シート2および光学シート類4を内包することで、光源である点状光源または線状光源から出射した光を表示面側に面状に出射する面状光源装置5を構成している。
【0024】
面状光源装置5の上部に配置される表示パネル6として、液晶の複屈折性を応用した液晶表示パネル、文字や絵が透明板に印刷された印刷物などが挙げられるが、この実施の形態1においては、表示パネル6として液晶表示パネルを用いる。
【0025】
表示パネル6は、面状光源装置5側に位置する矩形状の第1の基板7、および第1の基板7に対向して表示面側に位置する第2の基板8からなる。
【0026】
特に、液晶表示パネルは、絶縁性の第1の基板7であるガラス基板上に、スイッチング素子となる薄膜トランジスタ(以下、TFTと称す)、画素電極等の電極および配線などを形成したTFTアレイ基板、絶縁性の第2の基板8であるガラス基板上に着色層などを形成したカラーフィルタ基板(以下、CF基板と称す)、第1の基板7および第2の基板8を等間隔に保持するスペーサ、第1の基板7および第2の基板8を貼り合わせるシール材、第1の基板7および第2の基板8のあいだに液晶を注入した後に封止する封止材、液晶に初期配向をもたせる配向膜、並びに第1の基板7の底面7c上に配置された第1の偏光板9aおよび第2の基板8の上面8b上に配置された第2の偏光板9bなどにより構成されるが、この実施の形態1においては、既存の液晶表示パネルを用いるので詳細な説明は省略する。
【0027】
なお、液晶表示パネルにおいて、表示領域6a内にある第1の基板7上の配線から表示領域6a外に引き出された引出配線10と外部回路とを接続する端子11を形成する、第2の基板8と重ならない領域を第1の基板7は有している。
【0028】
この実施の形態1においては、第2の基板8と重ならない領域であり、端子11を露出するように、第2の基板8の側方端面8aより側方に突出する第1の基板7の張出部12は、第1の基板7の1辺のみに有している。
【0029】
また、張出部12は、第1の基板7の上面7bにおける対向する2つの第1の縁部7dと、対向する2つの第1の縁部7dに隣接する第2の縁部7eとを有し、第1の縁部7dと第2の縁部7eとにより角部7fをなしている。
【0030】
また、張出部12には、引出配線10および端子11を形成した領域以外に、引出配線10および端子11に重ならない回避領域7gを有しており、この実施の形態1においては、回避領域7gが角部7f近傍になるように、引出配線10および端子11を配置している。
【0031】
さらに、第1の基板7の底面7cには、表示領域6aを取り囲むように、周縁部である4辺の縁部7aにおいて、表示パネル6を面状光源装置5に貼り合わせる固着部14を設ける。固着部14としては、両面テープやその他の接着剤が挙げられる。
【0032】
両面テープはポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂で形成されるが、黒色の両面テープを使用することで、面状光源装置5から出射される光のうち不要な光を効率よく遮断することが可能になり、表示装置の表示品位を向上することができる。また、白色や銀色などの両面テープを使用することで、表示領域周辺で乱反射され消費される光の再利用が可能になり、面状光源装5の高輝度化を図ることができる。
【0033】
なお、この実施の形態1においては、第1の偏光板9aは、表示パネル6の表示領域6aと表示領域6aの2mmほど外側の領域を覆うように配設されている。また、固着部14である両面テープは、第1の基板7の縁部7aから、第1の偏光板9a上であり表示領域6aに掛からない位置までの領域からなり、表示パネル6を面状光源装置5の光学シート類4に貼り合わせる。
【0034】
さらに、筐体3は、第1の基板7の上面7bを掛止する掛止部13を設けており、この実施の形態1においては、張出部12における2つの回避領域7gを、第2の縁部7e側から筐体1が延設する2つの掛止部13でそれぞれ掛止することにより、表示パネル6を保持している。
【0035】
掛止部13は、第1の基板7の上面7bと当接する掛止面13aと、筐体1から表示領域6aに向けて延在する面とを有し、この実施の形態1においては、図2および図3に示すように、延在する面は、掛止面13aと対向する上面13bと、第2の基板8の側方端面8aと対向する挿入面13cと、上面13bおよび挿入面13cと垂直な対向する2つの側面13dとからなる。
【0036】
また、掛止部13の高さ、すなわち、掛止部13の上面13bは、第2の基板7の上面7b上に配置された第2の偏光板9bの上面と同じ高さかそれ以下となるように、掛止面13aと上面13bとの間隔である掛止部13の厚さを設定する。例えば、第2の基板8の厚さを0.5mm程度、第2の偏光板9bの厚さを0.3mm程度とすると、掛止部13の厚さは0.8mm程度に設定できる。このように、固着部14および掛止部13により、表示パネル6を保持するのに十分な強度をもち、確実かつ強固に表示パネル6を保持しつつ、掛止部13は第2の偏光板9bの上面と同じ高さかそれ以下とすることができるため、表示装置の薄型化が可能となる。
【0037】
また、掛止部13は張出部12においてのみ当接するために、第1の偏光板9aおよび第2の偏光板9bと掛止部13とが重なることはない。このため、第1の偏光板9aおよび第2の偏光板9bの縁部と第1の基板7および第2の基板8の縁部との間隔を狭めることができ、狭額縁の表示装置を得ることができる。
【0038】
また、表示パネル6を筐体3に嵌め込む場合に、筐体3における掛止部13が延設する辺に対向する辺側から表示パネル6を掛止部13の掛止面13a下に挿入したうえで、面状光源装置5上の両面テープに表示パネル6を当接させることで、掛止部13が表示パネル6の挿入の支障とならず、組立作業性を向上させることができる。
【0039】
なお、図4に示すように、掛止部13の上面13bと挿入面13cとの接合部分であるコーナー部をR加工することや、図5に示すように、上面13bから表示領域6aにかけて挿入面13cを上面13bに対して傾斜するように、コーナー部を面取り加工してもよい。
【0040】
これにより、筐体3の内部に表示パネル6を導光板1の上面1bに対して垂直に挿入する場合に、挿入面13cから掛止面13cにかけて滑らかに表示パネル6を当接させて嵌め込むことができるので、組立作業性を向上させることができる。また、挿入時における表示パネル6と掛止部13との摩擦による異物の発生を抑制し、異物による表示パネルの表示不良などの不具合を抑制することができる。
【0041】
なお、この実施の形態1においては、第1の基板7の周縁部である4辺に、固着部14を設けたが、第1の基板7の底面7cにおける周縁部のうち、掛止部13で掛止する辺以外の少なくとも1辺の縁部7aに固着部14を設けることで、掛止部13および固着部14を同一の辺のみに設けた場合と比較して、掛止部13および固着部14により表示パネル6に対する垂直方向への表示パネル6の移動を制限することができるので好ましい。
【0042】
ここで、図3に示すように、表示パネル6の張出部12においては、第1の基板7上に第1の偏光板9aが存在しないために、第1の偏光板9aの厚さ分の段差が生じ、両面テープで表示パネル6と面状光源装置5とを十分な接着力をもって貼り付けられない。このため、表示パネル6の張出部12においては、筐体1または面状光源装置5と表示パネル6との間で隙間が生じ易くなり、光漏れなどの表示異常が発生するなどの問題点があった。しかしながら、この実施の形態1においては、十分な接着力を得られない張出部12においても、掛止部13の掛止面13aを第1の基板7の上面7bに当接させ掛止することができるので、筐体3の内部に液晶パネル6を安定して保持することができる。
【0043】
なお、表示パネル6を駆動する回路またはICを備えた回路基板は、表示パネル6に接続されたフレキシブル基板上または第1の基板7上にICチップ15等が直接実装され、さらにそれらの周辺に必要に応じて配置される。
【0044】
また、第1の基板7上の端子11に、Flexible Printed Circuit(以下、FPCと称す)や、Tape Carrier Package(以下、TCPと称す)などが接続され、表示パネル6に映像信号が入力される。表示パネル6に到達した面状光源装置5からの光は、映像信号に合わせて変調され、RGBそれぞれの色を表示することとなる。
【0045】
このように、表示パネル6を駆動する回路基板を備え、表示パネル6を面状光源装置5の上部に配置し、筐体3の内部に保持することで表示装置を構成する。
【0046】
以上のように、この実施の形態1における表示装置は、表示パネル6の第1の基板7を保持するように、固着部14および掛止部13を配設しているので、表示パネル6の張出部12における表示パネル6の浮きが発生せず、面状光源装置5と表示パネル6との隙間が生じない表示装置を得ることができる。また、容易に製造可能であり、薄型の表示装置を得ることができる。
【0047】
実施の形態2.
図6はこの発明を実施するための実施の形態2における表示装置の概略構成を示す平面図、図7は図6に示す表示装置の掛止部の他の配置を示す平面図、図8は図6に示す表示装置の掛止部のさらに他の配置を示す平面図である。図6〜図8において、図1〜5と同じ符号は、同一または相当部分を示し、その説明を省略する。
【0048】
この実施の形態2においては、掛止部13が第1の縁部7dに設けられているところのみが実施の形態1と異なるところであり、後述する掛止部13による作用効果以外は、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
【0049】
表示装置は、第1の基板7における第2の縁部7eが筐体3の側面から露出した状態で筐体3の内部に表示パネル6が配置され、第2の縁部7e近傍に信号入力用の端子11が形成され、FPCなどが接続される場合がある。
【0050】
この実施の形態2においては、図6に示すように、掛止部13を第1の縁部7dに配設することで、第1の基板7における第2の縁部7e近傍のFPC接続用の端子領域を狭めることなく、端子11を配置することができる。
【0051】
また、図7に示すように、掛止部13を第1の縁部7dおよび第2の縁部7eに配設することで、第1の縁部7dおよび第2の縁部7eに配設した、それぞれの掛止部13の形状を変えることなく、第1の基板7を保持する掛止面13aの面積を全体として大きくすることが可能になり、薄型で狭額縁を保ちつつ、より強固に表示パネル6を固定することができる。
【0052】
また、図8に示すように、掛止部13を第1の基板7の角部7fを保持するような形状で配設することで、表示パネル6を保持する領域を容易に大きくすることが可能である。また、第1の基板7の角部7fを筐体2に設けられた掛止部13下に挿入することで固定が可能になるため、より強固に保持することが可能であり、組立作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】この発明を実施するための実施の形態1における表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】この発明を実施するための実施の形態1における表示装置の概略構成を示す平面図である。
【図3】図2に示す表示装置の矢視III−III線の部分断面図である。
【図4】図2に示す表示装置の他の掛止部の形状を示す矢視IV−IV線における部分断面図である。
【図5】図2に示す表示装置のさらに他の掛止部の形状を示す矢視V−V線における部分断面図である。
【図6】この発明を実施するための実施の形態2における表示装置の概略構成を示す平面図である。
【図7】図6に示す表示装置の掛止部の他の配置を示す平面図である。
【図8】図6に示す表示装置の掛止部のさらに他の配置を示す平面図である。
【符号の説明】
【0054】
3 筐体
5 面状光源装置
6 表示パネル
7 第1の基板
7a 縁部
7b 上面
7c 底面
7d 第1の縁部
7e 第2の縁部
7f 角部
7g 回避領域
8 第2の基板
10 引出配線
11 端子
12 張出部
13 掛止部
14 固着部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源からの光を表示面側に出射する面状光源装置と、
前記面状光源装置側に位置する矩形状の第1の基板、および前記第1の基板に対向して表示面側に位置する第2の基板からなる表示パネルと、
前記第1の基板の底面における縁部において、前記表示パネルを前記面状光源装置に貼り合わせる固着部と、
前記第1の基板の上面を掛止する掛止部を設け、前記表示パネルを保持する筐体と、
を有する表示装置であって、
前記第1の基板は、外部からの映像信号を入力するための端子を形成する領域となる、前記第2の基板の側方端面より側方に突出する張出部を1辺のみに有し、
前記掛止部は、前記張出部を掛止しており、
前記固着部は、前記第1の基板の底面における周縁部のうち、前記掛止部で掛止する辺以外の少なくとも1辺の縁部に設けられていることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記掛止部は、前記張出部における、前記張出部に形成された配線および前記端子と重ならない回避領域を掛止していることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記回避領域は、前記第1の基板の上面における、角部近傍にあることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記張出部は、前記第1の基板の上面における対向する2つの第1の縁部、および前記第1の縁部と前記角部をなす第2の縁部を有し、
前記掛止部は、前記第2の縁部に設けられていることを特徴とする請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記張出部は、前記第1の基板の上面における対向する2つの第1の縁部、および前記第1の縁部と前記角部をなす第2の縁部を有し、
前記掛止部は、前記第1の縁部に設けられていることを特徴とする請求項3または4のいずれか1項記載の表示装置。
【請求項6】
前記掛止部は、前記角部に設けられていることを特徴とする請求項5記載の表示装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−330134(P2006−330134A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−150538(P2005−150538)
【出願日】平成17年5月24日(2005.5.24)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】