説明

超音速圧縮機ロータ及びその組み立て方法

【課題】超音速圧縮機システムの性能効率を向上させる、コスト効果があり且つ信頼性のあるロータに関する方法を提供する。
【解決手段】超音速圧縮機ロータは、半径方向内側面56と半径方向外側面58との間に延びる本体を含むロータディスク48と、本体に結合され且つロータディスクから外向きに延びた複数のベーン46とを備え、隣接するベーンが、ペアを形成し且つ隣接ベーンの各ペア間に流れチャンネルが定められるような向きにされ、流れチャンネルが入口開口と出口開口との間に延びており、超音速圧縮機ロータが更に、流れチャンネル内に位置付けられる少なくとも1つの超音速圧縮ランプを備え、超音速圧縮ランプは、流れチャンネルを通って送られる流体が入口開口における第1の速度と出口開口における第2の速度とにより特徴付けられ、第1の速度及び第2の速度の各々がロータディスク表面に対して超音速であるように流体を調整するよう構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で説明される主題は、全体的に、超音速圧縮機システムに関し、より詳細には、超音速圧縮機システムと共に用いる超音速圧縮機ロータに関する。
【背景技術】
【0002】
少なくとも一部の公知の超音速圧縮機システムは、駆動組立体と、ドライブシャフトと、流体を加圧するための少なくとも1つの超音速圧縮機ロータと、を含む。駆動組立体は、ドライブシャフトと共に超音速圧縮機ロータに結合され、駆動シャフト及び超音速圧縮機ロータを回転させる。
【0003】
公知の超音速圧縮機ロータは、ロータディスクに結合された複数のストレークを含む。各ストレークは、ロータディスクの周りで円周方向に向けられ、隣接するストレーク間に軸方向流れチャンネルを定める。少なくとも一部の公知の超音速圧縮機ロータは、ロータディスクに結合される超音速圧縮ランプを含む。公知の超音速圧縮ランプは、軸方向流路内に位置付けられ、また流路内で圧縮波を形成するよう構成される。
【0004】
公知の超音速圧縮機システムの作動中、駆動組立体は、高回転速度で超音速圧縮機ロータを回転させる。流体は、流れチャンネルにおいて超音速圧縮機ロータに対して超音速である速度によって特徴付けられるように超音速圧縮機ロータに流体が送られる。公知の超音速圧縮機ロータにおいて、流体が軸方向流れチャンネルを通って送られると、超音速圧縮機ランプにより流れチャンネル内で垂直衝撃波の形成が生じる。流体が垂直衝撃波を通過すると、流体の速度は、超音速圧縮機ロータに対して亜音速にまで低下する。垂直衝撃波により流体の速度が低下すると、流体のエネルギーも低下する。流れチャンネルを通る流体エネルギーの低下は、既知の超音速圧縮機システムの動作効率を低下させる可能性がある。公知の超音速圧縮機システムは、例えば、2005年3月28日、及び2005年3月23日にそれぞれ出願された、米国特許第7,344,900号及び第7,293,955号、並びに2009年1月16日に出願された米国特許出願公開2009/0196731に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7,434,400号明細書
【発明の概要】
【0006】
1つの態様において、超音速圧縮機ロータが提供される。超音速圧縮機ロータは、半径方向内側面と半径方向外側面との間に延びる本体を含むロータディスクを含む。複数のベーンが本体に結合される。ベーンは、ロータディスクから外向きに延びる。隣接するベーンが、ペアを形成し、隣接ベーンの各ペア間に流れチャンネルが定められるような向きにされる。流れチャンネルは入口開口と出口開口との間に延びる。少なくとも1つの超音速圧縮ランプが流れチャンネル内に位置付けられる。超音速圧縮ランプは、流れチャンネルを通って送られる流体が入口開口における第1の速度と出口開口における第2の速度とを含むように流体を調整するよう構成される。第1の速度及び第2の速度の各々は、ロータディスク表面に対して超音速である。
【0007】
別の態様において、超音速圧縮機システムが提供される。超音速圧縮機システムは、流体入口と流体出口との間に延びるキャビティを定める内側面を有するハウジングを含む。駆動シャフトがハウジング内に位置付けられる。駆動シャフトは、駆動組立体に回転可能に結合される。超音速圧縮機ロータが駆動シャフトに結合される。超音速圧縮機ロータは、流体入口と流体出口との間に位置付けられ、該流体入口から流体出口に流体を送るようにする。超音速圧縮機ロータは、半径方向内側面と半径方向外側面との間に延びる本体を有するロータディスクを含む。複数のベーンが本体に結合される。ベーンは、ロータディスクから外向きに延びる。隣接するベーンが、ペアを形成し、隣接ベーンの各ペア間に流れチャンネルが定められるような向きにされる。流れチャンネルは、入口開口と出口開口との間に延びる。少なくとも1つの超音速圧縮ランプが流れチャンネル内に位置付けられる。超音速圧縮ランプは、流れチャンネルを通って送られる流体が入口開口における第1の速度と出口開口における第2の速度とを含むように流体を調整するよう構成される。第1の速度及び第2の速度の各々は、ロータディスク表面に対して超音速である。
【0008】
更に別の態様において、超音速圧縮機ロータを組み立てる方法が提供される。本方法は、半径方向内側面と半径方向外側面との間に延びる本体を有するロータディスクを提供する段階を含む。複数のベーンが本体に結合される。隣接するベーンは、流れチャンネルが隣接ベーンの各ペア間に定められるような向きにされる。流れチャンネルは、入口開口と出口開口との間に延びる。少なくとも1つの超音速圧縮ランプは、複数のベーンの1つのベーン及びロータディスクのうちの一方に結合される。超音速圧縮ランプは、流れチャンネル内に位置付けられ、流れチャンネルを通って送られる流体が入口開口における第1の速度と出口開口における第2の速度とを含むように流体を調整するよう構成される。第1の速度及び第2の速度の各々は、ロータディスク表面に対して超音速である。
【0009】
本発明のこれらの及びその他の特徴、態様並びに利点は、図面全体を通して同じ参照符号が同様の部分を表す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、より良好に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】例示的な超音速圧縮機の概略図。
【図2】図1に示す超音速圧縮機と共に用いることができる例示的な超音速圧縮機ロータの斜視図。
【図3】図2に示す超音速圧縮機ロータの拡大斜視図。
【図4】切断線4−4に沿った図2に示す超音速圧縮機ロータの断面図。
【図5】領域5から見た、図3に示す超音速圧縮機ロータの一部の拡大断面図。
【図6】図1に示す超音速圧縮機と共に用いることができる代替の超音速圧縮機ロータの斜視図。
【図7】切断線7−7に沿った図6に示す超音速圧縮機ロータの一部の拡大平面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
別途指示されていない限り、本明細書で示される図面は、本発明の主要な発明の特徴を例証するものとする。これらの主要な発明の特徴は、本発明の1つ又はそれ以上の実施形態を含む様々なシステムにおいて適用可能であると考えられる。従って、図面は、当業者には公知の従来の全ての特徴を含むことを意図するものではなく、本発明の実施に必要とされるものを意図している。
【0012】
以下の明細書及び請求項において幾つかの用語を参照するが、これらは以下の意味を有すると定義される。
【0013】
単数形態は、前後関係から明らかに別の意味を示さない限り、複数形態も含む。
【0014】
「任意」又は「任意選択的に」とは、これに続いて記載されている事象又は状況が起こる場合があり、又は起こらない場合もあることを意味し、この記載は当該事象が起こる場合と起こらない場合を含む。
【0015】
本明細書及び請求項全体を通じてここで使用される近似表現は、関連する基本的機能の変更をもたらすことなく、許容範囲内で変わることのできるあらゆる定量的表現を修飾するのに適用することができる。従って、「約」及び「実質的に」などの1又は複数の用語により修飾される値は、指定される厳密な値に限定されるものではない。少なくとも幾つかの事例において、近似表現は、値を測定するための計器の精度に対応することができる。ここで、及び明細書及び請求項全体を通じて、範囲限界は組み合わせ及び/又は置き換えが可能であり、このような範囲は前後関係又は表現がそうでないことを示していない限り、識別され、ここに包含される部分範囲全てを含む。
【0016】
本明細書で使用される用語「上流側」は、超音速圧縮機システムの前方又は入口端部を指し、用語「下流側」は、超音速圧縮機システムの後方又は出口端部を指す。
【0017】
本明細書で使用される用語「超音速圧縮機ロータ」とは、超音速圧縮機ロータの流体流れチャンネル内に配置された超音速圧縮ランプを含む圧縮機ロータを指す。更に、超音速圧縮機ロータは、ロータの流れチャンネル内に配置された超音速圧縮ランプにおいて回転している超音速圧縮機ロータに衝突する移動流体(例えば、移動ガス)が超音速の相対流体速度を有するとみなされるように、回転軸の周りを高速で回転するよう設計されていることから「超音速」であると考えられる。相対流体速度は、超音速圧縮ランプにおけるロータ速度及び超音速圧縮ランプに衝突する直前の流体速度のベクトル和を用いて定義することができる。この相対流体速度は、「局所超音速入口速度」と呼ばれることもあり、特定の実施形態では、入口ガス速度と、超音速圧縮機ロータの流れチャンネル内に配置された超音速圧縮ランプの接線速度との合成である。超音速圧縮機ロータは、極めて高い接線速度で、例えば、300メートル/秒から800メートル/秒の範囲の接線速度で使用可能なように設計される。
【0018】
本明細書で記載される例示的なシステム及び方法は、流体チャンネルの出口にて超音速である速度によって流体が特徴付けられる流路を通じて流体を送ることができる超音速圧縮機ロータを提供することによって、既知の超音速圧縮機組立体の欠点を克服する。より具体的には、本明細書で記載される実施形態は、流れチャンネル内に配置され、且つ流れチャンネル内での垂直衝撃波の形成を阻止するよう構成された超音速圧縮ランプを含む。流れチャンネル内での垂直衝撃波の形成を阻止することにより、流体エントロピーの増大が低減される。
【0019】
図1は、例示的な超音速圧縮機システム10の概略図である。例示的な実施形態において、超音速圧縮機システム10は、吸気セクション12、吸気セクション12から下流側に結合された圧縮機セクション14、圧縮機セクション14から下流側に結合された排出セクション16、及び駆動組立体18を含む。圧縮機セクション14は、駆動シャフト22を含むロータ組立体20により駆動組立体18に結合される。例示的な実施形態において、吸気セクション12、圧縮機セクション14、及び排出セクション16の各々は、圧縮機ハウジング24内に位置付けられる。より具体的には、圧縮機ハウジング24は、流体入口26、流体出口28、及びキャビティ32を定める内側面30を含む。キャビティ32は、流体入口26と流体出口28との間に延び、流体入口26から流体出口28に流体を送るよう構成される。吸気セクション12、圧縮機セクション14、及び排出セクション16の各々は、キャビティ32内に位置付けられる。或いは、吸気セクション12及び/又は排出セクション16は、圧縮機ハウジング24内に位置付けられない場合もある。
【0020】
例示的な実施形態において、流体入口26は、流体源34から吸気セクション12に流体の流れを送るよう構成される。流体は、例えば、ガス、ガス混合気、及び/又は粒子含有ガスなどのあらゆる流体とすることができる。吸気セクション12は、流体入口26から圧縮機セクション14に流体を送るため、圧縮機セクション14と流れ連通して結合される。吸気セクション12は、速度、質量流量、圧力、温度、及び/又はあらゆる好適な流れパラメータなど、1つ又はそれ以上の予め定められたパラメータを有する流体流れを調整するよう構成される。例示的な実施形態において、吸気セクション12は、流体入口26から圧縮機セクション14に流体を送るため、流体入口26と圧縮機セクション14との間で結合される入口ガイドベーン組立体36を含む。入口ガイドベーン組立体36は、圧縮機セクション14に結合された1つ又はそれ以上の入口ガイドベーン38を含む。
【0021】
圧縮機セクション14は、吸気セクション12から排出セクション16に流体の少なくとも一部を送るため、吸気セクション12と排出セクション16との間で結合される。圧縮機セクション14は、駆動シャフト22に回転可能に結合される少なくとも1つの超音速圧縮機ロータ40を含む。超音速圧縮機ロータ40は、排出セクション16に送られる流体の圧力を高め、流体の体積を減少させ、及び/又は流体の温度を上昇させるよう構成される。排出セクション16は、超音速圧縮機ロータ40から流体出口28に流体を送るため、超音速圧縮機ロータ40と流体出口28との間で結合される出口ガイドベーン組立体42を含む。流体出口28は、出口ガイドベーン組立体42及び/又は超音速圧縮機ロータ40から、例えば、タービンエンジンシステム、流体処理システム、及び/又は流体貯蔵システムなどの出力システム44に流体を送るよう構成される。駆動組立体18は、駆動シャフト22を回転させて超音速圧縮機ロータ40及び/又は出口ガイドベーン組立体42の回転を引き起こすよう構成される。
【0022】
運転中、吸気セクション12は、流体源34から圧縮機セクション14に向けて流体を送る。圧縮機セクション14は流体を加圧し、加圧流体を排出セクション16に排出する。排出セクション16は、圧縮機セクション14からの加圧流体を流体出口28に通して出力システム44に送る。
【0023】
図2は、超音速圧縮機ロータ40の斜視図である。図3は、超音速圧縮機ロータ40の拡大斜視図である。図4は、図2に示す切断線4−4における超音速圧縮機ロータ40の断面図である。図3及び図4に示す同じ構成要素は、図2で使用した同じ参照符号で表記されている。例示的な実施形態において、超音速圧縮機ロータ40は、ロータディスク48に結合される複数のベーン46を含む。ロータディスク48は、環状ディスク本体50を含み、該ディスク本体50は、中心軸線54に沿ってディスク本体50を通ってほぼ軸方向に延びる内側円筒キャビティ52を定める。ディスク本体50は、半径方向内側面56、半径方向外側面58、及び端壁60を含む。半径方向内側面56は、内側円筒キャビティ52を定める。内側円筒キャビティ52は、実質的に円筒形状で且つ中心軸線54を中心として向けられる。内側円筒キャビティ52は、駆動シャフト22(図1に示す)を貫通して受けるようなサイズにされる。端壁60は、半径方向内側面56と半径方向外側面58との間で内側円筒キャビティ52から半径方向外向きに延びる。端壁60は、中心軸線54に垂直に向けられた半径方向64で定められる幅62を含む。
【0024】
例示的な実施形態において、各ベーン46は、端壁60に結合され、中心軸線54に対してほぼ平行の軸方向66で端壁60から外向きに延びる。各ベーン46は、入口縁部68及び出口縁部70を含み、該入口縁部68及び出口縁部70の間を延びる。入口縁部68は、半径方向内側面56に隣接して位置付けられる。出口縁部70は、半径方向外側面58に隣接して位置付けられる。例示的な実施形態において、隣接ベーン46は、ベーン46のペアを形成する。各ペア74は、入口開口76、出口開口78、及び隣接ベーン46間に流れチャンネル80を定めるような向きにされる。流れチャンネル80は、入口開口76及び出口開口78間に延び、入口開口76及び出口開口78まで流路(矢印82で表される(図4に示す))を定める。流路82は、ベーン46にほぼ平行な向きにされる。流体流れチャンネル80は、入口開口76から出口開口78まで半径方向64で流路82に沿って流体を送るようなサイズ、形状、及び向きにされる。入口開口76は、隣接するベーン46の隣接する入口縁部68間に定められる。出口開口78は、隣接するベーン46の隣接する出口縁部70間に定められる。ベーン46は、入口縁部68と出口縁部70との間に半径方向に延び、半径方向内側面56と半径方向外側面58との間に延びる。ベーン46は、外側面84及び対向するロータディスク48を含む。ベーン46は、外側面84と内側面86との間に延びて流れチャンネル80の軸方向高さ88を定める。
【0025】
図2及び図3を参照すると、例示的な実施形態において、シュラウド組立体90は、流れチャンネル80(図4に示す)がシュラウド組立体90と端壁60との間に定められるように各ベーン46の外側面84に結合される。シュラウド組立体90は、内側縁部92及び外側縁部94を含む。内側縁部92は実質的に円筒開口96を定める。シュラウド組立体90は、ロータディスク48と同軸状に配向され、内側円筒キャビティ52が開口96と同心となる。シュラウド組立体90は、ベーン46の入口縁部68がシュラウド組立体90の内側縁部92に隣接して位置付けられ、且つベーン46の外側縁部70がシュラウド組立体90の外側縁部94に隣接して位置付けられるように各ベーン46に結合される。或いは、超音速圧縮機ロータ40は、シュラウド組立体90を含まない。このような実施形態では、ベーン46の各外側面84に隣接してダイアフラム組立体(図示せず)が位置付けられ、該ダイアフラム組立体が流れチャンネル80を少なくとも部分的に定めるようにする。
【0026】
図4を参照すると、例示的な実施形態において、少なくとも1つの超音速圧縮ランプ98が流体流れチャンネル80内に位置付けられる。超音速圧縮ランプ98は、入口開口76と出口開口78との間に位置付けられ、1つ又はそれ以上の圧縮波100を流れチャンネル80内で形成できるようなサイズ、形状、及び向きにされる。
【0027】
超音速圧縮機ロータ40の作動中、吸気セクション12(図1に示す)は、流体102を流れチャンネル80の入口開口76に向けて送る。流体102は、入口開口76に流入する直前に第1の速度すなわち接近速度を有する。超音速圧縮機ロータ40は、第2の速度すなわち回転速度で中心軸線54の周りを回転し(方向矢印104で示される)、流れチャンネル80に流入する流体102が、入口開口76においてベーン46に対して超音速の第3の速度すなわち入口速度を有するようになる。流体102が超音速で流れチャンネル80を通って送られると、超音速圧縮ランプ98は、流れチャンネル80内に圧縮波100を形成させて流体102の圧縮を促進させ、その結果、出口開口78にて、流体102が上昇した圧力及び温度を含み、及び/又は縮小した容積を含むようになる。
【0028】
図5は、図4に示す領域5から見た超音速圧縮機ロータ40の一部の拡大断面図である。図5に示す同じ構成要素は、図2及び図4で使用した同じ参照符号で表記されている。例示的な実施形態において、各ベーン46は、第1の側面すなわち正圧側面106と、対向する側面すなわち負圧側面108とを含む。各正圧側面106及び負圧側面108は、入口縁部68と出口縁部70との間に延びる。
【0029】
例示的な実施形態において、各ベーン46は、内側円筒キャビティ52の周りで円周方向に間隔を置いて配置され、流れチャンネル80が入口開口76及び出口開口78間でほぼ半径方向に向けられるようにする。各入口開口76は、入口縁部68にてベーン46の正圧側面106及び隣接する負圧側面108間に延びる。各出口開口78は、出口縁部70において正圧側面106及び隣接する負圧側面108間に延び、流路82が半径方向64で半径方向内側面56から半径方向外側面58まで半径方向外向きに定められるようになる。或いは、隣接するベーン46は、入口開口76が半径方向外側面58にて定められ、出口開口78が半径方向内側面56にて定められるように配向することができ、その結果、流路82は、半径方向外側面58から半径方向内側面56まで半径方向内向きに定められるようになる。例示的な実施形態において、流れチャンネル80は、正圧側面106と隣接する負圧側面108との間に定められ且つ流路82に垂直な円周方向幅110を含む。入口開口76は、出口開口78の第2の円周方向幅114よりも大きな第1の円周方向幅112を有する。或いは、入口開口76の第1の円周方向幅112は、出口開口78の第2の円周方向幅114よりも小さいか又は等しいとすることができる。例示的な実施形態において、各ベーン46は、弓形形状で形成され、流れチャンネル80が螺旋形状であり且つ入口開口76と出口開口78の間で全体的に内向きに縮小するような向きにされる。
【0030】
例示的な実施形態において、流れチャンネル80は、流路82に沿って変化する断面積116を定める。流れチャンネル80の断面積116は、流路82に垂直に定められ、流れチャンネル80の円周方向幅110と流れチャンネル80の軸方向高さ88(図3に示す)の積に等しい。流れチャンネル80は、第1の面積すなわち入口開口76における入口断面積118と、第2の面積すなわち出口開口78における出口断面積120と、第3の面積すなわち入口開口76と出口開口78との間に定められる最小断面積122とを含む。例示的な実施形態において、最小断面積122は、入口断面積118及び出口断面積120よりも小さい。1つの実施形態において、最小断面積122は、出口断面積120と等しく、この場合、出口断面積120及び最小断面積122の各々は入口断面積118よりも小さい。
【0031】
例示的な実施形態において、超音速圧縮ランプ98は、ベーン46の正圧側面106に結合され、流れチャンネル80のスロート領域124を定める。スロート領域124は、流れチャンネル80の最小断面積122を定める。代替の実施形態において、超音速圧縮ランプ98は、ベーン46の負圧側面108、端壁60、及び/又はシュラウド組立体90に結合することができる。別の代替の実施形態において、超音速圧縮機ロータ40は、正圧側面106、負圧側面108、端壁60、及び/又はシュラウド組立体90に各々結合された複数の超音速圧縮ランプ98を含む。このような実施形態において、各超音速圧縮ランプ98は、全体としてスロート領域124を定める。
【0032】
例示的な実施形態において、スロート領域124は、入口断面積118よりも小さい最小断面積122を定め、流れチャンネル80が、入口断面積118を最小断面積122で割った比として定められる、約1.01から1.10の面積比を有するようにする。1つの実施形態において、面積比は約1.07と1.08の間である。代替の実施形態において、面積比は1.01以下とすることができる。別の代替の実施形態において、面積比は1.10以上とすることができる。
【0033】
例示的な実施形態において、超音速圧縮ランプ98は、圧縮面126及び末広面128を含む。圧縮面126は、第1の縁部すなわち前縁130と、第2の縁部すなわち後縁132とを含む。前縁130は、後縁132よりも入口開口76により近接して位置付けられる。圧縮面126は、前縁130と後縁132との間に延び、ベーン46から隣接する負圧側面108に向けて流路82内に傾斜角度134の向きに定められる。圧縮面126は、隣接する負圧側面108に向けて収束し、前縁130と後縁132との間に圧縮領域136が定められるようになる。圧縮領域136は、前縁130から後縁132まで流路164に沿って減少する流れチャンネル80の断面積138を含む。圧縮面126の後縁132は、スロート領域124を定める。
【0034】
末広面128は、圧縮面126に結合され、圧縮面126から出口開口78に向けて下流側に延びる。末広面128は、第1の端部140と、該第1の端部140よりも出口開口78により近接した第2の端部142とを含む。末広面128は、圧縮面126の後縁132に結合される。末広面128は、第1の端部140と第2の端部142との間に延び、圧縮面126の正圧側面106から後縁132に向けて傾斜角度144の向きに定められる。末広面128は、圧縮面126の後縁132から出口開口78まで増大する末広断面積148を含む末広領域146を定める。末広領域146は、スロート領域124から出口開口78まで延びる。代替の実施形態において、超音速圧縮ランプ98は末広面128を含まない。この代替の実施形態において、圧縮面126の後縁132は、ベーン46の出口縁部70に隣接して位置付けられ、スロート領域124が出口開口78に隣接して定められるようになる。
【0035】
超音速圧縮機ロータ40の運転中、流体102が、ロータディスク48に対して超音速である第1の速度で内側円筒キャビティ52から入口開口76に送られる。内側円筒キャビティ52から流体流れチャンネル80に流入する流体102は、超音速圧縮ランプ98の前縁130に接触し、第1の斜め衝撃波152を形成する。超音速圧縮ランプ98の圧縮領域136は、第1の斜め衝撃波152を流路82に対して傾斜角度で前縁130から隣接ベーン46に向けて、更に流れチャンネル80内に向けるように構成される。第1の斜め衝撃波152が隣接するベーン46に接触すると、第2の斜め衝撃波154は、流路82に対して傾斜角度で隣接ベーン46から超音速圧縮ランプ98のスロート領域124に向けて反射される。1つの実施形態において、圧縮面126は、第2の斜め衝撃波154が隣接ベーン46にて第1の斜め衝撃波152からスロート領域124を定める後縁132に延びるように向けられる。超音速圧縮ランプ98は、各第1の斜め衝撃波152及び第2の斜め衝撃波154を圧縮領域136内で形成させるように構成される。
【0036】
流体102が圧縮領域136を通るときに、該流体102が各第1の斜め衝撃波152及び第2の斜め衝撃波154を通過すると流体102の速度が低下する。加えて、流体102の圧力が増大し、流体102の容積は減少する。例示的な実施形態において、流体102がスロート領域124を通ると、超音速圧縮ランプ98は、ロータディスク48に対して超音速である出口速度を出口開口78において有するように流体102を調整するよう構成される。超音速圧縮ランプ98は更に、垂直衝撃波がスロート領域124の下流側で且つ流れチャンネル80内に形成されるのを阻止するように構成される。垂直衝撃波は、流路82に垂直に向けられた衝撃波であり、流体が垂直衝撃波を通過するときにロータディスク48に対して亜音速度にまで流体102の速度を低下させる。例示的な実施形態において、スロート領域124は、垂直衝撃波が流れチャンネル80内に形成されるのを阻止するよう出口開口78に十分に近接して位置付けられる。1つの実施形態において、スロート領域124は、垂直衝撃波が流れチャンネル80内に形成されるのを阻止するよう出口開口78に隣接して位置付けられる。
【0037】
図6は、代替の超音速圧縮機ロータ40の斜視図である。図7は、切断線7−7において図6に示す超音速圧縮機ロータ40の一部の拡大平面図である。図6及び図7に示す同じ構成要素は、図4及び5で使用した同じ参照符号で表記されている。代替の実施形態において、ロータディスク48は、上流側面158及び下流側面160を含み、上流側面158と下流側面160との間を軸方向66に延びる。各上流側面158及び下流側面160は、半径方向内側面56と半径方向外側面58との間を延びる。半径方向外側面58は、ロータディスク48の周りを円周方向に且つ上流側面158及び下流側面160の間に延びる。半径方向外側面58は、軸方向66に定められた幅162を有する。各ベーン46は、半径方向外側面58に結合され、螺旋状にロータディスク48の周りを円周方向に延びる。ベーン46は、半径方向64で半径方向外側面58から外向きに延びる。例示的な実施形態において、外側面58は実質的に円筒形状を有する。或いは、外側面58は、超音速圧縮機ロータ40が本明細書で説明されるように機能することができる円錐形状及び/又はあらゆる好適な形状を有することができる。
【0038】
各ベーン46は、隣接ベーン46から軸方向に間隔を置いて配置され、流れチャンネル80が入口開口76及び出口開口78間でほぼ軸方向66に向けられるようにする。流れチャンネル80は、軸方向に隣接するベーン46の各ペア74間に定められる。ベーン46の各ペア74は、入口開口76が上流側面158にて定められ且つ出口開口78が下流側面160にて定められるような向きにされる。軸方向流路164は、入口開口76から出口開口78まで半径方向外側面58に沿って軸方向66に定められる。この代替の実施形態において、流れチャンネル80は、ベーン108の正圧側面106と隣接する負圧側面108との間に定められ且つ軸方向流路164に実質的に垂直な軸方向幅166を含む。入口開口76は、出口開口78の第2の軸方向幅170よりも大きい第1の軸方向幅168を有する。或いは、入口開口76の第1の軸方向幅168は、出口開口78の第2の軸方向幅170以下とすることができる。
【0039】
この代替の実施形態において、少なくとも1つの超音速圧縮ランプ98は、各ベーン46に結合され、入口開口76と出口開口78との間に位置付けられた流れチャンネル80のスロート領域124を定める。或いは、超音速圧縮ランプ98は、ロータディスク48の半径方向外側面58に結合される。代替の実施形態において、超音速圧縮ランプ98の圧縮面126は、ベーン46の出口縁部70に隣接して位置付けられ、出口開口78にスロート領域124を定める。
【0040】
上述の超音速圧縮機ロータは、超音速圧縮機システムの性能効率を向上させる、コスト効果があり且つ信頼性のある方法を提供する。その上、超音速圧縮機ロータは、超音速圧縮機ロータを通って送られる流体内のエントロピーの増大を低減することにより、超音速圧縮機システムの動作効率を向上させることができる。より具体的には、超音速圧縮機ロータは、流体が流体チャンネルの出口において超音速である速度によって特徴付けられるように流路を通って流体を送るよう構成された超音速圧縮ランプを含む。加えて、超音速圧縮ランプは、更に、流れチャンネル内の流体のエントロピーの増大を低減する流れチャンネル内の垂直衝撃波の形成を阻止するよう構成される。結果として、超音速圧縮機ロータは、超音速圧縮機システムの動作効率を向上させることができる。従って、超音速圧縮機システムの維持コストを低減することができる。
【0041】
超音速圧縮機ロータを組み立てるためのシステム及び方法の例示的な実施形態を上記で詳細に説明した。本システム及び方法は、本明細書で説明される特定の実施形態に限定されず、システムの構成要素及び/又は方法のステップは、本明細書で説明された他の構成要素及び/又はステップと独立して別個に利用することができる。例えば、本システム及び方法はまた、他の回転エンジンシステム及び方法と組み合わせて用いることができ、本明細書で説明される超音速圧縮機システムだけで実施することに限定されるものではない。むしろ、例示的な実施形態は、他の多くの回転システム用途と関連して実施し利用することができる。
【0042】
本発明の種々の実施形態の特定の特徴要素を一部の図面において図示し、他の図面では図示していない場合があるが、これは便宜上のことに過ぎない。更に、上記の説明における「1つの実施形態」への言及は、記載の特徴を同様に組み込んでいる追加の実施形態の存在を排除するものとして解釈することを意図するものではない。本発明の原理によれば、図面の何れかの特徴は、他の何れかの図面のあらゆる特徴と組み合わせて言及し及び/又は特許請求することができる。
【0043】
本明細書は、最良の形態を含む実施例を用いて本発明を開示し、更に、あらゆる当業者があらゆるデバイス又はシステムを実施及び利用すること並びにあらゆる包含の方法を実施することを含む本発明を実施することを可能にする。本発明の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、或いは、請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
【符号の説明】
【0044】
10 超音速圧縮機システム
12 吸気セクション
14 圧縮機セクション
16 排出セクション
18 駆動組立体
20 ロータ組立体
22 駆動シャフト
24 圧縮機ハウジング
26 流体入口
28 流体出口
30 内側面
32 キャビティ
34 流体源
36 入口ガイドベーン組立体
38 入口ガイドベーン
40 超音速圧縮機ロータ
42 出口ガイドベーン組立体
44 出力システム
46 ベーン
48 ロータディスク
50 環状ディスク本体
52 内側円筒キャビティ
54 中心軸線
56 半径方向内側面
58 半径方向外側面
60 端壁
62 幅
64 半径方向
66 軸方向
68 入口縁部
70 出口縁部
74 ペア
76 入口開口
78 出口開口
80 流れチャンネル
82 流路
84 外側面
86 内側面
88 軸方向高さ
90 シュラウド組立体
92 内側縁部
94 外側縁部
96 開口
96 円筒開口
98 超音速圧縮ランプ
100 圧縮波
102 流体
104 矢印
106 正圧側面
108 負圧側面
110 円周方向幅
112 第1の円周方向幅
114 第2の円周方向幅
116 断面積
118 断面積
120 断面積
122 断面積
124 スロート領域
126 圧縮面
128 末広面
130 前縁
132 後縁
134 傾斜角
136 圧縮領域
138 断面積
140 第1の端部
142 第2の端部
144 傾斜角
146 末広領域
152 第1の斜め衝撃波
154 第2の斜め衝撃波
158 上流側面
160 下流側面
162 幅
164 軸方向流路
168 第1の軸方向幅
170 第2の軸方向幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音速圧縮機ロータであって、
半径方向内側面(56)と半径方向外側面(58)との間に延びる本体を含むロータディスク(48)と、
前記本体に結合され且つ前記ロータディスク(48)から外向きに延びた複数のベーン(46)と、
を備え、前記隣接するベーンが、ペア(74)を形成し且つ前記隣接ベーンの各ペア間に流れチャンネルが定められるような向きにされ、前記流れチャンネルが入口開口(76)と出口開口(78)との間に延びており、
前記超音速圧縮機ロータが更に、
前記流れチャンネル(80)内に位置付けられる少なくとも1つの超音速圧縮ランプ(98)を備え、前記超音速圧縮ランプは、前記流れチャンネルを通って送られる流体が前記入口開口における第1の速度と前記出口開口における第2の速度とにより特徴付けられるように前記流体を調整するよう構成され、前記第1の速度及び第2の速度の各々が前記ロータディスク表面に対して超音速である、超音速圧縮機ロータ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの超音速圧縮ランプ(98)は、垂直衝撃波が前記流れチャンネル(80)内に形成されるのを阻止するよう構成される、請求項1に記載の超音速圧縮機ロータ。
【請求項3】
前記超音速圧縮ランプ(98)が、前縁(130)と後縁端部(152)の間に延びる圧縮面(126)を含み、前記前縁が前記後縁よりも前記入口開口(76)に近接して位置付けられ、前記後縁が前記流れチャンネル(80)のスロート領域(124)を定め、該スロート領域が前記流れチャンネルの最小断面積を有する、請求項1に記載の超音速圧縮機ロータ。
【請求項4】
前記後縁(152)が前記出口開口(78)に隣接して位置付けられる、請求項3に記載の超音速圧縮機ロータ。
【請求項5】
前記超音速圧縮ランプ(98)が、前記後縁(152)に結合された末広面(128)を含み、該末広面(128)が第1の端部(140)と第2の端部(142)との間に延び、前記第1の端部が、前記圧縮面(126)に結合され且つ前記流れチャンネル(80)の第1の断面積(116)を定め、前記第2の端部(142)が、前記第1の端部(140)よりも前記出口開口(78)に近接して位置付けられ且つ前記第1の断面積よりも大きい第2の断面積を定める、請求項3に記載の超音速圧縮機ロータ。
【請求項6】
前記複数のベーンの各ベーン(46)が、前記流れチャンネル(80)を少なくとも部分的に定める外側面(84)を含み、前記少なくとも1つの超音速圧縮ランプ(98)が前記外側面に結合される、請求項1に記載の超音速圧縮機ロータ。
【請求項7】
前記ロータディスク(48)が、前記流れチャンネル(80)を少なくとも部分的に定める外側面(84)を含み、前記少なくとも1つの超音速圧縮ランプ(98)が前記外側面に結合される、請求項1に記載の超音速圧縮機ロータ。
【請求項8】
前記ロータディスク(48)が、前記半径方向内側面(56)と前記半径方向外側面(58)との間で実質的に半径方向に延びる端壁(60)を含み、前記ベーンが前記端壁に結合され、該隣接するベーンは、前記円周方向に隣接するベーンの各ペアの間に前記流れチャンネル(80)が定められるように円周方向の距離で離間して配置され、前記流れチャンネルが前記半径方向内側面と前記半径方向外側面との間に延びる、請求項1に記載の超音速圧縮機ロータ。
【請求項9】
前記ロータディスクの本体が、上流側面(158)と下流側面(160)とを含み、前記半径方向外側面(58)が、前記上流側面と前記下流側面との間でほぼ軸方向に延び、前記ベーン(46)が前記半径方向外側面に結合され、前記隣接するベーンが、軸方向に隣接するベーンの各ペアの間に前記流れチャンネル(80)が定められるように軸方向の距離で離間して配置され、前記流れチャンネルが前記上流側面と前記下流側面との間に延びる、請求項1に記載の超音速圧縮機ロータ。
【請求項10】
超音速圧縮機システム(10)であって、
流体入口(26)と流体出口(28)との間に延びるキャビティを定める内側面(56)を含むハウジングと、
前記ハウジング内に位置付けられ、駆動組立体(18)に回転可能に結合された駆動シャフト(22)と、
前記駆動シャフトに結合され、前記流体入口(26)と前記流体出口(28)との間に位置付けられて該流体入口から前記流体出口に流体を送るようにする超音速圧縮機ロータと、
を備え、前記超音速圧縮機ロータが、
半径方向内側面(56)と半径方向外側面(58)との間に延びる本体を含むロータディスク(48)と、
前記本体に結合され且つ前記ロータディスクから外向きに延びた複数のベーン(46)と、
を備え、前記隣接するベーンが、ペア(74)を形成し且つ前記隣接ベーンの各ペア間に流れチャンネルが定められるような向きにされ、前記流れチャンネルが入口開口(76)と出口開口(78)との間に延びており、
前記超音速圧縮機ロータが更に、
前記流れチャンネル内に位置付けられる少なくとも1つの超音速圧縮ランプ(98)を備え、前記超音速圧縮ランプは、前記流れチャンネルを通って送られる流体が前記入口開口における第1の速度と前記出口開口における第2の速度とにより特徴付けられるように前記流体を調整するよう構成され、前記第1の速度及び第2の速度の各々が前記ロータディスク表面に対して超音速である、超音速圧縮機システム(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−132446(P2012−132446A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−275226(P2011−275226)
【出願日】平成23年12月16日(2011.12.16)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】