説明

足裏ツボ踏み具

【課題】
沢山ある足裏のツボのポイントに対しては、自分の押圧したい足裏のツボを選択してマッサージするのが課題であった。
【解決手段】
本発明の足裏ツボ踏み具は、最頂部に球面部を有する陶磁器製の足裏ツボ踏み具であり、かつ足裏ツボ踏み具の高さが25mmから38mmの兜状の突起部で構成したものである。
また足裏ツボ踏み具は陶磁器材料に加えて遠赤外線放射セラミック材料を混合した材料から構成し、温熱効果も持たせた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足裏に押圧刺激を与えてマッサージ効果をうる足裏ツボ踏み具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、青竹踏み具等の足の裏を押圧して、足のマッサージを行なう健康器具が広く用いられている。こうした足裏の押圧具としては、複数の突起物を平板上に配して、足裏の押圧を広い範囲で行なうように構成したものや、凹凸マット上に複数の凹凸球を配して足の裏を一様に刺激して押圧効果を高めるものが提案されている。
【特許文献1】特開平9−117485
【特許文献2】特開平9−266936
【0003】
しかしながら、こうした構成の押圧具では沢山ある足裏のツボのポイントに対しては、自分の押圧したい足裏のツボを選択してマッサージするのが難しいという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、こうした課題を解決し、いくつかある足裏のツボのポイント部を選択して押圧できる押圧具を提供するものである。また押圧に加えて温熱効果ももたせてマッサージ効果を高める機能も有しているものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題の解決のため、本発明の足裏ツボ踏み具は、最頂部に球面部を有する陶磁器製の足裏ツボ踏み具であり、かつ足裏ツボ踏み具の高さが25mmから38mmの兜状の突起部で構成したものである。
また足裏ツボ踏み具は陶磁器材料に加えて遠赤外線放射セラミック材料を混合した材料から構成したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の足裏ツボ踏み具は兜状の突起部を構成しているので、片足ずつ足のツボを突起部に踏みつけ、体重移動することで的確に刺激を加えることが出来る。ツボ踏み具は陶磁器で出来ているので、体重をかけても安定でかつ素足の感触もよい。また遠赤外線放射セラミック材料を混合しているので、血行促進、新陳代謝の効果が期待できる。特に自宅の風呂で使用した場合は、遠赤外線の温熱効果が高まり、疲労回復、凝りや冷え性の改善、等に効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の足裏ツボ踏み具は、最頂部に球面部を有する陶磁器の足裏ツボ踏み具で、当該球面部の曲率半径が15mmから60mmで、かつ足裏ツボ踏み具の高さが25mmから38mmの兜状の突起部を有するように構成したものである。また足裏ツボ踏み具は陶磁器材料に加えて遠赤外線放射セラミック材料を混合した材料で構成したものである。
以下本発明の実施例について述べる。
【実施例1】
【0008】
図1は、本発明の足裏ツボ踏み具の斜視図である。
図1において、1は足裏ツボ踏み具、2は球面突起部、3は台座部、Hは足裏ツボ踏み具の高さ、Dは幅、Rは球面突起部の曲率半径である。
図2は本発明の足裏ツボ踏み具の使用状態を説明する図であり、4は足、5は足裏ツボである。
以上の構成からなる本発明の足裏ツボ踏み具について以下詳細を説明する。
【0009】
図1において、足裏ツボ踏み具1は粘土と遠赤外線放射セラミック材料を混合したものを成形した後、高温の窯で焼成したものである。台座部3の中央部分は球面突起部2を有し兜状の形状となっている。以上からなる足裏ツボ踏み具1の実際の使用状態を図2において説明する。
足裏ツボ踏み具1aを用い、いくつかあるツボのなかで押圧をしたいポイントの足裏ツボ5を球面突起部2aに合わせ、次に足で直接踏んで自分の体重をかけ、足裏ツボ5を刺激する。体重のかけ方で押圧の強さは調整することが出来る。また足で踏んだ場合、痛い部分が凝っているツボの部分でもあるので、自分でこの部分を探して効率よく刺激することが出来る。
【0010】
具体的な足裏ツボ踏み具1の例として、図1に示すように下記の形状にて作製した。
高さH=33mm、幅D=75mm、曲率半径R=20mm
材料は益子粘土と遠赤外線放射セラミック(アルミナ材)を7対3の割合で混合し、成形後一度素焼きを行なった。次に表面に益子焼きの伝統釉として糠白釉を施し、1260度程度で18時間程本焼焼成を行なって完成させた。陶器に釉薬をかけると表面に光沢ができ、また素足で踏んだときになめらかな感触を得られる。
【0011】
ここで球面突起部2の曲率半径Rは小さいと足裏の刺激が強くなりすぎ、また大きいと十分な刺激を得ることが出来ない。高さHは同様に高すぎると刺激が大きくまた低すぎると刺激が不足する。幅Dは踏んだ時、安定な大きさが必要であるが、小さくても材料が陶器なので重さがあるため他の材料に比べて比較的安定である。
【0012】
遠赤外線放射セラミック材料としては、その他トルマリン等の材料を使用することが出来る。ちなみにトルマリンを使用するときは、トルマリンの組織が950度以上で変化するため、釉薬は施さず本焼は900度以下にて焼締めを行うようにすることが望ましい。
また遠赤外線の効果を最大に生かすためには、お風呂にて使用することが望ましい。お風呂で足裏ツボ踏み具1を温めて使用すると、温熱効果も上がり、また毎日忘れずに継続して、お風呂の中でゆっくりマッサージが出来るというメリットがある。
【0013】
図3は本発明の足裏ツボ踏み具の他の実施例を示す図である。
図3において足裏ツボ踏み具1bのなだらかな台座部3bの片側に、複数の小さな突起部6を有している。この小さな突起部6の上に足の指をのせて、足の指の刺激を行うことで指のマッサージを行うことが出来る。
【0014】
以上のように本発明の足裏ツボ踏み具は沢山ある足裏のツボのポイント部を片足ずつ踏みつけ、体重移動することで刺激を加えて健康を増進する器具である。また遠赤外線効果や温熱効果で血行促進や疲労回復の効果も期待できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明の足裏ツボ踏み具は、家庭で簡単に、いつでもどこでも足裏ツボのマッサージが出来るものであり、産業上利用可能性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の足裏ツボ踏み具の具体的な実施例の斜視図である。
【図2】本発明の足裏ツボ踏み具の使用方法を説明する図である。
【図3】本発明の足裏ツボ踏み具の他の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
【0017】
1 足裏ツボ踏み具
2 球面突起部
3 台座部
H 高さ
D 幅
R 曲率半径
4 足
5 足裏ツボ
1a 足裏ツボ踏み具
2a 球面突起部
1b 足裏ツボ踏み具
3b 台座部
6 小突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
最頂部に球面部を有する陶磁器の足裏ツボ踏み具で、当該球面部の曲率半径が15mmから60mmで、かつ足裏ツボ踏み具の高さが25mmから38mmの兜状の突起部を有することを特徴とする足裏ツボ踏み具。
【請求項2】
請求項1に記載の足裏ツボ踏み具において、前記足裏ツボ踏み具は赤外線放射セラミック材料を混合した陶磁器材料から構成したことを特徴とする足裏ツボ踏み具。
【請求項3】
請求項1に記載の足裏ツボ踏み具において、前記足裏ツボ踏み具の周辺部に複数の小さな突起部を備えたことを特徴とする足裏ツボ踏み具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−183497(P2009−183497A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27141(P2008−27141)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(595113934)
【Fターム(参考)】