説明

車両用ドアロック装置

【課題】緊急時の操作性を改善した車両用ドアロック装置を提供すること。
【解決手段】車両用ドアロック装置は、オープンリンクをロック状態またはアンロック状態とするアクティブレバー31と、内側オープンレバー(21)に組み込まれアンセット状態で外側オープンレバーからオープンリンクへの押動力伝達を有効としセット状態で前記押動力伝達を無効とするチャイルドロック機構40を備える。アクティブレバー31に係合部(31e)が設定され、チャイルドロック機構40の中間部材44に押動部(44a)が設定されている。中間部材44がアンセット位置にあって、前記内側ドアハンドルがドア開操作され、かつ、チャイルドプロテクタレバー41により中間部材44がセット位置に移動されることで、中間部材44の押動部(44a)がアクティブレバー31の係合部(31e)に係合してアクティブレバー31がロック位置に移動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のドアをボデー(車体)に対して閉じた状態で保持するとともにドアの施錠状態を成すことが可能な車両用ドアロック装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用ドアロック装置の一つとして、ハウジングとともにドアに組付けられるラッチ機構と、前記ハウジングに組付けられる内側オープンレバー、外側オープンレバー、オープンリンク、アクティブレバーを備えているものがあり、例えば、下記特許文献1に示されている。前記ラッチ機構は、ドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能であり、ボデーに組付けられるストライカに対して係合・離脱可能なラッチと、このラッチのストライカに対する係合を維持・解放可能なリフトレバーを備えている。前記内側オープンレバーは、前記ハウジングに組付けられ、前記ドアの内側に設けた内側ドアハンドルのドア開操作に伴って回転駆動されるものである。前記外側オープンレバーは、前記ハウジングに組付けられ、前記ドアの外側に設けた外側ドアハンドルのドア開操作に伴って回転駆動されるものである。
【0003】
前記オープンリンクは、前記外側オープンレバーの回転に伴って変位する連結部位に傾動可能に組付けられ、前記ラッチ機構が備えるリフトレバーの係合部に係合可能な押動部を有し、前記内側オープンレバーまたは前記外側オープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時に初期位置から前記リフトレバーに向けて押動されるものである。前記アクティブレバーは、前記ハウジングに組付けられ、電動アクチュエータのロック作動によりロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係不能となるロック状態とし、前記電動アクチュエータのアンロック作動によりアンロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係可能となるアンロック状態とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4321404号
【0005】
上記した特許文献1に記載されている車両用ドアロック装置においては、前記アクティブレバーを緊急時(例えば、電動アクチュエータの電気モータが作動しなくなった場合)においてドアの内側から手動で回転駆動可能なエマージェンシー操作部材(操作つまみ)がアクティブレバーの回転軸に一体的に組付けられていて、緊急時に対処可能(アクティブレバーを手動でアンロック位置からロック位置に切り替えることが可能)である。なお、エマージェンシー操作部材には、キープレートやドライバー等の工具を嵌入するための操作孔が形成されている。
【発明の概要】
【0006】
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記した特許文献1に記載されている車両用ドアロック装置では、上記したように緊急時にも的確に対処可能(ドアロック可能)であるものの、アクティブレバーの回転軸に一体的に組付けたエマージェンシー操作部材をハウジングから内側に露出させることで、ドアの内側からエマージェンシー操作部材を手動で回転可能に構成したものである。このため、緊急時対策のためにだけ、ハウジングにエマージェンシー操作部材を露出させるための貫通孔を設ける必要があるとともに、ハウジングの貫通孔とエマージェンシー操作部材間の防水性にも配慮する必要がある。また、上記したエマージェンシー操作部材は、キープレートやドライバー等の工具を用いなければ回転することができなくて操作性に改善の余地がある。
【0007】
(課題を解決するための手段)
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、前記内側オープンレバーに組み込まれるチャイルドロック機構に着目したものである。チャイルドロック機構は、アンセット状態では前記内側オープンレバーから前記オープンリンクへの押動力伝達を有効とし、セット状態では前記押動力伝達を無効とするものである。
【0008】
本発明の車両用ドアロック装置は、車両のドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能で、ハウジングと共に前記ドアに組付けられるラッチ機構と、前記ハウジングに組付けられ、前記ドアの内側に設けた内側ドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動される内側オープンレバーと、前記ハウジングに組付けられ、前記ドアの外側に設けた外側ドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動される外側オープンレバーと、この外側オープンレバーの回転に伴って変位する連結部位に傾動可能に組付けられ、前記ラッチ機構が備えるリフトレバーの係合部に係合可能な押動部を有し、前記各オープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時に初期位置から前記リフトレバーに向けて押動されるオープンリンクと、前記ハウジングに組付けられ、電動アクチュエータのロック作動によりロック位置に切り替えられ前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係不能なロック状態とし、前記電動アクチュエータのアンロック作動によりアンロック位置に切り替えられ前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係可能なアンロック状態とするアクティブレバーと、前記内側オープンレバーに組み込まれ、アンセット状態では前記内側オープンレバーから前記オープンリンクへの押動力伝達を有効とし、セット状態では前記押動力伝達を無効とするチャイルドロック機構を備えていて、
前記チャイルドロック機構を組み込まれた前記内側オープンレバーが、前記ハウジングに組付けられて前記ラッチ機構に連係する第1レバーと、前記ハウジングに組付けられて前記内側ドアハンドルに連動する第2レバーと、前記第1レバーと前記第2レバー間に配設されてアンセット位置またはセット位置に保持可能な中間部材と、前記ハウジングに組付けられて前記ドアの内側から手動で前記中間部材をアンセット位置またはセット位置に移動可能なチャイルドプロテクタレバーとを備えていて、
前記アクティブレバーに係合部が設定されるとともに、前記中間部材に押動部が設定されていて、前記中間部材がアンセット位置にあって、前記内側ドアハンドルがドア開操作され、かつ、前記チャイルドプロテクタレバーにより前記中間部材がセット位置に移動されることで、前記中間部材の前記押動部が前記アクティブレバーの前記係合部に係合して前記アクティブレバーがロック位置に移動可能に設定されている。
【0009】
(発明の作用効果)
本発明による車両用ドアロック装置においては、前記中間部材に押動部が設定され、前記アクティブレバーに係合部が設定されていて、前記中間部材がアンセット位置にあって、前記内側ドアハンドルがドア開操作され、かつ、前記チャイルドプロテクタレバーにより前記中間部材がセット位置に移動されることで、前記中間部材の前記押動部が前記アクティブレバーの前記係合部に係合して前記アクティブレバーがロック位置に移動可能に設定されている。
【0010】
このため、緊急時(例えば、電動アクチュエータの電気モータが作動しなくなった場合)には、ドアを開いた状態で、内側ドアハンドルをドア開操作するといった手動操作と、チャイルドプロテクタレバーをアンセット位置からセット位置に操作するといった手動操作を順次行うことにより、アンロック位置にあるアクティブレバーをロック位置に移動させることができる。したがって、その後に、内側ドアハンドルを復帰位置に戻してドアを閉じれば、ドアの施錠状態(ドアロック状態)が得られる。
【0011】
ところで、本発明による車両用ドアロック装置においては、内側ドアハンドルと、チャイルドロック機構のチャイルドプロテクタレバーとを利用して、アンロック位置にあるアクティブレバーをロック位置に移動させるものであり、チャイルドロック機構を備えた車両用ドアロック装置では既存の構成部材である内側ドアハンドルとチャイルドプロテクタレバーを用いるものである。このため、緊急時対策のためだけのエマージェンシー操作部材が不要であり、エマージェンシー操作部材の採用に伴う種々な課題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による車両用ドアロック装置の一実施形態を車両の内側からみた側面図である。
【図2】図1に示した車両用ドアロック装置における主要構成部材の関係を示した側面図である。
【図3】図2に示したアクティブレバーがアンロック位置にあり、チャイルドロック機構がアンセット状態にあるときの、インサイドオープンレバー、アクティブレバー、チャイルドロック機構の関係を示した図である。
【図4】図3に示した状態での、アウトサイドオープンレバー、スプリング、オープンリンク、アクティブレバーおよびリフトレバーと、ハウジングのカバーに設けたアンロック保持ガイドの車幅方向での関係を示した図である。
【図5】図3に示したインサイドオープンレバーがドア開方向作動したときの作動説明図である。
【図6】図5に示した状態での、アウトサイドオープンレバー、スプリング、オープンリンク、アクティブレバーおよびリフトレバーと、ハウジングのカバーに設けたアンロック保持ガイドの車幅方向での関係を示した図であり、図4に示した構成にてアウトサイドオープンレバーがドア開方向作動した状態の作動説明図である。
【図7】図2に示したアクティブレバーがロック位置にあり、チャイルドロック機構がアンセット状態にあるときの、インサイドオープンレバー、アクティブレバー、チャイルドロック機構の関係を示した図である。
【図8】図7に示した状態での、アウトサイドオープンレバー、スプリング、オープンリンク、アクティブレバーおよびリフトレバーと、アクティブレバーに設けたロック保持ガイドの車幅方向での関係を示した図である。
【図9】図7に示したインサイドオープンレバーがドア開方向作動したときの作動説明図である。
【図10】図9に示した状態での、アウトサイドオープンレバー、スプリング、オープンリンク、アクティブレバーおよびリフトレバーと、アクティブレバーに設けたロック保持ガイドの車幅方向での関係を示した図であり、図8に示した構成にてアウトサイドオープンレバーがドア開方向作動した状態の作動説明図である。
【図11】インサイドドアハンドルとチャイルドロック機構のチャイルドプロテクタレバーとを利用して、アンロック位置にあるアクティブレバーをロック位置に移動させる工程(手順)を示した作動説明図である。
【図12】図3等に示したチャイルドロック機構に代えて採用可能な他のチャイルドロック機構の図3相当(アンセット状態)の側面図である。
【図13】図12に示したインサイドオープンレバーがドア開方向作動したときの作動説明図である。
【図14】図13に示したチャイルドプロテクタレバーがセット位置に移動したときの作動説明図である。
【図15】図3に示したインサイドオープンレバー、アクティブレバー、チャイルドロック機構に代えて採用可能な他の実施形態のインサイドオープンレバー、アクティブレバー、チャイルドロック機構の図3相当(アンロック・アンセット状態)の側面図である。
【図16】図15に示したインサイドオープンレバーがドア開方向作動したときの作動説明図である。
【図17】図16に示したチャイルドプロテクタレバーがセット位置に移動しアクティブレバーがロック位置に移動したときの作動説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図11は本発明による車両用ドアロック装置の一実施形態を示していて、この実施形態の車両用ドアロック装置100は、車両の後方右側に装備されるドア(図示省略)に装着されるものであり、ラッチ機構10と、インサイドオープンレバー21と、アウトサイドオープンレバー22を備えるとともに、オープンリンク23と、ロック操作ユニット30と、チャイルドロック機構40を備えている。なお、インサイドオープンレバー21、アウトサイドオープンレバー22、オープンリンク23、ロック操作ユニット30、チャイルドロック機構40等は、ラッチ機構10と共にドアに組付けられるハウジング50(ドア内に組付けるためのベース部材となるもの)に組付けられている。
【0014】
ラッチ機構10は、周知のように、ドアをボデー(図示省略の車体)に対して閉じた状態で保持するためのものであり、ハウジング50に組付けられていて、ハウジング50とともにドアに組付けられる。このラッチ機構10は、ボデーに固定されたストライカ(図示省略)に対して係合・離脱可能なラッチ11(図1参照)と、このラッチ11に対して係合・非係合可能でラッチ11のストライカに対する係合を維持・解放可能なポール(図示省略)と、このポール(図示省略)と一体的なリフトレバー12(図4参照)を備えている。
【0015】
リフトレバー12は、図4に示したように、取付孔12aにてポール(図示省略)の回転軸13に一体的に組付けられていて、ポール(図示省略)と一体的に回転する。このリフトレバー12は、オープンリンク23の押動頭部23aと係合・離脱可能な係合アーム部12bを有していて、その主体部(回転軸13に嵌合されている部分)が回転する平面は図4の紙面に対して略平行となっている。
【0016】
上記したラッチ機構10において、ラッチ11がストライカに係合して維持されることで、ドアが閉じた状態(ラッチ状態)に保持される。また、ラッチ機構10において、ラッチ11がストライカから係合を解かれて離脱することで、ドアが閉じた状態から開いた状態(アンラッチ状態)に移行する。
【0017】
インサイドオープンレバー21は、ドアの内側に設けたインサイドドアハンドル(図示省略)の操作に伴って駆動されるものであり、ハウジング50に回転可能に組付けられてラッチ機構10に連係される第1レバー21aと、ハウジング50に回転可能に組付けられてインサイドドアハンドル(図示省略)に連動する第2レバー21bを備えている。
【0018】
このインサイドオープンレバー21では、チャイルドロック機構40がアンセット状態であるとき(図11の(a)、(b)参照)、第2レバー21bの回転が第1レバー21aに伝達可能であって、インサイドオープンレバー21からオープンリンク23への押動力伝達が有効とされ、チャイルドロック機構40がセット状態であるとき(図11の(d)参照)、第2レバー21bの回転が第1レバー21aに伝達不能であって、インサイドオープンレバー21からオープンリンク23への押動力伝達が無効とされる。
【0019】
第1レバー21aは、図11の(c)、(d)に示したように、一端部21a1にて支持軸51を介してハウジング50に回転可能に組付けられていて、図3および図4に示したように、中間部にアウトサイドオープンレバー22のインサイド係合部22dと係合する押動部21a2を有し、他端部(回転先端部)に直線状の係合溝21a3を有している。この第1レバー21aは、押動部21a2にてアウトサイドオープンレバー22とオープンリンク23(図4参照)とを介してラッチ機構10のリフトレバー12に連係されていて、ロック操作ユニット30が図2に示したアンロック状態であるとき、図3に示した初期位置から図5に示した作動位置に回転駆動されることで、オープンリンク23を図4に示した初期位置からリフトレバー12に向けて押動可能である。
【0020】
第2レバー21bは、図2および図3に示したように、基端部21b1にて支持軸52を介してハウジング50に回転可能に組付けられていて、一端部にチャイルドロック機構40における中間部材44の矩形ブッシュ44aと係合可能な係合部21b2を有し、他端部にドアの内側に設けたインサイドドアハンドル(図示省略)に連結部材(図1の操作ケーブルW1参照)を介して連結される操作アーム部21b3を有している。この第2レバー21bは、インサイドドアハンドル(図示省略)がドア開操作されることにより、図2および図3に示した初期位置から図5に示した作動位置に回転駆動されるように構成されている。
【0021】
アウトサイドオープンレバー22は、ドアの外側に設けたアウトサイドドアハンドル(図示省略)のドア開操作に伴って、初期位置(図4、図8に示した復帰位置)から作動位置(図6、図10に示した位置)に回転駆動されるものであり、支持孔22aにてハウジング50に支持軸53(上記した各支持軸51,52に対して略直交するように配置されている)を介して回転可能に組付けられている。このアウトサイドオープンレバー22は、アウトサイドドアハンドルに、例えばリンク等の操作力伝達部材(図示省略)を介して、連係される操作部22bと、オープンリンク23と連結された連結孔部(連結部位)22cと、インサイドオープンレバー21の第1レバー21aの押動部21a2に係合・離脱可能な係合アーム部22dを備えている。
【0022】
オープンリンク23は、上記した押動頭部23aを有するとともに、連結脚部23cと支持部23d(図4参照)を有していて、連結脚部23cにてアウトサイドオープンレバー22の連結孔部(連結部位)22cに図4の左右方向にて所定量傾動可能に組付けられ、支持部23dにてスプリング24を支持しており、その主体部が傾動する平面は、図4の紙面に対して略平行であり、リフトレバー12の主体部が回転する平面に対して並列に配置されている。また、オープンリンク23は、ロック操作ユニット30におけるアクティブレバー31の押動アーム部31bと係合・離脱可能な係合脚部23eと、アンロック保持ガイド50aと係合・離脱可能な係合アーム部23fと、ロック保持ガイド31a(図8、図10参照)と係合・離脱可能な係合胴部23gを有している。
【0023】
このオープンリンク23は、インサイドオープンレバー21における第1レバー21aの初期位置から作動位置への回転駆動時またはアウトサイドオープンレバー22の初期位置から作動位置への回転駆動時に図4または図8に示した初期位置からリフトレバー12に向けて押動されて図6または図10に示した作動位置に移動されるとともに、アクティブレバー31のロック位置(図7、図9に示した位置)からアンロック位置(図2、図3に示した位置)への移動時にアンロック状態(図4に示した状態)に切り替えられかつアクティブレバー31のアンロック位置からロック位置への移動時にロック状態(図8に示した状態)に切り替えられるように構成されている。
【0024】
なお、オープンリンク23がアンロック状態にあるとき、各ドアハンドルのドア開操作に伴う各オープンレバー21,22のドア開方向作動は、図4および図6に示したように、オープンリンク23を介してリフトレバー12に伝えられる。一方、オープンリンク23がロック状態にあるとき、各ドアハンドルのドア開操作に伴う各オープンレバー21,22のドア開方向作動は、図8および図10に示したように、オープンリンク23に伝えられるものの、オープンリンク23からリフトレバー12に伝えられない。
【0025】
スプリング24は、アウトサイドオープンレバー22とオープンリンク23間に介装されていて、アウトサイドオープンレバー22に対してオープンリンク23をアンロック状態(図4に示した状態)に向けて付勢している。また、スプリング24は、オープンリンク23の支持部23dに組付けられるコイル部24aと、このコイル部24aの各端部から径外方に延びる一対のアーム部24b、24cを備えていて、一方のアーム部24bにてアウトサイドオープンレバー22に係合し、他方のアーム部24cにてオープンリンク23に係合している。
【0026】
このため、スプリング24の機能により、ドアロック状態(ドアの施錠状態)において、図示省略のドアハンドルとロック操作ユニット30の電気モータ32を作動させるためのリモコン(図示省略)が同時に操作されてパニック状態となったときに、オープンリンク23がアンロック状態に向けて付勢されてリフトレバー12の係合アーム部12bに対して弾性的かつ相対移動可能に連係するとともに、オープンリンク23が図4に示した初期位置への復帰を保証される。
【0027】
ロック操作ユニット30は、オープンリンク23をアンロック位置またはロック位置に切り替えるためのものであり、回転駆動可能でアンロック位置とロック位置とに切り替え可能なアクティブレバー31を備えるとともに、このアクティブレバー31をロック位置またはアンロック位置に回転駆動するための電気モータ32とウォーム33とウォームホイール34等(電動アクチュエータ)を備えている。アクティブレバー31は、電気モータ32を作動させるためのリモコン(図示省略)のロック操作により図2および図3に示したアンロック位置から図7に示したロック位置に切り替えられてオープンリンク23をロック状態とするとともに、電気モータ32を作動させるためのリモコン(図示省略)のアンロック操作によりロック位置からアンロック位置に切り替えられてオープンリンク23をアンロック状態とするものであり、ボス部に設けた支持孔31cにてハウジング50に支持軸54を介して回転可能に組付けられている。
【0028】
このアクティブレバー31は、上記したロック保持ガイド31a、押動アーム部31b、支持孔31cを備えるとともに、ウォームホイール34に設けた一対のカム34a、34bと連係する駆動部31dを備えている。なお、アクティブレバー31は、ハウジング50内に組付けられてアクティブレバー31に設けた係合ピン部(図示省略)に係合する位置決め用のスプリング(図示省略)によって、アンロック位置またはロック位置にて保持されるように構成されている。
【0029】
電気モータ32は、リモコン等によるロック操作とアンロック操作に応じて駆動される公知のものである。ウォーム33は、電気モータ32の出力軸32aに一体的に設けられていて、電気モータ32により回転駆動される。ウォームホイール34は、ウォーム33によって回転駆動されるものであり、ハウジング50に支持軸55を介して回転可能に組付けられていて、アクティブレバー31の駆動部31dに設けた一対のカムフォロア(詳細な説明は省略するが、図2および図3等に破線で示されている)と連係する一対のカム34a、34bを備えている。
【0030】
上記したロック操作ユニット30では、アクティブレバー31が図2および図3に示したアンロック位置にあって、電気モータ32を作動させるためのリモコン(図示省略)がロック操作されると、電気モータ32によってウォーム33を介してウォームホイール34が反時計回転方向に180度回転駆動されて、アクティブレバー31が図7に示したロック位置に移動する。また、アクティブレバー31が図7に示したロック位置にあって、電気モータ32を作動させるためのリモコン(図示省略)がアンロック操作されると、電気モータ32によってウォーム33を介してウォームホイール34が時計回転方向に180度回転駆動されて、アクティブレバー31が図2および図3に示したアンロック位置に移動する。
【0031】
チャイルドロック機構40は、インサイドオープンレバー21に組み込まれていて、アンセット状態(例えば、図11の(a)および(b)の状態)ではインサイドオープンレバー21からアウトサイドオープンレバー22およびオープンリンク23への押動力伝達を有効とし、セット状態(例えば、図11の(d)の状態)では前記押動力伝達を無効とするものであり、チャイルドプロテクタレバー41を備えるとともに、連結リンク42と、支持ピン43と中間部材44を備えている。
【0032】
中間部材44は、矩形ブッシュ44aと連結軸44bを有していて、第1レバー21aに組付けられていて、第2レバー21bに組付けられていない。また、中間部材44は、連結リンク42と支持ピン43とを介してチャイルドプロテクタレバー41の一端部41aに連結されていて、連結リンク42が支持ピン43を中心として回転可能であるため、ハウジング50に対して回転可能である。連結軸44bは、一端にて矩形ブッシュ44aに一体的に連結され、他端にて連結リンク42に一体的に連結されていて、中間部外周(円形部分)にて第1レバー21aに設けた直線状の係合溝21a3に摺動可能に組付けられている。
【0033】
この中間部材44は、チャイルドプロテクタレバー41が例えば図11の(a)に示したアンセット位置に保持されているとき、図11の(a)に示したアンセット位置に保持され、チャイルドプロテクタレバー41が例えば図11の(d)に示したセット位置に保持されているとき、図11の(d)に示したセット位置に保持されるように構成されていて、チャイルドプロテクタレバー41によって、アンセット位置またはセット位置に移動可能に構成されている。
【0034】
チャイルドプロテクタレバー41は、中間部41bにて支持軸54を介してハウジング50に回転可能に組付けられていて、図11の(a)、(b)に示したアンセット位置または図11の(c)、(d)に示したセット位置にて位置保持されるように構成されている。また、チャイルドプロテクタレバー41は、一端部41aの近傍にハウジング50の円弧状挿通孔50b(図1参照)を通してハウジング50外に突出する操作部41cを有していて、この操作部41cにてドアを開いた状態でのみドアの車内側から手動操作可能である。
【0035】
連結リンク42は、一端部(回転先端部)にて中間部材44の連結軸44bに連結され、他端部(回転中心部)にて支持ピン43を介してチャイルドプロテクタレバー41の一端部41aに回転可能に連結されている。支持ピン43は、チャイルドプロテクタレバー41の一端部41aに回転不能に組付けられていて、連結リンク42を回転可能に支持している。また、支持ピン43には突起43aが一体的に設けられていて、この突起43aに連結リンク42に設けた突起42aが係合することにより、連結リンク42の支持ピン43に対する図3反時計回転方向への回転が規制されるように構成されている。
【0036】
また、この実施形態において、ハウジング50に設けたアンロック保持ガイド50aは、図2、図4と図6に示したように、アクティブレバー31がアンロック位置にあって、アウトサイドオープンレバー22が初期位置と作動位置との間で回転するときに、アクティブレバー31の押動アーム部31bから離れたオープンリンク23をアンロック状態に保持するものである。アンロック保持ガイド50aがオープンリンク23をアンロック状態に保持しているときには、図6に示したようにオープンリンク23の係合アーム部23fがアンロック保持ガイド50aに摺動可能に係合している。なお、アンロック保持ガイド50aのガイド面(係合アーム部23fが摺動可能に係合する面)は、リフトレバー12の係合アーム部12bとオープンリンク23の押動頭部23aとの係合部の移動軌跡を考慮して、その形状が設定されていて、上記した係合部に滑りが生じないように設定するのが望ましい。
【0037】
一方、アクティブレバー31に設けたロック保持ガイド31aは、図7〜図10に示したように、アクティブレバー31がロック位置にあって、アウトサイドオープンレバー22が初期位置と作動位置との間で回転するときに、アクティブレバー31の押動アーム部31bから離れたオープンリンク23をロック状態に保持するものである。ロック保持ガイド31aがオープンリンク23をロック状態に保持しているときには、図10に示したようにオープンリンク23の係合胴部23gがロック保持ガイド31aに摺動可能に係合している。
【0038】
ところで、上記した車両用ドアロック装置100においては、アクティブレバー31に係合脚部31eが設定されるとともに、この係合脚部31eに係合可能な押動部(矩形ブッシュ44aが兼用している)が中間部材44に設定されている。また、中間部材44がアンセット位置にあって、インサイドドアハンドルがドア開操作され、かつ、チャイルドプロテクタレバー41により中間部材44がセット位置に移動されることで、中間部材44の矩形ブッシュ44a(押動部)がアクティブレバー31の係合脚部31eに係合してアクティブレバー31がアンロック位置からロック位置に移動可能に設定されている(図11参照)。
【0039】
上記のように構成したこの実施形態の車両用ドアロック装置100においては、図3に示したように、アクティブレバー31がアンロック位置にあり、かつ、チャイルドプロテクタレバー41がアンセット位置にあるとき(アンロック・アンセット状態であるとき)、インサイドドアハンドルまたはアウトサイドドアハンドルがドア開操作されると、インサイドオープンレバー21またはアウトサイドオープンレバー22がドア開方向に作動して、図4に示したように、アンロック状態にあるオープンリンク23がアウトサイドオープンレバー22により初期位置(図4の位置)から図6の作動位置まで移動されてリフトレバー12がアンラッチ方向(図4、図6の時計回転方向)に回転する。このため、インサイドオープンレバー21のドア開方向作動またはアウトサイドオープンレバー22のドア開方向作動がオープンリンク23を介してリフトレバー12に伝えられて、リフトレバー12がアンラッチ方向に回転し、ラッチ機構10がラッチ状態からアンラッチ状態となり、ドアを開くことが可能である。
【0040】
一方、図7に示したように、アクティブレバー31がロック位置にあり、かつ、チャイルドプロテクタレバー41がアンセット位置にあるとき(ロック・アンセット状態であるとき)、インサイドドアハンドルまたはアウトサイドドアハンドルがドア開操作されると、インサイドオープンレバー21またはアウトサイドオープンレバー22がドア開方向に作動して、図8に示したように、ロック状態にあるオープンリンク23がアウトサイドオープンレバー22により初期位置(図8の位置)から図10の作動位置まで移動される。このときには、オープンリンク23が図8および図10に示したロック状態でアクティブレバー31に設けたロック保持ガイド31aによってガイドされながら持ち上げられて、リフトレバー12に係合することはない。このため、アウトサイドオープンレバー22のドア開方向作動がリフトレバー12に伝わらなくて、リフトレバー12は回転せず、ラッチ機構10がラッチ状態に維持されて、ドアを開くことができない。
【0041】
また、この実施形態の車両用ドアロック装置100においては、アクティブレバー31がアンロック位置にあり、かつ、チャイルドプロテクタレバー41がセット位置にあるとき(アンロック・セット状態であるとき)、インサイドドアハンドルがドア開操作されると、インサイドオープンレバー21の第1レバー21aが中間部材44に対して空振りする。このため、このときには、アウトサイドオープンレバー22がドア開方向に作動しなくて、ドアを開くことができない。なお、上記したアンロック・セット状態であるとき、アウトサイドドアハンドルがドア開操作されると、アウトサイドオープンレバー22がドア開方向に作動して、ドアを開くことが可能である。
【0042】
また、この実施形態の車両用ドアロック装置100においては、上記したアンロック・アンセット状態(図11(a)の状態)にて、ドアを開いた状態で、インサイドドアハンドルをドア開操作すれば、インサイドオープンレバー21の第1レバー21aと第2レバー21bが図11(b)のように回転する。このため、かかる状態でチャイルドプロテクタレバー41をアンセット位置からセット位置に操作すると、中間部材44の矩形ブッシュ44a(押動部)がアクティブレバー31の係合脚部31eに係合して押動する。これにより、図11(c)のようにアクティブレバー31がアンロック位置からロック位置に移動する。
【0043】
このため、緊急時(例えば、電気モータ32が作動しなくなった場合)には、ドアを開いた状態で、インサイドドアハンドルをドア開操作するといった手動操作と、チャイルドプロテクタレバー41をアンセット位置からセット位置に操作するといった手動操作を順次行うことにより、アンロック位置にあるアクティブレバー31をロック位置に移動させることができる。したがって、その後に、インサイドドアハンドルを復帰位置に戻してドアを閉じれば、図11(d)のロック・セット状態が得られて、ドアの施錠状態(インサイドドアハンドルやアウトサイドドアハンドルをドア開操作してもドアを開くことができないドアロック状態)が得られる。なお、上記したドアの施錠状態は、電気モータ32が作動するように修理したのちに、電気モータ32をアンロック作動させることで解錠することが可能である。
【0044】
ところで、この実施形態の車両用ドアロック装置100においては、インサイドドアハンドルと、チャイルドロック機構40のチャイルドプロテクタレバー41とを利用して、アンロック位置にあるアクティブレバー31をロック位置に移動させるものであり、チャイルドロック機構40を備えた車両用ドアロック装置では既存の構成部材であるインサイドドアハンドルとチャイルドプロテクタレバー41を用いるものである。このため、緊急時対策のためだけのエマージェンシー操作部材が不要であり、エマージェンシー操作部材の採用に伴う種々な課題は生じない。
【0045】
上記した実施形態においては、インサイドオープンレバー21の第1レバー21aがハウジング50に回転可能に組付けられ、中間部材44が、第1レバー21aの回転先端部(係合溝21a3)に直線的に移動可能に組付けられていて、連結リンク42と支持ピン43を介してチャイルドプロテクタレバー41の回転先端部(41a)に連結されるように構成して実施したが、図12〜図14に示した他の実施形態のように、第1レバー121aがチャイルドプロテクタレバー41の回転先端部(41a)に支持ピン43を介して回転可能に組付けられ、中間部材44が第1レバー121aの回転先端部121a3に一体的に組付けられるように構成して実施することも可能である。なお、第1レバー121aには、上記実施形態の押動部21a2に相当する押動部121a2が設けられるとともに、支持ピン43の突起(43a)に係合・離脱可能な突起(上記実施形態の42aに相当するもの)が設けられている。
【0046】
図12〜図14に示した実施形態においては、図1〜図11に示した実施形態において採用されている連結リンク42と支持軸51に相当するものが不要となるため、チャイルドロック機構40の構成部品数を減じることが可能であるとともに、第1レバー121aに係合溝(21a3)を設ける必要がなくて、チャイルドロック機構40をシンプルかつ安価に構成することが可能である。
【0047】
また、上記した実施形態においては、インサイドオープンレバー21の第1レバー21aと第2レバー21bが異なる支持軸51,52を介してハウジング50に回転可能に組付けられるように構成して実施したが、図15〜図17に示した実施形態のように、インサイドオープンレバー221の第1レバー221aと第2レバー221bが同軸的に配置されていて一つの支持軸251を介してハウジングに回転可能に組付けられるように構成して実施することも可能である。
【0048】
図15〜図17に示した実施形態は、例えば、特開2006−233456号公報に記載されている構成に本発明を実施したものであり、インサイドオープンレバー221に組み込まれているチャイルドロック機構240が、チャイルドプロテクタレバー241を備えるとともに、中間部材244を備えている。中間部材244は、第1レバー221aの支持部221a1に支持軸251の径方向に沿って移動可能に組付けられたスライドブッシュ244aと、このスライドブッシュ244aから第2レバー221b側に突出し第2レバー221bに形成した異形長孔221b1とチャイルドプロテクタレバー241に形成した円弧長孔241aに貫通係合する係合ピン244bを備えた係合部材である。
【0049】
ところで、図15〜図17に示した実施形態では、上記実施形態のアクティブレバー31と同等のロック・アンロック機能を有するアクティブレバー231に係合脚部231eが設定されるとともに、この係合脚部231eに係合可能な押動部244a1が中間部材244のスライドブッシュ244aに設定されている。また、中間部材244がアンセット位置(図15、図16の位置)にあって、インサイドドアハンドルがドア開操作され、かつ、チャイルドプロテクタレバー241により中間部材244がセット位置(図17の位置)に移動されることで、中間部材244の押動部244a1がアクティブレバー231の係合脚部231eに係合してアクティブレバー231がアンロック位置(図15、図16の位置)からロック位置(図17の位置)に移動可能に設定されている。
【0050】
このため、図15〜図17に示した実施形態においても、緊急時(例えば、電気モータが作動しなくなった場合)には、ドアを開いた状態で、インサイドドアハンドルをドア開操作するといった手動操作と、チャイルドプロテクタレバー241をアンセット位置(図15、図16の位置)からセット位置(図17の位置)に操作するといった手動操作を順次行うことにより、アンロック位置にあるアクティブレバー231をロック位置に移動させることができる。したがって、その後に、インサイドドアハンドルを復帰位置に戻してドアを閉じれば、当該ドアロック装置にてロック・セット状態が得られて、ドアの施錠状態(インサイドドアハンドルやアウトサイドドアハンドルをドア開操作してもドアを開くことができないドアロック状態)が得られる。
【符号の説明】
【0051】
100…車両用ドアロック装置、10…ラッチ機構、12…リフトレバー、21…インサイド(内側)オープンレバー、21a…第1レバー、21b…第2レバー、22…アウトサイド(外側)オープンレバー、23…オープンリンク、24…スプリング(付勢部材)、30…ロック操作ユニット、31…アクティブレバー、31e…係合脚部、32…電気モータ(電動アクチュエータ)、33…ウォーム、34…ウォームホイール、40…チャイルドロック機構、41…チャイルドプロテクタレバー、44…中間部材、44a…矩形ブッシュ(押動部)、50…ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能で、ハウジングと共に前記ドアに組付けられるラッチ機構と、
前記ハウジングに組付けられ、前記ドアの内側に設けた内側ドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動される内側オープンレバーと、
前記ハウジングに組付けられ、前記ドアの外側に設けた外側ドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動される外側オープンレバーと、
この外側オープンレバーの回転に伴って変位する連結部位に傾動可能に組付けられ、前記ラッチ機構が備えるリフトレバーの係合部に係合可能な押動部を有し、前記各オープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時に初期位置から前記リフトレバーに向けて押動されるオープンリンクと、
前記ハウジングに組付けられ、電動アクチュエータのロック作動によりロック位置に切り替えられ前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係不能なロック状態とし、前記電動アクチュエータのアンロック作動によりアンロック位置に切り替えられ前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係可能なアンロック状態とするアクティブレバーと、
前記内側オープンレバーに組み込まれ、アンセット状態では前記内側オープンレバーから前記オープンリンクへの押動力伝達を有効とし、セット状態では前記押動力伝達を無効とするチャイルドロック機構を備えていて、
前記チャイルドロック機構を組み込まれた前記内側オープンレバーが、前記ハウジングに組付けられて前記ラッチ機構に連係する第1レバーと、前記ハウジングに組付けられて前記内側ドアハンドルに連動する第2レバーと、前記第1レバーと前記第2レバー間に配設されてアンセット位置またはセット位置に保持可能な中間部材と、前記ハウジングに組付けられて前記ドアの内側から手動で前記中間部材をアンセット位置またはセット位置に移動可能なチャイルドプロテクタレバーとを備えていて、
前記アクティブレバーに係合部が設定されるとともに、前記中間部材に押動部が設定されていて、前記中間部材がアンセット位置にあって、前記内側ドアハンドルがドア開操作され、かつ、前記チャイルドプロテクタレバーにより前記中間部材がセット位置に移動されることで、前記中間部材の前記押動部が前記アクティブレバーの前記係合部に係合して前記アクティブレバーがロック位置に移動可能に設定されている車両用ドアロック装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、前記第1レバーと前記第2レバーは異なる支持軸を介して前記ハウジングに回転可能に組付けられていることを特徴とする車両用ドアロック装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、前記第1レバーと前記第2レバーは同軸的に配置されていて一つの支持軸を介して前記ハウジングに回転可能に組付けられていることを特徴とする車両用ドアロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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