説明

車両用計器

【課題】所望の視認性を確保する。
【解決手段】車両用計器10は、ハウジング16内の上方の位置に設けられた発光表示部17の表示像を車両の座席11の正面側に反射して乗員に視認させると共に、光源により照明された指針式メータ13の文字盤21および指針23の像を座席11の正面側に透過して乗員に視認させるハーフミラー19と、文字盤21の前面に配置されて文字盤21の目盛り表示部および数字表示部を透過した光源の光を透過可能な透光性部材22を備え、透光性部材22は目盛り表示部に重なる目盛り領域44と数字表示部に重なる数字領域45とを備え、目盛り領域44は数字領域45に対して所定角度以上に座席11の正面側に傾斜した傾斜面を成す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用計器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば指針式計器の観察者手前側にハーフミラーが配置され、ハウジング上部に設けられた発光表示ユニットの表示像がハーフミラーの表面での反射により観察者に対して視認可能とされ、かつ、指針式計器の表示像がハーフミラーでの裏面側から表面側への透過により観察者に対して視認可能とされることで、発光表示ユニットの表示像と指針式計器の表示像とが重ね合わされるように合成されて視認可能となる表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この表示装置においては、指針式計器の指示値が表記される文字盤は背後の光源により透過照明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−287443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来技術に係る表示装置においては、斬新な見映えのする演出が望まれており、例えば光源から出力される光を指針式計器の正面側に導くための導光体の表面に立体的な(例えば、表面から突出する)目盛りなどを形成して、この導光体を文字盤の手前側に配置する場合には、映り込みの現象が生じる虞がある。つまり、表面全体が反射面となっている導光体を文字盤とハーフミラーとの間に配置することに起因して、導光体の表面から出力された光がハーフミラーの裏面で反射され、次に、この反射(第1回目の反射)による反射光が導光体の表面で反射され、次に、この反射(第2回目の反射)による反射光がハーフミラーを透過して観察者に対して視認可能になる虞がある。この場合には、導光体の表面から出力された光が反射無しにハーフミラーを透過することにより観察者に視認される像に加えて、映り込みによる表示像が観察者に視認されてしまうという問題が生じる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、所望の視認性を確保することが可能な車両用計器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る車両用計器は、車両のインストルメントパネル(例えば、実施の形態でのインストルメントパネル12)に取り付け可能なハウジング(例えば、実施の形態でのハウジング16)と、該ハウジング内に収容された文字盤(例えば、実施の形態での文字盤21)、および該文字盤の周方向の所定位置に設けられた複数の目盛り表示部(例えば、実施の形態での目盛り表示部31)、および該目盛り表示部よりも前記文字盤の内方側の位置に設けられた複数の数字表示部(例えば、実施の形態での数字表示部32)、および前記目盛り表示部と前記数字表示部とを指示する指針(例えば、実施の形態での指針23)を備える指針式メータ(例えば、実施の形態での指針式メータ13)と、前記文字盤および前記指針を背後から照明する光源(例えば、実施の形態での光源24)と、前記ハウジング内の上方の位置に設けられた発光表示部(例えば、実施の形態での発光表示部17)と、該発光表示部の表示像を前記車両の座席(例えば、実施の形態での座席11)の正面側に反射して前記座席に着座した乗員に視認させると共に、前記光源によって照明された前記文字盤および前記指針の像を前記座席の正面側に透過して前記乗員に視認させるようにして前記ハウジング内に収容されたハーフミラー(例えば、実施の形態でのハーフミラー19)とを備える車両用計器であって、前記文字盤は、前記目盛り表示部および前記数字表示部に応じた形状で前記光源からの光を透過する目盛り透光部(例えば、実施の形態での目盛り透光部33)および数字透光部(例えば、実施の形態での数字透光部34)と、該目盛り透光部および数字透光部以外の領域を成して前記光を遮光する遮光部(例えば、実施の形態での遮光部35)とを備え、前記文字盤の前記座席の正面側の表面に配置されて前記目盛り透光部および前記数字透光部を透過した前記光を透過可能な透光性部材(例えば、実施の形態での透光性部材22)を備え、前記透光性部材は、前記目盛り表示部に重なる目盛り領域(例えば、実施の形態での目盛り領域44)と、前記数字表示部に重なる数字領域(例えば、実施の形態での数字領域45)とを備え、前記目盛り領域は、前記数字領域に対して所定角度以上に前記座席の正面側に傾斜した傾斜面を成す。
【発明の効果】
【0007】
本発明の第1態様に係る車両用計器によれば、文字盤の表面(車両の座席の正面側の表面)の加飾や表示の立体感の演出などのために透光性部材を文字盤の前面(つまり、座席の正面側の表面)に配置した場合であっても、映り込みによる表示像が座席の乗員に視認されてしまうことを防止することができる。つまり、文字盤の数字透光部を透過した光がハーフミラーの裏面で反射され、次に、この反射(第1回目の反射)による反射光が透光性部材の目盛り領域の表面で反射されたとしても、目盛り領域は数字領域に対して所定角度以上に傾斜していることから、目盛り領域での反射(第2回目の反射)による反射光が座席の乗員に向かうことを防止することができる。これにより、所望の視認性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用計器を座席の正面側から見た図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車両用計器の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る車両用計器の一部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る車両用計器の指針式メータを分解して示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る車両用計器の一部を拡大して示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の比較例に係る車両用計器の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の比較例に係る車両用計器の一部を拡大して示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の比較例に係る車両用計器を座席の正面側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係る車両用計器について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による車両用計器10は、例えばインストルメントパネル12に設置されている。
この車両用計器10は、例えば車両の座席11の正面に配置されるインストルメントパネル12内に設けられ、例えば図1〜図5に示すように、車両の回転数を表示する指針式メータ13を備え、この指針式メータ13の左側には、例えばバッテリ(図示略)の残容量および走行用モータ(図示略)の作動状態などを表示する左側表示部14が配置され、この指針式メータ13の右側には、例えば内燃機関(図示略)の残燃料および燃料消費率などを表示する右側表示部15が配置されている。
【0010】
車両用計器10は、例えば図2に示すように、車両のインストルメントパネル12に取り付け可能なハウジング16を備え、このハウジング16内に指針式メータ13が収容されている。
さらに、車両用計器10は、ハウジング16内の上方の位置に設けられた発光表示部17と、指針式メータ13の手前側の位置(つまり、指針式メータ13から座席11の正面側にずれた位置)に配置された遮光樹脂プレート18と、ハーフミラー19と、カバー20とを備えて構成されている。
【0011】
指針式メータ13は、例えば図3,4に示すように、文字盤21と、文字盤21の表面上(つまり、座席11の正面側の表面上)に配置された透光性部材22と、指針23と、文字盤21および指針23を背後から照明する光源24とを備えて構成されている。
【0012】
文字盤21は、例えば円板状に形成され、外周部において周方向の所定位置に配列された複数の目盛り表示部31と、目盛り表示部31よりも径方向内方側の位置で周方向に配列された複数の数字表示部32とを備え、各表示部31,32は、指針23の回転に伴い回転軌道を描く指針23の先端部による指示対象とされている。
そして、各表示部31,32は、所定の目盛りおよび数字に応じた形状で光源24からの光を透過する目盛り透光部33および数字透光部34を備えている。
【0013】
各透光部33,34は、例えば所定の目盛りおよび数字に応じた断面形状で文字盤21を厚さ方向に貫通する貫通孔または切り欠き、あるいは、これらの貫通孔または切り欠きに充填された無色または有色の透光性の部材により構成されている。
そして、文字盤21において、各透光部33,34以外の領域は、光源24からの光を遮光する遮光部35とされている。
【0014】
透光性部材22は、例えば透明な透光性を有する合成樹脂などから円板状に形成され、文字盤21の表面上に重ね合わせて配置されている。
透光性部材22は、例えば、外周縁部から径方向外方に突出するようにして設けられた光案内部41と、表面上(つまり、座席11の正面側の表面上)から座席11の正面側に向かい突出するようにして設けられた凸部42とを備えている。
光案内部41および凸部42は、例えば対をなし、複数対の光案内部41および凸部42は、周方向に所定間隔を置いて配置されている。
【0015】
光案内部41は、光源24からの光を透光性部材22内の所定方向(例えば、透光性部材22の外周縁部から、透光性部材22の中心つまり指針23の回動中心に向かう方向)に指向性を持たせながら反射導光する。
凸部42は、例えば文字盤21の目盛り透光部33に対向するように配置され、例えば文字盤21において数字が配された大目盛り33aの目盛り透光部33に応じた形状(例えば、文字盤21の厚さ方向の切り欠きに応じた形状など)を有している。
【0016】
また、透光性部材22の背面(つまり、文字盤21の表面に対向する対向面)上において、光案内部41および凸部42が位置する周方向位置(例えば、文字盤21において数字が配された大目盛り33aの位置に応じた周方向位置)または文字盤21の中目盛り33bの位置に応じた周方向位置などを含んで所定幅の帯状に径方向に延びるようにして、表面上に多数の凹凸が形成されたしぼ面である拡散面43が形成されている。
拡散面43は、透光性部材22内を導光案内される光を拡散反射し、一部の反射光を座席11の正面側に向かい配光する。
【0017】
そして、透光性部材22は、文字盤21の目盛り表示部31に重なる目盛り領域44と、数字表示部32に重なる数字領域45とを備え、目盛り領域44は数字領域45に対して所定角度以上の角度(例えば、傾斜角α)で座席11の正面側に傾斜した傾斜面を成している。例えば、この傾斜面は、目盛り領域44の径方向内方から径方向外方に向かうことに伴い、傾斜面と座席11との間の距離が短縮傾向に変化するテーパ面状に形成され、数字領域45は、例えば鉛直方向に平行に形成されている。
【0018】
指針23は、例えば透光性の合成樹脂からなり、文字盤21および透光性部材22よりも手前側の位置(つまり、座席11の正面側にずれた位置)で回動して文字盤21の目盛り表示部31および数字表示部32を指示する指示部材51と、この指示部材51の基部と一体的に形成された回転軸52とを備えて構成されている。
【0019】
指示部材51の表面上(つまり、座席11の正面側の表面上)には、光の方向を制御可能な配光制御部材51aが設けられている。この配光制御部材51aは、例えば2枚の光制御フィルムが積層されて構成され、各光制御フィルムは平行に配置された複数のルーバを備えている。そして、積層される2枚の光制御フィルムにおいて、互いのルーバの延長方向が交差するように、つまり互いの指向性が異なるように設定されている。
【0020】
これにより、指針23の回動時においても、指示部材51から放射される光が意図されない方向(つまり、反射無しにハーフミラー19を透過して座席11の正面側に向かう方向以外の方向)に放射されて、ハーフミラー19の裏面19Bおよび透光性部材22の表面などで反射されることで、文字盤21の各表示部31,32などの意図されない箇所への映り込みによる像が乗員に視認されてしまうことを防止することができる。
しかも、指示部材51から放射される光による意図されない箇所への映り込みを防止するために、例えば文字盤21の各表示部31,32を所定角度以上の角度(例えば、傾斜角α)に座席11の正面側に傾斜した傾斜面により構成する場合に比べて、傾斜面により構成する部位の大きさを小さくすることができ、指針式メータ13の厚さを薄くすることができる。
【0021】
なお、文字盤21および透光性部材22の各中央部には、厚さ方向に貫通して、指針23の回転軸23aが挿通される各貫通孔21a,22aが設けられている。
【0022】
光源24は、座席11の正面側から見た文字盤21の背後に配置された回路基板61上に配置されている。
回路基板61は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターンが設けられて形成され、回路基板61上には、例えば指針23を回動させるモータ62を制御する駆動回路(図示略)と、例えば抵抗およびコンデンサなどの各種の回路部品(図示略)とが配線パターンに導通接続されて配置されている。
【0023】
光源24は、例えば、指針23の指示部材51を発光表示するための光源24aと、文字盤21の各表示部31,32を透過照明する光源24bと、透光性部材22内へ光を導入するための光源24cとを備えて構成されている。
そして、文字盤21と回路基板61との間には、光源24からの光を文字盤21および指針23に反射導光するためのリフレクタ63と、仕切り部材64とが配置されている。
【0024】
光源24からの光で文字盤21および指針23が背後から照明されると、文字盤21の各表示部31,32の各透光部33,34が透過照明され、さらに、各透光部33,34を透過した光あるいは透光性部材22の光案内部41により反射導光された光によって透光性部材22が照明される。
これにより、座席11に着座した乗員によって、文字盤21と透光性部材22と指針23とが立体的に視認され、透光性部材22の凸部42によって目盛りが浮き上がって視認される。また、透光性部材22の各凸部42などが配置された外周側の位置から中心部に向かい帯状に延びる加飾表示が、透光性部材22の背面の拡散面43により拡散反射された光によって立体的に浮かび上がって視認される。
【0025】
発光表示部17は、例えば図2に示すように、ハウジング16内のハーフミラー19とカバー20との間においてハウジング16の上部に配置されて車両の速度などの情報を鉛直方向下方側に向かい発光表示し、この発光表示による光をハーフミラー19の表面19A上で座席11の正面側に向かい反射させて、座席11に着座した乗員が発光表示による表示像を視認可能となるように設定されている。
【0026】
遮光樹脂プレート18は、座席11の正面側から見て、文字盤21および透光性部材22の各中央部と指針23の指示部材51の基部および回転軸52とを覆い、かつ文字盤21の各表示部31,32とは干渉しないように、かつ遮光樹脂プレート18の周縁部から指示部材51の先端部が突出するように配置されている。
そして、座席11の正面側から見て、発光表示部17の発光表示により発光されてハーフミラー19の表面19A上で反射された光による表示像が、遮光樹脂プレート18を背景として重なって、座席11に着座した乗員により視認されるように設定されている。
【0027】
ハーフミラー19は、表面19Aが発光表示部17に斜めに向き合うようにして鉛直方向上方側を向くように、つまり鉛直方向下方から鉛直方向上方に向かうことに伴い、ハーフミラー19の表面19Aと座席11との間の距離が増大傾向に変化するように配置されている。
そして、ハーフミラー19は、例えば図5に示すように、文字盤21の数字表示部32の数字透光部34(例えば、文字盤21において最も下方の数字透光部34)を透過した光L1がハーフミラー19の裏面19Bで反射し、この反射による反射光L2(例えば、光L1の入射角θと等しい反射角θで反射する反射光L2)が透光性部材22の目盛り領域44の表面44A(つまり、座席11の正面側の表面)に入射するときに、この表面44Aの入射点Pを含む法線NPよりも鉛直方向上方から入射点Pに入射するように設定されている。これにより、反射光L2が目盛り領域44の表面44Aで反射されると、この反射による反射光L3(例えば、反射光L2の入射角φと等しい反射角φで反射する反射光L3)は、表面44Aの入射点Pを含む法線NPよりも鉛直方向下方に向かい配光され、例えば反射光L3が座席11の正面側に向かって配光されてしまうことが防止されている。
【0028】
上述したように、本実施の形態による車両用計器10によれば、文字盤21の表面(車両の座席11の正面側の表面)の加飾や表示の立体感の演出などのために透光性部材22を文字盤21の前面(つまり、座席11の正面側の表面)に配置した場合であっても、映り込みによる表示像が座席11の乗員に視認されてしまうことを防止することができる。
つまり、文字盤21の数字透光部34を透過した光がハーフミラー19の裏面19Bで反射され、次に、この反射(第1回目の反射)による反射光L2が透光性部材22の目盛り領域44の表面44Aで反射されたとしても、目盛り領域44は数字領域45に対して所定角度以上に傾斜していることから、目盛り領域44での反射(第2回目の反射)による反射光L3が座席11の正面側に向かうことを防止することができる。
【0029】
例えば図6〜図8に示す比較例のように、数字領域45に対して所定角度以上に傾斜していない目盛り領域74を備える透光性部材72では、文字盤21の最も下方の数字透光部34(例えば、数字「8」に対応した数字透光部34)を透過した光L1がハーフミラー19の裏面19Bで反射し、この反射による反射光L2(例えば、光L1の入射角θと等しい反射角θで反射する反射光L2)が透光性部材22の目盛り領域44の表面44A(つまり、座席11の正面側の表面)に入射するときに、この表面44Aの入射点Pを含む法線NPよりも鉛直方向下方から入射点Pに入射する。これにより、反射光L2が目盛り領域44の表面44Aで反射されると、この反射による反射光L3(例えば、反射光L2の入射角φと等しい反射角φで反射する反射光L3)は、表面44Aの入射点Pを含む法線NPよりも鉛直方向上方に向かい配光され、この反射光L3が座席11の正面側に向かって配光されてしまう虞がある。この場合には、例えば図8に示すように、文字盤21の各表示部31,32などの意図されない箇所(例えば、目盛り表示部31の中目盛り33bの位置周辺)への映り込みによる像VR(例えば、数字「8」に対応した像)が乗員に視認されてしまうという問題が生じる。
これに対して、本実施の形態による車両用計器10によれば、文字盤21での映り込みによる像が座席11の乗員に視認されてしまうことを防止し、乗員の所望の視認性を確保することができる。
【符号の説明】
【0030】
10 車両用計器
11 インストルメントパネル
13 指針式メータ
16 ハウジング
17 発光表示部
19 ハーフミラー
21 文字盤
22 透光性部材
23 指針
24 光源
31 目盛り表示部
32 数字表示部
33 目盛り透光部
34 数字透光部
35 遮光部
44 目盛り領域
45 数字領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のインストルメントパネルに取り付け可能なハウジングと、
該ハウジング内に収容された文字盤、および該文字盤の周方向の所定位置に設けられた複数の目盛り表示部、および該目盛り表示部よりも前記文字盤の内方側の位置に設けられた複数の数字表示部、および前記目盛り表示部と前記数字表示部とを指示する指針を備える指針式メータと、
前記文字盤および前記指針を背後から照明する光源と、
前記ハウジング内の上方の位置に設けられた発光表示部と、
該発光表示部の表示像を前記車両の座席の正面側に反射して前記座席に着座した乗員に視認させると共に、前記光源によって照明された前記文字盤および前記指針の像を前記座席の正面側に透過して前記乗員に視認させるようにして前記ハウジング内に収容されたハーフミラーとを備える車両用計器であって、
前記文字盤は、前記目盛り表示部および前記数字表示部に応じた形状で前記光源からの光を透過する目盛り透光部および数字透光部と、該目盛り透光部および数字透光部以外の領域を成して前記光を遮光する遮光部とを備え、
前記文字盤の前記座席の正面側の表面に配置されて前記目盛り透光部および前記数字透光部を透過した前記光を透過可能な透光性部材を備え、
前記透光性部材は、前記目盛り表示部に重なる目盛り領域と、前記数字表示部に重なる数字領域とを備え、
前記目盛り領域は、前記数字領域に対して所定角度以上に前記座席の正面側に傾斜した傾斜面を成すことを特徴とする車両用計器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−95078(P2011−95078A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−248752(P2009−248752)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】