説明

軽量盛土用側壁

【課題】重機を用いることなく構築と補修を容易に行うことが可能な軽量盛土用側壁4を提供する。
【解決手段】軽量盛土用側壁4の直線部に立設された支柱2aとして、壁パネル3の端部を把持する取付部15が設けられた複数の単位柱体12aを中心軸方向に連結したものを用い、持ち運び及び組立容易とする。また、壁パネル3として、合成樹脂発泡体の芯材の表面に表面材を設けた軽量な複合板を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂発泡板を積み重ねた軽量盛土の側面に沿って形成される軽量盛土用側壁であって、軽量盛土の側面に沿って立設された支柱と、この支柱間に取り付けられた壁パネルとを備えた側壁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示されるように、合成樹脂発泡板を積み重ねた軽量盛土の側面に沿って、H形鋼の支柱を、両フランジに挟まれた空間部分を向き合わせて立設し、相隣接する支柱のフランジ間の空間部分に端部を挿入するようにして壁パネルを設置した軽量盛土用側壁が知られている。通常、支柱は、土中への打ち込みや基礎コンクリートでの支持によりにしっかりと自立されている。また、壁パネルとしては通常コンクリート板が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−222806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の軽量盛土用側壁の場合、長くて重いH形鋼の支柱をしっかりと立設し、しかもコンクリート製で重い壁パネルを、立設した支柱の最上部から順次支柱間へ落とし込まなければならないので、施工には重機が不可欠で、施工コストがかかる問題がある。また、壁パネルが損傷した場合、やはり重機を入れなければ交換することができず、維持管理にも手間とコストがかかる問題がある。更に、屈曲部を有する側壁を構築する場合、角部に向きを変えた2本の支柱を立設しなければならず、その方向合わせなどに手間がかかる問題もある。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、重機を用いることなく構築と補修を容易に行うことが可能な軽量盛土用側壁を提供することを第一の目的とする。また、本発明は、屈曲部を有する側壁であっても容易に構築することができるようにすることを第二の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的のために本発明は、合成樹脂発泡体の板又はブロックを積み重ねた軽量盛土の側面に沿って立設された支柱と、該支柱間に取り付けられた壁パネルとを備えた軽量盛土用側壁において、
前記軽量盛土用側壁の直線部に立設された支柱が、前記壁パネルの端部を把持する取付部が設けられた複数の単位柱体を中心軸方向に連結したもので、しかも前記壁パネルが合成樹脂発泡体の芯材の表面に表面材を設けた複合板であって、その端部が前記取付部に把持されて前記支柱間に取り付けられていることを特徴とする軽量盛土用側壁を提供するものである。
【0007】
また、上記本発明は、前記軽量盛土用側壁の屈曲部の角部に立設された支柱が、前記壁パネルの端部を把持する1又は複数の取付部が一方向に向けて設けられた複数の単位柱体を中心軸方向に連結したもので、しかも該単位柱体が、その中心軸回りに取付部の向きをずらせて連結可能となっていること、
前記軽量盛土用側壁の屈曲部の角部に立設された支柱が、前記壁パネルの端部を把持する1又は複数の取付部が一方向に向けて設けられた複数の外筒を外周側に嵌め込んだ複数の単位柱体を中心軸方向に連結したもので、しかも前記外筒が、その中心軸回りに取付部の向きをずらせて前記単位柱体に嵌め込み可能となっていること、
前記軽量盛土の上面上から各支柱の上方に被さる領域に上部コンクリート床版が形成されており、該上部コンクリート床版の下面に、少なくとも一部の支柱の位置に対応して凹部が形成されており、対応する支柱の上端が前記凹部内に周囲に遊びを持って収納されている一方、各支柱の下端が、傾動を許容する状態で支持されていること、
前記軽量盛土の高さ方向中間部に中間コンクリート床版が挟み込まれており、少なくとも一部の前記支柱の中間部が、少なくとも上下方向の接続角度を可変に接続する接続具で前記中間コンクリート床版に接続されていること
を好ましい態様として含むものである。
【発明の効果】
【0008】
通常、軽量盛土用側壁は、軽量盛土を構成する合成樹脂発泡体の板又はブロックの積み重ねと共に順次構築される。本発明における支柱は、単位柱体を連結して構成されるので、合成樹脂発泡体の板又はブロックの積み重ねと共に連結して、壁パネルの取り付けに必要な高さだけ順次延ばしていくことができる。従って、壁パネルの取り付け時に高く持ち上げて取り付けるような作業を無くすことができ、しかも壁パネルが合成樹脂発泡体の芯材と表面材の複合板であって軽量であることから、人手によって容易に取り付けることができる。また、単位支柱は短尺化して軽量化できるので、支柱も人手で容易に設置することが可能となる。補修の際も同様で、人手によって容易に壁パネルや支柱の交換を行うことができる。
【0009】
また、特に屈曲部を有する側壁については、屈曲部の角部に1本の支柱を立てるだけで壁パネルを屈曲状態で連結することができ、しかも取付部の向きを調整可能であるので、壁パネルの取付角度の調整が容易である。
【0010】
更に、各支柱の上端を上部コンクリート床版の下面に設けた凹部内に周囲に遊びを持って収納すると共に、支柱の下端を傾動を許容する状態で支持しておくと、軽量盛土の沈下などの影響を受けることなく、しかも側壁が軽量盛土に柔軟に支持されることで、耐震性を向上させることができる。また、支柱の中間部を、少なくとも上下方向の接続角度を可変に接続する接続具で中間コンクリート床版に接続しておくと、上記軽量盛土による側壁の柔軟な支持力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る軽量盛土用側壁を有する軽量盛土の断面図である。
【図2】図1における壁パネルを除去した状態の断面図である。
【図3】直線部の支柱の説明図で、(a)は平面図、(b)は正面縦断面図である。
【図4】壁パネルの断面図である。
【図5】直線部における支柱と壁パネルの組み合わせ状態の説明図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】屈曲部の角部に設ける支柱の一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図7】屈曲部の角部に設ける支柱の他の例を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面に基づいて本発明を更に説明する。なお、以下に参照する図面において、同じ符号は同様の構成要素を示す。
【0013】
図1及び2に示されるように、合成樹脂発泡体の板又はブロックを積み重ねることにより軽量盛土1が構築されている。軽量盛土1を構成する合成樹脂発泡体の板又はブロックは、押出発泡形成品でもビーズ発泡成形品でもよいが、圧縮強度に優れ、吸水性も小さいことから、押出発泡成形品が好ましい。合成樹脂としては、圧縮強度に優れた発泡体が得られることから、ポリスチレンが好ましい。
【0014】
図示される軽量盛土1の側面に沿って、支柱2が壁パネル3の幅に応じた間隔で立設されており、この支柱2a間に壁パネル3が取り付けられて、側壁4が形成されている。
【0015】
支柱2aの下端は、傾動可能に支持されている。本例における支柱2aはコンクリート等で構成された支持台5に形成された受け部6(図2参照)中に、周囲に余裕を持って下端が差し込まれ、周囲の空間に砂利等を軽く詰めることによって支持されている。
【0016】
軽量盛土1の上面上には、軽量盛土1の上面から支柱2aの上方に被さる領域に上部コンクリート床版7が形成されている。この上部コンクリート床版7は、支柱2aの上方に張り出したカバー材8を設け、軽量盛土1上からこのカバー材8上に亘って形成されている。通常、上部コンクリート床版7は、軽量盛土1上に配筋(図示されていない)を施してからコンクリートを打設することで形成されるので、カバー材8はこの配筋に取り付けておくことができる。
【0017】
本例におけるカバー材8は、下向きに開口する凹部9が形成されている。この凹部9は、上部コンクリート床版7の下面に、支柱2a及び壁パネル3の位置に対応して開口した溝状をなし、支柱2a及び壁パネル3の上端が凹部9内に周囲に遊びを持って収納されている。このようにすると、支柱2a及び壁パネル3の上端を上部コンクリート床版7で支持して倒伏を防止することができる。また、周囲に遊びが持たされているので、軽量盛土1が経時的に多少沈下しても支柱2a及び壁パネル3に荷重が加わることがなく、しかも軽量盛土の振動が直接伝わらないので、耐震性も向上する。上記凹部9による支持は、壁パネル3の上端を上部コンクリート床版7の下面より低くし、支柱2aの上端のみとしてもよい。この場合の凹部9はコップを逆にしたような形状とすることができる。また、総ての支柱2aの上端に対応して凹部9を形成してもよいが、一部の支柱2aの上端のみに対応して凹部9を形成し、この凹部9内に周囲に遊びを持って対応する支柱2aの上端部を収納して支持してもよい。一部の支柱2aの上端のみに対応して凹部9を形成する場合、対応する凹部9を形成しない支柱2aの上端は上部コンクリート床版7の下面より低くしておけばよい。
【0018】
軽量盛土1の高さ方向中間部には、中間コンクリート床版10が挟み込まれている。この中間コンクリート床版10は、積み上げ途中段階の軽量盛土1上に配筋してコンクリートを打設することで形成することができる。この中間コンクリート床版10を設ける場合、支柱2aの中間部と中間コンクリート床版10間を、少なくとも上下方向の接続角度を可変に接続する接続具11で接続しておくことが好ましい。上下方向の接続角度を可変にしておくことで、軽量盛土1の沈下によって支柱2aに負荷が加わることを防止することができる。支柱2aと中間コンクリート床版10を接続する場合、総ての支柱2aを接続することが好ましいが、一部の支柱2aのみであってもよい。
【0019】
図1及び図2に示される支柱2aは、軽量盛土1の直線的な側面に沿って形成される側壁4の直線部に設けられているもので、図3に示すように、角柱となっている。円柱とすることもできるが、角柱の方が直線的に配列される壁パネル3との連続性がよく、外観のよい側壁4を形成しやすい。
【0020】
本例の支柱2aは、単位柱体12aを複数本中心軸方向に連結することで形成されている。単位柱体12aは、図3に示されるように、角パイプで構成された内管13aの外側にやはり角パイプで構成され、内管13aと同じ長さの外管14aを、一端から内管13aが一部突出した状態となるように嵌め合わせて両者を固定したものとなっている。外管14aの外周面には、壁パネル3(図1、図4、図5参照)の左右の側端部を挟み込んで把持する平面コ字形の取付部15が、背中合わせとなる位置(周方向に180度ずれた位置)に、それぞれ中心軸方向に間隔を開けて複数個ずつ取り付けられている。この単位柱体12aは、内管13aの突出している側を、内管13aが引っ込んでいる側の外管14a内に差し込むことで連結することができる。
【0021】
壁パネル3は、図3に示されるように、合成樹脂発泡体の芯材16の表面に表面材17を設けた複合板で構成されている。壁パネル3の芯材16を構成する合成樹脂発泡体としては、例えばポリスチレン系発泡体、ポリエチレン系発泡体、ポリウレタン系発泡体等を用いることができる。芯材16は押出発泡成形品、ビーズ発泡成形品、更には表面材17間に注入発泡させたものでもよい。好ましくは、剛性に優れることから、ポリスチレン系の押出発泡成形品である。表面材17としては、強度、耐候性等の点から、例えばガルバリウム鋼板等の金属板が好ましい。本例における壁パネル3は、上下方向に接続することができるよう、上下の一端が突条部18、他端がこの突条部18を差し込むことができる溝部19となっている。
【0022】
支柱2aの組立と、支柱2aへの壁パネル3の取り付けは、図5に示されるようにして、両者並行して行われる。即ち、まずは前記支持台5(図1、図2参照)に単位柱体12aを立てる。単位柱体12aは、壁パネル3の側端部の長さに合わせた長さとしておくことが好ましいが、それより短くしたり長くしたりすることもできる。必要に応じて、単一の単位柱体12a又は複数本の単位柱体12aを連結して立て、複数の取付部15に対し、サポート材20を嵌め込んだ壁パネル3の側端部を嵌め込んで、必要に応じてビス等で固定する。サポート材20は、平面コ字形をなす棒状材料で、壁パネル3の側端部を挟み込ませて取り付けておくことで、壁パネル3の側端部の補強材として機能する。壁パネル3の取り付け後、適当な高さまで軽量盛土1を積み上げてから、壁パネル3を取り付けた単位柱体12aの上端に別の単位柱体12aを連結し、必要に応じてビス等で固定した後、この上側の新たな単位柱体12aに同様にして壁パネル3を取り付ける。そして、再度軽量盛土1の積み上げを行い、更に単位柱体12の連結と壁パネル3の取り付けを繰り返すことで、必要な高さの側壁4を構築することができる。
【0023】
前記のように、図3で説明した単位柱体12aを連結して形成される支柱2aは、軽量盛土1の直線的な側面に沿って形成される側壁4の直線部に使用されるものである。軽量盛土1の屈曲した側面に沿って形成される側壁4の屈曲部の角部には、例えば図6に示される支柱2bが用いられる。図6の支柱2bも単位柱体12bを中心軸方向に複数連結して形成されるものである点は上述の支柱2aと同様である。しかし、上述の支柱2aの単位柱体12aでは二方向に向けて取付部15が設けられているのに対し、図6の支柱2bの単位柱体12bの取付部15は一方向を向いたものとなっている。図6に示される単位柱体12bは1つの取付部15を備えたものとなっているが、取付部15は1本の単位柱体12bに対してその中心軸方向に複数設けることもでき、この場合でも1本の単位柱体12bに設けられる取付部15は同じ方向に向けて設けられる。
【0024】
単位柱体12bは、内管13bの外側に、内管13bと同じ長さの外管14bを、一端から内管13bが一部突出した状態となるように嵌め合わせて両者を固定したものであるが、内管13bは角パイプで外管14bは円パイプとなっている。内管13bは円パイプでもよいが、これを角パイプとしているのは、耐屈曲性を高めるためで、取付部15は内管13bの角部の位置に設けることが好ましい。
【0025】
単位柱体12bの連結は単位柱体12a(図3参照)と同様にして行われるが、外管14bが内管13bと嵌まり合う円管で構成されているので、上下の単位柱体12bの取付部15の位置を、中心軸回りに任意の角度にずらせて連結可能となっている。従って、90°に屈曲した屈曲部の角部に立設する、上下の単位柱体12bの取付部15の位置を、中心軸回りに90°ずらせておけば、左右の壁パネル3を90°の角度で連結することができる。
【0026】
単位柱体12bの長さは、1枚の壁パネル3の側端部を間隔を開けて2箇所以上で取付部15で把持できるよう、壁パネル3の側端部の長さの1/4以下の長さとすることが好ましい。このような比較的短い単位柱体12bを、取付部15の方向を交互にずらせながら連結することで、屈曲部における壁パネ3を安定して支持することができる。
【0027】
側壁4の屈曲部の角部には、図7に示される支柱2cを立設することもできる。この支柱2cは、一方向に向けて取付部15が設けられた複数の外筒21を外周側に嵌め込んだ複数の単位柱体12cを中心軸方向に連結したものとなっている。本例における取付部15も、1本の単位柱体12cに対してその中心軸方向に複数設けることもでき、この場合でも1本の単位柱体12cに設けられる取付部15は同じ方向に向けて設けられる。
【0028】
単位柱体12cは、内管13cの外側に、内管13cと同じ長さの外管14bを、一端から内管13cが一部突出した状態となるように嵌め合わせて両者を固定したもので、内管13cは角パイプで外管14cは円パイプとなっているのは図6の例と同様である。また、外筒12eは、外管14cの外周側に嵌まり合う円筒物となっている。しかも外筒21が、その中心軸回りに取付部15の向きをずらせて単位柱体12cに嵌め込み可能となっている。本例においては、外筒21の嵌め込み時の周方向位置を調整することで屈曲部における壁パネ3を安定して支持することができる。なお、本例の場合、単位柱体12cの長さは図3に示される単位柱体12aと同様で、外筒21の長さは図6に示される単位柱体12bと同等とすると作業性がよいので好ましい。
【0029】
なお、支柱2b,2cの組立と、支柱2b,2cへの壁パネル3の取り付けは、支柱2aの組立と、支柱2aへの壁パネル3の取り付けと同様にして行うことができる。
【符号の説明】
【0030】
1 軽量盛土
2a,2b,2c 支柱
3 壁パネル
4 側壁
5 支持台
6 受け部
7 上部コンクリート床版
8 カバー材
9 凹部
10 中間コンクリート床版
11 接続具
12a,12b,12c 単位柱体
13a,13b,13c 内管
14a,14b,14c 外管
15 取付部
16 芯材
17 表面材
18 凸条部
19 溝部
20 サポート材
21 外筒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂発泡体の板又はブロックを積み重ねた軽量盛土の側面に沿って立設された支柱と、該支柱間に取り付けられた壁パネルとを備えた軽量盛土用側壁において、
前記軽量盛土用側壁の直線部に立設された支柱が、前記壁パネルの端部を把持する取付部が設けられた複数の単位柱体を中心軸方向に連結したもので、しかも前記壁パネルが合成樹脂発泡体の芯材の表面に表面材を設けた複合板であって、その端部が前記取付部に把持されて前記支柱間に取り付けられていることを特徴とする軽量盛土用側壁。
【請求項2】
前記軽量盛土用側壁の屈曲部の角部に立設された支柱が、前記壁パネルの端部を把持する1又は複数の取付部が一方向に向けて設けられた複数の単位柱体を中心軸方向に連結したもので、しかも該単位柱体が、その中心軸回りに取付部の向きをずらせて連結可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の軽量盛土用側壁。
【請求項3】
前記軽量盛土用側壁の屈曲部の角部に立設された支柱が、前記壁パネルの端部を把持する1又は複数の取付部が一方向に向けて設けられた複数の外筒を外周側に嵌め込んだ複数の単位柱体を中心軸方向に連結したもので、しかも前記外筒が、その中心軸回りに取付部の向きをずらせて前記単位柱体に嵌め込み可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の軽量盛土用側壁。
【請求項4】
前記軽量盛土の上面上から各支柱の上方に被さる領域に上部コンクリート床版が形成されており、該上部コンクリート床版の下面に、少なくとも一部の支柱の位置に対応して凹部が形成されており、対応する支柱の上端が前記凹部内に周囲に遊びを持って収納されている一方、各支柱の下端が、傾動を許容する状態で支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の軽量盛土用側壁。
【請求項5】
前記軽量盛土の高さ方向中間部に中間コンクリート床版が挟み込まれており、少なくとも一部の前記支柱の中間部が、少なくとも上下方向の接続角度を可変に接続する接続具で前記中間コンクリート床版に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の軽量盛土用側壁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−233310(P2012−233310A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−100759(P2011−100759)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000109196)ダウ化工株式会社 (69)
【出願人】(598157834)
【Fターム(参考)】