説明

遠隔操作情報切換装置

【課題】同じベンダーの複数の電子機器へ、それぞれ異なるリモコンコードのセットを自動で設定することを可能とする装置を提供する。
【解決手段】
所定のタイミングで、相手機器のベンダー名を要求する要求信号を、通信手段を介して送信し、この要求信号応じて返信された信号で通知されたベンダー名が自機のベンダー名と同じだったら、相手機器のリモコンコードのセットを、自機に設定しているリモコンコードのセットと異なるものに切換えるための要求信号を相手機器に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器をリモコンで遠隔操作する際に使用されるリモコンコードのセットを自動で設定する遠隔操作情報切換装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザが同一の部屋で、同一ベンダー(製造会社)のDVD(Digital Versatile Disc)レコーダ等の電子機器を複数使用するケースはよくある。
【0003】
この場合、同一ベンダーの電子機器は、遠隔操作情報として、同じ体系のリモコンコードのセット(以下コードセットと呼ぶ)を使用していることが多い。従って、2台並んで設置されている同一ベンダーのDVDレコーダのうち、一方のDVDレコーダを動作させようとユーザが考えて、そのDVDレコーダ用のリモコンの電源ボタンを押しても、意図していない他方のDVDレコーダの電源も入ってしまう、といったように2台のDVDレコーダが同時に動作してしまう状況になることがある。
【0004】
このようなリモコンコードの競合を避けるために、電子機器は、複数の異なる体系のコードセットを備えている場合が多い。
【0005】
例えば、同一ベンダーの2台の電子機器がそれぞれ、コードセット「A」とコードセット「B」という2種類の体系のコードセットを備えている場合、一方の電子機器と、この電子機器用のリモコンとをそれぞれコードセット「A」に設定し、他方の電子機器と、この電子機器用のリモコンとをそれぞれコードセット「B」に設定すれば、同一ベンダーの電子機器であっても別々に操作することができる。
【0006】
なお、リモコン操作に関する従来技術としては例えば特許文献1のようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3818804号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来、上記で説明したコードセットの設定操作をユーザに手動で行なわせる必要があった。
【0009】
特に、電子機器本体へのコードセットの設定操作は、通常のリモコン操作とは異なる特殊な操作であり、ユーザにとって負担になるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本発明は、下記の装置を提供するものである。
(1)遠隔操作情報切換装置であって、
一の前記遠隔操作情報切換装置に対応する一の電子機器が備える各機能を遠隔操作するための、前記各機能に対応した各遠隔操作情報で構成される遠隔操作情報セットを、この遠隔操作情報セットを識別するための識別情報とともに、異なる体系で複数記憶する記憶手段と、(23)
前記記憶手段に記憶された複数の前記遠隔操作情報セットのうちの1つを前記一の電子機器に設定する設定手段と、(23)
他の電子機器に対応する他の前記遠隔操作情報切換装置と通信する通信手段と、(6,26,22)
所定のタイミングで、前記他の電子機器のベンダー名を要求するベンダー名要求信号を、前記他の遠隔操作情報切換装置へ前記通信部を介して送信する第1の送信手段と、(6,26,22,23,S2)
前記ベンダー名要求信号に応じて前記他の遠隔操作情報切換装置から返信されるベンダー名通知信号を、前記通信手段を介して受信する受信手段と、(6,26,22,23,S3)
前記ベンダー名通知信号で通知された前記他の電子機器のベンダー名が、前記一の電子機器のベンダー名と一致しているか否かを判断する判断手段と、(23,S4)
前記判断手段が一致していると判断した場合、前記他の電子機器に設定されている前記遠隔操作情報セットを切換えるために、前記記憶手段に記憶している前記複数の遠隔操作情報セットのうち、前記一の電子機器に設定している遠隔操作情報セット以外の遠隔操作情報セットの識別情報を付加した遠隔操作情報セット切換要求信号を、前記他の遠隔操作情報切換装置へ前記通信手段を介して送信する第2の送信手段と、(6,26,22,23,S5〜7)
を備えることを特徴とする遠隔操作情報切換装置。
(2)遠隔操作情報切換装置であって、
一の前記遠隔操作情報切換装置に対応する一の電子機器が備える各機能を遠隔操作するための、前記各機能に対応した各遠隔操作情報で構成される遠隔操作情報セットを、この遠隔操作情報セットを識別するための識別情報とともに、異なる体系で複数記憶する記憶手段と、(23)
前記記憶手段に記憶された複数の前記遠隔操作情報セットのうちの1つを前記一の電子機器に設定する設定手段と、(23)
他の電子機器に対応する他の遠隔操作情報切換装置と通信する通信手段と、(6,26,22)
前記一の電子機器のベンダー名を要求するベンダー名要求信号を、前記他の電子機器から前記通信手段を介して受信する第1の受信手段と、(6,26,22,23,S2)
前記ベンダー名要求信号に応じて、前記一の電子機器のベンダー名を通知するベンダー名通知信号を、前記他の遠隔操作情報切換装置へ前記通信手段を介して送信する送信手段と、(6,26,22,23,S3)
前記一の電子機器に設定している遠隔操作情報セットを切換えるための遠隔操作情報セット切換要求信号を、前記他の遠隔操作情報切換装置から前記通信手段を介して受信する第2の受信手段と、(6,26,22,23,S6,S7)
前記一の電子機器に設定している遠隔操作情報セットを、前記記憶手段に記憶している複数の遠隔操作情報セットのうちの、前記遠隔操作情報セット切換要求信号に付加された識別情報に対応する前記遠隔操作情報セットに切換える切換手段と、(23)
を備えることを特徴とする遠隔操作情報切換装置。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の電子機器へそれぞれ異なるコードセットを自動で設定することが可能となる。
【0012】
従って、ユーザの操作上の負担を軽減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の遠隔操作情報切換装置の実施形態を搭載した電子機器を含むシステムの構成例を説明する図である。
【図2】CECコマンドのデータ構造の概要を示す図である。
【図3】本発明の実施形態を搭載したDVDレコーダの内部構成を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態のコードセットを切換える手順を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態を搭載したDVDレコーダのフロントパネルの構成を示す図である。
【図6】リモコンボタンの配置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の遠隔操作情報切換装置の実施形態を搭載した電子機器を含むシステムの構成例を説明する図である。
【0015】
遠隔操作情報切換装置は、2台のDVDレコーダ2、3に搭載されている。そして、この2台のDVDレコーダ2、3は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル6、7によってテレビ1とそれぞれ接続されている。
【0016】
HDMIケーブルを介した機器間でコマンド通信を行なうことで相手機器の制御を可能とする規格として、HDMI−CEC(Consumer Electronics Control)がある。このHDMI−CECに対応した制御コマンド(以下、CECコマンドと呼ぶ)を各機器に実装すれば、例えばテレビ側からHDMIケーブルで接続されたDVDレコーダに対してCECコマンドを送信することによって、DVDレコーダの録画や再生の機能を制御することができる。また、複数のDVDレコーダがテレビにHDMIケーブルで接続されていれば、テレビを経由して、DVDレコーダ同士でもCECコマンドの送受信が可能となる。
【0017】
本発明では、CECコマンドの規格で定められている以下の2つの機能を使用する。1.相手機器のベンダー(製造会社)名を知る機能。
【0018】
この機能は、HDMI−CECの規格で既に定められているCECコマンドを用いて実現可能である。なお、このCECコマンドは、特許請求の範囲におけるベンダー名要求信号、ベンダー名通知信号に相当する。
2.ベンダー独自のCECコマンドを定義できる機能。
【0019】
この機能は、ベンダーが、自社で製造や販売をする電子機器の間でのみ使用可能となるCECコマンドを独自に定義できる機能である。この機能を使って、コードセットを切り換えるCECコマンドを定義する。なお、このCECコマンドは、特許請求の範囲における遠隔操作情報セット切換要求信号に相当する。
【0020】
CECコマンドのデータ構造の概要を図2に示す。
【0021】
図2におけるオペコード53のデータを0x89とすることによってベンダーが独自に定義したCECコマンドが使用可能となる。そして、ベンダーが独自に定義したCECコマンドは、図2における制御用データ54に設定する。
【0022】
本実施例では、この制御用データ54に、例えば、0x01を設定した場合をコードセット「A」に切り換える(設定する)CECコマンドと定義し、0x02を設定した場合をコードセット「B」に切り換える(設定する)ように定義する。
<内部構成>
次に、遠隔操作情報切換装置を搭載したDVDレコーダ2の内部構成を、図3を用いて説明する。なお、DVDレコーダ3も、このDVDレコーダ2と同一の内部構成を有しているものとする。
【0023】
図3は、DVDレコーダ2の内部構成を示すブロック図である。
【0024】
このうち、遠隔操作情報切換装置は、太線枠で示されているシステム制御部23、CEC制御部22、HDMI端子26等を含んで構成される。
【0025】
以下、遠隔操作情報切換装置に関係するブロックであるシステム制御部23、CEC制御部22、HDMI端子26、主電源SW27の各ブロックについて説明する。なお、その他のブロックは、従来のDVDレコーダの構成ブロックであり、本願発明とは関連が低いので説明は省略する。
【0026】
HDMI端子26は、HDMIケーブル6によって外部機器と接続される。
【0027】
また、HDMI端子26は、映像、音声処理部25と接続されており、映像・音声処理部25で、生成されたデジタル映像信号とデジタル音声信号とを外部へ送信する。
【0028】
さらに、HDMI端子26は、CEC制御部22から入力されたCECコマンドを外部へ送信するとともに、外部から受信したCECコマンドをCEC制御部22へ出力する。
【0029】
CEC制御部22は、HDMI端子26から入力されたCECコマンドの内容を解析して、その解析結果をシステム制御部23へ出力する。
【0030】
また、CEC制御部22は、システム制御部23から入力されたCECコマンドの出力指示に従って、出力指示を受けたCECコマンドを生成してHDMI端子26へ出力する。
【0031】
システム制御部23は、複数のコードセット(例えば「A」と「B」)を内部メモリ等の記憶部に備えている。そして、このうちの一つを実際に使用するコードセットとして設定し、このコードセットでリモコン4からの遠隔操作を受ける。なお、このコードセットは、特許請求の範囲における遠隔操作情報セットに相当する。また、コードセットを構成する各リモコンコードは、特許請求の範囲における遠隔操作情報に相当する。また、コードセットを識別する「A」「B」は、特許請求の範囲における識別情報に相当する。
【0032】
そして、CEC制御部22からコードセット切換えの指示を受けたら、それ以前に設定されていたコードセットを、その指示を受けたコードセットに切換え、これ以降はこの切換えたコードセットを用いてリモコン4からの遠隔操作を受ける。
【0033】
主電源SW27は、ユーザ操作を受けて主電源の入切を行なう。なお、主電源や主電源の供給ラインの図示は省略する。
【0034】
なお、本実施形態は、遠隔操作情報切換装置がDVDレコーダ2に含まれる場合の例である。しかし、遠隔操作情報切換装置とDVDレコーダ2とは必ずしも一体である必要は無くそれぞれが独立していても構わない。この場合は、遠隔操作情報切換装置とDVDレコーダ2が任意のインターフェースで接続される構成となる。
<コードセット切り換え手順>
次に、上記した2つのCECコマンドの機能を用いてコードセットを切換える手順を、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートの動作の主体は、特に主語の記載が無い場合はシステム制御部23である。
【0035】
システム制御部23は、電源ONに対応するリモコンコードが入力されるまで待機する(ステップS1:NOのループ)。
【0036】
ユーザがリモコン4によってDVDレコーダ2の電源をONする操作が行なわれると、リモコン4から送信された電源ONに対応するリモコンコードは、リモコンセンサ24を介してシステム制御部23に入力される。
【0037】
システム制御部23は、電源ONに対応するリモコンコードが入力されたら(ステップS1:YES)、DVDレコーダ内の各構成ブロックに電源を供給するよう制御するとともに、DVDレコーダ3に対して、ベンダー名を問い合わせるためのCECコマンドを送信する(ステップS2)。
【0038】
DVDレコーダ3から送信されるベンダー名を通知するためのCECコマンドを受信するまで待機する(ステップS3:NOのループ)。
【0039】
DVDレコーダ3から送信されるベンダー名を通知するためのCECコマンドを受信したら(ステップS3:YES)、システム制御部23は、受信したDVDレコーダ3のCECコマンドで示されるベンダー名が自機(DVDレコーダ2)のベンダー名と同じか否か判断する(ステップS4)。
【0040】
ベンダー名が異なる場合(ステップS4:NO)は、処理を終了する。
【0041】
ベンダー名が同じ場合(ステップS4:YES)は、次に、システム制御部23は、自機(DVDレコーダ2)で使用しているコードセットが「A」か否かを確認する(ステップS5)。
【0042】
自機(DVDレコーダ2)で使用しているコードセットが「A」の場合(ステップS5:YES)は、DVDレコーダ3に対して、コードセットを「B」に切換えるCECコマンドを送信する(S6)。
【0043】
自機(DVDレコーダ2)で使用しているコードセットが「A」でない場合(ステップS5:NO)は、DVDレコーダ3に対して、コードセットを「A」に切換えるCECコマンドを送信する(S7)。
【0044】
なお、フローチャートでは説明しないが、DVDレコーダ3は、上記手順に対応して、DVDレコーダ2からベンダー名を問い合わせるためのCECコマンドを受信したら、自機のベンダー名を、ベンダー名を通知するCECコマンドでDVDレコーダ2へ通知する。
【0045】
また、DVDレコーダ2から、コードセットを切換えるCECコマンドを受信したら、DVDレコーダ3は、このCECコマンドで切換え要求されたコードセットに切換える。
【0046】
以上の手順によって、図1のようにDVDレコーダ2がリモコン4から送信される「コードセットA」で動作し、DVDレコーダ3がリモコン5から送信される「コードセットB」で動作させることができる。
【0047】
なお、この時、リモコン4、5のコードセットA/Bの切換えはユーザが手動で行う必要がある。
【0048】
このユーザによるリモコン4、5へのコードセットの切り替え操作を容易にさせるための方法としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
1.DVDレコーダ2本体の表示窓200にコードセットの設定状態を表示する機能を備える。図5は、この機能を備えたDVDレコーダ2にフロントパネルの構成例を示した図である。表示部200に表示されている「A」がコードセットを示している。
【0049】
そして、コードセットが切換わったことをユーザに通知するため、システム制御部23は、コードセットを切換えてから、切換えたコードセットの最初のリモコンコードを受信するまで、例えば、このコードセットの表示を点滅させたり、通常時の表示色と異なる表示色にしたりする。
【0050】
これにより、ユーザは、DVDレコーダ2のコードセットが切換えられていることを認識できる。
【0051】
また、接続されているテレビに、オンスクリーンディスプレイを用いて上記と同様の内容を表示しても良い。
【0052】
なお、以上の説明は、2台のDVDレコーダ2、3それぞれに対応する2台のリモコン4、5によって遠隔操作する例であるが、1台のリモコン4のみで2台のDVDレコーダ2、3を遠隔操作することも可能である。
【0053】
この場合は、例えば、図6に示すようにリモコン4のコードセットを「A」に切換えるためのAボタン41と、「B」に切換えるためのBボタン42とを備えるリモコンを使用すれば良い。
【0054】
また、以上の説明では、コードセットの切換えタイミングを、リモコンからの電源ONのタイミングとしたが、これ以外に、主電源SW27が電源ONされたタイミングとしても良いのはもちろんであるし、他のどのようなタイミングでも構わない。
【0055】
また、CECコマンドの送受信は、DVDレコーダ2、3間のみで行うので、必ずしもテレビ1に専用のCECコマンドを実装する必要はない。
【0056】
また、DVDレコーダ2、3という電子機器が2台の場合を説明したが、3台以上の場合も本発明を適用可能である。この場合は、最後に電源ONされた電子機器の遠隔操作情報切換装置が、他に複数の電子機器の遠隔操作情報切換装置へ、自装置が設定しているコードセット以外で、かつ互いに異なるコードセットへ切り換えるCECコマンドをそれぞれ送信する構成となる。
【0057】
また、電子機器間のインターフェースとして、HDMIを使用する例を説明したが、インターフェースはこれに限らず、例えばLANやUSB等、どのようなものでも良い。
【0058】
本発明は、従来から行なわれてきた「受信したリモコンコードを変換して他の電子機器に送る」という発想のものではなく、「従来から機器に予め備えられているコードセットを自動で切換える」という発想のものである。従って電子機器に付属のリモコンをそのまま使用できるという利点がある、また、機能が制約されることもない。
【0059】
なお、本発明は上記した装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを含むものである。これらのプログラムは、記録媒体から読み取られてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 テレビ
2 DVDレコーダ
3 DVDレコーダ
4 リモコン
5 リモコン
6 HDMIケーブル
7 HDMIケーブル
21 映像・音声記録部
22 CEC制御部
23 システム制御部
24 リモコンセンサ
25 映像・音声記録部
26 HDMI端子
27 主電源スイッチ
200 表示窓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔操作情報切換装置であって、
一の前記遠隔操作情報切換装置に対応する一の電子機器が備える各機能を遠隔操作するための、前記各機能に対応した各遠隔操作情報で構成される遠隔操作情報セットを、この遠隔操作情報セットを識別するための識別情報とともに、異なる体系で複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された複数の前記遠隔操作情報セットのうちの1つを前記一の電子機器に設定する設定手段と、
他の電子機器に対応する他の前記遠隔操作情報切換装置と通信する通信手段と、
所定のタイミングで、前記他の電子機器のベンダー名を要求するベンダー名要求信号を、前記他の遠隔操作情報切換装置へ前記通信部を介して送信する第1の送信手段と、
前記ベンダー名要求信号に応じて前記他の遠隔操作情報切換装置から返信されるベンダー名通知信号を、前記通信手段を介して受信する受信手段と、
前記ベンダー名通知信号で通知された前記他の電子機器のベンダー名が、前記一の電子機器のベンダー名と一致しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が一致していると判断した場合、前記他の電子機器に設定されている前記遠隔操作情報セットを切換えるために、前記記憶手段に記憶している前記複数の遠隔操作情報セットのうち、前記一の電子機器に設定している遠隔操作情報セット以外の遠隔操作情報セットの識別情報を付加した遠隔操作情報セット切換要求信号を、前記他の遠隔操作情報切換装置へ前記通信手段を介して送信する第2の送信手段と、
を備えることを特徴とする遠隔操作情報切換装置。
【請求項2】
遠隔操作情報切換装置であって、
一の前記遠隔操作情報切換装置に対応する一の電子機器が備える各機能を遠隔操作するための、前記各機能に対応した各遠隔操作情報で構成される遠隔操作情報セットを、この遠隔操作情報セットを識別するための識別情報とともに、異なる体系で複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された複数の前記遠隔操作情報セットのうちの1つを前記一の電子機器に設定する設定手段と、
他の電子機器に対応する他の遠隔操作情報切換装置と通信する通信手段と、
前記一の電子機器のベンダー名を要求するベンダー名要求信号を、前記他の電子機器から前記通信手段を介して受信する第1の受信手段と、
前記ベンダー名要求信号に応じて、前記一の電子機器のベンダー名を通知するベンダー名通知信号を、前記他の遠隔操作情報切換装置へ前記通信手段を介して送信する送信手段と、
前記一の電子機器に設定している遠隔操作情報セットを切換えるための遠隔操作情報セット切換要求信号を、前記他の遠隔操作情報切換装置から前記通信手段を介して受信する第2の受信手段と、
前記一の電子機器に設定している遠隔操作情報セットを、前記記憶手段に記憶している複数の遠隔操作情報セットのうちの、前記遠隔操作情報セット切換要求信号に付加された識別情報に対応する前記遠隔操作情報セットに切換える切換手段と、
を備えることを特徴とする遠隔操作情報切換装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−193234(P2011−193234A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−57744(P2010−57744)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】