野菜収穫機
【課題】一本のソイラ（掘起し刃）８でありながら、より作物を掘り起こし易いソイラ８を備えた野菜収穫機を提供すること。
【解決手段】圃場の作物を引き抜き後ろ上がりに搬送する引き抜き搬送装置３を左右一側に設け、該搬送装置３の搬送始端部近傍には圃場内を設定軌跡で揺動して作物の周辺の土を解す一本のソイラ８を備え、ソイラ８は、掘り起こす作物の列と該作物の列と隣接する未掘側作物の列との間の土を解す構成とした。野菜収穫機による前の作物掘取り作業工程での既掘側の土は解されているので、掘り起こす作物の列と隣接する未掘側作物の列との間の土を解すことで作物の両側の土が解されるため、一本のソイラ８でより作物を掘り起こし易くすることができる。
【解決手段】圃場の作物を引き抜き後ろ上がりに搬送する引き抜き搬送装置３を左右一側に設け、該搬送装置３の搬送始端部近傍には圃場内を設定軌跡で揺動して作物の周辺の土を解す一本のソイラ８を備え、ソイラ８は、掘り起こす作物の列と該作物の列と隣接する未掘側作物の列との間の土を解す構成とした。野菜収穫機による前の作物掘取り作業工程での既掘側の土は解されているので、掘り起こす作物の列と隣接する未掘側作物の列との間の土を解すことで作物の両側の土が解されるため、一本のソイラ８でより作物を掘り起こし易くすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、野菜収穫機に関し、特に掘起し刃に特徴を持つ野菜収穫機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
野菜としてニンジンを例にして従来の野菜収穫機の一例を以下説明する。従来のニンジン収穫機は、圃場においてニンジン収穫機の前進走行に伴い掘起し刃（ソイラ）でニンジン周辺の土を掘起し、引起し手段によりニンジンの茎葉を引起した後、挟持搬送ベルトでニンジンの茎葉を挟持した状態で引き抜いて後方へ搬送し、その搬送中に茎葉を切断する機械である。
従来の野菜収穫機の中には、先端部を曲げて刃部を形成した掘起し刃を一本用いて既に掘り起こした作物の列側（既掘側）から作物を掘り起こす構成を備えた下記の特許公開公報記載の発明が知られている。
【特許文献１】特開２００３−２３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
上記特許文献記載の掘起し刃を備えた野菜収穫機では、未掘側の土を持ち上げなければならないため、作物を掘り起こし難いことがある。
本発明の課題は、一本の掘起し刃でありながら、より作物を掘り起こし易い掘起し刃を備えた野菜収穫機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明の上記課題は次の解決手段で解決される。
すなわち、請求項１記載の発明は、走行装置を備える機体に、圃場の作物を引き抜き後ろ上がりに搬送する引き抜き搬送装置を左右一側に設け、該搬送装置の搬送始端部近傍には圃場内を設定軌跡で揺動して作物の周辺の土を解す一本の掘起し刃を備える野菜収穫機において、前記掘起し刃は、掘り起こす作物の列と該作物の列に隣接する未掘側作物の列との間の土を解す構成とした野菜収穫機である。
請求項２記載の発明は、前記掘起し刃の後端部には機体内側に向かって屈曲形成した案内部を形成した請求項１記載の野菜収穫機である。
【発明の効果】
【０００５】
請求項１記載の発明によれば、野菜収穫機による前の作物掘取り作業工程での既掘側の土は解されているので、掘り起こす作物の列と該作物の列に隣接する未掘側作物の列との間の土を解すことで作物の両側の土が解されるため、一本の掘起し刃（ソイラ）でより作物を掘り起こし易くすることができる。
【０００６】
請求項２記載の発明によれば、請求項１記載の発明の効果に加えて、掘起し刃で掘り起こした土が機体内側、即ち既掘側に向かって案内されるので、隣接する未掘側に流入する土の量を減らすことができる。そのため、次工程で隣接する作物の列をより掘り起こし易くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図１に本発明の実施の形態の野菜収穫機の平面図を示し、図２に図１の野菜収穫機の側面図を示し、図３に図２の要部拡大図を示し、図４に図１の野菜収穫機の正面図を示す。なお、本明細書では野菜収穫機の前進方向を前方向、後退方向を後方向、前進方向に向かって左右をそれぞれ左右方向という。
【０００８】
図１〜図４に示す野菜収穫機により、例えば、ニンジンを収穫する場合について説明する。図１〜図４に示す本実施例の野菜収穫機は、機体走行用のクローラ１ａ，１ｂを左右一対装備した車体２の左側方に、野菜を挟持して後側斜め上方に搬送して圃場から野菜を引き抜き搬送する引き抜き搬送装置３を設け、車体２の右側方に、収穫した野菜を収容したコンテナ６を複数個前後方向に列状に積載するキャリヤ７を設けた野菜収穫機である。
【０００９】
前記左右のクローラ１ａ，１ｂのうち引き抜き搬送装置３を設けたクローラ１ａの前方位置に接地輪９を車体２の前部に取付けており、この接地輪９は上下動可能な構成である。また、引き抜き搬送装置３の始端部下方位置に土中を進行して土をほぐすソイラ８を設けている。
【００１０】
さらに、車体２の前部低位置に走行ミッション装置１０を設け、該走行ミッション装置１０から左右両側に延長して設けているホイールシャフトの駆動スプロケット１１に、左右一対のクローラ１ａ，１ｂを巻回して走行可能に構成している。そして、前記走行ミッション装置１０は、車体２に搭載しているエンジンに伝動可能に連結して、変速装置、サイドクラッチ、サイドブレーキ等を内装して、前記クローラ１ａ，１ｂを伝動する構成としている。
【００１１】
また、車体２は、図１に示す平面図で分かるように、左右の中間位置の前部に操縦座席４を配置して設け、その左側から後部、更には、右側のスペースを利用して、引き抜き搬送装置３、縦引起し装置２８、横引起し装置２９や一連の処理搬送装置である肩揃えベルト１２、葉茎切断装置１３、排葉ベルト１４、収穫野菜処理装置５（搬送コンベヤ１５、選別コンベヤ１６）、コンテナ６を載置するコンテナ台１７、車体２の右側に沿わせたキャリヤ７を配置してニンジンの収穫機を構成している。
【００１２】
縦引起し装置２８には多数の引起しラグ２８ａを設け、引起しラグ２８ａが前後方向に周回軌跡Ｋに沿って周回し、作物の左右方向に垂れている茎葉を引き起こすよう構成している。横引起し装置２９には多数の引起しラグ２９ａを設け、引起しラグ２９ａが左右方向に周回し、作物の前後方向に垂れている茎葉を引き起こすよう構成している。
【００１３】
引き抜き搬送装置３は、左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂからなり、始端部側を先端の左右に軸架した遊動プーリ１８に巻回し、終端部側を左右の駆動プーリ１９に巻回して構成している。そして、引き抜き搬送装置３は車体２の左側において、搬送始端部を前方低位置の地面近くに臨ませ、搬送終端部を後方高部に位置させて、側面視において傾斜状態に設け、前記駆動プーリ１９から伝動する構成としている。本実施例の場合、縦引起し装置２８と横引起し装置２９を備えた引き抜き搬送装置３は、後部を車体２に一体として接続し、後方下方に向けて延長した機体フレーム３１に強固に連結支持し、機体フレーム３１の後部を回動支点３２で上下回動して昇降自由に調節し、挟持ベルト３ａ，３ｂの搬送始端部が上下方向に移動して、前記搬送始端部の高さ位置を調節できる構成である。
【００１４】
そして、引き抜き搬送装置３は、搬送始端部において、左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂでニンジンの葉茎部の基部（ニンジン果肉部の肩に近い部分）を挟持して、車体２の前進作用と上方への搬送力とによって圃場面から引き抜きながら、吊り下げ状態で上方及び後方に搬送して収穫する構成としている。そして、引き抜き搬送装置３は、図１の平面図で分かるように、一側（左側）のクローラ１ａ上方に位置し、図２の側面図に示したように、上記クローラ１ａの前端部より前方下方に延長して圃場面に接近させて構成している。
【００１５】
そして、ソイラ（掘起し刃）８は、図４に示すように、上記左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂの搬送始端部分の下方において、その挟持ベルト３ａ，３ｂが挟持する土中のニンジンの左側、すなわち未だ掘り起こしていないニンジン（未掘側ニンジン）との間の位置に設けられ、ニンジンの未掘側の土壌を上下方向に揺動する構成で、その後部を横軸に支持して揺動する構成としている。この場合、ソイラ８は、図２に示すように、後部の振動器２０からクランクロット２１ａと揺動アーム２１ｂを介して振動動力が伝達される構成とし、引き抜き搬送装置３の機枠２２に固定支持され、前記引き抜き搬送装置３と一体となって土中と、その上方との上下に位置調節ができる構成となっている。
【００１６】
ソイラ８は、図３（図３（ａ）は側面図、図３（ｂ）は一部正面図）に示すように、予め設定した軌跡で揺動する揺動アーム２１ｂに基部を連結するアーム部８ａと該アーム部８ａの先端部から圃場側に向かって屈曲形成する刃部８ｂとから構成され、刃部８ｂは先端に向かって掘り起こす作物の側に徐々に接近する方向に緩やかに曲げた形状を有し、さらに最下端部から上方に向けて折り返された端部を有する。図３（ｂ）の正面図に示すように、刃部８ｂの曲げ始め部分と最下端部との間の水平方向の幅Ｓ１は最下端部から上方に向けて折り返された端部と最下端部との間の水平方向の幅Ｓ２より大きくした（Ｓ１＜Ｓ２）。
【００１７】
また、刃部８ｂの最下端部を図３（ｂ）に示すように角度を付けた折り曲げ形状としたので、この部分が平坦である場合に比べてソイラ８を揺動させたときに土を打ち易く、刃部８ｂの振動が大きくなる。さらに、刃部８ｂの最下端部が平坦でないので収穫機を左右操舵したときのソイラ８の滑りも良くなる。
【００１８】
また、アーム部８ａの後端部には機体内側に向かって屈曲形成した案内部８ｅを形成している。
案内部８ｅにより、ソイラ８で掘り起こした土は、収穫機内側、即ち既掘側に向かって案内されるので、隣接する未掘側に流入する土の量を減らすことができる。そのため、収穫機による次の作物の掘取り作業工程で隣接する作物の列を、より掘り起こし易くすることができる。
案内部８ｅはアーム部８ａに別途作成したものを着脱自在に取り付ける方法とアーム部８ａ自体の延長部を折り曲げて形成する方法がある。
【００１９】
以上述べたように本実施例のソイラ（掘起し刃）８は、掘り起こす作物の列と隣接する未掘側作物の列との間の土を解すことができるが、前の収穫機の作物の掘り取り作業工程で既掘側の土は解されているので、ソイラ（掘起し刃）８が掘り起こす作物の列と隣接する未掘側作物の列との間の土を解すことで作物の両側の土が解されるため、一本のソイラ（掘起し刃）８でも作物を掘り起こし易くすることができる。
【００２０】
また、図３（ｂ）に示すように、刃部８ｂの上端部分８ｃは、正面視で断面形状が山形状に形成されている。このような形状により、掘起し刃８は上下動中において土を持ち上げ難くなる。また、刃部８ｂの上端部分８ｃはソイラ８を振動させた際に、地中から地上に少し出入りし、土をよくほぐすことができるため、掘起こした土が塊となって挟持ベルト３ａ，３ｂ間に入り込むことを防止することができる。従って、挟持ベルト３ａ，３ｂが野菜類作物を挟持しやすくなり、より円滑に挟持搬送することが可能になる。
【００２１】
また、引き抜き搬送装置３の前側には、複数の引起しラグ２９ａの周回により野菜類の葉部を引起す横引起し装置２９が設けられ、ソイラ８が上下動の下死点に位置するとき（図３（ａ）の二点鎖線位置）及びソイラ８が上下動の上死点に位置するとき（図３（ａ）の実線位置）はアーム部８ａの上端部分Ｓは引起し装置２９の周回軌跡の下端Ｐよりも上位に位置する構成としている。
【００２２】
そのため、掘り起こし作業でニンジンと共に掘り起こされた土が未堀側列に流入するのをアーム部８ａが塞き止めることができるため、次工程で未堀側ニンジンを掘り起こすときに、より掘り起こしやすくすることができる。
【００２３】
本発明の別実施例のソイラ８を図５に示す。図５（ａ）は側面図であり、図５（ｂ）は一部正面図である。
図５（ａ）のソイラ部分の側面図に示すように、ソイラアーム部８ａの作物引き抜き始め部分Ｔの下端部をカットする構成にしている。これにより、ソイラで掘り取られた土をソイラアーム部８ａの下端部で圧縮することなく逃がすことができる。
【００２４】
また図５（ｂ）に刃部８ｂの正面図を示すように、刃部８ｂの最下端部とその前後の刃部のなす傾斜角をアーム部８ａに近い側をθ１とし、その反対側の先端部側の傾斜角をθ２とすると、角度θ１＞θ２としている。
【００２５】
また、図１、図２に示すように肩揃えベルト１２は、挟持ベルト３ａ，３ｂの終端部分の下方に配置して略水平状に設け、左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂから搬送途中のニンジンを受け継いで後方に搬送する構成を備えている。この場合、肩揃えベルト１２は、一対のベルトからなり、挟持ベルト３ａ，３ｂとの関係でニンジンを上方に移動して肩部を揃えながら挟持して車体２の後方に搬送する構成としている。
【００２６】
そして、葉茎切断装置１３は、図１に一点鎖線で示すように、左右一対の円板状の切断刃からなり、上記肩揃えベルト１２のすぐ後に軸架して設け、上側のタッピングベルト２６に挟持されて吊り下げ状態で供給されたニンジンの葉茎の基部を切断する構成としている。
【００２７】
座席２７は、図１に示すように、上記選別コンベヤ１６の側方（右側）に補助作業者が座るように設け、選別コンベヤ１６上を送られてくるニンジンを補助作業者が目視によって不良品を選り分けて良品を前述のようにコンテナ６に収穫する構成としている。また、キャリヤ７は、図１に示すように、車体２の右側に添わせて前後方向に設け、ニンジンを充填したコンテナ６を搭載できる構成としている。また、縦引起し装置２８と横引起し装置２９は地面に倒伏状態となった葉茎部分を横方向（左右方向）と縦方向（前後方向）に引き起こして葉茎部分を一対の挟持ベルト３ａ，３ｂに挟持し易くする機能を有する。
【００２８】
また、機体の右側方の座席２７に補助作業者が座った場合あるいはキャリア７にコンテナ６を搭載した場合に、機体左側方に設けられた折りたたみ式のバランスウェイト４５を開いて機体の左右のバランスが安定するようにする。このバランスウェイト４５はサブコンテナを兼ねたものである。
【００２９】
つぎに、野菜収穫機の作用について説明する。
まず、野菜収穫機は、エンジンを始動して、上述した収穫作業の開始にあたり、オペレータはソイラ８側にあるクローラ１ａの前方位置に軸架している接地輪９を下降操作して接地し、作業を開始する。機体２の回転各部を駆動しながら引き抜き搬送装置３の掘取り高さ（引き抜き位置）を予め設定し、クローラ１ａ，１ｂを伝動して車体２を圃場内で前進させながらニンジンの収穫作業を開始する。この場合、ソイラ８は、引き抜き搬送装置３と一体に下降して先端部分が土中に陥没（図３参照）することになる。
【００３０】
そして、圃場に植えられているニンジンは、前部で地面に接するような低い位置から前進方向に突出して上方へ回転している縦引起し装置２８の作用圏内に達した葉茎部分が倒伏状態から上方に誘導案内され、更に、横引起し装置２９の作用を受けて引き起こされる。続いて、ソイラ８は、土中で振動を続けながら車体２の前進につれてニンジンの側部に達し、周囲の土壌を振動によって柔らかくし、引き抜き易い状態にして、そのニンジンを挟持ベルト３ａ，３ｂの始端部が挟持して上方へ引き抜き作用をする。
【００３１】
このようにして、ニンジンは、左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂに挟持されて上方に搬送され、肩揃えベルト１２に達して持ち換えられ、後方に搬送方向が変更され、タッピングベルト２６に達して受け継ぎ搬送されながら、葉茎切断装置１３によって葉茎と果肉部とが切断される。
【００３２】
そして、落下したニンジン（果肉部）は、図示しない残葉クリーナベルトで果肉部に残葉があれば残葉処理作用を受けた後、搬送コンベヤ１５上に達し、車体２に対して横方向（右方向）に送られながら選別コンベヤ１６に受け継ぎ供給される。
【００３３】
ニンジンは、選別コンベヤ１６上を搬送される過程で座席２７に座った補助作業者（選別作業者）によって不良品の選り分けが行われ、選別コンベヤ１６の終端部から良品のみがコンテナ６に充填される。
【００３４】
以上のように収穫作業を続け、ニンジンを収穫したコンテナ６が満杯になると、補助作業者（選別作業者）は、まず、コンテナ６をキャリヤ７側に移動し、空のコンテナ６と交換する。このようにして、ニンジンの収穫作業は、連続的に行うものである。
【００３５】
本実施例においては、ソイラ８は、図２に示すように、後部の振動器２０からクランクロット２１ａと揺動アーム２１ｂを介して振動動力が伝達される構成をしており、引き抜き搬送装置３と一体となって土中または、その上方に上下の位置調節ができる構成となっている。
【産業上の利用可能性】
【００３６】
本発明は、野菜収穫機として作物の収穫作業に利用し得る。
【図面の簡単な説明】
【００３７】
【図１】本発明の実施例の野菜収穫機の平面図である。
【図２】図１の野菜収穫機の側面図である。
【図３】図２の野菜収穫機の掘起し刃（ソイラ）部分の側面図（図３（ａ））と一部正面図（図３（ｂ））である。
【図４】図１の野菜収穫機の正面図である。
【図５】別実施例のソイラ部分の側面図（図５（ａ））と一部正面図（図５（ｂ））である。
【符号の説明】
【００３８】
１ａ，１ｂ クローラ ２ 走行車体
３ 引き抜き搬送装置 ３ａ，３ｂ 挟持ベルト
４ 操縦席 ５ 収穫野菜処理装置
６ コンテナ ７ キャリヤ
８ 掘起し刃（ソイラ） ８ａ アーム部
８ｂ 刃部 ８ｃ 上端部分
８ｅ 案内部 ９ 接地輪
１０ 走行ミッション装置 １１ 駆動スプロケット
１２ 肩揃えベルト １３ 葉茎切断装置
１４ 排葉ベルト １５ 搬送コンベヤ
１６ 選別コンベヤ １７ コンテナ台
１８ 遊動プーリ １９ 駆動プーリ
２０ 振動器 ２１ａ クランクロット
２１ｂ 揺動アーム ２２ 機枠
２６ タッピングベルト ２７ 座席
２８ 縦引起し装置 ２９ 横引起し装置
２８ａ，２９ａ 引起しラグ ３１ 機体フレーム
３２ 回動支点 ４５ バランスウェイト
Ｋ 縦引起し装置周回軌跡 Ｐ 横引起し装置周回軌跡下端
Ｓ アーム上端部分 Ｔ アーム引き抜き始め部分
【技術分野】
【０００１】
本発明は、野菜収穫機に関し、特に掘起し刃に特徴を持つ野菜収穫機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
野菜としてニンジンを例にして従来の野菜収穫機の一例を以下説明する。従来のニンジン収穫機は、圃場においてニンジン収穫機の前進走行に伴い掘起し刃（ソイラ）でニンジン周辺の土を掘起し、引起し手段によりニンジンの茎葉を引起した後、挟持搬送ベルトでニンジンの茎葉を挟持した状態で引き抜いて後方へ搬送し、その搬送中に茎葉を切断する機械である。
従来の野菜収穫機の中には、先端部を曲げて刃部を形成した掘起し刃を一本用いて既に掘り起こした作物の列側（既掘側）から作物を掘り起こす構成を備えた下記の特許公開公報記載の発明が知られている。
【特許文献１】特開２００３−２３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
上記特許文献記載の掘起し刃を備えた野菜収穫機では、未掘側の土を持ち上げなければならないため、作物を掘り起こし難いことがある。
本発明の課題は、一本の掘起し刃でありながら、より作物を掘り起こし易い掘起し刃を備えた野菜収穫機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明の上記課題は次の解決手段で解決される。
すなわち、請求項１記載の発明は、走行装置を備える機体に、圃場の作物を引き抜き後ろ上がりに搬送する引き抜き搬送装置を左右一側に設け、該搬送装置の搬送始端部近傍には圃場内を設定軌跡で揺動して作物の周辺の土を解す一本の掘起し刃を備える野菜収穫機において、前記掘起し刃は、掘り起こす作物の列と該作物の列に隣接する未掘側作物の列との間の土を解す構成とした野菜収穫機である。
請求項２記載の発明は、前記掘起し刃の後端部には機体内側に向かって屈曲形成した案内部を形成した請求項１記載の野菜収穫機である。
【発明の効果】
【０００５】
請求項１記載の発明によれば、野菜収穫機による前の作物掘取り作業工程での既掘側の土は解されているので、掘り起こす作物の列と該作物の列に隣接する未掘側作物の列との間の土を解すことで作物の両側の土が解されるため、一本の掘起し刃（ソイラ）でより作物を掘り起こし易くすることができる。
【０００６】
請求項２記載の発明によれば、請求項１記載の発明の効果に加えて、掘起し刃で掘り起こした土が機体内側、即ち既掘側に向かって案内されるので、隣接する未掘側に流入する土の量を減らすことができる。そのため、次工程で隣接する作物の列をより掘り起こし易くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図１に本発明の実施の形態の野菜収穫機の平面図を示し、図２に図１の野菜収穫機の側面図を示し、図３に図２の要部拡大図を示し、図４に図１の野菜収穫機の正面図を示す。なお、本明細書では野菜収穫機の前進方向を前方向、後退方向を後方向、前進方向に向かって左右をそれぞれ左右方向という。
【０００８】
図１〜図４に示す野菜収穫機により、例えば、ニンジンを収穫する場合について説明する。図１〜図４に示す本実施例の野菜収穫機は、機体走行用のクローラ１ａ，１ｂを左右一対装備した車体２の左側方に、野菜を挟持して後側斜め上方に搬送して圃場から野菜を引き抜き搬送する引き抜き搬送装置３を設け、車体２の右側方に、収穫した野菜を収容したコンテナ６を複数個前後方向に列状に積載するキャリヤ７を設けた野菜収穫機である。
【０００９】
前記左右のクローラ１ａ，１ｂのうち引き抜き搬送装置３を設けたクローラ１ａの前方位置に接地輪９を車体２の前部に取付けており、この接地輪９は上下動可能な構成である。また、引き抜き搬送装置３の始端部下方位置に土中を進行して土をほぐすソイラ８を設けている。
【００１０】
さらに、車体２の前部低位置に走行ミッション装置１０を設け、該走行ミッション装置１０から左右両側に延長して設けているホイールシャフトの駆動スプロケット１１に、左右一対のクローラ１ａ，１ｂを巻回して走行可能に構成している。そして、前記走行ミッション装置１０は、車体２に搭載しているエンジンに伝動可能に連結して、変速装置、サイドクラッチ、サイドブレーキ等を内装して、前記クローラ１ａ，１ｂを伝動する構成としている。
【００１１】
また、車体２は、図１に示す平面図で分かるように、左右の中間位置の前部に操縦座席４を配置して設け、その左側から後部、更には、右側のスペースを利用して、引き抜き搬送装置３、縦引起し装置２８、横引起し装置２９や一連の処理搬送装置である肩揃えベルト１２、葉茎切断装置１３、排葉ベルト１４、収穫野菜処理装置５（搬送コンベヤ１５、選別コンベヤ１６）、コンテナ６を載置するコンテナ台１７、車体２の右側に沿わせたキャリヤ７を配置してニンジンの収穫機を構成している。
【００１２】
縦引起し装置２８には多数の引起しラグ２８ａを設け、引起しラグ２８ａが前後方向に周回軌跡Ｋに沿って周回し、作物の左右方向に垂れている茎葉を引き起こすよう構成している。横引起し装置２９には多数の引起しラグ２９ａを設け、引起しラグ２９ａが左右方向に周回し、作物の前後方向に垂れている茎葉を引き起こすよう構成している。
【００１３】
引き抜き搬送装置３は、左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂからなり、始端部側を先端の左右に軸架した遊動プーリ１８に巻回し、終端部側を左右の駆動プーリ１９に巻回して構成している。そして、引き抜き搬送装置３は車体２の左側において、搬送始端部を前方低位置の地面近くに臨ませ、搬送終端部を後方高部に位置させて、側面視において傾斜状態に設け、前記駆動プーリ１９から伝動する構成としている。本実施例の場合、縦引起し装置２８と横引起し装置２９を備えた引き抜き搬送装置３は、後部を車体２に一体として接続し、後方下方に向けて延長した機体フレーム３１に強固に連結支持し、機体フレーム３１の後部を回動支点３２で上下回動して昇降自由に調節し、挟持ベルト３ａ，３ｂの搬送始端部が上下方向に移動して、前記搬送始端部の高さ位置を調節できる構成である。
【００１４】
そして、引き抜き搬送装置３は、搬送始端部において、左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂでニンジンの葉茎部の基部（ニンジン果肉部の肩に近い部分）を挟持して、車体２の前進作用と上方への搬送力とによって圃場面から引き抜きながら、吊り下げ状態で上方及び後方に搬送して収穫する構成としている。そして、引き抜き搬送装置３は、図１の平面図で分かるように、一側（左側）のクローラ１ａ上方に位置し、図２の側面図に示したように、上記クローラ１ａの前端部より前方下方に延長して圃場面に接近させて構成している。
【００１５】
そして、ソイラ（掘起し刃）８は、図４に示すように、上記左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂの搬送始端部分の下方において、その挟持ベルト３ａ，３ｂが挟持する土中のニンジンの左側、すなわち未だ掘り起こしていないニンジン（未掘側ニンジン）との間の位置に設けられ、ニンジンの未掘側の土壌を上下方向に揺動する構成で、その後部を横軸に支持して揺動する構成としている。この場合、ソイラ８は、図２に示すように、後部の振動器２０からクランクロット２１ａと揺動アーム２１ｂを介して振動動力が伝達される構成とし、引き抜き搬送装置３の機枠２２に固定支持され、前記引き抜き搬送装置３と一体となって土中と、その上方との上下に位置調節ができる構成となっている。
【００１６】
ソイラ８は、図３（図３（ａ）は側面図、図３（ｂ）は一部正面図）に示すように、予め設定した軌跡で揺動する揺動アーム２１ｂに基部を連結するアーム部８ａと該アーム部８ａの先端部から圃場側に向かって屈曲形成する刃部８ｂとから構成され、刃部８ｂは先端に向かって掘り起こす作物の側に徐々に接近する方向に緩やかに曲げた形状を有し、さらに最下端部から上方に向けて折り返された端部を有する。図３（ｂ）の正面図に示すように、刃部８ｂの曲げ始め部分と最下端部との間の水平方向の幅Ｓ１は最下端部から上方に向けて折り返された端部と最下端部との間の水平方向の幅Ｓ２より大きくした（Ｓ１＜Ｓ２）。
【００１７】
また、刃部８ｂの最下端部を図３（ｂ）に示すように角度を付けた折り曲げ形状としたので、この部分が平坦である場合に比べてソイラ８を揺動させたときに土を打ち易く、刃部８ｂの振動が大きくなる。さらに、刃部８ｂの最下端部が平坦でないので収穫機を左右操舵したときのソイラ８の滑りも良くなる。
【００１８】
また、アーム部８ａの後端部には機体内側に向かって屈曲形成した案内部８ｅを形成している。
案内部８ｅにより、ソイラ８で掘り起こした土は、収穫機内側、即ち既掘側に向かって案内されるので、隣接する未掘側に流入する土の量を減らすことができる。そのため、収穫機による次の作物の掘取り作業工程で隣接する作物の列を、より掘り起こし易くすることができる。
案内部８ｅはアーム部８ａに別途作成したものを着脱自在に取り付ける方法とアーム部８ａ自体の延長部を折り曲げて形成する方法がある。
【００１９】
以上述べたように本実施例のソイラ（掘起し刃）８は、掘り起こす作物の列と隣接する未掘側作物の列との間の土を解すことができるが、前の収穫機の作物の掘り取り作業工程で既掘側の土は解されているので、ソイラ（掘起し刃）８が掘り起こす作物の列と隣接する未掘側作物の列との間の土を解すことで作物の両側の土が解されるため、一本のソイラ（掘起し刃）８でも作物を掘り起こし易くすることができる。
【００２０】
また、図３（ｂ）に示すように、刃部８ｂの上端部分８ｃは、正面視で断面形状が山形状に形成されている。このような形状により、掘起し刃８は上下動中において土を持ち上げ難くなる。また、刃部８ｂの上端部分８ｃはソイラ８を振動させた際に、地中から地上に少し出入りし、土をよくほぐすことができるため、掘起こした土が塊となって挟持ベルト３ａ，３ｂ間に入り込むことを防止することができる。従って、挟持ベルト３ａ，３ｂが野菜類作物を挟持しやすくなり、より円滑に挟持搬送することが可能になる。
【００２１】
また、引き抜き搬送装置３の前側には、複数の引起しラグ２９ａの周回により野菜類の葉部を引起す横引起し装置２９が設けられ、ソイラ８が上下動の下死点に位置するとき（図３（ａ）の二点鎖線位置）及びソイラ８が上下動の上死点に位置するとき（図３（ａ）の実線位置）はアーム部８ａの上端部分Ｓは引起し装置２９の周回軌跡の下端Ｐよりも上位に位置する構成としている。
【００２２】
そのため、掘り起こし作業でニンジンと共に掘り起こされた土が未堀側列に流入するのをアーム部８ａが塞き止めることができるため、次工程で未堀側ニンジンを掘り起こすときに、より掘り起こしやすくすることができる。
【００２３】
本発明の別実施例のソイラ８を図５に示す。図５（ａ）は側面図であり、図５（ｂ）は一部正面図である。
図５（ａ）のソイラ部分の側面図に示すように、ソイラアーム部８ａの作物引き抜き始め部分Ｔの下端部をカットする構成にしている。これにより、ソイラで掘り取られた土をソイラアーム部８ａの下端部で圧縮することなく逃がすことができる。
【００２４】
また図５（ｂ）に刃部８ｂの正面図を示すように、刃部８ｂの最下端部とその前後の刃部のなす傾斜角をアーム部８ａに近い側をθ１とし、その反対側の先端部側の傾斜角をθ２とすると、角度θ１＞θ２としている。
【００２５】
また、図１、図２に示すように肩揃えベルト１２は、挟持ベルト３ａ，３ｂの終端部分の下方に配置して略水平状に設け、左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂから搬送途中のニンジンを受け継いで後方に搬送する構成を備えている。この場合、肩揃えベルト１２は、一対のベルトからなり、挟持ベルト３ａ，３ｂとの関係でニンジンを上方に移動して肩部を揃えながら挟持して車体２の後方に搬送する構成としている。
【００２６】
そして、葉茎切断装置１３は、図１に一点鎖線で示すように、左右一対の円板状の切断刃からなり、上記肩揃えベルト１２のすぐ後に軸架して設け、上側のタッピングベルト２６に挟持されて吊り下げ状態で供給されたニンジンの葉茎の基部を切断する構成としている。
【００２７】
座席２７は、図１に示すように、上記選別コンベヤ１６の側方（右側）に補助作業者が座るように設け、選別コンベヤ１６上を送られてくるニンジンを補助作業者が目視によって不良品を選り分けて良品を前述のようにコンテナ６に収穫する構成としている。また、キャリヤ７は、図１に示すように、車体２の右側に添わせて前後方向に設け、ニンジンを充填したコンテナ６を搭載できる構成としている。また、縦引起し装置２８と横引起し装置２９は地面に倒伏状態となった葉茎部分を横方向（左右方向）と縦方向（前後方向）に引き起こして葉茎部分を一対の挟持ベルト３ａ，３ｂに挟持し易くする機能を有する。
【００２８】
また、機体の右側方の座席２７に補助作業者が座った場合あるいはキャリア７にコンテナ６を搭載した場合に、機体左側方に設けられた折りたたみ式のバランスウェイト４５を開いて機体の左右のバランスが安定するようにする。このバランスウェイト４５はサブコンテナを兼ねたものである。
【００２９】
つぎに、野菜収穫機の作用について説明する。
まず、野菜収穫機は、エンジンを始動して、上述した収穫作業の開始にあたり、オペレータはソイラ８側にあるクローラ１ａの前方位置に軸架している接地輪９を下降操作して接地し、作業を開始する。機体２の回転各部を駆動しながら引き抜き搬送装置３の掘取り高さ（引き抜き位置）を予め設定し、クローラ１ａ，１ｂを伝動して車体２を圃場内で前進させながらニンジンの収穫作業を開始する。この場合、ソイラ８は、引き抜き搬送装置３と一体に下降して先端部分が土中に陥没（図３参照）することになる。
【００３０】
そして、圃場に植えられているニンジンは、前部で地面に接するような低い位置から前進方向に突出して上方へ回転している縦引起し装置２８の作用圏内に達した葉茎部分が倒伏状態から上方に誘導案内され、更に、横引起し装置２９の作用を受けて引き起こされる。続いて、ソイラ８は、土中で振動を続けながら車体２の前進につれてニンジンの側部に達し、周囲の土壌を振動によって柔らかくし、引き抜き易い状態にして、そのニンジンを挟持ベルト３ａ，３ｂの始端部が挟持して上方へ引き抜き作用をする。
【００３１】
このようにして、ニンジンは、左右一対の挟持ベルト３ａ，３ｂに挟持されて上方に搬送され、肩揃えベルト１２に達して持ち換えられ、後方に搬送方向が変更され、タッピングベルト２６に達して受け継ぎ搬送されながら、葉茎切断装置１３によって葉茎と果肉部とが切断される。
【００３２】
そして、落下したニンジン（果肉部）は、図示しない残葉クリーナベルトで果肉部に残葉があれば残葉処理作用を受けた後、搬送コンベヤ１５上に達し、車体２に対して横方向（右方向）に送られながら選別コンベヤ１６に受け継ぎ供給される。
【００３３】
ニンジンは、選別コンベヤ１６上を搬送される過程で座席２７に座った補助作業者（選別作業者）によって不良品の選り分けが行われ、選別コンベヤ１６の終端部から良品のみがコンテナ６に充填される。
【００３４】
以上のように収穫作業を続け、ニンジンを収穫したコンテナ６が満杯になると、補助作業者（選別作業者）は、まず、コンテナ６をキャリヤ７側に移動し、空のコンテナ６と交換する。このようにして、ニンジンの収穫作業は、連続的に行うものである。
【００３５】
本実施例においては、ソイラ８は、図２に示すように、後部の振動器２０からクランクロット２１ａと揺動アーム２１ｂを介して振動動力が伝達される構成をしており、引き抜き搬送装置３と一体となって土中または、その上方に上下の位置調節ができる構成となっている。
【産業上の利用可能性】
【００３６】
本発明は、野菜収穫機として作物の収穫作業に利用し得る。
【図面の簡単な説明】
【００３７】
【図１】本発明の実施例の野菜収穫機の平面図である。
【図２】図１の野菜収穫機の側面図である。
【図３】図２の野菜収穫機の掘起し刃（ソイラ）部分の側面図（図３（ａ））と一部正面図（図３（ｂ））である。
【図４】図１の野菜収穫機の正面図である。
【図５】別実施例のソイラ部分の側面図（図５（ａ））と一部正面図（図５（ｂ））である。
【符号の説明】
【００３８】
１ａ，１ｂ クローラ ２ 走行車体
３ 引き抜き搬送装置 ３ａ，３ｂ 挟持ベルト
４ 操縦席 ５ 収穫野菜処理装置
６ コンテナ ７ キャリヤ
８ 掘起し刃（ソイラ） ８ａ アーム部
８ｂ 刃部 ８ｃ 上端部分
８ｅ 案内部 ９ 接地輪
１０ 走行ミッション装置 １１ 駆動スプロケット
１２ 肩揃えベルト １３ 葉茎切断装置
１４ 排葉ベルト １５ 搬送コンベヤ
１６ 選別コンベヤ １７ コンテナ台
１８ 遊動プーリ １９ 駆動プーリ
２０ 振動器 ２１ａ クランクロット
２１ｂ 揺動アーム ２２ 機枠
２６ タッピングベルト ２７ 座席
２８ 縦引起し装置 ２９ 横引起し装置
２８ａ，２９ａ 引起しラグ ３１ 機体フレーム
３２ 回動支点 ４５ バランスウェイト
Ｋ 縦引起し装置周回軌跡 Ｐ 横引起し装置周回軌跡下端
Ｓ アーム上端部分 Ｔ アーム引き抜き始め部分
【特許請求の範囲】
【請求項１】
走行装置を備える機体に、圃場の作物を引き抜き後ろ上がりに搬送する引き抜き搬送装置を左右一側に設け、該搬送装置の搬送始端部近傍には圃場内を設定軌跡で揺動して作物の周辺の土を解す一本の掘起し刃を備える野菜収穫機において、
前記掘起し刃は、掘り起こす作物の列と該作物の列に隣接する未掘側作物の列との間の土を解す構成としたことを特徴とする野菜収穫機。
【請求項２】
前記掘起し刃の後端部には機体内側に向かって屈曲形成した案内部を形成したことを特徴とする請求項１記載の野菜収穫機。
【請求項１】
走行装置を備える機体に、圃場の作物を引き抜き後ろ上がりに搬送する引き抜き搬送装置を左右一側に設け、該搬送装置の搬送始端部近傍には圃場内を設定軌跡で揺動して作物の周辺の土を解す一本の掘起し刃を備える野菜収穫機において、
前記掘起し刃は、掘り起こす作物の列と該作物の列に隣接する未掘側作物の列との間の土を解す構成としたことを特徴とする野菜収穫機。
【請求項２】
前記掘起し刃の後端部には機体内側に向かって屈曲形成した案内部を形成したことを特徴とする請求項１記載の野菜収穫機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００６−１４９２８０（Ｐ２００６−１４９２８０Ａ）
【公開日】平成１８年６月１５日（２００６．６．１５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３４４６２６（Ｐ２００４−３４４６２６）
【出願日】平成１６年１１月２９日（２００４．１１．２９）
【出願人】（００００００１２５）井関農機株式会社 (3,813)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年６月１５日（２００６．６．１５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１１月２９日（２００４．１１．２９）
【出願人】（００００００１２５）井関農機株式会社 (3,813)
【Ｆターム（参考）】
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