説明

録画再生装置、および再生番組候補提示方法

【課題】記録装置に記録されたタイトルの中から、関連性の高い番組を選択・決定して次の視聴候補としてユーザに提示することにより、容易に次のタイトルを視聴できるようにすること。
【解決手段】録画タイトルの属性、および録画タイトルの保存フォルダを含む録画タイトルに関連する情報を管理する録画番組情報管理処理部301と、再生された番組タイトルに関連する関連番組と間連番組の情報を抽出する関連番組情報抽出処理手段302と、抽出される関連番組情報から関連番組の再生順位を示す再生順位テーブルを生成する関連番組再生順位テーブル生成処理部303と、番組タイトルの再生を停止した場合、再生順位テーブルを参照し、次再生番組タイトル候補を提示する次再生番組タイトル候補提示処理部305と、提示されている次再生番組タイトル候補の再生をユーザが指示入力するための入力手段とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスク等に複数の番組を録画し、複数の録画番組の中から選択される所望の録画番組を再生する録画再生装置及び番組再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハードディスク等に複数の番組を録画し、再生メニューに一覧表示される複数の録画番組の中から選択される所望の録画番組を再生する番組録画再生装置の普及が目覚しい。
【0003】
例えば、このような番組録画再生装置は、放送波により送信される番組表を表示し、この番組表から選択される所望の番組の録画を予約することができる。また、各番組には、番組情報が付与されており、例えばシリーズ化されている番組の番組情報には次回放送予定日時情報が含まれている。このような番組情報を利用し、シリーズものなど関連のある番組を記録媒体から漏れなく検索して本来の順序で再生する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−318523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、最近にシリーズ番組には、放映中に挿入され、シリーズの流れとは独立したスペシャルタイトルの番組が放映されることがある。このようなスペシャル番組は、シリーズの流れとは独立しているので、話数のついたタイトル群の最後(すなわち最終話の後)に候補としたい。
【0006】
ところが、特許文献1の技術では、たくさんの番組コンテンツの中から絞り込み結果を提示するだけで、ユーザが容易に次の視聴対象を1つに特定できない。
【0007】
本発明の目的は、記録装置に記録・保存された相当数のタイトル群の中から、関連性の高い番組を選択・決定して次の視聴候補としてユーザに提示することにより、ユーザは相当数のタイトル群の中から探すことなく、容易に次のタイトルを視聴することができる録画再生装置および番組再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一例に係わる、番組を記録媒体に録画し、録画された前記番組を再生する録画再生装置は、記憶手段と、再生制御手段と、抽出手段と、関連番組再生順位テーブル生成手段と、次再生番組候補提示手段とを具備する。前記記憶手段は、前記番組に関連する番組情報を記憶する。前記再生制御手段は、録画された前記番組の再生制御を行う。抽出手段は、前記記憶手段によって記憶されている前記番組情報から、前記再生制御手段により再生された前記番組の関連番組の関連番組情報を抽出する。前記関連番組再生順位テーブル生成手段は、前記抽出手段により抽出される前記関連番組情報から前記再生制御手段により再生された前記番組と同一のジャンルに属する番組または同一の出演者が含まれている番組を、録画された時系列順に並べた関連番組再生順位テーブルを作成する。次再生番組候補提示手段は、前記再生制御手段にて番組の再生を停止した場合、或いは当該番組の再生中の所定操作に対応して、前記関連番組再生順位テーブルを参照し、次再生番組候補を提示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記録装置に記録・保存された相当数のタイトル群の中から、関連性の高いタイトルを選択・決定して次の視聴候補としてユーザに提示することにより、ユーザは相当数のタイトル群の中から探すことなく、容易に次のタイトルを視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置(録画再生装置)の概略構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す録画番組情報管理処理部が管理する管理情報の例の一部を示す図。
【図3】図1に示す関連番組再生順位テーブル生成処理部が生成する番組の再生順位テーブルの例を示す図。
【図4】選択メニュー画面の一例を示す図。
【図5】選択メニュー画面の一例を示す図。
【図6】次再生候補提示・再生処理の手順を示すフローチャート。
【図7】画面遷移の一例を示す図。
【図8】情報記録再生装置による次再生候補提示・再生処理、仮削除処理、削除処理、保護処理の一例を示すフローチャート。
【図9】図1に示す関連番組再生順位テーブル生成処理部が生成する番組の再生順位テーブルの例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置(番組再生装置)の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
図1に示す情報記録再生装置1は、DVDなどの光ディスク10とハードディスクドライブ部14の双方に番組を録画することができる。なお、この情報記録再生装置1は、番組の録画先として、例えば半導体メモリを備えることもできる。
【0014】
情報記録再生装置1は、ディスクドライブ部12、ハードディスクドライブ部14の2種類のディスクドライブ部を備える。ディスクドライブ部12は、光ディスク10を回転駆動し、情報の読み書きを実行する。ディスクドライブ部12は、光ディスク10に対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系などを備える。また、ハードディスクドライブ部14は、ハードディスクを駆動し、情報の読み書きを実行する。
【0015】
また、情報記録再生装置1は、録再信号処理部20、制御CPU部30を備えている。録再信号処理部20には、チューナ部18からの受信信号が入力される。
【0016】
録再信号処理部20は、エンコード処理機能と、デコード処理機能とを有する。先ず、録再信号処理部20のエンコード処理機能について説明する。
録再信号処理部20は、トランスポートストリーム処理部及び複数のエンコーダを備えており、各エンコーダはアナログデジタルコンバータ、ビデオエンコーダ(主映像エンコーダと副映像エンコーダ)及びオーディオエンコーダを備えている。アナログデジタルコンバータは、入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化する。主映像エンコーダはデジタルビデオ信号の主映像信号をエンコードし、オーディオエンコーダはデジタルオーディオ信号をエンコードし、副映像エンコーダはデジタルビデオ信号の副映像信号をエンコードする。より具体的には、ビデオエンコーダは、デジタルビデオ信号をMPEG2またはMPEG1規格に基づいて可変ビットレートで圧縮する。オーディオエンコーダは、デジタルオーディオ信号をMPEGまたはAC−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮する。
【0017】
録再信号処理部20は、エンコード信号を所定のDVDのフォーマットに変換する。具体的には、録再信号処理部20は、エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号、副映像データをパック化し、ビデオパック、オーディオパック、副映像パックを生成する。さらにこれらが集合されて、DVD-ビデオ規格で規定されたフォーマット(DVD Videoフォーマット)や、DVD-レコーディング規格で規定されたフォーマット(DVD VRフォーマット)に変換される。
【0018】
なお、トランスポートストリームから抽出したパケットエレメンタリーストリームが、録再信号処理部20から直接ハードディスクドライブ部14のハードディスクに記録される場合もある。
【0019】
次に、録再信号処理部20のデコード処理機能について説明する。録再信号処理部20は、セパレータ、メモリ、ビデオデコーダ(主映像デコーダ及び副映像デコーダ)、オーディオデコーダ、ビデオプロセッサを備えている。セパレータは、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出す。メモリは、パック分離やその他の信号処理実行時に使用される。主映像デコーダは、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードする。副映像デコーダは、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードする。オーディオデコーダは、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードする。ビデオプロセッサは、デコードされた主映像にデコードされた副映像(メニュー、ハイライトボタン、字幕など)を合成する。
【0020】
録再信号処理部20は、ビデオ信号に、例えばテキストデータを合成して出力ビデオ信号を生成する。録再信号処理部20から出力される出力ビデオ信号はそのまま外部へ出力され、外部(例えばモニタ70)へ出力される。
【0021】
録再信号処理部20から出力されるデジタルオーディオ信号は、デジタルアナログ変換器でアナログオーディオ信号へ変換され外部(例えばスピーカ)に出力される。
【0022】
キー入力部50は、例えば情報記録再生装置の本体上に設けた操作スイッチ類及び本体から独立したリモートコントローラである。或いは、このキー入力部50は、情報記録再生装置と有線通信あるいは無線通信により接続されるパーソナルコンピューターであってもよい。キー入力部50は、例えば、番組ガイド表示キー、再生キー、停止キー、決定キー、十字キーを備えており、この十字キーは、上下キー及び左右キーを備えている。
【0023】
制御CPU部30は、MPU(マイクロプロセッシングユニット)またはCPU(セントラルプロセッシングユニット)と、制御プログラム等が書きこまれたROMとを備えている。情報記録再生装置1は、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのメモリ部40を備えている。さらに、制御CPU部30は、録画番組情報管理処理部301、関連番組情報抽出処理部302、関連番組再生順位テーブル生成処理部303、再生制御処理部304、および次再生番組候補提示処理部305等を備えている。
【0024】
録画番組情報管理処理部301は、録再信号処理部20によって例えばハードディスクドライブ部に録画されるタイトルの属性、タイトルの保存フォルダ、および再生履歴を含む前記録画タイトルに関連する情報を管理する。管理情報は、例えばハードディスクドライブ部に格納されている。
【0025】
管理情報に含まれるタイトルの属性とは、例えば録画日時、放映チャンネル、番組タイトル、話数、ジャンル、出演者、番組内容の説明等の情報である。録画番組情報管理処理部301は、録画タイトルがデジタル放送の場合、例えば番組を提供するTS(Transport Stream)に多重されて提供されている番組配列情報から取得する。番組配列情報は、電子番組ガイドの情報を提供するために送られている。
【0026】
関連番組情報抽出処理部302は、前記番組タイトルの再生を停止した場合、或いは前記番組タイトルの再生中の所定操作入力に対応して、再生していた番組と、同一シリーズの番組の情報を抽出する。なお、同一シリーズの番組がない場合に、関連番組情報抽出処理部302は、同一ジャンルの番組の情報、或いは同一出演者が出演している番組の情報を抽出しても良い。
【0027】
録画番組情報管理処理部301が管理する管理情報の例の一部を図2に示す。図2に示すように、管理情報には、録画日時、チャンネル、番組タイトル、話数等が管理されている。図2に示すように、AAAという番組タイトルのシリーズ物の第1話〜第10話(最終話)、およびシリーズに属するAAA スペシャルという番組がハードディスクドライブ部に格納されていることが分かる。ところで、AAA スペシャルは、AAAと同一シリーズでありながら、話数のつかないタイトル(スペシャルタイトル)がついている。
【0028】
関連番組再生順位テーブル生成処理部303は、関連番組情報抽出処理部302が抽出した番組の情報から、番組の再生順位テーブルを生成する。再生していた番組がシリーズ物の場合、話数順に並べる。
【0029】
関連番組再生順位テーブル生成処理部303は、図2に示す管理情報のように同一シリーズでありながら話数がつかない番組がある場合、再生したタイトルに対する次の候補としては、シリーズの流れを考慮して、話数順で候補を決定する。(例:再生したタイトルが第3話であれば、次再生候補は第4話)。そして、スペシャルタイトルについては、これをシリーズの流れとは独立したものとして位置づけ、話数のついたタイトル群の最後(すなわち最終話の後)に候補として入れる。このようなシリーズの再生順序を決定づけるための順列をシリーズ候補順列とする(図3)。
【0030】
再生制御処理部304は、ハードディスクドライブ部14内の録画番組の再生処理の制御を実行する。
【0031】
次再生番組候補提示処理部305は、図4に示すような選択メニュー画面D2を生成する。選択メニュー画面D2には、“〜 AAA 第2話 〜”の他に、“次のタイトルを見る:AAA 第3話”、“ゴミ箱へ”、“即削除”、“お気に入りにする(保護設定)”などの選択肢が表示される。選択メニュー画面D2がモニタ70に表示された状態での上下キーの操作(押下)に対応して、各選択肢上をカーソルが移動する。所望の選択肢にカーソルが位置した状態での決定キーの操作(押下)に対応して、所望の選択肢が選択される。
【0032】
“AAA 第2話”は、ユーザが視聴再生していた番組タイトル名である。また、“AAA 第3話”は次の再生候補としてシステムが提示する番組タイトル名である。
【0033】
上記実施例では、ユーザがAAA第2話を再生していた場合のポップアップ画面の次再生候補はAAA第3話が表示される。したがって本例において、スペシャルが次再生候補として表示されるのは、ユーザがAAA第10話(最終話)を再生したときのポップアップ画面、となる。
【0034】
なお、「次のタイトルを見る:AAA 第2話」にフォーカスがあたった状態で、十字キーの左右キーを操作することにより、変更入力指示が次再生番組候補提示処理部305に入力され、図3に示す順列にしたがって再生候補を次々と変更表示することができる。
【0035】
通常、次の再生候補となる番組名(タイトル情報)を表示するが、この番組名の文字数が画面に表示可能な文字数よりも多い場合の選択メニュー画面D2の例を図5に示す。
【0036】
図5に示すように、番組名の、先頭から数文字以降の文字を省略表示する。しかしながら、上述のような一連のシリーズタイトルにおいて、話数「第X話」や「スペシャル」といったシリーズの中でそれぞれのタイトルを決定づける情報(文字列)は、ユーザが個々のタイトルを識別するために不可欠な情報であるので、これらを省略対象から外し画面に表示させる。
【0037】
制御CPU部30の実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、情報記録再生装置の表示部に表示されるか、または情報記録再生装置に接続されるモニタ70ーディスプレイにOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示される。
【0038】
また、制御CPU部30にはキー入力部50からの操作入力信号が入力される。このキー入力部50を介しての操作入力に基づき、情報記録再生装置は、再生、停止、録画、編集などを実行する。さらに、このキー入力部50を介しての操作入力に基づき、情報記録再生装置は、後述する次再生候補提示・再生処理なども実行する。
【0039】
次に、図6のフローチャートを参照して、次再生候補提示・再生処理の手順を説明する。
【0040】
先ず、再生中に停止キーが操作された場合、または再生後に決定キーが操作された場合、関連番組情報抽出処理部302は、再生していたタイトルを特定する(ステップS11)。そして、録画番組情報管理処理部301が管理する管理情報から再生タイトルと同一シリーズの番組の情報を抽出する(ステップS12)。関連番組情報抽出処理部302は、抽出した情報を関連番組再生順位テーブル生成処理部303に送る。
【0041】
関連番組再生順位テーブル生成処理部303は、抽出された番組の話数、およびスペシャルタイトルに応じて再生順序が記述された関連番組再生順位テーブルを作成する(ステップS13)。本実施形態の場合、話数順に番組を並べ、最後にスペシャルタイトルの番組を付加する。関連番組再生順位テーブル生成処理部303は、関連番組再生順位テーブルを次再生番組候補提示処理部305に送る。
【0042】
次再生番組候補提示処理部305は、選択メニュー画面D2に表示すべき再生候補タイトルを特定する(ステップS14)。ここでは、先ず再生タイトルの話数の下位の順位の番組を関連番組再生順位テーブルから抽出し、抽出した番組を再生候補タイトルとして特定する。
【0043】
次再生番組候補提示処理部305は、特定した再生候補タイトルをモニタ70に図4に示す選択メニュー画面D2を表示するためのデータを作成し、モニタ70に特定した再生候補タイトルを含む選択メニュー画面D2を表示する(ステップS15)。
【0044】
ユーザが十字キーの左右キーを操作したら(ステップS16の左右キー)、次再生番組候補提示処理部305は、左右キーの操作方向と現在の再生候補タイトルの順位と関連番組再生順位テーブルに記載された順位に基づいて、選択メニュー画面D2に表示すべき再生候補タイトルを特定する(ステップS14)。そして、特定した再生候補タイトルを含む選択メニュー画面D2を再表示する。
【0045】
ユーザが決定キーを操作したら(ステップS16の決定キー)、再生制御処理部304は、選択メニュー画面D2に表示されている再生候補タイトルの再生処理を行う(ステップS17)。
【0046】
次に、図4に示す選択メニュー画面D2、図7に示す画面遷移例、図8に示すフローチャートを参照して、上記説明した情報記録再生装置による次再生候補提示・再生処理、仮削除処理、削除処理、保護処理について説明する。
【0047】
図8のフローチャートに示すように、番組の再生中の決定キーの操作(押下)に対応して(ST101、YES)、再生中の番組(以下、第1の番組と称する)が処理対象となり(ST102)、図4及び図7に示す選択メニュー画面D2が表示される。
【0048】
また、再生中の終了キーの操作(押下)に対応して、直前に再生した番組(上記と同様に、以下、第1の番組と称する)が処理対象となり(ST104)、選択メニュー画面D2(図4及び図7参照)が表示される(ST105)。
【0049】
図4及び図7に示すように、選択メニュー画面D2には、複数の選択肢が表示される。例えば、選択メニュー画面D2には、次のタイトルを見る:番組名、ゴミ箱へ、即削除、お気に入り(保護)などの選択肢が表示される。選択メニュー画面D2がモニタ70に表示された状態での上下キーの操作(押下)に対応して、各選択肢上をカーソルが移動する。所望の選択肢にカーソルが位置した状態での決定キーの操作(押下)に対応して、所望の選択肢が選択される(ST106、YES)。
【0050】
例えば、選択肢「次のタイトルを見る:番組名」が選択されると、再生制御処理部304より次再生候補再生処理が実行される。画面上で選択されたタイトルに基づき、制御CPU部30は、「次のタイトルを再生します」の案内をモニタ70に表示し(図7の再生案内画面D5)、再生制御処理部304は、次の番組の再生を開始する(図7の再生中画面D10、ST108)。
【0051】
図8のフローチャートに示すように、例えば、選択肢「ゴミ箱へ」が選択されると、制御CPU部30により仮削除処理が実行される(ST110)。具体的には、制御CPU部30は、第1の番組をゴミ箱フォルダへ移動させる。なお、第1の番組が再生中の場合には第1の番組の再生が中断されてから、制御CPU部30は第1の番組をゴミ箱フォルダへ移動させ、制御CPU部30は「第1の番組(番組名)をゴミ箱に移動しました」の案内をモニタ70に表示する(図7の仮削除案内画面D3、ST111)。ゴミ箱フォルダに集められた番組ファイルは、ゴミ箱フォルダ内のデータを空にする操作により、一括削除できる。
【0052】
例えば、選択肢「即削除」が選択されると、制御CPU部30により削除処理が実行される(ST112)。具体的には、制御CPU部30は、第1の番組を即削除する。なお、第1の番組が再生中の場合には第1の番組の再生が中断されてから、制御CPU部30は第1の番組を即削除し、制御CPU部30は「第1の番組(番組名)を削除しました」の案内をモニタ70に表示する(図7の削除案内画面D4、ST113)。
【0053】
例えば、選択肢「保護設定」が選択されると、制御CPU部30により保護処理が実行される(ST114)。具体的には、制御CPU部30は、第1の番組の削除(即削除)を禁止する、制御CPU部30は「第1の番組(番組名)を保護設定しました」の案内をモニタ70に表示する(図7の保護設定案内画面D7、ST115)。
【0054】
上記説明した実施形態により、以下の効果が得られる。
【0055】
再生中又は再生直後の簡単なユーザ操作にて、再生中の番組又は直前の再生番組の次回番組を即時に再生することができる。また、話数がないスペシャルタイトルが有る場合、スペシャルタイトルを再生候補中のシリーズの後の方に持ってくることで、番外編等の直接本編に係わりがある番組を連続的に見ることが容易になる。
【0056】
なお、ユーザの設定によっては、スペシャルタイトルの含まれたシリーズタイトル群の再生において、上述(図3)のようなシリーズ候補順列の代わりに、図9に示すように、タイトルの録画日時順にしたがったシリーズ候補順列、とすることも考えられる。
【0057】
なお、同一シリーズの番組がない場合、記録装置に記録されたタイトル群の中から、再生タイトルと同一のジャンル(例、音楽、ドラマ。。。)に属するものを再生候補として提示指定も良い。
【0058】
次の再生候補タイトルを決定・表示する際に、上記では同一のジャンルに属するもの、としているが、同一のジャンルの代わりに、同一の出演者が含まれているタイトルを再生候補として表示しても良い。
【0059】
また、同一のジャンルの代わりに、番組名(タイトル情報)にあるキーワードが含まれるタイトルを再生候補として表示しても良い。例えば、キーワードとして番組名に[新]が含まれるタイトルを次の再生候補とする場合には、ユーザはある[新]番組を視聴し、再生中/再生停止操作により、容易に[新]番組だけを視聴することが可能となり、さらに気に入ったものだけをシリーズ予約や毎○予約化する、といったことが可能となる。
【0060】
上述のような、次再生候補を決定するための条件(同一ジャンル、同一出演者、キーワードなど)は複数組み合わせてもよい。
【0061】
次の再生候補タイトルを決定・表示する際に、上記のように同一フォルダ内のタイトルで録画日時に従って関連番組再生順位テーブルを生成するのではなく、同一フォルダ内の未再生のタイトルの中で録画日時順に従って関連番組再生順位テーブルを生成する、ことも考えられる。
【0062】
また同一フォルダ内で次の再生候補が存在しない場合には、フォルダ内にとどまらず装置全体で録画日時順に従って関連番組再生順位テーブルを作成する、次再生番組候補として表示することも考えられる。
【0063】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1…情報記録再生装置,10…光ディスク,12…ディスクドライブ部,14…ハードディスクドライブ部,18…チューナ部,20…録再信号処理部,30…CPU部,40…メモリ部,50…キー入力部,70…モニタ,301…録画番組情報管理処理部,302…関連番組情報抽出処理部,303…関連番組再生順位テーブル生成処理部,304…再生制御処理部,305…次再生番組候補提示処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組を記録媒体に録画し、録画された前記番組を再生する録画再生装置であって、
前記番組に関連する番組情報を記憶する記憶手段と、
録画された前記番組の再生制御を行う再生制御手段と、
前記記憶手段によって記憶されている前記番組情報から、前記再生制御手段により再生された前記番組の関連番組の関連番組情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出される前記関連番組情報から前記再生制御手段により再生された前記番組と同一のジャンルに属する番組または同一の出演者が含まれている番組を、録画された時系列順に並べた関連番組再生順位テーブルを作成する関連番組再生順位テーブル生成手段と、
前記再生制御手段にて番組の再生を停止した場合、或いは当該番組の再生中の所定操作に対応して、前記関連番組再生順位テーブルを参照し、次再生番組候補を提示する次再生番組候補提示手段と
を具備することを特徴とする録画再生装置。
【請求項2】
前記抽出手段は、前記記憶手段によって記憶されている前記番組情報から、前記再生された前記番組と同一のシリーズに属する番組である関連番組の関連番組情報を抽出し、
前記関連番組再生順位テーブル生成手段は、前記抽出手段により抽出される前記関連番組情報から前記関連番組の再生順位を示し、前記関連番組を話数順に並べた関連番組再生順位テーブルを作成する、
請求項1に記載の録画再生装置。
【請求項3】
前記関連番組再生順位テーブル生成手段は、話数順に並べられた前記関連番組の後に、前記再生制御手段により再生された前記番組と同一のジャンルに属する番組または前記再生制御手段により再生された前記番組と同一の出演者が含まれている番組を並べた関連番組再生順位テーブルを作成する
請求項2に記載の録画再生装置。
【請求項4】
番組を記録媒体に録画し、
前記番組に関連する番組情報を記憶する記憶手段と、
録画された前記番組を再生し、
前記番組情報から、前記再生制御手段により再生された前記番組の関連番組の関連番組情報を抽出し、
前記関連番組情報から前記再生された前記番組と同一のジャンルに属するものまたは同一の出演者が含まれている番組を、録画された時系列順に並べた関連番組再生順位テーブルを作成し、
前記番組の再生を停止した場合、或いは当該番組の再生中の所定操作に対応して、前記関連番組再生順位テーブルを参照し、次再生番組候補を提示する
を具備することを特徴とする再生番組候補提示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−169035(P2012−169035A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−98553(P2012−98553)
【出願日】平成24年4月24日(2012.4.24)
【分割の表示】特願2007−282254(P2007−282254)の分割
【原出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】