説明

開閉装置

【課題】主に各種電子機器に使用される開閉装置に関し、良好な感触で多様な操作が可能なものを提供することを目的とする。
【解決手段】可動カム27外周と固定ケース24内周に傾斜部27Aと24Aを設けると共に、可動カム27が固定カム2の平坦部2Bに弾接した後は、可動カム27と固定ケース24の傾斜部27Aと24Aを弾接させることによって、開操作を行った際、傾斜部27Aと24Aの摩擦によって開方向の付勢力が緩和されるため、可動筐体22への衝撃を防ぐことができると共に、可動カム27が固定カム2の平坦部2Bに弾接した所定角度の間で、可動カム27を保持する際にも、傾斜部27Aと24Aの摩擦によって可動筐体22を所望の角度に確実に保持できるため、良好な感触で多様な操作が可能な開閉装置を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にパーソナルコンピュータや電子辞書等の各種電子機器に使用される開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータや電子辞書等の電子機器の多様化や高機能化が進むなか、固定筐体に対し可動筐体を開閉させて、様々な操作を行うものが増えており、これらに用いられる開閉装置においても、良好な感触で多様な操作を行えるものが求められている。
【0003】
このような従来の開閉装置について、図5〜図8を用いて説明する。
【0004】
図6は従来の開閉装置の断面図、図7は同分解斜視図であり、同図において、1は略円筒状の固定体で、固定体1右端には右方へ突出した突起部2Aと平坦部2Bから形成された、一対の固定カム2が設けられている。
【0005】
そして、3は略円柱状の固定軸、4は略円筒状の固定ケースで、固定ケース4内に固定体1が収納されると共に、固定軸3の左端に固定体1と固定ケース4が各々固着されている。
【0006】
また、6は略円筒状の可動体で、固定体1に対し開閉方向へ回転可能に、かつ軸線方向へ移動可能に配置されると共に、左端には左方へ突出する一対の可動カム7が形成されている。
【0007】
さらに、8は略円筒状の可動ケースで、外周の溝部に可動体6外周の凸部が挿入され、可動体6が可動ケース8に対し軸線方向へは移動可能で、回転方向へは一体となって回転するようにして、可動ケース8内に収納されている。
【0008】
また、可動ケース8の左端開口部には固定ケース4が回転可能に装着されると共に、固定軸3が可動体6や可動ケース8内を挿通し、右端が止め輪9によって可動ケース8外側面に回転可能に装着されている。
【0009】
そして、10はコイル状に巻回されたばねで、可動体6右側面と可動ケース8内側面の間にやや撓んだ状態で装着され、このばね10によって、可動体6が左方の固定体1の方向へ付勢されている。
【0010】
さらに、11は略円筒状の反転体、12は略リング状の解除体で、反転体11右端には右方へ突出する一対の反転カム13が、解除体12右端には凹凸状の解除カム14が各々形成されている。
【0011】
そして、反転体11が軸線方向へ移動可能なように、解除体12が回転可能なようにして、反転体11と解除体12が固定ケース4に各々装着されている。
【0012】
また、15は右端に右方へ突出する押圧カム16が形成された押圧体、17は巻ばねで、巻ばね17がやや捩られた状態で一端が解除体12に、他端が押圧体15に係止されている。
【0013】
さらに、固定ケース4の左端開口部をカバー18が覆うと共に、固定軸3左端に軸線方向へ移動可能に装着された押圧体15左端には、固定ケース4から左方へ突出する押釦19が装着されて、開閉装置20が構成されている。
【0014】
そして、このように構成された開閉装置20が、例えば、図5(c)のパーソナルコンピュータや電子辞書等の電子機器の斜視図に示すように、固定ケース4が、上面に複数のキーを配列した操作部21Aが形成された固定筐体21に、押釦19を固定筐体21側面から突出させて固着されると共に、可動ケース8が、前面に液晶表示素子等の表示部22Aが形成された可動筐体22に固着され、開閉装置20によって、固定筐体21に対して可動筐体22が開閉可能に軸支されて電子機器が構成される。
【0015】
以上の構成において、図5(a)に示すように、固定筐体21に対して可動筐体22が閉じた状態では、開閉装置20は、図8(a)のカム動作図に示すように、固定カム2から可動カム7の方向へ突出した、反転カム13の下側の傾斜部に可動カム7が弾接し、可動カム7がばね10によって下方向の閉方向へ付勢されているため、可動ケース8が装着された可動筐体22には閉方向への付勢力がはたらき、可動筐体22が閉じた状態で保持されている。
【0016】
そして、この閉状態から、指で固定筐体21側面の押釦19を押圧操作すると、図8(b)に示すように、押釦19が装着された押圧体15の押圧カム16が解除カム14を押圧して、解除体12が巻ばね17を撓めながら下方向へ回転し、解除カム14が反転カム13左端から外れるため、反転カム13が左方向へ移動する。
【0017】
このため、図8(c)に示すように、ばね10に付勢された可動カム7が、固定カム2の突起部2A上側の傾斜部に弾接して上方向へ回転し、可動体6が上方向の開方向へ付勢されるため、この力によって可動ケース8と、これが装着された可動筐体22には開く方向の力が加わる。
【0018】
そして、図8(d)に示すように、可動カム7が固定カム2の突起部2A上側の傾斜部上を弾接摺動した後、平坦部2Bに弾接した状態では、図5(b)に示すように、可動筐体22が固定筐体21に対して、例えば30度前後開いた状態となり、図8(e)に示すように、可動カム7が固定カム2の平坦部2Bを弾接摺動した後には、図5(c)に示すように、可動筐体22が例えば135度前後開いた状態で保持される。
【0019】
なお、この可動カム7が固定カム2の平坦部2Bにほぼ垂直に弾接した状態では、ばね10に付勢された可動体6には上下方向、すなわち開閉方向の力は加わっていないため、図8(d)に示した、可動カム7が突起部2Aに弾接するまでの間は、可動筐体22を手で開いた状態から閉じる方向へ押圧して、前面の液晶表示素子等の表示部22Aが見易い角度に設定することができる。
【0020】
また、この開状態から、可動筐体22をさらに閉じると、上記とは逆に、可動カム7が固定カム2上を下方向へ弾接摺動して、図8(a)や図5(a)に示した状態に戻り、可動筐体22が携帯し易い閉じた状態で保持される。
【0021】
つまり、手による開閉操作に加え、可動筐体22を開く際には、押釦19の押圧操作によって、可動カム7と可動体6を上方向、すなわち開方向に回転させて、可動筐体22をワンタッチで開く、所謂ワンタッチオープン操作が行えると共に、所定角度の間、例えば30度前後から135度前後の間は、可動筐体22を手で所望の角度に保持できる、所謂フリーストップ操作が可能なように構成されているものであった。
【0022】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0023】
【特許文献1】特開2009−264527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
しかしながら、上記従来の開閉装置においては、押釦19を押圧操作してワンタッチオープン操作を行った際、ばね10に付勢された可動カム7によって、可動筐体22に開方向の衝撃が加わり、この勢いで機器が倒れてしまう場合があり、また、可動筐体22を開いた後、手で可動筐体22を開閉しフリーストップ操作を行う際、所望の角度に保持する力が弱く、不安定な保持になってしまう場合があるという課題があった。
【0025】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、良好な感触で多様な操作が可能な開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記目的を達成するために本発明は、可動カム外周と固定ケース内周に傾斜部を設けると共に、可動カムが固定カムの平坦部に弾接した後は、可動カムと固定ケースの傾斜部が弾接するようにして開閉装置を構成したものであり、開操作を行った際、可動カム外周の傾斜部が固定ケース内周の傾斜部に弾接し、この傾斜部の摩擦によって開方向の付勢力が緩和されるため、可動筐体への衝撃を防ぐことができると共に、可動カムが固定カムの平坦部に弾接した所定角度の間で、可動カムを保持する際にも、傾斜部の摩擦によって可動筐体を所望の角度に確実に保持できるため、良好な感触で多様な操作が可能な開閉装置を得ることができるという作用を有するものである。
【発明の効果】
【0027】
以上のように本発明によれば、良好な感触で多様な操作が可能な開閉装置を実現することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施の形態による開閉装置の断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同カム動作図
【図4】同断面図
【図5】電子機器の斜視図
【図6】従来の開閉装置の断面図
【図7】同分解斜視図
【図8】同カム動作図
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
【0030】
なお、背景技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
【0031】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態による開閉装置の断面図、図2は同分解斜視図であり、同図において、1は略円筒状で鋼や銅合金、焼結合金等の金属製の固定体で、固定体1右端には右方へ突出した突起部2Aと平坦部2Bから形成された、一対の固定カム2が設けられている。
【0032】
そして、3は略円柱状で金属製の固定軸、24は略円筒状で金属製の固定ケースで、固定ケース24内に固定体1が収納されると共に、固定軸3の左端に固定体1と固定ケース24が各々固着され、固定ケース24右端の内周全周には傾斜部24Aが設けられている。
【0033】
また、26は略円筒状で金属製の可動体で、固定体1に対し開閉方向へ回転可能に、かつ軸線方向へ移動可能に配置されると共に、左端には左へ突出する一対の可動カム27が形成され、この可動カム27の左端外周には傾斜部27Aが設けられている。
【0034】
さらに、8は略円筒状で金属製の可動ケースで、外周の溝部に可動体26外周の凸部が挿入され、可動体26が可動ケース8に対し軸線方向へは移動可能で、回転方向へは一体となって回転するようにして、可動ケース8内に収納されている。
【0035】
また、可動ケース8の左端開口部には固定ケース24が回転可能に装着されると共に、固定軸3が可動体26や可動ケース8内を挿通し、右端が止め輪9によって可動ケース8外側面に回転可能に装着されている。
【0036】
そして、10はコイル状に巻回された鋼線製のばねで、可動体26右側面と可動ケース8内側面の間にやや撓んだ状態で装着され、このばね10によって、可動体26が左方の固定体1の方向へ付勢されている。
【0037】
さらに、11は略円筒状で金属製の反転体、12は略リング状の解除体で、反転体11右端には右方へ突出する一対の反転カム13が、解除体12右端には凹凸状の解除カム14が各々形成されている。
【0038】
そして、反転体11が軸線方向へ移動可能なように、解除体12が回転可能なようにして、反転体11と解除体12が固定ケース24に各々装着されている。
【0039】
また、15は右端に右方へ突出する押圧カム16が形成された押圧体、17は鋼線製の巻ばねで、巻ばね17がやや捩られた状態で一端が解除体12に、他端が押圧体15に係止されている。
【0040】
さらに、固定ケース24の左端開口部をカバー18が覆うと共に、固定軸3左端に軸線方向へ移動可能に装着された押圧体15左端には、固定ケース24から左方へ突出する押釦19が装着されて、開閉装置30が構成されている。
【0041】
そして、このように構成された開閉装置30が、例えば、図5(c)のパーソナルコンピュータや電子辞書等の電子機器の斜視図に示すように、固定ケース24が、上面に複数のキーを配列した操作部21Aが形成された固定筐体21に、押釦19を固定筐体21側面から突出させて固着されると共に、可動ケース8が、前面に液晶表示素子等の表示部22Aが形成された可動筐体22に固着され、開閉装置30によって、固定筐体21に対して可動筐体22が開閉可能に軸支されて電子機器が構成される。
【0042】
以上の構成において、図5(a)に示すように、固定筐体21に対して可動筐体22が閉じた状態では、開閉装置30は、図3(a)のカム動作図に示すように、固定カム2から可動カム27の方向へ突出した、反転カム13の下側の傾斜部に可動カム27が弾接し、可動カム27がばね10によって下方向の閉方向へ付勢されているため、可動ケース8が装着された可動筐体22には閉方向への付勢力がはたらき、可動筐体22が閉じた状態で保持されている。
【0043】
そして、この閉状態から、指で固定筐体21側面の押釦19を押圧操作すると、図3(b)に示すように、押釦19が装着された押圧体15の押圧カム16が解除カム14を押圧して、解除体12が巻ばね17を撓めながら下方向へ回転し、解除カム14が反転カム13左端から外れるため、反転カム13が左方向へ移動する。
【0044】
このため、図3(c)に示すように、ばね10に付勢された可動カム27が、固定カム2の突起部2A上側の傾斜部に弾接して上方向へ回転し、可動体26が上方向の開方向へ付勢されるため、この力によって可動ケース8と、これが装着された可動筐体22には開く方向の力が加わる。
【0045】
そして、固定カム2の突起部2A上側の傾斜部上を、可動カム27が上方向へ弾接摺動するに伴って可動筐体22が開いていくが、図3(d)に示すように、可動カム27が突起部2A上を弾接摺動した後、平坦部2Bに弾接した状態では、図4の断面図に示すように、一対の可動カム27外周の傾斜部27Aが、固定ケース24右端の内周全周に設けられた傾斜部24Aに弾接する。
【0046】
また、この可動カム27が固定カム2の平坦部2Bにほぼ垂直に弾接した状態では、ばね10に付勢された可動体26には上下方向、すなわち開閉方向への付勢力は殆んど加わっていないが、これに加え上記のように、傾斜部27Aと24Aが弾接した摩擦力によって、可動体26の上方向へ回転する力はさらに緩和され、図5(b)に示すように、可動筐体22が固定筐体21に対して、例えば30度前後開いた状態で停止し保持される。
【0047】
さらに、この可動カム27が平坦部2Bに所定の力で弾接すると共に、傾斜部27Aと24Aの間に所定の摩擦力が生じた状態から、可動筐体22を手で開くと、図3(e)に示すように、可動カム27が固定カム2の平坦部2Bを弾接摺動すると共に、傾斜部27Aと24A間の摩擦によって、図5(c)に示すような、可動筐体22が例えば135度前後に開くまでの間は、前面の液晶表示素子等の表示部22Aが見易い、所望の角度に可動筐体22を停止し保持することができる。
【0048】
なお、押圧操作した後、押釦19から指を離すと、押圧カム16への押圧力がなくなるため、可動カム27が所定角度、例えば50度前後まで固定カム2上を弾接摺動した後は、巻ばね17に付勢された解除カム14が上方向へ戻り、左端を押圧された反転カム13が右方向へ移動して、各々のカムが元の位置に復帰する。
【0049】
また、この開状態から、可動筐体22を手で開いた状態から閉じる方向へ押圧し、所定角度まで閉じると、上記とは逆に、可動カム27が固定カム2上を下方向へ弾接摺動すると共に、傾斜部27Aと24Aも離れ、図3(a)や図5(a)に示した状態に戻り、可動筐体22が携帯し易い閉じた状態で保持される。
【0050】
つまり、手による開閉操作に加え、可動筐体22を開く際には、押釦19の押圧操作によって、可動カム27と可動体26を上方向、すなわち開方向に回転させて、可動筐体22をワンタッチで例えば30度前後まで開く、所謂ワンタッチオープン操作が行えると共に、所定角度の間、例えば30度前後から135度前後の角度の間は、可動筐体22を手で所望の角度に保持できる、所謂フリーストップ操作が可能なように構成されている。
【0051】
そして、このように押釦19を押圧操作して開操作を行った際、可動カム27が固定カム2の突起部2Aから平坦部2Bに弾接した後は、可動カム27の傾斜部27Aが固定ケース24の傾斜部24Aに弾接し、この傾斜部27Aと24Aの摩擦によって可動体26の開方向の付勢力が緩和され、可動筐体22が固定筐体21に対して、例えば30度前後開いた状態で停止し保持されるため、可動筐体22への衝撃を防ぎ、機器が倒れてしまうこと等のないようになっている。
【0052】
また、この後、手で可動筐体22を例えば135度前後の角度まで開く場合にも、固定ケース24右端の内周全周の、開閉装置30の最も外周に形成された傾斜部24Aに、可動カム27外周に設けられた傾斜部27Aが弾接し、この傾斜部27Aと24A間の摩擦によって生じる、大きな回転トルクによって可動筐体22を所望の角度に保持できるため、がたつき等がなく安定した角度で、確実に可動筐体22を保持できるように構成されている。
【0053】
すなわち、可動カム27外周と固定ケース24内周に傾斜部27Aと24Aを設け、可動筐体22が例えば30度前後まで開き、可動カム27が固定カム2の平坦部2Bに弾接した後は、可動カム27と固定ケース24の傾斜部27Aと24Aを弾接させることで、可動筐体22のワンタッチオープン操作を行う際には、傾斜部27Aと24Aの摩擦によって可動体26の開方向の付勢力を緩和し、可動筐体22への衝撃を防ぐと共に、フリーストップ操作を行う際にも、可動カム27の平坦部2Bへの弾接力に加え、傾斜部27Aと24Aの摩擦によって、可動筐体22を所望の角度に確実に保持することができるため、多少重さのある可動筐体22の開閉操作を行う場合にも、良好な感触で多様な操作が可能なようになっている。
【0054】
なお、以上の説明では、固定体1や可動体26に加え、これらに反転体11や解除体12、押圧体15等の様々なカムを組み合せ、押釦19の押圧操作によって可動筐体22をワンタッチで開く、所謂ワンタッチオープン操作が可能な構成について説明したが、固定体1の固定カム2と可動体26の可動カム27のみを組み合せ、可動筐体22の開操作も閉操作も手で行う構成としても、本発明の実施は可能である。
【0055】
このように本実施の形態によれば、可動カム27外周と固定ケース24内周に傾斜部27Aと24Aを設けると共に、可動カム27が固定カム2の平坦部2Bに弾接した後は、可動カム27と固定ケース24の傾斜部27Aと24Aを弾接させることによって、開操作を行った際、傾斜部27Aと24Aの摩擦によって開方向の付勢力が緩和されるため、可動筐体22への衝撃を防ぐことができると共に、可動カム27が固定カム2の平坦部2Bに弾接した所定角度の間で、可動カム27を保持する際にも、傾斜部27Aと24Aの摩擦によって可動筐体22を所望の角度に確実に保持できるため、良好な感触で多様な操作が可能な開閉装置を得ることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明による開閉装置は、良好な感触で多様な操作が可能なものを得ることができるという有利な効果を有し、主に各種電子機器に使用される開閉装置として有用である。
【符号の説明】
【0057】
1 固定体
2 固定カム
2A 突起部
2B 平坦部
3 固定軸
8 可動ケース
9 止め輪
10 ばね
11 反転体
12 解除体
13 反転カム
14 解除カム
15 押圧体
16 押圧カム
17 巻ばね
18 カバー
19 押釦
21 固定筐体
21A 操作部
22 可動筐体
22A 表示部
24 固定ケース
24A 傾斜部
26 可動体
27 可動カム
27A 傾斜部
30 開閉装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定カムが形成された固定体と、この固定体を収納する略円筒状の固定ケースと、可動カムが形成された可動体と、この可動体を軸線方向へ移動可能に収納する可動ケースと、上記可動カムを上記固定カムの方向へ付勢するばねからなり、上記可動カム外周と上記固定ケース内周に傾斜部を設けると共に、上記可動カムが上記固定カムの平坦部に弾接した後は、上記可動カムと上記固定ケースの傾斜部が弾接する開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−189094(P2012−189094A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−51191(P2011−51191)
【出願日】平成23年3月9日(2011.3.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】