防水ボックス及びそれを備えた電気接続箱
【課題】パッキンを使用せず防水性の高い防水ボックスを提供する。
【解決手段】防水ボックス1は本体ケース3とアッパカバー2とを備えている。アッパカバー2を本体ケース3に取り付ける際は、アッパカバー2の一端2aのフック部6を本体ケース3の一端3aの突出部7に係合させてフック部6を回動中心としながら回動させて取り付ける。本体ケース3の一端3a及びアッパカバー2の一端2aそれぞれは、外壁21,31と内壁22,32とを有する二重壁構造になっている。アッパカバー2が本体ケース3に取り付けられた状態では、アッパカバー2の外壁21の内側に本体ケース3の外壁31が配され、該外壁31の内側にアッパカバー2の内壁22が配され、該内壁22の内側に本体ケース3の内壁32が配され、前記外壁31と前記内壁22とが間隔をあけている。また、アッパカバー2の内壁22の一部が本体ケース3の内壁32に近接して重なっている。
【解決手段】防水ボックス1は本体ケース3とアッパカバー2とを備えている。アッパカバー2を本体ケース3に取り付ける際は、アッパカバー2の一端2aのフック部6を本体ケース3の一端3aの突出部7に係合させてフック部6を回動中心としながら回動させて取り付ける。本体ケース3の一端3a及びアッパカバー2の一端2aそれぞれは、外壁21,31と内壁22,32とを有する二重壁構造になっている。アッパカバー2が本体ケース3に取り付けられた状態では、アッパカバー2の外壁21の内側に本体ケース3の外壁31が配され、該外壁31の内側にアッパカバー2の内壁22が配され、該内壁22の内側に本体ケース3の内壁32が配され、前記外壁31と前記内壁22とが間隔をあけている。また、アッパカバー2の内壁22の一部が本体ケース3の内壁32に近接して重なっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭載される電気接続箱等に用いられる防水ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車には多種多様な電子機器が搭載されている。これら多種多様な電子機器に電力供給及び信号伝達を行うために、前記自動車には、適宜箇所に電気接続箱が配置されている。また、本発明では、ジャンクションブロック(ジャンクションボックスとも言う。)、ヒューズブロック(ヒューズボックスとも言う。)、リレーブロック(リレーボックスとも言う。)を、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。
【0003】
この電気接続箱は、雨天走行時や洗車時において内部に水が浸入するのを防止するため、防水ボックスが用いられている。また、図9は、従来の電気接続箱に用いられている防水ボックスを示す断面斜視図である(特許文献1を参照。)。
【0004】
図9に示す防水ボックス201は、本体ケース203と、該本体ケース203の開口を覆うように該本体ケース203に取り付けられるカバー202と、を備えている。前記本体ケース203は、四角い枠状の周壁230を備えている。前記カバー202は、長方形状の天井壁223と、天井壁223の外縁から立設した四角い枠状の周壁220と、を備えている。この周壁220の先端には、本体ケース203の周壁230先端が差し込まれる防水凹部204が設けられている。この防水凹部204は、周壁230先端の外側に位置付けられる外壁221と、周壁230先端の内側に位置付けられる内壁222と、で構成されている。
【0005】
このように、防水ボックス201は、パッキンを使用せず、本体ケース203の周壁230先端をカバー202の防水凹部204に差し込む構造によって本体ケース203とカバー202との間からボックス内部に水が浸入するのを防止している。
【0006】
また、上記防水ボックス201は、図示はしていないが、カバー202の一端202aに係合部が設けられ、本体ケース203の一端203aに前記係合部が係合する被係合部が設けられている。また、カバー202の他端202bにロック部が設けられ、本体ケース203の他端203bに前記ロック部が係止するロック受け部が設けられている。前述したカバー202を本体ケース203に取り付ける際は、カバー202の係合部を本体ケース203の被係合部に引っ掛けて、前記係合部を回動中心としながらカバー202を回動させ、前記ロック部を前記ロック受け部に係止させることで本体ケース203に取り付ける。
【0007】
さらに、上記防水ボックス201は、カバー202が係合部を回動中心としながら回動する際に、防水凹部204の内壁222が本体ケース203の周壁230にぶつかることを避けるため、一端202a側の内壁222の長さを他端202b側の内壁222よりも短くしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−130705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した防水ボックス201を備えた電気接続箱は、車両への搭載状態によってはカバー202の一端202a側に強い勢いで水が掛かることがあり、その場合、一端202a側の内壁222の高さが十分でないがゆえに、ボックス内部に水が浸入するおそれがあるという問題があった。
【0010】
したがって、本発明は、パッキンを使用することなく防水性の高い防水ボックスを提供すること、及び、前記防水性の高い防水ボックスを備えた電気接続箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、本体ケースと、該本体ケースの開口を覆うように該本体ケースに取り付けられるカバーと、を備え、前記カバーを前記本体ケースに取り付ける際は、前記カバーの一端に設けられた係合部を前記本体ケースの一端に設けられた被係合部に係合させて前記係合部を回動中心としながら前記カバーを回動させて前記本体ケースに取り付ける防水ボックスにおいて、前記本体ケースの一端及び前記カバーの一端それぞれが、外壁と内壁とを有する二重壁構造になっており、前記カバーが前記本体ケースに取り付けられた状態で、前記カバーの外壁よりも内側に前記本体ケースの外壁が位置付けられ、前記本体ケースの外壁よりも内側に前記カバーの内壁が位置付けられ、前記カバーの内壁よりも内側に前記本体ケースの内壁が位置付けられ、かつ、前記本体ケースの外壁と前記カバーの内壁とが間隔をあけていることを特徴とする防水ボックスである。
【0012】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記本体ケースの内壁に、前記カバーの内壁先端が当接する凸部が設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2に記載された発明において、前記カバーの内壁の少なくとも一部が、前記本体ケースの内壁に接触若しくは近接して重なっていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載の防水ボックスを備えていることを特徴とする電気接続箱である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載された発明によれば、前記本体ケースの一端及び前記カバーの一端それぞれが、外壁と内壁とを有する二重壁構造になっており、前記カバーが前記本体ケースに取り付けられた状態で、前記カバーの外壁よりも内側に前記本体ケースの外壁が位置付けられ、前記本体ケースの外壁よりも内側に前記カバーの内壁が位置付けられ、前記カバーの内壁よりも内側に前記本体ケースの内壁が位置付けられ、かつ、前記本体ケースの外壁と前記カバーの内壁とが間隔をあけているので、回動中心となる係合部からカバーの内壁までの距離を長く取ることができ、該内壁の長さを長くした場合でも、カバーの回動中に前記内壁が本体ケースの外壁にぶつかることを避けることができる。また、本体ケースの外壁とカバーの内壁との間の間隙に水が浸入した場合でも、そのさらに内側に本体ケースの内壁が配置されていることによって水のさらなる浸入をせき止めることができる。よって、パッキンを使用することなく防水性の高い防水ボックスを提供することができる。
【0016】
請求項2に記載された発明によれば、前記本体ケースの内壁に、前記カバーの内壁先端が当接する凸部が設けられているので、本体ケースの内壁とカバーの内壁との間に水を浸入しにくくすることができ、さらに防水性の高い防水ボックスを提供することができる。
【0017】
請求項3に記載された発明によれば、前記カバーの内壁の少なくとも一部が、前記本体ケースの内壁に接触若しくは近接して重なっているので、本体ケースの内壁とカバーの内壁との間に水を浸入しにくくすることができ、さらに防水性の高い防水ボックスを提供することができる。
【0018】
請求項4に記載された発明によれば、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載の防水ボックスを備えているので、低コストで防水性の高い電気接続箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる防水ボックスを備えた電気接続箱を示す斜視図である。
【図2】図1に示された本体ケースからアッパカバーを外した状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示された本体ケースの要部を拡大した斜視図である。
【図4】図1中のA−A線に沿った断面図である。
【図5】図1中のB−B線に沿った断面図である。
【図6】図5に示されたアッパカバーの本体ケースへの取り付け方法を説明するための説明図である。
【図7】図5に示された防水ボックスの防水構造を説明するための説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかる防水ボックスを備えた電気接続箱を示す断面図である。
【図9】従来の電気接続箱に用いられている防水ボックスを示す断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる「防水ボックス」を備えた「電気接続箱」を図1〜7を参照して説明する。本発明の電気接続箱1は、自動車に搭載されて、前記自動車に搭載された電子機器に対して電力供給及び信号伝達を行うものである。
【0021】
図1,2に示すように、電気接続箱10は、防水ボックス1と、この防水ボックス1内に取り付けられる合成樹脂製のカセットブロック5と、このカセットブロック5に装着される複数の電気部品と、を備えている。
【0022】
上記防水ボックス1は、本体ケース3と、該本体ケース3の上面側の開口30aを覆うように該本体ケース3に取り付けられるアッパカバー2(特許請求の範囲のカバーに相当する。)と、本体ケース3の下面側の開口30bを覆うように該本体ケース3に取り付けられるロアカバー4と、を備えている。これら本体ケース3、アッパカバー2、ロアカバー4は、それぞれ、絶縁性の合成樹脂によって構成されており、周知の射出成形によって形成されている。
【0023】
上記本体ケース3は、上面側と下面側とに開口30a,30bが設けられた枠状の周壁39と、この周壁39の内側を仕切った仕切り壁38(図2を参照。)と、周壁39の一端3aから延設され、車体パネルなどにボルト固定されるブラケット11と、周壁39の一端3aから板状に突出した一対の突出部7と、周壁39の他端3bに設けられ、アッパカバー2に設けられたロック部8が係止するロック受け部9と、周壁39の外表面に設けられ、ロアカバー4に設けられたロック部47が係止するロック受け部37と、を備えている。
【0024】
上記アッパカバー2は、長方形状の天井壁28と、天井壁28の外縁から立設した四角い枠状の周壁29と、周壁29の一端2aから延設され、上記突出部7(特許請求の範囲の被係合部に相当する。)に係合可能な一対のフック部6(特許請求の範囲の係合部に相当する。)と、周壁29の他端2bに設けられたロック部8と、を備えている。前記フック部6は、図4に示すように、周壁29の外表面から延設されており、内側に突出部7を位置付けることが可能な枠状に形成されている。また、フック部6は、周壁29の外表面から該周壁29の外表面と交差する方向に延び、途中で直角に曲がって周壁29の外表面と平行に延びている。
【0025】
上記ロアカバー4は、図5に示すように、底壁と、周壁49と、周壁49の外表面から突出した凸部48と、周壁49の外表面に設けられたロック部47と、を備えている。
【0026】
上記アッパカバー2を上記本体ケース3に取り付ける際は、図6に示すように、アッパカバー2の一端2aに設けられたフック部6を本体ケース3の一端3aに設けられた突出部7に係合させて、すなわち引っ掛けて、フック部6を回動中心としながらアッパカバー2を回動させ、アッパカバー2の他端2bに設けられたロック部8を本体ケース3の他端3bに設けられたロック受け部9に押し込んで係止させることで本体ケース3に取り付ける。
【0027】
上記ロアカバー4を上記本体ケース3に取り付ける際は、ロアカバー4と本体ケース3とを、本体ケース3の深さ方向に真っ直ぐに近付け、ロアカバー4に設けられたロック部47を本体ケース3に設けられたロック受け部37に押し込んで係止させることで本体ケース3に取り付ける。
【0028】
続いて、防水ボックス1の防水構造について詳細に説明する。
【0029】
本体ケース3は、防水ボックス1の防水性を高めるため、周壁39が、全周に亘って、外壁31と内壁32とを有する二重壁構造になっている。アッパカバー2も同様に、周壁29が、全周に亘って、外壁21と内壁22とを有する二重壁構造になっている。そして、アッパカバー2が本体ケース3に取り付けられた状態で、アッパカバー2の外壁21よりも内側に本体ケース3の外壁31が位置付けられ、本体ケース3の外壁31よりも内側にアッパカバー2の内壁22が位置付けられ、アッパカバー2の内壁22よりも内側に本体ケース3の内壁32が位置付けられ、かつ、本体ケース3の外壁31とアッパカバー2の内壁22とが間隔をあけている。また、アッパカバー2の内壁22の長さに関しては、一端2a側と他端2b側とで等しく形成されている。また、アッパカバー2の外壁21先端、及び、本体ケース3の外壁31上端は、互いに当接する段付き形状となっている。
【0030】
本発明では、このように周壁29,39が、全周に亘って二重壁構造になっていても良いし、本体ケース3の一端3a及びアッパカバー2の一端2aのみが二重壁構造になっていても良い。すなわち、本発明では、少なくとも本体ケース3の一端3a及びアッパカバー2の一端2aが二重壁構造になっていれば良い。
【0031】
また、アッパカバー2は、フック部6を回動中心としながら回動されて本体ケース3に取り付けられる構造であることから、回動中に一端2a側の内壁22が本体ケース3の外壁31にぶつからないようにするため、一端2a側における外壁21と内壁22との間隔が、他端2b側における外壁21と内壁22との間隔よりも大きく形成されている。また、図6中の二点鎖線Dは、アッパカバー2の内壁22先端の回動軌跡を表している。すなわち、本発明では、回動中心に近い一端2a側の内壁22の長さを十分に確保して防水性を高めるために、一端2a側における外壁21と内壁22との間隔を広く取って、該内壁22を回動中心であるフック部6から遠ざけるようにしている。このように内壁22の長さを十分に長くすることにより、アッパカバー2の外壁21と本体ケース3の外壁31との間から浸入した水の流れる向きを下向きに規制することができる。また、本体ケース3の外壁31とアッパカバー2の内壁22との間の間隙に水が浸入した場合でも、そのさらに内側に本体ケース3の内壁32が配置されていることによって水のさらなる浸入をせき止めることができ、電気部品を被水から保護することができる。
【0032】
さらに、防水ボックス1は、本体ケース3の一端3aにブラケット11が配置されていることから、図3,4中に点線で囲んで示すC部近傍に水が集まり易くなっている。そこで、本発明では、C部における内壁22,32間の防水性を特に高めるために、アッパカバー2の内壁22のうちC部に位置する部分を本体ケース3の内壁32に近接させて重ねている。なお、本実施形態では、図3に示すように、本体ケース3の内壁32のうちC部に位置する部分が他の部分よりも外壁31寄りに配置されており、アッパカバー2側は平坦な形状とされている。
【0033】
また、本発明では、アッパカバー2の内壁22の少なくとも一部を本体ケース3の内壁32に接触させて重ねるようにしても良い。また、上記「近接」とは、内壁22と内壁23とがわずかな隙間をあけている状態を言い、「わずかな隙間」とは、内壁22,32の厚みよりも小さい程度の隙間と定義する。内壁22を内壁32に近接させる構成とするか、接触させる構成とするかは、防水ボックス1の使用目的や防水性能のレベルに応じて適宜決定すれば良い。
【0034】
また、図5に示すように、本体ケース3には、外壁31との間にロアカバー4の周壁49先端を挟む挟持壁33が設けられている。この挟持壁33は、外壁31の内表面からロアカバー4側に延設されている。また、挟持壁33には、アッパカバー2側からロアカバー4側に向かうにしたがって外壁31側から内壁32側に近付く方向の斜面35が設けられている。さらに、本体ケース3の外壁31の下端は、ロアカバー4に設けられた上記凸部48に当接する。
【0035】
上述した防水ボックス1における水の浸入経路について図7を用いて説明する。図7中の矢印は、水が流れる向きを表している。防水ボックス1は、アッパカバー2の外壁21先端及び本体ケース3の外壁31上端に設けられた段付き形状によって水が浸入しにくい構造となっているが、これら外壁21,31間に水が浸入した場合でも、その先に設けられた外壁31と内壁22との間の間隙を通されて、浸入した水がロアカバー4側にスムーズに排水されるようになっている。さらに、外壁31と内壁22との間の間隙を通される水の勢いが強い場合でも、挟持壁33に斜面35が設けられていることによって、この水がアッパカバー2側、すなわち真上、に跳ね返ることが防止される。そして、前記水は、挟持壁33と内壁32との間を通されてロアカバー4側に排水される。ロアカバー4側に排水された水は、図示しない水抜き孔から防水ボックス1外に排出される。また、防水ボックス1は、ロアカバー4に設けられた凸部48及び本体ケース3に設けられた挟持壁33によって水が浸入しにくい構造となっているが、外壁31と周壁49との間、挟持壁33と周壁49との間から水が浸入した場合でも、この水は、周壁49と内壁32との間を通されてロアカバー4の水抜き孔から防水ボックス1外に排出される。
【0036】
このように、本発明では、パッキンを使用することなく防水性の向上を図ることができ、低価格で電気接続箱10を提供することができる。
【0037】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかる「防水ボックス」を備えた「電気接続箱」を図8を参照して説明する。また、図8において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
本実施形態の電気接続箱10’は、図8に示すように、本体ケース3’の内壁32に、アッパカバー2の内壁22先端が当接する凸部34が設けられた防水ケース1’を備えている。また、防水ケース1’は、凸部34が追加されていること以外は、前述した防水ケース1と同一の構成となっている。
【0039】
このような防水ケース1’は、外壁31と内壁22との間の間隙を通された水が挟持壁33の斜面35に当たって内壁22,32側、すなわち斜め上側、に跳ねた場合でも、凸部34が内壁22,32間の入り口を塞いでいるので、前記跳ねた水が内壁22,32間に浸入することを防止できる。よって、前記電気部品を被水から保護することができる。
【0040】
また、上述した第1,2の実施形態では、防水ボックスが電気接続箱に用いられる例を説明したが、本発明の防水ボックスは電気接続箱以外に用いることも可能である。
【0041】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0042】
1,1’ 防水ボックス
2 アッパカバー(カバー)
3,3’ 本体ケース
6 フック部(係合部)
7 突出部(被係合部)
10,10’ 電気接続箱
21,31 外壁
22,32 内壁
30a 開口
34 凸部
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に搭載される電気接続箱等に用いられる防水ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車には多種多様な電子機器が搭載されている。これら多種多様な電子機器に電力供給及び信号伝達を行うために、前記自動車には、適宜箇所に電気接続箱が配置されている。また、本発明では、ジャンクションブロック(ジャンクションボックスとも言う。)、ヒューズブロック(ヒューズボックスとも言う。)、リレーブロック(リレーボックスとも言う。)を、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。
【0003】
この電気接続箱は、雨天走行時や洗車時において内部に水が浸入するのを防止するため、防水ボックスが用いられている。また、図9は、従来の電気接続箱に用いられている防水ボックスを示す断面斜視図である(特許文献1を参照。)。
【0004】
図9に示す防水ボックス201は、本体ケース203と、該本体ケース203の開口を覆うように該本体ケース203に取り付けられるカバー202と、を備えている。前記本体ケース203は、四角い枠状の周壁230を備えている。前記カバー202は、長方形状の天井壁223と、天井壁223の外縁から立設した四角い枠状の周壁220と、を備えている。この周壁220の先端には、本体ケース203の周壁230先端が差し込まれる防水凹部204が設けられている。この防水凹部204は、周壁230先端の外側に位置付けられる外壁221と、周壁230先端の内側に位置付けられる内壁222と、で構成されている。
【0005】
このように、防水ボックス201は、パッキンを使用せず、本体ケース203の周壁230先端をカバー202の防水凹部204に差し込む構造によって本体ケース203とカバー202との間からボックス内部に水が浸入するのを防止している。
【0006】
また、上記防水ボックス201は、図示はしていないが、カバー202の一端202aに係合部が設けられ、本体ケース203の一端203aに前記係合部が係合する被係合部が設けられている。また、カバー202の他端202bにロック部が設けられ、本体ケース203の他端203bに前記ロック部が係止するロック受け部が設けられている。前述したカバー202を本体ケース203に取り付ける際は、カバー202の係合部を本体ケース203の被係合部に引っ掛けて、前記係合部を回動中心としながらカバー202を回動させ、前記ロック部を前記ロック受け部に係止させることで本体ケース203に取り付ける。
【0007】
さらに、上記防水ボックス201は、カバー202が係合部を回動中心としながら回動する際に、防水凹部204の内壁222が本体ケース203の周壁230にぶつかることを避けるため、一端202a側の内壁222の長さを他端202b側の内壁222よりも短くしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−130705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した防水ボックス201を備えた電気接続箱は、車両への搭載状態によってはカバー202の一端202a側に強い勢いで水が掛かることがあり、その場合、一端202a側の内壁222の高さが十分でないがゆえに、ボックス内部に水が浸入するおそれがあるという問題があった。
【0010】
したがって、本発明は、パッキンを使用することなく防水性の高い防水ボックスを提供すること、及び、前記防水性の高い防水ボックスを備えた電気接続箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、本体ケースと、該本体ケースの開口を覆うように該本体ケースに取り付けられるカバーと、を備え、前記カバーを前記本体ケースに取り付ける際は、前記カバーの一端に設けられた係合部を前記本体ケースの一端に設けられた被係合部に係合させて前記係合部を回動中心としながら前記カバーを回動させて前記本体ケースに取り付ける防水ボックスにおいて、前記本体ケースの一端及び前記カバーの一端それぞれが、外壁と内壁とを有する二重壁構造になっており、前記カバーが前記本体ケースに取り付けられた状態で、前記カバーの外壁よりも内側に前記本体ケースの外壁が位置付けられ、前記本体ケースの外壁よりも内側に前記カバーの内壁が位置付けられ、前記カバーの内壁よりも内側に前記本体ケースの内壁が位置付けられ、かつ、前記本体ケースの外壁と前記カバーの内壁とが間隔をあけていることを特徴とする防水ボックスである。
【0012】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記本体ケースの内壁に、前記カバーの内壁先端が当接する凸部が設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2に記載された発明において、前記カバーの内壁の少なくとも一部が、前記本体ケースの内壁に接触若しくは近接して重なっていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載の防水ボックスを備えていることを特徴とする電気接続箱である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載された発明によれば、前記本体ケースの一端及び前記カバーの一端それぞれが、外壁と内壁とを有する二重壁構造になっており、前記カバーが前記本体ケースに取り付けられた状態で、前記カバーの外壁よりも内側に前記本体ケースの外壁が位置付けられ、前記本体ケースの外壁よりも内側に前記カバーの内壁が位置付けられ、前記カバーの内壁よりも内側に前記本体ケースの内壁が位置付けられ、かつ、前記本体ケースの外壁と前記カバーの内壁とが間隔をあけているので、回動中心となる係合部からカバーの内壁までの距離を長く取ることができ、該内壁の長さを長くした場合でも、カバーの回動中に前記内壁が本体ケースの外壁にぶつかることを避けることができる。また、本体ケースの外壁とカバーの内壁との間の間隙に水が浸入した場合でも、そのさらに内側に本体ケースの内壁が配置されていることによって水のさらなる浸入をせき止めることができる。よって、パッキンを使用することなく防水性の高い防水ボックスを提供することができる。
【0016】
請求項2に記載された発明によれば、前記本体ケースの内壁に、前記カバーの内壁先端が当接する凸部が設けられているので、本体ケースの内壁とカバーの内壁との間に水を浸入しにくくすることができ、さらに防水性の高い防水ボックスを提供することができる。
【0017】
請求項3に記載された発明によれば、前記カバーの内壁の少なくとも一部が、前記本体ケースの内壁に接触若しくは近接して重なっているので、本体ケースの内壁とカバーの内壁との間に水を浸入しにくくすることができ、さらに防水性の高い防水ボックスを提供することができる。
【0018】
請求項4に記載された発明によれば、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載の防水ボックスを備えているので、低コストで防水性の高い電気接続箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる防水ボックスを備えた電気接続箱を示す斜視図である。
【図2】図1に示された本体ケースからアッパカバーを外した状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示された本体ケースの要部を拡大した斜視図である。
【図4】図1中のA−A線に沿った断面図である。
【図5】図1中のB−B線に沿った断面図である。
【図6】図5に示されたアッパカバーの本体ケースへの取り付け方法を説明するための説明図である。
【図7】図5に示された防水ボックスの防水構造を説明するための説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態にかかる防水ボックスを備えた電気接続箱を示す断面図である。
【図9】従来の電気接続箱に用いられている防水ボックスを示す断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる「防水ボックス」を備えた「電気接続箱」を図1〜7を参照して説明する。本発明の電気接続箱1は、自動車に搭載されて、前記自動車に搭載された電子機器に対して電力供給及び信号伝達を行うものである。
【0021】
図1,2に示すように、電気接続箱10は、防水ボックス1と、この防水ボックス1内に取り付けられる合成樹脂製のカセットブロック5と、このカセットブロック5に装着される複数の電気部品と、を備えている。
【0022】
上記防水ボックス1は、本体ケース3と、該本体ケース3の上面側の開口30aを覆うように該本体ケース3に取り付けられるアッパカバー2(特許請求の範囲のカバーに相当する。)と、本体ケース3の下面側の開口30bを覆うように該本体ケース3に取り付けられるロアカバー4と、を備えている。これら本体ケース3、アッパカバー2、ロアカバー4は、それぞれ、絶縁性の合成樹脂によって構成されており、周知の射出成形によって形成されている。
【0023】
上記本体ケース3は、上面側と下面側とに開口30a,30bが設けられた枠状の周壁39と、この周壁39の内側を仕切った仕切り壁38(図2を参照。)と、周壁39の一端3aから延設され、車体パネルなどにボルト固定されるブラケット11と、周壁39の一端3aから板状に突出した一対の突出部7と、周壁39の他端3bに設けられ、アッパカバー2に設けられたロック部8が係止するロック受け部9と、周壁39の外表面に設けられ、ロアカバー4に設けられたロック部47が係止するロック受け部37と、を備えている。
【0024】
上記アッパカバー2は、長方形状の天井壁28と、天井壁28の外縁から立設した四角い枠状の周壁29と、周壁29の一端2aから延設され、上記突出部7(特許請求の範囲の被係合部に相当する。)に係合可能な一対のフック部6(特許請求の範囲の係合部に相当する。)と、周壁29の他端2bに設けられたロック部8と、を備えている。前記フック部6は、図4に示すように、周壁29の外表面から延設されており、内側に突出部7を位置付けることが可能な枠状に形成されている。また、フック部6は、周壁29の外表面から該周壁29の外表面と交差する方向に延び、途中で直角に曲がって周壁29の外表面と平行に延びている。
【0025】
上記ロアカバー4は、図5に示すように、底壁と、周壁49と、周壁49の外表面から突出した凸部48と、周壁49の外表面に設けられたロック部47と、を備えている。
【0026】
上記アッパカバー2を上記本体ケース3に取り付ける際は、図6に示すように、アッパカバー2の一端2aに設けられたフック部6を本体ケース3の一端3aに設けられた突出部7に係合させて、すなわち引っ掛けて、フック部6を回動中心としながらアッパカバー2を回動させ、アッパカバー2の他端2bに設けられたロック部8を本体ケース3の他端3bに設けられたロック受け部9に押し込んで係止させることで本体ケース3に取り付ける。
【0027】
上記ロアカバー4を上記本体ケース3に取り付ける際は、ロアカバー4と本体ケース3とを、本体ケース3の深さ方向に真っ直ぐに近付け、ロアカバー4に設けられたロック部47を本体ケース3に設けられたロック受け部37に押し込んで係止させることで本体ケース3に取り付ける。
【0028】
続いて、防水ボックス1の防水構造について詳細に説明する。
【0029】
本体ケース3は、防水ボックス1の防水性を高めるため、周壁39が、全周に亘って、外壁31と内壁32とを有する二重壁構造になっている。アッパカバー2も同様に、周壁29が、全周に亘って、外壁21と内壁22とを有する二重壁構造になっている。そして、アッパカバー2が本体ケース3に取り付けられた状態で、アッパカバー2の外壁21よりも内側に本体ケース3の外壁31が位置付けられ、本体ケース3の外壁31よりも内側にアッパカバー2の内壁22が位置付けられ、アッパカバー2の内壁22よりも内側に本体ケース3の内壁32が位置付けられ、かつ、本体ケース3の外壁31とアッパカバー2の内壁22とが間隔をあけている。また、アッパカバー2の内壁22の長さに関しては、一端2a側と他端2b側とで等しく形成されている。また、アッパカバー2の外壁21先端、及び、本体ケース3の外壁31上端は、互いに当接する段付き形状となっている。
【0030】
本発明では、このように周壁29,39が、全周に亘って二重壁構造になっていても良いし、本体ケース3の一端3a及びアッパカバー2の一端2aのみが二重壁構造になっていても良い。すなわち、本発明では、少なくとも本体ケース3の一端3a及びアッパカバー2の一端2aが二重壁構造になっていれば良い。
【0031】
また、アッパカバー2は、フック部6を回動中心としながら回動されて本体ケース3に取り付けられる構造であることから、回動中に一端2a側の内壁22が本体ケース3の外壁31にぶつからないようにするため、一端2a側における外壁21と内壁22との間隔が、他端2b側における外壁21と内壁22との間隔よりも大きく形成されている。また、図6中の二点鎖線Dは、アッパカバー2の内壁22先端の回動軌跡を表している。すなわち、本発明では、回動中心に近い一端2a側の内壁22の長さを十分に確保して防水性を高めるために、一端2a側における外壁21と内壁22との間隔を広く取って、該内壁22を回動中心であるフック部6から遠ざけるようにしている。このように内壁22の長さを十分に長くすることにより、アッパカバー2の外壁21と本体ケース3の外壁31との間から浸入した水の流れる向きを下向きに規制することができる。また、本体ケース3の外壁31とアッパカバー2の内壁22との間の間隙に水が浸入した場合でも、そのさらに内側に本体ケース3の内壁32が配置されていることによって水のさらなる浸入をせき止めることができ、電気部品を被水から保護することができる。
【0032】
さらに、防水ボックス1は、本体ケース3の一端3aにブラケット11が配置されていることから、図3,4中に点線で囲んで示すC部近傍に水が集まり易くなっている。そこで、本発明では、C部における内壁22,32間の防水性を特に高めるために、アッパカバー2の内壁22のうちC部に位置する部分を本体ケース3の内壁32に近接させて重ねている。なお、本実施形態では、図3に示すように、本体ケース3の内壁32のうちC部に位置する部分が他の部分よりも外壁31寄りに配置されており、アッパカバー2側は平坦な形状とされている。
【0033】
また、本発明では、アッパカバー2の内壁22の少なくとも一部を本体ケース3の内壁32に接触させて重ねるようにしても良い。また、上記「近接」とは、内壁22と内壁23とがわずかな隙間をあけている状態を言い、「わずかな隙間」とは、内壁22,32の厚みよりも小さい程度の隙間と定義する。内壁22を内壁32に近接させる構成とするか、接触させる構成とするかは、防水ボックス1の使用目的や防水性能のレベルに応じて適宜決定すれば良い。
【0034】
また、図5に示すように、本体ケース3には、外壁31との間にロアカバー4の周壁49先端を挟む挟持壁33が設けられている。この挟持壁33は、外壁31の内表面からロアカバー4側に延設されている。また、挟持壁33には、アッパカバー2側からロアカバー4側に向かうにしたがって外壁31側から内壁32側に近付く方向の斜面35が設けられている。さらに、本体ケース3の外壁31の下端は、ロアカバー4に設けられた上記凸部48に当接する。
【0035】
上述した防水ボックス1における水の浸入経路について図7を用いて説明する。図7中の矢印は、水が流れる向きを表している。防水ボックス1は、アッパカバー2の外壁21先端及び本体ケース3の外壁31上端に設けられた段付き形状によって水が浸入しにくい構造となっているが、これら外壁21,31間に水が浸入した場合でも、その先に設けられた外壁31と内壁22との間の間隙を通されて、浸入した水がロアカバー4側にスムーズに排水されるようになっている。さらに、外壁31と内壁22との間の間隙を通される水の勢いが強い場合でも、挟持壁33に斜面35が設けられていることによって、この水がアッパカバー2側、すなわち真上、に跳ね返ることが防止される。そして、前記水は、挟持壁33と内壁32との間を通されてロアカバー4側に排水される。ロアカバー4側に排水された水は、図示しない水抜き孔から防水ボックス1外に排出される。また、防水ボックス1は、ロアカバー4に設けられた凸部48及び本体ケース3に設けられた挟持壁33によって水が浸入しにくい構造となっているが、外壁31と周壁49との間、挟持壁33と周壁49との間から水が浸入した場合でも、この水は、周壁49と内壁32との間を通されてロアカバー4の水抜き孔から防水ボックス1外に排出される。
【0036】
このように、本発明では、パッキンを使用することなく防水性の向上を図ることができ、低価格で電気接続箱10を提供することができる。
【0037】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかる「防水ボックス」を備えた「電気接続箱」を図8を参照して説明する。また、図8において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
本実施形態の電気接続箱10’は、図8に示すように、本体ケース3’の内壁32に、アッパカバー2の内壁22先端が当接する凸部34が設けられた防水ケース1’を備えている。また、防水ケース1’は、凸部34が追加されていること以外は、前述した防水ケース1と同一の構成となっている。
【0039】
このような防水ケース1’は、外壁31と内壁22との間の間隙を通された水が挟持壁33の斜面35に当たって内壁22,32側、すなわち斜め上側、に跳ねた場合でも、凸部34が内壁22,32間の入り口を塞いでいるので、前記跳ねた水が内壁22,32間に浸入することを防止できる。よって、前記電気部品を被水から保護することができる。
【0040】
また、上述した第1,2の実施形態では、防水ボックスが電気接続箱に用いられる例を説明したが、本発明の防水ボックスは電気接続箱以外に用いることも可能である。
【0041】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0042】
1,1’ 防水ボックス
2 アッパカバー(カバー)
3,3’ 本体ケース
6 フック部(係合部)
7 突出部(被係合部)
10,10’ 電気接続箱
21,31 外壁
22,32 内壁
30a 開口
34 凸部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースと、該本体ケースの開口を覆うように該本体ケースに取り付けられるカバーと、を備え、前記カバーを前記本体ケースに取り付ける際は、前記カバーの一端に設けられた係合部を前記本体ケースの一端に設けられた被係合部に係合させて前記係合部を回動中心としながら前記カバーを回動させて前記本体ケースに取り付ける防水ボックスにおいて、
前記本体ケースの一端及び前記カバーの一端それぞれが、外壁と内壁とを有する二重壁構造になっており、
前記カバーが前記本体ケースに取り付けられた状態で、前記カバーの外壁よりも内側に前記本体ケースの外壁が位置付けられ、前記本体ケースの外壁よりも内側に前記カバーの内壁が位置付けられ、前記カバーの内壁よりも内側に前記本体ケースの内壁が位置付けられ、かつ、前記本体ケースの外壁と前記カバーの内壁とが間隔をあけている
ことを特徴とする防水ボックス。
【請求項2】
前記本体ケースの内壁に、前記カバーの内壁先端が当接する凸部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の防水ボックス。
【請求項3】
前記カバーの内壁の少なくとも一部が、前記本体ケースの内壁に接触若しくは近接して重なっている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防水ボックス。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうち1項に記載の防水ボックスを備えていることを特徴とする電気接続箱。
【請求項1】
本体ケースと、該本体ケースの開口を覆うように該本体ケースに取り付けられるカバーと、を備え、前記カバーを前記本体ケースに取り付ける際は、前記カバーの一端に設けられた係合部を前記本体ケースの一端に設けられた被係合部に係合させて前記係合部を回動中心としながら前記カバーを回動させて前記本体ケースに取り付ける防水ボックスにおいて、
前記本体ケースの一端及び前記カバーの一端それぞれが、外壁と内壁とを有する二重壁構造になっており、
前記カバーが前記本体ケースに取り付けられた状態で、前記カバーの外壁よりも内側に前記本体ケースの外壁が位置付けられ、前記本体ケースの外壁よりも内側に前記カバーの内壁が位置付けられ、前記カバーの内壁よりも内側に前記本体ケースの内壁が位置付けられ、かつ、前記本体ケースの外壁と前記カバーの内壁とが間隔をあけている
ことを特徴とする防水ボックス。
【請求項2】
前記本体ケースの内壁に、前記カバーの内壁先端が当接する凸部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の防水ボックス。
【請求項3】
前記カバーの内壁の少なくとも一部が、前記本体ケースの内壁に接触若しくは近接して重なっている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防水ボックス。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうち1項に記載の防水ボックスを備えていることを特徴とする電気接続箱。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2013−34320(P2013−34320A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−169422(P2011−169422)
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
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