説明

防音装置

【課題】簡単に窓ガラスに取り付けることができると共に、窓ガラスから漏れ出た音を完全に防音することができる防音装置を提供する。
【解決手段】窓ガラス18に取り付けられる防音装置10であり、窓ガラス18の屋内側の面に取り付けられる透明な平面スピーカ20と、窓ガラス18の屋外側の面に配される騒音検出装置22と、騒音検出装置によって検出された振動波と干渉して減衰させる制御音を平面スピーカ20から発生させる制御部52とからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防音装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
窓の防音構造としては、窓ガラスを二重構造にしたり、厚くしたりして防音を行っているが、これでは充分でないため、従来より次のような防音装置が提案されている。屋外の騒音をマイクによって検知し、屋内の窓枠の上部と下部に設けられたスピーカから前記検知した騒音を打ち消す干渉波となるように制御音を発生させる(特許文献1参照)。また、騒音を検知するマイクと、窓ガラスを振動させる振動発生器とよりなり、マイクにより検出された騒音を打ち消すように振動発生器を振動させ、騒音を減衰させる(特許文献2参照)。
【特許文献1】 特開平8−305372号公報
【特許文献2】 特開平8−314471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の特許文献1の防音装置であると窓枠の上部と下部にスピーカを取り付け、制御音を発生させているが、これらスピーカから発生した音で、窓ガラス全体から漏れ出てくる騒音を打ち消すことは困難である。また、特許文献2の防音装置であると、窓ガラス自身から制御音が発生するように振動させることは困難であり、あまり大きく窓ガラスを振動させるとその振動音が窓枠に伝わりより不快な騒音が発生する。そこで、本発明は上記問題点に鑑み、簡単に窓ガラスに取り付けることができると共に、窓ガラスから漏れ出た音を完全に防音することができる防音装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、窓ガラスに取り付けられる防音装置であって、前記窓ガラスの屋内側の面に取り付けられる透明な平面スピーカと、前記窓ガラスの屋内側の面または屋外側の面に配され、騒音の振動波を検出する振動波検出手段と、前記振動波検出手段によって検出された振動波と干渉して減衰させる制御音を前記平面スピーカから発生させる制御手段と、を有することを特徴とする防音装置である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の防音装置であると、振動波検出手段によって検出された騒音に対応する振動波と干渉して減衰させる制御音を平面スピーカから発生させ、防音を行うことができる。この場合に、窓ガラスに対し平面上に取り付けられた平面スピーカから音が発生するため、窓ガラスから漏れ出た騒音を完全に減衰させることができる。さらに、平面スピーカが透明であるため、窓ガラスに取り付けても違和感がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の一実施形態の防音装置1について図8に基づいて説明する。防音装置1は、図8に示すように、断面形状が四角形の管の入口3から入力した音を減衰させる。なお、音は、この管2の中の音伝達空間の一端部である入口3のみから入力し、管2の周囲からは入力しないものとする。
【0007】
管2の他端部の出口4には平面スピーカ5が取り付けられている。この平面スピーカ5は、管2の出口4を全て遮蔽するように伝達方向に対し直交するように、かつ、面状に取り付けられている。また、入口3には、入力する音の振動波を検出する振動波検出装置6が設けられている。この振動波検出装置6としては、例えば、加速度ピックアップまたはマイクを用いる。振動波検出装置6と平面スピーカ5にはマイクロコンピュータよりなる制御装置7が接続されている。この制御装置7は、振動波検出装置6によって検出した入口3から入力する音の振動波を検出し、この振動波を減衰するように逆位相でかつ同じ音圧の制御音を平面スピーカ5から面状に出力させる。
【0008】
入口3から出口4までの距離(音伝達距離)をLとすると、このLから制御装置7の処理時間を設定することができる。即ち、音伝達距離Lを音が通過する間に、制御装置7が処理を行い振動波を検出し制御音を出力する。その処理時間t=L/vとなる。但し、vは音速である。
【0009】
本実施形態の防音装置1であると、管2の入口3から入力した音が、平面スピーカ5から発生する面状の制御音によって全て減衰され、管2の出口4から外に出ることがない。また、制御装置7は、音の伝達時間に合わせて処理時間tを設定するため、制御音を発生させるタイミングがずれることがない。
【0010】
なお、上記実施形態ては入口3及び出口4の断面形状が四角形であったが、これに限らず円形や楕円形などの形状であってもよく、それに合わせて平面スピーカ5の形状を形成すればよい。
【0011】
この防音装置1を窓ガラス18に適用した各実施例を下記に説明する。この場合に、窓ガラス18から入力する音が、入口3から入力する音となる。
【実施例1】
【0012】
以下、本発明の実施例1の防音装置10について図1〜図5に基づいて説明する。
【0013】
(1)防音装置10の構造
防音装置10は、透明な平面スピーカ20と、加速度ピックアップよりなる騒音検出装置22と、マイクロコンピュータよりなる制御部52を有している。図1及び図2に示すように、部屋の壁12に窓14が設けられ、この窓14の窓枠16に窓ガラス18が嵌め込まれている。窓ガラス18の屋内側の面には、平面スピーカ20と、騒音検出装置22が取り付けられている。
【0014】
図3に基づいて透明な平面スピーカ20の構造について説明する。平面スピーカ20は、可聴周波数帯域の振動を発生する振動発生手段である8個のエキサイタ28と、機械的合成の高い平板状の透明な振動板30と、エキサイタ28の屋外側の面32に接合されたゴムスポンジ34と、ゴムスポンジ34の屋外側に取り付けられた合成樹脂性の透明基板36と、この透明基板36と振動板30との周縁を保持する合成樹脂性の枠体38とを備えている。そして、透明基板36によって8個のエキサイタ28を支持している。
【0015】
エキサイタ28は、振動板30に対して可聴周波数帯域の振動を伝達する駆動面40と、ゴムスポンジ34が接合された屋外側の面32と、ボビン42と、このボビン42に巻回されたコイル24と、マグネット26と、ヨーク44と、ボビン42とヨーク44とを結合するインナダンパ46とを有している。
【0016】
透明な振動板30は、エキサイタ28の駆動面40に接合される被駆動面48と、媒質中に音波を発生する放音面50とを有している。
【0017】
この透明な平面スピーカ20の透明基板36を、図3に示すように窓ガラス18の屋内側の面に間隙Lを介して取り付ける。この場合に枠体38を窓ガラス18に取り付けることにより間隙Lを保持できる。実施例1では粋体38が上記実施形態の管の役割を果たし、枠体38内部が音伝達空間となる。また、透明な平面スピーカ20の枠体38を窓ガラス18と同じ大きさにすることにより、図2に示すように、防音装置10を窓ガラスに取り付けたような感じがなく、視覚の上からも好適である。
【0018】
エキサイタ28は窓ガラス18の上部と下部に2個ずつ、左右両側部に2個ずつ取り付けている。なお、このエキサイタ28は、図2においては枠体38の内側に取り付けられているが、枠体38の位置に取り付けてもよい。また、このエキサイタ28の取り付け位置及び取り付け数は、振動板30の分割振動を最適に行えるように適宜変更する。
【0019】
騒音検出装置22は、窓ガラス18の上部中央部に設けている。しかしながら、この取り付け位置は、窓ガラス18に取り付けられていれば他の位置でもよい。
【0020】
制御部52は、干渉波発生回路、増幅回路を有している。騒音検出装置22から騒音の振動波が入力し、この振動波と逆位相で、かつ、同じ音圧の制御信号を発生させ、増幅回路で増幅して平面スピーカ20の各エキサイタ28に出力する。
【0021】
このように構成された平面スピーカ20の動作状態について説明する。制御信号が入力した各エキサイタ28の駆動面40が振動して、振動板30も振動する。この場合に、1つの振動板30に対し、図2に示すようにエキサイタ28を8個配置し、振動板30を分割振動させ、振動板30の放音面50から面状に制御音が放射される。
【0022】
(2)防音装置10の制御方法
次に、図5に基づいて防音装置10の制御方法について説明する。電車の音や、自動車の走行音、その他の騒音が窓ガラス18を伝って伝達されると、騒音検出装置22がその騒音の振動波を検出する。制御部52では、その検出した振動波と干渉して減衰させる制御音の制御信号を発生し、平面スピーカ20に出力する。平面スピーカ20ではその制御信号に基づいて、制御音を発生する。発生した制御音は面状に放音し、窓ガラス18から漏れてくる騒音の全てを干渉によって減衰させ、屋内に騒音が浸入するのを防止できる。
【0023】
また、窓ガラス18と平面スピーカ20との間に管状の音伝達空間2が形成され、ここを通過する騒音を減衰させる構造であるため、より確実に減衰させることができる。騒音は、音伝達空間における屋外から屋内方向へ伝達されるのみであり、音伝達空間の周囲から音の侵入はない。すなわち、枠体38から侵入する音はない。そのため、騒音を10dB以上減衰させることができる。
【0024】
また、この平面スピーカ20は、従来のコーン型スピーカよりも広い指向特性を有し、周波数が高くなっても充分に制御音を放射することができるため、高い周波数の騒音をキャンセルすることもできる。
【0025】
また、この減衰させる騒音は、窓ガラス18を一度通過した音であり、この窓ガラス自身によってもかなり減衰されているため、より防音効果を高めることができる。また、振動板30自身も、防音を行うため、二重構造の窓ガラスと同じ構造となり、より防音を高めることができる。
【0026】
平面スピーカ20と窓ガラス18の間隙Lは、更に重要な役割を果たす。間隙Lを騒音が通過する間に、制御部52において、制御音を発生させるための処理時間を稼ぐことができるからである。音速をvとした場合に、騒音の通過時間t=L/vとなる。例えば、音速を常温において344m/秒とし、間隙を1cmとした場合に、t=約30μ秒となる。したがって、騒音検出装置22が騒音の振動波を検出し、平面スピーカ20が制御音を発生するまでに、30μ秒の時間をかけることができる。上記で説明した特許文献2においては、窓ガラスに振動発生素子を直接付けているため、このような処理時間を稼ぐことはできない。なお、この間隙Lを長くすればするほど、処理時間を稼ぐことができる。逆に、処理時間が通過時間tよりも短い場合には、遅延回路を設けて、その制御音の発生時間を制御する。
【0027】
(4)実施例1の変更例
実施例1では、騒音検出装置22を窓ガラス18の屋内側の面に取り付けたが、これに代えて窓ガラス18の屋外側の面に取り付けてもよい。この場合には、騒音検出装置22で検出した騒音の振動波に対し、窓ガラス18によって減衰される減衰分を考慮する必要があるため、騒音検出装置22によって検出した振動波をフィルタ回路に通し、窓ガラス18の減衰分だけ減衰させ、その減衰した振動波に基づいて制御音を発生させる。
【実施例2】
【0028】
図5に基づいて実施例2の防音装置10について説明する。本実施例と実施例1の異なる点は、平面スピーカ20と騒音検出装置22を窓ガラス18の屋外側の面に取り付けた点にある。騒音検出装置22によって検出した騒音の振動波を干渉によって減衰させる制御音を平面スピーカ20によって発生させ、屋内に伝達される音を遮蔽する。
【0029】
なお、実施例2の変更例として、騒音検出装置22を窓ガラス18の屋内側の面に取り付けることも可能である。この場合に、窓ガラス18によって減衰される騒音の振動分を付加して、制御音を発生させる。
【実施例3】
【0030】
図6に基づいて実施例3の防音装置10について説明する。本実施例の窓ガラス18は、断熱及び防音効果を高めるために、第1の窓ガラス54と第2の窓ガラス56を平行に、かつ、空間58を設けて取り付けた二重構造の窓ガラス18である。平面スピーカ20は、第1の窓ガラス54と第2の窓ガラス56の空間58にあって、かつ、第2の窓ガラス56の屋外側の面に取り付けられている。また、騒音検出装置22は、第1の窓ガラス54の屋内側の面に取り付けられている。
【0031】
本実施例の防音装置10においても、第1の窓ガラス54に取り付けられた騒音検出装置22によって検出された騒音の振動波を干渉で減衰するように平面スピーカ20から制御音を発生し、騒音を減衰させる。また、この場合に二重構造の窓ガラス18であるため、第1の窓ガラス18よりも、より効果的に防音を高めることができる。
【0032】
なお、本実施例の防音装置10においても、騒音検出装置22を第2の窓ガラス56の屋内側に取り付けてもよい。この場合の制御方法は実施例2の変更例と同様である。また、騒音検出装置22を第1の窓ガラス54の屋外側に取り付けてもよい。この場合の制御方法は実施例1の変更例と同様である。
【0033】
[変更例]
上記実施例では、騒音検出装置22として、加速度ピックアップを用いたが、これに代えてマイクで騒音を検出してもよい。
【0034】
上記実施例では、窓14が壁12に設けられた構造であったが、これに代えてドアに設けられた窓14であってもよい。
【0035】
上記実施例では、窓ガラス18に1つの平面スピーカ20を取り付け、窓ガラス18を全て覆う構造であった。しかし、窓ガラス18が大きい場合には、平面スピーカ20を図7に示すように複数枚に分けて並べて取り付けてもよい。この場合に、枠体38は、目立たないようにするため、透明な合成樹脂によって形成するとよい。
【0036】
上記実施例では、窓ガラス18に取り付ける平面スピーカ20の大きさは、この窓ガラス18と同じ大きさであったが、平面スピーカ20の大きさを窓ガラス18よりも小さくしてもよい。騒音は窓ガラス18の全面から放射されるが、平面スピーカ20から放射される制御音も平面的に放射されるため、平面スピーカ20が窓ガラス18よりも小さい場合であっても、騒音を充分に減衰させることができる。
【0037】
上記実施例の平面スピーカ20では、透明基板36に複数のエキサイタ28を取り付け、この複数のエキサイタ28に透明な振動板30を取り付けたが、これに代えて、複数のエキサイタ28を窓ガラス18の表面にゴムスポンジ34を介して直接取り付け、この複数のエキサイタ28に振動板30を取り付けてもよい。この場合においても、振動板30と窓ガラス18との間には、所定の間隙Lが形成され、制御音による減衰を行える。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、家屋、マンション、ビルなどの窓の防音装置として好適である。また、車や列車や飛行機などの窓の防音装置としても好適である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施例1を示す防音装置の縦断面図である。
【図2】同じく防音装置を屋内側から見た図である。
【図3】同じく平面スピーカの半縦断面図である。
【図4】同じく防音装置のブロック図である。
【図5】実施例2の防音装置の縦断面図である。
【図6】実施例3の防音装置の縦断面図である。
【図7】変更例の防音装置の平面図である。
【符号の説明】
【0040】
10 防音装置
14 窓
16 窓枠
18 窓ガラス
20 平面スピーカ
22 騒音検出装置
52 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓ガラスに取り付けられる防音装置であって、
前記窓ガラスの屋内側の面に取り付けられる透明な平面スピーカと、
前記窓ガラスの屋内側の面または屋外側の面に配され、音の振動波を検出する振動波検出手段と、
前記振動波検出手段によって検出された振動波と干渉して減衰させる制御音を前記平面スピーカから発生させる制御手段と、
を有することを特徴とする防音装置。
【請求項2】
前記振動波検出手段が前記窓ガラスの屋内側の面に取り付けられ、
前記制御手段は、
前記振動波検出手段によって検出された振動波と干渉して減衰させる前記制御音を発生されることを特徴とする請求項1記載の防音装置。
【請求項3】
前記振動波検出手段が前記窓ガラスの屋外側の面に取り付けられ、
前記制御手段は、
前記振動波検出手段によって検出された振動波から、前記窓ガラスによる減衰分を差し引き、前記減衰された振動波と干渉するように前記制御音を発生される制御音発生手段と有することを特徴とする請求項1記載の防音装置。
【請求項4】
窓ガラスに取り付けられる防音装置であって、
前記窓ガラスの屋外側の面に取り付けられる透明な平面スピーカと、
前記窓ガラスの屋内側の面または屋内側の面に配され、音の振動波を検出する振動波検出手段と、
前記振動波検出手段によって検出された振動波と干渉して減衰させる制御音を前記平面スピーカから発生させる制御手段と、
を有することを特徴とする防音装置。
【請求項5】
前記振動波検出手段が前記窓ガラスの屋外側の面に取り付けられ、
前記制御手段は、前記振動波検出手段によって検出された振動波と干渉して減衰させる前記制御音を発生されることを特徴とする請求項4記載の防音装置。
【請求項6】
前記振動波検出手段が前記窓ガラスの屋内側の面に取り付けられ、
前記制御手段は、前記窓ガラスによって吸収される振動波の減衰分を付加して前記制御音を発生されることを特徴とする請求項4記載の防音装置。
【請求項7】
窓ガラスに取り付けられる防音装置であって、
前記窓ガラスが二枚重ねた二重構造であり、
前記二枚に重ねた窓ガラスの間の空間に取り付けられる透明な平面スピーカと、
前記二枚に重ねた窓ガラスの間の空間、前記二枚に重ねた窓ガラスの屋内側の面、または、屋外側の面に配され、音の振動波を検出する振動波検出手段と、
前記振動波検出手段によって検出された振動波と干渉して減衰させる制御音を前記平面スピーカから発生させる制御手段と、
を有することを特徴とする防音装置。
【請求項8】
前記振動波検出手段が前記二枚に重ねた窓ガラスの間の空間に取り付けられ、
前記制御手段は、前記振動波検出手段によって検出された振動波と干渉して減衰させる前記制御音を発生されることを特徴とする請求項7記載の防音装置。
【請求項9】
前記振動波検出手段が前記二枚に重ねた窓ガラスの屋外側の面に取り付けられ、
前記制御手段は、
前記振動波検出手段によって検出された振動波から、前記二枚に重ねた窓ガラスの中で屋外側の一枚の窓ガラスによる減衰分を差し引くフィルター回路と、
前記フィルター回路によって減衰された振動波と干渉するように前記制御音を発生される制御音発生手段と有することを特徴とする請求項7記載の防音装置。
【請求項10】
前記振動波検出手段が前記二枚に重ねた窓ガラスの屋内側の面に取り付けられ、
前記制御手段は、前記二枚に重ねた窓ガラスによって吸収される振動波の減衰分を差し引いて前記制御音を発生されることを特徴とする請求項7記載の防音装置。
【請求項11】
前記平面スピーカが、透明な振動板と、前記振動板の周縁を保持する枠体と、前記振動板の背面側に接触して配される振動発生部材と、を有することを特徴とする請求項1から請求項10の中で少なくとも一項に記載の防音装置。
【請求項12】
前記平面スピーカの大きさが、前記窓ガラスと同じ大きさであることを特徴とする請求項1から請求項11の中で少なくとも一項に記載の防音装置。
【請求項13】
前記平面スピーカの大きさが、前記窓ガラスより小さいことを特徴とする請求項1から請求項11の中で少なくとも一項に記載の防音装置。
【請求項14】
前記平面スピーカを複数枚並べた大きさが、前記窓ガラスと同じ大きさであることを特徴とする請求項1から請求項11の中で少なくとも一項に記載の防音装置。
【請求項15】
前記振動波検出手段がマイク、または、加速度ピックアップであることを特徴とする請求項1から請求項14の中で少なくとも一項に記載の防音装置。
【請求項16】
前記平面スピーカと前記窓ガラスとが所定の間隙Lを開けて取り付けられ、前記間隙が前記平面スピーカの枠体で囲まれていることを特徴とする請求項1から請求項15の中で少なくとも一項に記載の防音装置。
【請求項17】
前記平面スピーカと前記窓ガラスとが所定の間隙Lを開けて取り付けられ、前記制御手段が前記振動波検出手段によって前記振動波を検出して前記平面スピーカによって前記制御音を出力するまでの処理時間tとし、音速をvとした場合に、t=L/vとすることを特徴とする請求項1から請求項16の中で少なくとも一項に記載の防音装置。
【請求項18】
管の入口から入力した音を減衰させる防音装置において、
前記管の入口から距離Lを開けて取り付けられ、かつ、前記管内部の音伝達面を遮蔽するように設けられた平面スピーカと、
前記入力した音の振動波を検出する振動波検出手段と、
前記振動波検出手段によって検出された振動波と干渉して減衰させる制御音を前記平面スピーカから発生させる制御手段と、
を有することを特徴とする防音装置。
【請求項19】
前記制御手段が前記振動波検出手段によって前記振動波を検出して前記平面スピーカによって前記制御音を出力するまでの処理時間tとし、音速をvとした場合に、t=L/vとすることを特徴とする請求項18記載の防音装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−215510(P2006−215510A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−61509(P2005−61509)
【出願日】平成17年2月4日(2005.2.4)
【出願人】(592010999)
【Fターム(参考)】