説明

陽圧型飲用容器

【課題】簡単な構成にして、内容液のスプラッシュ現象を確実に阻止することができる陽圧型飲用容器を提供することにある。
【解決手段】本発明の陽圧型飲用容器としてのボトル缶はそのキャップ(6)の外周面に通気スリット(22)を覆う吸液パッド(28)と、この吸液パッド(28)をキャップ(6)に保持させる管状のパッドホルダ(30)とを備え、このパッドホルダ(30)は拡径可能な保持フィルムからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に内容液として非炭酸系飲料に好適した陽圧型飲用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の陽圧型飲用容器は、容器本体と、この容器本体の飲み口に装着されたキャップとを備えており、このキャップは通気スリットを有する。このような通気スリットは、キャップの最初の開栓過程にて、飲用容器内の陽圧気体、具体的には窒素ガス等を外部に速やかに放出させることができ、これにより、容器本体の飲み口から外れた際のキャップの飛び跳ねを確実に防止することができる。
【0003】
しかしながら、陽圧型飲用容器内の内容液が例えば、ミルクコーヒーや粒入りジュース等の非炭酸系飲料である場合、消費者は、そのキャップを開く直前に飲用容器を数回振り、内容液を撹拌しがちである。このような内容液の撹拌は、飲用容器内にて、内容液における液面上方に確保されたヘッドスペースの内面に内容液の一部を泡や液滴の状態で付着させてしまう。
【0004】
また、飲用容器を振らずとも、内容液自体の泡立ちによってヘッドスペースに充満した内容液の泡や、更には飲用容器の横倒し又は逆さの保管姿勢によってはヘッドスペースの内面に付着する内容液の液滴が開栓時に存在することもある。
このため、キャップの最初の開栓過程にて、窒素ガス等が通気スリットを通じて放出される際、窒素ガス等とともに上述した内容液の泡や液滴が放出され、これら泡や液滴が飲用容器外に飛散する現象、所謂、スプラッシュ現象を招く虞がある。
【0005】
このようなスプラッシュ現象を防止するため、幾つかの提案が既になされており、これら提案の中には、内容液への消泡剤の添加(特許文献1)、蓋裏面へのシリーコーン樹脂の塗布(特許文献2)キャップにおけるシール構造の改良(特許文献3,4)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平2-27967号公報
【特許文献2】特開2007-126191号公報
【特許文献3】特開2007-230640号公報
【特許文献4】特開2009-161227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の提案による消泡剤の添加は、内容液の風味や味覚に悪影響を及ぼす可能性を排除できず、その提案の採用には消極的にならざるを得ない。
一方、特許文献2−4の提案は何れも、蓋又はキャップの内部構造を改良することで、前述したような内容液の泡や液滴の付着を低減することにあるものの、消費者が飲用容器を振った直後にキャップを開栓してしまうか、また、前述したように開栓直前の飲用容器の保管姿勢や内容液自体の泡立ちによりヘッドスペース内が内容液の泡で充満されている状況によってはスプラッシュ現象が発生することもあり、スプラッシュ現象を完全に回避する対策としては有効でない。
【0008】
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成で、スプラッシュ現象を確実に防止できる陽圧型飲用容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明は、上端部が飲み口として形成された容器本体と、飲み口に装着されたキャップとを備え、キャップの最初の開栓過程にて、容器本体内の陽圧気体をキャップの通気スリットから放出させる陽圧型飲用容器において、本発明の陽圧型飲用容器は、キャップに液トラップを備えており、この液トラップは少なくとも通気スリットを外側から覆う通気性の吸液パッドを含んでいる(請求項1)。
【0010】
本発明の陽圧型飲用容器によれば、キャップの最初の開栓過程にて、容器本体内の陽圧気体が通気スリットを通じて放出される際、この陽圧気体の放出とともに内容液の一部が噴出するとしても、噴出した内容液は液トラップの吸液パッドに吸収、つまり、トラップされる。この結果、陽圧気体のみが吸液パッドを通過してキャップ外に放出され、内容液のスプラッシュ現象は確実に阻止される。
【0011】
好ましくは、吸液パッドはキャップの外周面を囲む環状をなし(請求項2)、このような環状の吸液パッドであれば、内容液の吸収量を大きく確保できる。この場合、液トラップは、キャップに吸液パッドを保持させるパッドホルダを更に含むことができる(請求項3)。具体的には、パッドホルダは、キャップの外周面との間にて吸液パッドを挟み込む管状部材を含んでおり(請求項4)、この場合、管状部材は保持フィルムであり、この保持フィルムは吸液パッドとの間に間隙を形成すべく拡径可能であるのが好ましい(請求項5)。
【0012】
このようなパッドホルダによれば、通気スリットから陽圧気体が噴出されたとき、この陽圧気体の噴出圧が吸液パッドと保持フィルムとの間に間隙を形成するので、この間隙を通じて陽圧気体が外部に速やかに放出され、吸液パッドが陽圧気体の放出を妨げることはない。
より具体的には、保持フィルムはシュリンクフィルム及びストレッチフィルムの一方から形成でき(請求項6)、この場合、保持フィルムは容器本体に装着される商品ラベル、即ち、商品ラベルを形成する管状のシュリンクラベル又はストレッチラベルと一体であってもよい。
【0013】
一方、パッドホルダは、内部に吸液パッドを収容した状態でキャップに固定して被せられ、キャップの外周面との間にて吸液パッドを挟み込む周壁を有した保持カップと、通気スリットから吸液パッドの内部を経て保持カップの外面に開口する通気経路とを含むものであってもよい(請求項7)。このようにパッドホルダがカップ形状をなしていても、その内部に通気経路が確保されているので、陽圧気体の放出は速やかになされる。
更に、パッドホルダの更なる別の形態は後述の説明から明らかとなる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1〜7の陽圧型飲用容器は、キャップの外側に液トラップ、即ち、通気性を有する吸液パッドを備えただけの簡単な構成で、キャップの最初の開栓過程にて、通気スリットを通じて陽圧気体とともに内容液の一部が噴出するとしても、噴出した内容液を吸液パッドに吸収させることができ、そのスプラッシュ現象を確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施例の液トラップを備えたボトル缶の正面図である。
【図2】図1のボトル缶の上部を液トラップとともに示した縦断面である。
【図3】図2のキャップが最初の開栓過程にあるとき、陽圧気体としての窒素ガスの流れを示した図である。
【図4】第2実施例の液トラップを備えたボトル缶の上部をその液トラップのみ破断して示す図である。
【図5】第3実施例の液トラップを備えたボトル缶の上部をその液トラップのみ破断して示す図である。
【図6】第4実施例の液トラップを備えたボトル缶の上部をその液トラップのみ破断して示す図である。
【図7】図5及び図6の液トラップを1つ液トラップとして示した斜視図である。
【図8】第5実施例の液トラップを示す斜視図である。
【図9】第6実施例の液トラップを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1を参照すれば、陽圧型飲用容器としてボトル缶は、缶本体2を備え、この缶本体2は例えばアルミニウム合金又はスチールから形成され、その肉厚は薄い。このような缶本体2の上部は筒状の飲み口4に形成されており、この飲み口4はリシール型のキャップ6によって開閉可能となっている。
【0017】
即ち、図2から明らかなように飲み口4の外周面には雄ねじ8が形成されている一方、キャップ6の内周面には雄ねじ8に螺合する雌ねじ10が形成されている。それ故、キャップ6は飲み口4に対して回転されることで、飲み口4への装着や、飲み口4からの取り外しが可能である。
一方、飲み口4の上端開口縁は縮径されたカール部12として形成されており、キャップ6の装着時、カール部12にシールライナ14が密着されることで、飲み口4の上端開口がシールされるようになっている。
【0018】
詳しくは、シールライナ14は合成樹脂製のディスクからなり、キャップ6の天井に保持されている。シールライナ14の外周には環状のシール突起16が下向きにて一体に突出され、このシール突起16の下面にはその全周に亘って周溝が形成されている。それ故、図2から明らかなようにキャップ6の装着時、シール突起16はカール部12をその内周側及び外周側の双方から挟み込むようにして飲み口4の上端開口をシールする。
なお、キャップ6のシール構造は前述のシールライナ14に限定されず、シールライナ14に加えて飲み口4の外周面とキャップ6の内周面との間にシールを含むものであってよい等、そのシール構造に種々の構成を採用できることは言うまでもない。
【0019】
また、キャップ6の下端部には破断ライン18を介して所謂ピルファープルーフバンド20が接続され、このピルファープルーフバンド20はかしめられることで、飲み口4に結合されている。なお、破断ライン18はキャップ6の周方向に交互に並ぶスリット及びブリッジ(繋ぎ目)からなる。
それ故、キャップ6が最初に開かれるとき、キャップ6は破断ライン18に沿ってピルファープルーフバンド20から分離されることから、破断後のピルファープルーフバンド20はボトル缶に対する悪戯対策として有効である。
【0020】
一方、ボトル缶の製造時、缶本体2内には、飲料としての内容液とともに例えば液体窒素が封入されており、このような液体窒素はボトル缶内にて気化し、ボトル缶内を陽圧状態に維持する。そして、前述の説明から明らかなように、キャップ6の最初の開栓過程にて、ボトル缶内の窒素ガス(陽圧気体)を速やかに放出させるため、キャップ6の外周面にはスリット列が形成されている。
【0021】
これらスリット列はキャップ6の周方向に間隔を存して並ぶ複数の通気スリット22からなり、キャップ6の雌ねじ10よりも上方に配置されている。なお、スリット列の直下にはキャップ6の周方向に沿ってナール24が形成され、このナール24はキャップ6の滑り止めとして機能する。
【0022】
上述したキャップ6は第1実施例の液トラップ26を備えており、以下、液トラップ26について詳述する。
液トラップ26は、キャップ6の外側から少なくともスリット列、即ち、通気スリット22を覆う環状の吸液パッド28を備え、この吸液パッド28は通気性及び吸液性を有した柔軟な吸収素材、具体的には織布や不織布等から形成されている。これら織布や不織布等の繊維には例えばパルプ、綿、麻、絹、合成樹脂等からなる親水性又は疎水性の繊維が単独又は混合して使用されている。
【0023】
本実施例の場合、図2から明らかなように、吸液パッド28の上端はキャップ6の上面まで延び、そして、その下端は雌ねじ10の領域まで達している。
上述した織布や不織布等からなる吸液パッド28はキャップ6に対する接着性を有していないため、液トラップ26はキャップ6に吸液パッド28を保持させるパッドホルダ30を更に備えている。このパッドホルダ30は、キャップ6との間にて吸液パッド28を挟み込む管状部材、具体的には、管状の保持フィルムからなり、この保持フィルムは拡径可能である。好ましくは、保持フィルムはシュリンクフィルムやストレッチフィルム等から形成されている。
【0024】
キャップ6の外側に上述の吸液パッド28を有する液トラップ26が装着されていれば、図3に示されるようにキャップ6が最初の開栓過程にて、キャップ6がピルファープルーフリング20から分離され、そして、シールライナ14のシール突起16が缶本体2のカール部12から離れると、この時点で、ボトル缶内の窒素ガスは、矢印で示すようにシール突起16とカール部12との間の間隙32を経てシール突起16とキャップ6の周壁との間の空所34に流出し、そして、この空所34からスリット列、即ち、通気スリット22を通じてキャップ6外に噴出される。
【0025】
この際、窒素ガスの噴出に内容液の一部が含まれていても、この噴出した内容液は吸液パッド28に吸収、つまり、トラップされる。それ故、吸液パッド28は窒素ガスのみを通過させることから、内容液のスプラッシュ現象を確実に阻止する。
【0026】
そして、吸液パッド28を通過した窒素ガスはその噴出圧により、吸液パッド28とパッドホルダ30との間に間隙36を形成することから、窒素ガスの一部は間隙36を通じて流れ、パッドホルダ30の上端及び下端にて間隙36から放出される一方、窒素ガスの残部は吸液パッド28に対する通過を繰り返しながら、吸液パッド28の上端及び下端から放出される。それ故、窒素ガスの放出に関し、パッドホルダ30がその妨げになることはない。
【0027】
なお、この後、キャップ6は液トラップ26とともに缶本体2の飲み口4から取り外され、そして、必要に応じて飲み口4に再装着され、飲み口4をリシールする。
また、缶本体2の外周面にシュリンクフィルム又はストレッチフィルムからなる管状の商品ラベルが貼り付けられる場合、図1中、2点鎖線で示されるように商品ラベルとパッドホルダ30とを一体にしたホルダ付き商品ラベルLにすることも可能であり、この場合、商品ラベルLにも破断ライン18に対応した位置に破断ラインが形成される。
【0028】
図4は、第2実施例の液トラップ38を示す。
この液トラップ38は、キャップ6に上方から嵌め込まれた保持カップ40を備えている。この保持カップ40はPET,PE,PP等の合成樹脂又はアルミニウム合金やスチール等の金属の成形品からなり、その内周面に前述した吸液パッド28を有する。即ち、保持カップ40の周壁は第1実施例のパッドホルダ30として機能する。
【0029】
更に、液トラップ38は、吸液パッド28を通過した窒素ガスを速やかに放出するために通気経路を備えており、この通気経路は通気スリット22から吸液パッド28を経て保持カップ40の下端まで延びている。具体的には、通気経路は、保持カップ40の内周面にそれぞれ形成された環状溝42及び複数の縦溝44を有する。環状溝42は通気スリット22と対応した位置に配置され、縦溝44は保持キャップ40の周方向に間隔を存して配置され、環状溝42から保持カップ40の下端面まで延びている。
【0030】
第2実施例の液トラップ38にあっても、その吸液パッド28にて噴出した内容液をトラップでき、そのスプラッシュ現象を確実に阻止する一方、通気経路を通じて窒素ガスの放出を速やかに行うことができる。
【0031】
図5〜図7は、第3及び第4実施例の液トラップ46,48を示す。
これら液トラップ46,48は、保持カップ40及び通気経路の形態のみで液トラップ38とは異なる。
液トラップ46の場合、保持カップ40はその下端にてキャップ6の外周面に密着されていることから、保持カップ40の上壁50には円形の開口52が形成される一方、上壁50とキャップ6との間に間隙54が確保されている。このような液トラップ46は、間隙54を通じて窒素ガスをキャップ6の上方に放出することができる。
【0032】
液トラップ48は、保持カップ40のその周壁に分布された多数の小孔56を有し、これら小孔56を通じて窒素ガスをキャップ6の側方に放出することができる。
なお、図7には、上述の開口52及び間隙54、また、小孔56が一緒に示されている。
【0033】
図8は第5実施例の液トラップ58を示す。
液トラップ58は、管状の保持フィルムからなる第1実施例のパッドホルダ30に代えて、保持テープからなるパッドホルダ60を備えている。このパッドホルダ60、即ち、その保持テープは吸液パッド28を介してキャップ6の外周面に巻き付けられ、キャップ6に吸液パッド28を保持させている。この場合、その保持テープもまたパッドホルダ30の保持フィルムと同様にPEシート等の伸縮性を有するものであるか、又は、PET,OPS等の熱収縮を有するものであるのが好ましい。
【0034】
更に、図9は第6実施例の液トラップ62を示す。
液トラップ62は、キャップ6の外周面にスリット列(通気スリット22)を直接に被覆する帯状の発泡体であって、連続した網目状の多孔質構造を有する。具体的には、液トラップ62は、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリウレタンフォームをキャップ6の外周面に吹き付けて形成されている。
このような液トラップ62もまた通気性及び液吸収性をともに有することから、第1実施例の吸液パッド28と同様な機能を発揮すると同時に、前述した実施例のパッドホルダ30,60や保持カップ40の機能をも発揮する。
【0035】
本発明は上述の実施例にも限定されるものではなく、更なる変形もまた可能である。
例えば、吸液パッドは、織布や不織布等に代えて、ポリビニールアセタール系又はゴム系のスポンジ基材であってもよい。
また、前述したパッドホルダの保持フィルムや保持テープは、OPS,PET,PE,オレフィン,PP等の樹脂で形成されていてもよい。
【0036】
更に、キャップ6の開栓時、前述したパッドホルダや保持カップの空転を阻止するため、これらをキャップ6に固定する必要がある場合、これらパッドホルダや保持カップは、ディレートタックやパートコート等の感熱接着材やホットメルトを使用してキャップ6に固定可能であり、また、保持カップの場合にあって、その材質にPET,OPSを使用し、キャップ6に保持カップを被せた後、この保持カップを熱収縮させてキャップ6に固定することも考えられる。
更にまた、本発明の液トラップが適用される飲用容器もまたボトル缶に限られるものではない。
【符号の説明】
【0037】
2 缶本体(容器本体)
4 飲み口
6 キャップ
22 通気スリット
26 液トラップ
28 吸液パッド
30 パッドホルダ(保持フィルム)
38 液トラップ
40 保持カップ
42 環状溝(通気経路)
44 縦溝(通気経路)
46 液トラップ
48 液トラップ
52 開口(通気経路)
54 隙間(通気経路)
56 小孔(通気経路)
58 液トラップ
60 パッドホルダ(保持テープ)
62 液トラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端部が飲み口として形成された容器本体と、前記飲み口に装着されたキャップとを備え、前記キャップの最初の開栓過程にて、前記容器本体内の陽圧気体を前記キャップの通気スリットから放出させる陽圧型飲用容器において、
前記キャップに少なくとも前記通気スリットを外側から覆う通気性の吸液パッドを含む液トラップを備えていることを特徴とする陽圧型飲用容器。
【請求項2】
前記吸液パッドは前記キャップの外周面を囲む環状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の陽圧型飲用容器。
【請求項3】
前記液トラップは、前記キャップに前記吸液パッドを保持させるパッドホルダを更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の陽圧型飲用容器。
【請求項4】
前記パッドホルダは、前記キャップの外周面との間にて前記吸液パッドを挟み込む管状部材を含むことを特徴とする請求項3に記載の陽圧型飲用容器。
【請求項5】
前記管状部材は保持フィルムであり、この保持フィルムは前記吸液パッドとの間に間隙を形成すべく拡径可能であることを特徴とする請求項4に記載の陽圧型飲用容器。
【請求項6】
前記保持フィルムは、シュリンクフィルム及びストレッチフィルムの一方から形成されていることを特徴とする請求項5に記載の陽圧型飲用容器。
【請求項7】
前記パッドホルダは、
内部に前記吸液パッドを収容した状態で前記キャップに固定して被せられ、前記キャップの外周面との間にて前記吸液パッドを挟み込む周壁を有した保持カップと、
前記通気スリットから前記吸液パッドの内部を経て前記保持カップの外面に開口する通気経路と
を含むことを特徴とする請求項4に記載の陽圧型飲用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−6602(P2012−6602A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−141523(P2010−141523)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)
【Fターム(参考)】