電力変換装置
【課題】 最適な電力変換効率で電動車両の充放電を行うことができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】 住宅と電動車両EVとが接続可能なEV用充放電コンバータ1は、複数の電動車両EVが接続可能な複数の電力変換ユニット12と、複数の電力変換ユニット12における電動車両EVの接続側に配置され、各電動車両EVに対して一又は複数の電力変換ユニット12を接続可能にするEV側スイッチ部11とを有し、EV側スイッチ部11が、電動車両EVの充放電電力に応じて、当該電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換える。
【解決手段】 住宅と電動車両EVとが接続可能なEV用充放電コンバータ1は、複数の電動車両EVが接続可能な複数の電力変換ユニット12と、複数の電力変換ユニット12における電動車両EVの接続側に配置され、各電動車両EVに対して一又は複数の電力変換ユニット12を接続可能にするEV側スイッチ部11とを有し、EV側スイッチ部11が、電動車両EVの充放電電力に応じて、当該電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力を変換する電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
分岐装置(リレー)によって充電器(コンバータ)を複数の電動車両によって共有する技術としては、下記の特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1には屋外駐車場の電気自動車急速充電設備が記載されている。
【0003】
この電気自動車急速充電設備は、1台の充電器及び1台の分岐装置に対して複数の電気自動車が接続可能に構成されている。この電気自動車急速充電設備は、分岐装置によって、急速充電する電気自動車が駐車している駐車スペースの充電操作装置に電力を供給する分岐電力供給ケーブルを選択している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案第3165170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した電気自動車急速充電設備において、交流電源の電力を変換する充電器は、最適動作領域以外で充放電を行うことにより電力変換効率が低下してしまう問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、最適な電力変換効率で電動車両の充放電を行うことができる電力変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決する第1の発明に係る電力変換装置は、任意の電力充放電装置と電動車両とが接続可能な電力変換装置であって、複数の電動車両が接続可能な複数の電力変換部と、前記複数の電力変換部における前記電動車両の接続側に配置され、前記各電動車両に対して一又は複数の電力変換部を接続可能にする第1スイッチ部とを有し、前記第1スイッチ部が、前記電動車両の充放電電力に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする。
【0008】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第2の態様に係る電力変換装置は、第1の電動車両の充放電電力に応じて当該第1の電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換え、当該第1の電動車両に接続されていない電力変換部を、第2の電動車両に接続することを特徴とする。
【0009】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第3の態様に係る電力変換装置は、前記複数の電力変換部における前記任意の充放電装置の接続側に配置された第2スイッチ部を有し、前記第2スイッチ部が、前記一又は複数の電力変換部を一又は複数の任意の充放電装置に接続するよう切り換えることを特徴とする。
【0010】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第4の態様に係る電力変換装置は、前記複数の電力変換部の間に配置された第3スイッチ部を有し、前記第3スイッチ部が、一又は複数の電動車両が接続された第1電力変換部と、当該第1電力変換部に接続されていない一又は複数の電動車両が接続された第2電力変換部とを接続するように切り換えることを特徴とする。
【0011】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第5の態様に係る電力変換装置は、前記第1スイッチ部が、前記電動車両に使用される蓄電池の電力残量に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする。
【0012】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第6の態様に係る電力変換装置は、前記第1スイッチ部が、前記電動車両に対して供給できる電力量に応じた前記任意の充放電装置の電力供給能力又は前記電動車両から受電できる電力量に応じた前記任意の充放電装置の受電能力に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電動車両の充放電電力に応じて、当該電動車両に接続する電力変換部の数を切り換えるので、電動車両の充放電電力が変動しても、最適な電力変換効率で電動車両の充放電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて、単一の電力変換ユニットによって充放電を行うときの充放電電力と電力変換効率との関係を示すずである。
【図3】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて、2つの電力変換ユニットによって充放電を行うときの充放電電力と電力変換効率との関係を示すずである。
【図4】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて、3つの電力変換ユニットによって充放電を行うときの充放電電力と電力変換効率との関係を示すずである。
【図5】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて電動車両の充放電を開始した後の経過時間と充放電電力との関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて、複数の電動車両をEV用充放電コンバータに接続した場合の動作例を示すブロック図である。
【図7】比較例としてのEV用充放電コンバータの構成を示すブロック図である。
【図8】比較例としてのEV用充放電コンバータにおける充放電電力と電力変換効率との関係を示す図である。
【図9】比較例としてのEV用充放電コンバータにおける充放電を開始した後の経過時間と充放電電力との関係を示す図である。
【図10】比較例としてのEV用充放電コンバータの動作例を示すブロック図である。
【図11】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおける他の構成例を示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて電力変換ユニットの住宅側にスイッチを設けた構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて電力変換ユニット間を接続するリレーを設けた構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて蓄電池の残量又は充放電能力と電力変換ユニットの使用数との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
本発明に係る電力変換装置の実施形態として示すEV(Electric Vehicle)用充放電コンバータ1は、例えば図1に示すように構成される。EV用充放電コンバータ1は、複数の電動車両EV1、EV2、EV3,・・・(以下、総称する場合には単に「電動車両EV」と呼ぶ。)が接続可能となっている。また、EV用充放電コンバータ1は、任意の充放電装置としての住宅に接続される。この住宅は、電力系統から電力を受電・分配する分電盤、各種家電といった電力消費機器、太陽電池や燃料電池といった発電装置等を含む。また、この任意の充放電装置としては、電気スタンドといった各所に設けられている充電装置や、他の車両であってもよい。なお、以下の例では、EV用充放電コンバータ1に任意の充放電装置として住宅が接続される場合について説明する。
【0017】
EV用充放電コンバータ1は、その内部に、EV側スイッチ部(第1スイッチ部)11と、複数の電力変換ユニット(電力変換部)12とを含む。
【0018】
図1の例では、複数の電力変換ユニット12は、5つの電力変換ユニット12a,12b,12c,12d,12eを含むが、更に多くの電力変換ユニットを含んでいてもよい。なお、電力変換ユニットを総称する場合には単に「電力変換ユニット12」と呼ぶ。
【0019】
各電力変換ユニット12は、例えばDC/DCユニット等を内蔵している。各電力変換ユニット12は、EV側スイッチ部11を介して一台の電動車両EVと接続される。また、各電力変換ユニット12は、他の電力変換ユニット12と共に一台の電動車両EVとも接続可能である。
【0020】
電力変換ユニット12は、住宅から所定電圧の電力が供給される。電力変換ユニット12は、住宅の所定電圧を電動車両EVの充電用の直流電圧に変換可能である。電力変換ユニット12は、変換した電力を、EV側スイッチ部11及びEV側電力バス1Aを介して出力する。
【0021】
電力変換ユニット12は、電動車両EVに搭載された蓄電池から所定電圧の電力が供給される。電力変換ユニット12は、所定電圧を、住宅用の電圧に変換可能である。電力変換ユニット12は、変換した電力を、住宅に接続された住宅側電力バス1Bを介して出力する。この実施形態において、電力変換ユニット12は、電動車両EVから供給された電力を、例えば直流電圧として300V〜400Vの電圧に変換可能である。
【0022】
EV側スイッチ部11は、複数の電動車両EVと複数の電力変換ユニット12とを接続可能に構成されている。このEV側スイッチ部11は、図示しない制御部によって自動的に接続関係を切り換える構成であってもよく、ユーザの操作によって接続関係を切り換える構成であってもよい。EV側スイッチ部11は、図1の例において、3台の電動車両EV1,EV2,EV3と5台の電力変換ユニット12a,12b,12c,12d,12eとを接続可能な構成を示しているが、この構成には限られない。
【0023】
EV側スイッチ部11は、複数のEV側端子と、複数のユニット側端子とを含む。EV側端子は、EV用充放電コンバータ1に接続される電動車両EVの台数分設けられる。ユニット側端子は、EV用充放電コンバータ1内の電力変換ユニット12の台数分設けられる。EV側スイッチ部11は、EV側端子とユニット側端子とを任意の接続関係とするよう構成されている。
【0024】
図1の例においては、EV用充放電コンバータ1に接続可能な電動車両EVが3台であるので、EV側端子は、11a,11b,11cの3個となっている。EV用充放電コンバータ1に内蔵されている電力変換ユニット12が12a,12b,12c,12d,12eの5台であるので、EV側端子は、11d,11e,11f,11g,11hの5個となっている。
【0025】
図1の例においては、EV側スイッチ部11は、EV側端子11aとユニット側端子11d,11e,11fとを接続している状態を示している。また、図1の例においては、EV側スイッチ部11は、EV側端子11cとユニット側端子11g,11hとを接続している状態を示している。
【0026】
このようなEV用充放電コンバータ1は、電力変換ユニット12全体における電力変換効率が高くなるよう電動車両EVと電力変換ユニット12との接続関係を制御することが可能となっている。特に、EV用充放電コンバータ1は、EV側スイッチ部11が、電動車両EVの充放電電力に応じて、当該電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換える。
【0027】
単一の電力変換ユニット12は、単一の電動車両EVと接続された場合において、図2に示すように充放電電力に対して電力変換効率が変化する。この電力変換効率は、充放電電力がP11〜定格電力P12の間で動作した場合に高くなり、当該電力変換ユニット12の最適動作領域となる。この最適動作領域は、例えば定格電力付近であって、当該定格電力より低い所定範囲である。
【0028】
例えば電力変換ユニット12aと電力変換ユニット12bとが単一の電動車両EVに対して接続された場合、図3に示すような電力変換効率の変化となる。この電力変換効率は、充放電電力がP21〜定格電力P22の間で動作した場合に高くなる。したがって、当該電力変換ユニット12a及び電力変換ユニット12bを含む電力変換ユニット12は、最適動作領域であるP21〜定格電力P22の充放電電力で動作させることが望ましい。
【0029】
例えば電力変換ユニット12aと電力変換ユニット12bと電力変換ユニット12cが単一の電動車両EVに対して接続された場合、図4に示すような電力変換効率の変化となる。この電力変換効率は、充放電電力がP31〜定格電力P32の間で動作した場合に高くなる。したがって、当該電力変換ユニット12aと電力変換ユニット12bと電力変換ユニット12cとを含む電力変換ユニット12は、最適動作領域であるP31〜定格電力P32の充放電電力で動作させることが望ましい。
【0030】
このEV用充放電コンバータ1は、単一の電動車両EVに対して接続する電力変換ユニット12を多くするほど、最適動作領域となる充放電電力を高電力側にシフトさせることができる。
【0031】
EV用充放電コンバータ1は、図2乃至図4に示したように、電動車両EVに対して接続する電力変換ユニット12の数を調整することによって、最適動作領域にて充放電できる範囲が広くなる。例えば単一の電動車両EVに対して3台の電力変換ユニット12が接続可能な場合、図5に示すように、図2に示した充放電電力P11から図4に示した定格電力という広い範囲で、高い電力変換効率で充放電が可能となる。
【0032】
図5に示す特性A,B,Cは、充放電経過時間による充放電電力の変動を示したものである。特性A,B,C間で充放電経過時間に応じて充放電電力の変動幅が異なる理由は、電動車両EVの種類や状態に相違があるからである。
【0033】
例えば特性Aのように充放電電力が変動する場合、EV用充放電コンバータ1は、3台の電力変換ユニット12a,12b,12cを電動車両EVに接続可能とする。充放電電力が低い充放電の初期では電力変換ユニット12aのみを電動車両EVに接続し、次第に充放電電力が高くなると、電力変換ユニット12a、12bの2台、電力変換ユニット12a、12b、12cの3台というように接続台数を増加させる。その後、充放電電力が低下すると、3台から2台と減らし、充放電の終期付近になると、1台に減らす。これによりEV用充放電コンバータ1は、充放電電力が特性Aのように大きく変動しても、電動車両EVに対する充放電の開始から終了に亘って高い電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0034】
例えば特性Cのように充放電電力が変動する場合、EV用充放電コンバータ1は、2台の電力変換ユニット12a,12bを電動車両EVに接続可能とすればよい。充放電電力が低い充放電の初期では1台の電力変換ユニット12aのみを電動車両EVに接続し、次第に充放電電力が高くなると、電力変換ユニット12a、12bの2台というように接続台数を増加させる。その後、充放電電力が低下すると、2台と1台へ減らす。これによりEV用充放電コンバータ1は、充放電電力が特性Cのように変動しても、電動車両EVに対する充放電の開始から終了に亘って高い電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0035】
なお、充放電電力が充放電の開始から終了に亘ってP11〜P12の間でしか変動しない場合には、1台の電力変換ユニット12aを介して電動車両EVと住宅とを接続すればよい。このとき、EV側スイッチ部11は、EV側端子11aとユニット側端子11dとを接続する。
【0036】
以上のように、このEV用充放電コンバータ1によれば、EV側スイッチ部11によって、電動車両EVの充放電電力に応じて、当該電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換えることができる。これにより、このEV用充放電コンバータ1によれば、必要な充放電電力が変動しても、最適な電力変換効率で電動車両EVの充放電を行うことができる。また、このEV用充放電コンバータ1によれば、充放電電力量によらず最適な動作領域に維持し、充放電の終始に亘ってトータルの電力変換効率を改善できる。
【0037】
また、このEV用充放電コンバータ1は、電動車両EV(第1の電動車両)の充放電電力に応じて電力変換ユニット12の数を切り換え、当該電動車両EVに接続されていない電力変換ユニット12を、他の電動車両EV(第2の電動車両)に接続できる。これにより、EV用充放電コンバータ1は、複数台の電動車両EVが接続された場合であっても、当該複数台の電動車両EVに対して最適な電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0038】
具体的には、図6に示すように、電動車両EV1による充放電動作が図5の特性Aのように充放電電力が変動する場合には、EV側スイッチ部11は、電動車両EV1に対して電力変換ユニット12a,12b,12cの3台を接続可能とする。これにより、EV用充放電コンバータ1は、電動車両EV1に対しては、経路R1を利用して充放電を実施できる。
【0039】
一方、他の電動車両EV2が特性Cのように充放電電力が変動する場合、EV側スイッチ部11は、残りの電力変換ユニット12d,12eの2台を接続できる。これにより、EV用充放電コンバータ1は、電動車両EV1に対しては、経路R2を利用して充放電を実施できる。
【0040】
このようにEV用充放電コンバータ1は、使用していない電力変換ユニット12を他の電動車両EVに割り当てることで、複数台の同時充放電が可能となる。したがって、EV用充放電コンバータ1は、当該EV用充放電コンバータ1の利用効率の向上を図ることができる。
【0041】
つぎに、本実施形態に対する比較例を説明する。
【0042】
比較例のEV用充放電コンバータ100は、図7に示すように、単一の電力変換ユニット101と、EV側スイッチ部102を有する。このEV用充放電コンバータ100は、EV側スイッチ部102がそれぞれ開閉動作可能なものである。
【0043】
このEV用充放電コンバータ100は、図8のように、充放電電力がA〜Bの一定の最適動作領域となっている。図9に示すように、充放電電力の開始から終了に亘って、車両の種類や状態等によって充放電電力が大きく変動すると、最適動作領域の充放電電力A〜Bから外れた領域で充放電を行う時間帯が長くなる。したがって、比較例としてのEV用充放電コンバータ100は、電動車両EVに対する充放電電力のピーク時では電力変換効率が高くても、充放電時間のトータルでは充放電効率が低下してしまう。また、比較例としてのEV用充放電コンバータ100は、図10のように、同時に充放電可能な電動車両EVは一台のみとなってしまう。
【0044】
これに対し本実施形態として示したEV用充放電コンバータ1によれば、必要な充放電電力が変動しても、最適な電力変換効率で電動車両EVの充放電を行うことができる。また、本実施形態として示したEV用充放電コンバータ1によれば、複数台の電動車両EVが接続された場合であっても、当該複数台の電動車両EVに対して最適な電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0045】
つぎに、上述したEV用充放電コンバータ1において、自動的にEV側スイッチ部11を制御する構成について、図11を参照して説明する。
【0046】
このEV用充放電コンバータ1は、EV側スイッチ部11及び電力変換ユニット12に接続された制御部13を有している。また、このEV用充放電コンバータ1の各EV側電力バス1Aには、EV側検出部14が設けられている。EV用充放電コンバータ1の住宅側電力バス1Bには、住宅側検出部15が設けられている。
【0047】
EV側検出部14は、各EV側電力バス1Aに設けられる。EV側検出部14は、EV側電力バス1Aを介してEV用充放電コンバータ1と電動車両EVとの間で入出力される入出力電力を検出する。図1の構成例において、EV側電力バス1Aが3本設けられていることに対応して、各EV側電力バス1Aに3個のEV側検出部14a,14b,14cが設けられている。
【0048】
住宅側検出部15は、住宅側電力バス1Bに設けられる。住宅側検出部15は、住宅側電力バス1Bを介してEV用充放電コンバータ1と住宅といった任意の充放電装置との間で入出力される入出力電力を検出する。図1の構成例において、住宅側電力バス1Bが1本設けられていることに対応して、住宅側検出部15は一台のみである。
【0049】
制御部13は、EV側検出部14により検出された入出力電力及び住宅側検出部15により検出された入出力電力を取得する。制御部13は、入出力電力の検出結果に基づいて、EV側スイッチ部11のオン/オフ及び電力変換ユニット12のオン/オフを制御する。制御部13は、電動車両EVの充放電電力(入出力電力)に応じて、当該電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換える制御を行う。
【0050】
具体的には、制御部13は、電動車両EV1が接続され、EV側検出部14aによって検出された入出力電力に基づいて3台の電力変換ユニット12を接続する必要があると判断したとする。このとき、制御部13は、電力変換ユニット12a,12b,12cを起動し、EV側端子11aとユニット側端子11d,11e,11fとを接続するよう制御する。これにより、制御部13は、電動車両EV1が充放電したときの充放電電力が変動する範囲内では、最適動作領域において電力変換ユニット12に電力変換動作をさせるよう構成する。
【0051】
また、制御部13は、電動車両EV1の充放電電力に応じて当該電動車両EV1に接続する電力変換ユニット12の数を切り換え、当該電動車両EV1に接続されていない電力変換ユニット12を、電動車両EV3に接続できる。具体的には、新たにEV用充放電コンバータ1に電動車両EV3が接続された場合に、制御部13は、電力変換ユニット12d,12eを起動し、EV側端子11cとユニット側端子11g,11hとを接続するよう制御する。
【0052】
このようなEV用充放電コンバータ1は、制御部13によって、充放電電力に基づいて自動的に電動車両EVに対する電力変換ユニット12の数を制御できる。これにより、必要な充放電電力が変動しても、最適な電力変換効率で電動車両EVの充放電を行うことができる。また、複数台の電動車両EVが接続された場合であっても、当該複数台の電動車両EVに対して最適な電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0053】
つぎに、更に他の構成のEV用充放電コンバータ1について説明する。このEV用充放電コンバータ1は、図12に示すように、複数の電力変換ユニット12における任意の充放電装置としての住宅の接続側に配置された住宅側スイッチ部(第2スイッチ部)16を有している。
【0054】
住宅側スイッチ部16は、複数の住宅側電力バス1B電動車両EVと複数の電力変換ユニット12とを接続可能に構成されている。この住宅側スイッチ部16は、図示しない制御部によって自動的に接続関係を切り換える構成であってもよく、ユーザの操作によって手動で接続関係を切り換える構成であってもよい。住宅側スイッチ部16は、図12の例において、3本台の住宅側電力バス1Bと5台の電力変換ユニット12a,12b,12c,12d,12eとを接続可能な構成を示しているが、この構成には限られない。
【0055】
住宅側スイッチ部16は、複数の住宅側端子と、複数のユニット側端子とを含む。住宅側端子は、EV用充放電コンバータ1に接続される住宅側電力バス1Bの本数分設けられる。ユニット側端子は、EV用充放電コンバータ1内の電力変換ユニット12の台数分設けられる。住宅側スイッチ部16は、住宅側端子とユニット側端子とを任意の接続関係とするよう構成されている。
【0056】
図12の例においては、EV用充放電コンバータ1に接続している住宅側電力バス1Bが3本であるので、住宅側端子は、16a,16b,16cの3個となっている。EV用充放電コンバータ1に内蔵されている電力変換ユニット12が12a,12b,12c,12d,12eの5台であるので、EV側端子は、16d,16e,16f,16g,16hの5個となっている。
【0057】
このようなEV用充放電コンバータ1は、住宅側スイッチ部16が、一又は複数の電力変換ユニット12を一又は複数の住宅側電力バス1Bに接続するよう切り換えることができる。これにより、EV用充放電コンバータ1は、住宅側との間で入出力される充放電電力に応じて電力変換ユニット12の数を切り換えることができる。
【0058】
更に他のEV用充放電コンバータ1は、図13に示すように、複数の電力変換ユニット12の間に配置されたリレー(第3スイッチ部)17を有していてもよい。
【0059】
リレー17は、電動車両EVが接続された電力変換ユニット12(第1電力変換部)と、当該電力変換ユニット12に接続されていない電動車両EVが接続された電力変換ユニット12(第2電力変換部)とを接続するように切り換える。また、リレー17は、一又は複数の電力変換ユニット12と一又は複数の電力変換ユニット12とを接続することも可能に構成してもよい。なお、リレー17は、図示しない制御部によって自動的に接続関係を切り換える構成であってもよく、ユーザによって手動で接続関係を切り換える構成であってもよい。
【0060】
図13の例では、リレー17の一方端が電力変換ユニット12aと電力変換ユニット12bに接続されている。リレー17の他方端が電力変換ユニット12cと電力変換ユニット12dに接続されている。このリレー17は、オン状態とされることによって、電力変換ユニット12a,12b,12c,12dを介して電動車両EV1と電動車両EV2とを接続することができる。
【0061】
このようなEV用充放電コンバータ1によれば、上述した効果に加えて、電動車両EVと電動車両EV間の充放電が可能となる。
【0062】
更にまた、上述したEV用充放電コンバータ1は、充放電電力に基づいて電力変換ユニット12の数を切り換えたが、他の指標を使用してもよい。
【0063】
EV用充放電コンバータ1は、電動車両EVに使用される蓄電池の電力残量に応じてEV側スイッチ部11を切り換えてもよい。このEV用充放電コンバータ1は、ユーザが電動車両EVの蓄電池の残量を確認して、電力変換ユニット12の接続数を変更するようEV側スイッチ部11を切り換えてもよい。また、EV用充放電コンバータ1は、制御部13によって電動車両EVの蓄電池の残量を検出して、電力変換ユニット12の接続数を変更するようEV側スイッチ部11及び電力変換ユニット12を制御してもよい。
【0064】
また、EV用充放電コンバータ1は、住宅側の充放電能力に応じて、電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換えてもよい。この充放電能力は、住宅の受電能力と電力供給能力の双方を含む。電力供給能力は、電動車両EVに対して供給できる電力量に応じた任意の充放電装置としての電力供給能力である。受電能力は、電動車両EVから受電できる電力量に応じた任意の充放電装置としての受電能力である。
【0065】
このようなEV用充放電コンバータ1は、例えば図14に示すように、蓄電池の残量又は充放電能力に応じて使用する電力変換ユニット12の数を設定しておく。これにより、EV用充放電コンバータ1は、蓄電池の残量又は充放電能力が高いほど、多くの電力変換ユニット12を電動車両EVに接続することができる。
【0066】
ここで、電動車両EVの蓄電池が高いほどEV用充放電コンバータ1に供給される充放電電力が高くなる。また、住宅側の充放電能力が高くなるほど、EV用充放電コンバータ1に供給される充放電電力が高くなる。したがって、EV用充放電コンバータ1は、
これにより、EV用充放電コンバータ1は、蓄電池の残量又は充放電能力が高いほど、多くの電力変換ユニット12を電動車両EVに接続する。
【0067】
以上のように、このEV用充放電コンバータ1によれば、電動車両EVの充放電時の充放電電力が変動することが予想される指標に基づいて電力変換ユニット12の数を制御できる。これにより、最適な電力変換効率で電動車両EVの充放電を行うことができる。
【0068】
電動車両EVは、EVに限らずその他電力を供給または受電可能な車両であれば良く、例えばPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle、プラグイン ハイブリッド自動車)、燃料電池車両であってもよい。
【0069】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0070】
EV1〜EV3 電動車両
1 EV用充放電コンバータ(電力変換装置)
12 電力変換ユニット(電力変換部)
11 EV側スイッチ部(第1スイッチ部)
16 住宅側スイッチ部(第2スイッチ部)
17 リレー(第3スイッチ部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力を変換する電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
分岐装置(リレー)によって充電器(コンバータ)を複数の電動車両によって共有する技術としては、下記の特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1には屋外駐車場の電気自動車急速充電設備が記載されている。
【0003】
この電気自動車急速充電設備は、1台の充電器及び1台の分岐装置に対して複数の電気自動車が接続可能に構成されている。この電気自動車急速充電設備は、分岐装置によって、急速充電する電気自動車が駐車している駐車スペースの充電操作装置に電力を供給する分岐電力供給ケーブルを選択している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案第3165170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した電気自動車急速充電設備において、交流電源の電力を変換する充電器は、最適動作領域以外で充放電を行うことにより電力変換効率が低下してしまう問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、最適な電力変換効率で電動車両の充放電を行うことができる電力変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決する第1の発明に係る電力変換装置は、任意の電力充放電装置と電動車両とが接続可能な電力変換装置であって、複数の電動車両が接続可能な複数の電力変換部と、前記複数の電力変換部における前記電動車両の接続側に配置され、前記各電動車両に対して一又は複数の電力変換部を接続可能にする第1スイッチ部とを有し、前記第1スイッチ部が、前記電動車両の充放電電力に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする。
【0008】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第2の態様に係る電力変換装置は、第1の電動車両の充放電電力に応じて当該第1の電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換え、当該第1の電動車両に接続されていない電力変換部を、第2の電動車両に接続することを特徴とする。
【0009】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第3の態様に係る電力変換装置は、前記複数の電力変換部における前記任意の充放電装置の接続側に配置された第2スイッチ部を有し、前記第2スイッチ部が、前記一又は複数の電力変換部を一又は複数の任意の充放電装置に接続するよう切り換えることを特徴とする。
【0010】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第4の態様に係る電力変換装置は、前記複数の電力変換部の間に配置された第3スイッチ部を有し、前記第3スイッチ部が、一又は複数の電動車両が接続された第1電力変換部と、当該第1電力変換部に接続されていない一又は複数の電動車両が接続された第2電力変換部とを接続するように切り換えることを特徴とする。
【0011】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第5の態様に係る電力変換装置は、前記第1スイッチ部が、前記電動車両に使用される蓄電池の電力残量に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする。
【0012】
第1の態様に係る電力変換装置であって、第6の態様に係る電力変換装置は、前記第1スイッチ部が、前記電動車両に対して供給できる電力量に応じた前記任意の充放電装置の電力供給能力又は前記電動車両から受電できる電力量に応じた前記任意の充放電装置の受電能力に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電動車両の充放電電力に応じて、当該電動車両に接続する電力変換部の数を切り換えるので、電動車両の充放電電力が変動しても、最適な電力変換効率で電動車両の充放電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて、単一の電力変換ユニットによって充放電を行うときの充放電電力と電力変換効率との関係を示すずである。
【図3】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて、2つの電力変換ユニットによって充放電を行うときの充放電電力と電力変換効率との関係を示すずである。
【図4】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて、3つの電力変換ユニットによって充放電を行うときの充放電電力と電力変換効率との関係を示すずである。
【図5】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて電動車両の充放電を開始した後の経過時間と充放電電力との関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて、複数の電動車両をEV用充放電コンバータに接続した場合の動作例を示すブロック図である。
【図7】比較例としてのEV用充放電コンバータの構成を示すブロック図である。
【図8】比較例としてのEV用充放電コンバータにおける充放電電力と電力変換効率との関係を示す図である。
【図9】比較例としてのEV用充放電コンバータにおける充放電を開始した後の経過時間と充放電電力との関係を示す図である。
【図10】比較例としてのEV用充放電コンバータの動作例を示すブロック図である。
【図11】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおける他の構成例を示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて電力変換ユニットの住宅側にスイッチを設けた構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて電力変換ユニット間を接続するリレーを設けた構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の一実施形態として示すEV用充放電コンバータにおいて蓄電池の残量又は充放電能力と電力変換ユニットの使用数との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
本発明に係る電力変換装置の実施形態として示すEV(Electric Vehicle)用充放電コンバータ1は、例えば図1に示すように構成される。EV用充放電コンバータ1は、複数の電動車両EV1、EV2、EV3,・・・(以下、総称する場合には単に「電動車両EV」と呼ぶ。)が接続可能となっている。また、EV用充放電コンバータ1は、任意の充放電装置としての住宅に接続される。この住宅は、電力系統から電力を受電・分配する分電盤、各種家電といった電力消費機器、太陽電池や燃料電池といった発電装置等を含む。また、この任意の充放電装置としては、電気スタンドといった各所に設けられている充電装置や、他の車両であってもよい。なお、以下の例では、EV用充放電コンバータ1に任意の充放電装置として住宅が接続される場合について説明する。
【0017】
EV用充放電コンバータ1は、その内部に、EV側スイッチ部(第1スイッチ部)11と、複数の電力変換ユニット(電力変換部)12とを含む。
【0018】
図1の例では、複数の電力変換ユニット12は、5つの電力変換ユニット12a,12b,12c,12d,12eを含むが、更に多くの電力変換ユニットを含んでいてもよい。なお、電力変換ユニットを総称する場合には単に「電力変換ユニット12」と呼ぶ。
【0019】
各電力変換ユニット12は、例えばDC/DCユニット等を内蔵している。各電力変換ユニット12は、EV側スイッチ部11を介して一台の電動車両EVと接続される。また、各電力変換ユニット12は、他の電力変換ユニット12と共に一台の電動車両EVとも接続可能である。
【0020】
電力変換ユニット12は、住宅から所定電圧の電力が供給される。電力変換ユニット12は、住宅の所定電圧を電動車両EVの充電用の直流電圧に変換可能である。電力変換ユニット12は、変換した電力を、EV側スイッチ部11及びEV側電力バス1Aを介して出力する。
【0021】
電力変換ユニット12は、電動車両EVに搭載された蓄電池から所定電圧の電力が供給される。電力変換ユニット12は、所定電圧を、住宅用の電圧に変換可能である。電力変換ユニット12は、変換した電力を、住宅に接続された住宅側電力バス1Bを介して出力する。この実施形態において、電力変換ユニット12は、電動車両EVから供給された電力を、例えば直流電圧として300V〜400Vの電圧に変換可能である。
【0022】
EV側スイッチ部11は、複数の電動車両EVと複数の電力変換ユニット12とを接続可能に構成されている。このEV側スイッチ部11は、図示しない制御部によって自動的に接続関係を切り換える構成であってもよく、ユーザの操作によって接続関係を切り換える構成であってもよい。EV側スイッチ部11は、図1の例において、3台の電動車両EV1,EV2,EV3と5台の電力変換ユニット12a,12b,12c,12d,12eとを接続可能な構成を示しているが、この構成には限られない。
【0023】
EV側スイッチ部11は、複数のEV側端子と、複数のユニット側端子とを含む。EV側端子は、EV用充放電コンバータ1に接続される電動車両EVの台数分設けられる。ユニット側端子は、EV用充放電コンバータ1内の電力変換ユニット12の台数分設けられる。EV側スイッチ部11は、EV側端子とユニット側端子とを任意の接続関係とするよう構成されている。
【0024】
図1の例においては、EV用充放電コンバータ1に接続可能な電動車両EVが3台であるので、EV側端子は、11a,11b,11cの3個となっている。EV用充放電コンバータ1に内蔵されている電力変換ユニット12が12a,12b,12c,12d,12eの5台であるので、EV側端子は、11d,11e,11f,11g,11hの5個となっている。
【0025】
図1の例においては、EV側スイッチ部11は、EV側端子11aとユニット側端子11d,11e,11fとを接続している状態を示している。また、図1の例においては、EV側スイッチ部11は、EV側端子11cとユニット側端子11g,11hとを接続している状態を示している。
【0026】
このようなEV用充放電コンバータ1は、電力変換ユニット12全体における電力変換効率が高くなるよう電動車両EVと電力変換ユニット12との接続関係を制御することが可能となっている。特に、EV用充放電コンバータ1は、EV側スイッチ部11が、電動車両EVの充放電電力に応じて、当該電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換える。
【0027】
単一の電力変換ユニット12は、単一の電動車両EVと接続された場合において、図2に示すように充放電電力に対して電力変換効率が変化する。この電力変換効率は、充放電電力がP11〜定格電力P12の間で動作した場合に高くなり、当該電力変換ユニット12の最適動作領域となる。この最適動作領域は、例えば定格電力付近であって、当該定格電力より低い所定範囲である。
【0028】
例えば電力変換ユニット12aと電力変換ユニット12bとが単一の電動車両EVに対して接続された場合、図3に示すような電力変換効率の変化となる。この電力変換効率は、充放電電力がP21〜定格電力P22の間で動作した場合に高くなる。したがって、当該電力変換ユニット12a及び電力変換ユニット12bを含む電力変換ユニット12は、最適動作領域であるP21〜定格電力P22の充放電電力で動作させることが望ましい。
【0029】
例えば電力変換ユニット12aと電力変換ユニット12bと電力変換ユニット12cが単一の電動車両EVに対して接続された場合、図4に示すような電力変換効率の変化となる。この電力変換効率は、充放電電力がP31〜定格電力P32の間で動作した場合に高くなる。したがって、当該電力変換ユニット12aと電力変換ユニット12bと電力変換ユニット12cとを含む電力変換ユニット12は、最適動作領域であるP31〜定格電力P32の充放電電力で動作させることが望ましい。
【0030】
このEV用充放電コンバータ1は、単一の電動車両EVに対して接続する電力変換ユニット12を多くするほど、最適動作領域となる充放電電力を高電力側にシフトさせることができる。
【0031】
EV用充放電コンバータ1は、図2乃至図4に示したように、電動車両EVに対して接続する電力変換ユニット12の数を調整することによって、最適動作領域にて充放電できる範囲が広くなる。例えば単一の電動車両EVに対して3台の電力変換ユニット12が接続可能な場合、図5に示すように、図2に示した充放電電力P11から図4に示した定格電力という広い範囲で、高い電力変換効率で充放電が可能となる。
【0032】
図5に示す特性A,B,Cは、充放電経過時間による充放電電力の変動を示したものである。特性A,B,C間で充放電経過時間に応じて充放電電力の変動幅が異なる理由は、電動車両EVの種類や状態に相違があるからである。
【0033】
例えば特性Aのように充放電電力が変動する場合、EV用充放電コンバータ1は、3台の電力変換ユニット12a,12b,12cを電動車両EVに接続可能とする。充放電電力が低い充放電の初期では電力変換ユニット12aのみを電動車両EVに接続し、次第に充放電電力が高くなると、電力変換ユニット12a、12bの2台、電力変換ユニット12a、12b、12cの3台というように接続台数を増加させる。その後、充放電電力が低下すると、3台から2台と減らし、充放電の終期付近になると、1台に減らす。これによりEV用充放電コンバータ1は、充放電電力が特性Aのように大きく変動しても、電動車両EVに対する充放電の開始から終了に亘って高い電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0034】
例えば特性Cのように充放電電力が変動する場合、EV用充放電コンバータ1は、2台の電力変換ユニット12a,12bを電動車両EVに接続可能とすればよい。充放電電力が低い充放電の初期では1台の電力変換ユニット12aのみを電動車両EVに接続し、次第に充放電電力が高くなると、電力変換ユニット12a、12bの2台というように接続台数を増加させる。その後、充放電電力が低下すると、2台と1台へ減らす。これによりEV用充放電コンバータ1は、充放電電力が特性Cのように変動しても、電動車両EVに対する充放電の開始から終了に亘って高い電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0035】
なお、充放電電力が充放電の開始から終了に亘ってP11〜P12の間でしか変動しない場合には、1台の電力変換ユニット12aを介して電動車両EVと住宅とを接続すればよい。このとき、EV側スイッチ部11は、EV側端子11aとユニット側端子11dとを接続する。
【0036】
以上のように、このEV用充放電コンバータ1によれば、EV側スイッチ部11によって、電動車両EVの充放電電力に応じて、当該電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換えることができる。これにより、このEV用充放電コンバータ1によれば、必要な充放電電力が変動しても、最適な電力変換効率で電動車両EVの充放電を行うことができる。また、このEV用充放電コンバータ1によれば、充放電電力量によらず最適な動作領域に維持し、充放電の終始に亘ってトータルの電力変換効率を改善できる。
【0037】
また、このEV用充放電コンバータ1は、電動車両EV(第1の電動車両)の充放電電力に応じて電力変換ユニット12の数を切り換え、当該電動車両EVに接続されていない電力変換ユニット12を、他の電動車両EV(第2の電動車両)に接続できる。これにより、EV用充放電コンバータ1は、複数台の電動車両EVが接続された場合であっても、当該複数台の電動車両EVに対して最適な電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0038】
具体的には、図6に示すように、電動車両EV1による充放電動作が図5の特性Aのように充放電電力が変動する場合には、EV側スイッチ部11は、電動車両EV1に対して電力変換ユニット12a,12b,12cの3台を接続可能とする。これにより、EV用充放電コンバータ1は、電動車両EV1に対しては、経路R1を利用して充放電を実施できる。
【0039】
一方、他の電動車両EV2が特性Cのように充放電電力が変動する場合、EV側スイッチ部11は、残りの電力変換ユニット12d,12eの2台を接続できる。これにより、EV用充放電コンバータ1は、電動車両EV1に対しては、経路R2を利用して充放電を実施できる。
【0040】
このようにEV用充放電コンバータ1は、使用していない電力変換ユニット12を他の電動車両EVに割り当てることで、複数台の同時充放電が可能となる。したがって、EV用充放電コンバータ1は、当該EV用充放電コンバータ1の利用効率の向上を図ることができる。
【0041】
つぎに、本実施形態に対する比較例を説明する。
【0042】
比較例のEV用充放電コンバータ100は、図7に示すように、単一の電力変換ユニット101と、EV側スイッチ部102を有する。このEV用充放電コンバータ100は、EV側スイッチ部102がそれぞれ開閉動作可能なものである。
【0043】
このEV用充放電コンバータ100は、図8のように、充放電電力がA〜Bの一定の最適動作領域となっている。図9に示すように、充放電電力の開始から終了に亘って、車両の種類や状態等によって充放電電力が大きく変動すると、最適動作領域の充放電電力A〜Bから外れた領域で充放電を行う時間帯が長くなる。したがって、比較例としてのEV用充放電コンバータ100は、電動車両EVに対する充放電電力のピーク時では電力変換効率が高くても、充放電時間のトータルでは充放電効率が低下してしまう。また、比較例としてのEV用充放電コンバータ100は、図10のように、同時に充放電可能な電動車両EVは一台のみとなってしまう。
【0044】
これに対し本実施形態として示したEV用充放電コンバータ1によれば、必要な充放電電力が変動しても、最適な電力変換効率で電動車両EVの充放電を行うことができる。また、本実施形態として示したEV用充放電コンバータ1によれば、複数台の電動車両EVが接続された場合であっても、当該複数台の電動車両EVに対して最適な電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0045】
つぎに、上述したEV用充放電コンバータ1において、自動的にEV側スイッチ部11を制御する構成について、図11を参照して説明する。
【0046】
このEV用充放電コンバータ1は、EV側スイッチ部11及び電力変換ユニット12に接続された制御部13を有している。また、このEV用充放電コンバータ1の各EV側電力バス1Aには、EV側検出部14が設けられている。EV用充放電コンバータ1の住宅側電力バス1Bには、住宅側検出部15が設けられている。
【0047】
EV側検出部14は、各EV側電力バス1Aに設けられる。EV側検出部14は、EV側電力バス1Aを介してEV用充放電コンバータ1と電動車両EVとの間で入出力される入出力電力を検出する。図1の構成例において、EV側電力バス1Aが3本設けられていることに対応して、各EV側電力バス1Aに3個のEV側検出部14a,14b,14cが設けられている。
【0048】
住宅側検出部15は、住宅側電力バス1Bに設けられる。住宅側検出部15は、住宅側電力バス1Bを介してEV用充放電コンバータ1と住宅といった任意の充放電装置との間で入出力される入出力電力を検出する。図1の構成例において、住宅側電力バス1Bが1本設けられていることに対応して、住宅側検出部15は一台のみである。
【0049】
制御部13は、EV側検出部14により検出された入出力電力及び住宅側検出部15により検出された入出力電力を取得する。制御部13は、入出力電力の検出結果に基づいて、EV側スイッチ部11のオン/オフ及び電力変換ユニット12のオン/オフを制御する。制御部13は、電動車両EVの充放電電力(入出力電力)に応じて、当該電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換える制御を行う。
【0050】
具体的には、制御部13は、電動車両EV1が接続され、EV側検出部14aによって検出された入出力電力に基づいて3台の電力変換ユニット12を接続する必要があると判断したとする。このとき、制御部13は、電力変換ユニット12a,12b,12cを起動し、EV側端子11aとユニット側端子11d,11e,11fとを接続するよう制御する。これにより、制御部13は、電動車両EV1が充放電したときの充放電電力が変動する範囲内では、最適動作領域において電力変換ユニット12に電力変換動作をさせるよう構成する。
【0051】
また、制御部13は、電動車両EV1の充放電電力に応じて当該電動車両EV1に接続する電力変換ユニット12の数を切り換え、当該電動車両EV1に接続されていない電力変換ユニット12を、電動車両EV3に接続できる。具体的には、新たにEV用充放電コンバータ1に電動車両EV3が接続された場合に、制御部13は、電力変換ユニット12d,12eを起動し、EV側端子11cとユニット側端子11g,11hとを接続するよう制御する。
【0052】
このようなEV用充放電コンバータ1は、制御部13によって、充放電電力に基づいて自動的に電動車両EVに対する電力変換ユニット12の数を制御できる。これにより、必要な充放電電力が変動しても、最適な電力変換効率で電動車両EVの充放電を行うことができる。また、複数台の電動車両EVが接続された場合であっても、当該複数台の電動車両EVに対して最適な電力変換効率で充放電を行うことができる。
【0053】
つぎに、更に他の構成のEV用充放電コンバータ1について説明する。このEV用充放電コンバータ1は、図12に示すように、複数の電力変換ユニット12における任意の充放電装置としての住宅の接続側に配置された住宅側スイッチ部(第2スイッチ部)16を有している。
【0054】
住宅側スイッチ部16は、複数の住宅側電力バス1B電動車両EVと複数の電力変換ユニット12とを接続可能に構成されている。この住宅側スイッチ部16は、図示しない制御部によって自動的に接続関係を切り換える構成であってもよく、ユーザの操作によって手動で接続関係を切り換える構成であってもよい。住宅側スイッチ部16は、図12の例において、3本台の住宅側電力バス1Bと5台の電力変換ユニット12a,12b,12c,12d,12eとを接続可能な構成を示しているが、この構成には限られない。
【0055】
住宅側スイッチ部16は、複数の住宅側端子と、複数のユニット側端子とを含む。住宅側端子は、EV用充放電コンバータ1に接続される住宅側電力バス1Bの本数分設けられる。ユニット側端子は、EV用充放電コンバータ1内の電力変換ユニット12の台数分設けられる。住宅側スイッチ部16は、住宅側端子とユニット側端子とを任意の接続関係とするよう構成されている。
【0056】
図12の例においては、EV用充放電コンバータ1に接続している住宅側電力バス1Bが3本であるので、住宅側端子は、16a,16b,16cの3個となっている。EV用充放電コンバータ1に内蔵されている電力変換ユニット12が12a,12b,12c,12d,12eの5台であるので、EV側端子は、16d,16e,16f,16g,16hの5個となっている。
【0057】
このようなEV用充放電コンバータ1は、住宅側スイッチ部16が、一又は複数の電力変換ユニット12を一又は複数の住宅側電力バス1Bに接続するよう切り換えることができる。これにより、EV用充放電コンバータ1は、住宅側との間で入出力される充放電電力に応じて電力変換ユニット12の数を切り換えることができる。
【0058】
更に他のEV用充放電コンバータ1は、図13に示すように、複数の電力変換ユニット12の間に配置されたリレー(第3スイッチ部)17を有していてもよい。
【0059】
リレー17は、電動車両EVが接続された電力変換ユニット12(第1電力変換部)と、当該電力変換ユニット12に接続されていない電動車両EVが接続された電力変換ユニット12(第2電力変換部)とを接続するように切り換える。また、リレー17は、一又は複数の電力変換ユニット12と一又は複数の電力変換ユニット12とを接続することも可能に構成してもよい。なお、リレー17は、図示しない制御部によって自動的に接続関係を切り換える構成であってもよく、ユーザによって手動で接続関係を切り換える構成であってもよい。
【0060】
図13の例では、リレー17の一方端が電力変換ユニット12aと電力変換ユニット12bに接続されている。リレー17の他方端が電力変換ユニット12cと電力変換ユニット12dに接続されている。このリレー17は、オン状態とされることによって、電力変換ユニット12a,12b,12c,12dを介して電動車両EV1と電動車両EV2とを接続することができる。
【0061】
このようなEV用充放電コンバータ1によれば、上述した効果に加えて、電動車両EVと電動車両EV間の充放電が可能となる。
【0062】
更にまた、上述したEV用充放電コンバータ1は、充放電電力に基づいて電力変換ユニット12の数を切り換えたが、他の指標を使用してもよい。
【0063】
EV用充放電コンバータ1は、電動車両EVに使用される蓄電池の電力残量に応じてEV側スイッチ部11を切り換えてもよい。このEV用充放電コンバータ1は、ユーザが電動車両EVの蓄電池の残量を確認して、電力変換ユニット12の接続数を変更するようEV側スイッチ部11を切り換えてもよい。また、EV用充放電コンバータ1は、制御部13によって電動車両EVの蓄電池の残量を検出して、電力変換ユニット12の接続数を変更するようEV側スイッチ部11及び電力変換ユニット12を制御してもよい。
【0064】
また、EV用充放電コンバータ1は、住宅側の充放電能力に応じて、電動車両EVに接続する電力変換ユニット12の数を切り換えてもよい。この充放電能力は、住宅の受電能力と電力供給能力の双方を含む。電力供給能力は、電動車両EVに対して供給できる電力量に応じた任意の充放電装置としての電力供給能力である。受電能力は、電動車両EVから受電できる電力量に応じた任意の充放電装置としての受電能力である。
【0065】
このようなEV用充放電コンバータ1は、例えば図14に示すように、蓄電池の残量又は充放電能力に応じて使用する電力変換ユニット12の数を設定しておく。これにより、EV用充放電コンバータ1は、蓄電池の残量又は充放電能力が高いほど、多くの電力変換ユニット12を電動車両EVに接続することができる。
【0066】
ここで、電動車両EVの蓄電池が高いほどEV用充放電コンバータ1に供給される充放電電力が高くなる。また、住宅側の充放電能力が高くなるほど、EV用充放電コンバータ1に供給される充放電電力が高くなる。したがって、EV用充放電コンバータ1は、
これにより、EV用充放電コンバータ1は、蓄電池の残量又は充放電能力が高いほど、多くの電力変換ユニット12を電動車両EVに接続する。
【0067】
以上のように、このEV用充放電コンバータ1によれば、電動車両EVの充放電時の充放電電力が変動することが予想される指標に基づいて電力変換ユニット12の数を制御できる。これにより、最適な電力変換効率で電動車両EVの充放電を行うことができる。
【0068】
電動車両EVは、EVに限らずその他電力を供給または受電可能な車両であれば良く、例えばPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle、プラグイン ハイブリッド自動車)、燃料電池車両であってもよい。
【0069】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0070】
EV1〜EV3 電動車両
1 EV用充放電コンバータ(電力変換装置)
12 電力変換ユニット(電力変換部)
11 EV側スイッチ部(第1スイッチ部)
16 住宅側スイッチ部(第2スイッチ部)
17 リレー(第3スイッチ部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意の電力充放電装置と電動車両とが接続可能な電力変換装置であって、
複数の電動車両が接続可能な複数の電力変換部と、
前記複数の電力変換部における前記電動車両の接続側に配置され、前記各電動車両に対して一又は複数の電力変換部を接続可能にする第1スイッチ部とを有し、
前記第1スイッチ部が、前記電動車両の充放電電力に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えること
を特徴とする電力変換装置。
【請求項2】
第1の電動車両の充放電電力に応じて当該第1の電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換え、当該第1の電動車両に接続されていない電力変換部を、第2の電動車両に接続することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記複数の電力変換部における前記任意の充放電装置の接続側に配置された第2スイッチ部を有し、
前記第2スイッチ部が、前記一又は複数の電力変換部を一又は複数の任意の充放電装置に接続するよう切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記複数の電力変換部の間に配置された第3スイッチ部を有し、
前記第3スイッチ部が、一又は複数の電動車両が接続された第1電力変換部と、当該第1電力変換部に接続されていない一又は複数の電動車両が接続された第2電力変換部とを接続するように切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記第1スイッチ部が、前記電動車両に使用される蓄電池の電力残量に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記第1スイッチ部が、前記電動車両に対して供給できる電力量に応じた前記任意の充放電装置の電力供給能力又は前記電動車両から受電できる電力量に応じた前記任意の充放電装置の受電能力に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項1】
任意の電力充放電装置と電動車両とが接続可能な電力変換装置であって、
複数の電動車両が接続可能な複数の電力変換部と、
前記複数の電力変換部における前記電動車両の接続側に配置され、前記各電動車両に対して一又は複数の電力変換部を接続可能にする第1スイッチ部とを有し、
前記第1スイッチ部が、前記電動車両の充放電電力に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えること
を特徴とする電力変換装置。
【請求項2】
第1の電動車両の充放電電力に応じて当該第1の電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換え、当該第1の電動車両に接続されていない電力変換部を、第2の電動車両に接続することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記複数の電力変換部における前記任意の充放電装置の接続側に配置された第2スイッチ部を有し、
前記第2スイッチ部が、前記一又は複数の電力変換部を一又は複数の任意の充放電装置に接続するよう切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記複数の電力変換部の間に配置された第3スイッチ部を有し、
前記第3スイッチ部が、一又は複数の電動車両が接続された第1電力変換部と、当該第1電力変換部に接続されていない一又は複数の電動車両が接続された第2電力変換部とを接続するように切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記第1スイッチ部が、前記電動車両に使用される蓄電池の電力残量に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記第1スイッチ部が、前記電動車両に対して供給できる電力量に応じた前記任意の充放電装置の電力供給能力又は前記電動車両から受電できる電力量に応じた前記任意の充放電装置の受電能力に応じて、当該電動車両に接続する前記電力変換部の数を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−110870(P2013−110870A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254362(P2011−254362)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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