説明

電動格納式ミラーにおける電動格納ユニットの組付構造

【課題】ミラー本体1を支軸6まわりに回動させて使用位置と格納位置に位置付ける電動格納ユニット5のミラー本体1に対する仮組み及び締結を容易にする。
【解決手段】ミラー本体1は、ユニット5の手前側と奥側の締結ボス部7,7を受ける第1及び第2の受け部15,16と、ユニット5のミラー本体中央寄りの第3の締結ボス部12を受ける第3受け部18と、ユニット5の上部締結部11を保持する保持壁17とを有する。奥側の第1受け部15には一対の締結ボス部7の一方が嵌まる外縁19を設け、手前側の第2受け部16はフラットに形成し、第3受け部にはユニット5の回転を規制する外縁21を設ける。ユニット5を斜めにして上部締結部11を保持壁17の内側に差し込み、各締結ボス部7,7,12を各受け部15,16,18に受けて締結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の電動格納式ミラーにおける電動格納ユニットの組付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電動格納式ミラーでは、ミラー本体を車体に支持し、電動モータによってミラー本体を車体側方に突出させた使用位置と車体に沿わせた格納位置とに回動させるようになっている。その電動モータを内蔵する電動格納ユニットは、例えば特許文献1に記載されているようにミラー本体に取り付けられ、該電動格納ユニットに組み込まれた支軸が車体のサイドドアに固定されたミラーベースに結合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−274744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動格納ユニットのミラー本体に対する固定を確実にするためには、ミラー本体に、電動格納ユニット締結ボス部を受ける受け部を少なくとも3箇所設け、その上方に電動格納ユニットの上部締結部を保持する保持部を設けることが望まれる。この3箇所の締結ボス部及び上部締結の配置に関し、電動格納ユニットを車体左右のミラーいずれにも用いることができる共通部品とするには、電動格納ユニットを支軸周りに180度反転させても、上記3箇所の締結ボス部及び上部締結部相互が、同じ位置関係になるようにする必要がある。
【0005】
すなわち、電動格納ユニットの3箇所の締結ボス部及び上部締結部を、支軸を通り且つミラー面と平行な面に関して対称な配置にするというものである。例えば、3箇所の受け部に結合される締結ボス部のうちの2つは支軸を挟んだ前後両側(ミラー面と直交する方向の両側)に配置し、残り1つの締結ボス部及び上部締結部は、ミラー面と平行な上記対称面上に配置するという構成の採用である。
【0006】
ところで、電動格納ユニットをミラー本体に裏側から組み付けるにあたって、その組付性を向上させるためには、電動格納ユニットをミラー本体に対して仮組みした状態に保持できることが望ましい。そのためには、ミラー本体の保持部として、電動格納ユニットの上部締結部をミラー本体裏側から囲む保持壁を設け、この保持壁内側に上部締結部を下から差し込み、その状態で、電動格納ユニットの各締結ボス部をミラー本体の各受け部に支持させるようにすればよい。これにより、電動格納ユニットは、その上部締結部がミラー本体の保持壁に保持されるため、転倒することがなくなる。
【0007】
しかし、上記仮組み状態とするには、電動格納ユニットを斜めにして上部締結部をミラー本体の保持壁内に差し込みながら、起立させていく必要があるところ、そのときに電動格納ユニットの下端部がミラー本体の受け部と干渉し易くなる。特に、ミラー本体の受け部各々と電動格納ユニットの締結ボス部各々とに凹凸による嵌合構造を採用すると、受け部の上方への突出量又は締結ボス部の下方への突出量が大きくなり、上記干渉を生じ易くなる。一方、嵌合構造を採用せずに、電動格納ユニットの締結ボス部をミラー本体の受け部に単に受ける構造にすると、ミラー本体に対して電動格納ユニットを機械的に位置決めすることができず、ビス等による締結作業が難しくなる。
【0008】
そこで、本発明は、電動格納ユニットのミラー本体に対する仮組み性と締結性との両立を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために、上記第1受け部及び第2受け部のうち奥側の第1受け部を電動格納ユニットの位置決め基準とする構成を採用した。
【0010】
すなわち、本発明は、車体に結合される支軸を有し、該支軸を中心にミラー本体を使用位置と格納位置に回動させる電動格納ユニットを備え、
上記ミラー本体裏側には、上記電動格納ユニットを受ける受け部が設けられているとともに、該受け部の上方に、上記電動格納ユニットの上部を当該ミラー本体の裏側から囲む保持壁が設けられており、
上記電動格納ユニットは、その上部が上記ミラー本体の裏側から上記保持壁の下をくぐらせて該保持壁内に差し込まれた状態で上記受け部に受けられ、該受け部に対する固定と、上記保持壁に対する固定とによって上記ミラー本体に組み付けられている電動格納式ミラーにおける電動格納ユニットの組付構造であって、
上記電動格納ユニットは、上記支軸を挟んでミラー面と直交する方向の両側に設けられた一対の締結ボス部と、上記支軸から上記ミラー本体中央側に離れた位置に設けられた第3の締結ボス部とを備え、上記一対の締結ボス部は各々の下面が同じ高さになされており、
上記ミラー本体は、上記受け部として、ミラー本体裏側から視て奥側と手前側とに配置された上記一対の締結ボス部を受ける第1及び第2の受け部と、該両受け部から上記ミラー本体中央側に離れて配置された上記第3の締結ボス部を受ける第3受け部とを備え、
そうして、上記第1受け部及び第2受け部のうちの奥側の第1受け部のみに、上記締結ボス部の位置ずれを規制する上方へ突出した位置決め用の外縁が設けられ、手前側の第2受け部の上端は、奥側の第1受け部よりも、上記外縁の高さだけ低くなっていることを特徴とする。
【0011】
かかる電動格納ユニットの組付構造によれば、一対の締結ボス部が支軸を挟んでミラー面と直交する方向の両側に設けられ、上記支軸から上記ミラー本体中央側に離れた位置に第3の締結ボス部が設けられ、上記一対の締結ボス部は各々の下面が同じ高さになされているから、電動格納ユニットを支軸周りに180度反転させても、上記3つの締結ボス部と支軸との位置関係は変わらない。よって、電動格納ユニットを左右のミラーのいずれにも使用できる共通部品とすることに有利になる。
【0012】
電動格納ユニットをミラー本体に組み付けるときは、ミラー本体の裏側から、電動格納ユニットを斜めにしてその上部をミラー本体の保持壁下をくぐらせ、該保持壁内に差し込み、電動格納ユニットの3つの締結ボス部をミラー本体の各受け部に載せることにより、仮組み状態とすることができる。この仮組み作業において、ミラー本体の手前側の第2受け部は奥側の第1受け部よりも低くなっているから、電動格納ユニットの下端部とミラー本体との干渉を避けることができ、仮組み作業が容易になる。
【0013】
上記仮組み状態では、電動格納ユニットの上部がミラー本体の保持壁に支えられることによって、電動格納ユニットの転倒が防止される。そうして、ミラー本体の奥側の第1受け部に受けられた電動格納ユニットの締結ボス部は外縁によって位置ずれが妨げられるから、該奥側の第1受け部が電動格納ユニットのミラー本体に対する位置決め基準となる。よって、電動格納ユニットの各締結ボス部とミラー本体の各受け部との締結作業が容易になる。
【0014】
好ましいのは、ミラー本体の第3受け部に、上記電動格納ユニットが上記奥側の第1受け部に受けられた締結ボス部を中心に回転することを規制する外縁が設けられていることである。これにより、ミラー本体の奥側の第1受け部と第3受け部とが相俟って、電動格納ユニットの各締結ボス部の位置がミラー本体の各受け部に固定され、締結ボス部と受け部との締結作業が容易になる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、電動格納ユニットをミラー本体に対して、転倒しないように且つ位置ずれがないように仮組みすることが容易になり、また、電動格納ユニットの各締結ボス部とミラー本体の各受け部との締結作業が容易になり、電動格納ユニットの組付性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】自動車の電動格納式ミラーの正面図である。
【図2】ミラーハウジングと電動格納ユニットとを示す分解斜視図である。
【図3】電動格納ユニットを組み付けたミラー本体の背面図である。
【図4】図3のA−A線断面図(電動格納ユニット組付前の断面図)である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図3のC−C線断面図(電動格納ユニット組付前の断面図)である。
【図7】図3のD−D線断面図である。
【図8】図3のE−E線断面図(仮組み途中状態の断面図)である。
【図9】図3のE−E線断面図(仮組み状態の断面図)である。
【図10】図3のF−F線断面図(電動格納ユニットの内部機構は省略している)である。
【図11】図3のC−C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0018】
図1に示す自動車の電動格納式ミラー(ドアミラー)において、1はミラーハウジング2にミラー板3が取付けられてなるミラー本体、4はミラー本体1を支持すべく自動車ドアより突設されたミラーベースである。ミラー本体1は、ミラーベース側の基端部に設けられた電動格納ユニット5を介してミラーベース4に支持され、車体側方に突出させた使用位置と車体に沿わせた格納位置とに回動するようになされている。
【0019】
<電動格納ユニット>
図2に示すように、電動格納ユニット5は、ミラー本体1を回動させるための電動モータ等を収容した駆動側ケース部5aと、ミラーベース3に結合される支軸6等を収容した軸側ケース部5bとを有する。両ケース部5a,5bは一体になっていてミラー本体1に固定される。
【0020】
この電動格納ユニット5においては、電動モータにより減速機構を介して回転駆動されるピニオンが、支軸6にクラッチ機構を介して結合したクラッチギヤに噛み合っている。そして、ピニオンがクラッチギヤまわりを転動することによって、ミラー本体1が電動格納ユニット4のケース部5a,5bと共に支軸6まわりを回転し、上記使用位置と格納位置とに位置付けられる。
【0021】
以下、電動格納ユニット5のミラー本体への組付構造を説明する。
【0022】
<電動格納ユニット側の構成>
電動格納ユニット5の両ケース部5a,5bはミラー面と平行に並設されている。そして、電動格納ユニット4のミラー本体1への組付のために、両ケース部5a,5bに複数締結ボス部及び取付孔が設けられている。
【0023】
すなわち、軸側ケース部5aには、一対の締結ボス部7,7が、支軸6を挟んでその両側(ミラー面と直交する方向の両側)に設けられている。また、駆動側ケース部5bにおける軸側ケース部5aとは反対側からブラケット8が上方に突出し、その上端に取付孔9を有する上部締結部11が形成されている。さらに、ブラケット8の下端部における軸側ケース部5aとは反対側の部位に第3の締結ボス部12が設けられている。
【0024】
一対の締結ボス部7,7は、支軸6の中心を通り且つミラー面と平行な面に関して、対称に配置されている。このミラー面と平行な面を以下では「対称面」という。上部締結部11及び第3の締結ボス部12は、上記対称面上に配置されている。締結ボス部7,7,12はいずれも、下方に突出した円筒状下端部を有し、各々の下面に図10及び図11に示すねじ孔7a,7a,12aが開口している。上記一対の締結ボス部7,7は対称に配置されているから、各々の下面は同じ高さになっている。第3の締結ボス部12の下面は締結ボス部7,7の下面よりも高位置になっている。
【0025】
上部締結部11の取付孔9はミラー面と直交している。上部締結部11の取付孔9まわりには、ミラー本体1の基端側に開口した略U字状のフランジ11aが設けられている。このU字状フランジ11aは、ミラー本体表側及び裏側に張り出している。
【0026】
上述の如く、一対の締結ボス部7,7を上記対称面に関して対称に配置し、上部締結部11及び第3の締結ボス部12を上記対称面上に配置しているのは、電動格納ユニット5を車体左右のドアミラーいずれにも使用することができる共通部品とするためである。すなわち、電動格納ユニット5を支軸6まわりに180度反転させても、上部締結部11及び第3の締結ボス部12が支軸6の右側にあるか左側にあるかで異なるだけで、締結ボス部7,7,12及び上部締結部11と支軸6相互の位置関係自体は同じになる。よって、左右のミラー本体1を左右対称に構成することにより、電動格納ユニット5を左右いずれのミラー本体1にも組み付けることができる。
【0027】
<ミラー本体側の構成>
ミラー本体1のミラーハウジング2には、電動格納ユニット5をハウジング裏側から組み付けるために、図3及び図4に示す第1及び第2の受け部15,16及び保持壁17、並びに第3受け部18が設けられている。第1乃至第3の受け部15,16,18は、電動格納ユニット5の締結ボス部7,7,12各々の円筒状下端部を受けて締結する部分である。また、保持壁17は、電動格納ユニット5の上部締結部11を締結する部分であり、受け部15,16,18よりも上方に設けられている。
【0028】
図4において、21はミラーハウジング2の基端部においてミラー本体裏側に張り出したユニット支持部であり、支軸6を下方へ突出させる支軸孔22が開口している。ミラー本体裏側から視て、支軸孔22より奥側に第1受け部15が設けられ、支軸孔22より手前側に第2受け部16が設けられている。
【0029】
図5に示すように、奥側の第1受け部15では、締結用ビスを通すビス挿通孔15aの周囲に、該締結ボス部7の位置ずれを水平方向の全方位において規制すべく、上方に突出した位置決め用の外縁19が設けられている。本例の外縁19は、連続した環状に形成されているが、水平方向の位置ずれが全方位にわたって規制されるのであれば、必ずしも連続した環状にすることは要しない。第1受け部15に受けられた締結ボス部7は、水平方向の位置ずれが上記外縁19によって規制されるが、回転は許容される。環状外縁19の上端面は、締結ボス部7の円筒状下端部を受けて受け面に案内すべく内側に向かって下降傾斜している。
【0030】
これに対して、手前側の第2受け部16では、締結ボス部7の下面を受ける受け面は、奥側第1受け部15の受け面と同じ高さになっているが、その受け面にはビス挿通孔16aが開口しているだけで、締結ボス部7のずれ移動を規制する外縁がなく、全面にわたって平坦面に形成されている。従って、手前側の第2受け部16の上端は、奥側の第1受け部15よりも、上記環状外縁19の高さだけ低くなっている。
【0031】
図6は電動格納ユニット5の第3の締結ボス部12の下面を受ける第3受け部18を示す。この第3受け部18は、第1及び第2受け部15,16からミラー本体中央側に離れた位置に配置されている。この第3受け部18の受け面には、電動格納ユニット5が奥側の第1受け部15に受けられた締結ボス部7を中心に回転することを規制すべく、2本の上方に突出した外縁21が設けられている。この2本の回転規制用外縁21はビス挿通孔18aの両側をミラー面と平行に延びている。
【0032】
次に電動格納ユニット5の上部締結部11を締結する保持壁17について説明する。保持壁17は、上部締結部11をミラー本体裏側から囲むべく、図7に示すように、ミラー本体表側に開口した水平断面略コ字状に形成されている。すなわち、保持壁17は、裏側壁部17aとその両側の側壁17b,17bとを有する。この保持壁17で囲まれた空間は、図8に示すように上側は閉塞されているが、下側には開口している。そして、図4に示すように、この保持壁17の裏側壁部17aにミラー本体表側に開口したねじ孔22が形成されている。裏側壁部17aにおけるミラー本体表側の面には、上部締結部11のフランジ11aを受け入れるべく、ねじ孔22の周囲に凹溝23が形成されている。
【0033】
<電動格納ユニットのミラー本体への組付>
図8及び図9に示すように、電動格納ユニット5をミラー本体1に対してその裏側から組み付けて仮組み状態とする。その際、電動格納ユニット5は、図3にも2点鎖線で示すように、その上部がミラー本体1側に倒れ且つミラー本体1の中央側にも倒れた斜め状態とする。その状態で、電動格納ユニット5の上部締結部11をミラー本体1の裏側から保持壁17の下をくぐらせて該保持壁17内に差し込む。そして、電動格納ユニット5を上記斜め状態から起立状態に戻し、各締結ボス部7,7,12をミラー本体1の第1乃至第3の受け部15,16,18に載せ、電動格納ユニット5の上部締結部11のフランジ11aをミラー本体1の保持壁17のねじ孔22の周囲の凹溝23に嵌める。
【0034】
電動格納ユニット5の上部をミラー本体1側に倒した状態にするのは、上部締結部11を保持壁17の下にくぐらせるためである。電動格納ユニット5の上部をミラー本体1の中央側に倒した状態にするのは、電動格納ユニット5の第3の締結ボス部12とミラー本体1の第3受け部18の外縁21との干渉を避けるためである。
【0035】
上記仮組み作業において、ミラー本体1の手前側の第2受け部16は奥側の第1受け部15よりも低くなっているから、電動格納ユニット5の下端部が第2受け部16に干渉することを避けることができ、仮組み作業が容易になる。また、仮組み後は、電動格納ユニット5の上部締結部11がミラー本体1の保持壁17に支えられるため、電動格納ユニット5の転倒が防止される。
【0036】
上記仮組みによって、図10に示すように、電動格納ユニット5の一対の締結ボス部7,7のうち、奥側の締結ボス部7は、ミラー本体1の奥側第1受け部15の位置決め用外縁19内に嵌まった状態になる。よって、この第1受け部15上での締結ボス部7の位置ずれを招くことはない。すなわち、この第1受け部15は、電動格納ユニット5とミラー本体1との位置決め基準となる。
【0037】
また、図11に示すように、電動格納ユニット5の第3の締結ボス部12は、ミラー本体1の第3受け部18のミラー面と平行に延びる2本の外縁21間に嵌った状態になり、この2本の外縁21によってミラー面と直交する方向の位置ずれが阻止される。つまり、電動格納ユニット5が奥側の締結ボス部7を中心に回転することが阻止される。すなわち、第3受け部18は、仮組み状態での電動格納ユニット5の回転を規制する第2の位置決め基準を構成する。
【0038】
そうして、奥側の締結ボス部7と第1受け部15との嵌合、並びに第3受け部18の外縁21による第3の締結ボス部12の回転規制とによって、電動格納ユニット5の3つの締結ボス部7,7,12のねじ孔7a,7a,12aと、ミラー本体1の3つの受け部15,16,18のビス挿通孔15a,16a,18aとは、互いに合致した状態になる。そこで、電動格納ユニット5の3つの締結ボス部7,7,12各々とミラー本体1の3つの受け部15,16,18各々とをビスで締結するとともに、電動格納ユニット5の上部締結部11とミラー本体1の保持壁17とをビスで締結する。上述の如く、電動格納ユニット5の締結ボス部7,7,12のねじ孔7a,7a,12aと、ミラー本体1の受け部15,16,18のビス挿通孔15a,16a,18aとが合致した状態になっているから、電動格納ユニット5とミラー本体1とのビスによる締結作業が容易になる。
【符号の説明】
【0039】
1 ミラー本体
3 ミラーベース
5 電動格納ユニット
6 支軸
7 締結ボス部
11 上部締結部
12 第3の締結ボス部
15 第1受け部
16 第2受け部
17 保持壁
18 第3受け部
19 外縁
21 外縁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に結合される支軸を有し、該支軸を中心にミラー本体を使用位置と格納位置に回動させる電動格納ユニットを備え、
上記ミラー本体裏側には、上記電動格納ユニットを受ける受け部が設けられているとともに、該受け部の上方に、上記電動格納ユニットの上部を当該ミラー本体の裏側から囲む保持壁が設けられており、
上記電動格納ユニットは、その上部が上記ミラー本体の裏側から上記保持壁の下をくぐらせて該保持壁内に差し込まれた状態で上記受け部に受けられ、該受け部に対する固定と、上記保持壁に対する固定とによって上記ミラー本体に組み付けられている電動格納式ミラーにおける電動格納ユニットの組付構造であって、
上記電動格納ユニットは、上記支軸を挟んでミラー面と直交する方向の両側に設けられた一対の締結ボス部と、上記支軸から上記ミラー本体中央側に離れた位置に設けられた第3の締結ボス部とを備え、上記一対の締結ボス部は各々の下面が同じ高さになされており、
上記ミラー本体は、上記受け部として、ミラー本体裏側から視て奥側と手前側とに配置された上記一対の締結ボス部を受ける第1及び第2の受け部と、該両受け部から上記ミラー本体中央側に離れて配置された上記第3の締結ボス部を受ける第3受け部とを備え、
上記第1受け部及び第2受け部のうちの奥側の第1受け部のみに、上記締結ボス部の位置ずれを規制する上方へ突出した位置決め用の外縁が設けられ、手前側の第2受け部の上端は、奥側の第1受け部よりも、上記外縁の高さだけ低くなっていることを特徴とする電動格納式ミラーにおける電動格納ユニットの組付構造。
【請求項2】
請求項1において、
上記第3受け部には、上記電動格納ユニットが上記奥側の第1受け部に受けられた締結ボス部を中心に回転することを規制する外縁が設けられていることを特徴とする電動格納式ミラーにおける電動格納ユニットの取付構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate