説明

電子制御基板収容箱

【課題】仕様ごとに要求される必要枚数の電子制御基板のみを必要最低限の空間内に収容する電子制御基板収容箱を最小種類の部品の組合せで構成可能にし、電子制御基板の設置スペースの省スペース化が図れる電子制御基板収容箱を提供すること。
【解決手段】電子制御基板収容箱100は、上カバー1(1A)と、下カバー1(1B)と、上カバー1(1A)および下カバー1(1B)により挟持され、且つ電子制御ユニット8を搭載した電気回路基板7(即ち、電子制御基板)を収容する略コの字形の少なくとも一つの中間ケース3と、当該少なくとも一つの中間ケース3に対する上カバー1(1A)および下カバー1(1B)の挟持状態を維持するための固定手段5と、を備え、積層された複数の中間ケース3を上カバー1(1A)と下カバー1(1B)とで挟持可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御基板収容箱に関し、より詳細には、電子制御ユニットを搭載した電気回路基板を収容する電子制御基板収容箱に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両には、多数の電装品および該電装品を制御する電子制御ユニット(以下、『電子制御ユニット』或いはその略称として『ECU』と記述する。)が各部に分散して搭載されている。各ECUは、ECUが搭載された電気回路基板であるECU基板(換言すれば、電子制御基板)が個別に収容ケースに収容されて適宜、車両の各部に分散して配置される。近年、自動車等の車両の高付加価値化に伴ってECUも増加する傾向にあるため、ECUの設置スペースが増大すると共に、各電装品とECUを接続するワイヤハーネスおよびこれらを接続するためのコネクタ数が著しく増加している。このため、コネクタ嵌合およびワイヤハーネスの配索が複雑化し、更にまたその配索空間も増大している。このように、ECU設置のために必要となる空間は、ますます高まる自動車等の車両の高付加価値化と共に増大し続けている。
【0003】
一方、快適な車室内空間を提供できるように車室内空間を広げることが強く要求されており、車室内空間の確保とECUの設置スペース、ワイヤハーネスの配索空間の確保との相反する問題の解決が急務となっている。
【0004】
複数の電気回路基板を一つの収容ケースに集中して収容し、電気回路基板の設置スペースの削減を図ったものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
自動車等の車両に搭載されるECUの仕様は、種々の機能に係る要望に応じるべく多種の仕様が設定される必要があり、通常、機能ごとに分けて設けられたECU基板が組み合わされ、所定の仕様となるよう纏められて車両に配置される。従って、搭載されるECU基板の枚数は、車両の仕様ごとに異なる枚数のECU基板が組み合わされることになる。
【0006】
特許文献1に開示されているECU集中収容箱によると、ECU集中収容箱は、複数のECU基板をECUケース内に積層状態で収容すると共に、それぞれのECU基板の一端に形成された導体端部にバスバーを接続し、バスバーによって各ECU基板の共通回路を構成して複数のECU基板の共通回路を一括して接続している。また、各ECU基板の他端には、ワイヤハーネスのコネクタに接続される直付けコネクタが固定されており、これにより各部の電装品に配索される。
【0007】
また、特許文献2に開示されているECU集中収容箱とワイヤハーネス側コネクタの接続構造によると、複数のECU基板がECU集中収容箱内に積層して搭載されると共に、ワイヤハーネス側コネクタが収容されたコネクタホルダがECU集中収容箱に結合されて、ECU基板とワイヤハーネス側コネクタが接続されている。
【0008】
特許文献1および特許文献2に開示されている技術によると、ECU基板を個別の収容ケースに収容して分散配置し、ワイヤハーネスによって各ECU基板間をそれぞれ接続する場合と比較すると、ECU基板の設置スペースおよび各ECU基板間を接続するワイヤハーネスの配索空間が低減される効果がある。
【特許文献1】特開2003−304083号公報(第5−6頁、図1)
【特許文献2】特開2003−324824号公報(第3−5頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、いずれのECU集中収容箱も、想定される仕様を満足させる最大枚数のECU基板を収容可能な大きさとなっている。即ち、仕様によっては最大枚数のECU基板を搭載する必要はなく、必要枚数のECU基板が収容された残りの部分は空の空間となっており、貴重な車内スペースが無駄になっていた。従って、省スペース化の観点から改善の余地があった。無駄スペースをなくすためには、仕様ごとに大きさが異なる複数種類のECU集中収容箱を準備し、仕様に応じて使い分けることも可能ではあるが、多種類のECU集中収容箱を予め準備し、在庫しておかなければならず、経済的に問題があった。また、多種類の成形金型が必要でありコストアップの要因となる。
【0010】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、仕様ごとに要求される必要枚数の電子制御基板のみを必要最低限の空間内に収容する電子制御基板収容箱を最小種類の部品の組合せで構成可能にし、電子制御基板の設置スペースの省スペース化が図れる電子制御基板収容箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した目的を達成するため、本発明に係る電子制御基板収容箱は、下記(1)、(2)、および(3)を特徴としている。
(1) 上カバーと、
下カバーと、
前記上カバーおよび前記下カバーにより挟持され、且つ電子制御ユニットを搭載した電気回路基板を収容する略コの字形の少なくとも一つの中間ケースと、
前記少なくとも一つの中間ケースに対する前記上カバーおよび前記下カバーの挟持状態を維持するための固定手段と、
を備え、
積層された複数の前記中間ケースを前記上カバーと前記下カバーとで挟持可能であること。
(2) 上記(1)の構成の電子制御基板収容箱において、複数の前記中間ケース各々が、その上面に係合部、そしてその下面に係止部を備えており、前記係合部と前記係止部とを係合することにより複数の前記中間ケースがそれぞれ位置決めされ且つ積層されること。
(3) 上記(2)の構成の電子制御基板収容箱において、前記上カバーおよび前記下カバーが同一形状を有し、前記上カバーおよび前記下カバーがそれらの上面に前記中間ケースの係止部と係合可能な係合部を備え、且つ前記上カバーおよび前記下カバーがそれらの下面に前記中間ケースの係合部と係合可能な係止部を備えること。
【0012】
上記(1)の構成の電子制御基板収容箱によれば、所望の機能を有する電子制御ユニットを搭載した電気回路基板、換言すれば、電子制御基板が収容された中間ケースを複数積層して、或いは一つの中間ケースにより、任意の仕様の制御機能を有する電子制御基板収容箱を構成することができる。また、電子制御基板収容箱の大きさは、必要枚数の電子制御基板を収容するのに必要となる最小の大きさとすることができる。これにより、電子制御基板の設置スペースを低減して車室内空間を広げることができる。また従来のように、大きさの異なる多種類の電子制御基板収容箱を予め準備しておく必要もない。また、略コの字形の中間ケースであるため、電子制御基板収容箱への電子制御基板の挿入および電子制御基板収容箱からの電子制御基板の抜き出しが容易である。
上記(2)の構成の電子制御基板収容箱によれば、必要な数の同一形状の中間ケースを単に積層するだけで相対的に位置決めすることができ、容易に組み立てることができる。
上記(3)の構成の電子制御基板収容箱によれば、積層された複数の中間ケース或いは一つの中間ケースの係合部および係止部に対して係止部および係合部を係合することにより上カバーおよび下カバーを容易に位置決めしながら積層することができ、そして上カバーおよび下カバーが同一形状であるため、電子制御基板収容箱を形成するための成形金型の数(種類)や在庫部品数を低減できるので、電子制御基板収容箱のコストダウンを図ることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、仕様ごとに要求される必要枚数の電子制御基板のみを必要最低限の空間内に収容する電子制御基板収容箱を最小種類の部品の組合せで構成可能であり、電子制御基板の設置スペースの省スペース化が図れる。
【0014】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の電子制御基板収容箱の分解斜視図、図2は図1における中間ケースの分解斜視図、図3は四つの中間ケースが積層されて組み立てられた電子制御基板収容箱の斜視図、そして図4は二つの中間ケースが積層されて組み立てられた電子制御基板収容箱の斜視図である。
【0017】
図1および図2に示されるように、電子制御基板収容箱100は、カバー1と、中間ケース3と、固定手段5と、を備える。カバー1は、一端が横方向に拡張されて張出部1dが設けられた略矩形断面形状を有する板状部材であり、上面1aに係合部である複数の凸部1bが、また下面1cに係止部である複数の凹部1fが、凸部1bに対応する位置に形成されている。また、張出部1dは、円形縁部により画成され、板厚方向に貫通する貫通穴1eを有する。尚、カバー1の断面形状は、中間ケース3の断面形状と同じ形状となっている。
【0018】
中間ケース3は、対向して配置された一対の側壁3aおよび両側壁3aの端部同士を連結する奥壁3bによって3方が囲まれた断面略コの字形に形成されている。両側壁3aの内側には、スリット溝3cが形成された一対の突条3dが対向して形成されている。両側壁3aの外側、且つ奥壁3bと反対側の端部は、外方に拡張されて張出部3eが形成されている。張出部3eは、円形縁部により画成され、板厚方向に貫通する貫通穴3fを有する。また、両側壁3aおよび奥壁3bの上面、即ち、中間ケース3の上面3gには、係合部である複数の凸部3hが、また下面3kには係止部である複数の凹部3pが凸部3hに対応する位置に形成されている。カバー1および中間ケース3に形成された凸部1b、凹部1f、凸部3h、および凹部3pは、それぞれ対応する位置に配置され、各凸部1b,3hが各凹部3p,1fにそれぞれ係合するようになっている。中間ケース3のスリット溝3cには電子制御ユニット8を搭載した電気回路基板7の両端が挿入され、電気回路基板7を保持する。
【0019】
固定手段5は、カバー1により上下面3g,3kが挟持された中間ケース3を、カバー1と共に一括して固定する、例えば、雄ねじ5であり、カバー1の貫通穴1eおよび中間ケース3の貫通穴3fに挿通されてカバー1と中間ケース3を一体に締結する。固定手段5の長さは、積層される複数の中間ケース3或いは一つの中間ケース3の厚さに合わせて適宜選択される。尚、固定手段5は、カバー1および中間ケース3に挿通した雄ねじ5の先端を車両の車体等に形成された雌ねじ(不図示)に直接螺合して車体に固定してもよく、或いはナット(不図示)を螺合してカバー1および中間ケース3を一体に固定するようにしてもよい。
【0020】
電子制御基板収容箱100は上記のように構成されており、以下その組付け方法を説明する。図3に示されるように、要望された仕様(機能)が4枚の電気回路基板7の組合せで達成される場合、電子制御ユニット8を搭載した電気回路基板7が収容されて予め準備された複数の中間ケース3の中から、必要な機能を有する電気回路基板7が収容された四つの中間ケース3を選択し、上面3gに形成された凸部3hを、下面3kに形成された凹部3pに係合して四つの中間ケース3を積層した後、積層された四つの中間ケース3の上面3gおよび下面3kにそれぞれカバー1を積層して上下面3g,3kを覆う。そして、雄ねじ5をカバー1の貫通穴1eおよび中間ケース3の貫通穴3fに挿通して車両の車体等に形成された雌ねじに螺合し、或いはナットに螺合して一体に固定する。
【0021】
要望された仕様(機能)が2枚の電気回路基板7の組合せで達成される場合、図4に示されるように、二つの中間ケース3を積層し、更に上下面3g,3kをそれぞれカバー1で覆って雄ねじ5により一体に固定して所望の電子制御基板収容箱100を組み立てる。尚、この場合、雄ねじ5の長さは、積層されるカバー1と中間ケース3の厚さに合わせて適宜選択することが望ましい。また、組み付けられた電子制御基板収容箱100の開口面(図に示す実施形態においては、前面)には、別体の前カバーを取り付けるようにしてもよいことは言うまでもない。前カバーには、必要に応じてコネクタ接続口を設けることもできる。
【0022】
また、固定手段5は、ねじ5に限定されず、図4に示されるように、略コの字形に形成された樹脂爪部材9の爪部9aを、積層されたカバー(上下カバー)1の上下面1a,1cに係合してカバー1と中間ケース3を固定するようにしてもよい。
【0023】
尚、図3および図4に示す実施形態においては、理解を容易にするため電子制御基板収容箱100に収容される電気回路基板7を省略して示している。
【0024】
電子制御基板収容箱100によれば、上カバー1(1A)と、下カバー1(1B)と、上カバー1(1A)および下カバー1(1B)により挟持され、且つ電子制御ユニット8を搭載した電気回路基板7を収容する略コの字形の少なくとも一つの中間ケース3と、当該少なくとも一つの中間ケース3に対する上カバー1(1A)および下カバー1(1B)の挟持状態を維持するための固定手段5と、を備え、積層された複数の中間ケース3を上カバー1(1A)と下カバー1(1B)とで挟持可能であるので、所望の機能を有する電子制御ユニット8を搭載した電気回路基板7が収容された中間ケース3を複数積層して、或いは一つの中間ケース3により、任意の仕様の制御機能を有する電子制御基板収容箱100を構成することができる。また、電子制御基板収容箱100の大きさは、必要枚数の電気回路基板7を収容するのに必要となる最小の大きさとすることができる。これにより、電気回路基板7の設置スペースを低減して車室内空間を広げることができる。また従来のように、大きさの異なる多種類の電子制御基板収容箱100を予め準備しておく必要もない。また、略コの字形の中間ケース3であるため、電子制御基板収容箱100への電気回路基板7の挿入および電子制御基板収容箱100からの電気回路基板7の抜き出しが容易である。
【0025】
また、電子制御基板収容箱100によれば、複数の中間ケース3各々が、その上面3gに係合部(3h)、そしてその下面3kに係止部(3p)を備えており、係合部(3h)と係止部(3p)とを係合することにより複数の中間ケース3がそれぞれ位置決めされ且つ積層されるので、必要な数の同一形状の中間ケース3を単に積層するだけで相対的に位置決めすることができ、容易に組み立てることができる。
【0026】
更に、電子制御基板収容箱100によれば、上カバー1(1A)および下カバー1(1B)が同一形状を有し、上カバー1(1A)および下カバー1(1B)がそれらの上面1aに中間ケース3の係止部(3p)と係合可能な係合部(1b)を備え、且つ上カバー1(1A)および下カバー1(1B)がそれらの下面1cに中間ケース3の係合部(3h)と係合可能な係止部(1f)を備えるので、積層された複数の中間ケース3或いは一つの中間ケース3の係止部(3p)および係合部(3h)に対して係合部(1b)および係止部(1f)を係合することにより上カバー1(1A)および下カバー1(1B)を容易に位置決めしながら積層することができ、そして上カバー1(1A)および下カバー1(1B)が同一形状であるため、電子制御基板収容箱100を形成するための成形金型の数(種類)や在庫部品数を低減できるので、電子制御基板収容箱100のコストダウンを図ることができる。
【0027】
尚、電子制御基板収容箱100の組立方法を簡潔に述べると、
上カバー1(1A)と、下カバー1(1B)と、電子制御ユニット8を搭載した電気回路基板7を収容し略コの字形の同一形状に形成された複数の中間ケース3と、中間ケース3を上カバー1(1A)および下カバー1(1B)で挟持し一括して固定する固定手段5と、を準備するステップと、
複数の中間ケース3の中から求められる機能に必要となる電子制御ユニット8が搭載された電気回路基板7を収容する中間ケース3を選択するステップと、
選択された中間ケース3が複数である場合、中間ケース3を組み合わせて積層するステップと、
積層された中間ケース3、または単体の中間ケース3の上面3gに上カバー1(1A)を、下面3kに下カバー1(1B)を重ねて積層するステップと、
積層された上カバー1(1A)、中間ケース3および下カバー1(1B)を固定手段5により一体的に固定するステップと、
を有し、
必要とされる機能を有する電子制御ユニット8が搭載された電気回路基板7が収容された中間ケース3のみを選択して組み合わせ可能とした組立方法となる。
【0028】
この電子制御基板収容箱100の組立方法によれば、上カバー1(1A)と、下カバー1(1B)と、電気回路基板7を収容した複数の中間ケース3と、固定手段5と、を準備し、複数の中間ケース3の中から所望の機能を有する中間ケース3が選択されて積層される。そして、中間ケース3を上カバー1(1A)と下カバー1(1B)とで挟持した後、上カバー1(1A)、中間ケース3および下カバー1(1B)を固定手段5により一体に固定して電子制御基板収容箱100が組み立てられる。これにより、最小種類の部品の組合せにより、任意の制御機能を有する電子制御基板収容箱100を構成して、あらゆる要求の仕様に対応することができる。
【0029】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0030】
尚、前述した実施形態では、二つまたは四つの中間ケースを積層して所望の機能を有する電子制御基板収容箱を構成したが、本発明はこれに限定されず、中間ケースの数を更に多数としてもよく、また一つの中間ケースで構成してもよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の電子制御基板収容箱の分解斜視図である。
【図2】図1における中間ケースの分解斜視図である。
【図3】四つの中間ケースが積層されて組み立てられた電子制御基板収容箱の斜視図である。
【図4】二つの中間ケースが積層されて組み立てられた電子制御基板収容箱の斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
100 電子制御基板収容箱
1 カバー
1A 上カバー
1B 下カバー
1a カバーの上面
1b 凸部(係合部)
1f 凹部(係止部)
1c カバーの下面
3 中間ケース
3g 中間ケースの上面
3h 凸部(係合部)
3p 凹部(係止部)
3k 中間ケースの下面
5 雄ねじ(固定手段)
7 電気回路基板
8 電子制御ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上カバーと、
下カバーと、
前記上カバーおよび前記下カバーにより挟持され、且つ電子制御ユニットを搭載した電気回路基板を収容する略コの字形の少なくとも一つの中間ケースと、
前記少なくとも一つの中間ケースに対する前記上カバーおよび前記下カバーの挟持状態を維持するための固定手段と、
を備え、
積層された複数の前記中間ケースを前記上カバーと前記下カバーとで挟持可能であることを特徴とする電子制御基板収容箱。
【請求項2】
複数の前記中間ケース各々が、その上面に係合部、そしてその下面に係止部を備えており、前記係合部と前記係止部とを係合することにより複数の前記中間ケースがそれぞれ位置決めされ且つ積層されることを特徴とする請求項1に記載した電子制御基板収容箱。
【請求項3】
前記上カバーおよび前記下カバーが同一形状を有し、前記上カバーおよび前記下カバーがそれらの上面に前記中間ケースの係止部と係合可能な係合部を備え、且つ前記上カバーおよび前記下カバーがそれらの下面に前記中間ケースの係合部と係合可能な係止部を備えることを特徴とする請求項2に記載した電子制御基板収容箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−140200(P2006−140200A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−326336(P2004−326336)
【出願日】平成16年11月10日(2004.11.10)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】