説明

電子装置、補正方法およびプログラム

【課題】電子装置が操作者の右手に握られて動かされた場合に抽出される動きの特性を示す情報と、電子装置が操作者の左手に握られて動かされた場合に抽出される動きの特性を示す情報とを比較する。
【解決手段】自装置の筐体の動きを検出する動き検出部52dと、検出された動きに基づき、該動きの特性を示すリズム情報を抽出する抽出部51aと、自装置の筐体の側面に配置され、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出する接触検出部SD1〜SD4と、接触分布に基づいて、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定する判定部51bと、判定部51bによる判定結果に基づき、前記抽出されたリズム情報を補正する補正部51cと、を備える

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置、補正方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話や携帯情報端末などの電子装置として、例えば特許文献1が知られている。特許文献1に示すような移動端末においては、自端末の動きを感知する動き感知部を備える構成が知られている。例えば、電子装置は、所定の時間間隔で、動き感知部が感知した動きと記憶部により記憶された動きのパターンとを比較し、当該比較結果に基づいて位置情報取得部に位置情報を取得させる頻度を調節することが示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−267886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電子装置が、自装置が手に握られて動かされた動きからその動きの特性を示す情報を抽出し、抽出された動きの特性を示す情報を他の制御または処理に利用するということはされてこなかった。その原因の1つには、その電子装置が操作者の右手に握られて動かされた場合の動きの軌跡と、その電子装置が操作者の左手に握られて動かされた場合の動きの軌跡とを単純に比較することができないという問題があった。
【0005】
具体的には、例えば、電子装置が操作者の右手に握られて動かされた動きの軌跡と、電子装置が操作者の左手に握られて動かされた動きの軌跡とが、操作者の身体の中心線に対して線対称になっているにも関わらず、右手で動かされた動きから抽出された動きの特性を示す情報と左手で動かされた動きから抽出された動きの特性を示す情報とを、異なる動きの特性を示す情報と判定する問題があった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、電子装置が操作者の右手に握られて動かされた場合に抽出される動きの特性を示す情報と、電子装置が操作者の左手に握られて動かされた場合に抽出される動きの特性を示す情報とを比較することを可能とする電子装置、補正方法およびプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様である電子装置は、自装置の筐体の動きを検出する動き検出部と、前記検出された動きに基づき、該動きの特性を示すリズム情報を抽出する抽出部と、自装置の筐体の側面に配置され、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出する接触検出部と、前記接触分布に基づいて、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づき、前記抽出されたリズム情報を補正する補正部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様である補正方法は、自装置の筐体の側面に配置され、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出する接触検出部と、自装置の筐体の動きを検出する動き検出部と、を備える電子装置が実行する補正方法であって、前記検出された動きに基づき、該動きの特性を示すリズム情報を抽出する抽出手順と、前記接触分布に基づいて、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定する判定手順と、前記判定手順による判定結果に基づき、前記抽出されたリズム情報を補正する補正手順と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様であるプログラムは、自装置の筐体の側面に配置され、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出する接触検出部と、自装置の筐体の動きを検出する動き検出部と、を備える電子装置のコンピュータに、前記検出された動きに基づき、該動きの特性を示すリズム情報を抽出する抽出ステップと、前記接触分布に基づいて、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定する判定ステップと、前記判定ステップによる判定結果に基づき、前記抽出されたリズム情報を補正する補正ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電子装置が操作者の右手に握られて動かされた場合に抽出される動きの特性を示す情報と、電子装置が操作者の左手に握られて動かされた場合に抽出される動きの特性を示す情報とを比較することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係る電子装置の一部の構成を示す断面図である。
【図3】本実施形態に係る電子装置の制御装置のブロック構成図である。
【図4】本実施形態に係る電子装置の制御部のブロック構成図である。
【図5】電子装置が右手で握られて動かされた場合と、左手で握られて動かされた場合において、位置の変化と時間の関係を示した図である。
【図6】補正部が、図5(f)で示された動きから抽出されるリズム情報rを補正する処理について説明するための図である。
【図7】本実施形態におけるリズム情報の補正の処理の流れを示したフローチャートである。
【図8】本実施形態におけるアプリケーションの表示を変更する処理の流れを示したフローチャートである。
【図9】本実施形態における利き手を判定する処理の流れを示したフローチャートである。
【図10】本実施形態における操作の際に良く使う手を判定する処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る電子装置EQPの構成を示す斜視図である。図1に示すように、電子装置EQPは、筐体FLと、表示部DPと、操作部SDと、制御装置CONTと、撮像部IMGとを有している。
【0013】
筐体FLは、例えば矩形の板状に形成されており、表示部DP及び操作部SDを保持する。
表示部DPは、筐体FLのうち板面に設けられている。筐体FLのうち当該表示部DPが設けられる面を、以下表示面Feと表記する。表示部DPは、例えば液晶装置や有機EL装置などを有する表示パネルPNを有している。表示パネルPNが設けられる表示領域には、例えばタッチパネルTPが設けられている。
【0014】
操作部SDは、筐体FLのうち表示面Feを囲む4辺に相当する4つの側面Fa〜Fdに設けられている。操作部SDは、側面Faに設けられた接触検出部SD1、側面Fbに設けられた接触検出部SD2、側面Fcに設けられた接触検出部SD3及び側面Fdに設けられた接触検出部SD4を有している。操作部SDは、接触検出部SD1〜SD4において外部からの(例えば操作者の)接触の有無及び接触位置を検出する。これにより、接触検出部SD1〜SD4は、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出する。
【0015】
撮像部IMGは、筐体FLの内部に設けられている。また、撮像部IMGのレンズは表示面Feとは反対の面に設けられている。撮像部IMGは、電子装置EQPの外部の被写体を撮像し、撮像に得られた画像データを生成する。
【0016】
図2は、電子装置の一部の構成を示す断面図である。同図において、電子装置EQPを表示面Fe側から見たときの図であり、接触検出部SD1〜SD4が断面で示されている。
図2に示すように、各接触検出部SD1〜SD4は、矩形に形成された表示部DPの各辺の位置に配置されると共に、表示部DPの寸法に対応する寸法に形成されている。
【0017】
具体的には、接触検出部SD1及びSD2の検出領域20は、表示部DPの短辺に対応する位置に配置されている。また、接触検出部SD1及びSD2の検出領域20の長手方向の寸法は、表示部DPの短辺の寸法に等しくなっている。一方、接触検出部SD3及びSD4の検出領域20は、表示部DPの長辺に対応する位置に配置されている。また、接触検出部SD3及びSD4の検出領域20の長手方向の寸法は、表示部DPの長辺の寸法に等しくなっている。
【0018】
図3は、制御装置CONTのブロック構成図である。図3に示すように、制御装置CONTは、制御部51と、入力部52と、出力部53と、記憶部54と、通信部55と、電源部56とを備える。
【0019】
制御部51は、電子装置EQPの統括的な演算処理を行う。入力部52は、電子装置EQPに対して入力を行う部分である。入力部52は、上記の接触検出部SD1〜SD4と、表示部検出部52b、姿勢検出部52cと、動き検出部52dと、撮像部IMGとを備える。なお、この他、入力部52として、例えばマイクなどの不図示の音声入力部が設けられていても構わない。
【0020】
表示部検出部52bは、タッチパネルTPにおける接触の有無及び接触位置を検出する。姿勢検出部52cは、電子装置EQPの姿勢を検出するセンサである。姿勢検出部52cとしては、例えば3軸加速度センサやジャイロセンサ、地磁気センサなどが設けられている。動き検出部52dは、自装置の筐体の動きを検出する。動き検出部52dとしては、例えば加速度センサなどが設けられている。
接触検出部SD1〜SD4は、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出する。接触検出部SD1〜SD4は、例えば、静電容量型の接触感知センサが設けられている。
【0021】
出力部53は、画像や音声などを出力する。出力部53としては、例えば画像を表示する表示部DPや、音声の出力を制御する音声出力部53bなどが挙げられる。音声出力部53bは、例えば、接触検出部SD1〜SD4の圧電素子を振動させることで、当該接触検出部SD1〜SD4から音声を出力することができるようになっている。当該音声出力部53bは、圧電素子の振幅や周波数などを調整可能である。
【0022】
記憶部54には、制御部51による演算結果や入力部52に入力させる入力情報、出力部53によって出力させる出力情報(例、画像データ、音声データ)、通信部55を介して通信する情報などが記憶されている。また、記憶部54は、制御部51が実行するアプリケーションのプログラムが記憶されている。
記憶部54には、右手で接触した回数を示す情報と、左手で接触した回数を示す情報とが記憶されている。
【0023】
通信部55は、外部との間で有線方式及び無線方式のうち少なくとも一方の方式によって情報の通信が可能となるように構成されている。電源部56は、電子装置EQPに電力を供給するための電源が配置されている。電源部56としては、例えば電池やバッテリー等が挙げられる。
【0024】
次に、上記のように構成された電子装置EQPの動作を説明する。
表示部検出部52bは、タッチパネルTP上の接触位置を検出し、接触位置を示す情報を制御部51に出力する。制御部51は、当該接触位置に表示された識別表示に対応する処理を実行する。例えば、操作者がタッチパネルTPのうち不図示の表示領域31に重なる部分に接触した場合、制御部51は当該表示領域31に対応する処理を行う。
【0025】
姿勢検出部52cは、自装置の筐体FLの姿勢を検出し、検出した姿勢を示す情報aを制御部51に出力する。制御部51は、姿勢検出部52cから入力された姿勢を示す情報に基づいて、表示部DPにおける表示の向きを重力方向となるように切り替えるように制御する。また、姿勢検出部52cは、姿勢を示す情報aを制御部51の後述する判定部51cに出力する。
【0026】
動き検出部52dは、自装置の筐体の動きを検出し、検出した動きを示す情報mを制御部51の後述する抽出部51aに出力する。
接触検出部SD1〜SD4は、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出し、検出した接触分布を示す情報sを制御部51の後述する判定部51cと接触面積算出部51gとに出力する。
【0027】
撮像部IMGは、制御部51からの撮像を制御する制御信号に基づき、電子装置EQPの外部の被写体を撮像し、撮像により得られた画像データを生成し、その画像データを制御部51に出力する。
【0028】
制御部51は、撮像部IMGから取得した画像データを記憶部54に記憶させる。
制御部51は、記憶部54に記憶された画像データを読み出し、読み出した画像データを表示部DPに出力し、表示部DPに画像として表示させる。また、制御部51は、記憶部54に記憶されたアプリケーションのプログラムを読み出し、そのプログラムを実行することにより、プログラムにより定められた所定の画像を表示部DPに表示させる。
制御部51は、通信部55を介して入力された画像データを表示部DPに出力し、表示部DPに画像として表示させる。
【0029】
また、制御部51は、記憶部54に記憶された音声データを読み出し、読み出した音声データを音声出力部53bに出力し、音声出力部53bから音声を出力させる。
また、制御部51は、通信部55を介して、外部の機器との間でこれら画像データ及び音声データを含むデータの通信を行うように制御する。
制御装置CONTでは、操作者の操作に基づいて、これらの出力、通信を行わせる。
【0030】
図4は、制御部51のブロック構成図である。制御部51は、抽出部51aと、補正部51cと、判定部51bと、表示制御部51dと、計数部51eと、推定部51fと、接触面積算出部51gと、利き手推定部51hとを備える。
抽出部51aは、動き検出部52dから入力された動きを示す情報mに基づいて、当該動きの特性を示すリズム情報rを抽出し、抽出したリズム情報rを補正部51bに出力する。
【0031】
具体的には、例えば、抽出部51aは、横軸を時間とし、縦軸を所定の時間内で重力方向(以降、z方向とする)に動いた際の位置としたときに、その位置を時間方向に繋いだ曲線を1つの波と捉え、その波の周波数と、振幅と、位相とをリズム情報rの1つとして抽出する。
同様に、抽出部51aは、横軸を時間とし、縦軸を所定の時間内で緯線と水平方向(以降、x方向とする)に動いた際の位置としたときに、その位置を時間方向に繋いだ曲線を1つの波と捉え、その波の周波数と、振幅と、位相とをリズム情報rの1つとして抽出する。
【0032】
なお、リズム情報rは、電子装置EQPの動きの軌跡がフーリエ変換されることにより得られる情報であってもよい。
【0033】
判定部51bは、接触検出部SD1〜SD4から入力された接触分布を示す情報sに基づいて、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定する。また、判定部51bは、判定結果を示す情報hを補正部51cと計数部51eと接触面積算出部51gとに出力する。
【0034】
判定部51bの判定方法について、以下、具体例を用いて説明する。例えば、操作者が左手で電子装置EQPを握る際に、接触検出部SD4の面に左手の人差し指から小指までの4指をあてて握る場合には、人差し指は側面Fd寄りの接触検出部4に接触し、小指は側面Fb寄りの接触検出部4に接触する。
【0035】
逆に、操作者が右手で電子装置EQPを握る際に、接触検出部SD4の面に右手の人差し指から小指までの4指をあてて握る場合には、人差し指は側面Fa寄りの接触検出部4に接触し、小指は側面Fd寄りの接触検出部4に接触する。
人指し指と小指の太さは人指し指の方が太いので、人指し指による接触面積は、小指接触面積より大きくなる。判定部51bは、このことを利用して、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定する。
【0036】
具体的には、判定部51bは、接触検出部SD1〜SD4のうちから、接触分布から4つの指が接触している接触検出部を抽出する。以下の説明では、判定部51bは、4つの指が接触している接触検出部として、接触検出部SD4が抽出されたこととして説明する。
判定部51bは側面Fd寄りの指の接触面積と、側面Fa寄りの指の接触面積とを算出する。判定部51bは、側面Fd寄りの指の接触面積が側面Fa寄りの指の接触面積よりも大きい場合、左手で自装置が握られたと判定する。反対に、判定部51bは、側面Fa寄りの指の接触面積が側面Fd寄りの指の接触面積よりも大きい場合、右手で自装置が握られたと判定する。
【0037】
判定部51bは、他の接触検出部SD1〜SD3が抽出された場合にも、同様にして、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定することができる。
なお、判定部51bは、人差し指と小指の接触面積を比較することにより右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定したが、これに限らず、他の指による接触面積同士を比較することにより、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定してもよい。
【0038】
補正部51cは、判定部51bによる判定結果に基づき、抽出されたリズム情報rを補正し、補正したリズム情報r´を記憶部54に記憶させる。具体的には、例えば、補正部51cは、判定結果が左手で自装置が握られたというものである場合、抽出されたリズム情報rのうち、x方向の位置変化の正負を逆転させる。これにより、制御部51は、右手で自装置が動かされた場合と、左手で自装置が動かされた場合とで、その動きの軌跡が、操作者の身体の中心軸に対して線対称になっていれば、同じ動きであると判定することができる。
【0039】
表示制御部51dは、判定部51bによる判定結果に基づき、表示部DPにおける画像の表示方法を変更する。具体的には、表示制御部51dは、判定部51bから取得した判定結果hが、右手で自装置が握られたという判定結果の場合、表示部DPのアプリケーションの表示を右手で操作がしやすい右手用の表示に切り替える。一方、表示制御部51dは、判定部51bから取得した判定結果hが、左手で自装置が握られたという判定結果の場合、表示部DPのアプリケーションの表示を左手で操作がしやすい左手用の表示に切り替える。
【0040】
一例としては、表示制御部51dは、判定部51bによる判定結果に基づき、撮像部IMGのシャッターを開けるレリーズボタンの表示部DPにおける位置を変更する。具体的には、例えば、右手で自装置が握られたという判定結果の場合、表示制御部51dは、接触検出部から接触分布を示す情報sを取得し、右手の親指が接触した位置を算出する。表示制御部51dは、その右手の親指が接触した位置から所定の距離範囲内であって、表示部DP内の位置にレリーズボタンを表示させる。
【0041】
そして、操作者は、タッチパネルTP表面上の位置であって表示部DPにレリーズボタンが表示された位置の真上の位置を、右手の親指でタッチすることにより、撮像部IMGに被写体を撮像させることができる。これにより、右手で握った場合と左手で握った場合とで、それぞれの親指の近くに、撮像部IMGのレリーズボタンが表示されるので、操作者は電子装置EQPを握った際の握りを変えずに、親指をレリーズボタンが表示される位置に移動させることにより、容易にレリーズボタンを押すことができる。
【0042】
計数部51eは、判定部51bによる判定結果に基づき、操作者が自装置に右手で接触した回数と左手で接触した回数をそれぞれ計数する。具体的には、計数部51eは、判定部51bが右手で握られたと判定した場合、計数部51eは、右手で接触した回数を示す情報を1増やす。判定部51bが左手で握られたと判定した場合、左手で接触した回数を示す情報を1増やす。
計数部51eは、所定の時間が経過したか否か判定し、所定の時間が経過していた場合、
右手で接触した回数を示す情報と、左手で接触した回数を示す情報とを推定部51fに出力する。
【0043】
推定部51fは、右手で接触した回数と左手で接触した回数とを比較することにより、操作の際に良く使う手を推定する。具体的には、推定部51fは、所定の時間が経過した場合、右手で接触した回数が左手で接触した回数より多い場合には、右手を操作の際に良く使う手と推定する。一方、左手で接触した回数が右手で接触した回数より多い場合には、右手を操作の際に良く使う手と推定する。推定部51fは、推定した操作の際に良く使う手を示す情報を記憶部54に記憶させる。また、推定部51fは、推定した操作の際に良く使う手を示す情報を不図示の外部装置に出力する。
【0044】
接触面積算出部51gは、接触検出部SD1〜SD4により検出された接触分布に基づき、操作者の手が筐体FLの側面と接している接触面積を算出する。具体的には、接触面積算出部51gは、接触検出部SD1〜SD4から取得した接触分布を示す情報sから、接触面積を算出し、算出した接触面積を示す情報を利き手推定部51hに出力する。
【0045】
続いて、利き手推定部51hが、自装置の操作者の利き手を推定する処理について説明する。利き手推定部51hは、次の2つの事項を利用して、自装置の操作者の利き手を推定する。まず1つ目の事項は、人間が無意識に電子装置EQPを握ったときに利き手で握った方が強く握ることである。2つ目の事項は、電子装置EQPが操作者に強く握られるほど、操作者の手が筐体FLの側面と接している接触面積が大きくなることである。
利き手推定部51hは、判定部51cによる判定結果と算出された接触面積とに基づき、右手で自装置が握られたときの接触面積と左手で自装置が握られた接触面積とを算出し、算出した各接触面積を比較することにより操作者の利き手を推定する。
【0046】
具体的には、利き手推定部51hは、接触面積が多くなれば、操作者が強く握っていることを意味するので、判定部51hは、右手で自装置が握られたときの接触面積と左手で自装置が握られた接触面積のうち、接触面積が大きい方を利き手と推定する。
利き手推定部51hは、推定した利き手を示す情報を記憶部54に記憶させる。また、利き手推定部51hは、推定した利き手を示す情報を不図示の外部装置に出力する。
【0047】
続いて、補正部51bの処理について、具体例を用いて説明する。
図5は、電子装置EQPが右手で握られて動かされた場合と、左手で握られて動かされた場合において、位置の変化と時間の関係を示した図である。図5(a)は、電子装置EQPが右手で握られて振り動かされた場合の軌跡が示されている。同図に示されたxz平面状で、電子装置EQPが1で示された矢印の位置に振り動かされた後に、2で示された矢印の位置に振り戻されたことが示されている。
【0048】
図5(b)は、図5(a)で示されたように電子装置EQPが動かされたときの、z方向の位置と時間との関係が示された図である。z方向の位置変化は、サイン波の一波長分の曲線で表される。
図5(c)は、図5(a)で示されたように電子装置EQPが動かされたときの、x方向の位置と時間との関係が示された図である。同様に、x方向の位置変化は、サイン波の一波長分の曲線で表される。
【0049】
図5(d)は、電子装置EQPが左手で握られて振り動かされた場合の軌跡が示されている。同図に示されたxz平面状で、電子装置EQPが1で示された矢印の位置に振り動かされた後に、2で示された矢印の位置に振り戻されたことが示されている。
【0050】
図5(e)は、図5(d)で示されたように電子装置EQPが動かされたときの、z方向の位置と時間との関係が示された図である。z方向の位置変化は、図5(b)と同じサイン波の一波長分の曲線で表される。
図5(f)は、図5(d)で示されたように電子装置EQPが動かされたときの、x方向の位置と時間との関係が示された図である。x方向の位置変化は、図5(c)と位相が180度反転したサイン波の一波長分の曲線で表される。
【0051】
電子装置EQPの動きの軌跡が、操作者の身体の中心軸に対して線対称になっているにも関わらず、図5(f)で示された曲線は、図5(c)で示された曲線と比べると位相が反転している。それゆえ、抽出部51aは、それらの2つの動きを別のリズム情報rとして抽出してしまう。
【0052】
図6は、補正部51bが、図5(f)で示された動きから抽出されるリズム情報rを補正する処理について説明するための図である。補正部51bは、x方向の位相180度を反転させて、位相0度に変換する。
これにより、補正部51bが、電子装置EQPが左手で動かされた場合に、そのリズム情報rのうちx方向の位相を反転させて、補正されたリズム情報r´を生成する。これにより、制御部51は、この補正されたリズム情報r´と、電子装置EQPが右手で動かされた場合に抽出されたリズム情報rとを比較することができるので、どちらの手によって動かされたかによらずに、リズム情報を比較することができる。
【0053】
なお、本実施形態では、補正部51bは、左手で動かされた場合におけるリズム情報rのうちx方向の位相を反転させたが、補正部51bは、右手で動かされた場合におけるリズム情報rのうちx方向の位相を反転させてもよい。
【0054】
図7は、本実施形態におけるリズム情報の補正の処理の流れを示したフローチャートである。まず、動き検出部52dが動きを検出する(ステップS101)。次に、抽出部51aはリズム情報を抽出する(ステップS102)。次に、接触検出部SD1〜SD4は、接触分布を検出する(ステップS103)。次に、判定部51bは、右手で握られたか左手で握られたか判定する(ステップS104)。
【0055】
判定部51bが左手で握られたと判定した場合(ステップS104 NO)、補正部51cがリズム情報を補正し(ステップS105)、ステップS106の処理に進む。一方、判定部51bが右手で握られたと判定した場合(ステップS104 YES)、補正部51cはリズム情報を記憶部54に記憶させる(ステップS106)。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
【0056】
以上、電子装置EQPが左手に握られて動かされた場合、制御部51は、動き検出部52dにより検出された動きから抽出したリズム情報を補正することにより、電子装置EQPが右手に握られて動かされた場合のリズム情報に変換することができる。これにより、制御部51は、自装置が操作者の左手に握られて動かされた場合に抽出されたリズム情報と、自装置が操作者の右手に握られて動かされた場合に抽出されるリズム情報と比較することができる。
【0057】
図8は、本実施形態におけるアプリケーションの表示を変更する処理の流れを示したフローチャートである。まず、接触検出部SD1〜SD4は、接触分布を検出する(ステップS201)。次に、判定部51bは、検出された接触分布に基づき、右手で握られたか左手で握られたか判定する(ステップS202)。判定部51bが右手で握られたと判定した場合(ステップS202 YES)、表示制御部51dは、表示部DPのアプリケーションの表示を右手の親指で操作がしやすい右手用の表示に切り替える(ステップS203)。一方、判定部51bが左手で握られたと判定した場合(ステップS202 NO)、表示制御部51dは、表示部DPのアプリケーションの表示を左手の親指で操作がしやすい左手用の表示に切り替える(ステップS204)。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
【0058】
以上、制御部51が接触分布から右手で握られたか左手で握られたか判定し、右手で握られた場合は、表示制御部51dは、右手で操作しやすいようにアイコンの位置が変更されたを表示部DPに表示させる。一方、左手で握られた場合は、表示制御部51dは、左手で操作しやすいようにアイコンの位置がカスタマイズされた左手用アプリケーションを表示部DPに表示させる。これにより、電子装置EQPを握った手に応じてアイコンが押しやすい位置に表示されるので、操作者は電子装置EQPを握ったまま、その握った手を使って容易にアプリケーションを操作することができる。
【0059】
図9は、本実施形態における利き手を判定する処理の流れを示したフローチャートである。まず、接触検出部SD1〜SD4は、接触分布を検出する(ステップS301)。次に、判定部51bは、右手で握ったか左手で握ったかを判定する(ステップS302)。次に、接触面積算出部51gは、接触面積を算出する(ステップS303)。
次に、利き手推定部51は、右手で握ったときの接触面積が大きいか否か判定する(ステップS304)。右手で握ったときの接触面積が左手で握ったときの接触面積より大きい場合(ステップS304 YES)、利き手推定部51は、右利きと推定する(ステップS305)。右手で握ったときの接触面積が左手で握ったときの接触面積より大きくない場合(ステップS304 NO)、利き手推定部51は、左利きと推定する(ステップS306)。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
【0060】
これにより、制御部51は、操作者が自装置を握った際の接触面積が大きい方を利き手と推定する。これにより、制御部51は、推定された利き手に応じて、所定の検索により得られた結果のうち、推定された利き手のものだけ表示するようにすることができるので、操作者が検索結果からその操作者の利き手のものだけ抽出する手間を省くことができる。
【0061】
なお、制御部51は、操作者により自装置が握られた際の接触面積について所定回数分平均された接触面積を、右手で自装置が握られた場合と、左手で自装置が握られた場合とで比較することによって、平均された接触面積が大きい方をその操作者の利き手を推定してもよい。また。制御部51は、操作者により自装置が握られた際の接触面積について所定回数分の接触面積の和を、右手で自装置が握られた場合と、左手で自装置が握られた場合とで比較することによって、接触面積の和が大きい方をその操作者の利き手を推定してもよい。
【0062】
図10は、本実施形態における操作の際に良く使う手を判定する処理の流れを示したフローチャートである。まず、接触検出部SD1〜SD4は、接触分布を検出する(ステップS401)。次に、判定部51bは、右手で握られたか左手で握られたか判定する(ステップS402)。判定部51bが右手で握られたと判定した場合(ステップS402 YES)、計数部51eは、右手で接触した回数を示す情報を1増やす(ステップS403)。判定部51bが左手で握られたと判定した場合(ステップS402 NO)、計数部51eは、左手で接触した回数を示す情報を1増やす(ステップS404)。
【0063】
計数部51eは、所定の時間が経過したか否か判定する(ステップS405)。所定の時間が経過していない場合(ステップS405 NO)、制御部51はステップS402の処理に戻る。一方、所定の時間が経過した場合(ステップS405 YES)、推定部51fは、右手で接触した回数が左手で接触した回数より多いか否か判定する(ステップS406)。
【0064】
推定部51fは、右手で接触した回数が左手で接触した回数より多い場合(ステップS406 YES)、右手を操作の際に良く使う手と判定する(ステップS407)。推定部51fは、右手で接触した回数が左手で接触した回数より多くない場合(ステップS406 YES)、左手を操作の際に良く使う手と判定する(ステップS408)。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
【0065】
以上、制御部51は、電子装置EQPが右手で接触した回数と左手で接触した回数のうち、接触した回数が多い方を操作の際に良く使う手と判定する。これにより、操作の際に良く使う手に応じて、制御部51は表示部DPのアプリケーションの表示を変更することができる。
【0066】
なお、制御部51は、記憶部54に記憶された操作者の利き手の情報に基づいて、外部から入力される情報を抽出してもよい、
例えば、制御部51は、操作者により表示部DPに表示されたブラウザ上で、ゴルフクラブを検索する入力がされた場合、記憶部54から操作者の利き手の情報を読み出す。例えば、操作者が左利きだった場合、制御部51は、左利き用のゴルフクラブを抽出し、表示部DPに左利き用のゴルフクラブの商品情報のみを表示させるようにする。これによって、ユーザの検索の手間を省くことができる。
【0067】
制御部51は、外部の表示装置に利き手の情報を出力することによって、タッチパネルを備える当該表示装置の表示を利き手に応じて変化させてもよい。これにより、表示装置の操作者が代わる毎に、タッチパネルをその運転手の利き手に合わせて変更することができるので、操作者が代わる毎に表示装置に操作者の利き手を設定する手間を省くことができる。
【0068】
例えば、電子装置EQPが車に備えられた通信部と通信することにより、電子装置EQPが車内に入ったと認識した場合、制御部51は、記憶部54から操作者の利き手の情報を読み出し、通信部55を介して、車の通信部に利き手の情報を送信する。車が備える制御部は、その利き手の情報に基づき、車が備えるタッチパネルを利き手に合わせて表示してもよい。
これにより、車の運転手が代わる毎に、その車が備えるタッチパネルをその運転手の利き手に合わせて変更することができるので、車の運転手が代わる毎に車に運転手の利き手を設定する手間を省くことができる。
【0069】
また、制御部51は、以下のようにしてもよい。制御部51は、通信部55を介して、同種の電子装置EQPであって他の電子装置から他の操作者が当該他の電子装置を握ったときの第2の接触分布の情報と、その操作者を識別する識別情報とを受け取る。
制御部51は、自装置が握られた際の第1の接触分布と、受け取った第2の接触分布とが同じだったら同じ握り方をしていたと判定し、自装置の操作者と他の操作者とを同じグループに属すると判定する。その場合、制御部51は、自装置の操作者の識別情報と受け取った識別情報とを同じグループに属する識別情報として記憶部54に記憶させる。
これによって、制御部51は、電子装置を同じ握り方で握った操作者を、グルーピングすることができる。
【0070】
同様にして、制御部51は、通信部55を介して、同種の電子装置EQPであって他の電子装置から他の操作者が当該他の電子装置を握ったときの第2の接触分布の情報と、当該他の電子装置が動いたときの第2の動き情報と、その操作者を識別する識別情報とを受け取る。
制御部51は、自装置が握られた際の第1の接触分布と、受け取った第2の接触分布とが同じで、かつ自装置が動いたときの第1の動き情報と、受け取った第2の動き情報とが同じである場合、自装置の操作者と他の操作者とを同じグループに属すると判定する。その場合、制御部51は、自装置の操作者の識別情報と受け取った識別情報とを同じグループに属する識別情報として記憶部54に記憶させる。
これによって、制御部51は、電子装置を同じ握り方で握っており、かつ同じ動かし方させた操作者を、グルーピングすることができる。
【0071】
また、本実施形態では、接触検出部SD1〜SD4が検出した接触分布から接触面積を算出し、その接触面積に応じて握ったときの握力を推定したが、これに限らず、入力部52が圧力センサを備えて、その圧力センサが握ったときの握力を検出してもよい。
【0072】
また、本実施形態の電子装置EQPの各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、電子装置EQPに係る上述した種々の処理を行ってもよい。
【0073】
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0074】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0075】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0076】
EQP…電子装置 FL…筐体 DP…表示部 SD…操作部 CONT…制御装置 PN…表示パネル TP…タッチパネル Fe…表示面 Fa〜Fd…側面 SD1〜SD4…接触検出部 IMG…撮像部 20…検出領域 51…制御部 51a…抽出部 51b…判定部 51c… 補正部 51d…表示制御部 51e…計数部 51f…推定部 51g…接触面積算出部 51h…利き手推定部 52…入力部 52b…表示部検出部 52c…姿勢検出部 52d…動き検出部 53…出力部 53b…音声出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置の筐体の動きを検出する動き検出部と、
前記検出された動きに基づき、該動きの特性を示すリズム情報を抽出する抽出部と、
自装置の筐体の側面に配置され、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出する接触検出部と、
前記接触分布に基づいて、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づき、前記抽出されたリズム情報を補正する補正部と、
を備えることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
画像を表示する表示部と、
前記判定部による判定結果に基づき、前記画像の表示方法を変更する表示制御部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記接触検出部により検出された接触分布に基づき、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触面積を算出する接触面積算出部と、
前記判定部による判定結果と前記算出された接触面積とに基づき、右手で自装置が握られたときの接触面積と左手で自装置が握られた接触面積とを算出し、算出した各接触面積を比較することにより前記操作者の利き手を推定する利き手推定部と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記操作者により自装置が触れられたときの圧力を検出する圧力検出部と、
前記判定部による判定結果と前記検出された圧力とに基づき、右手で自装置が握られたときの圧力と左手で自装置が握られた圧力とを算出し、算出した各圧力を比較することにより前記操作者の利き手を推定する利き手推定部と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子装置。
【請求項5】
前記判定部による判定結果に基づき、前記操作者が自装置に右手で接触した回数と左手で接触した回数をそれぞれ計数する計数部と、
前記右手で接触した回数と前記左手で接触した回数とを比較することにより、前記操作者が操作の際に良く使う手を推定する推定部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子装置。
【請求項6】
自装置の筐体の側面に配置され、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出する接触検出部と、自装置の筐体の動きを検出する動き検出部と、を備える電子装置が実行する補正方法であって、
前記検出された動きに基づき、該動きの特性を示すリズム情報を抽出する抽出手順と、
前記接触分布に基づいて、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定する判定手順と、
前記判定手順による判定結果に基づき、前記抽出されたリズム情報を補正する補正手順と、
を有することを特徴とする補正方法。
【請求項7】
自装置の筐体の側面に配置され、操作者により自装置が触れられたときに、前記操作者の手が前記筐体の側面と接している接触分布を検出する接触検出部と、自装置の筐体の動きを検出する動き検出部と、を備える電子装置のコンピュータに、
前記検出された動きに基づき、該動きの特性を示すリズム情報を抽出する抽出ステップと、
前記接触分布に基づいて、右手で自装置が握られたか左手で自装置が握られたか判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果に基づき、前記抽出されたリズム情報を補正する補正ステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−173857(P2012−173857A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−33393(P2011−33393)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】