説明

電線、ボイスコイル、電線結合装置、及び電線の製造方法

【課題】複数の単位電線を一体化して構成される、より信頼性の高い電線、又はこれを用いたボイスコイルを提供する。
【解決手段】それぞれが螺旋状に成形された複数の単位電線11〜14を結合させて電線10を構成する。各単位電線11〜14は、螺旋の径及びピッチが等しく、絶縁用の被膜を有し、かつ相互に識別し得る外観を有するものとする。さらに、電線10を用いてボイスコイルを構成し、ボイスコイルは複数のチャンネルに対応した各ボイスコイル部分を備え、電線10を構成する各単位電線11〜14により各ボイスコイル部分を構成するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の単位電線が結合して構成されている電線、該電線を用いて構成したボイスコイル、該電線の製造に適した電線結合装置、及び該電線の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高周波電流が導体を流れるとき、電流密度が導体の表面で高く、表面から離れるに従って低くなる表皮効果という現象が知られている。この現象に鑑み、従来、ボイスコイル用の電線として、相互に絶縁された複数の電線を1つにまとめて1本の電線に形成することにより電流容量を向上させたものが知られている。
【0003】
図9はこのような従来のボイスコイル用電線の一例を示す側面図である。この電線は、複数の単位電線91を撚り合わせて形成したものである。
【0004】
図10はボイスコイル用電線の他の例を示す断面図である。この電線は、複数の単位電線を撚り合わせたものではなく、複数の単位電線101を融着材料等102により接合して一体化することにより形成したものである。図11に示すように、このようなボイスコイル用電線111は、ボイスコイルボビン112上に巻回され、ボイスコイル113を形成する。
【0005】
図12はボイスコイルの従来の製造方法の一例を示す。融着層で被覆された複数の単位電線121が各ボビン122からローラ123を介して送り出され、束ね口124により束ねられ、塗布器125により溶剤が塗布されて仮接着され、巻回機等によりボイスコイルボビン126に対して巻回される。その後、融着層が硬化され、ボイスコイルが形成される。
【0006】
なお、図9のように複数の単位電線を撚り合わせて1本の電線を構成する場合には、ボイスコイルボビン126への巻回を行いながら、ボビン122及びローラ123を一体的に、矢印127のように、送り方向を軸として回転させればよい。あるいは、ボイスコイルボビン126の方を回転させるようにしてもよい。なお、図9〜図12で示したような技術は、たとえば特許文献1において開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−221651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述図10の複数の単位電線を接合して構成したボイスコイル用電線によれば、ボイスコイルボビンに巻回した場合、ボイスコイル用電線内部における巻回の内側と外側とで曲率の差があるため、電線内部で歪が生じ、接合した単位電線が分離してばらけたり、ほどけたりするおそれがある。
【0009】
また、上述図9の撚り合わせて一体化したボイスコイル用電線によれば、単位電線として金属製の単一線を用いた場合、撚り加工によって該単一線に負荷されるテンションや、屈曲による疲労によって切断する可能性が高い。したがって、同様に撚り加工で形成されるスピーカの綿糸線の製造等においては、ケプラー等の芯線に銅箔を巻き付けて強度を高めたものを単位電線として用いることにより、断線を防止するようにしている。
【0010】
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点に鑑み、複数の単位電線を一体化して構成される、より信頼性の高い電線を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため、第1の発明に係る電線は、それぞれが螺旋状に成形された複数の単位電線が結合して構成され、各単位電線は、螺旋の径及びピッチが等しく、かつ絶縁用の被膜を有することを特徴とする。
【0012】
第2の発明に係る電線は、第1発明において、各単位電線は相互に識別し得る外観を有することを特徴とする。
【0013】
第3の発明に係るボイスコイルは、第1又は第2の発明に係る電線により構成されたことを特徴とする。
【0014】
第4の発明に係るボイスコイルは、第3発明において、前記ボイスコイルは複数のチャンネルに対応した各ボイスコイル部分を備え、前記電線を構成する各単位電線により各ボイスコイル部分が構成されていることを特徴とする。
【0015】
第5の発明に係る電線結合装置は、それぞれが螺旋状に成形された複数の単位電線が順次導入され、導出されてゆく間に、各単位電線を、相互に徐々に近接させるように案内して結合させる案内面を具備することを特徴とする。
【0016】
第6の発明に係る電線結合装置は、第5発明において、前記案内面を回転又は振動させ、前記単位電線の結合を促進する手段を有することを特徴とする。
【0017】
第7の発明に係る電線結合装置は、第5又は第6発明において、各単位電線間の結合を強固にするための材料を各単位電線に供給し塗布する手段を有することを特徴とする。
【0018】
第8の発明に係る電線結合装置は、第5〜第7のいずれかの発明において、前記案内面は、前記単位電線の導出側から導入側にかけてテーパ形状に広がりかつ所定の曲率を有するラインの回転面により構成されていることを特徴とする。
【0019】
第9の発明に係る電線結合装置は、第5〜第8のいずれかの発明において、前記案内面に、前記各単位電線の導入及び導出を容易にするための、螺旋の溝又は畝状の構造を有することを特徴とする。
【0020】
第10の発明に係る電線製造方法は、複数の単位電線をそれぞれ螺旋状に成形する加工を行う螺旋加工工程と、螺旋状に形成された各単位電線を結合させ、1本の電線とする結合工程とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数の単位電線を一体化して構成される、より信頼性の高い電線、又はこれを用いたボイスコイルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係るボイスコイル用電線を示す斜視図である。
【図2】図1の電線を製造する様子を概念的に示す斜視図である。
【図3】図2の様子を異なる角度から見た様子を示す斜視図である。
【図4】図2における送出ボビン及びコイリングマシンの部分を拡大して示す斜視図である。
【図5】図2における結合機の断面斜視図である。
【図6】図5におけるスリーブの斜視図である。
【図7】図1の電線を適用したスピーカを示す断面斜視図である。
【図8】図7における振動板、ボイスコイル、錦糸線、及び端子間の関係を示す斜視図である。
【図9】従来のボイスコイル用電線の一例を示す側面図である。
【図10】従来のボイスコイル用電線の他の例を示す断面図である。
【図11】従来のボイスコイルの断面図である。
【図12】従来のボイスコイルの製造方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係るボイスコイル用電線を示す斜視図である。図中の10はスピーカのボイスコイル用の電線、そして11〜14は電線10を構成する単位電線である。電線10は、螺旋状に加工され、絶縁用のワニスにより被服された4本の単位電線11〜14を結合させて形成されたものであり、4チャンネルに対応することができるようになっている。単位電線11〜14のそれぞれに使用されているワニスは相互に異なる色で着色されており、電線10により電気回路を構成する際に、単位電線11〜14は目視により相互に識別することができるようになっている。単位電線11〜14は、等しい螺旋の径及びピッチを有する。
【0024】
図2は図1の電線を製造する様子を概念的に示す斜視図である。図3はこの様子を異なる角度から見た様子を示している。図中の20はそれぞれに巻回されている単位電線11〜14を送り出す4つの送出ボビン、30は各送出ボビン20から送り出される直線状の単位電線11〜14をそれぞれ螺旋状に加工するコイリングマシン、40は螺旋状に加工された単位電線11〜14を結合させる結合機、そして50は単位電線11〜14が結合して構成された電線10を巻き取る巻取りボビンである。
【0025】
図4は送出ボビン20及びコイリングマシン30の部分を拡大して示す斜視図である。コインリングマシン30は、送出ボビン20から送出される単位電線11、12、13、又は14を送る線送りロール31、線送りロール31により送られてくる単位電線11、12、13、又は14を協働して螺旋状に加工する芯金32及び曲げロール33、並びにこの螺旋加工に際し、螺旋ピッチを決定するピッチツール34を備える。
【0026】
図5は結合機40の断面斜視図である。結合機40は、同図に示すように、螺旋状に加工された単位電線11〜14を相互に結合させるための貫通孔41及びスリーブ42を備える。貫通孔41及びスリーブ42は、螺旋加工された単位電線11〜14が貫通孔41及びスリーブ42に順次導入され、導出されてゆく間に、各単位電線11〜14を相互に徐々に近接させるように案内して結合させる作用を有する。
【0027】
貫通孔41は、単位電線11〜14が導入される側において大きな径で開口した導入側開口部41a、及び結合した単位電線11〜14が巻取りボビン50へ向けて導出される側において開口部41aよりも小さな径で開口した導出側開口部41bを有する。貫通孔41の内壁は、導出側開口部41bから導入側開口部41aにかけてラッパ状に拡がるような回転面により構成される。貫通孔41は導入側開口部41aから導出側開口部41bにかけて先細りとなっているが、貫通孔41の軸方向断面に現れる壁面のラインは曲率を有しており、細くなってゆく割合は、導入側開口41aに近いほど大きく、排出側開口41bに近いほど小さくなっている。スリーブ42は貫通孔41の導入側開口41aから中ほどにかけて、貫通孔41に嵌合した、中空円錐台の側壁のようなかたちで設けられる。スリーブ42も、貫通孔41と同様に、導入側開口41aに近いほど大きな率で開く曲率を有する。
【0028】
図6はスリーブ42の斜視図である。同図に示すように、スリーブ42は導入側開口部41a側から導入される螺旋加工された単位電線11〜14を徐々に束ねて結合させてゆくことができるように、先細りになった管のような形状を有する。スリーブ42は、その外壁面が貫通孔41の壁面に対して微小間隙を介して対抗するように、貫通孔41と同様の曲率を有する。スリーブ42には、その中ほどから、先細りになった端部にかけて、複数の孔42aがほぼ均一に設けられる。
【0029】
結合機40はまた、図5に示すように、貫通孔41及びスリーブ42間の間隙に融着材を供給するための供給室43を有する。供給室43及び貫通孔41間には複数の連通孔44が設けられる。連通孔44を介し、供給室43内の融着材を、貫通孔41に供給することができるようになっている。貫通孔41における連通孔44の開口部は丁度、スリーブ42の孔42aが設けられている部分に対向している。これにより、貫通孔41に供給される融着材は、孔42aを経てスリーブ42内へ送られ、スリーブ42内を通過する単位電線11〜14に塗布されるようになっている。
【0030】
結合機40はさらに、スリーブ42内を通過する各単位電線11〜14の結合を促進するようにスリーブ42を回転又は振動させる図示していない手段を備える。回転方向や振動方向として、各単位電線11〜14の螺旋の巻き方向に応じ、結合を促進するような方向を選択することができる。
【0031】
この構成において、電線10を製造するに際しては、各送出ボビン20から順次送られる単位電線11〜14をコイリングマシン30が螺旋状に加工し、螺旋加工された単位電線11〜14を結合機40が束ねて結合し、結合された単一電線11〜14を、電線10として巻取りボビン50が巻き取ってゆく。その際、各コイリングマシン30は、線送りロール31により各送出ボビン20から単位電線11〜14を引き出して芯金32及び曲げロール33間に供給し、芯金32及び曲げロール33により螺旋状に成形し、ピッチツール34により螺旋ピッチを決定する。これにより、等しい径及びピッチの螺旋加工を各単位電線11〜14に対して施してゆく。
【0032】
螺旋加工された各単位電線11〜14は、結合機40に対し、導入側開口部41a側から順次導入される。結合機40は、導入されてくる単位電線11〜14を順次、スリーブ42を回転又は振動させながら、スリーブ42により束ねて結合させる。その際、結合を強固にするための融着材が、供給室43からスリーブ42内に供給される。供給される融着材は、束ねられつつある単位電線11〜14に対して塗布又は散布されることになる。結合した単位電線11〜14は順次、巻取りボビン50により巻き取られ、導出側開口41bから導出されてゆく。この間、塗布又は散布された融着材は、結合機40の内部又は外部において乾燥させる。融着材が乾燥した単位電線11〜14は、電線10として、巻取りボビン50により巻き取られる。
【0033】
図7は電線10を適用したスピーカを示す断面斜視図である。図中の61は音波を放出する振動板、62は振動板61に固定されたボイスコイルボビン、63はボイスコイルボビン62上に形成されたボイスコイル、64〜66は磁気回路を構成し、ボイスコイル63に対して磁束を付与するヨーク、マグネット、及びプレートである。ボイスコイル63は電線10により構成され、4チャンネルに対応した4つのボイスコイル部分を備える。各ボイスコイル部分はそれぞれ、電線10を構成する各単位電線11〜14により構成されている。
【0034】
67はボイスコイル63に対して駆動信号を供給するための錦糸線、68は錦糸線67の一端に接続された端子である。ボイスコイル63から引き出された単位電線11〜14のプラス側及びマイナス側は、8本の錦糸線67に対してはんだ付けされる。
【0035】
図8は振動板61、ボイスコイル63、錦糸線67、及び端子68間の関係を示す斜視図である。同図に示すように、単位電線11〜14及び8本の錦糸線67は、はんだ付けされた後、はんだ付けされた部分が、接着剤により振動板61に固定され、シールドされる。
【0036】
スピーカの駆動時には、デジタルオーディオ信号を各チャンネルに分割したデジタル信号が、対応する単位電線11〜14に対し、端子68から各錦糸線67を介して、駆動信号として供給される。駆動信号によりボイスコイル63に発生する磁束は、ヨーク64及びプレート66間の磁束と協働し、振動板61を振動させる。これにより、駆動信号に応じた音声が出力される。その際、ボイスコイル63に供給される各チャンネルのデジタル信号は、振動板61から音声として出力されるときに合成され、アナログ信号に変調される。
【0037】
本実施形態によれば、従来の2層式による1チャンネルのボイスコイルと同様の構成により2層式で4チャンネルのボイスコイルを構成することができる。したがって、複数チャンネル分の回路を必要とするデジタルスピーカを安価に供給することができる。
【0038】
また、各単位電線は色分けされているので、チャンネル毎の接続を容易に行い、誤配線を防止することができる。また、通常、2層以上の多層巻きボイスコイルの場合、製造上の都合から、下層から上層に向かって巻き幅が狭くなるので、従来のように各層毎に各チャンネルを構成したとき、スピーカの磁気回路から受ける磁力がチャンネルによって異なり、厳密には各チャンネルで振幅運動に差が生じる。しかし、本実施形態によれば、各チャンネルのボイスコイル部分の巻き幅が等しく、各ボイスコイル部分が磁気回路からの磁力を均一に受けるので、振幅運動に差が生じるのを回避し、出力音に歪が生じるのを防止することができる。
【0039】
また、各単位電線について螺旋加工を施した後、各単位電線を撚り合わせることなく、結合させるようにしたため、従来の電線に比べ、生産性を向上させるとともに、単位電線間の結合を強固なものとし、信頼性を向上させることができる。したがって、本実施形態の電線を用いてボイスコイルを構成することにより、従来のボイスコイルに比べ、スピーカの耐入力性能を向上させることができる。
【0040】
したがって、次世代の複数チャンネルを必要とするデジタルスピーカの製造に有効であり、デジタルスピーカを安価に供給することができる。
【0041】
なお、本発明は上述実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができる。たとえば、上述においては、本実施形態の電線をボイスコイルに用いる場合について説明したが、本発明に係る電線は、これに限らず、他の種々の用途においても用いることができる。また、上述においては、各単位電線を色分けして識別することができるようにしているが、この代わりに、各単位電線に固有の文字、図形、記号、模様等を各単位電線に付することによって、各単位電線を識別することができるようにしてもよい。
【0042】
また、上述においては、結合機をボイスコイル用電線の製造に用いる場合について説明したが、本発明に係る結合機は、これに限らず、多種にわたる螺旋状複合線の製造を行うことができる。
【0043】
また、上述においては言及しなかったが、スリーブ42に内部に、供給室43から供給される融着材等を各単位電線なじませるための刷毛やブラシを設けるようにしてもよい。さらに、刷毛やブラシは着脱可能なものとするようにしてもよい。また、スリーブ42は電線10の仕上り寸法に応じて交換可能のものとしてもよい。また、スリーブ42の内壁には、単位電線の送りをスムーズにするために、螺旋状の溝又は畝のような凹凸構造を設けるようにしてもよい。特に、スリーブ42の内壁を回転させる場合に有効である。
【符号の説明】
【0044】
10:電線、11〜14,91,101,121:単位電線、20:送出ボビン、30:コイリングマシン、31:線送りロール、32:芯金、33:曲げロール、34:ピッチツール、40:結合機、41:貫通孔、41a:導入側開口部、41b:導出側開口部、42:スリーブ、42a:孔、43:供給室、44:連通孔、50:巻取りボビン、61:振動板、62,112,126:ボイスコイルボビン、63,113:ボイスコイル、64:ヨーク、65:マグネット、66:プレート、67:錦糸線、68:端子、102:融着材料等、111:ボイスコイル用電線、122:ボビン、123:ローラ、124:束ね口、125:塗布器。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが螺旋状に成形された複数の単位電線が結合して構成され、各単位電線は、螺旋の径及びピッチが等しく、かつ絶縁用の被膜を有することを特徴とする電線。
【請求項2】
各単位電線は相互に識別し得る外観を有することを特徴とする請求項1に記載の電線。
【請求項3】
請求項1又は2の電線により構成されたことを特徴とするボイスコイル。
【請求項4】
前記ボイスコイルは複数のチャンネルに対応した各ボイスコイル部分を備え、
前記電線を構成する各単位電線により各ボイスコイル部分が構成されていることを特徴とする請求項3に記載のボイスコイル。
【請求項5】
それぞれが螺旋状に成形された複数の単位電線が順次導入され、導出されてゆく間に、各単位電線を、相互に徐々に近接させるように案内して結合させる案内面を具備することを特徴とする電線結合装置。
【請求項6】
前記案内面を回転又は振動させ、前記単位電線の結合を促進する手段を有することを特徴とする請求項5に記載の電線結合装置。
【請求項7】
各単位電線間の結合を強固にするための材料を各単位電線に供給し塗布する手段を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の電線結合装置。
【請求項8】
前記案内面は、前記単位電線の導出側から導入側にかけてテーパ形状に広がりかつ所定の曲率を有するラインの回転面により構成されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の電線結合装置。
【請求項9】
前記案内面に、前記各単位電線の導入及び導出を容易にするための、螺旋の溝又は畝状の構造を有することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の電線結合装置。
【請求項10】
複数の単位電線をそれぞれ螺旋状に成形する加工を行う螺旋加工工程と、
螺旋状に形成された各単位電線を結合させ、1本の電線とする結合工程とを具備することを特徴とする電線の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−257781(P2010−257781A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−106932(P2009−106932)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(508209990)J&Kカーエレクトロニクス株式会社 (98)
【Fターム(参考)】