靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメント、その透湿性エレメントを備えたソール、およびそのソールを備えた靴
実質的に少なくとも1つの大きい貫通孔(12、512)を定める支持フレーム(11,211,311,411)と、
防水性で、かつ透湿性であり、支持フレーム(11,211、311、411)上に配置されて少なくとも大きい貫通孔(12、512)を覆う薄膜(17、117)と、
支持フレーム(11、211、311、411)と薄膜(17,117)との間に配置されて少なくとも大きい貫通孔(12、512)を覆う、薄膜に対する少なくとも1つの透湿性または多孔性の保護層(19)とを備え、
薄膜(17、117)および少なくとも1つの保護層(19)が、相互に、かつ支持フレーム(11,211,311,411)に、少なくとも周縁部で接合され、少なくとも1つの保護層(19)が、結合されるソールのトレッドと協働して、ソールの使用中に地面と接触可能である靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメント(10,210,310,410,510,610)。
防水性で、かつ透湿性であり、支持フレーム(11,211、311、411)上に配置されて少なくとも大きい貫通孔(12、512)を覆う薄膜(17、117)と、
支持フレーム(11、211、311、411)と薄膜(17,117)との間に配置されて少なくとも大きい貫通孔(12、512)を覆う、薄膜に対する少なくとも1つの透湿性または多孔性の保護層(19)とを備え、
薄膜(17、117)および少なくとも1つの保護層(19)が、相互に、かつ支持フレーム(11,211,311,411)に、少なくとも周縁部で接合され、少なくとも1つの保護層(19)が、結合されるソールのトレッドと協働して、ソールの使用中に地面と接触可能である靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメント(10,210,310,410,510,610)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメントに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、さらに、そのような透湿性エレメントを備えたソールに関し、またそのようなソールを備えた靴に関する。
防水性で、かつ透湿性(水蒸気を透過可能)であり、プラスチック材料で作られたソールを備えた靴は、ここ数年、知られてきた。
これらの目的は、発汗によって足に発生した水蒸気の脱出を可能にすることであるが、知られているように、この発汗は足とソールとの間の境界面でより大きい。
【0003】
ソールのこのタイプの重要な実施例は、イタリア特許第1282196号に開示されている。
この特許に開示されたソールは、防水性で、透湿性の材料で作られた薄膜を備えた中間ソールで構成され、かつ耐加水分解性、撥水性、透湿性および/または多孔性の材料の下保護層に結合され、そして多孔性エラストマーで作られたトレッドが中間ソールにその外周に沿って密閉して接合されている。
【0004】
イタリア特許第1293474号は、上述のソールの技術的展開を開示している。
この特許は、コストを減らし、製造精度を上げることができる特別の製造方法で作られたソールを開示する。
そのようなソールは、多孔性プラスチック材料で作られた部分によって構成されたモールドインサートの上にオーバーモールドされるトレッドによって構成され、
その上には、防水性で透湿性の材料で作られたフェルトと薄膜が強固に固定されている。
【0005】
そのような薄膜は、その周辺に沿って密閉して多孔性プラスチック材料で作られた部分に接合され、実際には中間ソール部分として作用し、薄膜の位置(透湿部位)に対応する部位の足のための支持機能(トレッドと協働して)を有する。
大抵、インサートは、ソールの前部分を占める寸法を持ち、足が最も汗をかく部位に対応する1つである。
【0006】
オーバーモールドされたトレッドはそのようなインサートに複数の孔を有する。
しかしながら、水蒸気の排出のための部位は、トレッドや、インサートの孔の数および面積によって制限され;フェルトに孔を開けることによって薄膜を台無しにするかもしれないという、指摘の対象物の浸入(penetration)を避けるために、それらの径を小さく維持しながら、この排出面積を増加させるためには、孔の数を増やす必要がある。
【0007】
1つの解答は、例えば、国際出願WO2004/028284に、同じ出願人によって示されている。
この解答は、ソールを用い、このソールには支持層があり、拡散的に多孔性か、他の透湿性の大きな部分を備え(例えば、ソールの長さに実質的に相当する寸法を有し);フェルトと、防水性で透湿性の材料で作られた薄膜はそのような大きな部分の上に配置される。そのような支持層は、例えば、ソールが備えられる靴の組立インソールによって形成される。
【0008】
支持機能を備えた中間ソールは支持層の大きな部分に対して周辺で成型され(組立インソール)、トレッドが順に周辺でオーバーモールドされ、トレッドは地面に接触するスタッドを含み、このスタッドは支持層に直接オーバーモールドされる。
しかしながら、この解答は、構成を極めて異にする(技術的要求次第で)、透湿性で防水性のソールを備えた靴の製造における融通性に関しては理想的ではない。
【0009】
スポーツや競技会の靴から水蒸気の排出を増加させる問題に対する、もう1つの解答は、Adidas International B.V.による米国特許第6,817,112号に開示された1つである。
この文献は、支持層で構成されたソールを開示し、この支持層は実質的に全ソールにわたり、複数の拡散的な多孔性部位を有する。
拡散的な多孔性のインナーソールは、支持層の上に配置される。
【0010】
その層は、衝撃吸収中間ソールの2つの異なる部分、すなわち、それぞれ前部分と後部分を支持する。
支持層の機能は、ソールの様々な部品が一緒に存在し、アッセンブリの構造的接続を構成するのを可能にすることである。
支持層の中央部分は、中間ソールと結合されず、ソールの外側に直接接続された、いくつかの拡散的な多孔性部位を有する。
【0011】
拡散的な多孔性部位の他の部位は、支持層の前・後に配置でき、この場合、中間ソールは、そのような部位に、大きな孔(この表現は、少なくともcm2のオーダーの孔を示すのに用いられる)を有し、靴の外側に接続可能にする。
トレッドは、中間ソールの下に結合される。
中間ソールは、拡散的な多孔性部位の、地面からの正しい距離を保障するために、ある高さを有し、そのような部位は、事実は地面に触れてはならないが、実際は靴用の換気口に対応し、それらの機能を遂行できるように塞いではならない。
【0012】
さらに、そのような拡散的な多孔性部位は、靴への液体の流入を防止するに十分に地面から上げられなければならない。
しかしながら、このタイプのソールは、きわめて特別であり、それは、このソールを、地面から特別に上げられたタイプの靴のためのみ使用でき、また液体の内部への浸入(internal penetration)の危険のために雨季に使用できないからである。
【0013】
しかしながら、そのような拡散的な多孔性部位に結合される、登録商標“Gore-Tex”薄膜の使用は、オプションとして提供される。
実際には、上で引用した特許に開示されたタイプの靴では、薄膜を簡便に使用することは不可能である。それは、そのような薄膜はきわめてデリケートであり、いかなる破損も抑えるよう努めるために、地面からかなりの距離に配置され、指摘された硬い対象物との接触を回避するためである。
【0014】
さらに、注目されるべきことは、引用された特許の内容が、如何に薄膜を配置するか、薄膜に対し横からの液体の上昇を防止するために如何に密閉を供するかについて沈黙していることであり、これらの特徴が防水を保障するための基本であることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明のねらいは、知られたタイプで述べられた問題を解決する、防水性で、透湿性の靴用ソールを提供することである。
このねらいの内で、本発明の目的は、透湿性で防水性のソールを簡単にかつ安価に構成できる、透湿性エレメントを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、相互に異なる形状で技術的特徴を有し、かつ水蒸気を排出する大きな領域を有する、透湿性で防水性のソールを構成できる、透湿性エレメントを提供することである。
【0016】
本発明のもう一つの目的は、透湿性で防水性のソールを簡単にかつ安価に構成でき、かつデザインの柔軟性を許す透湿性エレメントを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、簡単にかつ安価に製造でき、かつその構成に極度の柔軟性がある、透湿性で防水性のソール、および前記ソールを備えた靴を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
このねらい、およびこれらや以下でより明らかになる他の目的は、靴用ソールの構成に用いられる、透湿性の靴用エレメントによって達成される。
すなわち、靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメントであって、
実質的に少なくとも1つの大きな貫通孔を定める支持フレームと、
防水性で、かつ透湿性であり、前記支持フレーム上に配置されて少なくとも前記大きい貫通孔を覆う薄膜と、
【0018】
前記支持フレームと薄膜との間に配置されて少なくとも前記大きい貫通孔を覆う、前記薄膜に対する少なくとも1つの透湿性または多孔性の保護層とからなり、
前記前記薄膜および前記少なくとも1つの透湿性または多孔性の保護層が、相互に、かつ前記支持フレームに、少なくとも周縁部で接合され、前記少なくとも1つの保護層が、結合されるソールのトレッドと協働して、前記ソールの使用中に地面と接触可能としたことを特徴とする靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメントである。
【0019】
本発明は、上述のごとく、透湿性エレメントを備えたことを特徴とする靴用ソールを含み、該ソールには、防水性で、透湿性の薄膜がソールの少なくとも1つの構成の周辺に密閉して接合され、前記少なくとも1つの大きい孔の周囲から水が上昇するのを避けるのが有利である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の更なる特徴および利点は、そのいくつかの好ましいが、特定しない実施態様の説明から、さらに明らかになるであろう。以下、添付図面において、限定しない実施例で図解される。
【0021】
【図1】本発明による透湿性エレメントの一部分の概略横断面図である。
【図2】本発明による透湿性エレメントを構成する積層パックの断面図である。
【図3】図2に関する積層パックの変形の断面図である。
【図4】図1に関する透湿性エレメントの代替実施態様の図である。
【図5】図1に関する透湿性エレメントのもう1つの代替実施態様の図である。
【図6】図1に関する透湿性エエメントのもう1つの代替実施態様の図である。
【図7】図1の透湿性エレメントの底面図である。
【図8】本発明による透湿性エレメントを用いるソールの一部の分解斜視図である。
【図9】本発明による透湿性エレメントを用いるソールの側面図であり、図8に示されたソールの構成要素を備えている。
【図10】図8に示されたソールの構成要素を備えたソールの一部分の断面図である。
【図11】本発明による透湿性エレメントを用いるソールのもう1つの実施例の断面図である。
【図12】本発明による透湿性エレメントを備えたソールを用いる靴の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
各図に関して、本発明による透湿性エレメントは、全体を符号10によって示される。
そのような透湿性エレメントは支持フレーム11を備え、この支持フレームは、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、射出成型されたゴム(TR)、熱可塑性ゴムなどのプラスチック材料で作られ、それらの長さは、結合されるソールの長さに実質的に相当する。
【0023】
支持フレーム11は、少なくとも1つの大きい貫通孔12の範囲を定め、この実施態様では、前記支持フレーム11が2つの大きい貫通孔12、すなわち、それぞれ大きい前孔12aと大きい後孔12bとの範囲を定め、前足およびかかとの部位に対応する(図7に示されるごとく)。
【0024】
特に、この実施態様では、支持フレーム11は、周辺部分13によって大きい貫通孔12の範囲が定められ、また構造的グリッド14によって周辺部分13と一枚岩となり、大きい貫通孔12を形成する部位に配置される;実際には、構造的グリッド14は、大きい貫通孔12を複数の大きい貫通領域15に分割する。
機能層のパック16は、大きい貫通孔12に重ね合わせられて覆い、支持フレーム11の上に配置される。
パック16の周縁部は、支持フレーム11の周辺部分13と部分的に重なる。
【0025】
パック16は、薄膜17によって形成され(図2にはっきりと示されるように)、この薄膜は、例えば、登録商標“Gore-Tex”として商業的に知られたタイプの、防水性で、かつ透湿性であり、それを支持するメッシュ18と結合される(例えば、積層によって);他の実施態様では、そのようなメッシュを除いても良い。
【0026】
使用可能な他の防水性で、かつ透湿性の薄膜は、例えば、その一つはイタリア特許第01317372号に開示され、少なくとも、親水性ポリマーで作られた1つの薄膜を備えた積層物品で構成され、複合材料の繊維によって形成された支持部に連結される。
【0027】
パック16は、薄膜17の下方に、そのような薄膜の保護層19を備えている。
そのような保護層19は、透湿性または多孔性にでき、支持フレーム11と薄膜17との間に配置され、大きい貫通孔12を覆う。
保護層19は、浸水(penetration)と、地面との接触による磨耗(wear)とに対する抵抗について特徴を有し、この実施態様では細かいメッシュによって構成される。
【0028】
そのようなメッシュは、ナイロンで作られるが、他のプラスチック材料または金属材料[例えば、ケブラー(Kevlar)]など、他の材料で簡便に作ることもできる。
保護層19は、例えば、皮革または同等の材料のような透湿材料でも作ることができる。
【0029】
図3は、パック16の変形を示す図であり、符号116で示されている。ここでは、追加の透湿性または多孔性120が備えられ、保護層119(メッシュ)と薄膜117(メッシュ118に積層された)との間に配置され、例えば、フェルトまたは類似の衝撃吸収特性を持つ他の材料によって構成される。
このパック16は、技術的要件次第で、他の層から構成できることは明らかである。
【0030】
パック16の層は、少なくともそれらの周縁部で、例えば、次の技術:
裁縫、接着、ヒートシール、超音波溶着、高周波溶着
の1または2以上の手段によって相互に接合される。
そのような層は、中央部位で相互に接合されてもよい。例えば、点接着でそのようなパックの透湿性に妥協することをさけるために。
支持フレーム11は、また、少なくともその周辺部13でパック16に接合される。
【0031】
特に、この実施態様では、フレーム11は、同じく構造的グリッド14に対応する部分によって、パック16に接合されている。
この接続は、例えば、パック16に支持フレーム11を成型すること、実際にはインサート成型すること(forming a molding insert)によって与えられる。より詳細に述べると、以下のごとくである。
また、その接続を、接着、ヒートシール、超音波溶着、高周波溶着などの他の方法によって、与えることができる。
【0032】
この実施態様では、例えば、地面と接触するスタッド(studs)22が構造的グリッド14から突き出す。
支持フレーム11は、実は、透湿エレメント10で構成されるソールのトレッドを、少なくとも一部、形成する。
そのようなトレッド部分は、支持フレーム11(実質的には、構造的グリッド14)の部品全体で与えられる。透湿エレメント10が靴のソールを構成するときに、地面と接触しているか、または靴の使用者の重さによって課せられた変形により地面に接触状態に配置される。
【0033】
保護層19が耐磨耗性を有しているので、靴の使用者の重さによって課せられた変形により、地面(特に、平らでない地面の場合)に接触してもよく、完全な状態に対するリスクが無く、透湿性効果の制限が無いことを強調することが重要である。
薄膜によって保障された不透過性は、水、ほこりおよび湿気の上昇を防止する。
この方法で、異なる高さ、非常に薄いものと厚いものとの両方を有するソールを提供することが可能である。
【0034】
他の実施態様では、図には示されていないが、透湿性エレメントは、構造的グリッド14を有しなくても、支持は支持フレームの周辺部分によって保障される。
この場合、保護層は、重さによる変形のために、地面にたびたび接触する。
透湿性エレメント10の変更(図には示されていない)が、そのようなフレームの全長に実質的に沿って形成された単一の大きい孔を備えてもよい点は、注目すべきである。
【0035】
パック16上に支持フレーム11を成型することに関しては、例えば、4つの異なる解決策に区別ことが可能である。
第1の解決策は、図1に示されたもので、パック16が支持フレーム11によって周辺で囲まれるが、そのようなパックの周縁部を重ねることなく;この場合、以下で明らかにされるように、透湿性エレメント10が対応するソールと結合されるときに、薄膜17を周辺で密閉しなければならない。
【0036】
密閉を異なる方法で、例えば、パックとそれを囲む構成要素との周縁部をまたぐように配置された密閉テープ(図には示されていない)によって、または、透湿性エレメントの下方または上方で、中間のソールの縁部の部分をオーバーモールドすること(overmolding)によって与えることができる。
【0037】
図4で示され、符号210によって表示された透湿性エレメントの第2の解決策では、パック216が支持フレーム211によって周辺で囲まれるが、そのようなパックの周縁部を重ねることがなく、そして第2の射出が、その後、パック216および周辺部分213の周縁部をまたぐ密閉ビード(sealing bead)221を与える.
図5で示され、符号310によって表示された透湿性エレメントの第3の解決策では、支持フレーム311が、パック316の周縁部を、サンドイッチのような方法で重ね、密閉ビード321を周辺部分313と一体に形成する。
【0038】
図6で示され、符号410によって表示された透湿性エレメントの第4の解決策では、パック416が支持フレーム411によって周辺を囲むが、そのようなパック416の周縁部を重ねない。
その後、シェル(shell)411aは、支持フレーム411の周辺部位でオーバーモールドされ、パック416および周辺部位413の周縁部をまたいで重ねるまで、サンドイッチのような方法で(ビード421を形成する)支持フレームを覆う。
この実施態様は、例えば2色の透湿性エレメントの実施態様の場合に実用的である。
【0039】
本発明による透湿性エレメントは、審美的にかつ機能的に異なるタイプのソールを構成するために用いられてもよく、便利である。
設計されたソールの技術的機能を実用的に供するすべての構成要素を、前記透湿性エレメントに適用することは、実際に、差し支えない。
【0040】
図10は本発明による透湿性エレメント10を用いるソール30の部分を断面で示し、図8はそのようなソールのいくつかの構成要素の分解斜視図である。
図9はソール30の側面図である。
ソールを防水可能で、かつ透湿可能にするために、薄膜17(または117)に対して横方向に浸入(infiltrations)があってはならない。
これを達成するために、薄膜17(または117)は、ソールの少なくとも1つ構成要素に周辺で密閉して接合される。
【0041】
そのようなソールの構成要素は、前に、図4、5および6に示された透湿性エレメントの実施例で述べたように、透湿性エレメント10自体の周辺フレーム11とすることができ、また、その密閉は、パック16をオーバーモールドすることによって生じてもよい。
【0042】
薄膜17(または117)も、他の方法で(図には示されていない)、例えば透湿性エレメント10の下方でトレッドをオーバーモールドし、大きな孔12の内周辺部位に突き出る密閉ビードを形成することによって密閉されてもよい。または、透湿性エレメント10の下または上で中間ソールをオーバ−モールドし、常に大きな孔12の内周辺部位にそれぞれ突き出るか、パック16の周縁部を重ねる密閉ビ−ドを形成することによって密閉されてもよい(密閉ビードを下方にオーバーモールドする場合、例えばメッシュ19とそれに直接接触する薄膜17とによって構成されたパック16を簡便に用いることは可能である)
【0043】
図10に示されたソール30(ソールの一部が、図8の分解図および図9の側面図にも示されている)は、透湿性エレメント10によって構成され(しかし、前に述べられ、参照番号210、310、410によって示された、いずれの変更例の使用も同じく可能である)、前記ソールのための捩り補剛インサート31がソール30の後方部分で下方部位に結合される。
【0044】
捩り補剛インサート(torsional stiffening insert)31は、どの大きい孔12も実質的に塞ぐことなく、透湿性エレメント10に固定される(実際に、それは後方の大きい孔12bを囲う)。
捩り補剛インサート31の下方には、実質的にソールの全長に沿って延び、大きい孔12を塞ぐことなく囲う第1衝撃吸収層32がある。
トレッド33は、衝撃吸収層32の下方に備えられ、実質的にソールの全長に沿って延び、衝撃吸収層32の外形が伴い、従って大きい孔12を塞ぐことなく囲う。
【0045】
透湿性エレメント10に対して上方部位に、およびそれと接触して拡散的多孔性第2衝撃吸収層34が備えられ、そして前記層に対して上方部位に第3衝撃吸収層35が備えられ、その上に、例えば、発泡高分子材料で作られた中底などのように拡散的に多孔性である。
大きい孔12で衝撃吸収スタッドをパック16の保護層と結合することが可能であり、その1つが図10に破線で概略的に示され、符号36によって指定され、そのようなスタッドが地面と接触する。
【0046】
そのようなスタッドを、例えば、構造的グリッド14と保護層(メッシュ)とにオーバーモールド成型できる。
要求によりここで挙げたものとは異なるものであっても、ソールを異なる層および構成要素で構成できることは、明白である。
層は要求により異なる厚みを有してもよい;添付図では、厚みは限定無しの表示である。
【0047】
捩り補剛インサートを持つか、持たない、そして有無透湿性エレメントの下方または上方に配置された衝撃吸収層を持つか、持たないソールを考え出すことは可能である。
実施例により、透湿性エレメント510を有し、その上に2つの連続する衝撃吸収層534および535;トレッド533を透湿性エレメント510の下方に直接備えた大きい孔512を囲い、それによって薄いソールを備えるソール530(図11参照)を製造することは可能である。
【0048】
この方法で構成できるソールを、様々な種類、スポーツタイプとウオーキングタイプの両方の靴を提供することは可能である。
符号640によって示された靴の部分は、図12での実施例の方法によって示される。
そのような靴は、インソールに縫い付けられ、ソール630と結合された上方部641を備える。
【0049】
ソール630は、透湿性エレメント610を備え、その下に第1の衝撃吸収層632とトレッド633とを備え、透湿性エレメント610の上に第2の衝撃吸収層634を備える。
第1衝撃吸収層632は、例えば、オーバーモールドによって備え、上方部614の下方部分を横に重なる。
前に述べたように、保護層19(119)を地面と接触して配置できる。
【0050】
メッシュ(または他の多孔性層)などの保護層の場合、その強度の観点では、メッシュ内に(または、孔の中に)時間がたてば蓄積するよごれと土を減らすためにブラシを使うことが可能であり;水で洗うことによって(ソールは防水性である)保護層の洗浄を助けることも可能である。
実施例の方法により、様々な衝撃吸収層を、発泡エチルビニルアセテート(EVA)、発泡ポリウレタン(PU)、発泡熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ラテックスフォーム(latex foam)などで作ることができる。
【0051】
再び、実施例の方法により、トレッドを、TPU,ゴム、EVA,射出成型したポリウレタン(TR)で作ることができる。
実際には、このように説明した本発明は、透湿性で防水性のソールの知られたタイプの製造において注目された問題を解決することが見出された。特に、本発明は、透湿性で防水性のソールを簡単にかつ安価に構成できる透湿性エレメントを提供する。
【0052】
この透湿性エレメントがさらに防水性であるために、水蒸気を排出するための大きな領域を有する防水性で透湿性のソールの極めて順応性のある製造を提供することが実際に可能である。
本発明による透湿性エレメントを、極めて多数のソールのタイプ、スポーツタイプからウオーキングタイプで使用でき、同時に大きな透湿面を保障する。
さらに、そのような透湿性エレメントは、異なる技術的特徴を有し、設計条件により使用できるエレメントを用いることによって、ソールを容易に構成できる。
【0053】
このように考えられた本発明は、多数の変形および変更を許容し、そのすべてが添付の請求項の範囲内であり、すべての詳細は、さらに他の技術的に等価のエレメントと置き換えてもよい。
実際には、使用された材料は、特定の用途に互換性がある限り、必要条件および技術の状態によりいずれでもよい。
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメントに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、さらに、そのような透湿性エレメントを備えたソールに関し、またそのようなソールを備えた靴に関する。
防水性で、かつ透湿性(水蒸気を透過可能)であり、プラスチック材料で作られたソールを備えた靴は、ここ数年、知られてきた。
これらの目的は、発汗によって足に発生した水蒸気の脱出を可能にすることであるが、知られているように、この発汗は足とソールとの間の境界面でより大きい。
【0003】
ソールのこのタイプの重要な実施例は、イタリア特許第1282196号に開示されている。
この特許に開示されたソールは、防水性で、透湿性の材料で作られた薄膜を備えた中間ソールで構成され、かつ耐加水分解性、撥水性、透湿性および/または多孔性の材料の下保護層に結合され、そして多孔性エラストマーで作られたトレッドが中間ソールにその外周に沿って密閉して接合されている。
【0004】
イタリア特許第1293474号は、上述のソールの技術的展開を開示している。
この特許は、コストを減らし、製造精度を上げることができる特別の製造方法で作られたソールを開示する。
そのようなソールは、多孔性プラスチック材料で作られた部分によって構成されたモールドインサートの上にオーバーモールドされるトレッドによって構成され、
その上には、防水性で透湿性の材料で作られたフェルトと薄膜が強固に固定されている。
【0005】
そのような薄膜は、その周辺に沿って密閉して多孔性プラスチック材料で作られた部分に接合され、実際には中間ソール部分として作用し、薄膜の位置(透湿部位)に対応する部位の足のための支持機能(トレッドと協働して)を有する。
大抵、インサートは、ソールの前部分を占める寸法を持ち、足が最も汗をかく部位に対応する1つである。
【0006】
オーバーモールドされたトレッドはそのようなインサートに複数の孔を有する。
しかしながら、水蒸気の排出のための部位は、トレッドや、インサートの孔の数および面積によって制限され;フェルトに孔を開けることによって薄膜を台無しにするかもしれないという、指摘の対象物の浸入(penetration)を避けるために、それらの径を小さく維持しながら、この排出面積を増加させるためには、孔の数を増やす必要がある。
【0007】
1つの解答は、例えば、国際出願WO2004/028284に、同じ出願人によって示されている。
この解答は、ソールを用い、このソールには支持層があり、拡散的に多孔性か、他の透湿性の大きな部分を備え(例えば、ソールの長さに実質的に相当する寸法を有し);フェルトと、防水性で透湿性の材料で作られた薄膜はそのような大きな部分の上に配置される。そのような支持層は、例えば、ソールが備えられる靴の組立インソールによって形成される。
【0008】
支持機能を備えた中間ソールは支持層の大きな部分に対して周辺で成型され(組立インソール)、トレッドが順に周辺でオーバーモールドされ、トレッドは地面に接触するスタッドを含み、このスタッドは支持層に直接オーバーモールドされる。
しかしながら、この解答は、構成を極めて異にする(技術的要求次第で)、透湿性で防水性のソールを備えた靴の製造における融通性に関しては理想的ではない。
【0009】
スポーツや競技会の靴から水蒸気の排出を増加させる問題に対する、もう1つの解答は、Adidas International B.V.による米国特許第6,817,112号に開示された1つである。
この文献は、支持層で構成されたソールを開示し、この支持層は実質的に全ソールにわたり、複数の拡散的な多孔性部位を有する。
拡散的な多孔性のインナーソールは、支持層の上に配置される。
【0010】
その層は、衝撃吸収中間ソールの2つの異なる部分、すなわち、それぞれ前部分と後部分を支持する。
支持層の機能は、ソールの様々な部品が一緒に存在し、アッセンブリの構造的接続を構成するのを可能にすることである。
支持層の中央部分は、中間ソールと結合されず、ソールの外側に直接接続された、いくつかの拡散的な多孔性部位を有する。
【0011】
拡散的な多孔性部位の他の部位は、支持層の前・後に配置でき、この場合、中間ソールは、そのような部位に、大きな孔(この表現は、少なくともcm2のオーダーの孔を示すのに用いられる)を有し、靴の外側に接続可能にする。
トレッドは、中間ソールの下に結合される。
中間ソールは、拡散的な多孔性部位の、地面からの正しい距離を保障するために、ある高さを有し、そのような部位は、事実は地面に触れてはならないが、実際は靴用の換気口に対応し、それらの機能を遂行できるように塞いではならない。
【0012】
さらに、そのような拡散的な多孔性部位は、靴への液体の流入を防止するに十分に地面から上げられなければならない。
しかしながら、このタイプのソールは、きわめて特別であり、それは、このソールを、地面から特別に上げられたタイプの靴のためのみ使用でき、また液体の内部への浸入(internal penetration)の危険のために雨季に使用できないからである。
【0013】
しかしながら、そのような拡散的な多孔性部位に結合される、登録商標“Gore-Tex”薄膜の使用は、オプションとして提供される。
実際には、上で引用した特許に開示されたタイプの靴では、薄膜を簡便に使用することは不可能である。それは、そのような薄膜はきわめてデリケートであり、いかなる破損も抑えるよう努めるために、地面からかなりの距離に配置され、指摘された硬い対象物との接触を回避するためである。
【0014】
さらに、注目されるべきことは、引用された特許の内容が、如何に薄膜を配置するか、薄膜に対し横からの液体の上昇を防止するために如何に密閉を供するかについて沈黙していることであり、これらの特徴が防水を保障するための基本であることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明のねらいは、知られたタイプで述べられた問題を解決する、防水性で、透湿性の靴用ソールを提供することである。
このねらいの内で、本発明の目的は、透湿性で防水性のソールを簡単にかつ安価に構成できる、透湿性エレメントを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、相互に異なる形状で技術的特徴を有し、かつ水蒸気を排出する大きな領域を有する、透湿性で防水性のソールを構成できる、透湿性エレメントを提供することである。
【0016】
本発明のもう一つの目的は、透湿性で防水性のソールを簡単にかつ安価に構成でき、かつデザインの柔軟性を許す透湿性エレメントを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、簡単にかつ安価に製造でき、かつその構成に極度の柔軟性がある、透湿性で防水性のソール、および前記ソールを備えた靴を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
このねらい、およびこれらや以下でより明らかになる他の目的は、靴用ソールの構成に用いられる、透湿性の靴用エレメントによって達成される。
すなわち、靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメントであって、
実質的に少なくとも1つの大きな貫通孔を定める支持フレームと、
防水性で、かつ透湿性であり、前記支持フレーム上に配置されて少なくとも前記大きい貫通孔を覆う薄膜と、
【0018】
前記支持フレームと薄膜との間に配置されて少なくとも前記大きい貫通孔を覆う、前記薄膜に対する少なくとも1つの透湿性または多孔性の保護層とからなり、
前記前記薄膜および前記少なくとも1つの透湿性または多孔性の保護層が、相互に、かつ前記支持フレームに、少なくとも周縁部で接合され、前記少なくとも1つの保護層が、結合されるソールのトレッドと協働して、前記ソールの使用中に地面と接触可能としたことを特徴とする靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメントである。
【0019】
本発明は、上述のごとく、透湿性エレメントを備えたことを特徴とする靴用ソールを含み、該ソールには、防水性で、透湿性の薄膜がソールの少なくとも1つの構成の周辺に密閉して接合され、前記少なくとも1つの大きい孔の周囲から水が上昇するのを避けるのが有利である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の更なる特徴および利点は、そのいくつかの好ましいが、特定しない実施態様の説明から、さらに明らかになるであろう。以下、添付図面において、限定しない実施例で図解される。
【0021】
【図1】本発明による透湿性エレメントの一部分の概略横断面図である。
【図2】本発明による透湿性エレメントを構成する積層パックの断面図である。
【図3】図2に関する積層パックの変形の断面図である。
【図4】図1に関する透湿性エレメントの代替実施態様の図である。
【図5】図1に関する透湿性エレメントのもう1つの代替実施態様の図である。
【図6】図1に関する透湿性エエメントのもう1つの代替実施態様の図である。
【図7】図1の透湿性エレメントの底面図である。
【図8】本発明による透湿性エレメントを用いるソールの一部の分解斜視図である。
【図9】本発明による透湿性エレメントを用いるソールの側面図であり、図8に示されたソールの構成要素を備えている。
【図10】図8に示されたソールの構成要素を備えたソールの一部分の断面図である。
【図11】本発明による透湿性エレメントを用いるソールのもう1つの実施例の断面図である。
【図12】本発明による透湿性エレメントを備えたソールを用いる靴の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
各図に関して、本発明による透湿性エレメントは、全体を符号10によって示される。
そのような透湿性エレメントは支持フレーム11を備え、この支持フレームは、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、射出成型されたゴム(TR)、熱可塑性ゴムなどのプラスチック材料で作られ、それらの長さは、結合されるソールの長さに実質的に相当する。
【0023】
支持フレーム11は、少なくとも1つの大きい貫通孔12の範囲を定め、この実施態様では、前記支持フレーム11が2つの大きい貫通孔12、すなわち、それぞれ大きい前孔12aと大きい後孔12bとの範囲を定め、前足およびかかとの部位に対応する(図7に示されるごとく)。
【0024】
特に、この実施態様では、支持フレーム11は、周辺部分13によって大きい貫通孔12の範囲が定められ、また構造的グリッド14によって周辺部分13と一枚岩となり、大きい貫通孔12を形成する部位に配置される;実際には、構造的グリッド14は、大きい貫通孔12を複数の大きい貫通領域15に分割する。
機能層のパック16は、大きい貫通孔12に重ね合わせられて覆い、支持フレーム11の上に配置される。
パック16の周縁部は、支持フレーム11の周辺部分13と部分的に重なる。
【0025】
パック16は、薄膜17によって形成され(図2にはっきりと示されるように)、この薄膜は、例えば、登録商標“Gore-Tex”として商業的に知られたタイプの、防水性で、かつ透湿性であり、それを支持するメッシュ18と結合される(例えば、積層によって);他の実施態様では、そのようなメッシュを除いても良い。
【0026】
使用可能な他の防水性で、かつ透湿性の薄膜は、例えば、その一つはイタリア特許第01317372号に開示され、少なくとも、親水性ポリマーで作られた1つの薄膜を備えた積層物品で構成され、複合材料の繊維によって形成された支持部に連結される。
【0027】
パック16は、薄膜17の下方に、そのような薄膜の保護層19を備えている。
そのような保護層19は、透湿性または多孔性にでき、支持フレーム11と薄膜17との間に配置され、大きい貫通孔12を覆う。
保護層19は、浸水(penetration)と、地面との接触による磨耗(wear)とに対する抵抗について特徴を有し、この実施態様では細かいメッシュによって構成される。
【0028】
そのようなメッシュは、ナイロンで作られるが、他のプラスチック材料または金属材料[例えば、ケブラー(Kevlar)]など、他の材料で簡便に作ることもできる。
保護層19は、例えば、皮革または同等の材料のような透湿材料でも作ることができる。
【0029】
図3は、パック16の変形を示す図であり、符号116で示されている。ここでは、追加の透湿性または多孔性120が備えられ、保護層119(メッシュ)と薄膜117(メッシュ118に積層された)との間に配置され、例えば、フェルトまたは類似の衝撃吸収特性を持つ他の材料によって構成される。
このパック16は、技術的要件次第で、他の層から構成できることは明らかである。
【0030】
パック16の層は、少なくともそれらの周縁部で、例えば、次の技術:
裁縫、接着、ヒートシール、超音波溶着、高周波溶着
の1または2以上の手段によって相互に接合される。
そのような層は、中央部位で相互に接合されてもよい。例えば、点接着でそのようなパックの透湿性に妥協することをさけるために。
支持フレーム11は、また、少なくともその周辺部13でパック16に接合される。
【0031】
特に、この実施態様では、フレーム11は、同じく構造的グリッド14に対応する部分によって、パック16に接合されている。
この接続は、例えば、パック16に支持フレーム11を成型すること、実際にはインサート成型すること(forming a molding insert)によって与えられる。より詳細に述べると、以下のごとくである。
また、その接続を、接着、ヒートシール、超音波溶着、高周波溶着などの他の方法によって、与えることができる。
【0032】
この実施態様では、例えば、地面と接触するスタッド(studs)22が構造的グリッド14から突き出す。
支持フレーム11は、実は、透湿エレメント10で構成されるソールのトレッドを、少なくとも一部、形成する。
そのようなトレッド部分は、支持フレーム11(実質的には、構造的グリッド14)の部品全体で与えられる。透湿エレメント10が靴のソールを構成するときに、地面と接触しているか、または靴の使用者の重さによって課せられた変形により地面に接触状態に配置される。
【0033】
保護層19が耐磨耗性を有しているので、靴の使用者の重さによって課せられた変形により、地面(特に、平らでない地面の場合)に接触してもよく、完全な状態に対するリスクが無く、透湿性効果の制限が無いことを強調することが重要である。
薄膜によって保障された不透過性は、水、ほこりおよび湿気の上昇を防止する。
この方法で、異なる高さ、非常に薄いものと厚いものとの両方を有するソールを提供することが可能である。
【0034】
他の実施態様では、図には示されていないが、透湿性エレメントは、構造的グリッド14を有しなくても、支持は支持フレームの周辺部分によって保障される。
この場合、保護層は、重さによる変形のために、地面にたびたび接触する。
透湿性エレメント10の変更(図には示されていない)が、そのようなフレームの全長に実質的に沿って形成された単一の大きい孔を備えてもよい点は、注目すべきである。
【0035】
パック16上に支持フレーム11を成型することに関しては、例えば、4つの異なる解決策に区別ことが可能である。
第1の解決策は、図1に示されたもので、パック16が支持フレーム11によって周辺で囲まれるが、そのようなパックの周縁部を重ねることなく;この場合、以下で明らかにされるように、透湿性エレメント10が対応するソールと結合されるときに、薄膜17を周辺で密閉しなければならない。
【0036】
密閉を異なる方法で、例えば、パックとそれを囲む構成要素との周縁部をまたぐように配置された密閉テープ(図には示されていない)によって、または、透湿性エレメントの下方または上方で、中間のソールの縁部の部分をオーバーモールドすること(overmolding)によって与えることができる。
【0037】
図4で示され、符号210によって表示された透湿性エレメントの第2の解決策では、パック216が支持フレーム211によって周辺で囲まれるが、そのようなパックの周縁部を重ねることがなく、そして第2の射出が、その後、パック216および周辺部分213の周縁部をまたぐ密閉ビード(sealing bead)221を与える.
図5で示され、符号310によって表示された透湿性エレメントの第3の解決策では、支持フレーム311が、パック316の周縁部を、サンドイッチのような方法で重ね、密閉ビード321を周辺部分313と一体に形成する。
【0038】
図6で示され、符号410によって表示された透湿性エレメントの第4の解決策では、パック416が支持フレーム411によって周辺を囲むが、そのようなパック416の周縁部を重ねない。
その後、シェル(shell)411aは、支持フレーム411の周辺部位でオーバーモールドされ、パック416および周辺部位413の周縁部をまたいで重ねるまで、サンドイッチのような方法で(ビード421を形成する)支持フレームを覆う。
この実施態様は、例えば2色の透湿性エレメントの実施態様の場合に実用的である。
【0039】
本発明による透湿性エレメントは、審美的にかつ機能的に異なるタイプのソールを構成するために用いられてもよく、便利である。
設計されたソールの技術的機能を実用的に供するすべての構成要素を、前記透湿性エレメントに適用することは、実際に、差し支えない。
【0040】
図10は本発明による透湿性エレメント10を用いるソール30の部分を断面で示し、図8はそのようなソールのいくつかの構成要素の分解斜視図である。
図9はソール30の側面図である。
ソールを防水可能で、かつ透湿可能にするために、薄膜17(または117)に対して横方向に浸入(infiltrations)があってはならない。
これを達成するために、薄膜17(または117)は、ソールの少なくとも1つ構成要素に周辺で密閉して接合される。
【0041】
そのようなソールの構成要素は、前に、図4、5および6に示された透湿性エレメントの実施例で述べたように、透湿性エレメント10自体の周辺フレーム11とすることができ、また、その密閉は、パック16をオーバーモールドすることによって生じてもよい。
【0042】
薄膜17(または117)も、他の方法で(図には示されていない)、例えば透湿性エレメント10の下方でトレッドをオーバーモールドし、大きな孔12の内周辺部位に突き出る密閉ビードを形成することによって密閉されてもよい。または、透湿性エレメント10の下または上で中間ソールをオーバ−モールドし、常に大きな孔12の内周辺部位にそれぞれ突き出るか、パック16の周縁部を重ねる密閉ビ−ドを形成することによって密閉されてもよい(密閉ビードを下方にオーバーモールドする場合、例えばメッシュ19とそれに直接接触する薄膜17とによって構成されたパック16を簡便に用いることは可能である)
【0043】
図10に示されたソール30(ソールの一部が、図8の分解図および図9の側面図にも示されている)は、透湿性エレメント10によって構成され(しかし、前に述べられ、参照番号210、310、410によって示された、いずれの変更例の使用も同じく可能である)、前記ソールのための捩り補剛インサート31がソール30の後方部分で下方部位に結合される。
【0044】
捩り補剛インサート(torsional stiffening insert)31は、どの大きい孔12も実質的に塞ぐことなく、透湿性エレメント10に固定される(実際に、それは後方の大きい孔12bを囲う)。
捩り補剛インサート31の下方には、実質的にソールの全長に沿って延び、大きい孔12を塞ぐことなく囲う第1衝撃吸収層32がある。
トレッド33は、衝撃吸収層32の下方に備えられ、実質的にソールの全長に沿って延び、衝撃吸収層32の外形が伴い、従って大きい孔12を塞ぐことなく囲う。
【0045】
透湿性エレメント10に対して上方部位に、およびそれと接触して拡散的多孔性第2衝撃吸収層34が備えられ、そして前記層に対して上方部位に第3衝撃吸収層35が備えられ、その上に、例えば、発泡高分子材料で作られた中底などのように拡散的に多孔性である。
大きい孔12で衝撃吸収スタッドをパック16の保護層と結合することが可能であり、その1つが図10に破線で概略的に示され、符号36によって指定され、そのようなスタッドが地面と接触する。
【0046】
そのようなスタッドを、例えば、構造的グリッド14と保護層(メッシュ)とにオーバーモールド成型できる。
要求によりここで挙げたものとは異なるものであっても、ソールを異なる層および構成要素で構成できることは、明白である。
層は要求により異なる厚みを有してもよい;添付図では、厚みは限定無しの表示である。
【0047】
捩り補剛インサートを持つか、持たない、そして有無透湿性エレメントの下方または上方に配置された衝撃吸収層を持つか、持たないソールを考え出すことは可能である。
実施例により、透湿性エレメント510を有し、その上に2つの連続する衝撃吸収層534および535;トレッド533を透湿性エレメント510の下方に直接備えた大きい孔512を囲い、それによって薄いソールを備えるソール530(図11参照)を製造することは可能である。
【0048】
この方法で構成できるソールを、様々な種類、スポーツタイプとウオーキングタイプの両方の靴を提供することは可能である。
符号640によって示された靴の部分は、図12での実施例の方法によって示される。
そのような靴は、インソールに縫い付けられ、ソール630と結合された上方部641を備える。
【0049】
ソール630は、透湿性エレメント610を備え、その下に第1の衝撃吸収層632とトレッド633とを備え、透湿性エレメント610の上に第2の衝撃吸収層634を備える。
第1衝撃吸収層632は、例えば、オーバーモールドによって備え、上方部614の下方部分を横に重なる。
前に述べたように、保護層19(119)を地面と接触して配置できる。
【0050】
メッシュ(または他の多孔性層)などの保護層の場合、その強度の観点では、メッシュ内に(または、孔の中に)時間がたてば蓄積するよごれと土を減らすためにブラシを使うことが可能であり;水で洗うことによって(ソールは防水性である)保護層の洗浄を助けることも可能である。
実施例の方法により、様々な衝撃吸収層を、発泡エチルビニルアセテート(EVA)、発泡ポリウレタン(PU)、発泡熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ラテックスフォーム(latex foam)などで作ることができる。
【0051】
再び、実施例の方法により、トレッドを、TPU,ゴム、EVA,射出成型したポリウレタン(TR)で作ることができる。
実際には、このように説明した本発明は、透湿性で防水性のソールの知られたタイプの製造において注目された問題を解決することが見出された。特に、本発明は、透湿性で防水性のソールを簡単にかつ安価に構成できる透湿性エレメントを提供する。
【0052】
この透湿性エレメントがさらに防水性であるために、水蒸気を排出するための大きな領域を有する防水性で透湿性のソールの極めて順応性のある製造を提供することが実際に可能である。
本発明による透湿性エレメントを、極めて多数のソールのタイプ、スポーツタイプからウオーキングタイプで使用でき、同時に大きな透湿面を保障する。
さらに、そのような透湿性エレメントは、異なる技術的特徴を有し、設計条件により使用できるエレメントを用いることによって、ソールを容易に構成できる。
【0053】
このように考えられた本発明は、多数の変形および変更を許容し、そのすべてが添付の請求項の範囲内であり、すべての詳細は、さらに他の技術的に等価のエレメントと置き換えてもよい。
実際には、使用された材料は、特定の用途に互換性がある限り、必要条件および技術の状態によりいずれでもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメントであって、
実質的に少なくとも1つの大きい貫通孔(12、512)を定める支持フレーム(11,211,311,411)と、
防水性で、かつ透湿性であり、前記支持フレーム(11,211、311、411)上に配置されて少なくとも前記大きい貫通孔(12、512)を覆う薄膜(17、117)と、
前記支持フレーム(11、211、311、411)と薄膜(17,117)との間に配置されて少なくとも前記大きい貫通孔(12、512)を覆う、前記薄膜に対する少なくとも1つの透湿性または多孔性の保護層(19)とを備え、
前記薄膜(17、117)および前記少なくとも1つの保護層(19)が、相互に、かつ前記支持フレーム(11,211,311,411)に、少なくとも周縁部で接合され、前記少なくとも1つの保護層(19)が、結合されるソールのトレッドと協働して、前記ソールの使用中に地面と接触可能であることを特徴とする靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメント。
【請求項2】
前記支持フレーム(11、211、311、411)が、前記大きい貫通孔(12、512)の範囲を定める周辺部分(13,213,313,413)によって、かつ前記周辺部分(13,213,313,413)と一体で、前記大きい貫通孔(12、512)を形成する部位に配置された構造的グリッド(14)によって構成されたことを特徴とする請求項1による透湿性エレメント。
【請求項3】
前記支持フレーム(11、211、311、411)が、少なくとも一部にトレッドを形成することを特徴とする請求項1または2による透湿性エレメント。
【請求項4】
地面に接触するスタッド(22)が構造的グリッド(14)に備えられた請求項3による透湿性エレメント。
【請求項5】
前記透湿性または多孔性の保護層(19)が、耐浸水性および地面との接触による耐磨耗性の特性を持つ請求項1〜4のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項6】
透湿性または多孔性の保護層(19)が、メッシュによって構成された請求項5による透湿性エレメント。
【請求項7】
前記メッシュが、プラスチック材料で作られたことを特徴とする請求項6による透湿性エレメント。
【請求項8】
前記メッシュが、ナイロンで作られたことを特徴とする請求項7による透湿性エレメント。
【請求項9】
前記メッシュが、金属材料で作られたことを特徴とする請求項6による透湿性エレメント。
【請求項10】
前記メッシュが、ケブラーで作られたことを特徴とする請求項9による透湿性エレメント。
【請求項11】
前記保護層が、皮革または類似の材料で作られたことを特徴とする請求項5による透湿性エレメント。
【請求項12】
前記第1保護層(119)と前記薄膜(117)との間に配置された、追加の透湿性または多孔性の保護層(120)を備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項13】
前記追加の透湿性または多孔性の保護層(120)が、フェルトまたは衝撃吸収特性を有するもう1つの等価の材料で作られたことを特徴とする請求項12による透湿性エレメント。
【請求項14】
前記支持フレーム(11,211、311、411)が、結合されるソールの長さに実質的に相当する長さを有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項15】
実質的に前記フレームの全長に沿って形成された、単一の大きい孔を有することを特徴とする請求項14による透湿性エレメント。
【請求項16】
2つの大きい孔(12a、12b)を有し、該大きい孔が前記支持フレーム(11、211、311、411)の前後部位にそれぞれ範囲を定められたことを特徴とする請求項13による透湿性エレメント。
【請求項17】
前記薄膜(17、117)がメッシュと結合されたことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項18】
前記支持フレーム(11,211、311、411)が、パック(16,216,316,416)上で成型され、該パックは前記薄膜(17、117)と、前記少なくとも1つの保護層(19、120)とを備え、前記薄膜と保護層とが少なくともそれらの周縁部で相互に接続されたことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項19】
前記パック(16,216,316、416)を形成する層の周縁部の接続が、次の技術:
裁縫、接着、ヒートシール、超音波溶着、高周波溶着
の1つまたは2以上によって生じることを特徴とする請求項18による透湿性エレメント。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1つによる透湿性エレメント(10,210、310、410、510、610)を備え、前記防水性で透湿性薄膜(17,117)が、少なくとも1つの構成要素に周辺で密閉して接合されて前記少なくとも1つの大きい孔(12、512)の周辺を介する水の上昇を避けることを特徴とする靴用ソール。
【請求項21】
前記透湿性エレメント(10,210,310、410、510、610)と下方部位で結合されたトレッドエレメント(33,533、633)を備えたことを特徴とする請求項20による靴用ソール。
【請求項22】
前記透湿性エレメント(10,210,310,410,510,610)の上、および/または下に配置された少なくとも1つの衝撃吸収層(32,34、35、534、535、632、634)を備えたことを特徴とする請求項20または21による靴用ソール。
【請求項23】
少なくとも前記ソール(30)の後部に、前記トレッドエレメント(33)と透湿性エレメント(10)との間に配置された前記ソール(30)の捩り補剛インサート(31)を備えたことを特徴とする請求項20、21または22による靴用ソール。
【請求項24】
請求項20〜23のいずれか1つまたは2つ以上によるソールを備えた靴。
【請求項1】
靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメントであって、
実質的に少なくとも1つの大きい貫通孔(12、512)を定める支持フレーム(11,211,311,411)と、
防水性で、かつ透湿性であり、前記支持フレーム(11,211、311、411)上に配置されて少なくとも前記大きい貫通孔(12、512)を覆う薄膜(17、117)と、
前記支持フレーム(11、211、311、411)と薄膜(17,117)との間に配置されて少なくとも前記大きい貫通孔(12、512)を覆う、前記薄膜に対する少なくとも1つの透湿性または多孔性の保護層(19)とを備え、
前記薄膜(17、117)および前記少なくとも1つの保護層(19)が、相互に、かつ前記支持フレーム(11,211,311,411)に、少なくとも周縁部で接合され、前記少なくとも1つの保護層(19)が、結合されるソールのトレッドと協働して、前記ソールの使用中に地面と接触可能であることを特徴とする靴用ソールの構成に使用される透湿性エレメント。
【請求項2】
前記支持フレーム(11、211、311、411)が、前記大きい貫通孔(12、512)の範囲を定める周辺部分(13,213,313,413)によって、かつ前記周辺部分(13,213,313,413)と一体で、前記大きい貫通孔(12、512)を形成する部位に配置された構造的グリッド(14)によって構成されたことを特徴とする請求項1による透湿性エレメント。
【請求項3】
前記支持フレーム(11、211、311、411)が、少なくとも一部にトレッドを形成することを特徴とする請求項1または2による透湿性エレメント。
【請求項4】
地面に接触するスタッド(22)が構造的グリッド(14)に備えられた請求項3による透湿性エレメント。
【請求項5】
前記透湿性または多孔性の保護層(19)が、耐浸水性および地面との接触による耐磨耗性の特性を持つ請求項1〜4のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項6】
透湿性または多孔性の保護層(19)が、メッシュによって構成された請求項5による透湿性エレメント。
【請求項7】
前記メッシュが、プラスチック材料で作られたことを特徴とする請求項6による透湿性エレメント。
【請求項8】
前記メッシュが、ナイロンで作られたことを特徴とする請求項7による透湿性エレメント。
【請求項9】
前記メッシュが、金属材料で作られたことを特徴とする請求項6による透湿性エレメント。
【請求項10】
前記メッシュが、ケブラーで作られたことを特徴とする請求項9による透湿性エレメント。
【請求項11】
前記保護層が、皮革または類似の材料で作られたことを特徴とする請求項5による透湿性エレメント。
【請求項12】
前記第1保護層(119)と前記薄膜(117)との間に配置された、追加の透湿性または多孔性の保護層(120)を備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項13】
前記追加の透湿性または多孔性の保護層(120)が、フェルトまたは衝撃吸収特性を有するもう1つの等価の材料で作られたことを特徴とする請求項12による透湿性エレメント。
【請求項14】
前記支持フレーム(11,211、311、411)が、結合されるソールの長さに実質的に相当する長さを有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項15】
実質的に前記フレームの全長に沿って形成された、単一の大きい孔を有することを特徴とする請求項14による透湿性エレメント。
【請求項16】
2つの大きい孔(12a、12b)を有し、該大きい孔が前記支持フレーム(11、211、311、411)の前後部位にそれぞれ範囲を定められたことを特徴とする請求項13による透湿性エレメント。
【請求項17】
前記薄膜(17、117)がメッシュと結合されたことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項18】
前記支持フレーム(11,211、311、411)が、パック(16,216,316,416)上で成型され、該パックは前記薄膜(17、117)と、前記少なくとも1つの保護層(19、120)とを備え、前記薄膜と保護層とが少なくともそれらの周縁部で相互に接続されたことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1つによる透湿性エレメント。
【請求項19】
前記パック(16,216,316、416)を形成する層の周縁部の接続が、次の技術:
裁縫、接着、ヒートシール、超音波溶着、高周波溶着
の1つまたは2以上によって生じることを特徴とする請求項18による透湿性エレメント。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1つによる透湿性エレメント(10,210、310、410、510、610)を備え、前記防水性で透湿性薄膜(17,117)が、少なくとも1つの構成要素に周辺で密閉して接合されて前記少なくとも1つの大きい孔(12、512)の周辺を介する水の上昇を避けることを特徴とする靴用ソール。
【請求項21】
前記透湿性エレメント(10,210,310、410、510、610)と下方部位で結合されたトレッドエレメント(33,533、633)を備えたことを特徴とする請求項20による靴用ソール。
【請求項22】
前記透湿性エレメント(10,210,310,410,510,610)の上、および/または下に配置された少なくとも1つの衝撃吸収層(32,34、35、534、535、632、634)を備えたことを特徴とする請求項20または21による靴用ソール。
【請求項23】
少なくとも前記ソール(30)の後部に、前記トレッドエレメント(33)と透湿性エレメント(10)との間に配置された前記ソール(30)の捩り補剛インサート(31)を備えたことを特徴とする請求項20、21または22による靴用ソール。
【請求項24】
請求項20〜23のいずれか1つまたは2つ以上によるソールを備えた靴。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2009−540886(P2009−540886A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515710(P2009−515710)
【出願日】平成18年6月20日(2006.6.20)
【国際出願番号】PCT/EP2006/005906
【国際公開番号】WO2007/147421
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(502346105)ジェオックス エス.ピー.エー. (27)
【氏名又は名称原語表記】GEOX S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Via Feltrina Centro 16,31044 MONTEBELLUNA(Treviso),Localita Biadene,ITALY
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月20日(2006.6.20)
【国際出願番号】PCT/EP2006/005906
【国際公開番号】WO2007/147421
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(502346105)ジェオックス エス.ピー.エー. (27)
【氏名又は名称原語表記】GEOX S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Via Feltrina Centro 16,31044 MONTEBELLUNA(Treviso),Localita Biadene,ITALY
【Fターム(参考)】
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