説明

骨リモデリングのプロセスと関係があるポリヌクレオチドおよびポリペプチド配列

【課題】骨のリモデリングプロセスをさらに理解して、骨のリモデリングおよび関連障害の療法の診断、予後、治療、予防および評価に有用である新たな組成物を提供する必要性が依然として存在する。ポリヌクレオチドの発現パターンを分析するための方法が開発されてきており、これを適用して骨のリモデリングと特に関係があるポリヌクレオチド、ポリペプチド、変異体および誘導体を同定する。
【解決手段】本発明は部分的に、骨リモデリングのプロセスと関係がある特有かつ新たに同定した遺伝的ポリヌクレオチド;そのポリヌクレオチドおよび対応するポリペプチドの変異体および誘導体;ポリヌクレオチド、ポリペプチド、変異体および誘導体の使用;ならびに骨リモデリング障害によって引き起こされる症状を改善するための方法および組成物に関する。特に開示するのは、破骨活性と関係があるポリヌクレオチド、ポリペプチド、変異体および誘導体の単離および同定、同定したポリヌクレオチドの治療用標的としてのそれらの能力の確認、ならびに病状の改善および研究目的でのポリヌクレオチド、ポリペプチド、変異体および誘導体の使用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
毒素若しくはサイトカインに結合した、配列番号48からなるポリペプチドまたは配列番号82からなるポリペプチドに特異的に結合可能な、抗体または抗原結合断片。
【請求項2】
前記抗体が、前記ポリペプチドに対してナノモル未満の親和性を有する、請求項1に記載の抗体または抗原結合断片。
【請求項3】
前記抗体が、配列番号82のポリペプチドに対するものより高い親和性で、配列番号48のポリペプチドに結合する、請求項1に記載の抗体または抗原結合断片。
【請求項4】
前記抗体が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体またはヒト抗体である、請求項1から3のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片。
【請求項5】
前記抗原結合断片が、Fv、Fab、Fab’または(Fab’)である、請求項1に記載の抗体または抗原結合断片。
【請求項6】
配列番号48からなるポリペプチド及び配列番号82からなるポリペプチドに結合する、請求項1から4のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片。
【請求項7】
配列番号48で示されるポリペプチドまたは配列番号82で示されるポリペプチドに特異的に結合可能な抗体または抗原結合断片であって、二量体形成を阻害する、抗体または抗原結合断片。
【請求項8】
配列番号48または配列番号82で示されるポリペプチドに特異的に結合可能な抗体または抗原結合断片であって、in vitroアッセイで破骨細胞の分化または骨の再吸収を阻害する能力によって特徴づけされる、抗体またはその抗原結合断片。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と、薬剤として許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項10】
抗吸収薬または骨のミネラル密度の増大薬を更に含む、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
骨リモデリングの治療のための、破骨細胞の分化を調節するための、または破骨細胞の分化と関連する骨の減少を治療するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片の使用。
【請求項12】
骨リモデリング疾患の診断のための医薬の製造における、配列番号48で示されるポリペプチドまたは配列番号82で示されるポリペプチドに特異的に結合可能な、抗体またはその抗原結合断片の使用。
【請求項13】
骨リモデリングの治療のための医薬の製造における、配列番号82で示されるポリペプチドまたは配列番号35によってコードされるポリペプチドの活性を阻害可能な、抗体またはその抗原結合断片の使用。
【請求項14】
骨リモデリングが、骨粗しょう症、骨減少症、骨軟化症、副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、性腺機能低下症、甲状腺中毒症、全身性肥満細胞症、成人型低ホスファターゼ症、副腎皮質機能亢進症、骨形成不全症、パジェット病、クッシング病/症候群、チューマー症候群、ゴーシェ病、エーラース-ダンロス症候群、マルファン症候群、メンケス症候群、ファンコニー症候群、多発性骨髄腫、高カルシウム血症、低カルシウム血症、関節炎症、歯周病、くる病、繊維形成不全症骨、骨硬化症障害、およびマクロファージ媒介性炎症プロセスによって引き起こされる障害からなる群から選択される疾患を原因とする、請求項13に記載の使用。
【請求項15】
配列番号82で示されるポリペプチド、または配列番号35によってコードされるポリペプチドの機能を損なうことができる阻害化合物を同定するための方法であって、前記ポリペプチドまたは前記ポリペプチドを発現する細胞を候補化合物と接触させるステップ、および前記ポリペプチドの機能を測定し、それにより前記ポリペプチドの破骨細胞の分化を促進する能力の低下によって適切な阻害化合物が明確に同定されるステップを含む方法。
【請求項16】
前記破骨細胞の分化を誘導する条件下で実施される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記細胞が前記ポリペプチドを自然に発現しない、また、自然に発現されるポリペプチド類似体の発現が抑制される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記候補化合物が、抗体またはその抗原結合断片である、請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
配列番号82で示されるポリペプチド、配列番号35によってコードされるポリペプチド、または前記ポリペプチドの少なくとも6アミノ酸の断片と特異的に結合することができる、単離若しくは精製抗体またはその抗原結合断片であって、破骨細胞の分化または骨の再吸収を損なうことができる、単離若しくは精製抗体またはその抗原結合断片。
【請求項20】
配列番号82で示されるポリペプチド、配列番号35によってコードされるポリペプチド、または前記ポリペプチドの少なくとも6アミノ酸の断片と特異的に結合することができる抗体または抗原結合断片を産生するハイブリドーマ細胞であって、前記抗体または抗原結合断片が破骨細胞の分化または骨の再吸収を損なうことができる、ハイブリドーマ細胞。
【請求項21】
配列番号82で示されるポリペプチド、配列番号35によってコードされるポリペプチド、または前記ポリペプチドの少なくとも6アミノ酸の断片と特異的に結合することができる抗体または抗原結合断片、並びに担体を含む組成物であって、前記単離または精製された抗体または抗原結合断片が破骨細胞の分化または骨の再吸収を損なうことができる、組成物。
【請求項22】
破骨細胞の分化を調節するための、または破骨細胞の分化と関連する骨の減少を治療するための医薬の製造における、配列番号82で示される単離ポリペプチド、配列番号35によってコードされるポリペプチド、または前記ポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有し、破骨細胞分化を調節する活性を有する生物活性類似体の使用。
【請求項23】
破骨細胞の分化を調節するための、または破骨細胞の分化と関連する骨の減少を治療するための医薬の製造における、配列番号82で示されるポリペプチド、または配列番号35によってコードされるポリペプチドの活性を阻害することができる抗体またはその抗原結合断片の使用。
【請求項24】
前記破骨細胞の分化が、骨粗しょう症、骨減少症、骨軟化症、副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、性腺機能低下症、甲状腺中毒症、全身性肥満細胞症、成人型低ホスファターゼ症、副腎皮質機能亢進症、骨形成不全症、パジェット病、クッシング病/症候群、チューマー症候群、ゴーシェ病、エーラース-ダンロス症候群、マルファン症候群、メンケス症候群、ファンコニー症候群、多発性骨髄腫、高カルシウム血症、低カルシウム血症、関節炎症、歯周病、くる病、繊維形成不全症骨、骨硬化症障害、およびマクロファージ媒介性炎症プロセスによって引き起こされる障害からなる群から選択される状態と関連する、請求項23に記載の使用。
【請求項25】
配列番号82で示されるポリペプチド、または配列番号35によってコードされるポリペプチドの機能を損なうことができる阻害抗体またはその抗原結合断片を同定するための方法であって、破骨細胞または破骨細胞前駆体細胞を候補の抗体またはその抗原結合断片と接触させるステップ、および破骨細胞の分化または骨の再吸収を測定し、それにより破骨細胞の分化または骨の再吸収の減少によって適切な阻害抗体またはその抗原結合断片が明確に同定されるステップを含む方法。
【請求項26】
前記破骨細胞の分化を誘導する条件下で実施される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
配列番号82で示される単離ポリペプチド、配列番号35によってコードされるポリペプチド、または前記ポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有し、破骨細胞分化を調節する活性を有する生物活性類似体、並びに薬剤として許容される担体を含む、破骨細胞の分化を調節するための医薬組成物。
【請求項28】
破骨細胞の分化と関連する骨の減少の治療における使用のための、または破骨細胞の分化を調節するための、配列番号82で示されるポリペプチド、または配列番号35によってコードされるポリペプチドの活性を阻害することができる抗体またはその抗原結合断片。
【請求項29】
骨リモデリングの治療のための、破骨細胞の分化を調節するための、または破骨細胞の分化と関連する骨の減少を治療するための医薬の製造における、配列番号82で示されるポリペプチドに特異的に結合できる抗体または抗原結合断片の使用。
【請求項30】
配列番号82で示されるポリペプチドに結合でき、in vitroアッセイで破骨細胞の分化または骨の再吸収を阻害できる抗体またはその抗原結合断片。
【請求項31】
破骨細胞の分化を調節するための、骨リモデリングの治療のための、または破骨細胞の分化と関連する骨の減少を治療するための医薬の製造における、配列番号82で示されるポリペプチド、または配列番号35によってコードされるポリペプチドの発現を阻害することができるsiRNAまたはshRNAの使用。
【請求項32】
破骨細胞の分化と関連する骨の減少の治療における使用のための、または破骨細胞の分化を調節するための、配列番号82で示されるポリペプチド、または配列番号35によってコードされるポリペプチドの発現を阻害することができるsiRNAまたはshRNA。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2013−103940(P2013−103940A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−256199(P2012−256199)
【出願日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【分割の表示】特願2008−553592(P2008−553592)の分割
【原出願日】平成19年2月13日(2007.2.13)
【出願人】(507196491)アレシア・バイオセラピューティクス・インコーポレーテッド (7)
【Fターム(参考)】