GDNF及びGDNF受容体の用途
【課題】GDNFRα、GDNFRα細胞外ドメイン(ECD)、GDNFRα変異体、キメラGDNFRα(例えばGDNFRαイムノアドヘシン)、及びこれらに結合する抗体(アゴニスト及び中和抗体を含む)の提供。
【解決手段】GDNFRα−リガンド、例えばGDNFに対する応答によって、細胞へGDNFRαを提供することによる、細胞活性及び生存を変調する方法。GDNFRα、GDNF、又はそのアゴニストを別個に又は複合して用いて腎臓疾患を治療する方法。
【解決手段】GDNFRα−リガンド、例えばGDNFに対する応答によって、細胞へGDNFRαを提供することによる、細胞活性及び生存を変調する方法。GDNFRα、GDNF、又はそのアゴニストを別個に又は複合して用いて腎臓疾患を治療する方法。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)GDNFRα細胞外ドメインアミノ酸配列;
(b) (a)の対立形質変異体又は哺乳類相同体;
(c) (a)又は(b)をコードする核酸に厳密な条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる配列;
(d) (a)又は(b)のアミノ酸配列の一あるいは数個のアミノ酸の置換、欠失又は付加によって(a)又は(b)から得られる配列、
からなる群から選ばれる配列を含んでなるポリペプチド。
【請求項2】
配列番号2のGDNFRαECDのアミノ酸配列を含んでなる、請求項1のポリペプチド。
【請求項3】
配列番号2の成熟GDNFRαのアミノ酸配列を含んでなる、請求項2のポリペプチド。
【請求項4】
GDNFを特異的に結合する、請求項3のポリペプチド。
【請求項5】
血清半減期を増加させる分子に抱合又は融合されている、請求項4のポリペプチド。
【請求項6】
可溶性GDNFRαである、請求項1のポリペプチド。
【請求項7】
請求項1のポリペプチドと生理学的に許容可能な担体を含んでなる組成物。
【請求項8】
キメラGDNFRαである、請求項1のポリペプチド。
【請求項9】
免疫グロブリン配列に融合したGDNFRαアミノ酸配列を含む、請求項8のキメラGDNFRα。
【請求項10】
エピトープタグ配列に融合したGDNFRαアミノ酸配列を含む、請求項8のキメラGDNFRα。
【請求項11】
GDNFRαに結合する分子を同定する方法において、GDNFRαをそれに結合すると思われる分子に曝露し、分子のGDNFRαへの結合を決定する方法。
【請求項12】
GDNFRαが可溶性GDNFRαである、請求項11の方法。
【請求項13】
GDNFRαを活性化する分子を同定する方法において、GDNFRαを活性化しうると思われる分子にGDNFRαをさらし、GDNFRαの活性化を測定する方法。
【請求項14】
GDNFRαに結合する分子を精製する方法において、固相に固定化されたGDNFRαに分子を吸着させ、固定化されたGDNFRαから分子を回収する方法。
【請求項15】
GDNFRαがキメラGDNFRαである請求項14の方法において、免疫グロブリン定常ドメイン配列へGDNFRα細胞外ドメイン配列を融合する方法。
【請求項16】
請求項1のGDNFRαに特異的に結合する抗体。
【請求項17】
17. モノクローナル抗体である、請求項16の抗体。
【請求項18】
請求項17の抗体と生理学的に許容可能な担体を含んでなる組成物。
【請求項19】
サイトカイン又は神経栄養性因子を更に含んでなる、請求項18の組成物。
【請求項20】
GDNFRαを、GDNFRαを活性化するのに有効な請求項16のアゴニスト抗体にさらす、GDNFRαを活性化する方法。
【請求項21】
GDNFに対する細胞の生理的応答を変調する方法において、細胞のGDNFへの応答を変調するのに有効な量のGDNFRαと細胞を接触させる方法。
【請求項22】
GDNFRαの存在の決定方法において、GDNFRαを含むと思われる試料サンプルを請求項16の抗体にさらし、該抗体の試料サンプルへの結合を決定する方法。
【請求項23】
請求項1のGDNFRαをコードする核酸配列を含む核酸分子。
【請求項24】
核酸分子に作用可能に結合したプロモーターを更に含む、請求項23の核酸分子。
【請求項25】
核酸配列がGDNFRαECDをコードする、請求項23の核酸分子。
【請求項26】
核酸配列がキメラGDNFRαをコードする、請求項23の核酸分子。
【請求項27】
請求項23の核酸分子を含む発現ベクターであって、該ベクターで形質転換される宿主細胞によって認識される対照配列に作用可能に結合したベクター。
【請求項28】
請求項15のベクターを含む宿主細胞。
【請求項29】
GDNFRαから少なくとも18の近接ヌクレオチドの核酸配列を含む核酸。
【請求項30】
GDNFRαをコードしてGDNFRαを産生する核酸分子の使用方法において、GDNFRαの発現を許容する条件下で請求項28の宿主を培養する方法。
【請求項31】
更に宿主細胞培養物からGDNFRαを回収する、請求項30の方法。
【請求項32】
GDNFRαポリペプチドをコードする核酸を発現する細胞を含む、非ヒト遺伝子組換え動物。
【請求項33】
変更したGDNFRα遺伝子を持つ細胞を含む、非ヒトノックアウト動物。
【請求項34】
治療が必要な患者に、GDNF又はGDNFRαの治療的有効量を投与することを含む、腎臓病の治療方法。
【請求項35】
GDNFがヒトGDNFである、請求項34の方法。
【請求項36】
GNDFRαを投与することを更に含む、請求項34の方法。
【請求項37】
腎臓病が糸球体腎炎に関与している、請求項34の方法。
【請求項38】
腸内神経系関与疾患を治療する方法において、そのような治療を必要とする患者に、治療的に有効量のGDNF又はGDNFアゴニストを投与することを含む方法。
【請求項39】
GDNFがヒトGDNFである、請求項38の方法。
【請求項40】
GDNFRαの投与を更に含む、請求項38の方法。
【請求項1】
(a)GDNFRα細胞外ドメインアミノ酸配列;
(b) (a)の対立形質変異体又は哺乳類相同体;
(c) (a)又は(b)をコードする核酸に厳密な条件下でハイブリダイズする核酸によりコードされる配列;
(d) (a)又は(b)のアミノ酸配列の一あるいは数個のアミノ酸の置換、欠失又は付加によって(a)又は(b)から得られる配列、
からなる群から選ばれる配列を含んでなるポリペプチド。
【請求項2】
配列番号2のGDNFRαECDのアミノ酸配列を含んでなる、請求項1のポリペプチド。
【請求項3】
配列番号2の成熟GDNFRαのアミノ酸配列を含んでなる、請求項2のポリペプチド。
【請求項4】
GDNFを特異的に結合する、請求項3のポリペプチド。
【請求項5】
血清半減期を増加させる分子に抱合又は融合されている、請求項4のポリペプチド。
【請求項6】
可溶性GDNFRαである、請求項1のポリペプチド。
【請求項7】
請求項1のポリペプチドと生理学的に許容可能な担体を含んでなる組成物。
【請求項8】
キメラGDNFRαである、請求項1のポリペプチド。
【請求項9】
免疫グロブリン配列に融合したGDNFRαアミノ酸配列を含む、請求項8のキメラGDNFRα。
【請求項10】
エピトープタグ配列に融合したGDNFRαアミノ酸配列を含む、請求項8のキメラGDNFRα。
【請求項11】
GDNFRαに結合する分子を同定する方法において、GDNFRαをそれに結合すると思われる分子に曝露し、分子のGDNFRαへの結合を決定する方法。
【請求項12】
GDNFRαが可溶性GDNFRαである、請求項11の方法。
【請求項13】
GDNFRαを活性化する分子を同定する方法において、GDNFRαを活性化しうると思われる分子にGDNFRαをさらし、GDNFRαの活性化を測定する方法。
【請求項14】
GDNFRαに結合する分子を精製する方法において、固相に固定化されたGDNFRαに分子を吸着させ、固定化されたGDNFRαから分子を回収する方法。
【請求項15】
GDNFRαがキメラGDNFRαである請求項14の方法において、免疫グロブリン定常ドメイン配列へGDNFRα細胞外ドメイン配列を融合する方法。
【請求項16】
請求項1のGDNFRαに特異的に結合する抗体。
【請求項17】
17. モノクローナル抗体である、請求項16の抗体。
【請求項18】
請求項17の抗体と生理学的に許容可能な担体を含んでなる組成物。
【請求項19】
サイトカイン又は神経栄養性因子を更に含んでなる、請求項18の組成物。
【請求項20】
GDNFRαを、GDNFRαを活性化するのに有効な請求項16のアゴニスト抗体にさらす、GDNFRαを活性化する方法。
【請求項21】
GDNFに対する細胞の生理的応答を変調する方法において、細胞のGDNFへの応答を変調するのに有効な量のGDNFRαと細胞を接触させる方法。
【請求項22】
GDNFRαの存在の決定方法において、GDNFRαを含むと思われる試料サンプルを請求項16の抗体にさらし、該抗体の試料サンプルへの結合を決定する方法。
【請求項23】
請求項1のGDNFRαをコードする核酸配列を含む核酸分子。
【請求項24】
核酸分子に作用可能に結合したプロモーターを更に含む、請求項23の核酸分子。
【請求項25】
核酸配列がGDNFRαECDをコードする、請求項23の核酸分子。
【請求項26】
核酸配列がキメラGDNFRαをコードする、請求項23の核酸分子。
【請求項27】
請求項23の核酸分子を含む発現ベクターであって、該ベクターで形質転換される宿主細胞によって認識される対照配列に作用可能に結合したベクター。
【請求項28】
請求項15のベクターを含む宿主細胞。
【請求項29】
GDNFRαから少なくとも18の近接ヌクレオチドの核酸配列を含む核酸。
【請求項30】
GDNFRαをコードしてGDNFRαを産生する核酸分子の使用方法において、GDNFRαの発現を許容する条件下で請求項28の宿主を培養する方法。
【請求項31】
更に宿主細胞培養物からGDNFRαを回収する、請求項30の方法。
【請求項32】
GDNFRαポリペプチドをコードする核酸を発現する細胞を含む、非ヒト遺伝子組換え動物。
【請求項33】
変更したGDNFRα遺伝子を持つ細胞を含む、非ヒトノックアウト動物。
【請求項34】
治療が必要な患者に、GDNF又はGDNFRαの治療的有効量を投与することを含む、腎臓病の治療方法。
【請求項35】
GDNFがヒトGDNFである、請求項34の方法。
【請求項36】
GNDFRαを投与することを更に含む、請求項34の方法。
【請求項37】
腎臓病が糸球体腎炎に関与している、請求項34の方法。
【請求項38】
腸内神経系関与疾患を治療する方法において、そのような治療を必要とする患者に、治療的に有効量のGDNF又はGDNFアゴニストを投与することを含む方法。
【請求項39】
GDNFがヒトGDNFである、請求項38の方法。
【請求項40】
GDNFRαの投与を更に含む、請求項38の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【公開番号】特開2009−148258(P2009−148258A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−320112(P2008−320112)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【分割の表示】特願平9−532917の分割
【原出願日】平成9年3月13日(1997.3.13)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−320112(P2008−320112)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【分割の表示】特願平9−532917の分割
【原出願日】平成9年3月13日(1997.3.13)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
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