IgE分子に対する結合要素
本発明は、IgEに対する結合要素、特に抗体分子に関する。これらの結合要素はとりわけ、アレルギーおよび喘息を含むIgEにより媒介される障害の処置に有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
免疫グロブリンEとの結合に関して抗体33と競合する、免疫グロブリンEに特異的な単離された結合要素。
【請求項2】
RBL−ER51細胞中25ng/mlのIgEにより誘発されるカルシウムシグナル伝達阻害のIC50幾何平均が1nM未満である、請求項1に記載の単離された結合要素。
【請求項3】
カルシウムシグナル伝達阻害のIC50幾何平均が0.2nM未満である、請求項2に記載の単離された結合要素。
【請求項4】
CDR:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3のセットを含み、該CDRセットが参照CDRセットから8以下のアミノ酸置換を有し、
HCDR1が配列番号279のアミノ酸配列を有し;
HCDR2が配列番号280のアミノ酸配列を有し;
HCDR3が配列番号281のアミノ酸配列を有し;
LCDR1が配列番号284のアミノ酸配列を有し;
LCDR2が配列番号285のアミノ酸配列を有し;
LCDR3が配列番号286のアミノ酸配列を有する、
ヒト免疫グロブリンEに特異的な単離された結合要素。
【請求項5】
前記アミノ酸置換が5以下のアミノ酸置換である、請求項5に記載のヒト免疫グロブリンEに特異的な単離された結合要素。
【請求項6】
CDR:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3のセットを含み、HCDR3が配列番号281のアミノ酸配列を含む、単離された結合要素。
【請求項7】
CDR:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3のセットを含み、該CDRセットにおいて、
HCDR1が配列番号279のアミノ酸配列を有し;
HCDR2が配列番号280のアミノ酸配列を有し;
HCDR3が配列番号281のアミノ酸配列を有し;
LCDR1が配列番号284のアミノ酸配列を有し;
LCDR2が配列番号285のアミノ酸配列を有し;
LCDR3が配列番号286のアミノ酸配列を有する、
請求項5に記載の単離された結合要素。
【請求項8】
以下の置換:
H、LまたはSで置換されたKabat残基95;
I、S、T、WまたはFで置換されたKabat残基96;
A、YまたはFで置換されたKabat残基97;
V、PまたはFで置換されたKabat残基98;
AまたはYで置換されたKabat残基99;
G、IまたはSで置換されたKabat残基100
の1以上を有する抗体1 HCDR3(配列番号5)を含む、単離された結合要素またはVHドメイン。
【請求項9】
モノクローナル抗体である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の結合要素。
【請求項10】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の単離された結合要素をコードする単離された核酸分子。
【請求項11】
請求項11に記載の核酸分子で形質転換された宿主細胞。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の単離された結合要素を生産する方法であって、請求項12に記載の宿主細胞を該結合要素の生産のための条件下で培養することを含む、方法。
【請求項13】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の単離された結合要素と薬学上許容される賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項14】
薬剤として用いるための、請求項14に記載の組成物。
【請求項15】
IgEに関連する障害を処置するための、請求項14の組成物の使用。
【請求項16】
前記障害がアレルギー、喘息または気管支炎の1以上である、請求項14に記載の組成物の使用。
【請求項17】
前記障害がアレルギー性鼻炎、アレルギー性接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシー反応、食物アレルギー、蕁麻疹、炎症性腸疾患、好酸球性胃腸炎、薬剤性発疹、アレルギー性眼症、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、気道過敏症、化粧品アレルギー、薬剤性アレルギー、薬剤性過敏性症候群、金属アレルギー、職業性過敏性肺炎、慢性過敏性肺炎、寒冷過敏症、蠕虫感染誘発性過敏症、ラテックスアレルギーおよび枯草熱の1以上である、請求項14に記載の組成物の使用。
【請求項1】
免疫グロブリンEとの結合に関して抗体33と競合する、免疫グロブリンEに特異的な単離された結合要素。
【請求項2】
RBL−ER51細胞中25ng/mlのIgEにより誘発されるカルシウムシグナル伝達阻害のIC50幾何平均が1nM未満である、請求項1に記載の単離された結合要素。
【請求項3】
カルシウムシグナル伝達阻害のIC50幾何平均が0.2nM未満である、請求項2に記載の単離された結合要素。
【請求項4】
CDR:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3のセットを含み、該CDRセットが参照CDRセットから8以下のアミノ酸置換を有し、
HCDR1が配列番号279のアミノ酸配列を有し;
HCDR2が配列番号280のアミノ酸配列を有し;
HCDR3が配列番号281のアミノ酸配列を有し;
LCDR1が配列番号284のアミノ酸配列を有し;
LCDR2が配列番号285のアミノ酸配列を有し;
LCDR3が配列番号286のアミノ酸配列を有する、
ヒト免疫グロブリンEに特異的な単離された結合要素。
【請求項5】
前記アミノ酸置換が5以下のアミノ酸置換である、請求項5に記載のヒト免疫グロブリンEに特異的な単離された結合要素。
【請求項6】
CDR:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3のセットを含み、HCDR3が配列番号281のアミノ酸配列を含む、単離された結合要素。
【請求項7】
CDR:HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3のセットを含み、該CDRセットにおいて、
HCDR1が配列番号279のアミノ酸配列を有し;
HCDR2が配列番号280のアミノ酸配列を有し;
HCDR3が配列番号281のアミノ酸配列を有し;
LCDR1が配列番号284のアミノ酸配列を有し;
LCDR2が配列番号285のアミノ酸配列を有し;
LCDR3が配列番号286のアミノ酸配列を有する、
請求項5に記載の単離された結合要素。
【請求項8】
以下の置換:
H、LまたはSで置換されたKabat残基95;
I、S、T、WまたはFで置換されたKabat残基96;
A、YまたはFで置換されたKabat残基97;
V、PまたはFで置換されたKabat残基98;
AまたはYで置換されたKabat残基99;
G、IまたはSで置換されたKabat残基100
の1以上を有する抗体1 HCDR3(配列番号5)を含む、単離された結合要素またはVHドメイン。
【請求項9】
モノクローナル抗体である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の結合要素。
【請求項10】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の単離された結合要素をコードする単離された核酸分子。
【請求項11】
請求項11に記載の核酸分子で形質転換された宿主細胞。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の単離された結合要素を生産する方法であって、請求項12に記載の宿主細胞を該結合要素の生産のための条件下で培養することを含む、方法。
【請求項13】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の単離された結合要素と薬学上許容される賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項14】
薬剤として用いるための、請求項14に記載の組成物。
【請求項15】
IgEに関連する障害を処置するための、請求項14の組成物の使用。
【請求項16】
前記障害がアレルギー、喘息または気管支炎の1以上である、請求項14に記載の組成物の使用。
【請求項17】
前記障害がアレルギー性鼻炎、アレルギー性接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシー反応、食物アレルギー、蕁麻疹、炎症性腸疾患、好酸球性胃腸炎、薬剤性発疹、アレルギー性眼症、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、気道過敏症、化粧品アレルギー、薬剤性アレルギー、薬剤性過敏性症候群、金属アレルギー、職業性過敏性肺炎、慢性過敏性肺炎、寒冷過敏症、蠕虫感染誘発性過敏症、ラテックスアレルギーおよび枯草熱の1以上である、請求項14に記載の組成物の使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2010−519194(P2010−519194A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−549471(P2009−549471)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【国際出願番号】PCT/GB2008/000524
【国際公開番号】WO2008/099188
【国際公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【出願人】(508098350)メドイミューン・リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】MedImmune Limited
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【国際出願番号】PCT/GB2008/000524
【国際公開番号】WO2008/099188
【国際公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【出願人】(508098350)メドイミューン・リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】MedImmune Limited
【Fターム(参考)】
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