説明

RFIDタグ

【課題】 人体がRFIDインレットの取り付け位置に触れることを防止し、RFIDインレットの良好な通信性能を保つための手段を講じる。
【解決手段】 一実施形態におけるRFIDタグ100は、ICチップ41およびアンテナ42を備えるRFIDインレット4と、このRFIDインレット4が取り付けられるタグ基材2と、を備えている。RFIDインレット4は、タグ基材2の一面上に余白部分を形成して同面に取り付けられている。タグ基材2の両面又はいずれか一方の面には、前記余白部分の全領域又は一部の領域の形成位置を示すマーカMが付されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、各種物品に取り付けられ、その物品に関する情報等を記憶し、リーダ装置によってその情報を読取り可能なRFID(Radio Frequency Identification)タグに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な業種において、所定の情報を記憶したRFIDタグ(ICタグ,無線タグ,電子タグ,トランスポンダなどとも称される)を物品に取り付け、その物品の管理に利用する管理手法が採られている。
【0003】
例えばアパレル業においては、商品識別コード等を記憶したRFIDタグを各商品に取り付け、さらにレジカウンタにPOS(Point Of Sales)端末と該端末に接続されたRFIDリーダとを設置し、このRFIDリーダによって客がレジに運んだ買上げ商品に付されたRFIDタグを読取って上記POS端末に商品識別コードを入力する、との会計システムを導入した店舗が存在する。POS端末では、入力された商品識別コードで示される商品の価格情報が取得され、この価格情報に基づいて商品が販売処理される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−264868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
RFIDタグは、例えばICやアンテナからなるRFIDインレットを台紙等のタグ基材に取り付け、被覆シート等で覆うなどして構成されている。上記RFIDインレットの周波数特性は、接触する物質によって変化する。この性質を考慮し、RFIDインレットがタグ基材等に取り付けられた際に最良の通信性能が得られるように、RFIDタグを構成するRFIDインレットやタグ基材等が選定されている。
【0006】
RFIDインレットの周波数特性は、リーダ装置との間に介在する人体の影響によっても変化する。特にRFIDインレットの取り付け位置に人体が触れていると、RFIDインレットの通信性能は大幅に低下する。これに起因して、例えば作業者が手持でRFIDタグをリーダ装置に翳した際に、作業者の指等がRFIDインレットの取り付け位置に触れていれば、リーダ装置によってそのRFIDインレットが読み取りにくくなるなどの問題が生じている。
【0007】
このような事情から、人体がRFIDインレットの取り付け位置に触れることを防止し、RFIDインレットの良好な通信性能を保つための手段を講じる必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態におけるRFIDタグは、アンテナおよびICチップを備えるRFIDインレットと、このRFIDインレットが取り付けられるタグ基材と、を備えている。前記RFIDインレットは、前記タグ基材の一面上に余白部分を形成して同面に取り付けられている。前記タグ基材の両面又はいずれか一方の面には、前記余白部分の全領域又は一部の領域の形成位置を示すマーカが付されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態におけるタグ基材にRFIDインレットを取り付ける前の状態を示す図。
【図2】同実施形態におけるRFIDタグの正面図。
【図3】図2に示したRFIDタグのA−A断面図。
【図4】第2の実施形態におけるタグ基材にRFIDインレットを取り付ける前の状態を示す図。
【図5】同実施形態におけるRFIDタグの正面図。
【図6】図5に示したRFIDタグのB−B断面図。
【図7】第3の実施形態におけるRFIDタグの正面図。
【図8】同実施形態における他のRFIDタグの正面図。
【図9】第4の実施形態における構成を図2のRFIDタグに適用した際のA−A断面図。
【図10】同実施形態における構成を図5のRFIDタグに適用した際のB−B断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態におけるRFIDタグ100は、図1に示したようにタグ基材2と、被覆シート3と、RFIDインレット4とで構成されている。タグ基材2は、例えば紙材や樹脂材料を短冊状に加工したものである。被覆シート3は、例えば紙材や樹脂材料をタグ基材2よりも薄い短冊状に加工したものであり、その表面(RFIDタグ100構成時における被覆シート3の外面)が印刷面31になっている。印刷面31には、当該RFIDタグ100が取り付けられる物品に関する情報、例えば物品名、物品ID、メーカー情報、その物品が商品である場合にはその価格や販売店のロゴマーク等が印刷される。
【0011】
RFIDインレット4は、樹脂材料等で形成された基板上にICチップ41と、ループ状のアンテナ42とを配置して構成されている。ICチップ41は、当該RFIDタグ100が取り付けられる物品に関する情報、例えば物品IDを記憶するとともに、アンテナ42を介してRFIDリーダと通信し、上記物品に関する情報をRFIDリーダに送信する機能を備えている。ICチップ41が記憶する情報は、予めRFIDリーダライタによって書き込まれたものである。RFIDインレット4は、タグ基材2や被覆シート3と接しているときに、RFIDリーダにて使用される周波数の電波での通信性能が最良となるように設計されている。
【0012】
RFIDインレット4は、被覆シート3の裏面に貼着されている。RFIDインレット4は、被覆シート3とともにタグ基材2の所定位置に取り付けられる。図2は、被覆シート3およびRFIDインレット4をタグ基材2に取り付けた後の状態を示す正面図であり、図3は、図2に示したRFIDタグ100のA−A断面図である。
【0013】
図3に示したように、RFIDインレット4が取り付けられた被覆シート3の裏面には粘着層32が形成されている。この粘着層32によって、RFIDインレット4が被覆シート3とともにタグ基材2の一面に貼り付けられる。
【0014】
RFIDインレット4のタグ基材2に対する貼り付け位置は、タグ基材2の当該貼り付け側の面上に余白部分(図2中のタグ基材2においてRFIDインレット4と重複しない部分)が形成されるように調整されている。タグ基材2上には、上記余白部分の形成位置を示すマーカMが付される。マーカMは、RFIDタグ100を作業者が手持すべき位置を示すものであり、例えば人の指の形状をなすとともに視認し易い彩色にて表される。マーカMは、タグ基材2に予め印刷されたものであってもよいし、粘着材等でタグ基材2に貼り付けられたものであってもよい。また、図2におけるマーカMは、上記余白部分の一部の領域の形成位置を示しているが、上記余白部分の全領域の形成位置を示すものであってもよい。さらに、マーカMは、タグ基材2のRFIDインレット4が取り付けられていない側の面に付されていてもよいし、両面に付されていてもよい。
【0015】
タグ基材2の端部には、RFIDタグ100を管理対象の物品に取り付けるためのパンチ穴51(取付部)が形成されている。このパンチ穴51は、タグ基材2の製造時に穿孔されてもよいし、RFIDインレット4がタグ基材2に取り付けられた後に穿孔されてもよい。RFIDタグ100は、パンチ穴51および物品の所定位置に、例えばリング状の取付部材6を挿通させることで、該物品に取り付けられる。
【0016】
このように、本実施形態のRFIDタグ100においては、RFIDインレット4がタグ基材2の一面に余白部分を形成して取り付けられ、タグ基材2の両面又はいずれか一方の面に、上記余白部分の全領域又は一部の領域の形成位置を示すマーカMが付されている。RFIDタグ100を手に持ってRFIDリーダで読み取ろうとする作業者は、マーカMの付された位置を確認し、その部分を手で持ってRFIDリーダにRFIDタグ100を翳す。このとき、マーカMはタグ基材の上記余白部分に付されているので、作業者の指がRFIDインレット4の取り付け位置に触れることはない。したがって、RFIDインレット4の周波数特性に人体が影響を与えることはないので、RFIDインレット4とRFDIリーダとの通信性能が良好に保たれる。
【0017】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
この実施形態は、タグ基材2にマーカMを付すのではなく、RFIDインレット4を覆う被覆シートにマーカMを付す点で、第1の実施形態と異なる。第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0018】
図4は、本実施形態におけるRFIDタグ200の構成を示す模式図である。RFIDタグ200は、タグ基材2と、被覆シート7と、RFIDインレット4とで構成されている。被覆シート7は、例えば紙材や樹脂材料をタグ基材2と同じ幅寸法に加工したものであり、その表面(RFIDタグ200構成時における被覆シート7の外面)が印刷面71になっている。印刷面71には、当該RFIDタグ100が取り付けられる物品に関する情報、例えば物品名、物品ID、メーカー情報、その物品が商品である場合にはその価格や販売店のロゴマーク等が印刷される。
【0019】
図5は、被覆シート7およびRFIDインレット4をタグ基材2に取り付けた後の状態を示す正面図であり、図6は、図5に示したRFIDタグ200のB−B断面図である。
【0020】
図6に示したように、被覆シート7の裏面には粘着層72が形成されている。RFIDインレット4をタグ基材2の所定位置に置き、その上から被覆シート7を押し当てると、粘着層72によって、RFIDインレット4が被覆シート7とともにタグ基材2に貼り付けられる。但し、RFIDインレット4の下面に粘着層を形成し、この粘着層によって該インレット4をタグ基材2に貼り付ける等、他の方法にてRFIDインレット4をタグ基材2に取り付けてもよい。
【0021】
RFIDインレット4のタグ基材2に対する貼り付け位置は、タグ基材2の当該貼り付け面上に余白部分(図5中のタグ基材2においてRFIDインレット4と重複しない部分)が形成されるように調整されている。被覆シート7の印刷面71には、上記余白部分の形成位置を示すマーカMが付される。マーカMは、印刷面71に予め印刷されたものであってもよいし、粘着材等で被覆シート7に貼り付けられたものであってもよい。また、図5におけるマーカMは、上記余白部分の一部の領域の形成位置を示しているが、上記余白部分の全領域の形成位置を示すものであってもよい。さらに、マーカMは、印刷面71に付されずにタグ基材2のRFIDインレット4が取り付けられていない側の面(RFIDタグ200構成時におけるタグ基材2の外面)に付されていてもよいし、同面および被覆シート7の印刷面71の双方に付されていてもよい。
【0022】
RFIDタグ200の端部には、該タグ200を管理対象の物品に取り付けるためのパンチ穴52(取付部)が形成されている。このパンチ穴52は、タグ基材2および被覆シート7の製造時に穿孔されてもよいし、RFIDインレット4が被覆シート7によってタグ基材2に取り付けられた後に穿孔されてもよい。RFIDタグ200は、パンチ穴52および物品の所定位置に、例えばリング状の取付部材6を挿通させることで、該物品に取り付けられる。
【0023】
このように、本実施形態のRFIDタグ200においては、RFIDインレット4がタグ基材2上に余白部分を形成して取り付けられ、タグ基材2又は被覆シート7の少なくとも一方に、上記余白部分の全領域又は一部の領域の形成位置を示すマーカが付されている。このような構成であっても、作業者にRFIDタグ200を持つべき位置を認識させることができるので、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
【0024】
また、RFIDタグ200の表裏をそれぞれ一部材であるタグ基材2および被覆シート7にて覆うので、RFIDタグ200の表面の凹凸が減り、物品に関する情報等の印刷が容易になる。
【0025】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
この実施形態は、マーカMが付された位置を作業者がより持ち易くなるように、RFIDインレット4の取り付け位置やマーカMを付す位置を調整した点で、第1,第2の実施形態と異なる。第1,第2の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0026】
本実施形態においては、タグ基材2上の上記余白部分がRFIDインレット4の取り付け位置を挟んでパンチ穴51,52の反対側の領域を含むようにRFIDインレット4の形状やタグ基材2への取り付け位置を調整する。さらに、上記反対側の領域にマーカMを付す。
【0027】
このような条件を第1の実施形態にて説明したRFIDタグ100に適用した一例を図7に、第2の実施形態にて説明したRFIDタグ200に適用した一例を図8に示す。なお、以下の説明においては図7に示したRFIDタグをRFIDタグ101と称し、図8に示したRFIDタグをRFIDタグ201と称す。
【0028】
図7に示したRFIDタグ101においては、タグ基材2のパンチ穴51近傍にRFIDインレット4が貼着された被覆シート3が取り付けられている。そして、RFIDインレット4を挟んでパンチ穴51の反対側の領域に余白部分が形成され、その余白部分にマーカMが付されている。マーカMは、タグ基材2に予め印刷されたものであってもよいし、粘着材等でタグ基材2に貼り付けられたものであってもよい。また、図7におけるマーカMは、上記余白部分の一部の領域の形成位置を示しているが、上記余白部分の全領域の形成位置を示すものであってもよい。さらに、マーカMは、タグ基材2のRFIDインレット4が取り付けられていない側の面に付されていてもよいし、両面に付されていてもよい。
【0029】
また、図8に示したRFIDタグ201においては、タグ基材2のパンチ穴52近傍にRFIDインレット4が取り付けられている。そして、RFIDインレット4の取り付け位置を挟んでパンチ穴52の反対側の領域に余白部分が形成され、その余白部分を示すマーカMが被覆シート7の印刷面71に付されている。マーカMは、印刷面71に予め印刷されたものであってもよいし、粘着材等で被覆シート7に貼り付けられたものであってもよい。また、図8におけるマーカMは、上記余白部分の一部の領域の形成位置を示しているが、上記余白部分の全領域の形成位置を示すものであってもよい。さらに、マーカMは、印刷面71に付されずにタグ基材2のRFIDインレット4が取り付けられていない側の面に付されていてもよいし、同面および被覆シート7の印刷面71の双方に付されていてもよい。
【0030】
上記のように構成されたRFIDタグ101,201がパンチ穴51,52を用いて物品に取り付けられると、これらパンチ穴51,52が設けられた側の端部が物品に固定され、他端が自由端となる。このように物品に固定されたRFIDタグ101,201を手に取るとき、自由端側の方が持ち易い。すなわち、本実施形態においてはRFIDインレット4よりも当該自由端側にマーカMが付されているので、作業者は、マーカMが付された位置を持ち易くなる。
【0031】
なお、作業者にRFIDタグ101,201を持つべき位置を認識させることができるなど、第1,第2の実施形態と同様の効果を奏することはいうまでもない。
【0032】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
この実施形態は、RFIDタグを物品に容易に取り付け可能とすべく、タグ基材2の一面に粘着層を形成した点で、第1乃至第3の実施形態と異なる。第1乃至第3の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0033】
第1の実施形態において説明したRFIDタグ100のタグ基材2に粘着層を形成した場合の図2におけるA−A断面図を図9に、第2の実施形態において説明したRFIDタグ200のタグ基材2に粘着層を形成した場合の図5におけるB−B断面図を図10に示している。なお、以下の説明においては図9に示したRFIDタグをRFIDタグ102とし、図10に示したRFIDタグをRFIDタグ202とする。図9,図10に示すように、タグ基材2のRFIDインレット4が取り付けられていない側の面に粘着層8が形成されている。この場合、RFIDタグ102においてはタグ基材2のRFIDインレット4が取り付けられた側の面にマーカMを付し、RFIDタグ202においては被覆シート7の外面、すなわち印刷面71にマーカMを付して、RFIDタグ102,202を物品に取り付けた際のマーカMの視認性を確保する。
【0034】
本実施形態におけるRFIDタグ102,202は、例えば粘着層8側に剥離紙を貼着して保管される。使用時にはその剥離紙を剥がして粘着層8を露出させ、RFIDタグ102,202を所望の物品に貼り付ける。
【0035】
このように、本実施形態におけるRFIDタグ102,202は、粘着層8を有するので、物品への取り付け作業が簡単になる。これに加え、作業者にRFIDタグ102,202を持つべき位置を認識させることができるなど、第1乃至第3の実施形態と同様の効果を奏することはいうまでもない。
【0036】
なお、第3の実施形態にて説明したRFIDタグ101,201のタグ基材2に粘着層8を形成してもよい。この場合にあっては、第3の実施形態と同様に、マーカMが付された位置を持ち易くなるとの効果を得る。
【0037】
(変形例)
上記各実施形態にて開示した構成は、適宜変更して実施可能である。具体的な変形例としては、例えば次のようなものがある。
【0038】
(1)上記各実施形態においては、タグ基材2の一面に余白部分を設けてRFIDインレット4を同面に取り付け、この余白部分にマーカMを付すとした。しかしながら、RFIDインレット4が取り付けられた位置を示すマーカを付し、その部分に触れないように作業者に注意を促すようにしてもよい。なお、このようにした場合であっても、そのマーカが上記余白部分の全領域又は一部の領域の形成位置を示していることに変わりはない。
【0039】
(2)上記各実施形態においては、RFIDタグに人の指形のマーカMを付すとした。しかしながら、マーカMの形状は指形に限られず、他の形状であってもよい。さらに、マーカMは彩色にて余白部分の形成位置を示すものでなくても、立体形状にて余白部分の形成位置を示すものであってもよい。さらには、彩色および立体形状の双方にて余白部分の形成位置を示すものであってもよい。マーカMを立体形状にて構成する場合には、例えばタグ基材2や被覆シート7の表面粗さをマーカMの領域だけ変化させる、マーカMの領域だけ窪ませる、あるいは隆起させるなどの手法を採用し得る。
【0040】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0041】
M…マーカ、2…タグ基材、3,7…被覆シート、4…RFIDインレット、6…取付部材、8,32,72…粘着層、31,71…印刷面、41…ICチップ、42…アンテナ、51,52…パンチ穴、100〜102,201〜202…RFIDタグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナおよびICチップを備えるRFIDインレットと、
このRFIDインレットが取り付けられるタグ基材と、を備え、
前記RFIDインレットは、前記タグ基材の一面上に余白部分を形成して同面に取り付けられ、前記タグ基材の両面又はいずれか一方の面に、前記余白部分の全領域又は一部の領域の形成位置を示すマーカを付したことを特徴とするRFIDタグ。
【請求項2】
前記タグ基材には、当該RFIDタグを物品に取り付けるための取付部が設けられ、
前記余白部分は、前記RFIDインレットを挟んで前記取付部の反対側の領域を含むように形成され、前記マーカは、前記反対側の領域を示すように付されていることを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ。
【請求項3】
前記マーカは、前記RFIDインレットが取り付けられる側の前記タグ基材の一面に付され、前記タグ基材の当該他方の面には、当該タグを物品に貼付するための粘着層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ。
【請求項4】
アンテナおよびICチップを備えるRFIDインレットと、
このRFIDインレットが取り付けられるタグ基材と、
前記タグ基材に取り付けられた前記RFIDインレットを被覆する被覆体と、を備え、
前記RFIDインレットは、前記タグ基材の一面上に余白部分を形成して同面に取り付けられ、前記タグ基材又は前記被覆体の少なくとも一方に、前記余白部分の全領域又は一部の領域の形成位置を示すマーカを付したことを特徴とするRFIDタグ。
【請求項5】
前記タグ基材には、当該RFIDタグを物品に取り付けるための取付部が設けられ、
前記余白部分は、前記RFIDインレットを挟んで前記取付部の反対側の領域を含むように形成され、前記マーカは、前記反対側の領域を示すように付されていることを特徴とする請求項4に記載のRFIDタグ。
【請求項6】
前記マーカは、前記被覆体の外面に付され、前記タグ基材の外面には、当該タグを物品に貼付するための粘着層が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のRFIDタグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−79008(P2012−79008A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−222472(P2010−222472)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】