つま先保護サンダル
【課題】一貫性およびサイズの標準化に関して靴と同様に製造されかつ組み立てられるサンダルを提供すること。
【解決手段】サンダル10であって、以下:かかと、足中央部、および足前方部を含む足40の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール20;該アウトソールから延び、該足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革30であって、該アウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、該アウトソールに固定されて該サンダルを該足に保持する、複数のサンダルストラップ60であって、該サンダルストラップのうちの少なくとも1つは、該爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ、を備える、サンダル。
【解決手段】サンダル10であって、以下:かかと、足中央部、および足前方部を含む足40の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール20;該アウトソールから延び、該足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革30であって、該アウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、該アウトソールに固定されて該サンダルを該足に保持する、複数のサンダルストラップ60であって、該サンダルストラップのうちの少なくとも1つは、該爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ、を備える、サンダル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、履物に関し、そしてより詳細には、本発明は、つま先保護のための爪革を有するサンダル、およびこれを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連技術の説明)
サンダルは、広範な種々の構成で利用可能である。従来のサンダルは、ソール(sole)に固定されたストラップシステムを含む。ソールは、着用者の足に取り付けられてサンダルの着用表面を形成する。一方、このストラップシステムは、代表的には別々の足首ストラップ、かかとストラップ、足前方部(forefoot)ストラップを使用して、ソールを着用者の足に固定する。
【0003】
これらのストラップは、2つの異なる構成技術のうちの1つを主に使用して、ソールに固定される。これらの技術のうちの第1の技術は、ストラップの低部端またはポスト(posts)が直接ソールに縫い付けられるスティッチング技術である。この技術は、比較的費用がかからないが、特定の適用に必要とされる耐久性を提供しないかもしれない。さらに、この技術は、縫い付けられ得るストラップ材料(例えば、皮革、織物(woven)、または編物(textile)のストラップ)の使用に本質的に限定される。しかし、この構築技術は、硬くて柔軟でない材料を使用するのに十分適していない。いくつかの適用において、スティッチングは、ステープルまたは鋲(tack)で置き換えられる。一般的に、これらの代替の構成は、スティッチングされた構成と同じ問題を抱えている。
【0004】
ストラップをソールに固定するための第2の技術は、接着構成であり、ここでストラップの端部は、ソールに謬着されるかまたは接着して固定されている。この接着構成は、一般的に、改善された耐久性を提供し、そして比較的硬いポスト材料(例えば、熱可塑性エラストマー)の使用によく適している。
【0005】
他方、靴およびブーツは、靴型上で履物を成形することにより伝統的に製造される。靴型は、ブーツまたは靴の内側の空洞の3次元的形状である。甲部(upper)およびソールは、一般的に、ばらばらでかまたは組み立てて靴型に配置され、そして一緒に固定される。予め組み立てられた甲部構成部品は、一緒に縫われ、かつ/または接着されて甲部または靴甲部の一部を形成する布(fabric)材料および/または皮革材料の種々の層から構成される。
【0006】
履物の硬直性および可撓性の特徴は、履物の特定の領域において適切な機械的特性を有する材料の種々の層を介在させることにより達成される。1つの代表的なアセンブリプロセスにおいて、インソールは、反転した靴型の頂部(履物製品の内側の底部部分を表す)上に位置付けられ、次いで、予め組み立てられた布製部品が、この靴型上に位置付けられる。この布製部品は、この靴型上に縫い付けられ、そして靴型の特定の形状に合うようにインソールに押し付けられ、次いで所望の形状を維持するようにインソールに釘で固定され、鋲で止められ、そして/または接着される。しばしば、硬いプラスチックの部品は、特定の領域で履物の強度および支持を増強するようにソール構成に加えられる。履物は、通常、ミッドソール(midsole)またはクッションを揃え、次いで靴型上でアウトソールを釘で固定し、鋲で止めて、そして/または接着して部品が組み立てられる。
【0007】
サンダル構成のいくつかは、特定の環境により生じる特定の問題を解決することを意図される。例えば、水の周囲の活動に関与する人は、適切な支持を与え、快適であり、かつ相当な距離を歩いた後でも固定されたままである必要がある。他方、軽いハイキングまたはサンダルが極度に地面に曝されるほかの活動に関与する人は、よりサンダルのような感覚および解放感のある靴を欲し得る。しかし、伝統的なサンダルの製造および組み立てを用いると、サンダルの一貫性は、サンダルごとに変動する。従って、消費者は、それぞれのサイズ9が同じ人に合うということを常に保証され得るわけではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、必要なものは、一貫性およびサイズの標準化に関して靴と同様に製造されかつ組み立てられるサンダルである。さらに、耐久性および着用者の足に対する保護(つま先保護を含む)を提供するだけでなく、快適さおよびサンダルのスタイルも提供する靴様の構成を有するサンダルが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの局面において、本発明は、サンダルであって、以下:
かかと、足中央部、および足前方部を含む足の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;
このアウトソールから延び、この足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、このアウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、
このアウトソールに固定されてこのサンダルをこの足に保持する、複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップのうちの少なくとも1つは、この爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ、
を備える、サンダルを提供する。
【0010】
好ましい実施形態において、上記爪革は底部表面を備え得、この底部表面は、上記アウトソールの上部表面に面しかつこのアウトソールから間隔を空け得る。
【0011】
さらに好ましい実施形態において、上記サンダルストラップのうちの少なくとも1つは、上記爪革の底部表面に固定され得る。
【0012】
好ましい実施形態において、上記サンダルストラップは、接着剤によって上記爪革に固定され得る。
【0013】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、インソールをさらに備え得、このインソールは、上記アウトソールの上部表面に位置付けられ、かつこのアウトソールの上部表面と上記爪革の底部表面との間に配置された足前方部のインソール部分を有し得る。
【0014】
さらに好ましい実施形態において、上記サンダルストラップのうちの少なくとも2つは、上記アウトソールと上記インソールとの間に固定化され得る。
【0015】
好ましい実施形態において、上記爪革は、少なくとも3本のつま先の、少なくとも2分の1の長さの上部を覆うように構成され得る。
【0016】
好ましい実施形態において、上記爪革は、付属物で補強され得る。
【0017】
好ましい実施形態において、上記複数のサンダルストラップは、サンダル開口部によって分離されており、このサンダル開口部を介して、このサンダル内側の足は、このサンダル外側に曝され得る。
【0018】
さらに好ましい実施形態において、上記インソールは、フットベッドおよび内側ミッドソールを備え得る。
【0019】
さらに好ましい実施形態において、上記サンダルストラップのうちの少なくとも2つは、上記内側ミッドソールと上記アウトソールとの間に固定され得る。
【0020】
好ましい実施形態において、本発明は、上記アウトソールの上部表面に位置付けられた外側ミッドソールをさらに備え得る。
【0021】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、上記外側ミッドソールの上部表面に位置付けられたインソールをさらに備え得る。
【0022】
さらに好ましい実施形態において、上記インソールは、フットベッドおよび内側ミッドソールを備え得る。
【0023】
さらに好ましい実施形態において、上記ストラップのうちの少なくとも2つは、上記内側ミッドソールと上記ミッドソールとの間に固定され得る。
【0024】
さらに好ましい実施形態において、上記内側ミッドソールは、この内側ミッドソールの縁部に配置された複数のストラップ受容溝部を有し得る。
【0025】
さらに好ましい実施形態において、上記内側ミッドソールは、この内側ミッドソールの底部表面に配置された複数のストラップ受容溝部を有し得る。
【0026】
さらに好ましい実施形態において、上記ストラップ受容溝部の各々は、対応するストラップの幅に実質的に等しい幅、およびこの対応するストラップの深さに実質的に等しい深さを有し得る。
【0027】
さらに好ましい実施形態において、上記付属物は、繊維ガラスであり得る。
【0028】
さらに好ましい実施形態において、上記付属物は、合成材料であり得る。
【0029】
さらに好ましい実施形態において、上記フットベッドは、抗菌材料であり得る。
【0030】
さらに好ましい実施形態において、上記外側ミッドソールは、コルク様付属物を備え得る。
【0031】
好ましい実施形態において、上記爪革は、爪革ライナーを備え得る。
【0032】
さらに好ましい実施形態において、上記爪革ライナーは、上記サンダルストラップに固定され得る。
【0033】
さらに好ましい実施形態において、上記爪革は、上記内側ミッドソールと上記ミッドソールとの間に固定されている爪革ライナーを備え得る。
【0034】
好ましい実施形態において、上記サンダルストラップは、シューレース用の複数の開口部を備え得る。
【0035】
好ましい実施形態において、上記アウトソールは、複数のデュロメーターを有し得る。
【0036】
好ましい実施形態において、本発明は、爪革カバーをさらに備え得る。
【0037】
好ましい実施形態において、上記サンダルストラップは、上記成形ゴムアウトソールとは異なる材料から形成され得る。
【0038】
別の局面において、本発明は、サンダルであって、以下:
かかと、足中央部、および足前方部を含む足の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;
このアウトソールから延び、この足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、このアウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、
このアウトソールに固定されてこのサンダルをこの足に保持する、複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップのうちの少なくとも1つは、この爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ、
を備える、サンダルを提供する。
【0039】
好ましい実施形態において、本発明は、インソールをさらに備え得、このインソールは、上記アウトソールの上部表面に位置付けられ、かつこのアウトソールの上部表面と上記爪革の底部表面との間に配置された足前方部のインソール部分を有し得る。
【0040】
好ましい実施形態において、複数のストラップ受容溝部が、上記インソールの外縁部に位置付けられ得る。
【0041】
好ましい実施形態において、上記ストラップ受容溝部の各々は、対応するストラップの幅に実質的に等しい幅、およびこの対応するストラップの深さに実質的に等しい深さを有し得る。
【0042】
好ましい実施形態において、上記ストラップ受容溝部は、上記インソールの縁部からこのインソールの内側部分の方に延び得る。
【0043】
好ましい実施形態において、上記ストラップ受容溝部は、上記インソールの足甲部支持表面を交差し得る。
【0044】
好ましい実施形態において、上記インソールは、上記アウトソールの側面の上縁部と実質的に同じ高さの足甲部支持表面を有し得る。
【0045】
別の局面において、本発明は、サンダルのアウトソールを製造するための鋳型であって、以下:
このアウトソールの底部表面を形成するように構成された、底部プレート;
爪革の内部空洞を含むアウトソールの上部表面を形成するように構成された、内側爪革プレート;および、
この爪革の外部表面を形成するように構成された、外側爪革プレート、
を備える、鋳型を提供する。
【0046】
好ましい実施形態において、上記外側爪革プレートは、上記内側爪革プレートに対して移動可能であり得る。
【0047】
好ましい実施形態において、上記内側爪革プレートは、上記アウトソールの成形の間に、上記底部プレートと上記外側爪革プレートとの間に位置付けられるように構成され得る。
【0048】
好ましい実施形態において、上記底部プレートは、上記アウトソールの底部表面を形成する多数の牽引要素を有し得る。
【0049】
好ましい実施形態において、本発明は、偽プレートをさらに備え得、この偽プレートは、上記底部プレートと上記内側爪革プレートとの間に位置付けられるように構成され得る。
【0050】
さらに好ましい実施形態において、上記偽プレートは、第一の材料が上記底部プレートの少なくとも一部を充填するのを防ぎ得る。
【0051】
好ましい実施形態において、上記外側爪革プレートは、上記爪革に複数の穴を提供するように、複数の突出部を有し得る。
【0052】
別の局面において、本発明は、成形アウトソールの作製のための方法であって、このアウトソールは、爪革を有し、この爪革は、このアウトソールから延び、足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成されており、この爪革は、このアウトソールと一体となって成形され、この方法は、以下の工程:
第一の鋳型空洞に第一の材料を配置する工程であって、この第一の鋳型空洞は、底部プレートと内側爪革プレートとの間に形成される、工程;
この第一の鋳型空洞を閉鎖する工程;
第二の鋳型空洞にこの第一の材料を配置する工程であって、この第二の鋳型空洞は、この底部プレートとこの外側つま先プレートとの間に形成される、工程;
この第二の鋳型空洞を閉鎖する工程;および、
この第一の材料を硬化させて、このアウトソールを形成する工程、
を包含する、方法を提供する。
【0053】
好ましい実施形態において、本発明は、さらに以下の工程:
偽プレートを、上記底部プレートと上記内側爪革との間に配置する工程であって、この偽プレートとこの底部プレートとが、第三の鋳型空洞を形成する、工程、
を包含する、方法を提供し得る。
【0054】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、上記第一の材料を上記第三の鋳型空洞で硬化させる工程をさらに包含し得る。
【0055】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、上記偽プレートを取り除く工程をさらに包含し得る。
【0056】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、第二の材料を上記第一の空洞に加える工程をさらに包含し得る。
【0057】
さらに好ましい実施形態において、上記第二の材料は、上記第一の材料とは異なる色であり得る。
【0058】
さらに好ましい実施形態において、上記第二の材料は、上記第一の材料とは異なる材料であり得る。
【0059】
好ましい実施形態において、上記第一の材料は、硬化可能なゴムであり得る。
【0060】
好ましい実施形態において、上記第一の材料は、上記第一の空洞に注入され得る。
【0061】
好ましい実施形態において、上記第一の材料は、上記第二の空洞に注入され得る。
【0062】
さらに好ましい実施形態において、上記第一の材料および上記第二の材料は、硬化可能なゴムであり得る。
【0063】
(発明の要旨)
本発明は、履物に関し、そしてより詳細には、本発明は、つま先保護のための爪革を有するサンダル、およびそれを製造する方法に関する。
【0064】
本発明の一局面によれば、サンダルは、以下を備える:足(かかと、足中央部、および足前方部を含む)の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;このアウトソールから延び、そして足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、アウトソールと一体的に成形された爪革;および足上にサンダルを保持するための、アウトソールに固定された複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップの少なくとも1つが爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ。
【0065】
本発明の別の局面によれば、サンダルは、以下を備える:足(かかと、足中央部、および足前方部を含む)の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;このアウトソールから延び、そして足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、アウトソールと一体的に成形された爪革;および足上にサンダルを保持するための、アウトソールに固定された複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップの少なくとも1つが爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ。
【0066】
本発明のさらに別の局面によれば、サンダルのアウトソールを製造するための鋳型は、以下を備える:底部プレートであって、アウトソールの底部表面を形成するように構成される、底部プレート;内側爪革プレートであって、爪革の内部空洞を含むアウトソールの上部表面を形成するように構成される、内側爪革プレート;および外部爪革プレートであって、爪革の外部表面を形成するように構成される外部爪革プレート。
【0067】
本発明の別の局面によれば、成形されたアウトソールの製造方法が提供され、このアウトソールは、アウトソールから延び、そして足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革を有し、この爪革は、アウトソールと一体的に成形されており、この方法は、以下の工程を包含する:第1の材料を第1の鋳型空洞に入れる工程であって、この第1の鋳型空洞は、底部プレートと内側爪革プレートとの間に形成される、工程;この第1の鋳型空洞を閉じる工程;この第1の材料を第2の鋳型空洞に入れる工程であって、この第2の鋳型空洞は、底部プレートと外部つま先プレートとの間に形成される、工程;この第2の鋳型空洞を閉じる工程;ならびにこの第1の材料を硬化してアウトソールを形成する工程。
【発明の効果】
【0068】
本発明により、一貫性およびサイズの標準化に関して靴と同様に製造されかつ組み立てられるサンダルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に従うサンダルの斜視図である。
【図2】図2は、図1のサンダルの分解斜視図である。
【図3】図3は、図1のサンダルの内側ミッドソールの底部平面図である。
【図4】図4は、図1のサンダルの分解斜視図である。
【図5】図5は、図1のサンダルの頂部平面図である。
【図6】図6は、線A−Aに沿った図5のサンダルの断面図である。
【図7】図7は、線B−Bに沿った図5のサンダルの断面図である。
【図8】図8は、図1のサンダルの底部平面図である。
【図9】図9は、図1のサンダルの内側の側面図である。
【図10】図10は、図1のサンダルの外側の側面図である。
【図11】図11は、図1のサンダルの爪革の前面図である。
【図12】図12は、図1のサンダルのかかとの後面図である。
【図13】図13は、本発明の代替の実施形態に従うサンダルの斜視図である。
【図14】図14は、本発明の別の実施形態に従うサンダルの斜視図である。
【図15】図15は、本発明の代替の実施形態に従うサンダルの斜視図である。
【図16】図16は、本発明に従うアウトソールを成形するのための鋳型の斜視図である。
【図17】図17は、図16のアウトソールを成形するための鋳型の底部プレートおよび内側爪革プレートの斜視図である。
【図18】図18は、図16のアウトソールを成形するための鋳型の内側爪革プレートおよび外部爪革プレートの斜視図である。
【図19】図19は、本発明の代替の実施形態に従うアウトソールを成形するための鋳型の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
(発明の詳細な説明)
図面を参照すると、同様の番号は、同様の要素を示し、本発明に従うサンダルが例示される。添付の図面は、着用者の右足着用を意図したサンダルを例示する。好ましい実施形態はまた、左足サンダルを含み、このようなサンダルは、右側の鏡像である。
【0071】
図面に戻ると、本発明の例示的実施形態に従うサンダル10を、図1に示す。サンダル10は、成形されたゴムのアウトソール20を備え、このアウトソールは、サンダルを足40に保持しておくために、爪革30および複数のストラップ60を備える。
【0072】
図1および2に示されるように、サンダル10は、かかと42、足中央部44、および足前方部46を含む足40の底部表面50を支えるように構成された成形されたゴムのアウトソール20を備える。サンダル10はまた、アウトソール20から延び、足前方部46の少なくとも一部である上部52を覆うように構成された爪革30を備える。爪革30は、アウトソール20と一体となって成形される。複数のサンダルストラップ60は、アウトソール20に固定され、サンダル10を足40に保持したままにする。本発明の好ましい実施形態において、サンダルストラップ60の少なくとも1つは、爪革30に固定される。
【0073】
足40の底部表面50は、インソール80の上部表面92の上に載る。足40はまた、かかと42、足中央部44、足前方部46およびつま先48を含む。
【0074】
インソール80は、支えおよび快適性を提供し、足40の底部表面50の輪郭に合うように形作られる。好ましい実施形態において、インソールは、盛り上がった(raised)土踏まず部分および足前方部、およびわずかに凹状のかかと部分を有する。インソール80の上側表面92は、織られるか(94)または輪郭に合わせられて(contoured)(96)、インソール80と足40との間で動く可能性を低下させ得る。例えば、緩やかな隆起98は、足40の足前方部46とつま先48の領域の間でインソール80の上部表面92に沿って延び得る。
【0075】
インソール80は、インソール80の底部表面に形成された、複数のストラップ受容溝部を有する。この複数のサンダルストラップは、足40にサンダル10を保持したままにするように構成され、アウトソール20とインソール80との間のストラップ受容溝部62において固定される。成形されたゴムのアウトソール20は、アウトソール20から延び、つま先48を含む足前方部46の少なくとも一部の上部表面52を覆うように構成された爪革30を備える。
【0076】
インソール80は、好ましくは、解剖学的フットベッド90および内側ミッドソール(inner midsole)100を備える。解剖学的フットベッド90は、足40の底部表面50と実質的に同一の拡がりをもつように設計される。解剖学的に設計されたフットベッド90は、足40の自然な輪郭に沿って、さらなる快適性および支えを提供する。解剖学的フットベッド90は、好ましくは、AegisTM抗菌性物質のような防臭性物質から作製される。AegisTMのような防臭性物質は、対臭気保護(odorfighting protection)を提供して、サンダル10の寿命を長くする助けとなる。しかし、解剖学的フットベッド90は、サンダルの型および用途に依存して、革、革様の見かけおよび感触を有する合成物、ゴム、またはナイロンから作製され得ることが、認識され得る。
【0077】
内側ミッドソール100は、解剖学的フッドパッド90とアウトソール20との間に位置する。内側ミッドソール100は、内側ミッドソール100の側部表面102に形成された、複数のストラップ受容溝部62を有する。複数のストラップ60は、足40の上部54を覆って、ストラップ受容溝部62へと延びる。ストラップ60は、内側ミッドソール100とアウトソール20との間に位置するストラップ端部78を有する。ストラップ60は、ストラップ受容溝部62において、かつ内側ミッドソール100とアウトソール20との間で、接着剤、ステッチ、または他の従来技術により固定される。
【0078】
ストラップ受容溝部62は、各々、対応するストラップ60の幅74と実質的に等しい幅64と、対応するストラップ60の深さ76とほぼ等しい深さ66とを備える。ストラップ受容溝部62は、フットベッド90の上部縁部86から、内側ミッドソール100の底面縁部(bottomedge)88に向かって延びる。次いで、ストラップ受容溝部62は、内側ミッドソール100の底面縁部88から、内側ミッドソール100の底部表面104の中心線に向かって延びる。フットベッド90は、内側ミッドソール100の側部表面26の上部縁部36と実質的に平坦である上部足支持表面92を有する。
【0079】
図3(内側ミッドソール100の底部平面図)に示されるように、ストラップ受容溝部62は、内側ミッドソール100の外側縁部から、内側ミッドソール100の中心線に向かって延びる。ストラップ端部78は、ストラップ受容溝部62において、接着剤、セメントもしくはステッチ、または接着剤、セメントおよび/もしくはステッチの任意の組み合わせにより固定される。ストラップ受容溝部62は、ストラップを内側ミッドソール100に固定するために、組立者用のパターン、ガイドまたは印を提供する。ストラップ受容溝部62においてストラップ60の印を付けることにより、全ての各サンダルが、一定の許容範囲内で製造および組み立てられることを可能とするように、基準または均一性が提供される。従って、ストラップの端部が、ストラップ受容溝部の端部と接する状態にして、ストラップ受容溝部62においてストラップ端部78の印を適切に付けることによって、通常サンダルにおいて見いだされない設計的許容範囲にまで、安定してサンダル10が製造される。例えば、サイズ9は全て、各サンダルが本質的に同じように寸法が合い、サイズ合わせにおいて均一性を提供するように、供された許容範囲内で製造されるべきである。このことは、顧客に品質の高い、現実的にエンドユーザーが着用し得る製品を提供する。
【0080】
内側ミッドソール100は、好ましくは、柔らかい、発泡体様材料(例えば、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)のような熱可塑性合成樹脂発泡体、ポリウレタン(PU)のような熱硬化性樹脂発泡体、またはブタジエンもしくはクロロプレンゴムのようなゴム材料発泡体)から作製される。例えば、好ましい実施形態において、内側ミッドソールは、発泡EVA材料であり、より好ましくは、ファイロン(phylon)である。
【0081】
成形されたゴムのアウトソール20は、そのアウトソール20から延び、つま先48を含む足前方部46の少なくとも一部の上部表面54を覆うように構成された爪革30を備える。爪革30は、サンダルに入ってくる異物(例えば、石および他の石のかけら)を防止し、足40を擦りむくことおよび他には石および他の物体との接触に対するさらなる保護をさらに提供する。
【0082】
成形されたゴムのアウトソール20は、かかと42、足中央部44、および足前方部46を含む足40の底部表面を支えるように構成される。アウトソール20は、そのアウトソール20の外側面および内側面を規定する側部表面26を有する。
【0083】
本発明の好ましい実施形態において、外側ミッドソール110は、インソール80とアウトソール20との間に位置する。外側ミッドソール110は、サンダル10にクッションを提供する。外側ミッドソール110は、好ましくは、衝撃吸収性発泡体様材料(例えば、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)のような熱可塑性合成樹脂発泡体、ポリウレタン(PU)のような熱硬化性樹脂発泡体、またはブタジエンもしくはクロロプレンゴムのようなゴム材料発泡体)である。外側ミッドソール110はまた、天然のコルク材料または合成コルク材料様EVAもまた含み得る。本明細書中に記載される材料は、限定されず、かつ本明細書中に記載の外側ミッドソール110、およびサンダル10が、広い範囲の材料を用いて機能することが認識される。外側ミッドソール110は、好ましくは、AskerCスケールにて約40〜60の堅さを有する。しかし、Asker Cスケールにて約50〜70の堅さを有する、比較的薄い発泡体材料から得られてもよい。
【0084】
図4に示されるように、サンダルストラップ60は、インソール80を固定して、甲革140を形成する。本発明の好ましい実施形態において、ナイロン様材料は、爪革30内部に寸法が合うように構成された、爪革ライニング132を形成する。
【0085】
図5は、本発明の1つの実施形態の上面平面図を示す。図5に示されるように、図1のサンダル10は、複数のサンダルストラップ60を有し、このストラップは、サンダル開口部68によって分離されており、この開口部によって、サンダル10内の足40は、サンダル10の外部に露出される。サンダルストラップ60およびサンダル開口部68は、支えおよび快適性を提供するのみならず、サンダル10の美的外観もまた提供するように幾何的に配置される。サンダルストラップ60は、爪革30に固定された少なくとも1つのストラップ132を備える。
【0086】
ストラップ60は、サンダル10を足40に保持したままにするようにアウトソール20に固定される。好ましい実施形態において、図5および6に示されるように、サンダルストラップ60の少なくとも1つは、爪革30の底部表面32に固定される。本発明の別の実施形態において、つま先ストラップ60の少なくとも1つが、爪革30の底部表面32ではなく、爪革30の上部表面に固定され得ることが認識され得る。サンダルストラップ60は、好ましくは、接着剤によって、爪革30に固定される。しかし、サンダルストラップ60は、ステッチまたは当業者に公知の任意の他の公知の構築方法によって、爪革30に固定され得ることが認識され得る。
【0087】
サンダルストラップ60は、足40の上部54を覆う。サンダルストラップ60は、好ましくは、ナイロン、カンバス、革、または他の合成材料から作製される。さらに、さらに快適性および美的外観を得るために、ライニング150を備えるサンダルストラップ60は、ナイロン、カンバス、革または他の合成材料の任意の組み合わせから作製され得ることが認識され得る。1つの実施形態において、サンダルストラップ60は、防臭性ライニング150を備えた耐水性革である。サンダルストラップ60は、好ましくは、足40のかかと42の後ろ部分を支える後ろ側ストラップアセンブリ120を備える。
【0088】
本発明の好ましい実施形態において、サンダルストラップ60は、層状構造を有し、これは、ネオプレンまたはネオプレン様のライニング150の重なり皮革、合成皮革またはナイロンのストラップを備える。このライニング150は、通常、ストラップ60の皮革、合成皮革またはナイロン外側表面に、縫合されるかまたは接着される。このライニング150は、好ましくは、ストラップ60の露出した内側表面と同程度の広がりであり、快適なクッション性の接触を、足40とサンダル10との間に提供する。
【0089】
図6は、線A−Aに沿ってとった図5のサンダルの断面である。図6に示されるように、サンダル10は、解剖学的フットベッド90、内側ミッドソール100、外側ミッドソール110、およびアウトソール20を備える。このアウトソール20は、爪革30を備え、この爪革30は、つま先48および前肢46を保護する。この爪革30は、フットベッド90の上部表面25に面し、かつフットベッド90から間隔の空いた底部表面32を備える。この爪革30の底部表面32およびフットベッド90の上部表面25は、爪革30の内側空洞28を形成する。この内側空洞28は、つま先48を、石のような外部の物体から保護する。好ましい実施形態において、この爪革30は、少なくとも3本のつま先48の長さの少なくとも2分の1の上部を覆う。内側ミッドソール100を備えるフットベッド90は、成形ゴムアウトソール20の内側空洞28内全体に、かつ側面26の間に固定される。
【0090】
図6に示されるように、フットベッド90は、爪革30の内面33に向かって延びる。インソール80の上部表面92は、インソール80と足40との間の動く可能性を軽減するような輪郭96であり得る。例えば、ゆるやかな縁部98が、インソール80の上部表面92に沿って、前足46と足40のつま先48領域との間を延び得る。一方、このサンダル10のかかと部分において、フットベッド90は、内側ミッドソール100の後縁部106に向かって延びる。代表的に、外側ミッドソール110の要素のような柔らかい発泡体は、足40のかかと42が、足前方部46の前に、最初に地面と接触するという事実に起因して、前足46部分よりも、サンダル10のかかと部42においてより厚い。図7は、線B−Bに沿ってとった図4のサンダルの断面図である。
【0091】
図7に示されるように、複数のストラップ60は、フットベッド90および内側ミッドソール100を備えるインソール80に形成される複数のストラップ受容溝部62を通って、内側ミッドソール100の底部表面84まで下向きに延びる。これらのストラップ60は、接着剤、縫い合わせまたは他の従来の技術によって、ストラップ受容溝部62に固定される。外側ミッドソール110を備えるアウトソール20は、好ましくは、接着剤で接着されるか、接合剤で接着されるか、またはそうでなければ内側ミッドソール100の底部表面に接着して固定される。
【0092】
図8は、図1のサンダルの底面図を示す。アウトソールはまた、足の本来の形状に適合するように解剖学的に設計される。このアウトソール20は、好ましくは、耐久性の材料(例えば、成形ゴムまたはゴム様の特製を有する合成材料)から製造される。本発明の好ましい実施形態において、このアウトソール20は、カーボンゴムから製造される。このカーボンゴムは、多くのゴムが提供する面倒でやっかいな欠点を避けるように、印を有していない。さらに、このアウトソール20は、異なるデュロメーターまたは硬度のゴムが使用される場合、審美的な外観および機能の両方のための少なくとも2つの色を含む。
【0093】
このアウトソール20のためのゴムまたは合成材料の例としては、ゴム弾性特製を有する材料(例えば、天然ゴムもしくは合成ゴム)、適切な硬化剤の添加によって、好ましくは、ポリウレタンに基づくゴム弾性体から作製される合成樹脂材料、エポキシ樹脂などが挙げられる。このアウトソール20は、履物の物品に依存して、約25〜75ショアーDのデュロメーターを有する。柔らかいかまたは可撓性のアウトソール16が、特定のタイプのサンダルに所望される場合、可撓性は主な要件である。すなわち、このアウトソール20の硬度は、一般に、50ショアーDを越えない。しかし、薄いアウトソール20が所望される場合、50ショアーDより大きい硬度がしばしば使用される。
【0094】
図8に示されるように、アウトソール20の底部表面22は、アウトソール20の底部表面22の周りで間隔をあけられた多数のトラクション要素140を有する。さらに、ウエットトラクションのためのナイフカットシピング(knifecut siping)142が、このアウトソール20に組み込まれる。このアウトソール20はまた、好ましくは、マルチテラインラグソール(multi−terrainlug sole)を含む。さらに、このアウトソール20は、トラクションを改善するために、テクスチャーを付けられるかまたは粗くされることが理解され得る。
【0095】
図8に示されるようなアウトソール20は、このアウトソール20のためのいくつかの設計のうちの1つに過ぎない。例えば、米国意匠特許出願番号29/162,882および29/162,883(2002年6月19日出願)は、本明細書中で記載されるような履物の物品と共に使用され得るいくつかのアウトソール20を示し、そしてこれらは本明細書でその全体が参考として援用される。
【0096】
図9は、図1のサンダルの内側(足の内側)の側面図である。図9に示されるように、このサンダル10の内側は、アウトソール20、爪革30、外側ミッドソール110およびサンダルストラップ60を備える。フットベッド(footbed)90(示さず)および内側ミッドソール100(示さず)は、外側ミッドソール110の上縁部112の下に位置する。サンダルストラップ60は、足首ストラップ122およびかかとストラップ124を備える後部ストラップアセンブリ120を備える。この足首ストラップ112およびかかとストラップ124は、サンダル10内に足40を保持するのを助ける。この足首ストラップ122およびかかとストラップ124は、好ましくは、単一の構成要素に一体化される。図9に示されるように、アウトソール20は、好ましくは、アウトソール20の外面38上に滑り止めまたはトラクション要素140を備える。
【0097】
図10は、図1のサンダルの横側(足の外側)の側面図である。
【0098】
図11は、図1のサンダルの爪革の前面図である。この爪革30は、好ましくは、アウトソール20の残りの部分のテクスチャーと類似のテクスチャーを有する。しかし、図10に示されるように、爪革30は、さらなる保護およびトラクションのために、さらなるテクスチャー156を有し得る。
【0099】
爪革30は、好ましくは、アウトソール20と同じ材料から構成されるが、このアウトソール20および爪革30は、異なる材料から構成され得ることが理解され得る。これらの異なる材料は、類似の特性(例えば、硬度、可撓性およびテクスチャー)を有し得るか、または代替の実施形態において、これらの爪革30およびアウトソール20は、異なる特性を有する異なる材料から構成される。例えば、爪革30は、爪革30の酸化、乾燥およびひび割れを防止するために、合成ブチジン(butidine)ゴムを含み得る。
【0100】
本発明の1つの実施形態において、爪革30は、さらなる保護のためおよび爪革30のひび割れを防止するために、付属物で強化される。1つの好ましい実施形態において、この付属物は、ガラス繊維材料または合成材料である。この付属物は、熱可塑性樹脂(例えば、比較的弾性の大きい熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ABS樹脂など)であり得ることが理解され得る。あるいは、この付属物は、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂など)から形成され得る。一方、ナイロンまたはナイロン誘導体は、通常の着用下における爪革30のひび割れを防止するためのさらなる保護を提供し得る。
【0101】
図12は、図1のサンダル10のかかと部の背面図である。このかかと部は、かかとストラップ124を備える後部ストラップアセンブリ120を備える。
【0102】
図13は、開放かかと部を有する本発明に従うサンダル200の代替の実施形態である。このサンダル200は、かかと42、足中央部(midfoot)44および足前方部46を含む足40の底部表面50を支持するように構成された成形ゴムアウトソール20を含む。この成形ゴムアウトソール20は、爪革30および複数のストラップ60を含み、足40上にサンダル200を保持する。この爪革30は、アウトソール20から延び、そして前足部の少なくとも一部の上部を覆うように構成される。この爪革は、アウトソール20と一体的に成形される。複数のサンダルストラップ60は、足40上にサンダル200を保持するために、アウトソール20に固定される。サンダルストラップ60の少なくとも1つが、爪革32に固定される。
【0103】
これらのサンダルストラップ60は、第1のストラップ130を含み、この第1のストラップ130は、爪革30から足40の足首まで伸びる。この第1のストラップ130は、少なくとも1つのストラップによって、爪革30に固定される。図13に示されるように、この第1のストラップは、少なくとも2つのストラップを含み、この少なくとも2つのストラップは、爪革30の底部表面に固定される。この第1のストラップ130は、複数のサイドストラップ136を受容するための複数の開口部134を有する。これらのサイドストラップ136は、アウトソール/インソールの横側縁部138から、開口部134を通って、アウトソール20およびインソール80の内縁部139まで延びる。
【0104】
これらのサンダルストラップ60はまた、足首ストラップ122を含み、この足首ストラップ122は、アウトソール20の横縁部から、第1のストラップ130中の開口部142を通って、アウトソール20の内縁部まで延びる。この足首ストラップ122はまた、好ましくは、調節可能な長さのストラップ116を含み、このストラップ116は、ファスナー72によって足首アセンブリ122に固定される。
【0105】
このファスナー72は好ましくは、ある型のバックル、止め金、フック−ループ(hook−and−loop)またはベルクロストラップであり、これにより、サンダル10は広がり得、足40がサンダル10に入り、かつ足40をサンダル10に保持し得る。このファスナー72は、活動に従う十分な快適性まで締められる。任意の型のファスナー72が使用され得ることが理解され得る。
【0106】
図14は、締めひもシステム310を有する複数のサンダルストラップを有する、本発明に従うサンダル300の別の実施形態である。このサンダル310は、複数のサンダルストラップ330を有する甲皮320を備える。これらのサンダルストラップ330は、複数のサイドストラップ332および舌革334を備える。このサイドストラップ332は、インソール80の底部表面から、ストラップ受容溝部を通り、足40の側面上の位置まで延びる。サイドストラップ332は、締めひもシステム310を受容するための開口部を有する。舌革334は、爪革30から、足40の上部の上に延びる。このサイドストラップ332および舌革334は、裏地により互いに固定される。この裏地は、好ましくは、疎水性発泡体のための消臭裏地形態である。例えば、消臭裏地は、AegisTM抗菌裏地であり得る。サンダルストラップ330は、好ましくは、層状構造(レザー、合成レザーまたはナイロンのストラップの上に存在するネオプレンまたはネオプレン様裏地140を含む)を有する。この裏地140は、通常、ストラップ330のレザー、合成レザーまたはナイロンの外面に縫いつけられるか、もしくは接着剤で接着されるか、またはその組合せである。この裏地140は、好ましくは、足40とサンダル300との間の快適な柔らかい接触を提供するために、ストラップ330の露出した内面と同じ面積を占める。
【0107】
本発明の好ましい実施形態において、甲革320は、爪革ライナー132を備える。爪革ライナー132は、つま先48に対するさらなる快適さおよび保護を提供する。サンダルストラップ330は、締めひもシステム310によって互いに接続される。この締めひもシステムは、好ましくは、迅速ロック制御デバイス354を備える、弾性締めひも352を有する、迅速ロック締めひもシステムを備える。迅速ロック制御デバイス354は、締めひもシステム310の容易な調節を可能にする。締めひもシステム310は、サンダルストラップ330を互いにひもで締めるために使用され得る、ナイロン、皮革または合成材料であり得ることが、理解され得る。
【0108】
舌革342およびかかとストラップ350の後部は、好ましくは、引き輪356を備える。引き輪356は、好ましくは、3MTM反射性引き輪のような、反射性材料である。しかし、任意の型の引き輪356が使用され得ることが、理解され得る。
【0109】
図14に示されるような代替の実施形態において、爪革30は、複数の穴336を備える。複数の穴336は、着用者が爪革30の内腔28から排水することを可能にする。
【0110】
図15は、本発明によるサンダル400の代替の実施形態であり、これは、複数の調節可能なサンダルストラップ420を有する甲革410を有する。甲革410は、複数の調節可能なサンダルストラップ410を備え、これらのサンダルストラップ410は、足40の足前方部46および足中央部44を覆って位置する。調節可能なストラップ430は、好ましくは、層状構成を有し、ネオプレンまたはネオプレン様のライニング150の重なり皮革、合成皮革またはナイロンのストラップ432を備える。ライニング150は、通常、ストラップ420の皮革、合成皮革またはナイロン外側表面に、縫合されるか、接着されるか、またはこれらの組み合わせで取り付けられる。次いで、ベルクロストラップ440が、複数の調節可能なストラップ420に加えられ、その結果、サンダルの適合が調節され得る。本明細書中で言及される他のサンダルの場合と同様に、ライニング150は、好ましくは、ストラップの露出した内側表面と同程度の広がりであり、快適なクッション性の接触を、足40とサンダル400との間に提供する。好ましい実施形態において、調節可能なサンダルストラップ420は、ファスナー442を備える。ファスナー442は、好ましくは、スナップまたはホックであるが、任意の型のファスナー442が使用され得ることが、理解され得る。
【0111】
さらに、かかとストラップ450は、かかとストラップ450を調節するための手段を備え得る。例えば、図15に示されるように、迅速ロックデバイス452が、かかとストラップ450を調節するための手段として使用される。さらに、ベルクロストラップまたは何らかの型の結び付きを、かかとストラップ450を調節するための手段として使用し得ることが、理解され得る。
【0112】
図16は、本発明によるアウトソールを成形するための鋳型500の斜視図を示す。鋳型500は、底部プレート510、内側爪革プレート540、および外側爪革プレート560を備える。
【0113】
底部プレート510は、内側表面512および外側表面514を有する。底部プレート510の内側表面512は、アウトソール20の下部表面22を形成する、第一の空洞516を有する。第一の空洞516内の複数のリッジ518は、アウトソール20の摩擦要素140を形成する。第一の鋳型空洞580は、内側爪革プレート540を底部プレート510の上に閉じることによって、形成される。第一鋳型空洞580は、アウトソールの下部表面22およびアウトソール20の上部表面24を備える、アウトソール20を形成する。アウトソール20の上部表面24は、かかと42、足中央部44および足前方部46を備える足40の下部表面50を支持するよう構成される。
【0114】
図17は、図16の底部プレート510、内側爪革プレート540、および外側爪革プレート560を示す。内側爪革プレート540は、内側表面542および外側表面544を有する。内側爪革プレート540の内側表面542は、一対の突出部546を有し、これは、アウトソール20の上部表面24および爪革30の内側空洞28を形成する。突出部546は、アウトソール20の上部表面24の形状である。外側爪革プレート560は、内側爪革プレート540に対して移動可能である。ヒンジ568が、底部プレート510、内側爪革プレート540および外側爪革プレート560を一緒に保持する。
【0115】
図18は、底部プレート510、内側爪革プレート540および外側爪革プレート560を示す。外側爪革プレート560は、内側表面562および外側表面564を有する。外側爪革プレート560の内側表面562および底部プレート510の内側表面512は、第二の鋳型空洞590を形成する。外側爪革プレート560の内側表面562は、爪革空洞566を有する。爪革空洞566は、爪革30の上部表面を形成する。第二の鋳型空洞590は、爪革30を形成し、この爪革は、アウトソール20から突出し、そして足前方部46の少なくとも一部の上部54を覆うように構成される。爪革30は、アウトソール20と一体的に成形される。
【0116】
必要に応じて、爪革空洞566は、複数の突出部568を有し、これらの突出部は、爪革30に、複数の穴366を形成する。複数の穴336は、活動(カヤック、筏、サーフィン、釣りまたはサンダル10が水に浸漬し得る任意の活動が挙げられるが、これらに限定されない)の間に湿った環境に浸漬した場合に、着用者がサンダル10から排水することを可能にする。
【0117】
本発明によるアウトソール20を成形するための鋳型500の代替の実施形態において、偽プレート600が備えられる。図19は、アウトソール20に異なる色および/または異なる材料を追加するために使用される、偽プレート600を示す。偽プレートは、内側表面602および外側表面604を有する。偽プレート600は、底部プレート510と内側爪革プレート540との間に配置されるように構成される。偽プレート600の内側表面602の突出表面606は、底部プレート510の第一の空洞516の内側に嵌るように構成されている。突出表面606は、第一の材料が底部プレート510を少なくとも部分的に満たすことを防ぐ。従って、突出表面606は、第一の材料とは異なる色および/または異なる材料組成のいずれかの、第二の材料を追加するための手段を提供する。
【0118】
代表的には、偽プレート600は、好ましくは、均一な組成を有する、第1の色および第2の色を有するアウトソール20を作製するために使用される。しかし、この偽プレート600は、アウトソール20がある組成の第1材料および第2の組成の第2材料から作製されるのを可能にし得ることが理解され得る。2つの異なる色または異なる材料組成を有するアウトソールの成形において、突出表面606は、第1材料が、底部プレート510の第1空洞516の部分に充填されることを防ぐ。この偽プレート600および底部プレート510は、公知の様式にてオーブン中で処理され、第1材料を硬化させる。次いで、この偽プレート600を、好ましくはハンドル610によって除去し、そして第2材料を底部プレート510の第1空洞516に加える。
【0119】
成形されたアウトソール(このアウトソール20は、アウトソール20から伸長しており、足前方部44の少なくとも一部の頂上をカバーするように構成される爪革30を有しており、この爪革30は、アウトソール20と一体化して形成される)の製造方法は、以下に示すように実施される。この方法は、好ましくは、底部プレート510、内側爪革プレート540、および外側爪革プレート560を備える鋳型500を含む。図17に示されるように、底部プレート510の第1空洞516は、第1材料で充填される。この第1材料は、好ましくは、硬化可能(curable)ゴムであり、より好ましくは、非マーキング材料である。しかし、任意の硬化可能ゴムまたは合成材料が使用され得るこつま先が理解され得る。
【0120】
一旦、底部プレート510の第1空洞516が充填されると、図18に示されるように、内側爪革プレート540は、底部プレート510の周囲を閉じられる。この内側爪革プレート540は、鋳型500を開閉するためのハンドル584を有する。第1の成形空洞580は、底部プレート510の上に内側爪革プレート540を閉じることによって形成される。第1の形成空洞580は、アウトソール20の下部表面22および上部表面24を備える、成形ゴムアウトソール20を形成する。
【0121】
次いで、追加量の第1材料を内側爪革540の突出部546の爪革プレート548上に配置する。この追加量の第1材料は、爪革30を形成する。次いで、内側爪革プレート540および外側爪革プレート560を閉じ、第2の成形空洞590を形成する。
【0122】
この爪革30の材料は、アウトソール20と同じ材料であり得るかまたは異なる材料であり得ることが理解され得る。さらに、添加剤が、アウトソール20の寿命を延長させるために爪革30に添加され得る。例えば、1つの好ましい実施形態において、この爪革30は、爪革30の酸化、乾燥ならびに熱および他の条件による割れを防ぐために、合成ブチジン(butidine)ゴムを含む。さらに、第1材料および第2材料は、硬化可能ゴムまたは合成化合物であることが好ましい。
【0123】
次いで、鋳型500を公知の手段にてオーブン中で処理し、第1材料を硬化させる。オーブンの温度は、約250°F〜約300°Fが好ましいことが理解され得る。しかし、第1材料の硬化温度は、材料のタイプに依存して変化し得ることが理解され得る。さらに、鋳型500は、好ましくは、第1材料を硬化させるために約5分間〜約15分間処理される。再び、第1材料の硬化時間は、第1材料の組成に依存して変化し得る。
【0124】
一旦、第1材料が硬化すると、鋳型500は開かれ、そしてアウトソール20が取り外される。このアウトソール20は、好ましくは、内側爪革プレート540に成形され、そして手作業を含む、当業者に公知の手段で取り出され得る。
【0125】
本発明に従う、アウトソール20の代替の成形方法において、図19に示される偽プレート600が鋳型500に加えられる。第1材料が底部プレート510の第1空洞516に配置され、次いで、偽プレート600でカバーされる。この偽プレート600は、第1材料が底部プレート510の少なくとも一部を満たすのを防ぐ、突出表面606を有する。底部プレート510と偽プレート600は、第1材料を硬化させる、公知の手段にてオーブン中で処理される。上記のように、第1材料は、好ましくはカーボンゴムであり、より好ましくは、非マーキング材料である。しかし、非マーキング特性を有する合成材料もまた、使用され得ることが理解され得る。
【0126】
次いで、偽プレート600を、好ましくはハンドル610を使用して手動で取り外し、第2材料を底部プレート510の第1空洞516に加える。この第2材料は、好ましくは、第1材料と異なる色および/または異なる材料である。この第2材料はまた、好ましくはカーボンゴムであり、より好ましくは、非マーキング材料である。合成材料が同様に使用され得る。
【0127】
次いで、内側つま先プレート540および底部プレート510を閉じ、追加の第1材料を第2成形空洞590に加えて、爪革30を形成する。次いで、内側爪革プレート540および外側爪革プレート560を閉じて、第2成形空洞590を形成する。次いでこの鋳型を第1材料を硬化させる公知の手段および上記のとおりに、オーブン中で処理する。
【0128】
第1材料が硬化した後、鋳型500をオーブンから出して、アウトソール20を鋳型500から取り外す。
【0129】
成形プロセスの間、第1材料が第1成形空洞および第2成形空洞に残っていることが望ましい。しかし、製造プロセスのバリエーション、部品の設置、および他の要因は、過剰の材料をもたらし得るかまたは、その所望の位置を超えて鋳型500の他の領域中に材料の漏れをもたらし得る。従って、可能な限り、過剰の材料または漏れを減少させることが望ましい。従って、過剰の材料または漏れは、以下に示されるようなサンダルまたは運動靴において組み立てられ得るよりも、完成アウトソール20を製造するために手動でまたは他の手段によって切り取られ得る。
【0130】
鋳型500、600およびアウトソール20から伸び、足前方部44の少なくとも一部分の先端を覆うように構成された爪革30を含む足40の底部表面を支持するように構成されたアウトソール20の製造方法は、サンダルおよびその構造に限定されない。偽プレート600を含む鋳型500、および製造方法を用いて、サンダルのためのアウトソールだけでなく、アスレチックシューズ、ハイキングブーツ、ハイキングシューズ、ランニングシューズおよび爪革30を有するアウトソール20が望ましい他の任意の型の履物を作製し得ることが理解され得る。
【0131】
アウトソールを製造するための鋳型500は、圧縮鋳型に関して、上記に記載されている。しかし、鋳型500はまた、当業者に公知の様式にて射出成形として使用され得ることが理解され得る。
【0132】
本明細書中に記載されるサンダル10の製造および組立てのための好ましい方法を、ここで、より詳細に記載する。
【0133】
複数のストラップ60を従来の材料(例えば、本物の皮革あるいは合成皮革、ナイロン、またはゴム)から切り出す。所望であれば、材料片をつなぎ合わせ、予定されたパターンにて材料を固定することによって、複数のストラップ60が用意される。例えば、図1〜13に示されるように、サンダルストラップ60のサイドストラップ134を、第1ストラップ130中の開口部132を通してサイドストラップに挿入することによって、第1ストラップ130に取りつける。このストラップ60(第1ストラップ130、サイドストラップ134および後部アセンブリ120を含む)は、好ましくは、ネオプレンまたは他の従来のライニング材料のライニング140を有する。
【0134】
ライニング140を、ネオプレンまたは他の従来のライニング材料から切り出し、そして好ましくは、サンダルストラップ60の露出する下面全体を覆う。このサンダルストラップ60は、ライニング140が縫合または接着されるか、あるいはその組合せである。好ましくは、内側部分は、その外面全体にライニング140が縫い付けられ、そして外側部分は、その下端部の近くのライニング140にのみ縫い付けらる。さらなる従来のクッション材料およびライニング材料が所望であれば、サンダルストラップに加えられ得る。
【0135】
足首ストラップ122およびかかとストラップ124を含む後部アセンブリ120を有する実施形態において、後部アセンブリ120は、好ましくは、サンダルストラップと同じ従来の材料(例えば、本物の皮革または合成皮革)から製造される。足首ストラップ122およびかかとストラップ124を切り出し、そして接着するか、縫付けるか、または接着および縫付けの組合せのいずれかにより、後部アセンブリ120が成形される。
【0136】
解剖学的な抗臭フットベッド90を、抗臭材料(好ましくは、AegisTM社製造)のロールから切り出す。しかしフットベッド90はまた、ナイロン、皮革またはフットベッド90に望ましい材料を提供する任意の他の材料のロールからも切り出され得る。
【0137】
この内側ミッドソール100は、好ましくは、圧縮成形および射出成形を含む従来の成形技術により、EVA材料(例えば、内側ミッドソール100の形状におけるファイロン)から型取られる。
【0138】
インソール80は、予め切出したフットベッド90と成形した内側ミッドソール100とを合わせることによって成形される。次いで、フットベッド90および内側ミッドソール100を、従来の技術および装置により一緒に成形する。インソール80が、従来の技術を用いたワンピース成形であり得ることがまた、理解され得る。インソール80が、ワンピース成形である場合、好ましくは、EVAフットベッド90および内側ミッドソール100を有する。
【0139】
外側ミッドソール110は、好ましくは、衝撃吸収発泡体様材料(例えば、熱可塑性合成樹脂発泡体(例えば、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA))、熱硬化性樹脂発泡体(例えば、ポリウレタン(PU))、またはゴム材料発泡体(例えば、従来の成形技術および装置を用いたブタジエンゴムまたはクロロプレンゴム))から成形される。この外側ミッドソール110がまた、天然のコルク材料をまたはEVAの様な合成コルク材料を含み得ることが理解され得る。
【0140】
アウトソール20は、従来の成形技術および成形装置(射出成形および圧縮成形を含む)を用いて、好ましくは、ゴム、カーボンゴムまたは他の従来のアウトソール材料から成形される。しかし、アウトソール20の成形は、以下のように用いられ、爪革32を成形する。
【0141】
アウトソール20および外側ミッドソール110は、通常、一緒に接着され、アウトソールアセンブリ112を成形する。代替の実施形態において、アウトソール20および外側ミッドソールは、1つのピースとして成形され得る。アウトソール20および外側ミッドソール110がワンピース成形される場合、カーボンゴムまたはゴムが好ましい。
【0142】
サンダル10は、サイドストラップの自由末端を、対応するストラップ受容溝部に通すことによって組立てられる。次いで、種々の部品の自由末端を、好ましくは、接着剤、セメントまたは他の従来の粘着剤を用い、内側ミッドソール100の底部表面にしっかりと固定する。同様に、後部ストラップアセンブリ120を、対応するストラップ受容溝部にサイドストラップの自由端部を通すことによって、内側ミッドソール100の底面に取り付ける。
【0143】
アウトソール20と外側ミッドソール110とを接着して一緒にし、アウトソールアセンブリ112を成形する。次いで、内側ミッドソール100の底部表面を外側ミッドソール110の上部表面に接着または接合することによって、複数のストラップ60およびインソール80を、アウトソール20および内側ミッドソール100と、組立てる。爪革材料およびストラップを含め、インソールは、爪革の内部空洞に接着される。
【0144】
本発明は、ソールおよび高度な使用を特に設定した複数のストラップを有するスポーツサンダルに関して記載される。しかし、本発明は、他の型のサンダルの構造における使用に、十分に適している。本出願において、用語「底部の」、「上部の」、「内部の」、「外部の」、および「上部の」は、他に指定しない限り、記載される部品の幾何学的な中心に対する方向を示すために用いられる。
【0145】
本発明は、その好ましい実施形態を参照して詳細に説明されているが、本発明から逸脱することなく、種々の変更および改変がなされ得、そして等価物を使用し得ることが、当業者に明らかである。
【0146】
本発明は、ここで、添付の図面に例示される好ましい実施形態を参照してより詳細に記載され、図面において、同様の要素は、同様の参照数字を有する。
【0147】
サンダルであって、以下を備える:かかと、足中央部、および足前方部を含む足の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;このアウトソールから延び、この足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、このアウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、このアウトソールに固定されてこのサンダルをこの足に保持する、複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップのうちの少なくとも1つは、この爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ。
【符号の説明】
【0148】
10 サンダル
20 アウトソール
30 爪革
60 ストラップ
62 ストラップ受容溝部
80 インソール
100 内側ミッドソール
110 外側ミッドソール
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、履物に関し、そしてより詳細には、本発明は、つま先保護のための爪革を有するサンダル、およびこれを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連技術の説明)
サンダルは、広範な種々の構成で利用可能である。従来のサンダルは、ソール(sole)に固定されたストラップシステムを含む。ソールは、着用者の足に取り付けられてサンダルの着用表面を形成する。一方、このストラップシステムは、代表的には別々の足首ストラップ、かかとストラップ、足前方部(forefoot)ストラップを使用して、ソールを着用者の足に固定する。
【0003】
これらのストラップは、2つの異なる構成技術のうちの1つを主に使用して、ソールに固定される。これらの技術のうちの第1の技術は、ストラップの低部端またはポスト(posts)が直接ソールに縫い付けられるスティッチング技術である。この技術は、比較的費用がかからないが、特定の適用に必要とされる耐久性を提供しないかもしれない。さらに、この技術は、縫い付けられ得るストラップ材料(例えば、皮革、織物(woven)、または編物(textile)のストラップ)の使用に本質的に限定される。しかし、この構築技術は、硬くて柔軟でない材料を使用するのに十分適していない。いくつかの適用において、スティッチングは、ステープルまたは鋲(tack)で置き換えられる。一般的に、これらの代替の構成は、スティッチングされた構成と同じ問題を抱えている。
【0004】
ストラップをソールに固定するための第2の技術は、接着構成であり、ここでストラップの端部は、ソールに謬着されるかまたは接着して固定されている。この接着構成は、一般的に、改善された耐久性を提供し、そして比較的硬いポスト材料(例えば、熱可塑性エラストマー)の使用によく適している。
【0005】
他方、靴およびブーツは、靴型上で履物を成形することにより伝統的に製造される。靴型は、ブーツまたは靴の内側の空洞の3次元的形状である。甲部(upper)およびソールは、一般的に、ばらばらでかまたは組み立てて靴型に配置され、そして一緒に固定される。予め組み立てられた甲部構成部品は、一緒に縫われ、かつ/または接着されて甲部または靴甲部の一部を形成する布(fabric)材料および/または皮革材料の種々の層から構成される。
【0006】
履物の硬直性および可撓性の特徴は、履物の特定の領域において適切な機械的特性を有する材料の種々の層を介在させることにより達成される。1つの代表的なアセンブリプロセスにおいて、インソールは、反転した靴型の頂部(履物製品の内側の底部部分を表す)上に位置付けられ、次いで、予め組み立てられた布製部品が、この靴型上に位置付けられる。この布製部品は、この靴型上に縫い付けられ、そして靴型の特定の形状に合うようにインソールに押し付けられ、次いで所望の形状を維持するようにインソールに釘で固定され、鋲で止められ、そして/または接着される。しばしば、硬いプラスチックの部品は、特定の領域で履物の強度および支持を増強するようにソール構成に加えられる。履物は、通常、ミッドソール(midsole)またはクッションを揃え、次いで靴型上でアウトソールを釘で固定し、鋲で止めて、そして/または接着して部品が組み立てられる。
【0007】
サンダル構成のいくつかは、特定の環境により生じる特定の問題を解決することを意図される。例えば、水の周囲の活動に関与する人は、適切な支持を与え、快適であり、かつ相当な距離を歩いた後でも固定されたままである必要がある。他方、軽いハイキングまたはサンダルが極度に地面に曝されるほかの活動に関与する人は、よりサンダルのような感覚および解放感のある靴を欲し得る。しかし、伝統的なサンダルの製造および組み立てを用いると、サンダルの一貫性は、サンダルごとに変動する。従って、消費者は、それぞれのサイズ9が同じ人に合うということを常に保証され得るわけではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、必要なものは、一貫性およびサイズの標準化に関して靴と同様に製造されかつ組み立てられるサンダルである。さらに、耐久性および着用者の足に対する保護(つま先保護を含む)を提供するだけでなく、快適さおよびサンダルのスタイルも提供する靴様の構成を有するサンダルが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの局面において、本発明は、サンダルであって、以下:
かかと、足中央部、および足前方部を含む足の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;
このアウトソールから延び、この足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、このアウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、
このアウトソールに固定されてこのサンダルをこの足に保持する、複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップのうちの少なくとも1つは、この爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ、
を備える、サンダルを提供する。
【0010】
好ましい実施形態において、上記爪革は底部表面を備え得、この底部表面は、上記アウトソールの上部表面に面しかつこのアウトソールから間隔を空け得る。
【0011】
さらに好ましい実施形態において、上記サンダルストラップのうちの少なくとも1つは、上記爪革の底部表面に固定され得る。
【0012】
好ましい実施形態において、上記サンダルストラップは、接着剤によって上記爪革に固定され得る。
【0013】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、インソールをさらに備え得、このインソールは、上記アウトソールの上部表面に位置付けられ、かつこのアウトソールの上部表面と上記爪革の底部表面との間に配置された足前方部のインソール部分を有し得る。
【0014】
さらに好ましい実施形態において、上記サンダルストラップのうちの少なくとも2つは、上記アウトソールと上記インソールとの間に固定化され得る。
【0015】
好ましい実施形態において、上記爪革は、少なくとも3本のつま先の、少なくとも2分の1の長さの上部を覆うように構成され得る。
【0016】
好ましい実施形態において、上記爪革は、付属物で補強され得る。
【0017】
好ましい実施形態において、上記複数のサンダルストラップは、サンダル開口部によって分離されており、このサンダル開口部を介して、このサンダル内側の足は、このサンダル外側に曝され得る。
【0018】
さらに好ましい実施形態において、上記インソールは、フットベッドおよび内側ミッドソールを備え得る。
【0019】
さらに好ましい実施形態において、上記サンダルストラップのうちの少なくとも2つは、上記内側ミッドソールと上記アウトソールとの間に固定され得る。
【0020】
好ましい実施形態において、本発明は、上記アウトソールの上部表面に位置付けられた外側ミッドソールをさらに備え得る。
【0021】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、上記外側ミッドソールの上部表面に位置付けられたインソールをさらに備え得る。
【0022】
さらに好ましい実施形態において、上記インソールは、フットベッドおよび内側ミッドソールを備え得る。
【0023】
さらに好ましい実施形態において、上記ストラップのうちの少なくとも2つは、上記内側ミッドソールと上記ミッドソールとの間に固定され得る。
【0024】
さらに好ましい実施形態において、上記内側ミッドソールは、この内側ミッドソールの縁部に配置された複数のストラップ受容溝部を有し得る。
【0025】
さらに好ましい実施形態において、上記内側ミッドソールは、この内側ミッドソールの底部表面に配置された複数のストラップ受容溝部を有し得る。
【0026】
さらに好ましい実施形態において、上記ストラップ受容溝部の各々は、対応するストラップの幅に実質的に等しい幅、およびこの対応するストラップの深さに実質的に等しい深さを有し得る。
【0027】
さらに好ましい実施形態において、上記付属物は、繊維ガラスであり得る。
【0028】
さらに好ましい実施形態において、上記付属物は、合成材料であり得る。
【0029】
さらに好ましい実施形態において、上記フットベッドは、抗菌材料であり得る。
【0030】
さらに好ましい実施形態において、上記外側ミッドソールは、コルク様付属物を備え得る。
【0031】
好ましい実施形態において、上記爪革は、爪革ライナーを備え得る。
【0032】
さらに好ましい実施形態において、上記爪革ライナーは、上記サンダルストラップに固定され得る。
【0033】
さらに好ましい実施形態において、上記爪革は、上記内側ミッドソールと上記ミッドソールとの間に固定されている爪革ライナーを備え得る。
【0034】
好ましい実施形態において、上記サンダルストラップは、シューレース用の複数の開口部を備え得る。
【0035】
好ましい実施形態において、上記アウトソールは、複数のデュロメーターを有し得る。
【0036】
好ましい実施形態において、本発明は、爪革カバーをさらに備え得る。
【0037】
好ましい実施形態において、上記サンダルストラップは、上記成形ゴムアウトソールとは異なる材料から形成され得る。
【0038】
別の局面において、本発明は、サンダルであって、以下:
かかと、足中央部、および足前方部を含む足の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;
このアウトソールから延び、この足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、このアウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、
このアウトソールに固定されてこのサンダルをこの足に保持する、複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップのうちの少なくとも1つは、この爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ、
を備える、サンダルを提供する。
【0039】
好ましい実施形態において、本発明は、インソールをさらに備え得、このインソールは、上記アウトソールの上部表面に位置付けられ、かつこのアウトソールの上部表面と上記爪革の底部表面との間に配置された足前方部のインソール部分を有し得る。
【0040】
好ましい実施形態において、複数のストラップ受容溝部が、上記インソールの外縁部に位置付けられ得る。
【0041】
好ましい実施形態において、上記ストラップ受容溝部の各々は、対応するストラップの幅に実質的に等しい幅、およびこの対応するストラップの深さに実質的に等しい深さを有し得る。
【0042】
好ましい実施形態において、上記ストラップ受容溝部は、上記インソールの縁部からこのインソールの内側部分の方に延び得る。
【0043】
好ましい実施形態において、上記ストラップ受容溝部は、上記インソールの足甲部支持表面を交差し得る。
【0044】
好ましい実施形態において、上記インソールは、上記アウトソールの側面の上縁部と実質的に同じ高さの足甲部支持表面を有し得る。
【0045】
別の局面において、本発明は、サンダルのアウトソールを製造するための鋳型であって、以下:
このアウトソールの底部表面を形成するように構成された、底部プレート;
爪革の内部空洞を含むアウトソールの上部表面を形成するように構成された、内側爪革プレート;および、
この爪革の外部表面を形成するように構成された、外側爪革プレート、
を備える、鋳型を提供する。
【0046】
好ましい実施形態において、上記外側爪革プレートは、上記内側爪革プレートに対して移動可能であり得る。
【0047】
好ましい実施形態において、上記内側爪革プレートは、上記アウトソールの成形の間に、上記底部プレートと上記外側爪革プレートとの間に位置付けられるように構成され得る。
【0048】
好ましい実施形態において、上記底部プレートは、上記アウトソールの底部表面を形成する多数の牽引要素を有し得る。
【0049】
好ましい実施形態において、本発明は、偽プレートをさらに備え得、この偽プレートは、上記底部プレートと上記内側爪革プレートとの間に位置付けられるように構成され得る。
【0050】
さらに好ましい実施形態において、上記偽プレートは、第一の材料が上記底部プレートの少なくとも一部を充填するのを防ぎ得る。
【0051】
好ましい実施形態において、上記外側爪革プレートは、上記爪革に複数の穴を提供するように、複数の突出部を有し得る。
【0052】
別の局面において、本発明は、成形アウトソールの作製のための方法であって、このアウトソールは、爪革を有し、この爪革は、このアウトソールから延び、足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成されており、この爪革は、このアウトソールと一体となって成形され、この方法は、以下の工程:
第一の鋳型空洞に第一の材料を配置する工程であって、この第一の鋳型空洞は、底部プレートと内側爪革プレートとの間に形成される、工程;
この第一の鋳型空洞を閉鎖する工程;
第二の鋳型空洞にこの第一の材料を配置する工程であって、この第二の鋳型空洞は、この底部プレートとこの外側つま先プレートとの間に形成される、工程;
この第二の鋳型空洞を閉鎖する工程;および、
この第一の材料を硬化させて、このアウトソールを形成する工程、
を包含する、方法を提供する。
【0053】
好ましい実施形態において、本発明は、さらに以下の工程:
偽プレートを、上記底部プレートと上記内側爪革との間に配置する工程であって、この偽プレートとこの底部プレートとが、第三の鋳型空洞を形成する、工程、
を包含する、方法を提供し得る。
【0054】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、上記第一の材料を上記第三の鋳型空洞で硬化させる工程をさらに包含し得る。
【0055】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、上記偽プレートを取り除く工程をさらに包含し得る。
【0056】
さらに好ましい実施形態において、本発明は、第二の材料を上記第一の空洞に加える工程をさらに包含し得る。
【0057】
さらに好ましい実施形態において、上記第二の材料は、上記第一の材料とは異なる色であり得る。
【0058】
さらに好ましい実施形態において、上記第二の材料は、上記第一の材料とは異なる材料であり得る。
【0059】
好ましい実施形態において、上記第一の材料は、硬化可能なゴムであり得る。
【0060】
好ましい実施形態において、上記第一の材料は、上記第一の空洞に注入され得る。
【0061】
好ましい実施形態において、上記第一の材料は、上記第二の空洞に注入され得る。
【0062】
さらに好ましい実施形態において、上記第一の材料および上記第二の材料は、硬化可能なゴムであり得る。
【0063】
(発明の要旨)
本発明は、履物に関し、そしてより詳細には、本発明は、つま先保護のための爪革を有するサンダル、およびそれを製造する方法に関する。
【0064】
本発明の一局面によれば、サンダルは、以下を備える:足(かかと、足中央部、および足前方部を含む)の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;このアウトソールから延び、そして足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、アウトソールと一体的に成形された爪革;および足上にサンダルを保持するための、アウトソールに固定された複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップの少なくとも1つが爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ。
【0065】
本発明の別の局面によれば、サンダルは、以下を備える:足(かかと、足中央部、および足前方部を含む)の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;このアウトソールから延び、そして足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、アウトソールと一体的に成形された爪革;および足上にサンダルを保持するための、アウトソールに固定された複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップの少なくとも1つが爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ。
【0066】
本発明のさらに別の局面によれば、サンダルのアウトソールを製造するための鋳型は、以下を備える:底部プレートであって、アウトソールの底部表面を形成するように構成される、底部プレート;内側爪革プレートであって、爪革の内部空洞を含むアウトソールの上部表面を形成するように構成される、内側爪革プレート;および外部爪革プレートであって、爪革の外部表面を形成するように構成される外部爪革プレート。
【0067】
本発明の別の局面によれば、成形されたアウトソールの製造方法が提供され、このアウトソールは、アウトソールから延び、そして足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革を有し、この爪革は、アウトソールと一体的に成形されており、この方法は、以下の工程を包含する:第1の材料を第1の鋳型空洞に入れる工程であって、この第1の鋳型空洞は、底部プレートと内側爪革プレートとの間に形成される、工程;この第1の鋳型空洞を閉じる工程;この第1の材料を第2の鋳型空洞に入れる工程であって、この第2の鋳型空洞は、底部プレートと外部つま先プレートとの間に形成される、工程;この第2の鋳型空洞を閉じる工程;ならびにこの第1の材料を硬化してアウトソールを形成する工程。
【発明の効果】
【0068】
本発明により、一貫性およびサイズの標準化に関して靴と同様に製造されかつ組み立てられるサンダルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に従うサンダルの斜視図である。
【図2】図2は、図1のサンダルの分解斜視図である。
【図3】図3は、図1のサンダルの内側ミッドソールの底部平面図である。
【図4】図4は、図1のサンダルの分解斜視図である。
【図5】図5は、図1のサンダルの頂部平面図である。
【図6】図6は、線A−Aに沿った図5のサンダルの断面図である。
【図7】図7は、線B−Bに沿った図5のサンダルの断面図である。
【図8】図8は、図1のサンダルの底部平面図である。
【図9】図9は、図1のサンダルの内側の側面図である。
【図10】図10は、図1のサンダルの外側の側面図である。
【図11】図11は、図1のサンダルの爪革の前面図である。
【図12】図12は、図1のサンダルのかかとの後面図である。
【図13】図13は、本発明の代替の実施形態に従うサンダルの斜視図である。
【図14】図14は、本発明の別の実施形態に従うサンダルの斜視図である。
【図15】図15は、本発明の代替の実施形態に従うサンダルの斜視図である。
【図16】図16は、本発明に従うアウトソールを成形するのための鋳型の斜視図である。
【図17】図17は、図16のアウトソールを成形するための鋳型の底部プレートおよび内側爪革プレートの斜視図である。
【図18】図18は、図16のアウトソールを成形するための鋳型の内側爪革プレートおよび外部爪革プレートの斜視図である。
【図19】図19は、本発明の代替の実施形態に従うアウトソールを成形するための鋳型の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
(発明の詳細な説明)
図面を参照すると、同様の番号は、同様の要素を示し、本発明に従うサンダルが例示される。添付の図面は、着用者の右足着用を意図したサンダルを例示する。好ましい実施形態はまた、左足サンダルを含み、このようなサンダルは、右側の鏡像である。
【0071】
図面に戻ると、本発明の例示的実施形態に従うサンダル10を、図1に示す。サンダル10は、成形されたゴムのアウトソール20を備え、このアウトソールは、サンダルを足40に保持しておくために、爪革30および複数のストラップ60を備える。
【0072】
図1および2に示されるように、サンダル10は、かかと42、足中央部44、および足前方部46を含む足40の底部表面50を支えるように構成された成形されたゴムのアウトソール20を備える。サンダル10はまた、アウトソール20から延び、足前方部46の少なくとも一部である上部52を覆うように構成された爪革30を備える。爪革30は、アウトソール20と一体となって成形される。複数のサンダルストラップ60は、アウトソール20に固定され、サンダル10を足40に保持したままにする。本発明の好ましい実施形態において、サンダルストラップ60の少なくとも1つは、爪革30に固定される。
【0073】
足40の底部表面50は、インソール80の上部表面92の上に載る。足40はまた、かかと42、足中央部44、足前方部46およびつま先48を含む。
【0074】
インソール80は、支えおよび快適性を提供し、足40の底部表面50の輪郭に合うように形作られる。好ましい実施形態において、インソールは、盛り上がった(raised)土踏まず部分および足前方部、およびわずかに凹状のかかと部分を有する。インソール80の上側表面92は、織られるか(94)または輪郭に合わせられて(contoured)(96)、インソール80と足40との間で動く可能性を低下させ得る。例えば、緩やかな隆起98は、足40の足前方部46とつま先48の領域の間でインソール80の上部表面92に沿って延び得る。
【0075】
インソール80は、インソール80の底部表面に形成された、複数のストラップ受容溝部を有する。この複数のサンダルストラップは、足40にサンダル10を保持したままにするように構成され、アウトソール20とインソール80との間のストラップ受容溝部62において固定される。成形されたゴムのアウトソール20は、アウトソール20から延び、つま先48を含む足前方部46の少なくとも一部の上部表面52を覆うように構成された爪革30を備える。
【0076】
インソール80は、好ましくは、解剖学的フットベッド90および内側ミッドソール(inner midsole)100を備える。解剖学的フットベッド90は、足40の底部表面50と実質的に同一の拡がりをもつように設計される。解剖学的に設計されたフットベッド90は、足40の自然な輪郭に沿って、さらなる快適性および支えを提供する。解剖学的フットベッド90は、好ましくは、AegisTM抗菌性物質のような防臭性物質から作製される。AegisTMのような防臭性物質は、対臭気保護(odorfighting protection)を提供して、サンダル10の寿命を長くする助けとなる。しかし、解剖学的フットベッド90は、サンダルの型および用途に依存して、革、革様の見かけおよび感触を有する合成物、ゴム、またはナイロンから作製され得ることが、認識され得る。
【0077】
内側ミッドソール100は、解剖学的フッドパッド90とアウトソール20との間に位置する。内側ミッドソール100は、内側ミッドソール100の側部表面102に形成された、複数のストラップ受容溝部62を有する。複数のストラップ60は、足40の上部54を覆って、ストラップ受容溝部62へと延びる。ストラップ60は、内側ミッドソール100とアウトソール20との間に位置するストラップ端部78を有する。ストラップ60は、ストラップ受容溝部62において、かつ内側ミッドソール100とアウトソール20との間で、接着剤、ステッチ、または他の従来技術により固定される。
【0078】
ストラップ受容溝部62は、各々、対応するストラップ60の幅74と実質的に等しい幅64と、対応するストラップ60の深さ76とほぼ等しい深さ66とを備える。ストラップ受容溝部62は、フットベッド90の上部縁部86から、内側ミッドソール100の底面縁部(bottomedge)88に向かって延びる。次いで、ストラップ受容溝部62は、内側ミッドソール100の底面縁部88から、内側ミッドソール100の底部表面104の中心線に向かって延びる。フットベッド90は、内側ミッドソール100の側部表面26の上部縁部36と実質的に平坦である上部足支持表面92を有する。
【0079】
図3(内側ミッドソール100の底部平面図)に示されるように、ストラップ受容溝部62は、内側ミッドソール100の外側縁部から、内側ミッドソール100の中心線に向かって延びる。ストラップ端部78は、ストラップ受容溝部62において、接着剤、セメントもしくはステッチ、または接着剤、セメントおよび/もしくはステッチの任意の組み合わせにより固定される。ストラップ受容溝部62は、ストラップを内側ミッドソール100に固定するために、組立者用のパターン、ガイドまたは印を提供する。ストラップ受容溝部62においてストラップ60の印を付けることにより、全ての各サンダルが、一定の許容範囲内で製造および組み立てられることを可能とするように、基準または均一性が提供される。従って、ストラップの端部が、ストラップ受容溝部の端部と接する状態にして、ストラップ受容溝部62においてストラップ端部78の印を適切に付けることによって、通常サンダルにおいて見いだされない設計的許容範囲にまで、安定してサンダル10が製造される。例えば、サイズ9は全て、各サンダルが本質的に同じように寸法が合い、サイズ合わせにおいて均一性を提供するように、供された許容範囲内で製造されるべきである。このことは、顧客に品質の高い、現実的にエンドユーザーが着用し得る製品を提供する。
【0080】
内側ミッドソール100は、好ましくは、柔らかい、発泡体様材料(例えば、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)のような熱可塑性合成樹脂発泡体、ポリウレタン(PU)のような熱硬化性樹脂発泡体、またはブタジエンもしくはクロロプレンゴムのようなゴム材料発泡体)から作製される。例えば、好ましい実施形態において、内側ミッドソールは、発泡EVA材料であり、より好ましくは、ファイロン(phylon)である。
【0081】
成形されたゴムのアウトソール20は、そのアウトソール20から延び、つま先48を含む足前方部46の少なくとも一部の上部表面54を覆うように構成された爪革30を備える。爪革30は、サンダルに入ってくる異物(例えば、石および他の石のかけら)を防止し、足40を擦りむくことおよび他には石および他の物体との接触に対するさらなる保護をさらに提供する。
【0082】
成形されたゴムのアウトソール20は、かかと42、足中央部44、および足前方部46を含む足40の底部表面を支えるように構成される。アウトソール20は、そのアウトソール20の外側面および内側面を規定する側部表面26を有する。
【0083】
本発明の好ましい実施形態において、外側ミッドソール110は、インソール80とアウトソール20との間に位置する。外側ミッドソール110は、サンダル10にクッションを提供する。外側ミッドソール110は、好ましくは、衝撃吸収性発泡体様材料(例えば、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)のような熱可塑性合成樹脂発泡体、ポリウレタン(PU)のような熱硬化性樹脂発泡体、またはブタジエンもしくはクロロプレンゴムのようなゴム材料発泡体)である。外側ミッドソール110はまた、天然のコルク材料または合成コルク材料様EVAもまた含み得る。本明細書中に記載される材料は、限定されず、かつ本明細書中に記載の外側ミッドソール110、およびサンダル10が、広い範囲の材料を用いて機能することが認識される。外側ミッドソール110は、好ましくは、AskerCスケールにて約40〜60の堅さを有する。しかし、Asker Cスケールにて約50〜70の堅さを有する、比較的薄い発泡体材料から得られてもよい。
【0084】
図4に示されるように、サンダルストラップ60は、インソール80を固定して、甲革140を形成する。本発明の好ましい実施形態において、ナイロン様材料は、爪革30内部に寸法が合うように構成された、爪革ライニング132を形成する。
【0085】
図5は、本発明の1つの実施形態の上面平面図を示す。図5に示されるように、図1のサンダル10は、複数のサンダルストラップ60を有し、このストラップは、サンダル開口部68によって分離されており、この開口部によって、サンダル10内の足40は、サンダル10の外部に露出される。サンダルストラップ60およびサンダル開口部68は、支えおよび快適性を提供するのみならず、サンダル10の美的外観もまた提供するように幾何的に配置される。サンダルストラップ60は、爪革30に固定された少なくとも1つのストラップ132を備える。
【0086】
ストラップ60は、サンダル10を足40に保持したままにするようにアウトソール20に固定される。好ましい実施形態において、図5および6に示されるように、サンダルストラップ60の少なくとも1つは、爪革30の底部表面32に固定される。本発明の別の実施形態において、つま先ストラップ60の少なくとも1つが、爪革30の底部表面32ではなく、爪革30の上部表面に固定され得ることが認識され得る。サンダルストラップ60は、好ましくは、接着剤によって、爪革30に固定される。しかし、サンダルストラップ60は、ステッチまたは当業者に公知の任意の他の公知の構築方法によって、爪革30に固定され得ることが認識され得る。
【0087】
サンダルストラップ60は、足40の上部54を覆う。サンダルストラップ60は、好ましくは、ナイロン、カンバス、革、または他の合成材料から作製される。さらに、さらに快適性および美的外観を得るために、ライニング150を備えるサンダルストラップ60は、ナイロン、カンバス、革または他の合成材料の任意の組み合わせから作製され得ることが認識され得る。1つの実施形態において、サンダルストラップ60は、防臭性ライニング150を備えた耐水性革である。サンダルストラップ60は、好ましくは、足40のかかと42の後ろ部分を支える後ろ側ストラップアセンブリ120を備える。
【0088】
本発明の好ましい実施形態において、サンダルストラップ60は、層状構造を有し、これは、ネオプレンまたはネオプレン様のライニング150の重なり皮革、合成皮革またはナイロンのストラップを備える。このライニング150は、通常、ストラップ60の皮革、合成皮革またはナイロン外側表面に、縫合されるかまたは接着される。このライニング150は、好ましくは、ストラップ60の露出した内側表面と同程度の広がりであり、快適なクッション性の接触を、足40とサンダル10との間に提供する。
【0089】
図6は、線A−Aに沿ってとった図5のサンダルの断面である。図6に示されるように、サンダル10は、解剖学的フットベッド90、内側ミッドソール100、外側ミッドソール110、およびアウトソール20を備える。このアウトソール20は、爪革30を備え、この爪革30は、つま先48および前肢46を保護する。この爪革30は、フットベッド90の上部表面25に面し、かつフットベッド90から間隔の空いた底部表面32を備える。この爪革30の底部表面32およびフットベッド90の上部表面25は、爪革30の内側空洞28を形成する。この内側空洞28は、つま先48を、石のような外部の物体から保護する。好ましい実施形態において、この爪革30は、少なくとも3本のつま先48の長さの少なくとも2分の1の上部を覆う。内側ミッドソール100を備えるフットベッド90は、成形ゴムアウトソール20の内側空洞28内全体に、かつ側面26の間に固定される。
【0090】
図6に示されるように、フットベッド90は、爪革30の内面33に向かって延びる。インソール80の上部表面92は、インソール80と足40との間の動く可能性を軽減するような輪郭96であり得る。例えば、ゆるやかな縁部98が、インソール80の上部表面92に沿って、前足46と足40のつま先48領域との間を延び得る。一方、このサンダル10のかかと部分において、フットベッド90は、内側ミッドソール100の後縁部106に向かって延びる。代表的に、外側ミッドソール110の要素のような柔らかい発泡体は、足40のかかと42が、足前方部46の前に、最初に地面と接触するという事実に起因して、前足46部分よりも、サンダル10のかかと部42においてより厚い。図7は、線B−Bに沿ってとった図4のサンダルの断面図である。
【0091】
図7に示されるように、複数のストラップ60は、フットベッド90および内側ミッドソール100を備えるインソール80に形成される複数のストラップ受容溝部62を通って、内側ミッドソール100の底部表面84まで下向きに延びる。これらのストラップ60は、接着剤、縫い合わせまたは他の従来の技術によって、ストラップ受容溝部62に固定される。外側ミッドソール110を備えるアウトソール20は、好ましくは、接着剤で接着されるか、接合剤で接着されるか、またはそうでなければ内側ミッドソール100の底部表面に接着して固定される。
【0092】
図8は、図1のサンダルの底面図を示す。アウトソールはまた、足の本来の形状に適合するように解剖学的に設計される。このアウトソール20は、好ましくは、耐久性の材料(例えば、成形ゴムまたはゴム様の特製を有する合成材料)から製造される。本発明の好ましい実施形態において、このアウトソール20は、カーボンゴムから製造される。このカーボンゴムは、多くのゴムが提供する面倒でやっかいな欠点を避けるように、印を有していない。さらに、このアウトソール20は、異なるデュロメーターまたは硬度のゴムが使用される場合、審美的な外観および機能の両方のための少なくとも2つの色を含む。
【0093】
このアウトソール20のためのゴムまたは合成材料の例としては、ゴム弾性特製を有する材料(例えば、天然ゴムもしくは合成ゴム)、適切な硬化剤の添加によって、好ましくは、ポリウレタンに基づくゴム弾性体から作製される合成樹脂材料、エポキシ樹脂などが挙げられる。このアウトソール20は、履物の物品に依存して、約25〜75ショアーDのデュロメーターを有する。柔らかいかまたは可撓性のアウトソール16が、特定のタイプのサンダルに所望される場合、可撓性は主な要件である。すなわち、このアウトソール20の硬度は、一般に、50ショアーDを越えない。しかし、薄いアウトソール20が所望される場合、50ショアーDより大きい硬度がしばしば使用される。
【0094】
図8に示されるように、アウトソール20の底部表面22は、アウトソール20の底部表面22の周りで間隔をあけられた多数のトラクション要素140を有する。さらに、ウエットトラクションのためのナイフカットシピング(knifecut siping)142が、このアウトソール20に組み込まれる。このアウトソール20はまた、好ましくは、マルチテラインラグソール(multi−terrainlug sole)を含む。さらに、このアウトソール20は、トラクションを改善するために、テクスチャーを付けられるかまたは粗くされることが理解され得る。
【0095】
図8に示されるようなアウトソール20は、このアウトソール20のためのいくつかの設計のうちの1つに過ぎない。例えば、米国意匠特許出願番号29/162,882および29/162,883(2002年6月19日出願)は、本明細書中で記載されるような履物の物品と共に使用され得るいくつかのアウトソール20を示し、そしてこれらは本明細書でその全体が参考として援用される。
【0096】
図9は、図1のサンダルの内側(足の内側)の側面図である。図9に示されるように、このサンダル10の内側は、アウトソール20、爪革30、外側ミッドソール110およびサンダルストラップ60を備える。フットベッド(footbed)90(示さず)および内側ミッドソール100(示さず)は、外側ミッドソール110の上縁部112の下に位置する。サンダルストラップ60は、足首ストラップ122およびかかとストラップ124を備える後部ストラップアセンブリ120を備える。この足首ストラップ112およびかかとストラップ124は、サンダル10内に足40を保持するのを助ける。この足首ストラップ122およびかかとストラップ124は、好ましくは、単一の構成要素に一体化される。図9に示されるように、アウトソール20は、好ましくは、アウトソール20の外面38上に滑り止めまたはトラクション要素140を備える。
【0097】
図10は、図1のサンダルの横側(足の外側)の側面図である。
【0098】
図11は、図1のサンダルの爪革の前面図である。この爪革30は、好ましくは、アウトソール20の残りの部分のテクスチャーと類似のテクスチャーを有する。しかし、図10に示されるように、爪革30は、さらなる保護およびトラクションのために、さらなるテクスチャー156を有し得る。
【0099】
爪革30は、好ましくは、アウトソール20と同じ材料から構成されるが、このアウトソール20および爪革30は、異なる材料から構成され得ることが理解され得る。これらの異なる材料は、類似の特性(例えば、硬度、可撓性およびテクスチャー)を有し得るか、または代替の実施形態において、これらの爪革30およびアウトソール20は、異なる特性を有する異なる材料から構成される。例えば、爪革30は、爪革30の酸化、乾燥およびひび割れを防止するために、合成ブチジン(butidine)ゴムを含み得る。
【0100】
本発明の1つの実施形態において、爪革30は、さらなる保護のためおよび爪革30のひび割れを防止するために、付属物で強化される。1つの好ましい実施形態において、この付属物は、ガラス繊維材料または合成材料である。この付属物は、熱可塑性樹脂(例えば、比較的弾性の大きい熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ABS樹脂など)であり得ることが理解され得る。あるいは、この付属物は、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂など)から形成され得る。一方、ナイロンまたはナイロン誘導体は、通常の着用下における爪革30のひび割れを防止するためのさらなる保護を提供し得る。
【0101】
図12は、図1のサンダル10のかかと部の背面図である。このかかと部は、かかとストラップ124を備える後部ストラップアセンブリ120を備える。
【0102】
図13は、開放かかと部を有する本発明に従うサンダル200の代替の実施形態である。このサンダル200は、かかと42、足中央部(midfoot)44および足前方部46を含む足40の底部表面50を支持するように構成された成形ゴムアウトソール20を含む。この成形ゴムアウトソール20は、爪革30および複数のストラップ60を含み、足40上にサンダル200を保持する。この爪革30は、アウトソール20から延び、そして前足部の少なくとも一部の上部を覆うように構成される。この爪革は、アウトソール20と一体的に成形される。複数のサンダルストラップ60は、足40上にサンダル200を保持するために、アウトソール20に固定される。サンダルストラップ60の少なくとも1つが、爪革32に固定される。
【0103】
これらのサンダルストラップ60は、第1のストラップ130を含み、この第1のストラップ130は、爪革30から足40の足首まで伸びる。この第1のストラップ130は、少なくとも1つのストラップによって、爪革30に固定される。図13に示されるように、この第1のストラップは、少なくとも2つのストラップを含み、この少なくとも2つのストラップは、爪革30の底部表面に固定される。この第1のストラップ130は、複数のサイドストラップ136を受容するための複数の開口部134を有する。これらのサイドストラップ136は、アウトソール/インソールの横側縁部138から、開口部134を通って、アウトソール20およびインソール80の内縁部139まで延びる。
【0104】
これらのサンダルストラップ60はまた、足首ストラップ122を含み、この足首ストラップ122は、アウトソール20の横縁部から、第1のストラップ130中の開口部142を通って、アウトソール20の内縁部まで延びる。この足首ストラップ122はまた、好ましくは、調節可能な長さのストラップ116を含み、このストラップ116は、ファスナー72によって足首アセンブリ122に固定される。
【0105】
このファスナー72は好ましくは、ある型のバックル、止め金、フック−ループ(hook−and−loop)またはベルクロストラップであり、これにより、サンダル10は広がり得、足40がサンダル10に入り、かつ足40をサンダル10に保持し得る。このファスナー72は、活動に従う十分な快適性まで締められる。任意の型のファスナー72が使用され得ることが理解され得る。
【0106】
図14は、締めひもシステム310を有する複数のサンダルストラップを有する、本発明に従うサンダル300の別の実施形態である。このサンダル310は、複数のサンダルストラップ330を有する甲皮320を備える。これらのサンダルストラップ330は、複数のサイドストラップ332および舌革334を備える。このサイドストラップ332は、インソール80の底部表面から、ストラップ受容溝部を通り、足40の側面上の位置まで延びる。サイドストラップ332は、締めひもシステム310を受容するための開口部を有する。舌革334は、爪革30から、足40の上部の上に延びる。このサイドストラップ332および舌革334は、裏地により互いに固定される。この裏地は、好ましくは、疎水性発泡体のための消臭裏地形態である。例えば、消臭裏地は、AegisTM抗菌裏地であり得る。サンダルストラップ330は、好ましくは、層状構造(レザー、合成レザーまたはナイロンのストラップの上に存在するネオプレンまたはネオプレン様裏地140を含む)を有する。この裏地140は、通常、ストラップ330のレザー、合成レザーまたはナイロンの外面に縫いつけられるか、もしくは接着剤で接着されるか、またはその組合せである。この裏地140は、好ましくは、足40とサンダル300との間の快適な柔らかい接触を提供するために、ストラップ330の露出した内面と同じ面積を占める。
【0107】
本発明の好ましい実施形態において、甲革320は、爪革ライナー132を備える。爪革ライナー132は、つま先48に対するさらなる快適さおよび保護を提供する。サンダルストラップ330は、締めひもシステム310によって互いに接続される。この締めひもシステムは、好ましくは、迅速ロック制御デバイス354を備える、弾性締めひも352を有する、迅速ロック締めひもシステムを備える。迅速ロック制御デバイス354は、締めひもシステム310の容易な調節を可能にする。締めひもシステム310は、サンダルストラップ330を互いにひもで締めるために使用され得る、ナイロン、皮革または合成材料であり得ることが、理解され得る。
【0108】
舌革342およびかかとストラップ350の後部は、好ましくは、引き輪356を備える。引き輪356は、好ましくは、3MTM反射性引き輪のような、反射性材料である。しかし、任意の型の引き輪356が使用され得ることが、理解され得る。
【0109】
図14に示されるような代替の実施形態において、爪革30は、複数の穴336を備える。複数の穴336は、着用者が爪革30の内腔28から排水することを可能にする。
【0110】
図15は、本発明によるサンダル400の代替の実施形態であり、これは、複数の調節可能なサンダルストラップ420を有する甲革410を有する。甲革410は、複数の調節可能なサンダルストラップ410を備え、これらのサンダルストラップ410は、足40の足前方部46および足中央部44を覆って位置する。調節可能なストラップ430は、好ましくは、層状構成を有し、ネオプレンまたはネオプレン様のライニング150の重なり皮革、合成皮革またはナイロンのストラップ432を備える。ライニング150は、通常、ストラップ420の皮革、合成皮革またはナイロン外側表面に、縫合されるか、接着されるか、またはこれらの組み合わせで取り付けられる。次いで、ベルクロストラップ440が、複数の調節可能なストラップ420に加えられ、その結果、サンダルの適合が調節され得る。本明細書中で言及される他のサンダルの場合と同様に、ライニング150は、好ましくは、ストラップの露出した内側表面と同程度の広がりであり、快適なクッション性の接触を、足40とサンダル400との間に提供する。好ましい実施形態において、調節可能なサンダルストラップ420は、ファスナー442を備える。ファスナー442は、好ましくは、スナップまたはホックであるが、任意の型のファスナー442が使用され得ることが、理解され得る。
【0111】
さらに、かかとストラップ450は、かかとストラップ450を調節するための手段を備え得る。例えば、図15に示されるように、迅速ロックデバイス452が、かかとストラップ450を調節するための手段として使用される。さらに、ベルクロストラップまたは何らかの型の結び付きを、かかとストラップ450を調節するための手段として使用し得ることが、理解され得る。
【0112】
図16は、本発明によるアウトソールを成形するための鋳型500の斜視図を示す。鋳型500は、底部プレート510、内側爪革プレート540、および外側爪革プレート560を備える。
【0113】
底部プレート510は、内側表面512および外側表面514を有する。底部プレート510の内側表面512は、アウトソール20の下部表面22を形成する、第一の空洞516を有する。第一の空洞516内の複数のリッジ518は、アウトソール20の摩擦要素140を形成する。第一の鋳型空洞580は、内側爪革プレート540を底部プレート510の上に閉じることによって、形成される。第一鋳型空洞580は、アウトソールの下部表面22およびアウトソール20の上部表面24を備える、アウトソール20を形成する。アウトソール20の上部表面24は、かかと42、足中央部44および足前方部46を備える足40の下部表面50を支持するよう構成される。
【0114】
図17は、図16の底部プレート510、内側爪革プレート540、および外側爪革プレート560を示す。内側爪革プレート540は、内側表面542および外側表面544を有する。内側爪革プレート540の内側表面542は、一対の突出部546を有し、これは、アウトソール20の上部表面24および爪革30の内側空洞28を形成する。突出部546は、アウトソール20の上部表面24の形状である。外側爪革プレート560は、内側爪革プレート540に対して移動可能である。ヒンジ568が、底部プレート510、内側爪革プレート540および外側爪革プレート560を一緒に保持する。
【0115】
図18は、底部プレート510、内側爪革プレート540および外側爪革プレート560を示す。外側爪革プレート560は、内側表面562および外側表面564を有する。外側爪革プレート560の内側表面562および底部プレート510の内側表面512は、第二の鋳型空洞590を形成する。外側爪革プレート560の内側表面562は、爪革空洞566を有する。爪革空洞566は、爪革30の上部表面を形成する。第二の鋳型空洞590は、爪革30を形成し、この爪革は、アウトソール20から突出し、そして足前方部46の少なくとも一部の上部54を覆うように構成される。爪革30は、アウトソール20と一体的に成形される。
【0116】
必要に応じて、爪革空洞566は、複数の突出部568を有し、これらの突出部は、爪革30に、複数の穴366を形成する。複数の穴336は、活動(カヤック、筏、サーフィン、釣りまたはサンダル10が水に浸漬し得る任意の活動が挙げられるが、これらに限定されない)の間に湿った環境に浸漬した場合に、着用者がサンダル10から排水することを可能にする。
【0117】
本発明によるアウトソール20を成形するための鋳型500の代替の実施形態において、偽プレート600が備えられる。図19は、アウトソール20に異なる色および/または異なる材料を追加するために使用される、偽プレート600を示す。偽プレートは、内側表面602および外側表面604を有する。偽プレート600は、底部プレート510と内側爪革プレート540との間に配置されるように構成される。偽プレート600の内側表面602の突出表面606は、底部プレート510の第一の空洞516の内側に嵌るように構成されている。突出表面606は、第一の材料が底部プレート510を少なくとも部分的に満たすことを防ぐ。従って、突出表面606は、第一の材料とは異なる色および/または異なる材料組成のいずれかの、第二の材料を追加するための手段を提供する。
【0118】
代表的には、偽プレート600は、好ましくは、均一な組成を有する、第1の色および第2の色を有するアウトソール20を作製するために使用される。しかし、この偽プレート600は、アウトソール20がある組成の第1材料および第2の組成の第2材料から作製されるのを可能にし得ることが理解され得る。2つの異なる色または異なる材料組成を有するアウトソールの成形において、突出表面606は、第1材料が、底部プレート510の第1空洞516の部分に充填されることを防ぐ。この偽プレート600および底部プレート510は、公知の様式にてオーブン中で処理され、第1材料を硬化させる。次いで、この偽プレート600を、好ましくはハンドル610によって除去し、そして第2材料を底部プレート510の第1空洞516に加える。
【0119】
成形されたアウトソール(このアウトソール20は、アウトソール20から伸長しており、足前方部44の少なくとも一部の頂上をカバーするように構成される爪革30を有しており、この爪革30は、アウトソール20と一体化して形成される)の製造方法は、以下に示すように実施される。この方法は、好ましくは、底部プレート510、内側爪革プレート540、および外側爪革プレート560を備える鋳型500を含む。図17に示されるように、底部プレート510の第1空洞516は、第1材料で充填される。この第1材料は、好ましくは、硬化可能(curable)ゴムであり、より好ましくは、非マーキング材料である。しかし、任意の硬化可能ゴムまたは合成材料が使用され得るこつま先が理解され得る。
【0120】
一旦、底部プレート510の第1空洞516が充填されると、図18に示されるように、内側爪革プレート540は、底部プレート510の周囲を閉じられる。この内側爪革プレート540は、鋳型500を開閉するためのハンドル584を有する。第1の成形空洞580は、底部プレート510の上に内側爪革プレート540を閉じることによって形成される。第1の形成空洞580は、アウトソール20の下部表面22および上部表面24を備える、成形ゴムアウトソール20を形成する。
【0121】
次いで、追加量の第1材料を内側爪革540の突出部546の爪革プレート548上に配置する。この追加量の第1材料は、爪革30を形成する。次いで、内側爪革プレート540および外側爪革プレート560を閉じ、第2の成形空洞590を形成する。
【0122】
この爪革30の材料は、アウトソール20と同じ材料であり得るかまたは異なる材料であり得ることが理解され得る。さらに、添加剤が、アウトソール20の寿命を延長させるために爪革30に添加され得る。例えば、1つの好ましい実施形態において、この爪革30は、爪革30の酸化、乾燥ならびに熱および他の条件による割れを防ぐために、合成ブチジン(butidine)ゴムを含む。さらに、第1材料および第2材料は、硬化可能ゴムまたは合成化合物であることが好ましい。
【0123】
次いで、鋳型500を公知の手段にてオーブン中で処理し、第1材料を硬化させる。オーブンの温度は、約250°F〜約300°Fが好ましいことが理解され得る。しかし、第1材料の硬化温度は、材料のタイプに依存して変化し得ることが理解され得る。さらに、鋳型500は、好ましくは、第1材料を硬化させるために約5分間〜約15分間処理される。再び、第1材料の硬化時間は、第1材料の組成に依存して変化し得る。
【0124】
一旦、第1材料が硬化すると、鋳型500は開かれ、そしてアウトソール20が取り外される。このアウトソール20は、好ましくは、内側爪革プレート540に成形され、そして手作業を含む、当業者に公知の手段で取り出され得る。
【0125】
本発明に従う、アウトソール20の代替の成形方法において、図19に示される偽プレート600が鋳型500に加えられる。第1材料が底部プレート510の第1空洞516に配置され、次いで、偽プレート600でカバーされる。この偽プレート600は、第1材料が底部プレート510の少なくとも一部を満たすのを防ぐ、突出表面606を有する。底部プレート510と偽プレート600は、第1材料を硬化させる、公知の手段にてオーブン中で処理される。上記のように、第1材料は、好ましくはカーボンゴムであり、より好ましくは、非マーキング材料である。しかし、非マーキング特性を有する合成材料もまた、使用され得ることが理解され得る。
【0126】
次いで、偽プレート600を、好ましくはハンドル610を使用して手動で取り外し、第2材料を底部プレート510の第1空洞516に加える。この第2材料は、好ましくは、第1材料と異なる色および/または異なる材料である。この第2材料はまた、好ましくはカーボンゴムであり、より好ましくは、非マーキング材料である。合成材料が同様に使用され得る。
【0127】
次いで、内側つま先プレート540および底部プレート510を閉じ、追加の第1材料を第2成形空洞590に加えて、爪革30を形成する。次いで、内側爪革プレート540および外側爪革プレート560を閉じて、第2成形空洞590を形成する。次いでこの鋳型を第1材料を硬化させる公知の手段および上記のとおりに、オーブン中で処理する。
【0128】
第1材料が硬化した後、鋳型500をオーブンから出して、アウトソール20を鋳型500から取り外す。
【0129】
成形プロセスの間、第1材料が第1成形空洞および第2成形空洞に残っていることが望ましい。しかし、製造プロセスのバリエーション、部品の設置、および他の要因は、過剰の材料をもたらし得るかまたは、その所望の位置を超えて鋳型500の他の領域中に材料の漏れをもたらし得る。従って、可能な限り、過剰の材料または漏れを減少させることが望ましい。従って、過剰の材料または漏れは、以下に示されるようなサンダルまたは運動靴において組み立てられ得るよりも、完成アウトソール20を製造するために手動でまたは他の手段によって切り取られ得る。
【0130】
鋳型500、600およびアウトソール20から伸び、足前方部44の少なくとも一部分の先端を覆うように構成された爪革30を含む足40の底部表面を支持するように構成されたアウトソール20の製造方法は、サンダルおよびその構造に限定されない。偽プレート600を含む鋳型500、および製造方法を用いて、サンダルのためのアウトソールだけでなく、アスレチックシューズ、ハイキングブーツ、ハイキングシューズ、ランニングシューズおよび爪革30を有するアウトソール20が望ましい他の任意の型の履物を作製し得ることが理解され得る。
【0131】
アウトソールを製造するための鋳型500は、圧縮鋳型に関して、上記に記載されている。しかし、鋳型500はまた、当業者に公知の様式にて射出成形として使用され得ることが理解され得る。
【0132】
本明細書中に記載されるサンダル10の製造および組立てのための好ましい方法を、ここで、より詳細に記載する。
【0133】
複数のストラップ60を従来の材料(例えば、本物の皮革あるいは合成皮革、ナイロン、またはゴム)から切り出す。所望であれば、材料片をつなぎ合わせ、予定されたパターンにて材料を固定することによって、複数のストラップ60が用意される。例えば、図1〜13に示されるように、サンダルストラップ60のサイドストラップ134を、第1ストラップ130中の開口部132を通してサイドストラップに挿入することによって、第1ストラップ130に取りつける。このストラップ60(第1ストラップ130、サイドストラップ134および後部アセンブリ120を含む)は、好ましくは、ネオプレンまたは他の従来のライニング材料のライニング140を有する。
【0134】
ライニング140を、ネオプレンまたは他の従来のライニング材料から切り出し、そして好ましくは、サンダルストラップ60の露出する下面全体を覆う。このサンダルストラップ60は、ライニング140が縫合または接着されるか、あるいはその組合せである。好ましくは、内側部分は、その外面全体にライニング140が縫い付けられ、そして外側部分は、その下端部の近くのライニング140にのみ縫い付けらる。さらなる従来のクッション材料およびライニング材料が所望であれば、サンダルストラップに加えられ得る。
【0135】
足首ストラップ122およびかかとストラップ124を含む後部アセンブリ120を有する実施形態において、後部アセンブリ120は、好ましくは、サンダルストラップと同じ従来の材料(例えば、本物の皮革または合成皮革)から製造される。足首ストラップ122およびかかとストラップ124を切り出し、そして接着するか、縫付けるか、または接着および縫付けの組合せのいずれかにより、後部アセンブリ120が成形される。
【0136】
解剖学的な抗臭フットベッド90を、抗臭材料(好ましくは、AegisTM社製造)のロールから切り出す。しかしフットベッド90はまた、ナイロン、皮革またはフットベッド90に望ましい材料を提供する任意の他の材料のロールからも切り出され得る。
【0137】
この内側ミッドソール100は、好ましくは、圧縮成形および射出成形を含む従来の成形技術により、EVA材料(例えば、内側ミッドソール100の形状におけるファイロン)から型取られる。
【0138】
インソール80は、予め切出したフットベッド90と成形した内側ミッドソール100とを合わせることによって成形される。次いで、フットベッド90および内側ミッドソール100を、従来の技術および装置により一緒に成形する。インソール80が、従来の技術を用いたワンピース成形であり得ることがまた、理解され得る。インソール80が、ワンピース成形である場合、好ましくは、EVAフットベッド90および内側ミッドソール100を有する。
【0139】
外側ミッドソール110は、好ましくは、衝撃吸収発泡体様材料(例えば、熱可塑性合成樹脂発泡体(例えば、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA))、熱硬化性樹脂発泡体(例えば、ポリウレタン(PU))、またはゴム材料発泡体(例えば、従来の成形技術および装置を用いたブタジエンゴムまたはクロロプレンゴム))から成形される。この外側ミッドソール110がまた、天然のコルク材料をまたはEVAの様な合成コルク材料を含み得ることが理解され得る。
【0140】
アウトソール20は、従来の成形技術および成形装置(射出成形および圧縮成形を含む)を用いて、好ましくは、ゴム、カーボンゴムまたは他の従来のアウトソール材料から成形される。しかし、アウトソール20の成形は、以下のように用いられ、爪革32を成形する。
【0141】
アウトソール20および外側ミッドソール110は、通常、一緒に接着され、アウトソールアセンブリ112を成形する。代替の実施形態において、アウトソール20および外側ミッドソールは、1つのピースとして成形され得る。アウトソール20および外側ミッドソール110がワンピース成形される場合、カーボンゴムまたはゴムが好ましい。
【0142】
サンダル10は、サイドストラップの自由末端を、対応するストラップ受容溝部に通すことによって組立てられる。次いで、種々の部品の自由末端を、好ましくは、接着剤、セメントまたは他の従来の粘着剤を用い、内側ミッドソール100の底部表面にしっかりと固定する。同様に、後部ストラップアセンブリ120を、対応するストラップ受容溝部にサイドストラップの自由端部を通すことによって、内側ミッドソール100の底面に取り付ける。
【0143】
アウトソール20と外側ミッドソール110とを接着して一緒にし、アウトソールアセンブリ112を成形する。次いで、内側ミッドソール100の底部表面を外側ミッドソール110の上部表面に接着または接合することによって、複数のストラップ60およびインソール80を、アウトソール20および内側ミッドソール100と、組立てる。爪革材料およびストラップを含め、インソールは、爪革の内部空洞に接着される。
【0144】
本発明は、ソールおよび高度な使用を特に設定した複数のストラップを有するスポーツサンダルに関して記載される。しかし、本発明は、他の型のサンダルの構造における使用に、十分に適している。本出願において、用語「底部の」、「上部の」、「内部の」、「外部の」、および「上部の」は、他に指定しない限り、記載される部品の幾何学的な中心に対する方向を示すために用いられる。
【0145】
本発明は、その好ましい実施形態を参照して詳細に説明されているが、本発明から逸脱することなく、種々の変更および改変がなされ得、そして等価物を使用し得ることが、当業者に明らかである。
【0146】
本発明は、ここで、添付の図面に例示される好ましい実施形態を参照してより詳細に記載され、図面において、同様の要素は、同様の参照数字を有する。
【0147】
サンダルであって、以下を備える:かかと、足中央部、および足前方部を含む足の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;このアウトソールから延び、この足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、このアウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、このアウトソールに固定されてこのサンダルをこの足に保持する、複数のサンダルストラップであって、このサンダルストラップのうちの少なくとも1つは、この爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ。
【符号の説明】
【0148】
10 サンダル
20 アウトソール
30 爪革
60 ストラップ
62 ストラップ受容溝部
80 インソール
100 内側ミッドソール
110 外側ミッドソール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンダルであって、以下:
かかと、足中央部、および足前方部を含む足の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;
該アウトソールから延び、該足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、該アウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、
該アウトソールに固定されて該サンダルを該足に保持する、複数のサンダルストラップであって、該サンダルストラップのうちの少なくとも1つは、該爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ、
を備える、サンダル。
【請求項1】
サンダルであって、以下:
かかと、足中央部、および足前方部を含む足の底部表面を支持するように構成された、成形ゴムアウトソール;
該アウトソールから延び、該足前方部の少なくとも一部の上部を覆うように構成された爪革であって、該アウトソールと一体となって成形されている、爪革;ならびに、
該アウトソールに固定されて該サンダルを該足に保持する、複数のサンダルストラップであって、該サンダルストラップのうちの少なくとも1つは、該爪革に固定されている、複数のサンダルストラップ、
を備える、サンダル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2009−219893(P2009−219893A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−126957(P2009−126957)
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【分割の表示】特願2004−79312(P2004−79312)の分割
【原出願日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【出願人】(504107476)キーン エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【分割の表示】特願2004−79312(P2004−79312)の分割
【原出願日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【出願人】(504107476)キーン エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】
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