説明

アンテナ装置、複写機、及びプリンタ装置

【課題】無線通信回路とアンテナ装置とを同一基板上で近接して形成することで無線通信回路とアンテナ装置間の接続を極力短くすることにより、同軸ケーブルによる接続部分を減少させアナログ伝送による通信品質の劣化を低減するとともに、コストの削減を図ることを目的とする。
【解決手段】電子機器に取り付けられるアンテナ装置10であって、電子機器の内部回路と接続するためのコネクタ6と、無線通信回路4の実装された基板1と、を備え、基板1上には無線通信回路4近傍に該無線通信回路4と接続される平面状のアンテナ部2が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ装置、複写機、及びプリンタ装置に関し、特に、無線通信回路と一体に構成されたアンテナ装置、複写機、及びプリンタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピューター、複写機、及びプリンタ装置等の電子機器に無線通信機能を持たせ、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)を無線化した無線LANなどがオフィスや家庭などで普及している。このようなオフィス機器などの無線化に伴って、電子機器に無線通信機能を組み込む技術の開発が行われている。例えば、特許文献1には、無線通信回路をプリンタ装置に内蔵し、該無線通信回路と同軸ケーブルによって接続されたアンテナをプリンタ装置外部の所定箇所に設置する技術が記載されている。また、例えば、特許文献2には、プリンタ装置の紙ホルダーにアンテナを内蔵する技術が記載されている。また、特許文献3には、電子機器の外部にアンテナを取り付け、内部に無線回路を設ける技術が開示されている。また、特許文献4には、電子機器の一部にアンテナを組み込む技術が記載されている。
【特許文献1】特開平11−138944号公報
【特許文献2】特開2002−103734号公報
【特許文献3】特開2005−278172号公報
【特許文献4】特開2000−124725号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1から4に記載された技術では、アンテナ装置と無線通信回路は別々に構成されており、アンテナ装置と無線通信回路との間の距離が長いため、同軸ケーブル配線によるアナログ信号伝送品質の劣化が生じるという問題があった。また、同軸ケーブルによるコストアップにつながるという問題があった。
【0004】
本発明の課題は、通信品質の劣化を低減するとともに、コストの削減を図ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
電子機器に取り付けられるアンテナ装置であって、
前記電子機器の内部回路と接続するためのコネクタと、
無線通信回路の実装された基板と、を備え、
前記基板上には前記無線通信回路近傍に該無線通信回路と接続される平面状のアンテナ部が形成されていることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のアンテナ装置の付設された複写機であって、
前記アンテナ装置は、前記複写機の原稿給送部に設けられていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載のアンテナ装置の付設された複写機であって、
前記アンテナ装置は、前記複写機の装置本体部前面のカバー部材に設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、
請求項1に記載のアンテナ装置の付設されたプリンタ装置であって、
前記アンテナ装置は、少なくとも1つの紙ホルダーに設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、無線通信回路とアンテナとを同一基板上で近接して形成することにより、アンテナ部と無線通信回路間の距離を極力短くすることができるためアナログ伝送による通信品質の劣化を低減することができる。また、無線通信回路とアンテナとを同一基板上に形成することにより、アンテナ部と無線通信回路間を同軸ケーブルにて接続しなくて済むため、コストの削減を図ることができる。また、無線通信回路とアンテナとを同一基板上に形成することにより、外部機器に一体に配置することができるためアンテナ単体の露出をなくしデザイン性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明に係るアンテナ装置の実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
【0011】
[第1実施形態]
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態のアンテナ装置10を示す平面図である。図2は図1に示すアンテナ装置10を複写機20に適用した例を示しており、(a)は複写機20を背面から見た外観図であり、(b)は複写機20を前面からみた外観図である。また、図3は、アンテナ装置10と複写機20を示すブロック図である。
【0012】
本発明に係るアンテナ装置10は、図1に示すように、テフロン(登録商標)等の誘電材料より形成される基板1を有している。
基板1の上面には、平面状の放射板を備えたアンテナ部2と、マイクロストリップ線路やコプレーナ導波路を介して該アンテナ部2と接続される無線通信回路4が設けられている。無線通信回路4には、USB(Universal Serial Bus)コントローラ部5が接続されている。また、基板1の端部には、例えば複写機等の電子機器に対してアンテナ装置10を接続するためのコネクタ6が設けられている。
【0013】
アンテナ部2は、空中から、受信信号を取り込むとともに、無線通信回路4から供給された送信信号を空中へ放射するものである。アンテナ部2としては、UWB(Ultra Wideband)用のアンテナを用いることが好ましく、例えば、平面視半円形状、及び平面視台形状の2枚の放射板を備えたダイポール型のアンテナ、板状ボルケーノスモークアンテナ、スロットアンテナ、その他のアンテナ等を適宜適用することができる。これらの放射板の材料としては、アルミや銅などの導電性材料が適用可能であり、この導電性材料の上面にアンテナ特性の広帯域化のために誘電体を形成してもよい。また、錆防止のための金メッキ処理を施してもよい。
【0014】
無線通信回路4は、RF−IC(Radio Frequency−IC)部41、PHY(Physical)部42、MAC(Media Accesss Control)部43から構成されている。
RF−IC部41は、アンテナ部2から供給された信号を増幅しPHY部42へ出力するとともに、PHY部42から供給された変調信号を増幅し、アンテナ部2へと出力を行うものである。
PHY部42は、ネットワークの物理的な接続・伝送方式を規定するブロックであり、RF−IC部41から供給された信号を復調しMAC部43に出力するとともに、MAC部43から供給されたデータを変調し、RF−IC部41に出力するものである。
MAC部43は、データフレームの送受信やデータフレームの解析、及びデータの誤りの検出を行うものである。
RF−IC部41とPHY部42との間はマイクロストリップ線路やコプレーナ導波路により接続され、アナログ信号の送受信が行われる。また、PHY部42とMAC部43とはほぼ一体に構成されており、デジタル信号の送受信が行われる。
【0015】
USBコントローラ部5は、USBのプロコトルにてデータの送受信を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、及びインターフェース54、等から構成されている(図3参照。)。
ROM52は、アンテナ装置10の各部を作動するための作動プログラムを記憶するものであり、RAM53は、別のアンテナ装置からデータを受信した場合に該受信データを記憶するとともに、CPU51により演算処理されたデータを一時的に記憶する。また、インターフェース54は、複写機20との間でデータの送受信を行う。
また、CPU51は、無線通信回路4を制御し、アンテナ部2より送受信する無線信号の周波数の選択や決定を行う。
【0016】
アンテナ装置10は、図2(a)に示すように、コネクタ6を介して複写機20に接続される。
このとき、アンテナ装置10と複写機20との間はデジタル信号伝送が行われる。そして、デジタル信号伝送であるため、アンテナ装置10と複写機20との間の信号品質は劣化しない。
なお、USBに代えて、ATA(AT Attachment)、S−ATA(Serial AT Attachment) 、PCI(Peripheral Components Interconnect)、PCI−Ex(Peripheral Components Interconnect-Express)等により接続することも可能である。この場合には、各接続方にあったコントローラ部を使用すれば良い。
【0017】
図3に示すように、複写機20は、アンテナ装置10から供給されたデータを受信するインターフェース21、複写機20の各部の制御を行う制御部22を備えている。
【0018】
制御部22は、図示しないCPU、ROM、RAM等により構成されており、ROMは、複写機20の各部を制御するための制御プログラム及び各種処理プログラムを記憶し、RAMは、インターフェース21を介してアンテナ装置10から供給されたデータ、及びCPUにより演算処理されたデータを一時的に記憶する。CPUは、この制御プログラム及び各種処理プログラムとの協働により複写機20各部の動作を統括的に制御する。
【0019】
制御部22には、後述する画像読取部23、画像形成部24、表示部25、操作部26、及びネットワーク部27等がバス28を介して接続されており、これら各部を制御することにより、例えばスキャナーや印刷等を実行する。
【0020】
ここで、複写機20の構成を説明する。
複写機20は、図2(b)に示すように、内部に画像形成部24を備えた装置本体部29を有している。装置本体部29の上面には、画像読取部23及び操作部26が備えられており、装置本体部29の上方には、原稿給送部(ADF:Auto Document Feeder)30が設置されている。また、装置本体部29の下方には、給紙部31が設置されている。
【0021】
原稿給送部30は、原稿載置台32に載置された原稿を自動的に画像読取部23に搬送し、画像読取部23により読取られた原稿を排出部33へ搬送するものである。
画像読取部23は、CCD(Charge Coupled Device)センサ、露光ランプ等を備えたスキャナを有しており、原稿給送部30より搬送された原稿を光走査し、CCDセンサにより光電変換することで原稿画像を読み取る。
画像読取部23により読み取られた原稿画像データには、各種画像処理が施され、プリント用画像データとして装置本体部29内部の画像形成部24に出力される。画像形成部24は、電子写真方式の画像形成を行うものであり、給紙部31から給紙された記録媒体である記録用紙に画像形成を行う。
ネットワーク部27は、LAN等のネットワークを通じて複写機20を外部のパーソナルコンピュータや複写機等と接続させる。
また、操作部26は、各種操作画面や設定内容等を表示する表示部25、及び各種キーやプリント開始を指示するためのスタートボタン等を備えている。
【0022】
次に、本実施形態にかかるアンテナ装置10の通信作用について説明する。
まず、図1に示すアンテナ装置10を、コネクタ6を介して複写機20に接続する。次に、複写機20に対して、例えば、パーソナルコンピュータ等の外部機器から、印刷やスキャニング等の実行、及びそれらの設定条件等を指示する指示信号が送信されると、アンテナ装置10のアンテナ部2は当該指示信号である高周波信号を受信し、RF−IC部41に出力する。アンテナ部2から供給された高周波信号は、RF−IC部41で増幅され、PHY部42で復調された後、MAC部43にてフレーム形式の変換等などが施されたデジタル信号となり、インターフェース54,21を介して、複写機20に出力される。
複写機20に送信されたデジタル信号は、制御部22により処理され、複写機20の各種制御部へ伝達される。
一方、複写機20から外部機器に対して、例えば処理状況等の情報を出力する場合、まず、複写機20からインタフェース21,54を介してアンテナ装置10にデジタル信号が出力される。出力されたデジタル信号は、MAC部43に出力され、無線通信に適したフレーム形式へ変換、誤り検出処理などが施された後、PHY部42にて変調され、RF−IC部41にて増幅された高周波信号となる。そして、この高周波信号はアンテナ部2から外部機器に対して送信される。
【0023】
アンテナ装置10においては、アンテナ部2と無線通信回路4とは同一基板1上に形成されているため、アンテナ部2と無線通信回路4との間の配線は短くなる。その結果、アナログ伝送による通信品質の劣化が低減される。
【0024】
また、アンテナ装置10と複写機20との間は、USB、ATA、S−ATA、PCI、PCI−Ex等のデジタル信号による送受信が行われるため、アンテナ装置10と複写機20との間の距離によって信号品質が劣化することがない。
【0025】
以上のように、アンテナ装置10によれば、アンテナ部2と無線通信回路4が同一基板上に近接して形成されているため、無線通信回路4とアンテナ部2との接続部分を短くすることができ、アナログ伝送による通信品質の劣化を低減することが可能となる。また、無線通信回路4とアンテナ部2との接続部分にはマイクロストリップ線路やコプレーナ導波路を用い、同軸ケーブルを使用することなく接続できるため、コストも大幅な削減が可能となる。また、最小限のケーブルしか使用しないため見た目も良好にすることができる。
【0026】
なお、本実施形態においては、基板1上にUSBコントローラ部5を備えた構成としているが、図4に示すように、USBコントローラ部5を基板1の外部に設けることも可能である。
このとき、USBに代えて、ATA、S−ATA、PCI、PCI−Ex等により接続することもできる。
【0027】
また、複写機20に複数のアンテナ装置10を設置することもできる。図5に示すように、例えば、2つのアンテナ装置10,10を設置した場合には、アンテナ装置10,10から、2種類の信号が複写機20に対して出力される。この場合、複写機20の制御部22は信号受信強度の強い信号の処理を優先的に行う。または、予め決定された周波数の受信信号を優先的に処理するように設定してもよい。
【0028】
なお、アンテナ装置10を、例えば、複写機20の原稿給送部30の上面、原稿載置台32、及び、装置本体部29前面のカバー部材等の表層などに組み込むことも可能である。その場合のアンテナ装置10の設置箇所や設置個数は使用条件に応じて適宜設定される。
【0029】
また、図6に示すように、例えば原稿給送部30の角部に画像読取部23に対して垂直な中空の導体のポール34を設置し、その先端部にアンテナ装置10を配置するようにしてもよい。この際、アンテナ装置10のグランドは、導体のポール34を介して複写機20のグラウンドに接続される。
または、中空のポール34を非導体とし、ポール34の内部にケーブルを通す構成としてもよい。このようなポール34を使用した場合、アンテナ装置10を遮蔽物のない場所に設置することができるため、アンテナ装置10の受信感度をより良好にすることができる。
【0030】
[第2実施形態]
第2実施形態について第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第2実施形態では、2つのアンテナ装置10a,10bが設置されている。図7は、第2実施形態のアンテナ装置10a,10b及び複写機20を示すブロック図である。
第2実施形態に係るアンテナ装置10a,10bは、アンテナ部2と、無線通信回路4とがマイクロストリップ線路やコプレーナ導波路を介して接続された構成となっている。そして、図7に示すように、アンテナ装置10a,10bの外部に、1つのUSBコントローラ部5が設けられている。それ以外の第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明は省略する。
【0031】
この場合、複写機20に対して、外部機器から指示信号が送信されると、アンテナ装置10aのアンテナ部2は当該指示信号である高周波信号を受信し、無線通信回路4に出力する。アンテナ部2から供給された高周波信号は、無線通信回路4にて上記したように増幅、復調、フレーム形式の変換等が施されたデジタル信号となりUSBコントローラ部5に出力される。同様に、アンテナ装置20bにより受信された外部機器からの指示信号も、USBコントローラ部5に出力される。
このように複数の信号が供給された場合、USBコントローラ部5のCPU51は信号受信強度の強い信号を選択し、インターフェース54を介して複写機20のインターフェース21に出力を行う。その後、複写機20に送信された信号は、制御部22により処理され、複写機20の各部が作動する。
一方、複写機20から外部機器に対して情報を出力する場合、まず、複写機20からインタフェース21,54を介してUSBコントローラ部5にデジタル信号が出力される。その後、USBコントローラ部5から各アンテナ装置10a,10bにデジタル信号が出力される。アンテナ装置10a,10bは、それぞれ無線通信回路4,4にて出力されたデジタル信号の処理を行いアナログ信号とし、アンテナ部2から外部機器に対して電波を送信する。
【0032】
なお、各アンテナ装置10a,10bの無線通信回路4,4とUSBコントローラ部5との間は、USBに代えて、ATA、S−ATA、PCI、PCI−Ex等により接続することもできる。
【0033】
以上のように、アンテナ装置10a,10bによれば、アンテナ装置10a,10bと無線通信回路4,4とが同一基板1,1上に近接して形成されているため、無線通信回路4とアンテナ部2との接続部分を短くすることができ、アナログ伝送による通信品質の劣化を低減することが可能となる。また、無線通信回路4とアンテナ部2との接続部分にはマイクロストリップ線路やコプレーナ導波路を用い、同軸ケーブルを使用することなく接続できるため、コストも大幅な削減が可能となる。また、最小限のケーブルしか使用しないため見た目も良好にすることができる。また、複数のアンテナ装置を設置する場合に、USBコントローラ部5を1つにすることができるため、さらにコストダウンさせることができる。
【0034】
[第3実施形態]
第3実施形態について第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
第3実施形態では、第1実施形態で説明したアンテナ装置10と、第2実施形態で説明したアンテナ装置10a,10bと、アンテナ装置10a,10bの間で処理を行うUSBコントローラ部5が設置されている。図8は、第3実施形態のアンテナ装置10,10a,10b及び複写機20を示すブロック図である。
それ以外の第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明は省略する。
【0035】
この場合、複写機20に対して、外部機器から指示信号が送信されると、アンテナ装置10a及びアンテナ装置20bにより受信された指示信号はUSBコントローラ部5に出力され、USBコントローラ部5のCPU51により選択された後、複写機20のインターフェース21に出力される。
同時に、アンテナ装置10により受信された指示信号も、複写機20のインターフェース21に出力される。
複写機20の制御部22は、受信信号強度の強い信号を選択して、優先的に複写機20の各部制御を行う。または、予め決定された周波数の受信信号を優先的に処理するように設定してもよい。
【0036】
以上のように、アンテナ装置10,10a,10bによれば、アンテナ装置10,10a,10bにおいて、各無線通信回路4,4,4と、アンテナ部2,2,2とが同一基板上に近接して形成されているため、アンテナ部と無線通信回路との接続部分を短くすることができ、アナログ伝送による通信品質の劣化を低減することができるとともに、無線通信回路4とアンテナ部2との接続部分にマイクロストリップ線路やコプレーナ導波路を用いて同軸ケーブルを使用することなく接続できるため、コストも大幅な削減が可能となる。また、最小限のケーブルしか使用しないため見た目も良好にすることができる。
【0037】
なお、上記の実施形態においては、アンテナ装置10,10a,10bを複写機20に設置することとして説明したが、設置する電子機器はこれに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、プリンタ装置40の紙ホルダー等に組み込むことも可能である。
【0038】
また、アンテナ装置10,10a,10bを複写機20やプリンタ装置40等の電子機器の外部に突出するように接続し、壁や家具等に設置するようにすることもできる。
【0039】
また、上記実施形態においては、無線通信回路4はRF−IC部41、PHY部42、及びMAC部43より構成されることとしたが、無線通信回路4は、少なくともアナログ伝送で接続される回路素子部分が基板1上にあれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】第1実施形態に係るアンテナ装置の平面図である。
【図2】図1に示すアンテナ装置を複写機に適用した例を示しており、(a)は複写機を背面から見た外観図であり、(b)は複写機を前面からみた外観図である。
【図3】第1実施形態に係るアンテナ装置と複写機を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態に係るアンテナ装置と複写機の他の構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施形態に係るアンテナ装置と複写機の他の構成を示すブロック図である。
【図6】アンテナ装置の設置個所を示すための図である。
【図7】第2実施形態に係るアンテナ装置と複写機を示すブロック図である。
【図8】第3実施形態に係るアンテナ装置と複写機を示すブロック図である。
【図9】図1に示すアンテナ装置をプリンタに適用した例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 基板
2 アンテナ部
4 無線通信回路
41 RF−IC部
42 PHY部
43 MAC部
5 USBコントローラ部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 インターフェース
6 コネクタ
10,10a,10b アンテナ装置
20 複写機
21 インターフェース
22 制御部
23 画像読取部
24 画像形成部
25 表示部
26 操作部
27 ネットワーク部
28 バス
29 装置本体部
30 原稿給送部
31 給紙部
32 原稿載置台
33 排出部
40 プリンタ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に取り付けられるアンテナ装置であって、
前記電子機器の内部回路と接続するためのコネクタと、
無線通信回路の実装された基板と、を備え、
前記基板上には前記無線通信回路近傍に該無線通信回路と接続される平面状のアンテナ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のアンテナ装置の付設された複写機であって、
前記アンテナ装置は、前記複写機の原稿給送部に設けられていることを特徴とする複写機。
【請求項3】
請求項1に記載のアンテナ装置の付設された複写機であって、
前記アンテナ装置は、前記複写機の装置本体部前面のカバー部材に設けられていることを特徴とする複写機。
【請求項4】
請求項1に記載のアンテナ装置の付設されたプリンタ装置であって、
前記アンテナ装置は、少なくとも1つの紙ホルダーに設けられていることを特徴とするプリンタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−259028(P2008−259028A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−100521(P2007−100521)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】