インソール組立キット
【課題】ユーザー自身がインソール本体に取り付け可能で、かつ、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正し得るインソール組立キットを提供する。
【解決手段】内踏まずを支える内アーチ部と、外踏まずを支える外アーチ部とを備え、内アーチ部の高さは外アーチ部の高さより5〜15mm高く形成され、内アーチ部の外縁と外アーチ部の外縁の大きさは各々の高さに応じたもので裾野が広がり、インソールの踵部分に内アーチ部の外縁と外アーチ部の外縁の裾野端部が配設されるように形成された構成を備え、インソール本体の上面に取り付け、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正する。
【解決手段】内踏まずを支える内アーチ部と、外踏まずを支える外アーチ部とを備え、内アーチ部の高さは外アーチ部の高さより5〜15mm高く形成され、内アーチ部の外縁と外アーチ部の外縁の大きさは各々の高さに応じたもので裾野が広がり、インソールの踵部分に内アーチ部の外縁と外アーチ部の外縁の裾野端部が配設されるように形成された構成を備え、インソール本体の上面に取り付け、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴のインソールの組立キットに関し、特に、外反母趾や足腰の痛みなどに対応できるインソール組立キットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている既成靴にユーザーが靴を購入後、別途インソールを購入するケースが増えている。
これは既製靴が個々のユーザーの歩行特性に対応しきれないことが原因であった。しかし市販のインソールも既製品であるため、ユーザーの多用な要望に応えることが困難であった。従来から、靴の中に入れるインソールをユーザーの要望に添って製作するオーダーインソールという分野があったが、製作時間が長く、費用も数万円するのが実情であった(例えば、特許文献1を参照。)。
近年、ユーザーが購入後、自分でインソール本体と歩行改善パッドを組立てて、より多用な歩行特性に対応できるものが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−313774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のオーダーインソールは、ひとたび製作してしまうと、後日修正することが困難であり、追加的費用も発生していた。またユーザー自身がオーダーインソールという微調整を試みることも困難であった。
本発明は、ユーザー自身がインソール本体に取り付け可能で、かつ、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正し得るインソール組立キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成すべく、本発明の内外アーチ足根部サポートパットは、内踏まずを支える内アーチ部と、外踏まずを支える外アーチ部とを備え、内アーチ部の高さは外アーチ部の高さより5〜15mm高く形成され、内アーチ部の外縁と外アーチ部の外縁の大きさは各々の高さに応じたもので裾野が広がり、インソールの踵部分に内アーチ部の外縁と外アーチ部の外縁の裾野端部が配設されるように形成された構成を備え、インソール本体の上面と保護シートの間に取り付け、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正できるものである。
【0006】
ここで、上記の内外アーチ足根部サポートパットは、TR樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂もしくはシリコン樹脂を用いて成型され、硬度30〜90を有することが好ましい。硬度30〜90とすることで、踵骨を適正な位置に安定させることが可能となる。
また、上記の内外アーチ足根部サポートパットと、インソール本体と、保護シートから、インソール組立キットが提供される。
かかるインソール組立キットによれば、ユーザー自身がオーダーインソールの加工及び微調整を試みることが可能となる。
【0007】
また、本発明の一体型歩行改善パットは、上記の内外アーチ足根部サポートパットにおいて、内外アーチ足根部サポートパットの足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチサポートパットと、横アーチサポートパットの足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチスロープパットとを、更に備え、横アーチサポートパットの硬度は内外アーチ足根部サポートパットより小さく、横アーチスロープパットの硬度は横アーチサポートパットより小さいように構成されることが好ましい。
かかる構成によれば、前足部に対する動きが滑らかに行えるように、足部の土踏まずのサポートと、踵骨を適正な位置に固定し、骨格バランスを補正できることになる。
【0008】
そして、上記の一体型歩行改善パットと、インソール本体と、保護シートから、インソール組立キットが提供される。
かかるインソール組立キットによれば、ユーザー自身がオーダーインソールの加工及び微調整を試みることが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インソール本体と、上述の内外アーチ足根部サポートパットまたは一体型歩行改善パッドが組合された状態で歩行すると、足の外側の土踏まずと内側の土踏まず高低差が生じるために、足の指がニュートラルポジションまで誘導され、ショパール関節から踵骨をサポートできることになる。
【0010】
本来、適正とされる骨格形状には個人差があり、凹足ぎみや偏平足ぎみであってもその骨格形状が、内外アーチ足根部サポートパットまたは一体型歩行改善パッドを有するインソール組立キットによって、ユーザーの骨格バランスを整えることができるのである。
【0011】
本発明の内外アーチ足根部サポートパットまたは一体型歩行改善パッドを有するインソール組立キットは、足部の骨格をニュートラルポジションに戻し、関節可動域を広げる事により運動効率を高め、衝撃吸収性と反発力によりボディーのバランスを整えることができるのである。
【0012】
さらに、本発明の内外アーチ足根部サポートパットまたは一体型歩行改善パッドを有するインソール組立キットによれば、歩行時の前足部に対する動きがなめらかに行うことができ、外反母趾や足腰の痛みなどに対応できるといった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の平面図
【図2】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の踵側からの見た後方図
【図3】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)のつま先側から見た前面図
【図4】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の外側の土踏まずから見た側面図
【図5】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の内側の土踏まずから見た側面図
【図6】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の底面図
【図7】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の斜視図
【図8】インソール本体(左足用)の平面図
【図9】インソール本体(左足用)の側面図
【図10】靴用の保護シート(敷き皮・中敷き)
【図11】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(右足用)の説明図
【図12】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用・右足用)のインソール本体に取り付けた様子を示す斜視図
【図13】実施例2の一体型歩行改善パット(左足用)の説明図1
【図14】実施例2の一体型歩行改善パット(左足用)の説明図2
【図15】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足・左足用)の斜視図
【図16】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足用)の平面図
【図17】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足用)の踵側からの見た後方図
【図18】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足用)のつま先側から見た前面図
【図19】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足用)の底面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
【実施例1】
【0015】
図1〜図7を参照しながら、本発明の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の一実施形態を説明する。
図1〜図7は、それぞれ、実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の平面図、踵側からの見た後方図、つま先側から見た前面図、外側の土踏まずから見た側面図、内側の土踏まずから見た側面図、底面図、斜視図である。
実施例1の内外アーチ足根部サポートパットは、内踏まずを支える内アーチ部(A)と、外踏まずを支える外アーチ部(B)とを備えたもので、内アーチ部(A)の高さは外アーチ部(B)の高さより5〜15mm高く形成され、内アーチ部(A)の外縁と外アーチ部(B)の外縁の大きさは各々の高さに応じたもので裾野が広がり、インソールの踵部分(D)に内アーチ部(A)の外縁と外アーチ部(B)の外縁の裾野端部が配設されるように形成されている。
【0016】
内外アーチ足根部サポートパットは、図8及び図9に示されるようなインソール本体の上面に取り付けられる。そして、更に上に、図10及び図11に示されるような保護シートがインソール全体に覆いかぶさっている。
【0017】
図11に、実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(右足用)1の斜視図を示す。また、図12に右足・左足の内外アーチ足根部サポートパット(1a,1b)をインソール本体(2a、2b)の上面に取り付けた様子の斜視図を示す。実施例1の内外アーチ足根部サポートパットにより、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正することができる。
【0018】
ここで、図8に示されるインソール本体は、下記の如く、いくつかの規格を揃えて、ユーザーが選べるようにしている。
(A)主に女性用
(a−1)Sサイズ(足長21cmから22cmに対応)
(a−2)Mサイズ(足長22.5cmから23.5cmに対応)
(a−3)Lサイズ(足長24cmから25cmに対応)
(B)主に男性用
(b−1)Sサイズ(足長24cmから25cmに対応)
(b−1)Mサイズ(足長25.5cmから26.5cmに対応)
(b−1)Lサイズ(足長27cmから28cmに対応)
【0019】
また、内外アーチ足根部サポートパットは、オーバープロネーター(偏平足用、OP)タイプとして高低差が5mmあるパッドを3種類、ニュートラル(平常足用、NT)タイプとして高低差が3mmある歩行改善パッドを3種類、さらにオーバーサピネーター(凹足用、OS)タイプとして高低差が5mmある歩行改善パッドを、3種類各々準備し、それぞれ両面テープや繰り返し接着が可能な接着剤によりインソール本体の上面に固定する。
【0020】
これにより、ユーザーが上記のインソール本体と内外アーチ足根部サポートパットの中から自分の歩行特性に合致したものを選択することができ、さらに購入後も、上記の一体型歩行改善パッドの中から任意のものを選択して入れ替えたり、左右の一体型歩行改善パッドを異なる種類に置き換えることができるようになる。
【0021】
内外アーチ足根部サポートパットは、硬度30〜90の範囲で衝撃吸収性と反発力を有している。また、パッドの厚さは、5〜20ミリの範囲である。材質としては、TR樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂もしくはシリコン樹脂を用いて硬度30〜90を満足し、長さ120mmから150mm、幅60mmから120mm、高さ15mmから30mmの大きさで成型されている。
【実施例2】
【0022】
次に、図13〜図19を参照しながら、本発明の一体型歩行改善パットの一実施形態について説明する。
図に示すように、実施例2の一体型歩行改善パットは、上述した実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(1,1a,1b)において、内外アーチ足根部サポートパット(1,1a,1b)の足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチサポートパット(3,3a,3b)と、横アーチサポートパット(3,3a,3b)の足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチスロープパット(4,4a,4b)とを備えている。
【0023】
そして、横アーチサポートパット(3,3a,3b)の硬度は内外アーチ足根部サポートパット(1,1a,1b)より小さく、横アーチスロープパット(4,4a,4b)の硬度は横アーチサポートパット(3,3a,3b)より小さくしている。
【0024】
これにより、前足部に対する動きが滑らかに行えるように、足部の土踏まずのサポートと、踵骨を適正な位置に固定し、骨格バランスを補正できる。バランスの崩れた各関節や骨格をニュートラルなポジションに誘導して、ボディーのバランスを整えることができるのである。これにより、歩行時の前足部に対する動きが滑らかに行うことができる。
【0025】
上記の一体型歩行改善パットは、TR樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂もしくはシリコン樹脂を用いて成型され、硬度30〜90を有することが好ましい。硬度30〜90とすることで、踵骨を適正な位置に安定させることが可能となる。
【0026】
また、上記の一体型歩行改善パットと、インソール本体と、保護シートから、インソール組立キットが提供される。
かかるインソール組立キットによれば、ユーザー自身がオーダーインソールの加工及び微調整を試みることが可能となる。
【符号の説明】
【0027】
1,1a,1b 内外アーチ足根部サポートパット
3,3a,3b 横アーチサポートパット
4,4a,4b 横アーチスロープパット
A 内外アーチ足根部サポートパットの内側の土踏まずの頂点
B 内外アーチ足根部サポートパットの外側の土踏まずの頂点
C 内外アーチ足根部サポートパットのつま先側先端部
D 内外アーチ足根部サポートパットの踵側の縁部
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴のインソールの組立キットに関し、特に、外反母趾や足腰の痛みなどに対応できるインソール組立キットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている既成靴にユーザーが靴を購入後、別途インソールを購入するケースが増えている。
これは既製靴が個々のユーザーの歩行特性に対応しきれないことが原因であった。しかし市販のインソールも既製品であるため、ユーザーの多用な要望に応えることが困難であった。従来から、靴の中に入れるインソールをユーザーの要望に添って製作するオーダーインソールという分野があったが、製作時間が長く、費用も数万円するのが実情であった(例えば、特許文献1を参照。)。
近年、ユーザーが購入後、自分でインソール本体と歩行改善パッドを組立てて、より多用な歩行特性に対応できるものが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−313774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のオーダーインソールは、ひとたび製作してしまうと、後日修正することが困難であり、追加的費用も発生していた。またユーザー自身がオーダーインソールという微調整を試みることも困難であった。
本発明は、ユーザー自身がインソール本体に取り付け可能で、かつ、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正し得るインソール組立キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成すべく、本発明の内外アーチ足根部サポートパットは、内踏まずを支える内アーチ部と、外踏まずを支える外アーチ部とを備え、内アーチ部の高さは外アーチ部の高さより5〜15mm高く形成され、内アーチ部の外縁と外アーチ部の外縁の大きさは各々の高さに応じたもので裾野が広がり、インソールの踵部分に内アーチ部の外縁と外アーチ部の外縁の裾野端部が配設されるように形成された構成を備え、インソール本体の上面と保護シートの間に取り付け、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正できるものである。
【0006】
ここで、上記の内外アーチ足根部サポートパットは、TR樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂もしくはシリコン樹脂を用いて成型され、硬度30〜90を有することが好ましい。硬度30〜90とすることで、踵骨を適正な位置に安定させることが可能となる。
また、上記の内外アーチ足根部サポートパットと、インソール本体と、保護シートから、インソール組立キットが提供される。
かかるインソール組立キットによれば、ユーザー自身がオーダーインソールの加工及び微調整を試みることが可能となる。
【0007】
また、本発明の一体型歩行改善パットは、上記の内外アーチ足根部サポートパットにおいて、内外アーチ足根部サポートパットの足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチサポートパットと、横アーチサポートパットの足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチスロープパットとを、更に備え、横アーチサポートパットの硬度は内外アーチ足根部サポートパットより小さく、横アーチスロープパットの硬度は横アーチサポートパットより小さいように構成されることが好ましい。
かかる構成によれば、前足部に対する動きが滑らかに行えるように、足部の土踏まずのサポートと、踵骨を適正な位置に固定し、骨格バランスを補正できることになる。
【0008】
そして、上記の一体型歩行改善パットと、インソール本体と、保護シートから、インソール組立キットが提供される。
かかるインソール組立キットによれば、ユーザー自身がオーダーインソールの加工及び微調整を試みることが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インソール本体と、上述の内外アーチ足根部サポートパットまたは一体型歩行改善パッドが組合された状態で歩行すると、足の外側の土踏まずと内側の土踏まず高低差が生じるために、足の指がニュートラルポジションまで誘導され、ショパール関節から踵骨をサポートできることになる。
【0010】
本来、適正とされる骨格形状には個人差があり、凹足ぎみや偏平足ぎみであってもその骨格形状が、内外アーチ足根部サポートパットまたは一体型歩行改善パッドを有するインソール組立キットによって、ユーザーの骨格バランスを整えることができるのである。
【0011】
本発明の内外アーチ足根部サポートパットまたは一体型歩行改善パッドを有するインソール組立キットは、足部の骨格をニュートラルポジションに戻し、関節可動域を広げる事により運動効率を高め、衝撃吸収性と反発力によりボディーのバランスを整えることができるのである。
【0012】
さらに、本発明の内外アーチ足根部サポートパットまたは一体型歩行改善パッドを有するインソール組立キットによれば、歩行時の前足部に対する動きがなめらかに行うことができ、外反母趾や足腰の痛みなどに対応できるといった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の平面図
【図2】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の踵側からの見た後方図
【図3】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)のつま先側から見た前面図
【図4】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の外側の土踏まずから見た側面図
【図5】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の内側の土踏まずから見た側面図
【図6】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の底面図
【図7】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の斜視図
【図8】インソール本体(左足用)の平面図
【図9】インソール本体(左足用)の側面図
【図10】靴用の保護シート(敷き皮・中敷き)
【図11】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(右足用)の説明図
【図12】実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用・右足用)のインソール本体に取り付けた様子を示す斜視図
【図13】実施例2の一体型歩行改善パット(左足用)の説明図1
【図14】実施例2の一体型歩行改善パット(左足用)の説明図2
【図15】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足・左足用)の斜視図
【図16】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足用)の平面図
【図17】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足用)の踵側からの見た後方図
【図18】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足用)のつま先側から見た前面図
【図19】実施例2の一体型歩行改善パットをインソール本体に取り付けたもの(右足用)の底面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
【実施例1】
【0015】
図1〜図7を参照しながら、本発明の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の一実施形態を説明する。
図1〜図7は、それぞれ、実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(左足用)の平面図、踵側からの見た後方図、つま先側から見た前面図、外側の土踏まずから見た側面図、内側の土踏まずから見た側面図、底面図、斜視図である。
実施例1の内外アーチ足根部サポートパットは、内踏まずを支える内アーチ部(A)と、外踏まずを支える外アーチ部(B)とを備えたもので、内アーチ部(A)の高さは外アーチ部(B)の高さより5〜15mm高く形成され、内アーチ部(A)の外縁と外アーチ部(B)の外縁の大きさは各々の高さに応じたもので裾野が広がり、インソールの踵部分(D)に内アーチ部(A)の外縁と外アーチ部(B)の外縁の裾野端部が配設されるように形成されている。
【0016】
内外アーチ足根部サポートパットは、図8及び図9に示されるようなインソール本体の上面に取り付けられる。そして、更に上に、図10及び図11に示されるような保護シートがインソール全体に覆いかぶさっている。
【0017】
図11に、実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(右足用)1の斜視図を示す。また、図12に右足・左足の内外アーチ足根部サポートパット(1a,1b)をインソール本体(2a、2b)の上面に取り付けた様子の斜視図を示す。実施例1の内外アーチ足根部サポートパットにより、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正することができる。
【0018】
ここで、図8に示されるインソール本体は、下記の如く、いくつかの規格を揃えて、ユーザーが選べるようにしている。
(A)主に女性用
(a−1)Sサイズ(足長21cmから22cmに対応)
(a−2)Mサイズ(足長22.5cmから23.5cmに対応)
(a−3)Lサイズ(足長24cmから25cmに対応)
(B)主に男性用
(b−1)Sサイズ(足長24cmから25cmに対応)
(b−1)Mサイズ(足長25.5cmから26.5cmに対応)
(b−1)Lサイズ(足長27cmから28cmに対応)
【0019】
また、内外アーチ足根部サポートパットは、オーバープロネーター(偏平足用、OP)タイプとして高低差が5mmあるパッドを3種類、ニュートラル(平常足用、NT)タイプとして高低差が3mmある歩行改善パッドを3種類、さらにオーバーサピネーター(凹足用、OS)タイプとして高低差が5mmある歩行改善パッドを、3種類各々準備し、それぞれ両面テープや繰り返し接着が可能な接着剤によりインソール本体の上面に固定する。
【0020】
これにより、ユーザーが上記のインソール本体と内外アーチ足根部サポートパットの中から自分の歩行特性に合致したものを選択することができ、さらに購入後も、上記の一体型歩行改善パッドの中から任意のものを選択して入れ替えたり、左右の一体型歩行改善パッドを異なる種類に置き換えることができるようになる。
【0021】
内外アーチ足根部サポートパットは、硬度30〜90の範囲で衝撃吸収性と反発力を有している。また、パッドの厚さは、5〜20ミリの範囲である。材質としては、TR樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂もしくはシリコン樹脂を用いて硬度30〜90を満足し、長さ120mmから150mm、幅60mmから120mm、高さ15mmから30mmの大きさで成型されている。
【実施例2】
【0022】
次に、図13〜図19を参照しながら、本発明の一体型歩行改善パットの一実施形態について説明する。
図に示すように、実施例2の一体型歩行改善パットは、上述した実施例1の内外アーチ足根部サポートパット(1,1a,1b)において、内外アーチ足根部サポートパット(1,1a,1b)の足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチサポートパット(3,3a,3b)と、横アーチサポートパット(3,3a,3b)の足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチスロープパット(4,4a,4b)とを備えている。
【0023】
そして、横アーチサポートパット(3,3a,3b)の硬度は内外アーチ足根部サポートパット(1,1a,1b)より小さく、横アーチスロープパット(4,4a,4b)の硬度は横アーチサポートパット(3,3a,3b)より小さくしている。
【0024】
これにより、前足部に対する動きが滑らかに行えるように、足部の土踏まずのサポートと、踵骨を適正な位置に固定し、骨格バランスを補正できる。バランスの崩れた各関節や骨格をニュートラルなポジションに誘導して、ボディーのバランスを整えることができるのである。これにより、歩行時の前足部に対する動きが滑らかに行うことができる。
【0025】
上記の一体型歩行改善パットは、TR樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂もしくはシリコン樹脂を用いて成型され、硬度30〜90を有することが好ましい。硬度30〜90とすることで、踵骨を適正な位置に安定させることが可能となる。
【0026】
また、上記の一体型歩行改善パットと、インソール本体と、保護シートから、インソール組立キットが提供される。
かかるインソール組立キットによれば、ユーザー自身がオーダーインソールの加工及び微調整を試みることが可能となる。
【符号の説明】
【0027】
1,1a,1b 内外アーチ足根部サポートパット
3,3a,3b 横アーチサポートパット
4,4a,4b 横アーチスロープパット
A 内外アーチ足根部サポートパットの内側の土踏まずの頂点
B 内外アーチ足根部サポートパットの外側の土踏まずの頂点
C 内外アーチ足根部サポートパットのつま先側先端部
D 内外アーチ足根部サポートパットの踵側の縁部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内踏まずを支える内アーチ部と、外踏まずを支える外アーチ部とを備え、前記内アーチ部の高さは前記外アーチ部の高さより5〜15mm高く形成され、前記内アーチ部の外縁と前記外アーチ部の外縁の大きさは各々の高さに応じたもので裾野が広がり、インソールの踵部分に前記内アーチ部の外縁と前記外アーチ部の外縁の裾野端部が配設されるように形成され、インソール本体の上面と保護シートの間に取り付け、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正し得ることを特徴とする内外アーチ足根部サポートパット。
【請求項2】
TR樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂もしくはシリコン樹脂を用いて成型され、硬度30〜90を有することを特徴とする請求項1に記載の内外アーチ足根部サポートパット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の内外アーチ足根部サポートパットと、インソール本体と、保護シートからなるインソール組立キット。
【請求項4】
請求項1の内外アーチ足根部サポートパットにおいて、前記内外アーチ足根部サポートパットの足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチサポートパットと、前記横アーチサポートパットの足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチスロープパットとを、更に備え、
前記横アーチサポートパットの硬度は前記内外アーチ足根部サポートパットより小さく、前記横アーチスロープパットの硬度は前記横アーチサポートパットより小さく、前足部に対する動きが滑らかに行えるように、足部の土踏まずのサポートと、踵骨を適正な位置に固定し、骨格バランスを補正し得ることを特徴とする一体型歩行改善パット。
【請求項5】
請求項4の一体型歩行改善パットと、インソール本体と、保護シートからなるインソール組立キット。
【請求項1】
内踏まずを支える内アーチ部と、外踏まずを支える外アーチ部とを備え、前記内アーチ部の高さは前記外アーチ部の高さより5〜15mm高く形成され、前記内アーチ部の外縁と前記外アーチ部の外縁の大きさは各々の高さに応じたもので裾野が広がり、インソールの踵部分に前記内アーチ部の外縁と前記外アーチ部の外縁の裾野端部が配設されるように形成され、インソール本体の上面と保護シートの間に取り付け、踵骨を適正な位置に安定させ、骨格バランスを補正し得ることを特徴とする内外アーチ足根部サポートパット。
【請求項2】
TR樹脂、ウレタン樹脂、EVA樹脂もしくはシリコン樹脂を用いて成型され、硬度30〜90を有することを特徴とする請求項1に記載の内外アーチ足根部サポートパット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の内外アーチ足根部サポートパットと、インソール本体と、保護シートからなるインソール組立キット。
【請求項4】
請求項1の内外アーチ足根部サポートパットにおいて、前記内外アーチ足根部サポートパットの足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチサポートパットと、前記横アーチサポートパットの足指付け根側のスロープ表面に取り付けられる横アーチスロープパットとを、更に備え、
前記横アーチサポートパットの硬度は前記内外アーチ足根部サポートパットより小さく、前記横アーチスロープパットの硬度は前記横アーチサポートパットより小さく、前足部に対する動きが滑らかに行えるように、足部の土踏まずのサポートと、踵骨を適正な位置に固定し、骨格バランスを補正し得ることを特徴とする一体型歩行改善パット。
【請求項5】
請求項4の一体型歩行改善パットと、インソール本体と、保護シートからなるインソール組立キット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2010−188121(P2010−188121A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−296533(P2009−296533)
【出願日】平成21年12月26日(2009.12.26)
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3142306号
【原出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【出願人】(596041825)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月26日(2009.12.26)
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3142306号
【原出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【出願人】(596041825)
【Fターム(参考)】
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