説明

エアチェックシステム、エアチェック装置、サーバ及びエアチェックプログラム

【課題】放送されたコンテンツのうち、人気のあるコンテンツに関する情報を提示するエアチェックシステムを提供する。
【解決手段】エアチェックシステム1内のキューシートサーバ12は、複数の曲情報を含むキューシートを保存する。曲情報は、放送局から放送された曲の複数の属性(タイトル名やアーティスト名等)とその曲の放送時間とを有する。エアチェック装置80内のパーソナルコンピュータ(PC)13は、キューシートサーバ12からキューシートを取得する。そして、キューシート内の複数の曲情報のうち、その放送時間が所定の期間内に含まれる複数の曲情報を選択する。PC13はさらに、集計に用いる属性を指定する(たとえばタイトル名)。そして、選択された複数の曲情報を指定された属性別に集計し、集計結果を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアチェックシステムに関し、さらに詳しくは、放送局から送信された楽曲や映画等の多数のコンテンツに関する情報を表示するエアチェックシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ラジオ放送局は、オンエアされた曲に関する情報を列挙したキューシートを作成し、インターネット経由で視聴者に提供している。キューシート内の曲情報には、放送された曲のタイトルやアーティスト名といった曲の属性と、その曲の放送時間とが含まれる。放送局では、1又は複数の曲をオンエアした後、オンエアした曲の曲情報をキューシートに順次登録する。このキューシートを見れば、視聴者はどのような曲がいつ放送されたかを知ることができる。
【0003】
しかしながら、キューシートを単に見ただけでは、現在どの曲が流行っており、どのアーティストに人気があるのかといった情報を、容易に把握することはできない。ラジオ放送を常時聴いていれば、流行の曲やアーティストを感覚的に知ることができるが、時間が掛かる。
【0004】
さらに、流行の曲を繰り返し聴くために録音しようにも、いつ放送されるかわからない。キューシートは放送終了後の曲を列挙するため、放送された曲を知ることはできても、放送予定の曲を知ることはできない。そのため、流行の曲が分かっても、その曲を容易に聴くことができない。
【特許文献1】特開2007−059035号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、放送されたコンテンツのうち、人気のあるコンテンツに関する情報を提示するエアチェックシステムを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、人気のあるコンテンツに関する情報に基づいて、所望のコンテンツを容易に視聴できるエアチェックシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0007】
本発明によるエアチェックシステムは、サーバと、サーバと接続されるエアチェック装置とを備える。サーバは、複数のコンテンツ情報を記憶するサーバ記憶手段を備える。コンテンツ情報は、放送局から放送されたコンテンツの属性とコンテンツの放送時間とを含む。サーバ又はエアチェック装置は、集計手段とを備える。集計手段は、複数のコンテンツ情報を属性別に集計する。エアチェック装置は、表示手段を備える。表示手段は、集計手段による集計結果を表示する。ここで、属性とは、たとえば、コンテンツの内容に関する情報であり、たとえば、コンテンツのタイトルや、出演者名、アーティスト名、そのコンテンツを収録するアルバム名、キーワード、ジャンル等である。
【0008】
本発明によるエアチェックシステムは、放送局から順次放送されたコンテンツに関する複数のコンテンツ情報を属性別に集計し、集計結果を表示する。そのため、ユーザは、所定期間内に放送局から放送されたコンテンツの属性別の集計結果を閲覧でき、人気のコンテンツ等を容易に知ることができる。
【0009】
好ましくは、表示手段は、集計結果と属性を対応付けて表示する。エアチェック装置はさらに、受信手段と、エアチェック記憶手段と、属性指定手段と、コンテンツ情報指定手段と、抽出手段と、再生手段とを備える。受信手段は、放送局から送信された複数のコンテンツを含む放送データを受信する。エアチェック記憶手段は、受信された放送データを放送データの放送時間と対応付けて記憶する。属性指定手段は、表示手段に表示された属性の中から所望の属性を指定する。コンテンツ情報指定手段は、指定された属性を有するコンテンツ情報を指定する。抽出手段は、指定されたコンテンツ情報内の放送時間を参照して、エアチェック記憶手段に記憶された放送データからコンテンツを抽出する。再生手段は、抽出されたコンテンツを再生する。
【0010】
この場合、エアチェック装置は、集計結果とともに表示された属性のいずれかが指定されれば、指定された属性のコンテンツを再生できる。そのため、ユーザは、集計結果を参照して、所望のコンテンツを容易に視聴できる。
【0011】
好ましくは、エアチェック装置は、複数のコンテンツ情報をサーバから取得する取得手段と、集計手段とを備える。エアチェック装置はさらに、選択手段を備える。選択手段は、取得された複数のコンテンツ情報のうち、コンテンツ情報の放送時間を含む放送データがエアチェック記憶手段に記憶されている複数のコンテンツ情報を選択する。集計手段は、選択手段により選択された複数のコンテンツ情報を属性別に集計する。
【0012】
この場合、集計の対象となるコンテンツ情報に対応するコンテンツは、エアチェック記憶手段に記憶されている。そのため、属性指定手段により属性が指定されたとき、対応するコンテンツが再生できないという事態を防ぐことができる。
【0013】
好ましくは、エアチェック装置は、複数のコンテンツ情報をサーバから取得する取得手段と、集計手段とを備える。エアチェック装置はさらに、判断手段を備える。判断手段は、同じ属性を有する複数のコンテンツ情報のうち、少なくとも1つのコンテンツ情報の放送時間に対応する放送データがエアチェック記憶手段に記憶されているか否かを判断する。表示手段はさらに、判断手段による判断結果を属性と対応付けて表示する。
【0014】
この場合、表示手段は、属性別の集計結果とともに、その属性のコンテンツがエアチェック記憶装置に記憶されているか否かについても表示する。そのため、ユーザは、集計結果とともに表示された属性のコンテンツうち、再生可能な属性を一見して判断できる。
【0015】
本発明によるエアチェック装置は、サーバと接続可能である。エアチェック装置は、取得手段と、集計手段と、表示手段とを備える。取得手段は、放送局から放送されたコンテンツの属性とコンテンツの放送時間とを含む複数のコンテンツ情報をサーバから取得する。集計手段は、取得された複数のコンテンツ情報を属性別に集計する。表示手段は、集計手段による集計結果を表示する。
【0016】
本発明によるエアチェック装置は、放送局から順次放送されたコンテンツに関する複数のコンテンツ情報を属性別に集計し、集計結果を表示する。そのため、ユーザは、所定期間内に放送局から放送されたコンテンツの属性別の集計結果を閲覧でき、人気のコンテンツ等を容易に知ることができる。
【0017】
本発明によるサーバは、エアチェック装置と接続可能である。サーバは、サーバ記憶手段と、サーバ選択手段と、集計手段と、送信手段とを備える。サーバ記憶手段は、放送局から放送されたコンテンツの属性とコンテンツの放送時間とを含む複数のコンテンツ情報を記憶する。サーバ選択手段は、複数のコンテンツ情報のうち、所定期間内に含まれる放送時間を有する複数のコンテンツ情報を選択する。集計手段は、サーバ選択手段により選択された複数のコンテンツ情報を属性別に集計する。送信手段は、集計手段による集計結果をエアチェック装置に送信する。
【0018】
本発明によるサーバは、放送局から順次放送されたコンテンツに関する複数のコンテンツ情報を属性別に集計し、集計結果をエアチェック装置に送信する。そのため、エアチェック装置のユーザは、集計結果をエアチェック装置で表示することで、所定期間内に放送局から放送されたコンテンツの属性別の集計結果を閲覧でき、人気のコンテンツ等を容易に知ることができる。
【0019】
本発明によるエアチェックプログラムは、上述のエアチェック装置内のコンピュータに格納され、上述のエアチェック装置の手段を実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0021】
[第1の実施の形態]
[全体構成]
図1を参照して、本発明の実施の形態によるエアチェックシステム10は、ラジオのFM(Frequency Modulation)放送から所望の曲を自動的に取得するためのもので、インターネット11に接続されるキューシートサーバ12と、インターネット11に接続されるパーソナルコンピュータ(PC)13と、PC13に接続されるFMチューナ14とを備える。インターネット11には、複数の放送局サーバ16も接続されている。
【0022】
キューシートサーバ12は本サービスを提供する事業者等によって管理され、放送局サーバ16は主に音楽番組等を放送する放送局によって管理される。キューシートサーバ12は、各放送局サーバ16からキューシートを取得し、各ユーザのPC13に提供する。PC13及びFMチューナ14は視聴者であるユーザの所有物である。PC13はキューシートサーバ12にアクセス可能なクライアントとして機能する。PC13及びFMチューナ14はエアチェック装置80を構成する。
【0023】
PC13は汎用のもので、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)131、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ132、ハードディスクドライブ(HDD)133、ディスプレイ134、キーボードやマウスといった入力装置135などを備える。なお、キューシートサーバ12も図2と同じハードウェア構成を有する。
PC13には、後述するエアチェックプログラムがインストールされている。FMチューナ14は、各放送局からFM放送を受信し、受信した放送データをPC13に供給する。
【0024】
[キューシートサーバ]
図3を参照して、キューシートサーバ12は、取得部20と、フォーマット変換部21と、ウェブサーバ23とを備える。取得部20は、各放送局サーバ16にアクセスし、そこにアップロードされているキューシート24を取得する。
【0025】
各放送局から提供されるキューシート24には、時間の経過に伴ってオンエアされた曲の曲情報が順次登録される。曲情報は、オンエアされた曲を特定するための複数の属性と、その曲の放送時間とを含む。属性は、曲の内容(属性)に関する情報であり、曲のタイトルやアーティスト名、曲のジャンル、その曲が収録されたアルバム名等である。
【0026】
曲情報はたとえば、HTML(Hyper Text Markup Language)で記述されている。しかしながら、記述されている情報の種類、使用されているタグの種類、記述の順序など、そのフォーマットは放送局ごとに異なっている。各曲情報に対応する放送時間は、その曲が放送された放送開始時刻及び放送終了時刻とを含む。放送時間としてその曲の放送開始時刻のみが曲情報に登録されてもよい。
【0027】
フォーマット変換部21は、取得されたキューシート24のフォーマットを所定の共通フォーマットに変換する。フォーマット変換部21は、複数種類のフォーマットに対応して複数の変換フィルタ25を有する。各変換フィルタ25は、対応するフォーマットを共通フォーマットに変換する。
【0028】
これにより得られるキューシート26は共通フォーマットを有する。具体的には図4に示すように、キューシート26は、各放送局に付与されるステーションID(識別子)を記述したフィールド261と、当該放送局から放送された複数の曲に対応する複数のレコード262とを備える。
【0029】
各レコード262には、対応する曲の曲情報が登録される。具体的には、対応する曲の放送時間(放送開始時刻begin及び放送終了時刻end)と、曲の内容を示す複数の属性とが記述される。図4中の「title」は、その曲のタイトル名であり、「artist」は、その曲のアーティスト名である。また、「genre」は、その曲のジャンル(ロック、クラシック、POP等)を示す。図5にキューシート26の一例を示す。
【0030】
ウェブサーバ23にはキューシートデータベース28が構築される。共通フォーマットに変換されたキューシート26は、キューシートデータベース28に記憶される。ウェブサーバ23は、PC13からの要求に応じてキューシート26を読み出してPC13に送信する。
【0031】
次に、図6を参照してキューシートサーバ12の動作を説明する。
【0032】
取得部20は、各放送局サーバ16にキューシート24を送信するよう要求する(S101)。各放送局サーバ16はこの要求を受け付け(S201)、キューシート24をキューシートサーバ12に送信する(S202)。取得部20はキューシート24を受信し(S102)、フォーマット変換部21に供給する。
【0033】
フォーマット変換部21は、キューシート24のフォーマットを共通フォーマットに変換し、図4及び図5に示すキューシート26を作成する(S103)。作成されたキューシート26は、キューシートデータベース28に保存される(S104)。
【0034】
キューシートサーバ12は、上述の動作を所定期間ごとに実行する。オンエアされる曲は、時間の経過に伴って増加するため、キューシート26内の曲情報は、所定時間ごとに追加され、キューシート26は更新される。
【0035】
[FMチューナ及びPC(エアチェック装置)]
図7を参照して、エアチェック装置80は、PC13とFMチューナ14とを含む。FMチューナ14はFM放送を受信する。PC13は、FMチューナ14から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)31を備える。ADC31は、たとえばサウンドカードなどを指す。ただし、デジタル信号を出力可能なデジタルチューナの場合、PC13はADC31を備えていなくてもよい。PC13にはまた、汎用のMP3(MPEG Audio Layer-3)エンコーダ32及び汎用のMP3プレーヤ17とともに、後に詳述するエアチェックプログラム(38〜40)がインストールされ、MP3データベース34、録音状況管理データベース35、インデックスデータベース36、キューシートデータベース37が構築される。エアチェックプログラムは、ウェブブラウザ33、インデックス生成モジュール38、ウェブインターフェース39及び取得モジュール40からなる。これらの詳細は以下の動作説明で明らかにする。
【0036】
次に、エアチェック装置80の動作を説明する。
FMチューナ14及びPC13は常に動作している。したがって、FMチューナ14は常にFM放送を受信し、PC13は受信された放送データを全て記憶媒体(HDD133)に記録する。
【0037】
図8を参照して、PC13内のMP3エンコーダ32は常に動作しており、FMチューナ14から出力され、A/D変換されたデジタル放送データをMP3データにエンコードする(S301)。これと並行してウェブインターフェース39も動作し、MP3エンコーダ32で得られたMP3データを所定時間(本例では6時間)ごとに1つのMP3ファイル42としてMP3データベース34に保存(録音)する(S302)。
【0038】
ウェブインターフェース39はまた、図9に示した録音状況管理テーブル43を生成し(S311)、録音状況管理データベース35に保存する(S312)。図9を参照して、録音状況管理テーブル43は、ステーションIDを記述したフィールド431と、複数のMP3ファイル42に対応する複数のレコード432とを有する。各レコード432には、対応するMP3ファイル42の録音開始時刻、録音終了時刻及びファイル名が記述されている。図10に録音状況管理テーブル43の一例を示す。
【0039】
なお、MP3ファイル42のファイル名は、ステーションID及び録音開始時刻を組み合わせ、たとえば「OOSAKA_20050522180000.MP3」(MP3はMP3ファイル42を示す拡張子)と設定される。録音開始時刻はMP3ファイル(放送データ)の放送開始時刻に相当し、録音終了時刻は、MP3ファイルの放送終了時刻に相当する。要するに、録音時刻は放送時刻に一致する。
【0040】
FM放送は原則として毎日24時間録音されるが、停電したり、ユーザがPC13の電源を落とす場合もあるので、必ずしも全ての放送データがMP3ファイル42として保存されるとは限らない。たとえば、図10において斜線以外の部分は録音されていない。
【0041】
一方、インデックス生成モジュール38は、MP3データベース34からMP3ファイル42を読み込み、MP3ファイル42に基づいてインデックスファイル44を生成し(S321)、インデックスデータベース36に保存する(S322)。
【0042】
具体的には図11に示すように、インデックス生成モジュール38はMP3ファイル42を所定時間ごとに複数のセクション45に分割する。本例では、6時間分のMP3ファイル42が1秒ごとに分割されるので、21600個(=6時間×60分×60秒)のセクション45が得られる。そして、インデックス生成モジュール38は各セクション45の開始アドレスを順にインデックスファイル44に書き込む。
【0043】
図12にインデックスファイル44の一例を示す。インデックスファイル44はステーションIDを記述したフィールド441と、複数のセクション45に対応する複数のレコード442とを有する。各レコード442には、対応するセクション45の開始アドレスが記述される。本例では、MP3ファイル42の先頭アドレスからのオフセット(相対アドレス)が開始アドレスとして書き込まれる。
【0044】
なお、図12にはMP3ファイル42の先頭からの経過時間(秒数)が示されているが、この表記はあってもよいが、実際にはなくてもよい。各オフセット(レコード442)の経過時間は、そのオフセットよりも前にあるオフセットの数から算出可能だからである。
【0045】
また、インデックスファイル44のファイル名も、対応するMP3ファイル42と同じステーションID及び録音開始時刻を組み合わせ、たとえば「OOSAKA_20050522180000.IDX」(IDXはインデックスファイル44を示す拡張子)と設定される。
【0046】
[集計処理]
次に、エアチェック装置80内のPC13により実行される集計処理について説明する。エアチェック装置80は、所定の期間(たとえば1週間)に放送局から放送された複数の曲を、タイトル名別に集計し、放送回数の多かった順にランキング表示する。これにより、ユーザは、現在人気のある曲を容易に知ることができる。以下、集計処理について詳述する。
【0047】
図13を参照して、PC13内のウェブインターフェース39は、キューシートサーバ12から各放送局のキューシート26を取得する(S401)。取得されたキューシート26は、キューシートデータベース37に保存される。続いて、ウェブインターフェース39は、集計対象を絞る(S402〜S407)。ウェブインターフェース39はまず、集計対象とするステーションIDを指定し(S402)、集計期間を設定する(S403)。ここでは、ステーションID=OOSAKAとし、集計期間を2008年5月25日〜2008年5月31日の1週間に指定した仮定する。ウェブインターフェース39はさらに、集計対象とする属性(以下、対象属性という)を指定する(S404)。曲のタイトル名別に集計する場合、ウェブインターフェース39は、対象属性として属性「title」を指定し、アーティスト別に集計する場合、対象属性として属性「artist」を指定する。本例では、ウェブインターフェース39は、対象情報として属性「title」を指定する。
【0048】
ステップS402〜S404までの指定動作は、集計処理を実行するごとに入力装置135を用いたユーザ操作により指定されてもよいし、指定されるステーションID、集計期間、対象属性が予め設定されていてもよい。さらに、ステップS402では、1つのステーションIDを指定するだけでなく、複数のステーションIDを指定してもよい。
【0049】
続いて、ウェブインターフェース39は、ステップS402で指定されたステーションIDのキューシート26に含まれる複数の曲情報のうち、放送時間がステップS403で指定された集計期間に含まれる複数の曲情報を選択する(S405)。
【0050】
ステップS405で選択された全ての曲情報を集計対象とする場合(S406でNO)、ウェブインターフェース39は、ステップS404で指定された属性「title」別に曲情報を集計する(S412)。ウェブインターフェース39は、選択された各曲情報が有する属性「title」を参照して、属性「title」が同一の曲情報、つまり、タイトル名が同じ曲情報を集計する。そして、属性「title」ごとに、集計数を求める。そして、求めた集計数を属性「title」と対応付けて図14に示す集計テーブルに登録する。図14を参照して、集計テーブルには、集計に用いたキューシート26のステーションIDと、属性と、その属性を有する曲情報の集計数とが登録される。集計テーブルは、メモリ132に格納される(S420)。
【0051】
ウェブインターフェース39がステップS412及びS420を実行した後、ウェブブラウザ33は、メモリ132に格納された集計テーブルに基づいて、集計結果をディスプレイ134に表示する(S413)。表示例を図15に示す。図15では、ウェブブラウザ33は、集計結果に基づいて、集計数の多い順に、曲のタイトル名をランキング表示している。なお、図15の表示画面には、対象属性(タイトル名)以外の属性(アーティスト名)についても表示されている。
このように、ウェブブラウザ33は、集計結果に基づいて、対象属性に対応した他の属性も表示できる。また、図15では集計結果をランキングで表示しているが、たとえば、曲情報のカウント数をタイトル名と対応付けて表示してもよい。要するに、集計結果の表示方法はランキング表示に限られない。以上の方法により、エアチェック装置80のユーザは、放送回数の多い曲(人気のある曲)を容易に把握することができる。
【0052】
さらに、エアチェック装置80のユーザは、以下の方法により、ディスプレイ134にランキング表示された曲を聴くこともできる。
【0053】
ユーザが図15に示すディスプレイ134の表示画面を見て、ランキング第1位の曲(タイトル名「△△△!セニュール」)を聴きたいとき、ユーザは入力装置135であるマウスを用いて表示画面内の曲タイトル名「△△△!セニュール」をクリックする。このユーザ操作に応じて、ウェブブラウザ33は、所望の属性title=「△△△!セニュール」を指定し(S414)、指定された属性の曲を読み出すようにウェブインターフェース39にクエリを発行する。
【0054】
ウェブインターフェース39は、このクエリに応じてキューシートデータベースを参照し、指定された属性title=「△△△!セニュール」を有する曲情報を指定する(S415)。このとき、属性title=「△△△!セニュール」を有する曲情報が複数存在する場合、その中から任意の曲情報を1つ指定する。続いて、指定された曲情報を用いて、タイトル名「△△△!セニュール」の曲データをMP3データベース34から抽出する(S416)。抽出方法は次の通りである。
【0055】
ウェブインターフェース39は、指定された曲情報の放送時間(放送開始時刻begin及び放送終了時刻end)を抽出する。そして、キューシート26内のステーションIDと同じステーションIDの録音状況管理テーブル43を参照して、対応するMP3ファイル42のファイル名を特定する。このとき、ウェブインターフェース39は、録音状況管理テーブル43内の録音開始時刻から録音終了時刻までの間に指定された曲情報の放送時間を含むMP3ファイル42のファイル名を特定する。ウェブインターフェース39はさらに、特定されたファイル名に対応するインデックスファイル44を読み出し、読み出されたインデックスファイル44を参照して、指定された曲情報の放送時間(放送開始時刻beginから放送終了時刻endまで時間)に対応するMP3データを抽出する(S416)。
【0056】
ウェブインターフェース39は、抽出されたMP3データをウェブブラウザ33に渡す。ウェブブラウザ33はMP3プレーヤ17を起動し、MP3プレーヤ17はそのMP3データに基づいて、指定された属性title=「△△△!セニュール」の曲を再生する(S417)。このように、PC13は、ユーザの操作に応じて、ランキング表示された曲を容易に再生でき、ユーザは、ランキング表示された曲をすぐに聴くことができる。
【0057】
上述のとおり、FM放送は、原則として24時間録音されるが、停電したり、ユーザがPC13の電源を落とす場合もあるので、必ずしも全ての放送データがMP3ファイル42として保存されるとは限らない。そのため、ディスプレイ134にランキング表示された曲が実際には録音されていない場合もあり得る。
【0058】
このような事態を防止するために、ディスプレイ134が既に録音されている曲のみを集計対象とすることができる。録音曲のみを集計対象とするか否かの設定(以下、集計対象条件という)は、入力装置135を用いたユーザ操作により入力され、予めHDD133に格納されている。
【0059】
ウェブインターフェース39は、ステップS404で属性を指定した後、集計対象条件を参照する。参照した結果、録音曲のみを集計対象とする場合(S406でYES)、ウェブインターフェース39は、ステップS405で選択された曲情報のうち、曲データが録音された曲情報をさらに選択する(S407:録音曲選択処理)。録音曲選択処理の詳細は次の通りである。
【0060】
ウェブインターフェース39は、ステップS405で選択された複数の曲情報のうちの任意の曲情報を指定し、その曲情報の放送時間を読み出す(S408)。ウェブインターフェース39は、読み出された放送時間に対応するMP3ファイル42がMP3データベース34に保存されているか否かを判断する(S409)。具体的には、ステップS402で指定されたステーションIDと同じステーションIDを有する録音状況管理テーブル43を参照して、ステップS408で読み出された放送時間を録音開始時刻と録音終了時刻との間に含むMP3ファイル42が存在するか否かを判断する。放送時間を含むMP3ファイル42が存在するとき(S409でYES)、ウェブインターフェース39は、その曲情報を集計対象に決定する(S410)。そして、ステップS405で選択された全ての曲情報についてステップS409の判断を行う(S411)。ステップS405で選択された全ての曲情報についてステップS409の判断を終えたとき(S411でYES)、ステップS410で決定された複数の曲情報は全て、対応する曲データを含むMP3ファイル42が存在する。そのため、ウェブインターフェース39は、ステップS410で決定された複数の曲情報を集計対象として、ステップS412の集計動作を実行する(S412)。
【0061】
以上の動作により、ユーザは、放送された曲の中から、放送回数の多い(つまり人気の高い)曲のランキング表示をディスプレイ134で容易に閲覧でき、さらに、ランキング表示の中から所望のタイトル名を指定すれば、そのタイトル名の曲をすぐに聴くことができる。この場合、ランキング表示された曲のデータは必ずMP3データベース34内に格納されており、ランキング表示されたタイトル名をクリックしたにも関わらず、曲データが存在しないという事態は起こらない。
【0062】
上述の説明では、曲のタイトル名別に曲情報を集計したが、他の属性情報に基づいて曲情報を集計してもよい。たとえば、アーティスト別に曲情報を集計する場合、ステップS404で属性「artist」を指定すればよいし、ジャンル別に曲情報を集計する場合、ステップS404で属性「genre」を指定すればよい。
【0063】
なお、PC13はステップS401でキューシート26を所定期間ごと又は随時取得する。そのため、PC13は、所定期間ごと又は随時図13の集計処理を実行する。これにより、最新のキューシート26に基づく集計結果を表示できる。
【0064】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、エアチェック装置80内のPC13が、曲情報を集計したが、PC13の代わりに、キューシートサーバ12が曲情報を集計してもよい。
【0065】
図16を参照して、第2の実施の形態によるキューシートサーバ120は、図3と比較して、新たに集計処理部22と、ウェブサーバ23内に構築される集計結果データベース30とを備える。その他の構成は図3と同じである。集計処理部22は、フォーマット変換部21で共通フォーマットに変換されたキューシート26を用いて、上述のPC13が実行していた集計処理を行う。集計結果は、集計結果データベース30に格納される。
【0066】
キューシートサーバ120の動作を図17に示す。ステップS101〜S103の動作は図6と同じである。集計処理部22は、フォーマット変換されたキューシート26内の曲情報を用いて、集計処理を実行する。集計処理の方法は、図13中のステップS402〜S405及びS412と同じである。集計処理部22はまず、集計対象となるステーションID及び集計期間を指定する(S402及びS403)。そして、属性を指定する(S404)。集計処理部22は、指定されたステーションID及び集計期間に対応した複数の曲情報を選択し、選択された複数の曲情報において、ステップS404で指定された属性(たとえば「title」)が同じ曲情報を集計する(S412)。集計処理部22は集計結果を集計結果データベース30内に保存する(S110)。集計結果データベース30内には、図14に示す集計テーブルが格納される。キューシートサーバ120は、PC13の要求に応じて集計テーブルを送信する。
【0067】
図18を参照して、PC13内の取得モジュール40は、所定期間ごとにキューシートサーバ12からキューシート26を取得する(S401)。さらに、キューシート26を取得したとき、集計結果も要求し、集計テーブルを取得する(S450)。集計テーブルはメモリ132に格納される。ウェブインターフェース39は、取得された集計テーブルに基づいて、集計結果をディスプレイ134に表示する(S413)。以降の動作は図13と同じである。要するに、第2の実施の形態では、PC13は、集計処理を実行する必要はなく、キューシートサーバ12から取得した集計結果を利用する。
【0068】
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態において図13中のステップS405で選択された全ての曲情報を集計対象とする場合(S406でNO)や、第2の実施の形態におけるPC13の動作(図18)の場合、図13及び図18中のS413でディスプレイ134にランキング表示されたタイトル名の曲が実際には録音されていない場合もあり得る。そのため、ディスプレイ134に表示されたタイトル名の曲のうち、録音されている曲と録音されていない曲とが明示されている方が好ましい。そこで、PC13は、図13中のステップS406でNOと判定した場合、及び図18において、ステップS413の集計結果の表示処理を以下の通りに実行する。
【0069】
図19を参照して、PC13内のウェブインターフェース39は、メモリ132に格納された集計テーブル(図14)を参照する。そして、集計テーブルの「属性」フィールドに登録された複数の属性「title」のうち、先頭の属性title=「△△△!セニョール」(以下、属性title1という)を指定する(S501)。続いて、ウェブインターフェース39は、キューシートデータベース37を参照し、集計テーブル内のステーションIDと同じステーションIDを有するキューシート26内の複数の曲情報の中から、指定された属性を含む曲情報を選択する(S502)。図14に示すとおり、属性title1を有する曲情報は複数(55個)存在するため、ウェブインターフェース39は、そのうちの1つの曲情報を選択する。
【0070】
ウェブインターフェース39は、選択された曲情報の放送時間を読み出す(S503)。そして、読み出された放送時間に基づいて、ステップS502で選択された曲情報に対応するMP3ファイル42がMP3データベース34に保存されているか否かを判断する(S504)。具体的には、集計テーブルのステーションIDと同じステーションIDを有する録音状況管理テーブル43を参照して、ステップS503で読み出された放送時間を録音開始時刻と録音終了時刻との間に含むMP3ファイル42が存在するか否かを判断する。放送時間を含むMP3ファイル42が存在するとき(S504でYES)、ウェブインターフェース39は、図20に示す録音有無テーブルに、ステップS501で指定された属性title1と、録音データが存在する旨の録音情報とを対応付けて登録する。録音有無テーブルはメモリ152に格納される。
【0071】
一方、ステップS504で判断の結果、対応するMP3ファイル42が存在しない場合(S504でNO)、指定された属性title1を有する他の曲情報を指定し(S505でNO、S507)、ステップS503に戻る。属性title1を有する複数(55個)の曲情報全てにMP3ファイル42が存在しない場合(S504でNO、S505でYES)、ウェブインターフェース39は、録音有無テーブルに、録音データが存在しない旨の録音情報を登録する(S506)。
【0072】
ウェブインターフェース39は、ステップS506又はS508を実行した後、集計テーブル内に未調査の属性が存在するか否かを判断し(S509)、未調査の属性があれば(S509でYES)、未調査の属性を指定して(S510)、ステップS502に戻る。本例では、属性title1を調査した後(S509でNO)、属性title=「LADY」を指定して(S510)、ステップS502に戻る。要するに、集計テーブル内の全ての属性についてステップS502〜S508の動作を実行する。
【0073】
集計結果テーブル内の全ての属性について録音の有無を調査したとき(S509でYES)、ウェブブラウザ33は、メモリ132に格納された集計テーブル(図14)と録音有無テーブル(図20)とを読み出し、図21に示すランキング表をディスプレイ134に表示する(S511)。このとき、ウェブブラウザ33は、録音有無テーブル内の録音情報を属性と対応付けて表示する。図21では、対応するMP3ファイル42が存在する属性title=「△△△!セニョール」には、録音されている旨の再生ボタン500が付与される。一方、対応するMP3ファイル42が存在しない属性title=「LADY」には、再生ボタン500が付与されない。これにより、ユーザは、再生ボタン500を参照すれば、どのタイトル名の曲がすぐに聴けるのかを判断できる。
【0074】
図21において、ユーザが属性title=「△△△!セニョール」の再生ボタン500をクリックしたとき、ウェブブラウザ33は、図13及び図18中のステップS414で属性が指定されたと判断し(S414でYES)、S415以降の動作が実行される。
【0075】
なお、上述の説明では、録音情報を再生ボタン500で表示したが、たとえば、録音データが存在するタイトル名と録音データが存在しないタイトル名とで表示する色を変更してもよい。さらに、タイトル名をクリックすることによりそのタイトル名の曲を再生する場合、録音データが存在しないタイトル名はクリックできないように設定して表示してもよい。
【0076】
上記実施の形態では放送されるコンテンツを曲(音楽)としたが、本発明は曲だけでなく、映像その他のあらゆるコンテンツに適用可能であり、そのデータは圧縮されているか否かは限定されない。つまり、コンテンツを含む放送データの形態は、FMラジオに限らず、AMラジオ、インターネットラジオ、TV(アナログ/デジタル)、CS/BS(アナログ/デジタル)等の衛星放送であってもよい。
【0077】
また、上記実施の形態ではPC13及びFMチューナ14は常に動作し、全ての放送を受信して録音することを原則としているが、有限な記憶領域を無駄に浪費しないように、週間スケジュールなどを組んで放送のない夜間は動作を停止したり、あるいは、放送されて来た音声又は映像信号を検知し、放送のあるときだけ動作し、放送のないときは動作を停止したりするようにしてもよい。
【0078】
また、上記実施の形態ではFMチューナ14及びPC13がエアチェック装置80を構成しているが、FM放送を受信してハードディスクに記録する一体型の専用機がエアチェック装置を構成してもよい。
【0079】
上記実施の形態では、キューシートサーバ12が放送局から提供されるキューシートを取得しているが、キューシートサーバ12の運営者がキューシートをキューシートサーバ12に直接入力してキューシートサーバ12に記憶させてもよい。
【0080】
また、上記実施の形態では、PC13は各放送局から提供されるキューシートをキューシートサーバ12経由で取得しているが、各放送局から直接取得してもよい。具体的には、図7に示した取得モジュール40は、キューシートサーバ12ではなく各放送局サーバ16に直接アクセスする。
【0081】
また、上記実施の形態では放送データは無線放送で送信されているが、有線放送で送信されていてもよく、また、インターネット等の電気通信回線を介して送信されていてもよい。インターネット経由で放送データを受信するためには、図7に示したFMチューナ14、ADC31及びMP3エンコーダ32に代えて、放送データ取得モジュール(図示せず)をPC13に設ければよい。放送データ取得モジュールは放送局サーバ16にアクセスし、そこに現在取得可能な状態でアップロードされている放送データ(又はリアルタイムストリームとして配信されている放送データ)を送信するよう要求する。放送局サーバ16はこの要求に応じて放送データを返信するので、放送データ取得モジュールは返信されて来た放送データを受信してMP3データベース34に保存する。要するに、放送データ取得モジュールは放送局サーバ16から放送データをダウンロードする。
【0082】
なお、上述の実施の形態では、PC13は、抽出した曲のMP3データをMP3プレーヤ17で再生するが、たとえば、PC13は、抽出したMP3データを、図示しないユーザの携帯端末に送信してもよい。この場合、携帯端末に搭載されたMP3プレーヤによりMP3データを再生できる。そのため、たとえば、ユーザは、外出先で携帯端末を用いて所望の曲を聴くことができる。
【0083】
上述の実施の形態では、キューシート内の曲情報は、放送時間に関する情報として、放送開始時刻begin及び放送終了時刻endを含むが、放送開始時刻beginのみを含んでいてもよい。この場合、曲情報MI[n](nは自然数)の1つ前に放送された曲情報MI[n−1]により特定される曲M[n−1]の放送時間は、曲情報MI[n−1]の放送開始時刻begin[n−1]から曲情報MI[n]の放送開始時刻begin[n]までとして、上述のステップS415及びステップS416の処理を実行する。
【0084】
また、上述の実施の形態における図13に記載のステップS406〜S411の動作は必須ではなく、任意の動作処理である。
【0085】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるエアチェックシステムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示したパーソナルコンピュータ(PC)及びキューシートサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したキューシートサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図1に示したエアチェックシステムで使用されるキューシートのデータ構造を示す図である。
【図5】図4に示したキューシートの一例を示す図である。
【図6】図3に示したキューシートサーバの動作を示すフロー図である。
【図7】図1に示したエアチェック装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図8】図7に示したPCの動作を示すフロー図である。
【図9】図7で示したPCで生成される録音管理状況テーブルのデータ構造を示す図である。
【図10】図9に示した録音管理状況テーブルの一例を示す図である。
【図11】図7に示したPCによるインデックスファイルの生成方法及び曲の抽出方法を説明するための図である。
【図12】図7に示したPCで生成されるインデックスファイルのデータ構造を示す図である。
【図13】図7に示したPCで実行される集計処理の詳細を示すフロー図である。
【図14】図13の動作によりに作成される集計テーブルのデータ構造を示す図である。
【図15】図13の動作によりPCのディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態によるキューシートサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図17】図16に示したキューシートサーバの動作を示すフロー図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態によるエアチェック装置の動作を示すフロー図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態によるエアチェック装置の動作を示すフロー図である。
【図20】図19の動作により作成される録音有無テーブルのデータ構造を示す図である。
【図21】図19の動作によりPCのディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
10 エアチェックシステム
12,120 キューシートサーバ
14 チューナ
15 音楽配信サーバ
16 放送局サーバ
20 取得部
22 キューシート編集部
33 ウェブブラウザ
43 録音状況管理テーブル
44 インデックスファイル
75 リリース情報データベース
80 エアチェック装置
134 ディスプレイ
150 リリース情報テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、前記サーバと接続されるエアチェック装置とを備えたエアチェックシステムであって、
前記サーバは、
放送局から放送されたコンテンツの属性と前記コンテンツの放送時間とを含む複数のコンテンツ情報を記憶するサーバ記憶手段を備え、
前記サーバ又は前記エアチェック装置は、
前記複数のコンテンツ情報を前記属性別に集計する集計手段を備え、
前記エアチェック装置は、
前記集計手段による集計結果を表示する表示手段を備えることを特徴とするエアチェックシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のエアチェックシステムであって、
前記表示手段は、前記集計結果を前記属性と対応付けて表示し、
前記エアチェック装置はさらに、
放送局から送信された複数のコンテンツを含む放送データを受信する受信手段と、
前記受信された放送データを前記放送データの放送時間と対応付けて記憶するエアチェック記憶手段と、
前記表示手段に表示された属性の中から所望の属性を指定する属性指定手段と、
前記指定された属性を有するコンテンツ情報を指定するコンテンツ情報指定手段と、
前記指定されたコンテンツ情報内の放送時間を参照して、前記エアチェック記憶手段に記憶された放送データからコンテンツを抽出する抽出手段と、
前記抽出されたコンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とするエアチェックシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のエアチェックシステムであって、
前記エアチェック装置は、
前記複数のコンテンツ情報を前記サーバから取得する取得手段と、
前記集計手段とを備え、
前記エアチェック装置はさらに、
前記取得された複数のコンテンツ情報のうち、前記コンテンツ情報の放送時間に対応する放送データが前記エアチェック記憶手段に記憶されている複数のコンテンツ情報を選択する選択手段を備え、
前記集計手段は、前記選択手段により選択された複数のコンテンツ情報を属性別に集計することを特徴とするエアチェックシステム。
【請求項4】
請求項2に記載のエアチェックシステムであって、
前記エアチェック装置は、
前記複数のコンテンツ情報を前記サーバから取得する取得手段と、
前記集計手段とを備え、
前記エアチェック装置はさらに、
同じ属性を有する複数のコンテンツ情報のうち、少なくとも1つのコンテンツ情報の放送時間に対応する放送データが前記エアチェック記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段を備え、
前記表示手段はさらに、前記判断手段による判断結果を前記属性と対応付けて表示することを特徴とするエアチェックシステム。
【請求項5】
サーバと接続可能なエアチェック装置であって、
放送局から放送されたコンテンツの属性と前記コンテンツの放送時間とを含む複数のコンテンツ情報を前記サーバから取得する取得手段と、
前記取得された複数のコンテンツ情報を前記属性別に集計する集計手段と、
前記集計手段による集計結果を表示する表示手段とを備えることを特徴とするエアチェック装置。
【請求項6】
請求項5に記載のエアチェック装置であって、
前記表示手段は、前記集計結果を前記属性と対応付けて表示し、
前記エアチェック装置はさらに、
放送局から送信された複数のコンテンツを含む放送データを受信する受信手段と、
前記受信された放送データを前記放送データの放送時間と対応付けて記憶するエアチェック記憶手段と、
前記表示手段に表示された属性の中から所望の属性を指定する属性指定手段と、
前記指定された属性を有するコンテンツ情報を指定するコンテンツ情報指定手段と、
前記指定されたコンテンツ情報内の放送時間を参照して、前記エアチェック記憶手段に記憶された放送データからコンテンツを抽出する抽出手段と、
前記抽出されたコンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とするエアチェック装置。
【請求項7】
請求項6に記載のエアチェック装置であってさらに、
前記取得された複数のコンテンツ情報のうち、前記コンテンツ情報の放送時間に対応する放送データが前記エアチェック記憶手段に記憶されている複数のコンテンツ情報を選択する選択手段を備え、
前記集計手段は、前記選択手段により選択された複数のコンテンツ情報を属性別に集計することを特徴とするエアチェック装置。
【請求項8】
請求項6に記載のエアチェック装置であって、
前記複数のコンテンツ情報を前記サーバから取得する取得手段と、
前記集計手段とを備え、
前記エアチェック装置はさらに、
同じ属性を有する複数のコンテンツ情報のうち、少なくとも1つのコンテンツ情報の放送時間に対応する放送データが前記エアチェック記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段を備え、
前記表示手段はさらに、前記判断手段による判断結果を前記属性と対応付けて表示することを特徴とするエアチェック装置。
【請求項9】
エアチェック装置と接続可能なサーバであって、
放送局から放送されたコンテンツの属性と前記コンテンツの放送時間とを含む複数のコンテンツ情報を記憶するサーバ記憶手段と、
前記複数のコンテンツ情報のうち、所定期間内に含まれる前記放送時間を有する複数のコンテンツ情報を選択するサーバ選択手段と、
前記サーバ選択手段により選択された複数のコンテンツ情報を前記属性別に集計する集計手段と、
前記集計手段による集計結果を前記エアチェック装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とするサーバ。
【請求項10】
サーバと接続可能なエアチェック装置内のコンピュータに、
放送局から放送されたコンテンツの属性と前記コンテンツの放送時間とを含む複数のコンテンツ情報を前記サーバから取得するステップと、
前記取得された複数のコンテンツ情報を前記属性別に集計するステップと、
集計結果を表示するステップとを実行させることを特徴とするエアチェックプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−296180(P2009−296180A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146236(P2008−146236)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】