説明

エマルジョン燃料の燃焼方法及びその燃焼装置

【課題】エマルジョン燃料について適切に点火と消火を行なうことができるエマルジョン燃料の燃焼方法及びその燃焼装置を提供すること。
【解決手段】燃焼口のフード部10と、給気筒13と、送風機14と、エマルジョン燃料のバーナーノズル20と、フード部10内に巻回状態に設けられた供給パイプ22と、エマルジョン燃料供給装置30と、油燃料のバーナーノズル40と、油燃料供給装置50と、点火の際には、油燃料のバーナーノズル40において着火させた後、エマルジョン燃料のバーナーノズル20において着火させ、その後で油燃料のバーナーノズル40においては消火させ、消火の際には、油燃料のバーナーノズル40において着火させた後、エマルジョン燃料のバーナーノズル20において消火させ、その後で油燃料のバーナーノズル40においても消火させるように、各燃料供給装置30、50を制御する制御装置60とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エマルジョン燃料の燃焼装置を用いて適切に点火と消火を行なうことができるエマルジョン燃料の燃焼方法、及びその燃焼装置に関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術として、ケーシングを有する燃焼加熱器を備え、ケーシングの略中心軸線上に、前端がケーシングの中央に位置するように配置されたバーナー部分が設けられ、ケーシング内に、螺旋状のパイプが配置され、所定の圧力以上の圧力で水油混合液体が供給されるように構成されており、パイプの前端が、バーナー部分の後端に連通しており、バーナー部分が、円筒形の本体と、螺旋状のパイプに連通するように本体の中心軸線上に配置された直線上のパイプと、その先端に取り付けられたノズルとを有しており、バーナー部分の本体の略中央部に、送風機から空気が供給される開口があり、その前端に、第1の空気整流羽根が配置されており、前記前端と前記開口との間の箇所に、第2の空気整流羽根が配置されている水油燃焼装置が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−13705号公報(第1頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エマルジョン燃料の燃焼方法及びその燃焼装置に関して解決しようとする問題点は、従来技術にあっては、エマルジョン燃料について適切に点火と消火を行なうための構成が提案されていない点にある。
そこで、本発明の目的は、エマルジョン燃料について適切に点火と消火を行なうことができるエマルジョン燃料の燃焼方法及びその燃焼装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明にかかるエマルジョン燃料の燃焼方法の一形態によれば、燃焼室における燃焼口部分の周囲を囲むように設けられた燃焼口のフード部と、前記燃焼口へ空気を供給するように筒状に設けられ、前記フード部の後端中心部に開口する給気筒と、該給気筒を介して前記燃焼室に空気を供給する送風機と、前記給気筒内から前記燃焼口に臨み、エマルジョン燃料を噴射させて燃焼させるエマルジョン燃料のバーナーノズルと、該エマルジョン燃料のバーナーノズルに接続されていると共に、延長部が前記フード部内に巻回状態に設けられているエマルジョン燃料の供給パイプと、該エマルジョン燃料の供給パイプを介して前記エマルジョン燃料のバーナーノズルへ、水と油とによって構成される燃料を供給するように接続されたエマルジョン燃料供給装置と、前記給気筒内から前記燃焼口に臨むように前記エマルジョン燃料のバーナーノズルと並設され、油単独燃料を噴射させて燃焼させる油燃料のバーナーノズルと、該油燃料のバーナーノズルへ、油単独燃料を供給するように接続された油燃料供給装置とを具備するエマルジョン燃料の燃焼装置を用い、点火の際には、前記油燃料のバーナーノズルにおいて着火させた後、前記エマルジョン燃料バーナーノズルにおいて着火させ、その後で前記油燃料のバーナーノズルにおいては消火させて前記エマルジョン燃料バーナーノズルのみにおいて燃焼を継続させ、消火の際には、前記油燃料のバーナーノズルにおいて着火させた後、前記エマルジョン燃料バーナーノズルにおいて消火させ、その後で前記油燃料のバーナーノズルにおいても消火させて全体的に消火することを特徴とする。
【0006】
また、本発明にかかるエマルジョン燃料の燃焼装置の一形態によれば、燃焼室における燃焼口部分の周囲を囲むように設けられた燃焼口のフード部と、前記燃焼口へ空気を供給するように筒状に設けられ、前記フード部の後端中心部に開口する給気筒と、該給気筒を介して前記燃焼室に空気を供給する送風機と、前記給気筒内から前記燃焼口に臨み、エマルジョン燃料を噴射させて燃焼させるエマルジョン燃料のバーナーノズルと、該エマルジョン燃料のバーナーノズルに接続されていると共に、延長部が前記フード部内に巻回状態に設けられているエマルジョン燃料の供給パイプと、該エマルジョン燃料の供給パイプを介して前記エマルジョン燃料のバーナーノズルへ、水と油とによって構成される燃料を供給するように接続されたエマルジョン燃料供給装置と、前記給気筒内から前記燃焼口に臨むように前記エマルジョン燃料のバーナーノズルと並設され、油単独燃料を噴射させて燃焼させる油燃料のバーナーノズルと、該油燃料のバーナーノズルへ、油単独燃料を供給するように接続された油燃料供給装置と、点火の際には、前記油燃料のバーナーノズルにおいて着火させた後、前記エマルジョン燃料バーナーノズルにおいて着火させ、その後で前記油燃料のバーナーノズルにおいては消火させて前記エマルジョン燃料バーナーノズルのみにおいて燃焼を継続させ、消火の際には、前記油燃料のバーナーノズルにおいて着火させた後、前記エマルジョン燃料バーナーノズルにおいて消火させ、その後で前記油燃料のバーナーノズルにおいても消火させて全体的に消火するように、前記油燃料供給装置及び前記エマルジョン燃料供給装置を制御する制御装置とを具備することを特徴とする。
【0007】
また、本発明にかかるエマルジョン燃料の燃焼装置の一形態によれば、前記エマルジョン燃料供給装置が、エマルジョン燃料供給路を開閉するエマルジョン燃料用の電磁弁と、エマルジョン燃料用のポンプと油を水が混合されて貯留される混合槽との間をバイパスさせるエマルジョン燃料用の戻り電磁弁とを構成要素とすることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるエマルジョン燃料の燃焼装置の一形態によれば、前記油燃料供給装置が、油燃料供給路を開閉する油燃料用の電磁弁と、油燃料用のポンプと油燃料タンクとの間をバイパスさせる油燃料用の戻り電磁弁とを構成要素とすることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるエマルジョン燃料の燃焼装置の一形態によれば、前記制御装置が各電磁弁のスイッチを入切するタイマースイッチであることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明にかかるエマルジョン燃料の燃焼方法及びその燃焼装置によれば、エマルジョン燃料について、液垂れを防止して適切に点火と消火を行なうことができるという特別有利な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明にかかるエマルジョン燃料の燃焼装置の最良の形態例を添付図面と共に詳細に説明する。図1は本発明にかかるエマルジョン燃料の燃焼装置の形態例を模式的に示す説明図である。
【0010】
10は燃焼口のフード部であり、燃焼室11における燃焼口12部分の周囲を囲むように設けられている。このフード部10の形態は、先行技術と同様に内部空間が円錐状に先端に向かうに従って拡径して開口しているとよい。なお、外周面は、円筒状の側周面になっている。
【0011】
13は給気筒であり、燃焼口12へ空気を供給するように筒状に設けられ、フード部10の後端中心部に開口している。
14は送風機であり、給気筒13を介して燃焼室12に空気を供給するように、給気筒13に接続されている。また、15は送風量の調整装置であり、送風機に導入される空気量を可変できるダンパーによる開閉を調整できるように設けられている。
【0012】
20はエマルジョン燃料のバーナーノズルであり、給気筒13内から燃焼口12に臨み、エマルジョン燃料を噴射させて燃焼させるように設けられている。
22はエマルジョン燃料の供給パイプであり、エマルジョン燃料のバーナーノズル20に接続されていると共に、延長部22aがフード部10内に巻回状態に設けられている。本形態例では、延長部22aが螺旋状に巻回されている。なお、フード部10内とは、フード部10の円筒や円錐台形等の内周壁面と、円筒形等の外周壁面との間の内部のことである。
このように、エマルジョン燃料の供給パイプ22がフード部10内を通過することで、エマルジョン燃料を予め好適に加温することができる。
【0013】
30はエマルジョン燃料供給装置であり、エマルジョン燃料の供給パイプ22を介してエマルジョン燃料のバーナーノズル20へ、水と油とによって構成される燃料を供給するように接続されている。
このエマルジョン燃料供給装置30は、エマルジョン燃料供給路38を開閉するエマルジョン燃料用の電磁弁31と、エマルジョン燃料用のポンプ32と油を水が混合されて貯留される混合槽33との間をバイパスさせるエマルジョン燃料用の戻り電磁弁37とを構成要素として備える。
エマルジョン燃料のバーナーノズル20において、エマルジョン燃料が燃焼されるときには、エマルジョン燃料用の電磁弁31を開いてエマルジョン燃料の供給が行なわれる。このとき、戻り電磁弁37は閉じている。また、エマルジョン燃料が燃焼されないときは、エマルジョン燃料用の電磁弁31を閉じて戻り電磁弁37を開くことで、エマルジョン燃料が混合槽33へ戻される。
【0014】
34は攪拌機であり、混合槽33に投入された油と水を混合してエマルジョン化させるように配設されている。
35は重油や廃油等の油燃料のタンクであり、35aは油の供給管であって、35bは流量計である。また、36は水のタンクであり、36aは水の供給管であって、36bは流量計である。
なお、油と水を混合してエマルジョン化する方法は、本形態例のように混合槽33攪拌するなどして乳化剤を用いない方式を採用してもよいし、乳化剤を用いる方式を採用してもよい。
【0015】
40は油燃料のバーナーノズルであり、給気筒13内から燃焼口12に臨むようにエマルジョン燃料のバーナーノズル20と並設され、油単独燃料を噴射させて燃焼させるように設けられている。
【0016】
50は油燃料供給装置であり、油燃料のバーナーノズル40へ、油単独燃料を供給するように接続されている。
この油燃料供給装置50は、油燃料供給路58を開閉する油燃料用の電磁弁51と、油燃料用のポンプ52と油燃料タンク53との間をバイパスさせる油燃料用の戻り電磁弁57とを構成要素として備える。
油燃料のバーナーノズル40において、油燃料が燃焼されるときには、油燃料用の電磁弁51を開いて油燃料の供給が行なわれる。このとき、戻り電磁弁57は閉じている。また、油燃料が燃焼されないときは、油燃料用の電磁弁51を閉じて戻り電磁弁57を開くことで、油燃料が油燃料タンク53へ戻される。
54はストレーナーであり、55は圧力計である。また、油燃料タンク53にはA重油又は灯油が貯留されている。
【0017】
60は制御装置であり、点火の際には、油燃料のバーナーノズル40において着火させた後、エマルジョン燃料のバーナーノズル20において着火させ、その後で油燃料のバーナーノズル40においては消火させてエマルジョン燃料のバーナーノズル20のみにおいて燃焼を継続させ、消火の際には、油燃料のバーナーノズル40において着火させた後、エマルジョン燃料のバーナーノズル20において消火させ、その後で油燃料のバーナーノズル40においても消火させて全体的に消火するように、油燃料供給装置50及びエマルジョン燃料供給装置30を制御する。
なお、油燃料のバーナーノズル40については、着火トランスで発生させた高電圧を放電させることによって着火させることができる。また、エマルジョン燃料のバーナーノズル20については、油燃料のバーナーノズル40から噴射される火炎が引火されることによって着火される。
【0018】
以上の燃焼装置システムにかかる制御の手順を、図2に示してある。これによれば、以下のような作用効果を奏する。
点火手順において、油燃料のバーナー(ノズル40)を着火して所要の時間が経過した時点で、エマルジョン燃料のバーナー(ノズル20)を着火するため、エマルジョン燃料がノズル20から噴霧される前に、フード部10及び燃焼室11を十分に高温にすることができる。
これによれば、エマルジョン燃料が好適に気化でき、その燃料の液垂れの発生を防止できる。従って、エマルジョン燃料を好適に燃焼させることができる。
また、エマルジョン燃料による燃焼が安定するまでの所要の時間において、油燃料のバーナーによる燃焼が維持される。このため、エマルジョン燃料による安定的な燃焼を確実に生じさせることができる。
そして、以上の点火手順が制御装置60によって合理的に自動化できるため、このエマルジョン燃料の燃焼装置を容易に取り扱うことができる。
【0019】
また、消火手順においては、油燃料のバーナー(ノズル40)を着火して所要の時間が経過した時点で、エマルジョン燃料のバーナー(ノズル20)を消火するため、エマルジョン燃料の噴霧が停止するまで、フード部10及び燃焼室11を十分に高温に維持することができる。
これによれば、消火時におけるエマルジョン燃料の液垂れの発生を防止できる。従って、エマルジョン燃料を好適に燃焼させることができる。
また、エマルジョン燃料による燃焼が消火されて所要の時間において、油燃料のバーナーによる燃焼が維持される。このため、エマルジョン燃料の液垂れの発生を確実に防止できる。
そして、以上の消火手順が制御装置60によって合理的に自動化できるため、エマルジョン燃料の燃焼装置を容易に取り扱うことができる。
【0020】
制御装置60としては、各電磁弁31、37、51、57のスイッチを入切するタイマースイッチを採用することができる。これによれば、安価で簡単な構成によって、エマルジョン燃料の燃焼装置の点火及び消火を好適に自動化することができる。
また、温湿度等の環境条件の違いに対応できるように、センサーによって検出した入力データに基づいて予め設定された制御を行なうシーケンス制御や、自由に条件設定を変更できるコンピュータ制御を用いてもよいのは勿論である。
また、電磁弁31、37、51、57と制御装置60とを備えるため、灯油又はA重油バーナーと同様に、火炎監視装置及び安全装置(プロテクトリレー)と連動したシステムとすることができる。従って、このエマルジョン燃料の燃焼装置を、通常のバーナーと同じように使用することができる。
【0021】
なお、各電磁弁31、37、51、57については、手動のスイッチの組み合わせによって制御することも可能である。
さらに各電磁弁31、37、51、57に代えて、手動バルブを使用して、手動操作で各燃料の供給を制御することも可能である。
【0022】
この燃焼装置によれば、フード部10の先端側に熱交換器を配置することで、好適にボイラー等の熱利用装置を好適に構築することができる。
そして、エマルジョン燃料の燃焼を主とするため、燃焼効率を高めることができる。
なお、高い発熱量を必要とする場合は、両方のバーナーノズル20、40を同時に使用してもよい。
【0023】
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係るエマルジョン燃料の燃焼装置の形態例を示す説明図である。
【図2】図1の形態例に係るシステム動作の流れを説明する流れ図である。
【符号の説明】
【0025】
10 フード部
11 燃焼室
12 燃焼口
13 給気筒
14 送風機
20 エマルジョン燃料のバーナーノズル
22 エマルジョン燃料の供給パイプ
22a 延長部
30 エマルジョン燃料供給装置
31 エマルジョン燃料用の電磁弁
32 エマルジョン燃料用のポンプ
33 混合槽
37 エマルジョン燃料用の戻り電磁弁
40 油燃料のバーナーノズル
50 油燃料供給装置
51 油燃料用の電磁弁
52 油燃料用のポンプ
53 油燃料タンク
57 油燃料用の戻り電磁弁
60 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼室における燃焼口部分の周囲を囲むように設けられた燃焼口のフード部と、
前記燃焼口へ空気を供給するように筒状に設けられ、前記フード部の後端中心部に開口する給気筒と、
該給気筒を介して前記燃焼室に空気を供給する送風機と、
前記給気筒内から前記燃焼口に臨み、エマルジョン燃料を噴射させて燃焼させるエマルジョン燃料のバーナーノズルと、
該エマルジョン燃料のバーナーノズルに接続されていると共に、延長部が前記フード部内に巻回状態に設けられているエマルジョン燃料の供給パイプと、
該エマルジョン燃料の供給パイプを介して前記エマルジョン燃料のバーナーノズルへ、水と油とによって構成される燃料を供給するように接続されたエマルジョン燃料供給装置と、
前記給気筒内から前記燃焼口に臨むように前記エマルジョン燃料のバーナーノズルと並設され、油単独燃料を噴射させて燃焼させる油燃料のバーナーノズルと、
該油燃料のバーナーノズルへ、油単独燃料を供給するように接続された油燃料供給装置とを具備するエマルジョン燃料の燃焼装置を用い、
点火の際には、前記油燃料のバーナーノズルにおいて着火させた後、前記エマルジョン燃料のバーナーノズルにおいて着火させ、その後で前記油燃料のバーナーノズルにおいては消火させて前記エマルジョン燃料のバーナーノズルのみにおいて燃焼を継続させ、消火の際には、前記油燃料のバーナーノズルにおいて着火させた後、前記エマルジョン燃料のバーナーノズルにおいて消火させ、その後で前記油燃料のバーナーノズルにおいても消火させて全体的に消火することを特徴とするエマルジョン燃料の燃焼方法。
【請求項2】
燃焼室における燃焼口部分の周囲を囲むように設けられた燃焼口のフード部と、
前記燃焼口へ空気を供給するように筒状に設けられ、前記フード部の後端中心部に開口する給気筒と、
該給気筒を介して前記燃焼室に空気を供給する送風機と、
前記給気筒内から前記燃焼口に臨み、エマルジョン燃料を噴射させて燃焼させるエマルジョン燃料のバーナーノズルと、
該エマルジョン燃料のバーナーノズルに接続されていると共に、延長部が前記フード部内に巻回状態に設けられているエマルジョン燃料の供給パイプと、
該エマルジョン燃料の供給パイプを介して前記エマルジョン燃料のバーナーノズルへ、水と油とによって構成される燃料を供給するように接続されたエマルジョン燃料供給装置と、
前記給気筒内から前記燃焼口に臨むように前記エマルジョン燃料のバーナーノズルと並設され、油単独燃料を噴射させて燃焼させる油燃料のバーナーノズルと、
該油燃料のバーナーノズルへ、油単独燃料を供給するように接続された油燃料供給装置と、
点火の際には、前記油燃料のバーナーノズルにおいて着火させた後、前記エマルジョン燃料のバーナーノズルにおいて着火させ、その後で前記油燃料のバーナーノズルにおいては消火させて前記エマルジョン燃料のバーナーノズルのみにおいて燃焼を継続させ、消火の際には、前記油燃料のバーナーノズルにおいて着火させた後、前記エマルジョン燃料のバーナーノズルにおいて消火させ、その後で前記油燃料のバーナーノズルにおいても消火させて全体的に消火するように、前記油燃料供給装置及び前記エマルジョン燃料供給装置を制御する制御装置とを具備することを特徴とするエマルジョン燃料の燃焼装置。
【請求項3】
前記エマルジョン燃料供給装置が、エマルジョン燃料供給路を開閉するエマルジョン燃料用の電磁弁と、エマルジョン燃料用のポンプと油を水が混合されて貯留される混合槽との間をバイパスさせるエマルジョン燃料用の戻り電磁弁とを構成要素とすることを特徴とする請求項2記載のエマルジョン燃料の燃焼装置。
【請求項4】
前記油燃料供給装置が、油燃料供給路を開閉する油燃料用の電磁弁と、油燃料用のポンプと油燃料タンクとの間をバイパスさせる油燃料用の戻り電磁弁とを構成要素とすることを特徴とする請求項2又は3記載のエマルジョン燃料の燃焼装置。
【請求項5】
前記制御装置が各電磁弁のスイッチを入切するタイマースイッチであることを特徴とする請求項3又は4記載のエマルジョン燃料の燃焼装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−275191(P2008−275191A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−115750(P2007−115750)
【出願日】平成19年4月25日(2007.4.25)
【出願人】(503041133)有限会社タバタ産業 (4)
【Fターム(参考)】