エンジン冷却装置
【課題】過給器付きエンジンのラジエータ、オイルクーラ、インタークーラーをコンパクトに配置して、冷却効率が低下しないようにする。
【解決手段】エンジンルーム42内に過給器付きエンジン12を配置し、該エンジンの側方に第一冷却ファン51とインタークーラー50を配置し、該エンジン上方に第二冷却ファン62とラジエータ60及びオイルクーラ61を配置し、該インタークーラーの外側方の外気導入部に第一ロータリスクリーン53を配置し、ラジエータ外側方の外気導入部に第二ロータリスクリーン64を配置し、前記第一冷却ファンをファンダクト58により覆い、該ファンダクトに前記第一ロータリスクリーン及び第二ロータリスクリーンに設けた塵埃吸引ダクト56・65を連通した。
【解決手段】エンジンルーム42内に過給器付きエンジン12を配置し、該エンジンの側方に第一冷却ファン51とインタークーラー50を配置し、該エンジン上方に第二冷却ファン62とラジエータ60及びオイルクーラ61を配置し、該インタークーラーの外側方の外気導入部に第一ロータリスクリーン53を配置し、ラジエータ外側方の外気導入部に第二ロータリスクリーン64を配置し、前記第一冷却ファンをファンダクト58により覆い、該ファンダクトに前記第一ロータリスクリーン及び第二ロータリスクリーンに設けた塵埃吸引ダクト56・65を連通した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインのエンジンやオイルクーラを冷却するための構造に関し、特に、過給器付きのエンジンを搭載してロータリスクリーンで清浄化した空気をオイルクーラやインタークーラー等に送り冷却する冷却装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンルームの内部にエンジンを設けるとともに、エンジンルームの外側に設ける外気吸入口とエンジンとの間にラジエータを設け、その外気吸入口にロータリスクリーンを配置し、該ロータリスクリーンとラジエータの間にダクトを設けたコンバインの冷却構造は公知となっている(特許文献1参照)。
また、エンジンルームの上部に、ラジエータとオイルクーラとロータリスクリーンと吸引ファンを配置し、エンジンルーム下部にエンジンを配置し、ロータリスクリーンにより清浄化した冷却風をラジエータとオイルクーラに当てて冷却するようにし、ロータリスクリーンの外周に付着する塵埃等は、ロータリスクリーンの外側に配置した吸引ダクトで吸引ファンによる負圧で吸引して、機外に排出するようにしていた(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2000−272357号公報
【特許文献2】特開2002−103992号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、近年排気ガスに含まれるCOやNOx等の排出量が規制され、その排出量が規制値内に納まるように、過給器付きのエンジンとした場合に、効率良く燃焼させるためにインタークーラーが必要となる。従来のエンジンに更にインタークーラーも取り付けて冷却するには、収納空間と冷却構造も必要となるが、従来の一つのロータリスクリーンから冷却風を吸入するだけでは風量が不足していた。そこで、ラジエータとオイルクーラを冷却するための冷却ファンと冷却風を清浄化するロータリスクリーンと、インタークーラーを冷却するための冷却ファンと冷却風を清浄化するロータリスクリーンを別々に設けようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
即ち、請求項1においては、エンジンルーム内に過給器付きエンジンを配置し、該エンジンの側方に第一冷却ファンとインタークーラーを配置し、該エンジン上方に第二冷却ファンとラジエータ及びオイルクーラを配置し、該インタークーラーの外側方の外気導入部に第一ロータリスクリーンを配置し、ラジエータ外側方の外気導入部に第二ロータリスクリーンを配置したものである。
【0006】
請求項2においては、前記第一冷却ファンをファンダクトにより覆い、該ファンダクトに前記第一ロータリスクリーン及び第二ロータリスクリーンに設けた塵埃吸引ダクトを連通したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0008】
請求項1の如く構成したので、ラジエータとオイルクーラを冷却するための冷却ファンと冷却風を清浄化するロータリスクリーンと、インタークーラーを冷却するための冷却ファンと冷却風を清浄化するロータリスクリーンがそれぞれ別々に設けられて、冷却のための風力が増加して冷却能力を向上でき、ロータリスクリーンによりエンジンルーム内部を塵埃等で汚すことなく、詰まりもなく、効率良く冷却することが可能となり、また、エンジンルーム内の空間を有効に利用することが可能となった。
【0009】
請求項2の如く構成することにより、下側に位置する第一冷却ファンにより二つのロータリスクリーンにそれぞれ配置した塵埃吸引ダクトを介して塵埃を吸引して排出するので、ロータリスクリーンに付着した塵埃の排出経路を一つに集約することができて、構造のコンパクト化が図れ、下方への排出経路も簡単な構成とすることができる。
請求項3の如く構成することにより、インタークーラーとエンジンを近づけて配置できるので、配管も短くすることができ、効率良く冷却することが可能となり、エンジンの効率も向上できる。また、熱容量の大きいラジエータは上方の大きな空間内に収納できて冷却能力を確保し、エンジンの近くで効率良く冷却することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の冷却装置を搭載したコンバインの左側面図、図2はコンバインの平面図、図3はコンバインの右側面図、図4はエンジンと冷却装置の後面図、図5はエンジンルームカバーを開けた状態のインタークーラーと第二ロータリスクリーンの右側面図、図6は第一ロータリスクリーンの左側面図、図7は第一ロータリスクリーンの平面図一部断面図、図8は第一ロータリスクリーンの正面図一部断面図、図9はエンジンルームカバーと第一ロータリスクリーンの左側面図、図10はエンジンからの動力伝達を示す模式図、図11は第二ロータリスクリーンの左側斜視図、図12はエンジンと第二冷却ファンの間に塵埃放出用羽根を配置した後面図、図13はファンダクトの模式図、図14は塵埃放出用羽根の斜視図、図15は冷却ファンと塵埃放出用羽根を一体化した実施例の斜視図である。
【0011】
まず、本発明の冷却装置を搭載した汎用コンバインの全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。汎用コンバインは、クローラ式走行装置1上に機体フレーム13が配置され、この機体フレーム13上の前部には、キャビン17が構成されている。機体フレーム13上の中央部右側にはグレンタンク14が配置され、このグレンタンク14より穀粒を排出するための排出オーガ15が機体後部から前方にかけて備えられている。
【0012】
また、機体フレーム13の前方には刈取部8が、同じく機体フレーム13の左側上方には脱穀部18がそれぞれ配設されており、これら刈取部8と脱穀部18との間には搬送装置9が構成されている。この搬送装置9は、フィーダハウス10内に供給コンベア11を有しており、このフィーダハウス10によって刈取部8の後部と脱穀部18の前部入口とが連通され、刈取部8で刈り取られた穀稈が脱穀部18へ搬送される構成となっている。
【0013】
フィーダハウス10の前部には、プラットホーム2が設けられており、このプラットホーム2には進行方向と直角に横送りオーガ3が左右方向に配置され、この横送りオーガ3の前下部には刈刃4が横設されている。また、プラットホーム2の左右両側の前端には分草板7・7が設けられている。同じくプラットホーム2後部の左右両側には、リール5を横架する支持アーム6の後部が枢支され、この支持アーム6の左右一側にはリール回転駆動用のベルトやプーリ等からなる動力伝達機構が設けられている。リール5は、支持アーム6とプラットホーム2との間に介装されるアクチュエータとしての油圧シリンダ16によって昇降される構成となっている。
【0014】
前記脱穀部18には扱室19が形成されており、この扱室19内には、機体前後方向を軸方向とする扱胴20が設けられている。この扱胴20には、前後方向にスクリュー21が周設されており、扱胴20の回転により穀稈の脱穀が行われる。また、扱胴20の下方には、受網(またはコンケーブ)22が設けられており、この受網22を介して扱胴20の下方においては、脱穀された穀粒の選別を行う選別部25が構成されている。また、扱室19内における扱胴20の上方には、送塵弁23・23・・・が機体前後方向に並設されている。
【0015】
前記選別部25には、フィードパンやチャフシーブを有する揺動選別装置26が備えられており、この揺動選別装置26の下方においては、前側から順に唐箕27、一番コンベア28及び二番コンベア29等が配設され、前記受網22から下方に漏下する穀粒の選別が行われる。一方、扱胴20の後部下方にはスプレッダ24が設けられており、扱胴20により扱室19後部へ移送される穀稈が細かく切断された後に機体後部へ排出される構成となっている。
【0016】
また、機体フレーム13上の後部右側にはエンジン12が配置されている。言い換えれば、グレンタンク14の後部であって、排出オーガ15の縦オーガ15aの収納室41前部にエンジンルーム42が配置され、該エンジンルーム42内にエンジン12が収納されている。該エンジンルーム42の右側面はエンジンルームカバー40で覆われ、該エンジンルームカバー40は開閉可能に配置され、本実施例では後側に蝶番等の枢支部を配置して、後側方へ回動して、エンジンルーム42を開放できるようにしている。
【0017】
前記エンジン12は過給器付きのディーゼルエンジンとしており、出力を向上させ、排気ガスもCOやNOx等の排出を低減したエンジンとしている。このエンジン12を収納するエンジンルーム42内は図4に示すように、下側にエンジン12を配置し、その外側方となる右側に第一冷却ファン51を収納したファンダクト58を配置し、その外側(右側)に該エンジン12に付設した過給器のインタークーラー50を配置している。こうして、エンジン12側方に近づけてインタークーラー50を配置して、配管を短くして冷却効率を向上させている。該ファンダクト58の下方には前記グレンタンク14内に貯留した穀粒を排出するための排出コンベア59が配置されている。前記インタークーラー50の外側の外気導入部に第一ロータリスクリーン53が配置されている。なお、本実施例ではインタークーラー50及びラジエータ60及びオイルクーラ61は冷却体として総称している。
【0018】
前記エンジンルーム42内のエンジン12の上方に第二冷却ファン62とラジエータ60とオイルクーラ61が配置されている。該ラジエータ60の機体内方向(左側)に第二冷却ファン62を配置し、ラジエータ60の外方側に近接してオイルクーラ61を配置し、外側方のエンジンルームカバー40に開口した外気導入部に第二ロータリスクリーン64を配置している。該第二ロータリスクリーン64は前記インタークーラー50の上方に配置されている。このようにエンジンルーム42内の下部にエンジン12とインタークーラー50と第一冷却ファン51と第一ロータリスクリーン53を配置し、その上部の空間内にラジエータ60とオイルクーラ61と第二冷却ファン62と第二ロータリスクリーン64を配置する構成としている。なお、本実施例では第一ロータリスクリーン53はエンジンルームカバー40の内側に取り付けられ、第二ロータリスクリーン64は本体側に取り付けられている。
【0019】
次に各装置の構成を詳述する。
図4、図10に示すように、エンジン12の出力軸(クランク軸)30が左右方向に配置されてエンジンルーム42内に収納され、該出力軸30は左右両側に突出され、左側の機体左右中央側(内側)に突出した出力軸30上に出力プーリ31が固設され、右側の機体外方向に突出した出力軸30上に出力プーリ32が固設されている。該出力プーリ32の上方にファン軸54が左右方向に回転自在に横架され、該ファン軸54上にプーリ57と第一冷却ファン51が固設され、該プーリ57と前記出力プーリ32の間にベルト33が巻回されて、エンジン12の動力により第一冷却ファン51を駆動する構成としている。
【0020】
該第一冷却ファン51はファンダクト58内に収納されて、該ファンダクト58の吸込み側となる右側はインタークーラー50の外周に連結され、第一ロータリスクリーン53から吸い込まれた冷却風がインタークーラー50を通過するようにして、インタークーラー50を効率良く冷却できるようにしている。該第一冷却ファン51の風量は上側に配置してラジエータ60を冷却する第二冷却ファン62の風量よりも小さくしている。つまり、過給器よりもラジエータ60とオイルクーラ61を冷却するための容量を大きくする必要があるため、冷却ファンの羽根の大きさを大きくしている。
【0021】
そして、該インタークーラー50と第一冷却ファン51を上下にずらして配置している。つまり、該インタークーラー50の上端位置は第一冷却ファン51の上端よりも低く配置している。言い換えれば、インタークーラー50の上下中心は第一冷却ファン51の中心(ファン軸54)より下方にずらして(オフセットして)配置している。このオフセット量は上側の第二ロータリスクリーン64に設ける塵埃吸引ダクト65の下端に接続する接続ダクト93の端部の開口幅に略合わせている。
【0022】
こうして、放熱量の大きいラジエータ60とオイルクーラ61を冷却するための第二冷却ファン62の回転による冷却風の風力は第二冷却ファン62の回転による冷却風の風力よりも大きいため、オフセットさせずに発生させた負圧により第二ロータリスクリーン64の塵埃吸引ダクト65から塵埃を吸引しようとしても、第二冷却ファン62の回転による風力が勝り十分に塵埃を吸引できないおそれがある。そこで、前述の如く、インタークーラー50と第一冷却ファン51を上下にオフセットさせて、そのずれた部分に接続ダクト93の端部を位置させることにより、第一冷却ファン51の回転による冷却風が抵抗のない部分を通過することにより風力が大きくなり、負圧も大きくすることが可能となる。よって、この負圧は第二冷却ファン62による冷却風の風力に負けず、塵埃を吸引することが可能となるのである。
【0023】
次に、第一ロータリスクリーン53、第二ロータリスクリーン64について説明する。図3、図9に示すように、前記エンジンルームカバー40の上側に第二ロータリスクリーン64の外気導入孔40bが配置され、エンジンルームカバー40の下側に第一ロータリスクリーン53の外気導入孔40aが開口され、該外気導入孔40a・40bは円形としている。該外気導入孔40aの内側に下側の第一ロータリスクリーン53を配置している。前記上側の第二ロータリスクリーン64は機体側に取り付けられ、下側の第一ロータリスクリーン53はエンジンルームカバー40に取り付けられ、エンジン12の外側方に第一ロータリスクリーン53・第二ロータリスクリーン64が上下に並設され、冷却風を第一ロータリスクリーン53・第二ロータリスクリーン64を介してエンジンルーム42内に吸引する構成としている。
【0024】
下側の第一ロータリスクリーン53は、エンジンルームカバー40の下部に開口した外気導入孔40bの内面側に取り付けられる。該第一ロータリスクリーン53は、図6、図7、図8に示すように、円筒状の枠体66の外側面に網体67を張設し、該枠体66の中心を回転軸80で支持し、該回転軸80は前記外気導入孔40bの内側で直径方向に架設した支持フレーム68に回転自在に支持されている。
【0025】
また、前記外気導入孔40b近傍に、前記枠体66の両側を挟むように配置する回転駆動ローラ70と従動ローラ71と、該回転駆動ローラ70を駆動するためのモータ69が配置され、前記回転駆動ローラ70とモータ69はエンジンルームカバー40に固定した支持フレーム95に取り付けられ、従動ローラ71は支持アーム72の一端に回動自在に支持され、該支持アーム72は中途部がエンジンルームカバー40に回転自在に枢支され、他端にバネが係止されて、該バネの付勢力により従動ローラ71が回転駆動ローラ70側に押しつけるように付勢して、両ローラ70・71が枠体66に押しつけるようにしている。こうして、モータ66を作動させることで回転ローラ70が回転され、枠体66及び網体67が回転軸80を中心に回転されることになる。
【0026】
そして、網体67の外側に半径方向に塵埃吸引ダクト56が配置され、該塵埃吸引ダクト56は上下方向に配置して、下端に連通孔56aを開口し、上端は回転軸80を支持するとともに、その上部は網体67と対向する面に吸引孔56bを開口している。連通孔56aはエンジンルームカバー40を閉じた時に接続ダクト52の外側端と接続するように配設し、吸引孔56bは網体67近接させて接するように配置して、網体67に付着する塵埃を吸引できるようにしている。
【0027】
また、網体67の内側には前記吸引孔56bに対向するように邪魔板73が配置されている。即ち、該邪魔板73は塵埃吸引ダクト56の前後方向の幅よりも若干広くして、塵埃吸引ダクト56と平行に上下方向に配置している。該邪魔板73の上部は回転軸80に支持され、下部は後面視L字状に折り曲げて機体内方(左方)へ延設して第一ロータリスクリーン53の内側外周を覆うシュラウド74の下部に固定されている。こうして、第一冷却ファン51による吸引風は内方(左方)へ流れるが、塵埃吸引ダクト56への吸引風は外方(右方)となるため、邪魔板73により周囲の冷却風の流れの影響が小さくなるようにして、網体67の内側から外側へ確実に吸引風が流れるようにして、網体67の外側に付着した塵埃を塵埃吸引ダクト56に吸引できるようにしている。
【0028】
前記接続ダクト52は、図4に示すように、外側(右側)が下がるように斜設して配設され、一端(外側の下端)が前記連通孔56aと接続するように配置し、他端はファンダクト58の外周に連通されて、第一冷却ファン51の回転により発生する大きい冷却風の流れの部分に開口部を設けることで塵埃吸引ダクト56に負圧が発生するようにしている。
【0029】
また、前記回転軸80を支持する支持フレーム68の内側(左側)には、回転羽根120が設けられている。該回転羽根120の中央は回転軸121に回転自在に支持され、該回転軸121は支持フレーム68に支持固定されている。該回転軸121は前記網体67の回転軸80と位置をずらせて配置され、回転中心が異なるように配置し、回転羽根120が前記枠体67内で偏心した位置で回転するようにしている。そして、エンジンルームカバー40を閉じた時に該回転羽根120がインタークーラー50と所定間隔をあけて対向するように配置している。
【0030】
このような構成において、エンジン12を作動させることにより第一冷却ファン51を回動させると、外気導入口40aに配置した第一ロータリスクリーン53の網体67を介して冷却風が吸引される。この冷却風が吸引される時に塵埃は網体67の外側に付着するが、網体67はモータ69の駆動により回転駆動ローラ70と従動ローラ71が回転されることにより回転され、更に、網体67の外側には塵埃吸引ダクト56が配置されているので、網体67の外側に付着した塵埃は、回転とともに塵埃吸引ダクト56と面する部分から取り除かれて、網体67は順次回転されながら全周が除去され、詰まりを防止することができるのである。
【0031】
また、第一冷却ファン51の駆動による冷却風が機体内方へ流れることによりインタークーラー50を冷却するが、該インタークーラーの外側面には桟部材または網部材が配置されて、塵埃がインタークーラー50に付着しないようにしている。つまり、冷却風に乗って塵埃が吸引されて桟部材または網部材に付着して堆積するようになるが、冷却風の流れにより回転羽根120が自転され、この回転羽根120の回転により、回転羽根120に対向して配置されるインタークーラー50の外面(右面)と回転羽根120との間に負圧が発生して、回転羽根120側に流れが生じ、インタークーラー50の外面側に堆積した塵埃等を浮き上がらせて、振動を与えて剥がすようになり、塵埃をファンダクト58内から排出するようにしている。
【0032】
また、エンジン12の上方には、ラジエータ60が設けられている。該ラジエータ60の外方(右側)にはオイルクーラ61が設けられており、更に外方(右側)には上側の第二ロータリスクリーン64が設けられ、該第二ロータリスクリーン64の内側(左側)外周と前記ラジエータ60の外方(右側)外周はシュラウド75により覆われ、エンジンルームカバー40の上部に開口した円形状の外気導入孔40bから外気を導入してオイルクーラ61及びラジエータ60に冷却風を送り冷却するようにしている。一方、ラジエータ60の内方(左側)には第二冷却ファン62が配置され、該第二冷却ファン62の駆動軸62a上にはプーリ63が固設され、エンジン12よりベルト伝動機構を介して動力が伝達される構成としている。
【0033】
前記エンジン12からのベルト伝動機構について図10より説明する。
前記エンジン12の内方(左側)の出力軸30上には出力プーリ31が、外方(右側)の出力軸30上には出力プーリ32がそれぞれ固設され、該出力プーリ32から後方へ延設したベルト伝動機構を介して排出コンベア59や排出オーガ15を駆動可能に構成している。更にエンジン前上部にダイナモ88が配設され、該ダイナモ88の出力軸上にプーリ89が固設され、前記プーリ32とプーリ89とファン軸54上に固設したプーリ57との間にベルト33が巻回されて、ダイナモ88に動力を伝達して発電し、第一冷却ファン51を駆動する。
また、前記エンジン12の前方の機体フレーム13上にはカウンターケース85が立設され、該カウンターケース85上部にカウンター軸86が左右方向に回転自在に枢支され、該カウンター軸86上にカウンタープーリ87が固設され、該カウンタープーリ87と前記出力プーリ31との間にベルト96を巻回して動力を伝達する。そして、カウンター軸86上に固設したプーリよりベルト伝動機構を上方へ延設して前述の第二冷却ファン62の駆動軸62a上に固設した入力プーリ63に動力を伝達するとともに、カウンター軸86上のプーリからベルト伝動機構を介して走行装置や脱穀装置や刈取装着等に動力を伝達するようにしている。
【0034】
また、図11に示すように、前記オイルクーラ61の右方に配置した第二ロータリスクリーン64は、有底筒状の網体81と、該網体81を回動するモータ82と、該網体81の外側面と外周面に摺接する如く配置する塵埃吸引ダクト65等から構成される。
【0035】
網体81は外側の側面及び外周面を網状に構成して吸引時に塵埃を除去できるようにしており、内側(左面)を開放しており、適宜フレームで補強している。該網体81の中心には回転軸83が左右方向に横設され、該回転軸83の一端が塵埃吸引ダクト65の上部に回転自在に支持され、その内側に網体81の中心部が固設されている。該回転軸83の他側は支持フレーム90に回転自在に支持され、その端部には駆動歯車84が固設されている。該駆動歯車84にはモータ82の出力軸に固設した歯車91と噛合され、該モータ82を駆動することにより歯車91、駆動歯車84、回転軸83を介して網体81を回動するようにしている。該モータ82はブラケットを介して支持フレーム90に固定され、網体81内部に収納されている。
【0036】
前記塵埃吸引ダクト65は角パイプを後面視略L字状に構成して、上下方向に配置し、網体81に面する左側面と上面が開口されて、塵埃を吸引できるように構成している。該塵埃吸引ダクト65の上部が前記回転軸83を回転自在に支持し、下内側(左側)端部が第二ロータリスクリーン64を支持する支持枠92に固設されて支持されるとともに、接続ダクト93(図4)の上側の一端と連通されている。該接続ダクト93の下側の他端は前記ファンダクト58の上部に連通され、第一冷却ファン51の作動により冷却風が流れて塵埃吸引ダクト65に負圧が発生するようにしている。
【0037】
また、前記塵埃吸引ダクト65と対向するように、網体81の内側に邪魔板94が配置されている。該邪魔板94はプレートを後面視略L字状に折り曲げ形成し、該邪魔板94の幅を塵埃吸引ダクト65の開口部の幅及び長さより広く構成して、上部一端を回転軸83を軸支し、下側の他端を支持枠92に固定している。即ち、邪魔板94は塵埃吸引ダクト95の開口面と略平行に配置され、該邪魔板94と塵埃吸引ダクト65の間に網体81が位置するように配設される。
【0038】
こうして、第一冷却ファン51・第二冷却ファン62を回転駆動し、モータ82を回転駆動することにより、第二冷却ファン62の回動により外気導入孔40bより冷却風が吸引されて、塵埃吸引ダクト65を通過する時に塵埃が除去され、清浄化された冷却風がラジエータ60及びオイルクーラ61に至り冷却する。そして、冷却風が網体81を通過するときにその表面に塵埃が付着する。一方、第一冷却ファン51の回転により冷却風の流れが大きい部分にその一端を開口した接続ダクト93を介して塵埃吸引ダクト65には負圧が発生し、網体81の外面に付着した塵埃を吸引することができる。このとき、網体81の内側には邪魔板94が配置されているため、その周囲の冷却風の影響が小さく、かつ、塵埃吸引ダクト65に入る量が制限されて、吸引風力が大きくなり、塵埃の除去も効率良く行うことができるのである。
【0039】
前記ファンダクト58の第一冷却ファン51の吸込み側である外側(右側)上部には前記接続ダクト93の先端が連通されて、前記塵埃吸引ダクト65から第二ロータリスクリーン64に付着する塵埃を吸引できるようにし、前記ファンダクト58の外側(右側)下部には接続ダクト52の先端が連通され、前記塵埃吸引ダクト56から第一ロータリスクリーン53に付着する塵埃を吸引するようにしている。
【0040】
そして、ファンダクト58は、図13に示すように、第一冷却ファン51の排出側となる機体内側(左側)を、前後両側から下方に延設して排出ダクト58a・58bを構成している。即ち、略円形としたファンダクト58の排風側の前後両側に排出ダクト58a・58bの一端を連通し、該排出ダクト58a・58bの他端は下方に延設して、図4に示すように、排出コンベア59の上方に位置するように配設する。
【0041】
こうして、第一冷却ファン51の回転により、外気を第一ロータリスクリーン53により清浄化して吸い込んで、インタークーラー50に当てて冷却するとともに、第一冷却ファン51の回転による吸引風で発生する負圧により塵埃吸引ダクト65・56から上下の第二ロータリスクリーン64・第一ロータリスクリーン53に付着した塵埃を吸引してファンダクト58に搬送し、前後両側の排出ダクト58a・58bから下方へ排出することにより、エンジン12に塵埃がかかることを防止でき、塵埃がエンジン12に付着したり堆積したりすることを防止できる。そして、排出ダクト58a・58bより下方へ排出された塵埃はパイプ状の排出コンベア59上部に当たり下方へ落下するので、機体内部で舞うことなく塵埃は外方へ排出され、排出コンベア59上に堆積することもないのである。
【0042】
また、前記第一冷却ファン51の排出側に放出用の羽根を設けることも可能である。即ち、図12に示すように、ファンダクト58内のファン軸54上において、第一冷却ファン51よりも排出側で、エンジン12と第一冷却ファン51との間に塵埃放出用羽根76を設ける。つまり、第一冷却ファン51の下流側に塵埃放出用羽根76を配置し、該塵埃放出用羽根76は外周方向に塵埃を放擲するような羽根としている。具体的には、図14に示すように、放出用羽根76を構成する羽根体76aは帯状のプレートを断面視L字状に折り曲げてボス体76bに半径方向に固設して、軸心方向と平行な面と軸心に対して直角な面とを形成して、複数の羽根体76a・76a・・・をボス体76b外周に放射方向に取り付けて放出用羽根76を形成しているのである。但し、この塵埃放出用羽根76は送風できるようにすることで冷却ファンとして作用させることもできる。
【0043】
こうして、第一冷却ファン51の回転により塵埃が混じった冷却風をエンジン方向(左方)へ送風し、その下流側に位置する放出用羽根76の回転により、外周方向に送風し、排出ダクト58a・58bより機外に排出するのである。
【0044】
また、放出用羽根76は第一冷却ファン51と一体的に構成することも可能である。即ち、図15に示すように、冷却風送風用の羽根51aと前述のように構成した放出用の羽根体76aをファン軸54上に交互に配置するのである。このように構成することにより、軸方向の長さを短くできてコンパクトに構成できるとともに、吸い込んだ冷却風をそのまま外周方向に送ることができるのである。そして、塵埃放出用羽根76に送風作用を有する羽根とすることで、冷却ファンを兼ねさせることが可能となり、風力を増加させて排出効果と冷却効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の冷却装置を搭載したコンバインの左側面図。
【図2】コンバインの平面図。
【図3】コンバインの右側面図。
【図4】エンジンと冷却装置の後面図。
【図5】エンジンルームカバーを開けた状態のインタークーラーと第二ロータリスクリーンの右側面図。
【図6】第一ロータリスクリーンの左側面図。
【図7】第一ロータリスクリーンの平面図一部断面図。
【図8】第一ロータリスクリーンの正面図一部断面図。
【図9】エンジンルームカバーと第一ロータリスクリーンの左側面図。
【図10】エンジンからの動力伝達を示す模式図。
【図11】第二ロータリスクリーンの左側斜視図。
【図12】エンジンと第二冷却ファンの間に塵埃放出用羽根を配置した後面図。
【図13】ファンダクトの模式図。
【図14】塵埃放出用羽根の斜視図。
【図15】冷却ファンと塵埃放出用羽根を一体化した実施例の斜視図。
【符号の説明】
【0046】
12 エンジン
50 インタークーラー
51 第一冷却ファン
52 接続ダクト
53 第一ロータリスクリーン
56 塵埃吸引ダクト
58 ファンダクト
60 ラジエータ
61 オイルクーラ
62 第二冷却ファン
64 第二ロータリスクリーン
65 塵埃吸引ダクト
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインのエンジンやオイルクーラを冷却するための構造に関し、特に、過給器付きのエンジンを搭載してロータリスクリーンで清浄化した空気をオイルクーラやインタークーラー等に送り冷却する冷却装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンルームの内部にエンジンを設けるとともに、エンジンルームの外側に設ける外気吸入口とエンジンとの間にラジエータを設け、その外気吸入口にロータリスクリーンを配置し、該ロータリスクリーンとラジエータの間にダクトを設けたコンバインの冷却構造は公知となっている(特許文献1参照)。
また、エンジンルームの上部に、ラジエータとオイルクーラとロータリスクリーンと吸引ファンを配置し、エンジンルーム下部にエンジンを配置し、ロータリスクリーンにより清浄化した冷却風をラジエータとオイルクーラに当てて冷却するようにし、ロータリスクリーンの外周に付着する塵埃等は、ロータリスクリーンの外側に配置した吸引ダクトで吸引ファンによる負圧で吸引して、機外に排出するようにしていた(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2000−272357号公報
【特許文献2】特開2002−103992号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、近年排気ガスに含まれるCOやNOx等の排出量が規制され、その排出量が規制値内に納まるように、過給器付きのエンジンとした場合に、効率良く燃焼させるためにインタークーラーが必要となる。従来のエンジンに更にインタークーラーも取り付けて冷却するには、収納空間と冷却構造も必要となるが、従来の一つのロータリスクリーンから冷却風を吸入するだけでは風量が不足していた。そこで、ラジエータとオイルクーラを冷却するための冷却ファンと冷却風を清浄化するロータリスクリーンと、インタークーラーを冷却するための冷却ファンと冷却風を清浄化するロータリスクリーンを別々に設けようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
即ち、請求項1においては、エンジンルーム内に過給器付きエンジンを配置し、該エンジンの側方に第一冷却ファンとインタークーラーを配置し、該エンジン上方に第二冷却ファンとラジエータ及びオイルクーラを配置し、該インタークーラーの外側方の外気導入部に第一ロータリスクリーンを配置し、ラジエータ外側方の外気導入部に第二ロータリスクリーンを配置したものである。
【0006】
請求項2においては、前記第一冷却ファンをファンダクトにより覆い、該ファンダクトに前記第一ロータリスクリーン及び第二ロータリスクリーンに設けた塵埃吸引ダクトを連通したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0008】
請求項1の如く構成したので、ラジエータとオイルクーラを冷却するための冷却ファンと冷却風を清浄化するロータリスクリーンと、インタークーラーを冷却するための冷却ファンと冷却風を清浄化するロータリスクリーンがそれぞれ別々に設けられて、冷却のための風力が増加して冷却能力を向上でき、ロータリスクリーンによりエンジンルーム内部を塵埃等で汚すことなく、詰まりもなく、効率良く冷却することが可能となり、また、エンジンルーム内の空間を有効に利用することが可能となった。
【0009】
請求項2の如く構成することにより、下側に位置する第一冷却ファンにより二つのロータリスクリーンにそれぞれ配置した塵埃吸引ダクトを介して塵埃を吸引して排出するので、ロータリスクリーンに付着した塵埃の排出経路を一つに集約することができて、構造のコンパクト化が図れ、下方への排出経路も簡単な構成とすることができる。
請求項3の如く構成することにより、インタークーラーとエンジンを近づけて配置できるので、配管も短くすることができ、効率良く冷却することが可能となり、エンジンの効率も向上できる。また、熱容量の大きいラジエータは上方の大きな空間内に収納できて冷却能力を確保し、エンジンの近くで効率良く冷却することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の冷却装置を搭載したコンバインの左側面図、図2はコンバインの平面図、図3はコンバインの右側面図、図4はエンジンと冷却装置の後面図、図5はエンジンルームカバーを開けた状態のインタークーラーと第二ロータリスクリーンの右側面図、図6は第一ロータリスクリーンの左側面図、図7は第一ロータリスクリーンの平面図一部断面図、図8は第一ロータリスクリーンの正面図一部断面図、図9はエンジンルームカバーと第一ロータリスクリーンの左側面図、図10はエンジンからの動力伝達を示す模式図、図11は第二ロータリスクリーンの左側斜視図、図12はエンジンと第二冷却ファンの間に塵埃放出用羽根を配置した後面図、図13はファンダクトの模式図、図14は塵埃放出用羽根の斜視図、図15は冷却ファンと塵埃放出用羽根を一体化した実施例の斜視図である。
【0011】
まず、本発明の冷却装置を搭載した汎用コンバインの全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。汎用コンバインは、クローラ式走行装置1上に機体フレーム13が配置され、この機体フレーム13上の前部には、キャビン17が構成されている。機体フレーム13上の中央部右側にはグレンタンク14が配置され、このグレンタンク14より穀粒を排出するための排出オーガ15が機体後部から前方にかけて備えられている。
【0012】
また、機体フレーム13の前方には刈取部8が、同じく機体フレーム13の左側上方には脱穀部18がそれぞれ配設されており、これら刈取部8と脱穀部18との間には搬送装置9が構成されている。この搬送装置9は、フィーダハウス10内に供給コンベア11を有しており、このフィーダハウス10によって刈取部8の後部と脱穀部18の前部入口とが連通され、刈取部8で刈り取られた穀稈が脱穀部18へ搬送される構成となっている。
【0013】
フィーダハウス10の前部には、プラットホーム2が設けられており、このプラットホーム2には進行方向と直角に横送りオーガ3が左右方向に配置され、この横送りオーガ3の前下部には刈刃4が横設されている。また、プラットホーム2の左右両側の前端には分草板7・7が設けられている。同じくプラットホーム2後部の左右両側には、リール5を横架する支持アーム6の後部が枢支され、この支持アーム6の左右一側にはリール回転駆動用のベルトやプーリ等からなる動力伝達機構が設けられている。リール5は、支持アーム6とプラットホーム2との間に介装されるアクチュエータとしての油圧シリンダ16によって昇降される構成となっている。
【0014】
前記脱穀部18には扱室19が形成されており、この扱室19内には、機体前後方向を軸方向とする扱胴20が設けられている。この扱胴20には、前後方向にスクリュー21が周設されており、扱胴20の回転により穀稈の脱穀が行われる。また、扱胴20の下方には、受網(またはコンケーブ)22が設けられており、この受網22を介して扱胴20の下方においては、脱穀された穀粒の選別を行う選別部25が構成されている。また、扱室19内における扱胴20の上方には、送塵弁23・23・・・が機体前後方向に並設されている。
【0015】
前記選別部25には、フィードパンやチャフシーブを有する揺動選別装置26が備えられており、この揺動選別装置26の下方においては、前側から順に唐箕27、一番コンベア28及び二番コンベア29等が配設され、前記受網22から下方に漏下する穀粒の選別が行われる。一方、扱胴20の後部下方にはスプレッダ24が設けられており、扱胴20により扱室19後部へ移送される穀稈が細かく切断された後に機体後部へ排出される構成となっている。
【0016】
また、機体フレーム13上の後部右側にはエンジン12が配置されている。言い換えれば、グレンタンク14の後部であって、排出オーガ15の縦オーガ15aの収納室41前部にエンジンルーム42が配置され、該エンジンルーム42内にエンジン12が収納されている。該エンジンルーム42の右側面はエンジンルームカバー40で覆われ、該エンジンルームカバー40は開閉可能に配置され、本実施例では後側に蝶番等の枢支部を配置して、後側方へ回動して、エンジンルーム42を開放できるようにしている。
【0017】
前記エンジン12は過給器付きのディーゼルエンジンとしており、出力を向上させ、排気ガスもCOやNOx等の排出を低減したエンジンとしている。このエンジン12を収納するエンジンルーム42内は図4に示すように、下側にエンジン12を配置し、その外側方となる右側に第一冷却ファン51を収納したファンダクト58を配置し、その外側(右側)に該エンジン12に付設した過給器のインタークーラー50を配置している。こうして、エンジン12側方に近づけてインタークーラー50を配置して、配管を短くして冷却効率を向上させている。該ファンダクト58の下方には前記グレンタンク14内に貯留した穀粒を排出するための排出コンベア59が配置されている。前記インタークーラー50の外側の外気導入部に第一ロータリスクリーン53が配置されている。なお、本実施例ではインタークーラー50及びラジエータ60及びオイルクーラ61は冷却体として総称している。
【0018】
前記エンジンルーム42内のエンジン12の上方に第二冷却ファン62とラジエータ60とオイルクーラ61が配置されている。該ラジエータ60の機体内方向(左側)に第二冷却ファン62を配置し、ラジエータ60の外方側に近接してオイルクーラ61を配置し、外側方のエンジンルームカバー40に開口した外気導入部に第二ロータリスクリーン64を配置している。該第二ロータリスクリーン64は前記インタークーラー50の上方に配置されている。このようにエンジンルーム42内の下部にエンジン12とインタークーラー50と第一冷却ファン51と第一ロータリスクリーン53を配置し、その上部の空間内にラジエータ60とオイルクーラ61と第二冷却ファン62と第二ロータリスクリーン64を配置する構成としている。なお、本実施例では第一ロータリスクリーン53はエンジンルームカバー40の内側に取り付けられ、第二ロータリスクリーン64は本体側に取り付けられている。
【0019】
次に各装置の構成を詳述する。
図4、図10に示すように、エンジン12の出力軸(クランク軸)30が左右方向に配置されてエンジンルーム42内に収納され、該出力軸30は左右両側に突出され、左側の機体左右中央側(内側)に突出した出力軸30上に出力プーリ31が固設され、右側の機体外方向に突出した出力軸30上に出力プーリ32が固設されている。該出力プーリ32の上方にファン軸54が左右方向に回転自在に横架され、該ファン軸54上にプーリ57と第一冷却ファン51が固設され、該プーリ57と前記出力プーリ32の間にベルト33が巻回されて、エンジン12の動力により第一冷却ファン51を駆動する構成としている。
【0020】
該第一冷却ファン51はファンダクト58内に収納されて、該ファンダクト58の吸込み側となる右側はインタークーラー50の外周に連結され、第一ロータリスクリーン53から吸い込まれた冷却風がインタークーラー50を通過するようにして、インタークーラー50を効率良く冷却できるようにしている。該第一冷却ファン51の風量は上側に配置してラジエータ60を冷却する第二冷却ファン62の風量よりも小さくしている。つまり、過給器よりもラジエータ60とオイルクーラ61を冷却するための容量を大きくする必要があるため、冷却ファンの羽根の大きさを大きくしている。
【0021】
そして、該インタークーラー50と第一冷却ファン51を上下にずらして配置している。つまり、該インタークーラー50の上端位置は第一冷却ファン51の上端よりも低く配置している。言い換えれば、インタークーラー50の上下中心は第一冷却ファン51の中心(ファン軸54)より下方にずらして(オフセットして)配置している。このオフセット量は上側の第二ロータリスクリーン64に設ける塵埃吸引ダクト65の下端に接続する接続ダクト93の端部の開口幅に略合わせている。
【0022】
こうして、放熱量の大きいラジエータ60とオイルクーラ61を冷却するための第二冷却ファン62の回転による冷却風の風力は第二冷却ファン62の回転による冷却風の風力よりも大きいため、オフセットさせずに発生させた負圧により第二ロータリスクリーン64の塵埃吸引ダクト65から塵埃を吸引しようとしても、第二冷却ファン62の回転による風力が勝り十分に塵埃を吸引できないおそれがある。そこで、前述の如く、インタークーラー50と第一冷却ファン51を上下にオフセットさせて、そのずれた部分に接続ダクト93の端部を位置させることにより、第一冷却ファン51の回転による冷却風が抵抗のない部分を通過することにより風力が大きくなり、負圧も大きくすることが可能となる。よって、この負圧は第二冷却ファン62による冷却風の風力に負けず、塵埃を吸引することが可能となるのである。
【0023】
次に、第一ロータリスクリーン53、第二ロータリスクリーン64について説明する。図3、図9に示すように、前記エンジンルームカバー40の上側に第二ロータリスクリーン64の外気導入孔40bが配置され、エンジンルームカバー40の下側に第一ロータリスクリーン53の外気導入孔40aが開口され、該外気導入孔40a・40bは円形としている。該外気導入孔40aの内側に下側の第一ロータリスクリーン53を配置している。前記上側の第二ロータリスクリーン64は機体側に取り付けられ、下側の第一ロータリスクリーン53はエンジンルームカバー40に取り付けられ、エンジン12の外側方に第一ロータリスクリーン53・第二ロータリスクリーン64が上下に並設され、冷却風を第一ロータリスクリーン53・第二ロータリスクリーン64を介してエンジンルーム42内に吸引する構成としている。
【0024】
下側の第一ロータリスクリーン53は、エンジンルームカバー40の下部に開口した外気導入孔40bの内面側に取り付けられる。該第一ロータリスクリーン53は、図6、図7、図8に示すように、円筒状の枠体66の外側面に網体67を張設し、該枠体66の中心を回転軸80で支持し、該回転軸80は前記外気導入孔40bの内側で直径方向に架設した支持フレーム68に回転自在に支持されている。
【0025】
また、前記外気導入孔40b近傍に、前記枠体66の両側を挟むように配置する回転駆動ローラ70と従動ローラ71と、該回転駆動ローラ70を駆動するためのモータ69が配置され、前記回転駆動ローラ70とモータ69はエンジンルームカバー40に固定した支持フレーム95に取り付けられ、従動ローラ71は支持アーム72の一端に回動自在に支持され、該支持アーム72は中途部がエンジンルームカバー40に回転自在に枢支され、他端にバネが係止されて、該バネの付勢力により従動ローラ71が回転駆動ローラ70側に押しつけるように付勢して、両ローラ70・71が枠体66に押しつけるようにしている。こうして、モータ66を作動させることで回転ローラ70が回転され、枠体66及び網体67が回転軸80を中心に回転されることになる。
【0026】
そして、網体67の外側に半径方向に塵埃吸引ダクト56が配置され、該塵埃吸引ダクト56は上下方向に配置して、下端に連通孔56aを開口し、上端は回転軸80を支持するとともに、その上部は網体67と対向する面に吸引孔56bを開口している。連通孔56aはエンジンルームカバー40を閉じた時に接続ダクト52の外側端と接続するように配設し、吸引孔56bは網体67近接させて接するように配置して、網体67に付着する塵埃を吸引できるようにしている。
【0027】
また、網体67の内側には前記吸引孔56bに対向するように邪魔板73が配置されている。即ち、該邪魔板73は塵埃吸引ダクト56の前後方向の幅よりも若干広くして、塵埃吸引ダクト56と平行に上下方向に配置している。該邪魔板73の上部は回転軸80に支持され、下部は後面視L字状に折り曲げて機体内方(左方)へ延設して第一ロータリスクリーン53の内側外周を覆うシュラウド74の下部に固定されている。こうして、第一冷却ファン51による吸引風は内方(左方)へ流れるが、塵埃吸引ダクト56への吸引風は外方(右方)となるため、邪魔板73により周囲の冷却風の流れの影響が小さくなるようにして、網体67の内側から外側へ確実に吸引風が流れるようにして、網体67の外側に付着した塵埃を塵埃吸引ダクト56に吸引できるようにしている。
【0028】
前記接続ダクト52は、図4に示すように、外側(右側)が下がるように斜設して配設され、一端(外側の下端)が前記連通孔56aと接続するように配置し、他端はファンダクト58の外周に連通されて、第一冷却ファン51の回転により発生する大きい冷却風の流れの部分に開口部を設けることで塵埃吸引ダクト56に負圧が発生するようにしている。
【0029】
また、前記回転軸80を支持する支持フレーム68の内側(左側)には、回転羽根120が設けられている。該回転羽根120の中央は回転軸121に回転自在に支持され、該回転軸121は支持フレーム68に支持固定されている。該回転軸121は前記網体67の回転軸80と位置をずらせて配置され、回転中心が異なるように配置し、回転羽根120が前記枠体67内で偏心した位置で回転するようにしている。そして、エンジンルームカバー40を閉じた時に該回転羽根120がインタークーラー50と所定間隔をあけて対向するように配置している。
【0030】
このような構成において、エンジン12を作動させることにより第一冷却ファン51を回動させると、外気導入口40aに配置した第一ロータリスクリーン53の網体67を介して冷却風が吸引される。この冷却風が吸引される時に塵埃は網体67の外側に付着するが、網体67はモータ69の駆動により回転駆動ローラ70と従動ローラ71が回転されることにより回転され、更に、網体67の外側には塵埃吸引ダクト56が配置されているので、網体67の外側に付着した塵埃は、回転とともに塵埃吸引ダクト56と面する部分から取り除かれて、網体67は順次回転されながら全周が除去され、詰まりを防止することができるのである。
【0031】
また、第一冷却ファン51の駆動による冷却風が機体内方へ流れることによりインタークーラー50を冷却するが、該インタークーラーの外側面には桟部材または網部材が配置されて、塵埃がインタークーラー50に付着しないようにしている。つまり、冷却風に乗って塵埃が吸引されて桟部材または網部材に付着して堆積するようになるが、冷却風の流れにより回転羽根120が自転され、この回転羽根120の回転により、回転羽根120に対向して配置されるインタークーラー50の外面(右面)と回転羽根120との間に負圧が発生して、回転羽根120側に流れが生じ、インタークーラー50の外面側に堆積した塵埃等を浮き上がらせて、振動を与えて剥がすようになり、塵埃をファンダクト58内から排出するようにしている。
【0032】
また、エンジン12の上方には、ラジエータ60が設けられている。該ラジエータ60の外方(右側)にはオイルクーラ61が設けられており、更に外方(右側)には上側の第二ロータリスクリーン64が設けられ、該第二ロータリスクリーン64の内側(左側)外周と前記ラジエータ60の外方(右側)外周はシュラウド75により覆われ、エンジンルームカバー40の上部に開口した円形状の外気導入孔40bから外気を導入してオイルクーラ61及びラジエータ60に冷却風を送り冷却するようにしている。一方、ラジエータ60の内方(左側)には第二冷却ファン62が配置され、該第二冷却ファン62の駆動軸62a上にはプーリ63が固設され、エンジン12よりベルト伝動機構を介して動力が伝達される構成としている。
【0033】
前記エンジン12からのベルト伝動機構について図10より説明する。
前記エンジン12の内方(左側)の出力軸30上には出力プーリ31が、外方(右側)の出力軸30上には出力プーリ32がそれぞれ固設され、該出力プーリ32から後方へ延設したベルト伝動機構を介して排出コンベア59や排出オーガ15を駆動可能に構成している。更にエンジン前上部にダイナモ88が配設され、該ダイナモ88の出力軸上にプーリ89が固設され、前記プーリ32とプーリ89とファン軸54上に固設したプーリ57との間にベルト33が巻回されて、ダイナモ88に動力を伝達して発電し、第一冷却ファン51を駆動する。
また、前記エンジン12の前方の機体フレーム13上にはカウンターケース85が立設され、該カウンターケース85上部にカウンター軸86が左右方向に回転自在に枢支され、該カウンター軸86上にカウンタープーリ87が固設され、該カウンタープーリ87と前記出力プーリ31との間にベルト96を巻回して動力を伝達する。そして、カウンター軸86上に固設したプーリよりベルト伝動機構を上方へ延設して前述の第二冷却ファン62の駆動軸62a上に固設した入力プーリ63に動力を伝達するとともに、カウンター軸86上のプーリからベルト伝動機構を介して走行装置や脱穀装置や刈取装着等に動力を伝達するようにしている。
【0034】
また、図11に示すように、前記オイルクーラ61の右方に配置した第二ロータリスクリーン64は、有底筒状の網体81と、該網体81を回動するモータ82と、該網体81の外側面と外周面に摺接する如く配置する塵埃吸引ダクト65等から構成される。
【0035】
網体81は外側の側面及び外周面を網状に構成して吸引時に塵埃を除去できるようにしており、内側(左面)を開放しており、適宜フレームで補強している。該網体81の中心には回転軸83が左右方向に横設され、該回転軸83の一端が塵埃吸引ダクト65の上部に回転自在に支持され、その内側に網体81の中心部が固設されている。該回転軸83の他側は支持フレーム90に回転自在に支持され、その端部には駆動歯車84が固設されている。該駆動歯車84にはモータ82の出力軸に固設した歯車91と噛合され、該モータ82を駆動することにより歯車91、駆動歯車84、回転軸83を介して網体81を回動するようにしている。該モータ82はブラケットを介して支持フレーム90に固定され、網体81内部に収納されている。
【0036】
前記塵埃吸引ダクト65は角パイプを後面視略L字状に構成して、上下方向に配置し、網体81に面する左側面と上面が開口されて、塵埃を吸引できるように構成している。該塵埃吸引ダクト65の上部が前記回転軸83を回転自在に支持し、下内側(左側)端部が第二ロータリスクリーン64を支持する支持枠92に固設されて支持されるとともに、接続ダクト93(図4)の上側の一端と連通されている。該接続ダクト93の下側の他端は前記ファンダクト58の上部に連通され、第一冷却ファン51の作動により冷却風が流れて塵埃吸引ダクト65に負圧が発生するようにしている。
【0037】
また、前記塵埃吸引ダクト65と対向するように、網体81の内側に邪魔板94が配置されている。該邪魔板94はプレートを後面視略L字状に折り曲げ形成し、該邪魔板94の幅を塵埃吸引ダクト65の開口部の幅及び長さより広く構成して、上部一端を回転軸83を軸支し、下側の他端を支持枠92に固定している。即ち、邪魔板94は塵埃吸引ダクト95の開口面と略平行に配置され、該邪魔板94と塵埃吸引ダクト65の間に網体81が位置するように配設される。
【0038】
こうして、第一冷却ファン51・第二冷却ファン62を回転駆動し、モータ82を回転駆動することにより、第二冷却ファン62の回動により外気導入孔40bより冷却風が吸引されて、塵埃吸引ダクト65を通過する時に塵埃が除去され、清浄化された冷却風がラジエータ60及びオイルクーラ61に至り冷却する。そして、冷却風が網体81を通過するときにその表面に塵埃が付着する。一方、第一冷却ファン51の回転により冷却風の流れが大きい部分にその一端を開口した接続ダクト93を介して塵埃吸引ダクト65には負圧が発生し、網体81の外面に付着した塵埃を吸引することができる。このとき、網体81の内側には邪魔板94が配置されているため、その周囲の冷却風の影響が小さく、かつ、塵埃吸引ダクト65に入る量が制限されて、吸引風力が大きくなり、塵埃の除去も効率良く行うことができるのである。
【0039】
前記ファンダクト58の第一冷却ファン51の吸込み側である外側(右側)上部には前記接続ダクト93の先端が連通されて、前記塵埃吸引ダクト65から第二ロータリスクリーン64に付着する塵埃を吸引できるようにし、前記ファンダクト58の外側(右側)下部には接続ダクト52の先端が連通され、前記塵埃吸引ダクト56から第一ロータリスクリーン53に付着する塵埃を吸引するようにしている。
【0040】
そして、ファンダクト58は、図13に示すように、第一冷却ファン51の排出側となる機体内側(左側)を、前後両側から下方に延設して排出ダクト58a・58bを構成している。即ち、略円形としたファンダクト58の排風側の前後両側に排出ダクト58a・58bの一端を連通し、該排出ダクト58a・58bの他端は下方に延設して、図4に示すように、排出コンベア59の上方に位置するように配設する。
【0041】
こうして、第一冷却ファン51の回転により、外気を第一ロータリスクリーン53により清浄化して吸い込んで、インタークーラー50に当てて冷却するとともに、第一冷却ファン51の回転による吸引風で発生する負圧により塵埃吸引ダクト65・56から上下の第二ロータリスクリーン64・第一ロータリスクリーン53に付着した塵埃を吸引してファンダクト58に搬送し、前後両側の排出ダクト58a・58bから下方へ排出することにより、エンジン12に塵埃がかかることを防止でき、塵埃がエンジン12に付着したり堆積したりすることを防止できる。そして、排出ダクト58a・58bより下方へ排出された塵埃はパイプ状の排出コンベア59上部に当たり下方へ落下するので、機体内部で舞うことなく塵埃は外方へ排出され、排出コンベア59上に堆積することもないのである。
【0042】
また、前記第一冷却ファン51の排出側に放出用の羽根を設けることも可能である。即ち、図12に示すように、ファンダクト58内のファン軸54上において、第一冷却ファン51よりも排出側で、エンジン12と第一冷却ファン51との間に塵埃放出用羽根76を設ける。つまり、第一冷却ファン51の下流側に塵埃放出用羽根76を配置し、該塵埃放出用羽根76は外周方向に塵埃を放擲するような羽根としている。具体的には、図14に示すように、放出用羽根76を構成する羽根体76aは帯状のプレートを断面視L字状に折り曲げてボス体76bに半径方向に固設して、軸心方向と平行な面と軸心に対して直角な面とを形成して、複数の羽根体76a・76a・・・をボス体76b外周に放射方向に取り付けて放出用羽根76を形成しているのである。但し、この塵埃放出用羽根76は送風できるようにすることで冷却ファンとして作用させることもできる。
【0043】
こうして、第一冷却ファン51の回転により塵埃が混じった冷却風をエンジン方向(左方)へ送風し、その下流側に位置する放出用羽根76の回転により、外周方向に送風し、排出ダクト58a・58bより機外に排出するのである。
【0044】
また、放出用羽根76は第一冷却ファン51と一体的に構成することも可能である。即ち、図15に示すように、冷却風送風用の羽根51aと前述のように構成した放出用の羽根体76aをファン軸54上に交互に配置するのである。このように構成することにより、軸方向の長さを短くできてコンパクトに構成できるとともに、吸い込んだ冷却風をそのまま外周方向に送ることができるのである。そして、塵埃放出用羽根76に送風作用を有する羽根とすることで、冷却ファンを兼ねさせることが可能となり、風力を増加させて排出効果と冷却効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の冷却装置を搭載したコンバインの左側面図。
【図2】コンバインの平面図。
【図3】コンバインの右側面図。
【図4】エンジンと冷却装置の後面図。
【図5】エンジンルームカバーを開けた状態のインタークーラーと第二ロータリスクリーンの右側面図。
【図6】第一ロータリスクリーンの左側面図。
【図7】第一ロータリスクリーンの平面図一部断面図。
【図8】第一ロータリスクリーンの正面図一部断面図。
【図9】エンジンルームカバーと第一ロータリスクリーンの左側面図。
【図10】エンジンからの動力伝達を示す模式図。
【図11】第二ロータリスクリーンの左側斜視図。
【図12】エンジンと第二冷却ファンの間に塵埃放出用羽根を配置した後面図。
【図13】ファンダクトの模式図。
【図14】塵埃放出用羽根の斜視図。
【図15】冷却ファンと塵埃放出用羽根を一体化した実施例の斜視図。
【符号の説明】
【0046】
12 エンジン
50 インタークーラー
51 第一冷却ファン
52 接続ダクト
53 第一ロータリスクリーン
56 塵埃吸引ダクト
58 ファンダクト
60 ラジエータ
61 オイルクーラ
62 第二冷却ファン
64 第二ロータリスクリーン
65 塵埃吸引ダクト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンルーム内に、過給器付きエンジンと、インタークーラーに冷却風を送風する第一冷却ファンと、ラジエータ及びオイルクーラに冷却風を送風する第二冷却ファンとを備え、前記インタークーラーの外側方の外気導入部に第一ロータリスクリーンを配置し、ラジエータ外側方の外気導入部に第二ロータリスクリーンを配置したことを特徴とするエンジンの冷却装置。
【請求項2】
前記第一冷却ファンをファンダクトにより覆い、該ファンダクトに前記第一ロータリスクリーン及び第二ロータリスクリーンに設けた塵埃吸引ダクトを連通したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの冷却装置。
【請求項3】
前記インタークーラーをエンジンの側方に配置し、前記ラジエータを前記インタークーラーの上方に配置したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの冷却装置。
【請求項1】
エンジンルーム内に、過給器付きエンジンと、インタークーラーに冷却風を送風する第一冷却ファンと、ラジエータ及びオイルクーラに冷却風を送風する第二冷却ファンとを備え、前記インタークーラーの外側方の外気導入部に第一ロータリスクリーンを配置し、ラジエータ外側方の外気導入部に第二ロータリスクリーンを配置したことを特徴とするエンジンの冷却装置。
【請求項2】
前記第一冷却ファンをファンダクトにより覆い、該ファンダクトに前記第一ロータリスクリーン及び第二ロータリスクリーンに設けた塵埃吸引ダクトを連通したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの冷却装置。
【請求項3】
前記インタークーラーをエンジンの側方に配置し、前記ラジエータを前記インタークーラーの上方に配置したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの冷却装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2007−46569(P2007−46569A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−233684(P2005−233684)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】
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