説明

エンジン搭載装置

【課題】作業者による作業スペースを十分に確保することができ、かつ、搬送ラインの床面にピットを形成する必要がなく、搬送台車の強度を抑え、搬送台車を駆動する力を低減させることができるエンジン搭載装置を提供すること。
【解決手段】エンジン搭載装置1は、搬送台車4と並行して走行する移動台車11と、移動台車11に配設されたベース21と、エンジン8を載置するフォーク22と、互いに平行に並ぶ状態でベース21とフォーク22とに回動可能に連結された複数のリンク23と、リンク23及びフォーク22を上昇方向へ付勢するアシストシリンダー31と、リンク23を正逆両回転方向へ駆動する駆動モータ32と、を備えている。エンジン搭載装置1は、搬送ラインAを走行する搬送台車4上の車両ボディ7における組付位置71に対して、フォーク22上に載置されたエンジン8を下方から対向させて、搬送台車4と並行して走行するよう構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両ボディの搬送ラインに対する側方に設置され、搬送ラインの外からエンジンを投入し、車両ボディに対して下方からエンジンを供給するエンジン搭載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の組付ラインにおいては、搬送台車上に車両ボディを載置し、この車両ボディに対して各種の車両部品を組み付けている。大型の車両部品であるエンジンは、組付ラインの外から搬送機によって搬送台車上に載置し、搬送台車がエンジンの組付工程に移動したときに、組付ラインの床部におけるリフターによって、車両ボディに対向する位置まで持ち上げている。そして、作業者によるねじ締め作業等によって、エンジンを車両ボディに組み付けている。
例えば、特許文献1の自動車などの組立て用搬送装置においては、搬送台車の走行経路内の部品組付け作業を行う特定区間の下側に、特定区間の始端位置から終端位置まで搬送台車と同期して走行可能な同期走行台車を設けている。同期走行台車上には、リフターが搭載されており、リフターによって、昇降台に載置したエンジン等を、搬送台車の床面に設けられた開口部を経由して、車体に対向する位置まで持ち上げている。これにより、エンジンなどの組付部品を車体下側から組み付ける装置の大幅なコストダウンを図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−248657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1等の従来の搬送装置においては、エンジンなどの組付部品を車体下側から組み付ける際に、搬送台車上にリフター等が存在し、このリフター等が作業者による作業スペースを制限することになる。また、同期走行台車及びリフター等を配設するために、工場の床面にピット(床面から掘り下げたスペース)を形成する必要がある。さらに、搬送台車がエンジンなどの組付部品を積載した状態で走行するために、搬送台車自身の強度が必要となり、搬送台車を走行させるための駆動力が増大してしまう。
【0005】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、作業者による作業スペースを十分に確保することができ、かつ、搬送ラインの床面にピットを形成する必要がなく、搬送台車の強度を抑え、搬送台車を駆動する力を低減させることができるエンジン搭載装置を提供しようとして得られたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、搬送台車が走行する搬送ラインと平行に形成された移動ラインを走行する移動台車と、
該移動台車に配設されたベースと、
エンジンを載置するフォークと、
互いに平行に並ぶ状態で、上記ベースと上記フォークとに回動可能に連結され、上記フォークを、その水平状態を保って上下に昇降させるための複数のリンクと、
上記ベースに配設され、上記リンク及び上記フォークを上昇方向へ付勢するアシストシリンダーと、
上記ベースに配設され、上記リンクを正逆両回転方向へ駆動する駆動モータと、を備えており、
上記搬送ラインを走行する上記搬送台車上の車両ボディにおける組付位置に対して、上記フォークに載置された上記エンジンを下方から対向させて、上記搬送台車と並行して走行するよう構成されていることを特徴とするエンジン搭載装置にある(請求項1)。
【発明の効果】
【0007】
上記エンジン搭載装置は、搬送台車上にエンジンを載置せず、搬送台車と並行して走行する移動台車上から、搬送台車に載置した車両ボディに対して下方からエンジンを供給することができるものである。
車両ボディにエンジンを搭載するに当たっては、搬送ラインにおいて、車両ボディを載置した搬送台車を走行させる。また、エンジン搭載装置においては、フォークにエンジンを載置しておく。
【0008】
車両ボディが載置された搬送台車が、エンジン搭載装置が設置された所定の場所まで走行したときには、駆動モータを動作させて、リンクを介してフォークに載置されたエンジンを上昇させる。このとき、駆動モータを動作させる前に、アシストシリンダーによる付勢力を作用させておくことにより、アシストシリンダーによる動力を利用して、フォークに載置されたエンジンを持ち上げることができ、駆動モータによる動力を小さくすることができる。
【0009】
そして、駆動モータの動力を受けて、複数のリンクが互いの平行状態を保って回転し、フォークに載置されたエンジンが水平状態を保って上昇する。こうして、搬送ラインを走行する搬送台車上の車両ボディにおける組付位置に対して、フォークに載置されたエンジンを下方から対向させることができる。
また、車両ボディにおける組付位置に対してエンジンを対向させるときには、搬送台車の走行と並行して、移動台車を走行させることができる。この移動台車は、搬送台車を走行させる動力を利用して走行させることができる。
【0010】
これにより、搬送台車が走行を継続する間も、車両ボディにおける組付位置にエンジンが対向する状態を維持することができる。そして、作業者は、搬送台車の上に乗って、ねじ締め作業等を行って、エンジンを車両ボディにおける組付位置に組み付けることができる。このとき、搬送台車上にエンジン搭載装置が存在せず、エンジンの下方には、複数のリンクによって支えられたフォーク(及びその周辺部品としてエンジンの姿勢を保持するトレー等)が存在するのみとなる。そのため、エンジンの下方に、作業者による作業スペースを十分に確保することができる。
【0011】
また、エンジン搭載装置は、搬送ラインに対する側方に設置することができ、搬送ラインの床面にピットを形成する必要がなくなる。また、搬送台車上にエンジンが直接載置されることがなくなり、搬送台車の強度を抑えることができるとともに、搬送台車を駆動する力を低減させることができる。
さらに、互いに平行な複数のリンク(いわゆる平行リンク機構)を用いたことにより、フォークを安定して昇降させることができる。
【0012】
それ故、上記エンジン搭載装置によれば、作業者による作業スペースを十分に確保することができ、かつ、搬送ラインの床面にピットを形成する必要がなく、搬送台車の強度を抑え、搬送台車を駆動する力を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例にかかる、搬送台車が走行する搬送ラインの側方に設置したエンジン搭載装置を示す平面図。
【図2】実施例にかかる、搬送台車の車両ボディにエンジンを供給するエンジン搭載装置を、搬送方向から見た状態で示す説明図。
【図3】実施例にかかる、搬送台車の車両ボディにエンジンを供給するエンジン搭載装置を、横方向から見た状態で示す説明図。
【図4】実施例にかかる、エンジン搭載装置を正面から見た状態で示す説明図。
【図5】実施例にかかる、エンジン搭載装置を上面から見た状態で示す説明図。
【図6】実施例にかかる、エンジン搭載装置を、図4におけるA−A矢視線から見た状態で示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
上述したエンジン搭載装置における好ましい実施の形態につき説明する。
上記エンジン搭載装置においては、上記ベースは、上記移動台車に配設されたスライド機構によって、上記搬送ラインと上記移動ラインとが並ぶ横方向へスライドするよう構成されており、上記駆動モータによって上記フォークに載置された上記エンジンを持ち上げる際に、上記スライド機構によって上記ベースをスライドさせることにより、上記複数のリンクの回転に伴う上記エンジンの上記横方向への移動をなくして、上記エンジンが鉛直方向に平行に上昇するよう構成してもよい(請求項2)。
この場合には、互いに平行な複数のリンク(いわゆる平行リンク機構)が回転する際にフォークに生じる横方向の移動を解消することができ、エンジンを車両ボディにおける組付位置に下方から安定して対向させることができる。
【実施例】
【0015】
以下に、エンジン搭載装置の実施例につき、図面を参照して説明する。
図1は、搬送台車4が走行する搬送ラインAの側方に設置したエンジン搭載装置1のレイアウトを示す。図2は、搬送台車4の車両ボディ7にエンジン8を供給するエンジン搭載装置1を、搬送方向Lから見た状態で示し、図3は、搬送台車4の車両ボディ7にエンジン8を供給するエンジン搭載装置1を、横方向Wから見た状態で示す。搬送台車4の搬送方向Lは、搬送台車4が走行する方向として示す。
【0016】
各図に示すごとく、本例のエンジン搭載装置1は、搬送台車4が走行する搬送ラインAと平行に形成された移動ラインBを走行する移動台車11と、移動台車11に配設されたベース21と、エンジン8を載置するフォーク22と、フォーク22に取り付けられてエンジン8の姿勢を保持するトレー220と、互いに平行に並ぶ状態でベース21とフォーク22とに回動可能に連結され、フォーク22をその水平状態を保って上下に昇降させるための複数のリンク23と、ベース21に配設され、リンク23及びフォーク22を上昇方向へ付勢するアシストシリンダー31と、ベース21に配設され、リンク23を正逆両回転方向へ駆動する駆動モータ32と、を備えている。
エンジン搭載装置1は、搬送ラインAを走行する搬送台車4上の車両ボディ7における組付位置71に対して、フォーク22上に載置されたエンジン8を下方から対向させて、搬送台車4と並行して走行するよう構成されている。
【0017】
以下に、本例のエンジン搭載装置1につき、図1〜図6を参照して詳説する。
図1に示すごとく、本例のエンジン搭載装置1は、自動車の車両ボディ7に対して種々の部品を組み付ける組付工程において、車両ボディ7における組付位置71にエンジン8を組み付ける際に用いる。
搬送ラインAは、車両ボディ7を搬送台車4に積載して、各組付工程へ搬送するものであり、車両ボディ7が積載された複数の搬送台車4が連なって移動するよう構成されている。搬送ラインAにおいては、いずれかの搬送台車4に駆動力が与えられ、このいずれかの搬送台車4によって他の複数の搬送台車4が押し出されて、搬送台車4の全体が連なって移動する。
【0018】
図2、図3に示すごとく、搬送ラインAにおいて、エンジン搭載装置1によってエンジン8を組み付ける場所においては、エンジン8を床下から持ち上げる必要がないため、搬送ラインAの床面にピット(掘り下げスペース)は形成されていない。搬送ラインAにおいて車両ボディ7にエンジン8を組み付ける場所は直線状に形成されており、エンジン搭載装置1の移動ラインBは、直線状の搬送ラインAの部分と横に並んで平行に形成されている。
搬送台車4は、作業者が車両ボディ7の底面から作業ができるように、ポスト(支柱)41によって車両ボディ7を浮かせた状態で搬送するよう構成されている。
【0019】
移動台車11は、搬送ラインAを走行する搬送台車4と同期して走行するよう構成されている。移動台車11と搬送台車4とは、移動台車11の駆動源と搬送台車4の駆動源とを電気制御によって同期させて走行させることができる。また、移動台車11と搬送台車4とは、物理的に連結することによって同期させて走行させることもできる。図示は省略するが、移動台車11は、モータを用いて直線的に往復するよう走行させることができる。
【0020】
図4は、エンジン搭載装置1を正面から見た状態で示し、図5は、エンジン搭載装置1を上面から見た状態で示し、図6は、エンジン搭載装置1を、図4におけるA−A矢視線から見た状態で示す。
図4に示すごとく、フォーク22の上には、エンジン8の姿勢を保持するためのトレー220が設けられており、トレー220の上面には、エンジン8を載置するための平坦状の載置面221が形成されている。フォーク22は、上下方向に補強用リブを設けて形成されている。
【0021】
本例の複数のリンク23は、いわゆる平行リンク機構を構成するものであり、フォーク22の左右両側において、2つのリンク23を互いに平行な状態で上下方向に並べて配置して構成されている。2つのリンク23は、その一端側の端部が回動支点部231によってフォーク22の端部に連結されており、その他端側の端部が回動支点部231によってベース21の端部に連結されている。リンク23とフォーク22との連結部及びリンク23とベース21との連結部において、2つのリンク23の回動支点部231は、上下に並んで形成されている。
【0022】
本例のアシストシリンダー31は、ベース21において、横方向Wに向けて配設されている。アシストシリンダー31は、ヘッド側の端部がベース21に対して回動可能に連結され、ロッド311が下側のリンク23に固定された補助部232に連結されている。アシストシリンダー31は、空気圧によって作動するものとすることができ、油圧によって作動するものとすることもできる。
図5に示すごとく、本例のアシストシリンダー31は、ベース21において、複数本(3本)が横に並んで配設されている。アシストシリンダー31による付勢力は、フォーク22にエンジン8を載置する際には、リンク23及びフォーク22を持ち上げる方向に作用させておくことができる。一方、アシストシリンダー31による付勢力は、フォーク22上のエンジン8を車両ボディ7に組み付けて、フォーク22上が開放されたときには、ゼロ又は小さな付勢力にすることができる。
【0023】
図4に示すごとく、本例の駆動モータ32は、ベース21において、下側のリンク23におけるベース21側の回動支点部231の位置に配設されており、下側のリンク23を直接駆動する。駆動モータ32は、正方向に回転して、リンク23を上昇方向に回転させてフォーク22を上昇させ、逆方向に回転して、リンク23を下降方向に回転させてフォーク22を下降させる。
図5、図6に示すごとく、エンジン搭載装置1は、移動台車11に配設され、フォーク22、リンク23、アシストシリンダー31及び駆動モータ32が配設されたベース21を、搬送ラインAと移動ラインBとが並ぶ横方向Wへスライドさせるスライド機構12を有している。スライド機構12は、左右に設けたリニヤガイド121によって横方向Wへガイドされており、図示しないモータによってベース21をスライドさせるよう構成されている。
【0024】
図4に示すごとく、駆動モータ32による駆動力を受けて複数のリンク23が回転する際には、リンク23が円弧状に回転することにより、フォーク22が、水平状態を維持しつつ、ベース21との距離を可変させる横方向Wに移動する。そこで、図2に示すごとく、エンジン搭載装置1においては、駆動モータ32によってフォーク22上に載置されたエンジン8を持ち上げる際には、スライド機構12によってベース21をスライドさせることにより、複数のリンク23の回転に伴うエンジン8の横方向Wへの移動をなくして、エンジン8が鉛直方向に平行に上昇するようにしている。
スライド機構12は、リンク23の回転に伴ってフォーク22が横方向Wの一方側へ位置ずれする量と同じ量だけ、ベース21を横方向Wの他方側へ移動させることにより、エンジン8を鉛直方向に平行に上昇させることができる。
【0025】
エンジン搭載装置1は、搬送台車4上にエンジン8を載置せず、搬送台車4と並行して走行する移動台車11上から、搬送台車4に載置した車両ボディ7に対して下方からエンジン8を供給することができるものである。
車両ボディ7にエンジン8を搭載するに当たっては、搬送ラインAにおいて、車両ボディ7を載置した搬送台車4を走行させる。また、エンジン搭載装置1においては、フォーク22にエンジン8を載置しておく。
【0026】
車両ボディ7が載置された搬送台車4が、エンジン搭載装置1が設置された所定の場所まで走行したときには、駆動モータ32を動作させて、リンク23を介してフォーク22上に載置されたエンジン8を上昇させる。このとき、駆動モータ32を動作させる前に、アシストシリンダー31による付勢力を作用させておくことにより、アシストシリンダー31による動力を利用して、フォーク22上に載置されたエンジン8を持ち上げることができ、駆動モータ32による動力を小さくすることができる。
【0027】
そして、駆動モータ32の動力を受けて、複数のリンク23が互いの平行状態を保って回転し、フォーク22上に載置されたエンジン8が水平状態を保って上昇する。このとき、スライド機構12を動作させることによって、リンク23の回転に伴うフォーク22の横方向Wへの位置ずれを補償し、エンジン8を鉛直方向に平行に上昇させることができる。こうして、搬送ラインAを走行する搬送台車4上の車両ボディ7における組付位置71に対して、フォーク22上に載置されたエンジン8を下方から対向させることができる。
また、車両ボディ7における組付位置71に対してエンジン8を対向させるときには、搬送台車4の走行と同期させて、移動台車11を走行させる。そして、移動台車11によってフォーク22上のエンジン8が、車両ボディ7における組付位置71に対向した状態で、車両ボディ7とともに移動する。
【0028】
これにより、搬送台車4が走行を継続する間も、車両ボディ7における組付位置71にエンジン8が対向する状態を維持することができる。そして、作業者は、搬送台車4の上に乗って、ねじ締め作業等を行って、エンジン8を車両ボディ7における組付位置71に組み付けることができる。このとき、搬送台車4上にエンジン搭載装置1が存在せず、エンジン8の下方には、複数のリンク23によって支えられたフォーク22及びトレー220が存在するのみとなる。そのため、エンジン8の下方に、作業者による作業スペースを十分に確保することができる。
【0029】
また、エンジン搭載装置1は、搬送ラインAに対する側方に設置することができ、搬送ラインAの床面にピットを形成する必要がなくなる。また、搬送台車4上にエンジン8が直接載置されることがなくなり、搬送台車4を駆動する力を低減させることができる。
さらに、互いに平行な複数のリンク23(いわゆる平行リンク機構)を用いたことにより、フォーク22を安定して昇降させることができる。
【0030】
それ故、エンジン搭載装置1によれば、作業者による作業スペースを十分に確保することができ、かつ、搬送ラインAの床面にピットを形成する必要がなく、搬送台車4を駆動する力を低減させることができる。
【符号の説明】
【0031】
1 エンジン搭載装置
11 移動台車
12 スライド機構
21 ベース
22 フォーク
23 リンク
31 アシストシリンダー
32 駆動モータ
4 搬送台車
7 車両ボディ
71 組付位置
8 エンジン
A 搬送ライン
B 移動ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送台車が走行する搬送ラインと平行に形成された移動ラインを走行する移動台車と、
該移動台車に配設されたベースと、
エンジンを載置するフォークと、
互いに平行に並ぶ状態で、上記ベースと上記フォークとに回動可能に連結され、上記フォークを、その水平状態を保って上下に昇降させるための複数のリンクと、
上記ベースに配設され、上記リンク及び上記フォークを上昇方向へ付勢するアシストシリンダーと、
上記ベースに配設され、上記リンクを正逆両回転方向へ駆動する駆動モータと、を備えており、
上記搬送ラインを走行する上記搬送台車上の車両ボディにおける組付位置に対して、上記フォークに載置された上記エンジンを下方から対向させて、上記搬送台車と並行して走行するよう構成されていることを特徴とするエンジン搭載装置。
【請求項2】
請求項1に記載のエンジン搭載装置において、上記ベースは、上記移動台車に配設されたスライド機構によって、上記搬送ラインと上記移動ラインとが並ぶ横方向へスライドするよう構成されており、
上記駆動モータによって上記フォークに載置された上記エンジンを持ち上げる際に、上記スライド機構によって上記ベースをスライドさせることにより、上記複数のリンクの回転に伴う上記エンジンの上記横方向への移動をなくして、上記エンジンが鉛直方向に平行に上昇するよう構成されていることを特徴とするエンジン搭載装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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