説明

オイルシール

【課題】シールリップの摺動摩耗が進行してもネジ山による流体吸込み能力が低下するのを極力抑制することができるオイルシールを提供する。
【解決手段】軸の周面に摺動可能に密接するシールリップの大気側傾斜面にポンピング作用をなすためのネジ山を備えるオイルシールにおいて、ネジ山は、大気側傾斜面上に設けられた突起状の基部と、基部上に設けられたネジとの組み合わせよりなる2段構造とされ、基部は、大気側に向かうにしたがってその高さ寸法および幅寸法が大きくなる形状とされていることを特徴とする。また、基部における軸回転方向に対する前面側に緩斜面、後面側に急斜面が設けられ、ネジの頂角をA、緩斜面のネジ中心線に対する角度をB、急斜面のネジ中心線に対する角度をCとして、A/2<B,A/2>Cの関係を充足するように形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密封装置の一種であるオイルシールに係り、更に詳しくは、軸の周面に摺動可能に密接するシールリップの大気側傾斜面にポンピング作用をなすためのネジ山を備えるオイルシールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から図5に示すように、軸の周面に摺動可能に密接するシールリップ52を備え、このシールリップ52の大気側傾斜面53に、軸回転時にポンピング作用をなして密封流体を吸い込むためのネジ山54を設けてなるオイルシール51が知られている(特許文献1の図7〜図9参照)。
【0003】
しかしながら、この従来のオイルシール51においては、ネジ山54がそのリップ端側端部54aから大気側端部54bへかけて長手方向の全長に亙って一定の高さ寸法および幅寸法を備えるように形成されているために、以下の不都合がある。
【0004】
すなわち図6(A)は、新品のオイルシール51を軸61の外周に装着した状態を示しており、このオイルシール51がシールリップ52の摺動摩耗により経時的に変化すると図6(B)のようになる。図6(A)に示すようにシールリップ52は当初、軸61により押し拡げられるので、大気側傾斜面53の軸61に対する傾斜角度αが小さく設定されるが、図6(B)に示すようにシールリップ52の摺動摩耗が進行すると、この傾斜角度が大きくなる(α→α)。
【0005】
したがって、この図6(A)(B)に示すオイルシール51に上記図5のネジ山54が設けられていると、大気側傾斜面53の軸61に対する傾斜角度が大きくなるのに伴ってネジ山54の軸61に対する傾斜角度も同様に大きくなるため、ネジ山54が謂わば立ち過ぎの状態となって、ネジ山54による流体吸込み能力が低下してしまうことになる。
【0006】
尚、本願出願人は先に、図7に示すネジ山54を備えるオイルシール51(特許文献1の図5〜図6参照)や、図8に示すネジ山54を備えるオイルシール51(特許文献2参照)を提案しているが、これらはいずれもネジ山54の断面形状に工夫を凝らしたものであって、ネジ山54がそのリップ端側端部54aから大気側端部54bへかけて長手方向の全長に亙って一定の高さ寸法および幅寸法を備える点については上記図5のオイルシール51と異なるところがない構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4097825号公報
【特許文献2】特許第4666132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は以上の点に鑑みて、シールリップの摺動摩耗が進行してもネジ山による流体吸込み能力が低下するのを極力抑制することができるオイルシールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるオイルシールは、軸の周面に摺動可能に密接するシールリップの大気側傾斜面にポンピング作用をなすためのネジ山を備えるオイルシールにおいて、前記ネジ山は、前記大気側傾斜面上に設けられた突起状の基部と、前記基部上に設けられたネジとの組み合わせよりなる2段構造とされ、前記基部は、大気側に向かうにしたがってその高さ寸法および幅寸法が大きくなる形状とされていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2によるオイルシールは、上記した請求項1記載のオイルシールにおいて、前記基部における軸回転方向に対する前面側に緩斜面、後面側に急斜面がそれぞれ設けられ、前記ネジの頂角をA、前記緩斜面のネジ中心線に対する角度をB、前記急斜面のネジ中心線に対する角度をCとして、
A/2<B,A/2>C
の関係を充足するように形成されていることを特徴とする。
【0011】
上記構成を備える本発明のオイルシールにおいては、ネジ山が、シールリップの大気側傾斜面上に設けられた突起状の基部と、この基部上に設けられたネジとの組み合わせよりなる2段構造とされ、このうち1段目の基部が、大気側に向かうにしたがってその高さ寸法および幅寸法が大きくなる形状とされているために、この上に設けられる2段目のネジには大気側傾斜面とは異なる傾斜角度が設定され、すなわち2段目のネジの軸に対する傾斜角度が大気側傾斜面の軸に対する傾斜角度よりも小さく設定される。したがってシールリップの摺動摩耗に伴って大気側傾斜面の軸に対する傾斜角度が大きくなってもネジ山の軸に対する傾斜角度がそれほど大きくならないと云う状況が出来し、よってネジ山による流体吸込み能力が極端に低下するのを抑制することが可能となる。
【0012】
尚、ネジ山の軸に対する傾斜角度が小さいと云うことは、この傾斜角度を規定する基部の上面と軸の周面とのなす角度が小さいと云うことであるので、上記状況はこれを両面間の狭まり隙間によるくさび効果として説明することもでき、すなわち本発明では上記構成により両面間に小さな角度の狭まり隙間が設定されるので、大きなくさび効果が発揮され、よってネジ山によるポンプ量を増大させることが可能となる。
【0013】
また、上記状況は、オイルシールの軸方向に関するものであるが、円周方向についても同様に小さな角度の狭まり隙間を設定して大きなくさび効果を発揮することによりポンプ量を増大させることが考えられる。したがってこれに対応する場合には、突起状の基部における軸回転方向に対する前面側に緩斜面を設けることとし、この緩斜面と軸の周面の間に小さな角度の狭まり隙間を設定する。
【0014】
また、このように基部における軸回転方向に対する前面側に緩斜面を設ける場合、反対側の後面側に同様に緩斜面を設けると、2段目のネジが摺動摩耗により消失して1段目の基部が軸と摺動する状況となったときに、摺動面積が極端に増大して摺動トルクが増大することが懸念される。そこでこれに対策するため、反対側の後面側には緩斜面ではなく急斜面を設けることとし、これにより摺動面積が極端に増大するのを可及的に防止する。
【0015】
緩斜面は、軸に対する傾斜角度が2段目のネジの側面の傾斜角度より小さなものであり、一方、急斜面は反対に、軸に対する傾斜角度が2段目のネジの側面の傾斜角度より大きなものである。すなわち換言するとネジの頂角をA、緩斜面のネジ中心線に対する角度をB、急斜面のネジ中心線に対する角度をCとして、
A/2<B,A/2>C
の関係を充足するように形成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0017】
すなわち、本発明のオイルシールにおいては上記したように、ネジ山が、大気側傾斜面上に設けられた突起状の基部と、この基部上に設けられたネジとの組み合わせよりなる2段構造とされ、このうち1段目の基部が、大気側に向かうにしたがってその高さ寸法および幅寸法が大きくなる形状とされているために、この上に設けられる2段目のネジに大気側傾斜面と異なる傾斜角度が設定され、すなわち2段目のネジの軸に対する傾斜角度が大気側傾斜面の軸に対する傾斜角度よりも小さく設定される。したがってシールリップの摺動摩耗に伴って大気側傾斜面の軸に対する傾斜角度が大きくなってもネジ山の軸に対する傾斜角度がそれほど大きくならないため、ネジ山による流体吸込み能力が極端に低下するのを抑制することができる。
【0018】
また、基部における軸回転方向に対する前面側に緩斜面を設けることによりオイルシールの円周方向についても狭まり隙間を設定して流体吸込み能力を確保することができ、反対側の後面側に急斜面を設けることにより摺動面積が極端に増大して摺動トルクが極端に増大するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施例に係るオイルシールの要部断面図
【図2】図1におけるD−D線拡大断面図
【図3】同オイルシールが備えるネジ山の断面形状を示す説明図
【図4】同ネジ山の作動を示す説明図
【図5】従来例に係るオイルシールを示す図であって、図5(A)は同オイルシールの要部断面図、図5(B)は同オイルシールが備えるネジ山の拡大図、図5(C)は図5(B)におけるE−E線拡大断面図
【図6】同オイルシールの作動を示す図であって、図6(A)はシールリップが摺動摩耗する前の状態を示す説明図、図6(B)はシールリップが摺動摩耗した後の状態を示す説明図
【図7】他の従来例に係るオイルシールを示す図であって、図7(A)は同オイルシールの断面図、図7(B)は同オイルシールが備えるネジ山の拡大図、図7(C)は図7(B)におけるF−F線拡大断面図
【図8】他の従来例に係るオイルシールを示す図であって、図8(A)は同オイルシールの要部断面図、図8(B)は同オイルシールが備えるネジ山の拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)ねじ山、ねじ本数は従来のまま、リップ摩耗に伴うシールの吸込み能力(ポンプ量)の低下を抑制する。このため以下の構成とする。
(1−1)基部の突起の上に、ねじを設ける。
(1−2)基部は以下のように設定する。
(1−2−1)大気側に向かうにしたがい、高さ・幅が高く、広くなる。
(1−2−2)軸回転方向に対して前面は緩斜面とし、後面は急斜面とする。
(1−2−3)ねじの頂角をAとし、基部の緩斜面側斜面のねじ中心線に対する角度をB、基部の急斜面側斜面のねじ中心線に対する角度をCとした場合、
A/2<B,A/2>C
とする。
(2)ねじ直下に軸回転方向に対して前面を緩斜面とし、狭まり隙間を作ることでポンプ量を向上させる。また、軸とリップ表面とのクリアランスを狭くすることで大気側へ逃げる飛沫油を回収しやすくする。
(3)リップ摩耗が進むと軸方向の狭まり隙間のくさび効果が低下(α→αと大きくなる)し、吸込み能力が低下する傾向となるが、基部の高さを大気側に向かうにしたがい高く設定することで、油が集まるねじ山の軸回転方向に対して前面側斜面の、ねじ山と基部との境界であるねじ根元付近における、軸方向の狭まり隙間のくさび効果の低下を低く抑えることができる。
【0021】
(4)
(4−1)上記「α→αと大きくなる」とは具体的には図6に示す状態を表している。
(4−2)図6で云えば、新品α=13°→摩耗後α=25°と角度が大きくなる。軸によって押し拡げられることでリップ大気側面の角度は小さくなっているが、リップ先端の摩耗が進むことでその角度は徐々に大きくなっていく。
(4−3)リップの摩耗が進行することで、新品α=13°→摩耗後α=25°となり、先狭まりの角度が大きくなる(=狭まり隙間の効果が低下する)。
(4−4)図6で示すリップ断面自体のリップ角度(大気側面角度α)はリップ摩耗が大きくなるとともに大きくなる。ねじ山の基部を大気側に向かって高くすることで、軸とねじ根元付近のねじ山基部との距離は近付くため、ねじ根元付近においては狭まり隙間が大きくなることを小さく抑えることができる。
(5)基部の角度を、本発明のように設定することで、ねじが摩耗し基部の摩耗まで進行した場合に、基部における軸回転方向に対する前面側および後面側を共に緩斜面とした場合と比較して、摩耗幅の増加を小さく抑えることができる。すなわちゴムと軸との接触面積の増加を抑えることができるので、トルクの上昇を低く抑えることができる。
【実施例】
【0022】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0023】
図1および図2に示すように、当該実施例に係るオイルシール1は、軸61の周面61aに摺動可能に密接するシールリップ11を備え、このシールリップ11の大気側傾斜面12に、軸61の回転時にポンピング作用をなして密封流体を吸い込む(ポンピング作用により密封流体を密封流体側空間へ押し戻す)ためのネジ山21が設けられている。ネジ山はネジ突起と称されることもある。ネジ山21は以下のように構成されている。
【0024】
すなわち、所定のゴム状弾性体よりなるシールリップ11の大気側傾斜面12および密封流体側傾斜面13が交差する尖端状のリップ内周端部14から大気側(図1では下方)へ所定の軸方向長さLに亙ってネジ山形成の第1領域Eが設定され、この第1領域Eの更に大気側に所定の軸方向長さLに亙ってネジ山形成の第2領域Eが設定されている。
【0025】
第1領域Eには、通常の1段構造の、断面三角形状の第1ネジ山31が設けられている。この第1ネジ山31は、そのリップ端側端部31aから大気側端部31bへかけて長手方向の全長に亙って一定の高さ寸法(径方向高さ寸法)および幅寸法(円周方向幅寸法)を備えるように形成されており、すなわち長手方向のどの位置でも同一の断面形状となるように形成されている。
【0026】
第2領域Eには、大気側傾斜面12上に設けられた突起状の基部42と、この基部42上に設けられたネジ43との組み合わせよりなる2段構造の第2ネジ山41が設けられている。基部42は、大気側に向かうにしたがってその高さ寸法および幅寸法が一定の割合で徐々に大きくなる形状に形成されている。一方、ネジ43は、そのリップ端側端部43aから大気側端部43bへかけて長手方向の全長に亙って一定の高さ寸法および幅寸法を備えるように形成されており、すなわち長手方向のどの位置でも同一の断面形状となるように形成されている。またこのネジ43は、第1ネジ山31と同様、断面三角形状に形成され、そのリップ端側端部43aで第1ネジ山31の大気側端部31bにそのまま一連に繋がっている。
【0027】
基部42における軸回転方向(図2に矢印Pで示す)に対する前面側に緩斜面44が設けられ、これに対し、基部42における軸回転方向Pに対する後面側に急斜面45が設けられている。緩斜面44および急斜面45はいずれも円周方向をネジ43に近付くにしたがってその高さ寸法が一定の割合で徐々に大きくなる向きに傾斜するよう形成されている。傾斜角度の大小関係としては図3に示すように、ネジ43の頂角をA、緩斜面44のネジ中心線0に対する角度をB、急斜面45のネジ中心線0に対する角度をCとして、
A/2<B・・・・(イ)式
A/2>C・・・・(ロ)式
の関係を充足するように形成されている。
【0028】
ネジ山21は、軸61の回転時にポンピング作用をなして密封流体を吸い込むものであるので、その長手方向がオイルシール1の軸方向および円周方向に対して所定の角度を持つように形成されている。また、図1では作図の都合としてネジ山21を3組のみ描いているが、実際には多数が円周上の全周にわたり等配で配置される。
【0029】
上記構成のオイルシール1においては、ネジ山形成の第2領域Eに設けられた第2ネジ山41が、大気側傾斜面12上に設けられた突起状の基部42と、この基部42上に設けられたネジ43との組み合わせよりなる2段構造のネジ山とされ、このうち1段目の基部42が、大気側に向かうにしたがってその径方向高さ寸法および円周方向幅寸法が徐々に大きくなる形状とされているために、この1段目の基部42上に設けられた2段目のネジ43に大気側傾斜面12と異なる傾斜角度が設定され、すなわち2段目のネジ43の軸61に対する傾斜角度が大気側斜面12の軸61に対する傾斜角度よりも小さく設定される。したがって上記図6(A)から(B)へと示したようにシールリップ11の摺動摩耗に伴って大気側傾斜面12の軸61に対する傾斜角度が大きくなってもネジ山21の軸61に対する傾斜角度はそれほど大きくならず、よってネジ山21による流体吸込み能力が極端に低下するのを抑制することができる。
【0030】
また、1段目の基部42における軸回転方向Pに対する前面側に緩斜面44が設けられているために、図2に示すようにこの緩斜面44と軸61の周面との間に小さな狭まり角度の狭まり隙間46が形成される。したがってこの狭まり隙間46によるくさび効果によってネジ山21によるポンプ量を増大させることができる。図4に示すように狭まり隙間46は、2段目のネジ43が摺動摩耗しても消失せず、却って径方向間隙が狭められるので、くさび効果がますます大きくなる。
【0031】
また、1段目の基部42における軸回転方向Pに対する前面側に緩斜面44が設けられるとともに後面側に急斜面45が設けられているために、この緩斜面44および急斜面45の組み合わせによれば、緩斜面2つの組み合わせの場合よりも基部42の円周方向幅寸法が小さく設定される。したがって2段目のネジ43が摺動摩耗により消失して1段目の基部42が軸61と摺動する状況となったときに、摺動面積が極端に増大して摺動トルクが増大するのを抑制することができる。
【0032】
尚、上記実施例では、シールリップ11の大気側傾斜面12に通常の1段構造の第1ネジ山31と、基部42およびネジ43の組み合わせよりなる2段構造の第2ネジ山41とを併設する構成としたが、第1ネジ山31はこれを省略しても良い。この場合、リップ内周端部14と第2ネジ山41との間にはネジなし領域が設定されるが、これも省略して、第2ネジ山41がリップ内周端部14から始まるようにしても良い。また上記実施例では、図1に示すように互いに隣り合うネジ山21同士の間に円周方向にネジ山のない部分を設定していないが、ここにそのような部分を設定するようにしても良い。
【符号の説明】
【0033】
1 オイルシール
11 シールリップ
12 大気側傾斜面
13 密封流体側傾斜面
14 リップ内周端部
21 ネジ山
31 第1ネジ山
31a,43a リップ端側端部
31b,43b 大気側端部
41 第2ネジ山
42 基部
43 ネジ
44 緩斜面
45 急斜面
46 狭まり隙間
61 軸
61a 周面
ネジ山形成第1領域
ネジ山形成第2領域
0 ネジ中心線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸の周面に摺動可能に密接するシールリップの大気側傾斜面にポンピング作用をなすためのネジ山を備えるオイルシールにおいて、
前記ネジ山は、前記大気側傾斜面上に設けられた突起状の基部と、前記基部上に設けられたネジとの組み合わせよりなる2段構造とされ、
前記基部は、大気側に向かうにしたがってその高さ寸法および幅寸法が大きくなる形状とされていることを特徴とするオイルシール。
【請求項2】
請求項1記載のオイルシールにおいて、
前記基部における軸回転方向に対する前面側に緩斜面、後面側に急斜面がそれぞれ設けられ、
前記ネジの頂角をA、前記緩斜面のネジ中心線に対する角度をB、前記急斜面のネジ中心線に対する角度をCとして、
A/2<B,A/2>C
の関係を充足するように形成されていることを特徴とするオイルシール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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