グラフィック情報を管理するデータ構造を有する記録媒体、記録/再生方法、および装置
【課題】メニュー情報を管理するデータ構造を有する記録媒体を提供する。
【解決手段】本発明の記録媒体は、メニュー情報のグラフィックストリームを格納する記録領域を備える。当該グラフィックストリームは第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む。第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される。
【解決手段】本発明の記録媒体は、メニュー情報のグラフィックストリームを格納する記録領域を備える。当該グラフィックストリームは第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む。第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読み取り専用ブルーレイディスク(BD−ROM)などの高密度の記録媒体、並びに関連する方法、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、大容量データを記録可能な光ディスクは、光記録媒体として幅広く使用されている。近年では、ブルーレイディスク(以下、BDと略す)などの、高精細度の映像データや高品質の音声データを記録し、格納することができる、新たな高密度光記録媒体(HD−DVD)を開発するため、多くの努力がなされてきた。
【0003】
次世代のHD−DVD技術としてのブルーレイディスク(BD)は、従来のDVDをはるかに上回るデータ格納を可能にする次世代の光記録ソリューションである。BDの世界標準の技術仕様は、他のデジタル機器の標準とともに確立されつつある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
BDの仕様を採用する光再生プレーヤを開発するために多くの努力がなされてきたが、BDの仕様はまだ完全に確立されていないので、完全な光再生プレーヤを開発するには多くの困難が存在する。
【0005】
特に、ブルーレイディスク(BD)からデータを効率的に再生するためには、ユーザとのやり取りを介して選択したデータの再生を行うことができるよう、メニュー情報が体系化されて提供されなければならない。しかし、現在のブルーレイディスク(BD)標準においては、補足的なデータ、特にメニュー情報の確立された標準は、まだ完成していないので、ブルーレイディスク(BD)の光再生装置の開発には多くの制約があり、その制約のために、ユーザの要求にしたがってメニュー情報を再生し、メニュー情報をユーザに提供することに問題が発生している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による記録媒体は、グラフィック情報の再生を管理するデータ構造を含む。
【0007】
一実施形態において、記録媒体は、グラフィック情報、およびグラフィック情報に関連づけられたインジケータを格納する。インジケータは、グラフィック情報がユーザの要求に応答して表示されるか否かを指し示す。例えば、グラフィック情報は、メニュー情報である。
【0008】
他の実施形態において、記録媒体は、グラフィック情報、およびグラフィック情報に関連づけられたインジケータを格納し、そのインジケータは、グラフィック情報が常に表示されるか否かを指し示す。例えば、グラフィック情報は、メニュー情報である。
【0009】
一実施形態において、インジケータは、グラフィック情報がユーザの要求に応答して表示されるか、または常に表示されるかを指し示す。
【0010】
一実施形態において、記録領域は、多重化されたグラフィック情報をメインデータとともに格納する。例えば、グラフィック情報を常に表示することが可能である。
【0011】
他の実施形態において、記録領域は、メインデータを格納するクリップファイルとは別のクリップファイルにグラフィック情報を格納する。例えば、グラフィック情報を常に表示することも可能であり、またはユーザの要求に応答して表示することも可能である。
【0012】
本発明の実施形態は、グラフィック情報を再生するナビゲーション情報を提供するため、プレイアイテム(playitem)、またはサブプレイアイテム(subplayitem)を格納する記録媒体も提供する。
【0013】
本発明は、本発明によるデータ構造を記録し、再生する、装置および方法もさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態による、高密度光ディスクのファイル構造を説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態による、図1のファイル構造を格納する一ディスクボリュームを概略的に説明する図である。
【図3A】本発明の一実施形態による、グラフィック情報を管理する記録媒体(例えば、BD−ROM)のデータ構造、およびメニュー情報を管理する方法を説明する図である。
【図3B】本発明の一実施形態による、グラフィック情報を管理する記録媒体(例えば、BD−ROM)のデータ構造、およびメニュー情報を管理する方法を説明する図である。
【図4】本発明による、リアルタイムポップアップメニューを管理する一実施形態を説明する図である。
【図5】本発明による、予めロードされたポップアップメニューを管理する一実施形態を説明する図である。
【図6A】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図6B】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図6C】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図6D】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図6E】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図7】本発明による、光記録/再生装置の実施形態の一例を説明する図である。
【図8】特定のタイトル(Title#n)を、ポップアップメニューを適用可能な4つのシーンに分割する光ディスクを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
参照は、本発明の実施形態である添付図面に説明されている例に細部にわたってなされている。可能な限り、同じ参照番号は、図面全体を通して同一部分、または類似部分を示すために使用する。本発明において使用される用語は現時点で周知の用語から選択されているが、用語は出願人によって任意に選択される場合があり、その場合の意味は、以下の説明において詳細に説明する。したがって、本発明は、その用語の単純な意味の代わりに出願人によって選択された本明細書中の対応する用語の意味で理解されるべきである。
【0016】
まず第1に、本発明によって採用されるデータ再生管理用のファイル構造、および記録媒体のフォーマットを、図1と図2を参照することによって詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による、高密度光ディスクのファイル構造を説明する。図のように、ファイル構造は、ルートディレクトリの下に少なくとも1つのBDディレクトリBDMVを含む。BDディレクトリBDMVにおいて、インデックスファイルindex.bdmv、およびオブジェクトファイルMovieObject.bdmvは、一般ファイル(上位ファイル(upper file))情報として含まれる。さらに、記録媒体(例えば、ブルーレイディスク)上に記録されたデータについての再生管理、およびナビゲーション情報を有する3つのディレクトリがBDディレクトリBDMVに記録される。その3つのディレクトリは、プレイリストディレクトリPLAYLIST、クリップ情報ディレクトリCLIPINF、およびストリームディレクトリSTREAMである。3つのディレクトリ、およびそこに含まれるファイルを、以下、詳細に説明する。
【0017】
「AVストリーム」と呼ばれる、映像ストリーム、および音声ストリーム用のファイルは、ストリームディレクトリSTREAMに、特定のフォーマットにしたがって記録される。例えば、「*.m2ts」が、AVストリームファイル(例えば、01000.m2ts、および02000.m2ts)のそれぞれの拡張子名として使用されるのは、AVストリームファイルが、通常、MPEG−2トランスポートパケットとして記録されるからである。BDの仕様において、AVストリームは、クリップストリームファイルと呼ばれる。本発明に関して、ディスクに記録されたデータは、AVストリームファイルの形式で存在する。
【0018】
クリップ情報ディレクトリCLIPINFは、AVストリームファイル(*.m2ts)とそれぞれ1対1に対応するクリップ情報ファイル01000.clpi、および02000.clpiから構成される。具体的には、AVストリームの属性情報、およびタイミング情報は、対応するクリップ情報ファイル(*.clpi)に記録される。タイミング情報は、AVストリームファイルのデータのプレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)を、AVストリームファイルのソースパケットのソースパケット番号にマッピングする情報を含む。通常、このマッピングは、エントリポイントマップ(entry point map)と呼ばれる。BD標準において、AVストリームファイル*.m2ts、および対応するクリップ情報ファイル*.clpiは、合わせて「クリップ(clip)」と呼ばれる。したがって、クリップ情報ディレクトリCLIPINFのファイル「01000.clpi」は、ストリームディレクトリのファイル「01000.m2ts」の属性情報、およびタイミング情報を有しており、ファイル「01000.clpi」、および「01000.m2ts」は、クリップを形成する。
【0019】
プレイリストディレクトリPLAYLISTは、プレイリストファイル(*.mpls)を含み、各プレイリストファイル(*.mpls)は、特定のクリップの再生時間(playing interval)を指定する少なくとも1つのプレイアイテムを含む。プレイアイテムは、再生したい特定のクリップの再生開始時間(In−time)、および再生終了時間(Out−time)についてのナビゲーション情報、すなわち、プレイアイテムのClip_Information_Fileフィールドに与えられるクリップ名によって指定されるナビゲーション情報を有する。さらに、プレイリストファイル*.mplsを、データが、プレイアイテムと非同期に再生される場合など、必要に応じてサブプレイアイテムとともに提供することができる。
【0020】
BDディレクトリBDMVにおいて、ユーザインタラクティビティ(user interactivity)を保証する一般ファイルとして、インデックスファイルindex.bdmv、およびオブジェクトファイルMovieObject.bdmvが存在する。インデックスファイルindex.bdmvは、ユーザが選択可能なメインメニュー情報、およびタイトル情報を有するインデックステーブルIndexTableを含む。
【0021】
特に、インデックスに記録されたメインメニュー情報は、メインメニュー、またはトップメニューと呼ばれる。このことに関連して、サブジェクトディスクロージャ(subject disclosure)は、ポップアップメニューを導き、ポップアップメニューは、メインメニューとは別の新たなメニュー情報として新たに定義される。ポップアップメニューは、特定の再生ユニットのデータ属性(例えば、タイトル、チャプター、シーンなど)にしたがって詳細なメニュー情報を提供することができ、かつ場合によっては現在再生されている画面に重ね合わせることができる画面を、ディスプレイの小型ウィンドウを通して提供することができる。
【0022】
したがって、情報を管理するポップアップメニューは各タイトルで提供される。例えば、タイトルは、複数の再生ユニットの1つによって表される各々のチャプターに区分され、ポップアップメニューの情報は各再生ユニットと関連付けることができる。また、ポップアップメニュー情報を、プレイリストファイル(*.mpls)、クリップ情報ファイル(*.clpi)などの一部として提供することも可能である。以下、メインメニュー、およびポップアップメニューを、図3A、および図3Bを参照してさらに詳細に説明する。
【0023】
図2に示すように、BD−ROMのディスクボリュームは、ファイルシステム情報領域、データベース領域、およびAVストリーム領域に体系化される。ファイルシステム情報領域は、ディスクを管理するシステム情報を格納する。データベース領域は、一般ファイル領域、並びにプレイリストおよびクリップ情報領域を含む。一般ファイル領域は、index.bdmvファイル、およびMovieObject.bdmvファイルなどの一般ファイルを格納する。プレイリストおよびクリップ情報領域は、PLAYLISTディレクトリ、およびCLIPINFディレクトリを格納する。プレイリストおよびクリップ情報領域に記録されているメインデータ、および音声/映像/グラフィックなどの補足的なデータは、AVストリーム領域のクリップファイル(*.m2ts)をフォーマットしたMPEG−2のトランスポートストリームとして格納される。
【0024】
図3Aないし図3Bは、本発明の一実施形態によるポップアップメニューなどのグラフィック情報を管理する記録媒体(例えば、BD−ROM)のデータ構造、およびメニュー情報を管理する方法を説明する。具体的には、図3Aは、本発明の一実施形態によるインデックステーブルのメインメニュー情報によって提供されるファイル構造を概略的に説明し、図3Bは、本発明の一実施形態によるポップアップメニュー情報を管理するデータ構造を説明する。
【0025】
図3Aに示すように、メインメニューを管理するファイル構造は、メインメニュー情報を有するインデックスファイルindex.bdmvを含む。具体的には、インデックスファイルindex.bdmvは、メインメニュー情報であるMenu、タイトル情報であるTitle#1、・・・、Title#n、および第1の再生情報であるFirst Playbackを有するインデックステーブルを含む。インデックステーブルの情報は、再生を制御する対応オブジェクトファイルMovieObject.bdmvの情報と1つずつリンクしている。
【0026】
したがって、インデックステーブルのメインメニュー情報は、ユーザ要求である「呼出メニュー(Call Menu)」によって実行され、メインメニューには、基本タイトルメニューが含まれる。このようにして、ユーザは、自らが再生したいタイトルの1つをメインメニューから選択することができる。
【0027】
ユーザが、Title#1を選択する場合、Title#1は、リンク情報によって指定される、インデックステーブル内のTitle#1の情報、すなわち「Title_ref_to_mobj_id」情報に含まれるオブジェクト、例えば、MovieObject#1にマッピングされる。対応オブジェクトの命令によって指定されるプレイリスト、例えば、PlayList#1は、再生される。
【0028】
プレイリストPlayList#1は、Clip#1、およびClip#2をそれぞれ再生するナビゲーション情報を含むプレイアイテムPlayItem#1、およびPlayItem#2を備える。
【0029】
インデックステーブルIndexTableの第1の再生情報であるFirst Playbackは、ディスクがロードされた場合、自動的にロードされるリンク情報を含む。このように、MovieObject.bdmvファイルのオブジェクトによって第1の再生情報にリンクされるプレイリストファイル、およびクリップファイルは、Title#1に関して上述した同一の方式で自動的に再生される。
【0030】
対応タイトルを再生する処理において、再生はメインメニューから開始する。メインメニューは、一般的なタイトルベースの、ディスク全体のメインメニュー情報を提供することに限定され、記録されたデータ属性にしたがってメインメニューを適切に提供することには制約が存在する。
【0031】
したがって、記録されたデータのデータ属性が異なる場合、および/または一層詳細である場合、従来の光ディスクとは異なる便利さ、および環境を提供するために、他の追加メニュー情報をユーザに提供することができる。
【0032】
追加メニュー情報は、ポップアップメニューと呼ばれるグラフィック情報である。図3Bは、本発明の一実施形態による、ポップアップメニュー情報を形成するグラフィック情報を管理するデータ構造を説明する。
【0033】
まず第1に、ポップアップメニューは、各再生ユニット内に記録されるデータ属性にしたがって別個に提供されるメニュー情報であり、一方、メインメニューは、ディスク全体に提供される一般的な情報である。「特定の再生ユニット」を図3Bの「シーン(scene)」と呼ぶことができる。
【0034】
本発明は、2種類のポップアップメニューを提供する。第1の種類は、「リアルタイムポップアップメニュー」、または「第1の種類のポップアップメニュー(Type#1 PopUp menu)と呼ばれる。第2の種類は、「予めロードされたポップアップメニュー」、または「第2の種類のポップアップメニュー(Type#2 PopUp menu)と呼ばれる。以下、この2種類のポップアップメニューをより詳細に説明する。「シーン」は、ディスクの制作者(author)がポップアップメニューを適用する特定の再生ユニットを意味する。例えば、その内容にしたがって、タイトル、チャプターなどを、1つの「シーン」にすることができる。
【0035】
図1のファイル構造におけるシーンを区別する様々な方法が存在する。例えば、インデックスファイルのタイトル情報を使用してシーンを区別することもでき、またはプレイアイテム、サブプレイアイテム、若しくはプレイリストにおけるプレイリストマーク(mark)情報を使用してシーンを区別することもでき、またはクリップ情報ファイルのクリップ情報を使用してシーンを区別することもできる。このことは、後で詳細に説明する。
【0036】
図3Bにおいて、複数のシーンを特定のタイトル(例えば、Title#1)に提供し、ポップアップメニューを各シーンに提供することができる。具体的には、本発明の実施形態により、各シーン別に異なるポップアップメニューを提供することが可能になり、ディスクの制作者は、対応するシーンに記録されるデータ属性に最適のポップアップメニューを提供することを決定することができる。
【0037】
例えば、Scene#1は、リアルタイムポップアップメニューとともに提供され、対応するポップアップメニューは、ショッピングを可能にするメニュー、および音声言語の変化を可能にする言語メニューを含む。Scene#2は、予めロードされたポップアップメニューとともに提供され、対応するポップアップメニューは、チャプター変更用のメニュー、および拡張データを有するコメントメニューを含む。Scene#3は、ポップアップメニューとともには提供されない。
【0038】
さらに、各ポップアップメニューは、インデックステーブルのメインメニューを実行するためのメニュー選択を付加的に備える。ポップアップメニューにおける対応する「メインメニュー」がクリックされた場合、「呼出メニュー」命令は実行され、インデックスファイルのメインメニューは実行される。
【0039】
メインメニューが表示される方法とは異なり、ポップアップメニューは、小型ウィンドウを使用して、現在再生されている画面を変えることなく、現在再生されている画面に重ね合わせて表示される。このように、現在再生されている画面は、背景画面(background picture)になる。背景画面を、静止画面、または一時停止画面にすることができ、または一時停止することなく連続的に再生することができる。
【0040】
メインメニュー、またはポップアップメニューの実行は、例えば、遠隔制御装置を介したメニュー実行ボタンの入力などのユーザの実行命令に基づく。ポップアップメニューの場合、様々な実行命令を実装することができる。例えば、リアルタイムポップアップメニューについて、ポップアップメニューが、現在表示されている画面中の現在の再生セクションに存在するということを表示する実行アイコンは、ユーザに提供される。ユーザが対応するアイコンをクリックし、ポップアップメニューを実行する。予めロードされたポップアップメニューの場合、メニュー実行ボタンの入力は、遠隔制御装置を介して行われ、ポップアップメニューを実行する。以下、この操作を図4および図5に関して詳細に説明する。
【0041】
新たに定義されたポップアップメニューの特徴を要約すると、ポップアップメニューは、特定の再生ユニット内のデータ属性に基づいてメニュー情報を提供する。複数のポップアップメニューの種類が存在し、ディスク制作者は、そのポップアップメニューの種類を選択的に決定することができる。ポップアップメニューの実行命令PopUp_onの各々は、各ポップアップメニューの種類ごとに個別に設定される。ポップアップメニューの動作は、メインメニューが実行される場合のように背景画面を変更することなく、背景画面を一時停止したまま、または背景画面の再生を維持することによって実行される。
【0042】
上記の設定されたメニュー情報、並びに、具体的には、ポップアップメニューの各々の種類ごとの設定、およびその中の様々な実行方法を、以下、本発明の詳細な実施形態を参照することによって説明する。
【0043】
図4、図6Aないし図6C、および図6Eは、本発明によるリアルタイムポップアップメニューを管理する実施形態を説明する。図5、図6Aないし図6B、および図6Dないし図6Eは、本発明による予めロードされたポップアップメニューを管理する実施形態を説明する。
【0044】
まず、これらの実施形態における、リアルタイムポップアップメニューと予めロードされたポップアップメニューとの差異を説明する。
【0045】
第1に、ポップアップメニューデータを設定する際、第1の種類のポップアップメニュー(リアルタイムポップアップメニュー)は、関連付けられたAVデータとともに多重化されることによって提供されるポップアップメニュー、およびリアルタイムベースで提供されるポップアップメニューを意味する。第2の種類のポップアップメニュー(予めロードされたポップアップメニュー)は、再生装置によって予めロードされる、関連付けられたAVデータファイルとは区別される別個のポップアップメニューデータファイルによって提供されるポップアップメニューを意味する。
【0046】
第1の種類のポップアップメニュー、および第2の種類のポップアップメニューは、それぞれ、「リアルタイムポップアップメニュー」、および「予めロードされたポップアップメニュー」と名付けられる。リアルタイムポップアップメニュー、および予めロードされたポップアップメニューは、場合によっては、それぞれ「ダイナビューポップアップメニュー」、および「オンデマンドポップアップメニュー」と名付けられることもある。
【0047】
第2に、ポップアップメニューの実行について、外部の遠隔制御機器などで提供される特定のポップアップメニューボタンまたは入力パネルを選択することは、実行命令Popup_onとして認識される。対照的に、リアルタイムポップアップメニューは、常に、再生画面内に特定の実行アイコンの形態で提供され、再生装置は、ユーザが対応アイコンをクリックする動作を実行命令Popup_onとして認識する。予めロードされたポップアップメニューは、場合によっては、ユーザ要求のポップアップメニューと呼ばれることもあり、一方、リアルタイムポップアップメニューは、場合によっては、常に表示されているポップアップメニューと呼ばれることもある。
【0048】
ディスクの制作者は、最も効率的なポップアップメニューを設定し、記録されたデータ属性に基づいて、その設定したメニューをユーザに提供する。ポップアップメニューを特定の再生ユニット(例えば、図3のScene#3)に提供しないこともでき、または、第1の種類、および第2の種類のポップアップメニューの両方を提供することもできる。
【0049】
図4は、リアルタイムポップアップメニューの設定および実行を概略的に説明する。図のように、ユーザが認識可能な実行アイコン(例えば、丸い「R」のアイコン)は、各々の再生画面の一方の端に提供される(例えば、常に表示される)。ユーザが対応するアイコン(「PopUp_on」)をクリックする場合、対応するメニュー情報が提供される。
【0050】
例えば、リアルタイムポップアップメニューが図3BのScene#1に適用されるメニューと同じ場合、起動されたポップアップメニューは、上述したように「ショッピング」、「言語」、および「メイン」メニューからのメニュー選択を含む。ユーザが「言語」メニューを選択する場合、「韓国語」、「日本語」、「英語」などの下位の他の選択メニューが提供される。ユーザが、下位のメニューから「韓国語」をさらに選択する場合、光ディスクを再生する際に使用される言語は、韓国語に設定される。さらに、「メイン」メニューが選択される場合(「呼出メニュー」命令になる)、現在の画面は、インデックスファイルによって実行用のメインメニュー画面に切り替わる。
【0051】
本発明の実施形態によるリアルタイムポップアップメニューを実際に実装する場合、同一のポップアップメニューを対応する再生ユニットの内部で設定することができる(例えば、図4のScene#1)。このことから分かるように、再生ユニット(例えば、Scene#1)をタイムベース(time_based)の再生セクションに分割することが可能であり、異なるメニュー情報を有するリアルタイムポップアップメニューを、分割したセクションの各々に提供することが可能である。
【0052】
図5は、予めロードされたポップアップメニューの設定、および実行方法を説明する。ユーザが、外部の遠隔制御装置などを使用してポップアップメニュー実行ボタン(Popup_on)を選択する場合、対応するメニューが提供される。例えば、常に表示されるコンポーネントを含むリアルタイムポップアップメニューと異なり、予めロードされたポップアップメニューは、ユーザの要求が受信されるまで、通常、表示されない。
【0053】
図5の予めロードされたポップアップメニューが、図3BのScene#2に適用される予めロードされたポップアップメニューと同じ場合、ポップアップメニューの実行命令PopUp_onは、「メイン」メニュー、「チャプター」メニュー、および「コメント」メニューの選択から成るポップアップメニューの表示を起動する。チャプターメニューは、チャプターの変更を可能にすることを提供する。コメントメニューは、拡張データを提供する。ユーザはメニューの1つを選択し、選択したメニューを呼び出す。さらに、「メイン」メニューが選択された場合(呼出メニュー)、現在の画面は、前に述べたようなメインメニューの画面に切り替わる。
【0054】
本発明の実施形態による予めロードされたポップアップメニューを実際に実装する場合、ポップアップメニューを対応する再生ユニット(例えば、Scene#2)の内部に設定することができる。以前の説明で述べたように、予めロードされたポップアップメニューは、一般のAVデータとは別のメニューファイルとして管理される。
【0055】
したがって、リアルタイムポップアップメニュー、および予めロードされたポップアップメニューの両方を、本発明のある実装において同時に利用することができる。例えば、Scene#2が1つのチャプターであると仮定すると、第2の種類の(予めロードされた)ポップアップメニューを、対応するチャプターと共通するポップアップメニューとして利用することができ、および第1の種類の(リアルタイム)ポップアップメニューを、対応するチャプターの内部でリアルタイムに変化するポップアップメニューとして利用することができる。この場合、Scene#2は、第1、および第2の種類のポップアップメニューの両方が適用される例である。
【0056】
本発明のポップアップメニューを2種類に分類し、特定のポップアップメニューの種類を使用することで、再生ユニットごとの特定のファイル情報のポップアップメニューの種類を識別するデータ構造は提供される。さらに、本発明は、ポップアップメニューが特定の再生ユニットに適用されないケースと、2つの種類のポップアップメニューの両方が特定の再生ユニットに適用されるケースとを区別することを提供する。ポップアップメニューの種類を識別する識別情報についてのデータ構造、およびその識別情報の記録方法を、以下、詳細に説明する。
【0057】
図6Aないし図6Eは、本発明の実施形態による管理情報、およびポップアップメニューの種類を識別する識別情報のデータ構造を説明する。図6Aは、プレイリストファイルにポップアップメニュー識別情報を記録する一実施形態を説明する。図6Aを参照すると、プレイリストファイルには、アプリケーション情報を記録するデータ構造である「AppInfoPlayList{}」、プレイアイテム、およびサブプレイアイテムの情報を記録するデータ構造である「PlayList{}」、およびマーク(mark)情報を記録するデータ構造である「PlayListMark{}」が存在する。
【0058】
本発明のこの実施形態におけるポップアップメニューの種類の識別情報はフィールド名として「PopUp_menu_type」と名付けられ、プレイリストファイルに記録される。「PopUp_menu_type=00b」は、ポップアップメニューが、対応する再生ユニットに対応しないことを意味する。「PopUp_menu_type=01b」は、リアルタイムポップアップメニューだけが、対応する再生ユニットに対応することを意味する。「PopUp_menu_type=10b」は、予めロードされたポップアップメニューだけが、対応する再生ユニットに対応することを意味する。「PopUp_menu_type=11b」は、リアルタイムポップアップメニュー、および予めロードされたポップアップメニューが、対応する再生ユニットに対応することを意味する。
【0059】
フィールド「PopUp_menu_type」を、各再生ユニット(例えば、Scene)について、または再生ユニット内の特定の再生セクションについて設定することができる。例えば、インジケータ「PopUP_menu_type」を、「AppInfoPlayList{}」、「PlayItem()」、または「SubPlayItem()」のデータ構造において定義することができる。さらに、対応するポップアップメニューの名前を、ポップアップメニューによって対応される再生ユニットを管理するファイル情報に直接含むことができる。
【0060】
図6Bないし図6Eは、「PopUp_menu_type」ごとに記録されたファイル構造を示し、「PopUp_menu_type=00b(ポップアップメニューなし)」のケース、「PopUp_menu_type=01b(タイプ#1のポップアップメニュー)」のケース、「PopUp_menu_type=10b(タイプ#2のポップアップメニュー)」のケース、および「PopUp_menu_type=11b(タイプ#1とタイプ#2のポップアップメニュー)」のケースをそれぞれ説明する。
【0061】
図6Bは、ポップアップメニューが特定の再生ユニットについて存在しない「PopUp_menu_type=00b(ポップアップメニューなし)」のケースを示す。図のように、PlayList#1は、Clip#1を再生するナビゲーション情報を有するプレイアイテムを含む。Clip#1は、記録されたAVストリームを有する。対応するPlayList#1についての「PopUp_menu_type=00b」の場合、光記録/再生装置の制御装置(例えば、以下で詳細に説明する図7の光記録/再生装置の制御装置12)は、対応する再生ユニットにポップアップメニューがないことを認識する。ユーザのポップアップメニュー実行命令(PopUp_on)が伝えられる場合、制御装置は、ディスプレイ画面を介して告知メッセージを伝える。例えば、ポップアップメニューがないということを告知する。以下、このことを図8に関して詳細に説明する。
【0062】
図6Cを参照すると、第1の種類の(リアルタイム)ポップアップメニューが特定の再生ユニットに存在する「PopUp_menu_type=01b」のケースが示されている。例えば、PlayList#2は、Clip#2の再生を管理する、第1および第2のプレイアイテムPlayItem#1、およびPlayItem#2を含む。Clip#2は、第1の種類の(リアルタイム)ポップアップメニュー、およびAVストリームを表すグラフィック情報を、MPEG−2トランスポートパケットに多重化することによって記録される。
【0063】
図7における制御装置などの光記録/再生装置の制御装置は、AVデータパケットのPIDとは異なる、リアルタイムポップアップメニューのパケットのPID(パケットID)を使用し、リアルタイムポップアップメニューのパケットを除去し、対応するポップアップメニューを提供する。図4の説明から分かるように、リアルタイムポップアップメニューは、常に表示される。
【0064】
第2の種類のポップアップメニューについてのユーザのメニュー実行命令(PopUp_on)が伝えられた場合、制御装置は、第2の種類のポップアップメニューに対応していないということを告知する告知メッセージを伝える。上述したように、この動作は、図8に関して詳細に説明する。
【0065】
図6Dは、第2の種類の(予めロードされた)ポップアップメニューが、特定の再生ユニットについて存在する「PopUp_menu_type=10b」のケースを説明する。図6Dを参照すると、PlayList#3は、記録されたAVストリームデータを有する、Clip#3を再生するナビゲーション情報を有するプレイアイテムを含む。PlayList#3は、第2の種類のポップアップメニューを表すグラフィック情報の個別ファイルを再生するナビゲーション情報を有するサブプレイアイテムも含む。
【0066】
対応するPlayList#3から「PopUp_menu_type=10b」を認識して、光記録/再生装置の制御装置(例えば、以下で詳細に説明する図7の光記録/再生装置の制御装置12)は、Clip#3を再生する前に、まず、サブプレイアイテムによって提供されるナビゲーション情報に基づいて第2の種類の(予めロードされた)ポップアップメニューのデータを再生し、第2の種類のポップアップメニューである「予めロードされたポップアップメニュー」をメモリにロードする。いったん、予めロードされたポップアップメニューを起動する実行命令PopUp_onがユーザから受信されると、予めロードされた第2の種類のポップアップメニューは提供される(例えば、ディスプレイに出力)。加えて、または代わりに、図7の光記録/再生装置は、表示画面の特定の領域に表示される認識アイコンを提供することができ、ユーザは、第2の種類のポップアップメニューが存在することを認識する。以下、図8を参照することによって、このことを詳細に説明する。
【0067】
図6Eは、第1の種類、および第2の種類の(リアルタイム、および予めロードされた)ポップアップメニューの両方が、特定の再生ユニットに存在する「PopUp_menu_type=11b」のケースを説明する。図6Eを参照すると、PlayList#4は、Clip#4の再生を管理するナビゲーション情報を有するプレイアイテムを含む。Clip#4は、第1の種類のポップアップメニューのMPEG−2トランスポートパケット、およびAVストリームを一緒に多重化させる。PlayList#4は、第2の種類のポップアップメニューを表すグラフィック情報の個別ファイルを再生するナビゲーション情報を有するサブプレイアイテムを含む。
【0068】
対応するPlayList#4から「PopUp_menu_type=11b」を認識すると、光記録/再生装置の制御装置(例えば、以下で詳細に説明する図7の光記録/再生装置の制御装置12)は、Clip#4を再生する前に、まず、サブプレイアイテムによって提供されるナビゲーション情報に基づいて第2の種類の(予めロードされた)ポップアップメニューを再生し、第2の種類のポップアップメニューである「予めロードされたポップアップメニュー」をメモリにロードする。いったん、予めロードされたポップアップメニューを起動する実行命令PopUp_onがユーザから受信されると、予めロードされた第2の種類のポップアップメニューは提供される(例えば、ディスプレイに出力)。加えて、または代わりに、図7の光記録/再生装置は、表示画面の特定の領域に表示される認識アイコンを提供することができ、ユーザは、第2の種類のポップアップメニューが存在することを認識する。以下、図8を参照することによって、このことを詳細に説明する。
【0069】
さらに、制御装置は、上述したようなPID(パケットID)フィルタリングの手段によって、Clip#4内の多重化された第1の種類のポップアップメニューから読み取る。いったん、ユーザの第1の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onが伝えられると、リアルタイムポップアップメニューは提供される。すなわち、ユーザの第1の種類の(リアルタイム)ポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)が伝えられる場合、制御装置は、PID(パケットID)フィルタリングによって読み取られる第1の種類のポップアップメニューを提供する。
【0070】
図7は、本発明による、光記録/再生装置の実施形態の一例を説明する。図のように、装置は、光ディスクに記録されたデータ、およびメニュー情報を有する管理情報を取り出し、または記録するピックアップ11、ピックアップ11の動きを制御するサーボまたはドライバ14、ピックアップ11から受信した再生信号を所望の信号に復調し、または記録された信号を光ディスクに記録した信号に変調する信号処理装置13、メニュー情報を有する管理情報を一時的に格納するメモリ15、並びにサーボ14、信号処理装置13、およびメモリ15を制御するマイクロコンピュータ16を含む。上記の構造要素の広義の用語は、記録再生システム20である。特に、記録再生システム20は、図1ないし図6Eに関して上述したようなデータ構造に基づいて再生を実行する。
【0071】
AV復号器17は、制御装置12からの指示により出力データを復号することによって、データをユーザに提供する。AV符号器18は、制御装置12の制御により、入力信号を特定のフォーマット(すなわち、MPEG−2トランスポートストリーム)に変換し、その変換された信号を、信号を光ディスクに記録する機能を実行する記録再生システム20の信号処理装置13に提供する。
【0072】
記録媒体に記録されたポップアップメニューの種類の識別情報(PopUp_menu_type)を再生して、制御装置12は、各々の特定の再生ユニットが、ポップアップメニューによって支援されるか否か、すなわち1つまたは複数のポップアップメニュータイプが再生ユニットを支援するか否かを認識する。制御装置12は、図6Aないし図6Eに関して述べられた方法など以前に定義された方法にしたがって認識された種類ごとにポップアップメニューのデータを読み取り、ユーザのポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)が伝えられた場合、対応するポップアップメニューをユーザに提供する。
【0073】
具体的には、ユーザのポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)を受信した場合、制御装置12は、読み取られた識別情報に対応するポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)を実行し、ポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)に応答して告知メッセージをユーザに提供することができる。この動作を、図8を参照することによって詳細に説明する。
【0074】
図8は、ディスクの特定の再生ユニットごとのポップアップメニューの種類の識別情報(PopUp_menu_type)が認識された後の、光記録/再生装置の動作を説明する図である。
【0075】
図8は、ポップアップメニューを適用することができる、4つのシーンに分割された特定のタイトル(Title#n)を有する光ディスクについて説明する。図7の光記録/再生装置などの光記録/再生装置は、各シーンに関連付けられた、ディスクに記録されたポップアップメニューの識別情報PopUp_menu_typeから、各シーンについてのポップアップメニューの種類を認識する。その種類を示す情報に基づいて、装置は、どの読み取り動作およびポップアップメニューデータに対応する動作が、ユーザとのやり取りに基づいて実行するかを決定する。
【0076】
ポップアップメニューに対応しない(PopUp_menu_type=00b)、Scene#1を再生するとき、第2の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_on(遠隔制御装置のメニューボタン)がユーザから伝えられた場合、装置は、ユーザにポップアップメニューが存在しないことを知らせる表示メッセージを提供する。ユーザは画面上に表示された実行アイコンをクリックし、第1の種類のポップアップメニューを実行しなければならない。しかし、Scene#1は、第1の種類のポップアップメニューに対応しておらず、実行アイコン自体は画面上に表示されない。第2の種類のポップアップメニューの実行命令が考慮されるのは、単に第1の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onをユーザから受信できないからである。
【0077】
Scene#2は、この再生ユニットは第1の種類のポップアップメニューだけに対応していることを示す「PopUp_menu_type=01b」を有する。第1の種類のポップアップメニューの実行アイコン(例えば、丸い「R」)は、対応するセクションが再生される間、再生画面の一方に常に表示される。ユーザが対応する実行アイコンをクリックする場合、装置はこのクリックの動作を第1の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onとして認識し、装置はポップアップメニューを提供する。第2の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onをユーザから受信する場合、装置は、ユーザに第2の種類のポップアップメニューが存在しないことを知らせる表示メッセージを提供する。装置は、リアルタイムポップアップメニューの実行につながる告知メッセージをさらに提供することができる。例えば、そのメッセージは、ユーザに、「ここをクリック!」というメッセージで、リアルタイムポップアップメニューの実行アイコンをクリックするよう求める。
【0078】
Scene#1、またはScene#2に関して、Scene#1、またはScene#2は、第2のポップアップメニューに対応していない。しかし、ユーザは、(第2の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onに対応する)遠隔制御装置などを無意識に使用してポップアップメニューボタンの実行を頻繁に要求することができる。上記の方法は、ユーザに警告する際に非常に役立つだろう。
【0079】
Scene#3は、Scene#3が、予めロードされたポップアップメニューだけに対応していることを示す「PopUp_menu_type=10b」を有する。予めロードされた種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onが、対応するセクションを再生する処理においてユーザから伝えられた場合、予めロードされたポップアップメニューは提供される。さらに、一実施形態における光記録/再生装置は、予めロードされたポップアップメニューが存在する場合、提供されている画面の一方の端にある認識アイコン(例えば、丸い「P」)を提供することができ、ユーザに、予めロードされたポップアップメニューが現在の再生セクションにおいて対応可能であることを知らせることができる。Scene#1と同様に、Scene#3は、リアルタイムポップアップメニューに対応しておらず、リアルタイムポップアップメニューの実行アイコンは、表示されない。したがって、リアルタイムポップアップメニューの実行命令PopUp_onは、ユーザから伝えられない。
【0080】
Scene#4は、Scene#4が予めロードされたポップアップメニュー、およびリアルタイムポップアップメニューの両方に対応していることを示す「PopUp_menu_type=11b」を有する。このように、装置は、対応するセクションが再生される間、各々の種類のユーザポップアップメニューの実行命令PopUp_onに対応するポップアップメニューを提供することができる。Scene#3に関して上述したように、ユーザに、予めロードされたポップアップメニューが存在することを認識させることが可能な認識アイコンを、画面の一方の端に提供することができる。リアルタイムポップアップメニューに対応している場合、リアルタイムポップアップメニューの実行アイコンは、画面上に常に表示される。別個のリアルタイムポップアップメニューの実行インジケータが、この任意の実施形態において必要であるということは明らかである。
【0081】
上記の実施形態において、多重化された、またはリアルタイムポップアップメニューは常に表示されるメニューとして説明される。すなわち、リアルタイムポップアップメニューのコンポーネントは、常に表示される。
【0082】
同様に、上記の実施形態において、多重化されていない、または予めロードされたポップアップメニューは、主に、メニュー表示を要求するユーザ入力が受信されるまで表示されないメニューとして説明される。
【0083】
1つの種類のメニューが、常に表示されるメニューとして使用可能であり、もう1つの種類のメニューがユーザの要求した表示メニューとして使用可能である限りにおいて、その種類を示す情報は、メニューは常に表示されるか、またはユーザの要求したメニューであるかを示す。
【0084】
本発明は、限られた数の実施形態に関して開示されてきたが、この開示によって恩恵を受ける当業者は、そこから多数の修正および変形物を十分に理解するだろう。例えば、複数の例におけるブルーレイROMの光ディスクに関して説明したが、本発明は、1枚の光ディスクや複数の光ディスクの標準規格に限定されない。全てのそのような修正および変形物は、本発明の要旨、および範囲の中に含まれるということを意図している。
【技術分野】
【0001】
本発明は、読み取り専用ブルーレイディスク(BD−ROM)などの高密度の記録媒体、並びに関連する方法、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、大容量データを記録可能な光ディスクは、光記録媒体として幅広く使用されている。近年では、ブルーレイディスク(以下、BDと略す)などの、高精細度の映像データや高品質の音声データを記録し、格納することができる、新たな高密度光記録媒体(HD−DVD)を開発するため、多くの努力がなされてきた。
【0003】
次世代のHD−DVD技術としてのブルーレイディスク(BD)は、従来のDVDをはるかに上回るデータ格納を可能にする次世代の光記録ソリューションである。BDの世界標準の技術仕様は、他のデジタル機器の標準とともに確立されつつある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
BDの仕様を採用する光再生プレーヤを開発するために多くの努力がなされてきたが、BDの仕様はまだ完全に確立されていないので、完全な光再生プレーヤを開発するには多くの困難が存在する。
【0005】
特に、ブルーレイディスク(BD)からデータを効率的に再生するためには、ユーザとのやり取りを介して選択したデータの再生を行うことができるよう、メニュー情報が体系化されて提供されなければならない。しかし、現在のブルーレイディスク(BD)標準においては、補足的なデータ、特にメニュー情報の確立された標準は、まだ完成していないので、ブルーレイディスク(BD)の光再生装置の開発には多くの制約があり、その制約のために、ユーザの要求にしたがってメニュー情報を再生し、メニュー情報をユーザに提供することに問題が発生している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による記録媒体は、グラフィック情報の再生を管理するデータ構造を含む。
【0007】
一実施形態において、記録媒体は、グラフィック情報、およびグラフィック情報に関連づけられたインジケータを格納する。インジケータは、グラフィック情報がユーザの要求に応答して表示されるか否かを指し示す。例えば、グラフィック情報は、メニュー情報である。
【0008】
他の実施形態において、記録媒体は、グラフィック情報、およびグラフィック情報に関連づけられたインジケータを格納し、そのインジケータは、グラフィック情報が常に表示されるか否かを指し示す。例えば、グラフィック情報は、メニュー情報である。
【0009】
一実施形態において、インジケータは、グラフィック情報がユーザの要求に応答して表示されるか、または常に表示されるかを指し示す。
【0010】
一実施形態において、記録領域は、多重化されたグラフィック情報をメインデータとともに格納する。例えば、グラフィック情報を常に表示することが可能である。
【0011】
他の実施形態において、記録領域は、メインデータを格納するクリップファイルとは別のクリップファイルにグラフィック情報を格納する。例えば、グラフィック情報を常に表示することも可能であり、またはユーザの要求に応答して表示することも可能である。
【0012】
本発明の実施形態は、グラフィック情報を再生するナビゲーション情報を提供するため、プレイアイテム(playitem)、またはサブプレイアイテム(subplayitem)を格納する記録媒体も提供する。
【0013】
本発明は、本発明によるデータ構造を記録し、再生する、装置および方法もさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態による、高密度光ディスクのファイル構造を説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態による、図1のファイル構造を格納する一ディスクボリュームを概略的に説明する図である。
【図3A】本発明の一実施形態による、グラフィック情報を管理する記録媒体(例えば、BD−ROM)のデータ構造、およびメニュー情報を管理する方法を説明する図である。
【図3B】本発明の一実施形態による、グラフィック情報を管理する記録媒体(例えば、BD−ROM)のデータ構造、およびメニュー情報を管理する方法を説明する図である。
【図4】本発明による、リアルタイムポップアップメニューを管理する一実施形態を説明する図である。
【図5】本発明による、予めロードされたポップアップメニューを管理する一実施形態を説明する図である。
【図6A】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図6B】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図6C】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図6D】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図6E】本発明の実施形態による、管理情報および識別情報のデータ構造を説明する図である。
【図7】本発明による、光記録/再生装置の実施形態の一例を説明する図である。
【図8】特定のタイトル(Title#n)を、ポップアップメニューを適用可能な4つのシーンに分割する光ディスクを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
参照は、本発明の実施形態である添付図面に説明されている例に細部にわたってなされている。可能な限り、同じ参照番号は、図面全体を通して同一部分、または類似部分を示すために使用する。本発明において使用される用語は現時点で周知の用語から選択されているが、用語は出願人によって任意に選択される場合があり、その場合の意味は、以下の説明において詳細に説明する。したがって、本発明は、その用語の単純な意味の代わりに出願人によって選択された本明細書中の対応する用語の意味で理解されるべきである。
【0016】
まず第1に、本発明によって採用されるデータ再生管理用のファイル構造、および記録媒体のフォーマットを、図1と図2を参照することによって詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による、高密度光ディスクのファイル構造を説明する。図のように、ファイル構造は、ルートディレクトリの下に少なくとも1つのBDディレクトリBDMVを含む。BDディレクトリBDMVにおいて、インデックスファイルindex.bdmv、およびオブジェクトファイルMovieObject.bdmvは、一般ファイル(上位ファイル(upper file))情報として含まれる。さらに、記録媒体(例えば、ブルーレイディスク)上に記録されたデータについての再生管理、およびナビゲーション情報を有する3つのディレクトリがBDディレクトリBDMVに記録される。その3つのディレクトリは、プレイリストディレクトリPLAYLIST、クリップ情報ディレクトリCLIPINF、およびストリームディレクトリSTREAMである。3つのディレクトリ、およびそこに含まれるファイルを、以下、詳細に説明する。
【0017】
「AVストリーム」と呼ばれる、映像ストリーム、および音声ストリーム用のファイルは、ストリームディレクトリSTREAMに、特定のフォーマットにしたがって記録される。例えば、「*.m2ts」が、AVストリームファイル(例えば、01000.m2ts、および02000.m2ts)のそれぞれの拡張子名として使用されるのは、AVストリームファイルが、通常、MPEG−2トランスポートパケットとして記録されるからである。BDの仕様において、AVストリームは、クリップストリームファイルと呼ばれる。本発明に関して、ディスクに記録されたデータは、AVストリームファイルの形式で存在する。
【0018】
クリップ情報ディレクトリCLIPINFは、AVストリームファイル(*.m2ts)とそれぞれ1対1に対応するクリップ情報ファイル01000.clpi、および02000.clpiから構成される。具体的には、AVストリームの属性情報、およびタイミング情報は、対応するクリップ情報ファイル(*.clpi)に記録される。タイミング情報は、AVストリームファイルのデータのプレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)を、AVストリームファイルのソースパケットのソースパケット番号にマッピングする情報を含む。通常、このマッピングは、エントリポイントマップ(entry point map)と呼ばれる。BD標準において、AVストリームファイル*.m2ts、および対応するクリップ情報ファイル*.clpiは、合わせて「クリップ(clip)」と呼ばれる。したがって、クリップ情報ディレクトリCLIPINFのファイル「01000.clpi」は、ストリームディレクトリのファイル「01000.m2ts」の属性情報、およびタイミング情報を有しており、ファイル「01000.clpi」、および「01000.m2ts」は、クリップを形成する。
【0019】
プレイリストディレクトリPLAYLISTは、プレイリストファイル(*.mpls)を含み、各プレイリストファイル(*.mpls)は、特定のクリップの再生時間(playing interval)を指定する少なくとも1つのプレイアイテムを含む。プレイアイテムは、再生したい特定のクリップの再生開始時間(In−time)、および再生終了時間(Out−time)についてのナビゲーション情報、すなわち、プレイアイテムのClip_Information_Fileフィールドに与えられるクリップ名によって指定されるナビゲーション情報を有する。さらに、プレイリストファイル*.mplsを、データが、プレイアイテムと非同期に再生される場合など、必要に応じてサブプレイアイテムとともに提供することができる。
【0020】
BDディレクトリBDMVにおいて、ユーザインタラクティビティ(user interactivity)を保証する一般ファイルとして、インデックスファイルindex.bdmv、およびオブジェクトファイルMovieObject.bdmvが存在する。インデックスファイルindex.bdmvは、ユーザが選択可能なメインメニュー情報、およびタイトル情報を有するインデックステーブルIndexTableを含む。
【0021】
特に、インデックスに記録されたメインメニュー情報は、メインメニュー、またはトップメニューと呼ばれる。このことに関連して、サブジェクトディスクロージャ(subject disclosure)は、ポップアップメニューを導き、ポップアップメニューは、メインメニューとは別の新たなメニュー情報として新たに定義される。ポップアップメニューは、特定の再生ユニットのデータ属性(例えば、タイトル、チャプター、シーンなど)にしたがって詳細なメニュー情報を提供することができ、かつ場合によっては現在再生されている画面に重ね合わせることができる画面を、ディスプレイの小型ウィンドウを通して提供することができる。
【0022】
したがって、情報を管理するポップアップメニューは各タイトルで提供される。例えば、タイトルは、複数の再生ユニットの1つによって表される各々のチャプターに区分され、ポップアップメニューの情報は各再生ユニットと関連付けることができる。また、ポップアップメニュー情報を、プレイリストファイル(*.mpls)、クリップ情報ファイル(*.clpi)などの一部として提供することも可能である。以下、メインメニュー、およびポップアップメニューを、図3A、および図3Bを参照してさらに詳細に説明する。
【0023】
図2に示すように、BD−ROMのディスクボリュームは、ファイルシステム情報領域、データベース領域、およびAVストリーム領域に体系化される。ファイルシステム情報領域は、ディスクを管理するシステム情報を格納する。データベース領域は、一般ファイル領域、並びにプレイリストおよびクリップ情報領域を含む。一般ファイル領域は、index.bdmvファイル、およびMovieObject.bdmvファイルなどの一般ファイルを格納する。プレイリストおよびクリップ情報領域は、PLAYLISTディレクトリ、およびCLIPINFディレクトリを格納する。プレイリストおよびクリップ情報領域に記録されているメインデータ、および音声/映像/グラフィックなどの補足的なデータは、AVストリーム領域のクリップファイル(*.m2ts)をフォーマットしたMPEG−2のトランスポートストリームとして格納される。
【0024】
図3Aないし図3Bは、本発明の一実施形態によるポップアップメニューなどのグラフィック情報を管理する記録媒体(例えば、BD−ROM)のデータ構造、およびメニュー情報を管理する方法を説明する。具体的には、図3Aは、本発明の一実施形態によるインデックステーブルのメインメニュー情報によって提供されるファイル構造を概略的に説明し、図3Bは、本発明の一実施形態によるポップアップメニュー情報を管理するデータ構造を説明する。
【0025】
図3Aに示すように、メインメニューを管理するファイル構造は、メインメニュー情報を有するインデックスファイルindex.bdmvを含む。具体的には、インデックスファイルindex.bdmvは、メインメニュー情報であるMenu、タイトル情報であるTitle#1、・・・、Title#n、および第1の再生情報であるFirst Playbackを有するインデックステーブルを含む。インデックステーブルの情報は、再生を制御する対応オブジェクトファイルMovieObject.bdmvの情報と1つずつリンクしている。
【0026】
したがって、インデックステーブルのメインメニュー情報は、ユーザ要求である「呼出メニュー(Call Menu)」によって実行され、メインメニューには、基本タイトルメニューが含まれる。このようにして、ユーザは、自らが再生したいタイトルの1つをメインメニューから選択することができる。
【0027】
ユーザが、Title#1を選択する場合、Title#1は、リンク情報によって指定される、インデックステーブル内のTitle#1の情報、すなわち「Title_ref_to_mobj_id」情報に含まれるオブジェクト、例えば、MovieObject#1にマッピングされる。対応オブジェクトの命令によって指定されるプレイリスト、例えば、PlayList#1は、再生される。
【0028】
プレイリストPlayList#1は、Clip#1、およびClip#2をそれぞれ再生するナビゲーション情報を含むプレイアイテムPlayItem#1、およびPlayItem#2を備える。
【0029】
インデックステーブルIndexTableの第1の再生情報であるFirst Playbackは、ディスクがロードされた場合、自動的にロードされるリンク情報を含む。このように、MovieObject.bdmvファイルのオブジェクトによって第1の再生情報にリンクされるプレイリストファイル、およびクリップファイルは、Title#1に関して上述した同一の方式で自動的に再生される。
【0030】
対応タイトルを再生する処理において、再生はメインメニューから開始する。メインメニューは、一般的なタイトルベースの、ディスク全体のメインメニュー情報を提供することに限定され、記録されたデータ属性にしたがってメインメニューを適切に提供することには制約が存在する。
【0031】
したがって、記録されたデータのデータ属性が異なる場合、および/または一層詳細である場合、従来の光ディスクとは異なる便利さ、および環境を提供するために、他の追加メニュー情報をユーザに提供することができる。
【0032】
追加メニュー情報は、ポップアップメニューと呼ばれるグラフィック情報である。図3Bは、本発明の一実施形態による、ポップアップメニュー情報を形成するグラフィック情報を管理するデータ構造を説明する。
【0033】
まず第1に、ポップアップメニューは、各再生ユニット内に記録されるデータ属性にしたがって別個に提供されるメニュー情報であり、一方、メインメニューは、ディスク全体に提供される一般的な情報である。「特定の再生ユニット」を図3Bの「シーン(scene)」と呼ぶことができる。
【0034】
本発明は、2種類のポップアップメニューを提供する。第1の種類は、「リアルタイムポップアップメニュー」、または「第1の種類のポップアップメニュー(Type#1 PopUp menu)と呼ばれる。第2の種類は、「予めロードされたポップアップメニュー」、または「第2の種類のポップアップメニュー(Type#2 PopUp menu)と呼ばれる。以下、この2種類のポップアップメニューをより詳細に説明する。「シーン」は、ディスクの制作者(author)がポップアップメニューを適用する特定の再生ユニットを意味する。例えば、その内容にしたがって、タイトル、チャプターなどを、1つの「シーン」にすることができる。
【0035】
図1のファイル構造におけるシーンを区別する様々な方法が存在する。例えば、インデックスファイルのタイトル情報を使用してシーンを区別することもでき、またはプレイアイテム、サブプレイアイテム、若しくはプレイリストにおけるプレイリストマーク(mark)情報を使用してシーンを区別することもでき、またはクリップ情報ファイルのクリップ情報を使用してシーンを区別することもできる。このことは、後で詳細に説明する。
【0036】
図3Bにおいて、複数のシーンを特定のタイトル(例えば、Title#1)に提供し、ポップアップメニューを各シーンに提供することができる。具体的には、本発明の実施形態により、各シーン別に異なるポップアップメニューを提供することが可能になり、ディスクの制作者は、対応するシーンに記録されるデータ属性に最適のポップアップメニューを提供することを決定することができる。
【0037】
例えば、Scene#1は、リアルタイムポップアップメニューとともに提供され、対応するポップアップメニューは、ショッピングを可能にするメニュー、および音声言語の変化を可能にする言語メニューを含む。Scene#2は、予めロードされたポップアップメニューとともに提供され、対応するポップアップメニューは、チャプター変更用のメニュー、および拡張データを有するコメントメニューを含む。Scene#3は、ポップアップメニューとともには提供されない。
【0038】
さらに、各ポップアップメニューは、インデックステーブルのメインメニューを実行するためのメニュー選択を付加的に備える。ポップアップメニューにおける対応する「メインメニュー」がクリックされた場合、「呼出メニュー」命令は実行され、インデックスファイルのメインメニューは実行される。
【0039】
メインメニューが表示される方法とは異なり、ポップアップメニューは、小型ウィンドウを使用して、現在再生されている画面を変えることなく、現在再生されている画面に重ね合わせて表示される。このように、現在再生されている画面は、背景画面(background picture)になる。背景画面を、静止画面、または一時停止画面にすることができ、または一時停止することなく連続的に再生することができる。
【0040】
メインメニュー、またはポップアップメニューの実行は、例えば、遠隔制御装置を介したメニュー実行ボタンの入力などのユーザの実行命令に基づく。ポップアップメニューの場合、様々な実行命令を実装することができる。例えば、リアルタイムポップアップメニューについて、ポップアップメニューが、現在表示されている画面中の現在の再生セクションに存在するということを表示する実行アイコンは、ユーザに提供される。ユーザが対応するアイコンをクリックし、ポップアップメニューを実行する。予めロードされたポップアップメニューの場合、メニュー実行ボタンの入力は、遠隔制御装置を介して行われ、ポップアップメニューを実行する。以下、この操作を図4および図5に関して詳細に説明する。
【0041】
新たに定義されたポップアップメニューの特徴を要約すると、ポップアップメニューは、特定の再生ユニット内のデータ属性に基づいてメニュー情報を提供する。複数のポップアップメニューの種類が存在し、ディスク制作者は、そのポップアップメニューの種類を選択的に決定することができる。ポップアップメニューの実行命令PopUp_onの各々は、各ポップアップメニューの種類ごとに個別に設定される。ポップアップメニューの動作は、メインメニューが実行される場合のように背景画面を変更することなく、背景画面を一時停止したまま、または背景画面の再生を維持することによって実行される。
【0042】
上記の設定されたメニュー情報、並びに、具体的には、ポップアップメニューの各々の種類ごとの設定、およびその中の様々な実行方法を、以下、本発明の詳細な実施形態を参照することによって説明する。
【0043】
図4、図6Aないし図6C、および図6Eは、本発明によるリアルタイムポップアップメニューを管理する実施形態を説明する。図5、図6Aないし図6B、および図6Dないし図6Eは、本発明による予めロードされたポップアップメニューを管理する実施形態を説明する。
【0044】
まず、これらの実施形態における、リアルタイムポップアップメニューと予めロードされたポップアップメニューとの差異を説明する。
【0045】
第1に、ポップアップメニューデータを設定する際、第1の種類のポップアップメニュー(リアルタイムポップアップメニュー)は、関連付けられたAVデータとともに多重化されることによって提供されるポップアップメニュー、およびリアルタイムベースで提供されるポップアップメニューを意味する。第2の種類のポップアップメニュー(予めロードされたポップアップメニュー)は、再生装置によって予めロードされる、関連付けられたAVデータファイルとは区別される別個のポップアップメニューデータファイルによって提供されるポップアップメニューを意味する。
【0046】
第1の種類のポップアップメニュー、および第2の種類のポップアップメニューは、それぞれ、「リアルタイムポップアップメニュー」、および「予めロードされたポップアップメニュー」と名付けられる。リアルタイムポップアップメニュー、および予めロードされたポップアップメニューは、場合によっては、それぞれ「ダイナビューポップアップメニュー」、および「オンデマンドポップアップメニュー」と名付けられることもある。
【0047】
第2に、ポップアップメニューの実行について、外部の遠隔制御機器などで提供される特定のポップアップメニューボタンまたは入力パネルを選択することは、実行命令Popup_onとして認識される。対照的に、リアルタイムポップアップメニューは、常に、再生画面内に特定の実行アイコンの形態で提供され、再生装置は、ユーザが対応アイコンをクリックする動作を実行命令Popup_onとして認識する。予めロードされたポップアップメニューは、場合によっては、ユーザ要求のポップアップメニューと呼ばれることもあり、一方、リアルタイムポップアップメニューは、場合によっては、常に表示されているポップアップメニューと呼ばれることもある。
【0048】
ディスクの制作者は、最も効率的なポップアップメニューを設定し、記録されたデータ属性に基づいて、その設定したメニューをユーザに提供する。ポップアップメニューを特定の再生ユニット(例えば、図3のScene#3)に提供しないこともでき、または、第1の種類、および第2の種類のポップアップメニューの両方を提供することもできる。
【0049】
図4は、リアルタイムポップアップメニューの設定および実行を概略的に説明する。図のように、ユーザが認識可能な実行アイコン(例えば、丸い「R」のアイコン)は、各々の再生画面の一方の端に提供される(例えば、常に表示される)。ユーザが対応するアイコン(「PopUp_on」)をクリックする場合、対応するメニュー情報が提供される。
【0050】
例えば、リアルタイムポップアップメニューが図3BのScene#1に適用されるメニューと同じ場合、起動されたポップアップメニューは、上述したように「ショッピング」、「言語」、および「メイン」メニューからのメニュー選択を含む。ユーザが「言語」メニューを選択する場合、「韓国語」、「日本語」、「英語」などの下位の他の選択メニューが提供される。ユーザが、下位のメニューから「韓国語」をさらに選択する場合、光ディスクを再生する際に使用される言語は、韓国語に設定される。さらに、「メイン」メニューが選択される場合(「呼出メニュー」命令になる)、現在の画面は、インデックスファイルによって実行用のメインメニュー画面に切り替わる。
【0051】
本発明の実施形態によるリアルタイムポップアップメニューを実際に実装する場合、同一のポップアップメニューを対応する再生ユニットの内部で設定することができる(例えば、図4のScene#1)。このことから分かるように、再生ユニット(例えば、Scene#1)をタイムベース(time_based)の再生セクションに分割することが可能であり、異なるメニュー情報を有するリアルタイムポップアップメニューを、分割したセクションの各々に提供することが可能である。
【0052】
図5は、予めロードされたポップアップメニューの設定、および実行方法を説明する。ユーザが、外部の遠隔制御装置などを使用してポップアップメニュー実行ボタン(Popup_on)を選択する場合、対応するメニューが提供される。例えば、常に表示されるコンポーネントを含むリアルタイムポップアップメニューと異なり、予めロードされたポップアップメニューは、ユーザの要求が受信されるまで、通常、表示されない。
【0053】
図5の予めロードされたポップアップメニューが、図3BのScene#2に適用される予めロードされたポップアップメニューと同じ場合、ポップアップメニューの実行命令PopUp_onは、「メイン」メニュー、「チャプター」メニュー、および「コメント」メニューの選択から成るポップアップメニューの表示を起動する。チャプターメニューは、チャプターの変更を可能にすることを提供する。コメントメニューは、拡張データを提供する。ユーザはメニューの1つを選択し、選択したメニューを呼び出す。さらに、「メイン」メニューが選択された場合(呼出メニュー)、現在の画面は、前に述べたようなメインメニューの画面に切り替わる。
【0054】
本発明の実施形態による予めロードされたポップアップメニューを実際に実装する場合、ポップアップメニューを対応する再生ユニット(例えば、Scene#2)の内部に設定することができる。以前の説明で述べたように、予めロードされたポップアップメニューは、一般のAVデータとは別のメニューファイルとして管理される。
【0055】
したがって、リアルタイムポップアップメニュー、および予めロードされたポップアップメニューの両方を、本発明のある実装において同時に利用することができる。例えば、Scene#2が1つのチャプターであると仮定すると、第2の種類の(予めロードされた)ポップアップメニューを、対応するチャプターと共通するポップアップメニューとして利用することができ、および第1の種類の(リアルタイム)ポップアップメニューを、対応するチャプターの内部でリアルタイムに変化するポップアップメニューとして利用することができる。この場合、Scene#2は、第1、および第2の種類のポップアップメニューの両方が適用される例である。
【0056】
本発明のポップアップメニューを2種類に分類し、特定のポップアップメニューの種類を使用することで、再生ユニットごとの特定のファイル情報のポップアップメニューの種類を識別するデータ構造は提供される。さらに、本発明は、ポップアップメニューが特定の再生ユニットに適用されないケースと、2つの種類のポップアップメニューの両方が特定の再生ユニットに適用されるケースとを区別することを提供する。ポップアップメニューの種類を識別する識別情報についてのデータ構造、およびその識別情報の記録方法を、以下、詳細に説明する。
【0057】
図6Aないし図6Eは、本発明の実施形態による管理情報、およびポップアップメニューの種類を識別する識別情報のデータ構造を説明する。図6Aは、プレイリストファイルにポップアップメニュー識別情報を記録する一実施形態を説明する。図6Aを参照すると、プレイリストファイルには、アプリケーション情報を記録するデータ構造である「AppInfoPlayList{}」、プレイアイテム、およびサブプレイアイテムの情報を記録するデータ構造である「PlayList{}」、およびマーク(mark)情報を記録するデータ構造である「PlayListMark{}」が存在する。
【0058】
本発明のこの実施形態におけるポップアップメニューの種類の識別情報はフィールド名として「PopUp_menu_type」と名付けられ、プレイリストファイルに記録される。「PopUp_menu_type=00b」は、ポップアップメニューが、対応する再生ユニットに対応しないことを意味する。「PopUp_menu_type=01b」は、リアルタイムポップアップメニューだけが、対応する再生ユニットに対応することを意味する。「PopUp_menu_type=10b」は、予めロードされたポップアップメニューだけが、対応する再生ユニットに対応することを意味する。「PopUp_menu_type=11b」は、リアルタイムポップアップメニュー、および予めロードされたポップアップメニューが、対応する再生ユニットに対応することを意味する。
【0059】
フィールド「PopUp_menu_type」を、各再生ユニット(例えば、Scene)について、または再生ユニット内の特定の再生セクションについて設定することができる。例えば、インジケータ「PopUP_menu_type」を、「AppInfoPlayList{}」、「PlayItem()」、または「SubPlayItem()」のデータ構造において定義することができる。さらに、対応するポップアップメニューの名前を、ポップアップメニューによって対応される再生ユニットを管理するファイル情報に直接含むことができる。
【0060】
図6Bないし図6Eは、「PopUp_menu_type」ごとに記録されたファイル構造を示し、「PopUp_menu_type=00b(ポップアップメニューなし)」のケース、「PopUp_menu_type=01b(タイプ#1のポップアップメニュー)」のケース、「PopUp_menu_type=10b(タイプ#2のポップアップメニュー)」のケース、および「PopUp_menu_type=11b(タイプ#1とタイプ#2のポップアップメニュー)」のケースをそれぞれ説明する。
【0061】
図6Bは、ポップアップメニューが特定の再生ユニットについて存在しない「PopUp_menu_type=00b(ポップアップメニューなし)」のケースを示す。図のように、PlayList#1は、Clip#1を再生するナビゲーション情報を有するプレイアイテムを含む。Clip#1は、記録されたAVストリームを有する。対応するPlayList#1についての「PopUp_menu_type=00b」の場合、光記録/再生装置の制御装置(例えば、以下で詳細に説明する図7の光記録/再生装置の制御装置12)は、対応する再生ユニットにポップアップメニューがないことを認識する。ユーザのポップアップメニュー実行命令(PopUp_on)が伝えられる場合、制御装置は、ディスプレイ画面を介して告知メッセージを伝える。例えば、ポップアップメニューがないということを告知する。以下、このことを図8に関して詳細に説明する。
【0062】
図6Cを参照すると、第1の種類の(リアルタイム)ポップアップメニューが特定の再生ユニットに存在する「PopUp_menu_type=01b」のケースが示されている。例えば、PlayList#2は、Clip#2の再生を管理する、第1および第2のプレイアイテムPlayItem#1、およびPlayItem#2を含む。Clip#2は、第1の種類の(リアルタイム)ポップアップメニュー、およびAVストリームを表すグラフィック情報を、MPEG−2トランスポートパケットに多重化することによって記録される。
【0063】
図7における制御装置などの光記録/再生装置の制御装置は、AVデータパケットのPIDとは異なる、リアルタイムポップアップメニューのパケットのPID(パケットID)を使用し、リアルタイムポップアップメニューのパケットを除去し、対応するポップアップメニューを提供する。図4の説明から分かるように、リアルタイムポップアップメニューは、常に表示される。
【0064】
第2の種類のポップアップメニューについてのユーザのメニュー実行命令(PopUp_on)が伝えられた場合、制御装置は、第2の種類のポップアップメニューに対応していないということを告知する告知メッセージを伝える。上述したように、この動作は、図8に関して詳細に説明する。
【0065】
図6Dは、第2の種類の(予めロードされた)ポップアップメニューが、特定の再生ユニットについて存在する「PopUp_menu_type=10b」のケースを説明する。図6Dを参照すると、PlayList#3は、記録されたAVストリームデータを有する、Clip#3を再生するナビゲーション情報を有するプレイアイテムを含む。PlayList#3は、第2の種類のポップアップメニューを表すグラフィック情報の個別ファイルを再生するナビゲーション情報を有するサブプレイアイテムも含む。
【0066】
対応するPlayList#3から「PopUp_menu_type=10b」を認識して、光記録/再生装置の制御装置(例えば、以下で詳細に説明する図7の光記録/再生装置の制御装置12)は、Clip#3を再生する前に、まず、サブプレイアイテムによって提供されるナビゲーション情報に基づいて第2の種類の(予めロードされた)ポップアップメニューのデータを再生し、第2の種類のポップアップメニューである「予めロードされたポップアップメニュー」をメモリにロードする。いったん、予めロードされたポップアップメニューを起動する実行命令PopUp_onがユーザから受信されると、予めロードされた第2の種類のポップアップメニューは提供される(例えば、ディスプレイに出力)。加えて、または代わりに、図7の光記録/再生装置は、表示画面の特定の領域に表示される認識アイコンを提供することができ、ユーザは、第2の種類のポップアップメニューが存在することを認識する。以下、図8を参照することによって、このことを詳細に説明する。
【0067】
図6Eは、第1の種類、および第2の種類の(リアルタイム、および予めロードされた)ポップアップメニューの両方が、特定の再生ユニットに存在する「PopUp_menu_type=11b」のケースを説明する。図6Eを参照すると、PlayList#4は、Clip#4の再生を管理するナビゲーション情報を有するプレイアイテムを含む。Clip#4は、第1の種類のポップアップメニューのMPEG−2トランスポートパケット、およびAVストリームを一緒に多重化させる。PlayList#4は、第2の種類のポップアップメニューを表すグラフィック情報の個別ファイルを再生するナビゲーション情報を有するサブプレイアイテムを含む。
【0068】
対応するPlayList#4から「PopUp_menu_type=11b」を認識すると、光記録/再生装置の制御装置(例えば、以下で詳細に説明する図7の光記録/再生装置の制御装置12)は、Clip#4を再生する前に、まず、サブプレイアイテムによって提供されるナビゲーション情報に基づいて第2の種類の(予めロードされた)ポップアップメニューを再生し、第2の種類のポップアップメニューである「予めロードされたポップアップメニュー」をメモリにロードする。いったん、予めロードされたポップアップメニューを起動する実行命令PopUp_onがユーザから受信されると、予めロードされた第2の種類のポップアップメニューは提供される(例えば、ディスプレイに出力)。加えて、または代わりに、図7の光記録/再生装置は、表示画面の特定の領域に表示される認識アイコンを提供することができ、ユーザは、第2の種類のポップアップメニューが存在することを認識する。以下、図8を参照することによって、このことを詳細に説明する。
【0069】
さらに、制御装置は、上述したようなPID(パケットID)フィルタリングの手段によって、Clip#4内の多重化された第1の種類のポップアップメニューから読み取る。いったん、ユーザの第1の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onが伝えられると、リアルタイムポップアップメニューは提供される。すなわち、ユーザの第1の種類の(リアルタイム)ポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)が伝えられる場合、制御装置は、PID(パケットID)フィルタリングによって読み取られる第1の種類のポップアップメニューを提供する。
【0070】
図7は、本発明による、光記録/再生装置の実施形態の一例を説明する。図のように、装置は、光ディスクに記録されたデータ、およびメニュー情報を有する管理情報を取り出し、または記録するピックアップ11、ピックアップ11の動きを制御するサーボまたはドライバ14、ピックアップ11から受信した再生信号を所望の信号に復調し、または記録された信号を光ディスクに記録した信号に変調する信号処理装置13、メニュー情報を有する管理情報を一時的に格納するメモリ15、並びにサーボ14、信号処理装置13、およびメモリ15を制御するマイクロコンピュータ16を含む。上記の構造要素の広義の用語は、記録再生システム20である。特に、記録再生システム20は、図1ないし図6Eに関して上述したようなデータ構造に基づいて再生を実行する。
【0071】
AV復号器17は、制御装置12からの指示により出力データを復号することによって、データをユーザに提供する。AV符号器18は、制御装置12の制御により、入力信号を特定のフォーマット(すなわち、MPEG−2トランスポートストリーム)に変換し、その変換された信号を、信号を光ディスクに記録する機能を実行する記録再生システム20の信号処理装置13に提供する。
【0072】
記録媒体に記録されたポップアップメニューの種類の識別情報(PopUp_menu_type)を再生して、制御装置12は、各々の特定の再生ユニットが、ポップアップメニューによって支援されるか否か、すなわち1つまたは複数のポップアップメニュータイプが再生ユニットを支援するか否かを認識する。制御装置12は、図6Aないし図6Eに関して述べられた方法など以前に定義された方法にしたがって認識された種類ごとにポップアップメニューのデータを読み取り、ユーザのポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)が伝えられた場合、対応するポップアップメニューをユーザに提供する。
【0073】
具体的には、ユーザのポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)を受信した場合、制御装置12は、読み取られた識別情報に対応するポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)を実行し、ポップアップメニューの実行命令(PopUp_on)に応答して告知メッセージをユーザに提供することができる。この動作を、図8を参照することによって詳細に説明する。
【0074】
図8は、ディスクの特定の再生ユニットごとのポップアップメニューの種類の識別情報(PopUp_menu_type)が認識された後の、光記録/再生装置の動作を説明する図である。
【0075】
図8は、ポップアップメニューを適用することができる、4つのシーンに分割された特定のタイトル(Title#n)を有する光ディスクについて説明する。図7の光記録/再生装置などの光記録/再生装置は、各シーンに関連付けられた、ディスクに記録されたポップアップメニューの識別情報PopUp_menu_typeから、各シーンについてのポップアップメニューの種類を認識する。その種類を示す情報に基づいて、装置は、どの読み取り動作およびポップアップメニューデータに対応する動作が、ユーザとのやり取りに基づいて実行するかを決定する。
【0076】
ポップアップメニューに対応しない(PopUp_menu_type=00b)、Scene#1を再生するとき、第2の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_on(遠隔制御装置のメニューボタン)がユーザから伝えられた場合、装置は、ユーザにポップアップメニューが存在しないことを知らせる表示メッセージを提供する。ユーザは画面上に表示された実行アイコンをクリックし、第1の種類のポップアップメニューを実行しなければならない。しかし、Scene#1は、第1の種類のポップアップメニューに対応しておらず、実行アイコン自体は画面上に表示されない。第2の種類のポップアップメニューの実行命令が考慮されるのは、単に第1の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onをユーザから受信できないからである。
【0077】
Scene#2は、この再生ユニットは第1の種類のポップアップメニューだけに対応していることを示す「PopUp_menu_type=01b」を有する。第1の種類のポップアップメニューの実行アイコン(例えば、丸い「R」)は、対応するセクションが再生される間、再生画面の一方に常に表示される。ユーザが対応する実行アイコンをクリックする場合、装置はこのクリックの動作を第1の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onとして認識し、装置はポップアップメニューを提供する。第2の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onをユーザから受信する場合、装置は、ユーザに第2の種類のポップアップメニューが存在しないことを知らせる表示メッセージを提供する。装置は、リアルタイムポップアップメニューの実行につながる告知メッセージをさらに提供することができる。例えば、そのメッセージは、ユーザに、「ここをクリック!」というメッセージで、リアルタイムポップアップメニューの実行アイコンをクリックするよう求める。
【0078】
Scene#1、またはScene#2に関して、Scene#1、またはScene#2は、第2のポップアップメニューに対応していない。しかし、ユーザは、(第2の種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onに対応する)遠隔制御装置などを無意識に使用してポップアップメニューボタンの実行を頻繁に要求することができる。上記の方法は、ユーザに警告する際に非常に役立つだろう。
【0079】
Scene#3は、Scene#3が、予めロードされたポップアップメニューだけに対応していることを示す「PopUp_menu_type=10b」を有する。予めロードされた種類のポップアップメニューの実行命令PopUp_onが、対応するセクションを再生する処理においてユーザから伝えられた場合、予めロードされたポップアップメニューは提供される。さらに、一実施形態における光記録/再生装置は、予めロードされたポップアップメニューが存在する場合、提供されている画面の一方の端にある認識アイコン(例えば、丸い「P」)を提供することができ、ユーザに、予めロードされたポップアップメニューが現在の再生セクションにおいて対応可能であることを知らせることができる。Scene#1と同様に、Scene#3は、リアルタイムポップアップメニューに対応しておらず、リアルタイムポップアップメニューの実行アイコンは、表示されない。したがって、リアルタイムポップアップメニューの実行命令PopUp_onは、ユーザから伝えられない。
【0080】
Scene#4は、Scene#4が予めロードされたポップアップメニュー、およびリアルタイムポップアップメニューの両方に対応していることを示す「PopUp_menu_type=11b」を有する。このように、装置は、対応するセクションが再生される間、各々の種類のユーザポップアップメニューの実行命令PopUp_onに対応するポップアップメニューを提供することができる。Scene#3に関して上述したように、ユーザに、予めロードされたポップアップメニューが存在することを認識させることが可能な認識アイコンを、画面の一方の端に提供することができる。リアルタイムポップアップメニューに対応している場合、リアルタイムポップアップメニューの実行アイコンは、画面上に常に表示される。別個のリアルタイムポップアップメニューの実行インジケータが、この任意の実施形態において必要であるということは明らかである。
【0081】
上記の実施形態において、多重化された、またはリアルタイムポップアップメニューは常に表示されるメニューとして説明される。すなわち、リアルタイムポップアップメニューのコンポーネントは、常に表示される。
【0082】
同様に、上記の実施形態において、多重化されていない、または予めロードされたポップアップメニューは、主に、メニュー表示を要求するユーザ入力が受信されるまで表示されないメニューとして説明される。
【0083】
1つの種類のメニューが、常に表示されるメニューとして使用可能であり、もう1つの種類のメニューがユーザの要求した表示メニューとして使用可能である限りにおいて、その種類を示す情報は、メニューは常に表示されるか、またはユーザの要求したメニューであるかを示す。
【0084】
本発明は、限られた数の実施形態に関して開示されてきたが、この開示によって恩恵を受ける当業者は、そこから多数の修正および変形物を十分に理解するだろう。例えば、複数の例におけるブルーレイROMの光ディスクに関して説明したが、本発明は、1枚の光ディスクや複数の光ディスクの標準規格に限定されない。全てのそのような修正および変形物は、本発明の要旨、および範囲の中に含まれるということを意図している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メニュー情報を管理するデータ構造を有する記録媒体であって、
該記録媒体は、
メニュー情報のグラフィックストリームを格納する記録領域であって、該グラフィックストリームは第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、記録領域を備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、記録媒体。
【請求項2】
再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルを格納する管理領域をさらに備え、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項1の記録媒体。
【請求項3】
前記管理領域は、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第1のストリーム情報ファイルと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第2のストリーム情報ファイルと、をさらに格納する、請求項2の記録媒体。
【請求項4】
記録媒体からメニュー情報を再生する方法であって、
該方法は、
前記記録媒体からメニュー情報のグラフィックストリームを読み出すステップであって、該グラフィックストリームは、第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、ステップと、
前記インジケータにしたがって前記メニュー情報を再生するステップと、
を備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、方法。
【請求項5】
前記記録媒体の管理領域から再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルを読み出すステップをさらに備え、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項4の方法。
【請求項6】
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第1のストリーム情報ファイルを読み出すステップと、
前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第2のストリーム情報ファイルを読み出すステップと、
をさらに備える、請求項5の方法。
【請求項7】
メニュー情報の再生を管理するデータ構造を記録媒体に記録する方法であって、
該方法は、
メニュー情報のグラフィックストリームを読み出すステップであって、該グラフィックストリームは、第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、ステップを備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、方法。
【請求項8】
再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルを読み出すステップをさらに備え、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項7の方法。
【請求項9】
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第1のストリーム情報ファイルを読み出すステップと、
前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第2のストリーム情報ファイルを読み出すステップと、
をさらに備える、請求項8の方法。
【請求項10】
記録媒体からメニュー情報を再生する装置であって、
該装置は、
前記記録媒体からデータを読み出すように構成された再生ユニットと、
該再生ユニットを制御してメニュー情報のグラフィックストリームを再生するように構成されたコントローラであって、該グラフィックストリームは、第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、コントローラと、
を備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、装置。
【請求項11】
前記コントローラは、前記再生ユニットを制御して、前記記録媒体の管理領域に格納される管理情報を用いてグラフィックストリームを再生し、該管理情報は、再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルを含み、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項10の装置。
【請求項12】
前記コントローラは、前記再生ユニットを制御して、管理情報を用いてグラフィックストリームを再生し、該管理情報は、第1のストリーム情報ファイルおよび第2のストリーム情報ファイルの少なくとも一つを含み、該第1のストリーム情報ファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含み、該第2のストリーム情報ファイルは、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む、請求項10の装置。
【請求項13】
メニュー情報の再生を管理するデータ構造を記録する装置であって、
該装置は、
データを記録媒体に記録するように構成された記録ユニットと、
前記記録ユニットを制御して、メニュー情報のグラフィックストリームを記録するように構成されたコントローラであって、該グラフィックストリームは、第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、コントローラと、
を備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、装置。
【請求項14】
前記コントローラは、前記記録ユニットを制御して、再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルをさらに記録し、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項13の装置。
【請求項15】
前記コントローラは、前記記録ユニットを制御して、第1のストリーム情報ファイルおよび第2のストリーム情報ファイルを記録し、該第1のストリーム情報ファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含み、該第2のストリーム情報ファイルは、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む、請求項14の装置。
【請求項1】
メニュー情報を管理するデータ構造を有する記録媒体であって、
該記録媒体は、
メニュー情報のグラフィックストリームを格納する記録領域であって、該グラフィックストリームは第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、記録領域を備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、記録媒体。
【請求項2】
再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルを格納する管理領域をさらに備え、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項1の記録媒体。
【請求項3】
前記管理領域は、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第1のストリーム情報ファイルと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第2のストリーム情報ファイルと、をさらに格納する、請求項2の記録媒体。
【請求項4】
記録媒体からメニュー情報を再生する方法であって、
該方法は、
前記記録媒体からメニュー情報のグラフィックストリームを読み出すステップであって、該グラフィックストリームは、第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、ステップと、
前記インジケータにしたがって前記メニュー情報を再生するステップと、
を備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、方法。
【請求項5】
前記記録媒体の管理領域から再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルを読み出すステップをさらに備え、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項4の方法。
【請求項6】
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第1のストリーム情報ファイルを読み出すステップと、
前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第2のストリーム情報ファイルを読み出すステップと、
をさらに備える、請求項5の方法。
【請求項7】
メニュー情報の再生を管理するデータ構造を記録媒体に記録する方法であって、
該方法は、
メニュー情報のグラフィックストリームを読み出すステップであって、該グラフィックストリームは、第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、ステップを備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、方法。
【請求項8】
再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルを読み出すステップをさらに備え、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項7の方法。
【請求項9】
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第1のストリーム情報ファイルを読み出すステップと、
前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む第2のストリーム情報ファイルを読み出すステップと、
をさらに備える、請求項8の方法。
【請求項10】
記録媒体からメニュー情報を再生する装置であって、
該装置は、
前記記録媒体からデータを読み出すように構成された再生ユニットと、
該再生ユニットを制御してメニュー情報のグラフィックストリームを再生するように構成されたコントローラであって、該グラフィックストリームは、第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、コントローラと、
を備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、装置。
【請求項11】
前記コントローラは、前記再生ユニットを制御して、前記記録媒体の管理領域に格納される管理情報を用いてグラフィックストリームを再生し、該管理情報は、再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルを含み、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項10の装置。
【請求項12】
前記コントローラは、前記再生ユニットを制御して、管理情報を用いてグラフィックストリームを再生し、該管理情報は、第1のストリーム情報ファイルおよび第2のストリーム情報ファイルの少なくとも一つを含み、該第1のストリーム情報ファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含み、該第2のストリーム情報ファイルは、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む、請求項10の装置。
【請求項13】
メニュー情報の再生を管理するデータ構造を記録する装置であって、
該装置は、
データを記録媒体に記録するように構成された記録ユニットと、
前記記録ユニットを制御して、メニュー情報のグラフィックストリームを記録するように構成されたコントローラであって、該グラフィックストリームは、第1のタイプのメニュー情報および第2のタイプのメニュー情報の一つであるメニュー情報のタイプを指し示すインジケータを含む、コントローラと、
を備え、
前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータと多重化され、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームは、メインのオーディオ/ビデオデータとは別個のファイルに格納される、装置。
【請求項14】
前記コントローラは、前記記録ユニットを制御して、再生されるストリームファイルを指定する少なくとも一つのプレイリストファイルをさらに記録し、
該プレイリストファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するプレイアイテムと、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの再生についてのナビゲーション情報を提供するサブプレイアイテムと、を含む、請求項13の装置。
【請求項15】
前記コントローラは、前記記録ユニットを制御して、第1のストリーム情報ファイルおよび第2のストリーム情報ファイルを記録し、該第1のストリーム情報ファイルは、前記第1のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含み、該第2のストリーム情報ファイルは、前記第2のタイプのメニュー情報のグラフィックストリームの属性情報を含む、請求項14の装置。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2010−176836(P2010−176836A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−35955(P2010−35955)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【分割の表示】特願2006−546802(P2006−546802)の分割
【原出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【分割の表示】特願2006−546802(P2006−546802)の分割
【原出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
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