説明

コンバイン

【課題】乗降ステップの穀稈の絡み付き、及び乗降ステップ装置の畦との当りを回避しやすいコンバインを提供する。
【解決手段】上下複数段の乗降ステップ31,32,33の前側に上下複数段の乗降ステップ31,32,33にわたって位置させる前壁板34と、上下複数段の乗降ステップ31,32,33の後側に上下複数段の乗降ステップ31,32,33にわたって位置させる後壁板35と、前壁板34と後壁板35を連結する連結部材31とを備えて、上下複数段の乗降ステップ31,32,33のいずれかを走行機体側に残して前壁板34と後壁板35と連結部材31とを一体で走行機体から取り外した第1状態と、前壁板34と後壁板35と連結部材31とを一体で走行機体に取り付けた第2状態とを現出可能にしてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行機体の運転部に対する乗り降りのために前記走行機体の横外側に設けた上下複数段の乗降ステップを備えたコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
上記したコンバインとして、従来、例えば特許文献1に記載されたものがあった。
特許文献1に記載されたものでは、運転ステップの立下がり面に二段階の乗降ステップが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−35481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したコンバインにおいて、例えば中割り刈り形態で作業するなど走行機体の横外側近くに植立穀稈が位置する場合、上下複数段の乗降ステップの乗降ステップどうしの間が走行機体前方向きや後方向きに開口した状態になっていると、植立穀稈の稈身や稈身から延び出た葉が乗降ステップの前側や後側に入り込んだ際、その稈身や葉が乗降ステップに巻き込まれて絡み付きやすくなる。殊に、乗降ステップが屈曲形状の板金で構成されるなどループ形である場合、稈身や葉の絡み付きがより発生しやすくなっていた。
【0005】
本発明の目的は、上記した絡み付きを回避しやすいとともに乗降ステップを利用した乗り降りがしやすく、かつ畦際走行時における破損などの発生を抑制や回避しやすく、しかもそのために必要な手間が少なくて済むコンバインを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明は、走行機体の運転部に対する乗り降りのために前記走行機体の横外側に設けた上下複数段の乗降ステップを備えたコンバインにおいて、
前記上下複数段の乗降ステップの前側に前記上下複数段の乗降ステップにわたって位置させる前壁板と、前記上下複数段の乗降ステップの後側に前記上下複数段の乗降ステップにわたって位置させる後壁板と、前記前壁板と前記後壁板を連結する連結部材とを備えて、前記上下複数段の乗降ステップのいずれか又は全てを走行機体側に残して前記前壁板と前記後壁板と前記連結部材とを一体で前記走行機体から取り外した第1状態と、前記前壁板と前記後壁板と前記連結部材とを一体で前記走行機体に取り付けた第2状態とを現出可能に構成してある。
【0007】
本第1発明の構成によると、第2状態を現出すれば、上下複数段の乗降ステップの前側に前壁板が上下複数段の乗降ステップにわたって位置し、上下複数段の乗降ステップの後側に後壁板が上下複数段の乗降ステップにわたって位置し、例えば中割り刈り形態で作業する場合など、走行機体の横側近くに植立穀稈が位置してその稈身や葉が乗降ステップの前側や後側に入り込むことがあっても、稈身や葉が乗降ステップどうしの間に入り込むことを前壁板や後壁板によって防止でき、稈身や葉が乗降ステップに巻き込まれて絡み付くことを回避しやすい。また、運転部に対する乗り降りを行う場合、乗降ステップの前側での乗降ステップどうしの間が前壁板によって閉じられていて、乗降ステップの後側での乗降ステップどうしの間が後壁板によって閉じられていて、乗降ステップに足を載せやすい。
【0008】
畦際走行の際、前壁板や後壁板が付いたままになっていると、上下複数段の乗降ステップにわたる前壁板及び後壁板の走行機体上下方向での大きさが乗降ステップのその大きさに比して大であることから、前壁板や後壁板が畦の側面や隆起部に当りやすくなる。前壁板及び後壁板が畦の側面や隆起部に当たると、前壁板及び後壁板の走行機体上下方向での大きさが前記した如く大であることによって畦に大きな土削りが生じるとか、前壁板及び後壁板の強度が人の体重を受ける乗降ステップの強度に比して小であることによって前壁板や後壁板が変形や破損する問題が発生しやすい。
この場合、第1状態を現出すれば、上下複数段の乗降ステップの前側から前壁板がなくなり、上下複数段の乗降ステップの後側から後壁板がなくなり、前壁板及び後壁板が畦や隆起部に当たることがない。乗降ステップが畦や隆起部に当たることがあっても、乗降ステップの走行機体上下方向での大きさが前壁板及び後壁板のその大きさに比して小であることによって畦の土削りが小になり、乗降ステップの強度が前壁板及び後壁板の強度に比して大であることによって乗降ステップの変形や破損が発生しにくい。
【0009】
本第1発明の構成によると、前壁板と後壁板と連結部材を一体で取り付けて前壁板及び後壁板の取り付けを強固に行なうことができながら、前壁板と後壁板と連結部材を一体で取り付けたり取り外したりして、第1状態及び第2状態を少ない脱着手間で現出することができる。
【0010】
従って、第1状態を現出することによって畦の土削り及び乗降ステップの変形や破損を抑制や回避しながら畦際走行することでき、第2状態を現出することによって乗降ステップに足を載せ易くて運転部の乗降がしやすくなるとともに乗降ステップにおける植立穀稈の絡み付きを回避しながら作業走行することができ、さらに第1状態の現出も第2状態の現出も操作容易にできる。
【0011】
本第2発明は、前記上下複数段の乗降ステップのうちの上段の乗降ステップを前記連結部材によって構成してある。
【0012】
本第2発明の構成によると、上段の乗降ステップを取り外しても、それよりも下段の乗降ステップが存在することによって比較的容易に乗降できるようにしながら、上段の乗降ステップと連結部材を兼用させて構造簡単に得ることができる。
【0013】
従って、第1状態を現出した場合も比較的容易に乗降できるものでありながら、構造簡単に済ませて安価に得ることができる。
【0014】
本第3発明は、前記上下複数段の乗降ステップのうちの下段の乗降ステップを、前記前壁板、前記後壁板及び前記連結部材とは別に、使用姿勢と走行機体内側に格納した格納姿勢とに姿勢変更自在に前記走行機体に取り付けてある。
【0015】
第1状態を現出して下段の乗降ステップの前側や後側から前壁板や後壁板が無くなっても、下段の乗降ステップが使用姿勢にあれば、下段の乗降ステップの走行機体横外側への突出が大であると、たとえば運搬車に対する積み降ろしの場合、下段の乗降ステップが荷台のアオリ板などに当りやすくなる。
本第3発明の構成によると、下段の乗降ステップを使用しやすいように大きいものにしても、下段の乗降ステップを格納姿勢にすることにより、下段の乗降ステップを走行機体内側に格納してアオリ板などに当りにくくできる。
【0016】
従って、下段の乗降ステップを使用しやすい大きさのものにしながら、下段の乗降ステップのアオリ板などに対する当りを回避しやすくて運搬車に対する積み降ろしが行いやすいものにできる。
【0017】
本第4発明は、前記上下複数段の乗降ステップとして、上段の乗降ステップと、前記下段の乗降ステップと、前記上段の乗降ステップと前記下段の乗降ステップの間に位置する状態で使用姿勢で前記走行機体に固定された中段の乗降ステップとを設けてある。
【0018】
本第4発明の構成によると、上、中、下3段の乗降ステップを設けるものの場合、中段の乗降ステップが運搬車のアオリ板に当りにくい高さに位置することにより、運転部床の地上高さが高くても3段階の乗降ステップを利用して楽に乗り降りできるものを、中段の乗降ステップを固定形して構造簡単に得ることができる。
【0019】
従って、3段階の乗降ステップを利用して楽に乗り降りできるものを、中段の乗降ステップを固定形した簡単な構造で安価に得ることができる。
【0020】
本第5発明は、前記上下複数段の乗降ステップとして、上段の乗降ステップと、前記下段の乗降ステップと、前記上段の乗降ステップと前記下段の乗降ステップの間に位置するとともに使用姿勢と走行機体内側に格納した格納姿勢とに姿勢変更自在に前記走行機体に取り付けた中段の乗降ステップとを設けてある。
【0021】
本第5発明の構成によると、中段の乗降ステップの使用姿勢での走行機体外側への突出長さを長くしても、中段の乗降ステップを下段の乗降ステップと同様に格納姿勢にしてアオリ板などに当りにくくすることができる。
【0022】
従って、中段の乗降ステップを乗り降りし易い突出長さの長いものに構成しながら、中段及び下段の乗降ステップのアオリ板などに対する当りを回避しやすくて運搬車に対する積み降ろしが行いやすいものにできる。
【0023】
本第6発明は、前記中段の乗降ステップの走行機体横外側端が、前記下段の乗降ステップの使用姿勢での走行機体横外側端よりも走行機体内側に位置するよう構成してある。
【0024】
本第6発明の構成によると、下段の乗降ステップに対して中段の乗降ステップが走行機体内側に位置して下段の乗降ステップと中段の乗降ステップの間の乗り降りが行いやすくなる。
【0025】
従って、運転部に対する乗り降りを行なうのに、下段及び中段の乗降ステップを使用しやすくて楽にできる。
【0026】
本第7発明は、前記中段の乗降ステップの走行機体横方向での内側部分を前記走行機体の横外壁よりも走行機体内側に入り込ませて設置し、前記中段の乗降ステップの前記内側部分に差し入れられる足の差し入れ限界を設定するストッパーを設けてある。
【0027】
本第7発明の構成によると、中段の乗降ステップの走行機体横方向での長さを使用しやすい長いものに設定しながら、中段の乗降ステップが走行機体横外側に突出する突出長さを短くすることができる。
中段の乗降ステップの内側部分に足を差し入れる際、乗降ステップの内側部分が存在しない箇所まで差し入れることができると、履物に付着した泥土が機体内側に持ち込まれやすくなる。本第7発明の構成によると、足が中段の乗降ステップの内側部分を越えて機体内側に差し込まれることをストッパーによって防止しやすく、機体内に泥土が持ち込まれることを回避しやすい。
【0028】
従って、中段の乗降ステップを使用しやすいものにしながら、かつ中段の乗降ステップの走行機体横外側への突出を小に抑制できながら、泥土が機体内に持ち込まれて故障などが発生することを回避しやすい。
【0029】
本第8発明は、前記第2状態での前記前壁板及び前記後壁板を、走行機体内側の端縁が前記走行機体の横外壁の外側面に沿い、かつ走行機体外側の端縁が使用姿勢での前記上下複数段の乗降ステップの外端部に位置するように、前記横外壁の外側面と使用姿勢での前記上下複数段の乗降ステップの外端部とに亘って、使用姿勢での前記上下複数段の乗降ステップの前側及び後側の全域又は略全域を覆う状態で設けてある。
【0030】
本第8発明の構成によると、前壁板及び後壁板が各乗降ステップの走行機体横方向での全域又は略全域を覆う状態で上下複数段の乗降ステップの前側や後側に位置し、第2状態で植立穀稈の稈身や葉が乗降ステップどうしの間に入り込むことを前壁板及び後壁板によって精度よく防止することができる。
【0031】
従って、乗降ステップの植立穀稈の絡み付きを精度よく回避しながら作業できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】コンバインの全体を示す側面図である。
【図2】コンバインの全体を示す平面図である。
【図3】第2状態を現出させた場合の乗降ステップ装置を示す斜視図である。
【図4】第2状態を現出させた場合の乗降ステップ装置を示す側面図である。
【図5】第2状態を現出させた場合の乗降ステップ装置を示す平面図である。
【図6】第2状態を現出させた場合の乗降ステップ装置を示す縦断正面図である。
【図7】乗降ステップ装置を示す縦断正面図である。
【図8】第1状態を現出させた場合の乗降ステップ装置を示す斜視図である。
【図9】上段の乗降ステップ、前壁板及び後壁板を示す斜視図である。
【図10】第2実施例の乗降ステップ装置を示す縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施例〕
図1は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す側面図である。図2は、本発明の実施例に係るコンバインの全体を示す平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係るコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1によって自走するように構成し、かつ走行機体の前端側の横端部に設けた搭乗型の運転部10、及び運転座席11の下方に位置するエンジン3aが装備された原動部3を有した走行機体と、この走行機体の機体フレーム2における前端部に運転部10の横側方箇所で刈取り部フレーム21が上下揺動自在に連結された刈取り部20と、機体フレーム2の後部に刈取り部20の後方に配置して設けた脱穀装置4と、機体フレーム2の後部に運転部10の後方及び脱穀装置4の横側方に配置して設けた穀粒タンク5とを備えて構成してある。
【0034】
このコンバインは、稲、麦などの収穫作業を行なう。
すなわち、刈取り部20は、刈取り部フレーム21が上下に揺動操作されることにより、刈取り部20の前端部に横方向に並べて設けてある分草具22が地面近くに下降した下降作業状態と、分草具22が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降する。刈取り部20を下降作業状態に下降させて走行機体を走行させることにより、刈取り部20は、各分草具22によって刈取対象の植立穀稈を分草具22の後方に位置する引起し経路に導入し、各引起し経路に導入された植立穀稈を引起し経路の横側に位置する引起し装置23によって引起し処理しながら引起し経路の終端部に位置するバリカン形の刈取装置24によって刈取処理し、刈取り穀稈を刈取装置24の上方から脱穀装置4の前側に至る供給装置(図示せず)によって搬送して脱穀装置4に供給する。脱穀装置4は、供給装置からの刈取り穀稈の株元側を脱穀フィードチェーン(図示せず)によって挟持搬送しながら、刈取り穀稈の穂先側を扱室(図示せず)に供給して脱穀処理する。穀粒タンク5は、脱穀装置5から送出された脱穀粒を搬送装置6によって搬入されて貯留し、貯留した脱穀粒をスクリューコンベヤで成る排出オーガ7によって搬出する。
【0035】
図1,2に示すように、運転部10は、原動部3の前側に設けた運転部床12と、この運転部床12の後方上方に設けた運転座席11と、運転座席11の前方に運転部床12の前端部から機体上方向きに延出する状態で設けた操縦搭13と、運転座席11の横側方に設けた横運転パネル14と、運転部10の走行機体横外側の端部に原動部3の横端部に配置して設けた防塵カバー3bと、防塵カバー3bと操縦搭13の間に配置して形成された乗降口15とを備えて構成してある。運転座席11は、エンジンボンネット3cの天板に支持されている。防塵カバー3bは、エンジンボンネット3cの外部から内部に吸引されるエンジン冷却風を除塵網でろ過して、エンジン冷却風から塵埃を除去する。
【0036】
図1,2に示すように、走行機体の運転部10における乗降口15が位置する箇所での横外側に、上下3段の乗降ステップ31,32,33を備える乗降ステップ装置30を設けてある。
【0037】
図3,4,5に示すように、乗降ステップ装置30は、運転部10に対する乗り降りに使用するための上下3段の乗降ステップ31,32,33を備える他、上下3段の乗降ステップ31,32,33の前側に位置させる前壁板34、及び上下3段の乗降ステップ31,32,33の後側に位置させる後壁板35を備えている。
【0038】
図3,4,5,6に示すように、3段の乗降ステップ31,32,33のうちの下段の乗降ステップ33(以下、下段乗降ステップ33と呼称する。)は、走行機体を構成する機体フレーム2に設けた前後一対の支持部2a,2aに基端側が連結された平面視でコ字状の屈曲帯板材で成るステップ主体33Aと、このステップ主体33Aの前後の横向き辺部に架設された帯板材で成るステップ副体33Bとを備えて構成してある。ステップ主体33Aの端面33aとステップ副体33Bの端面33bとが、下段乗降ステップ33のステップ面33cを形成している。
【0039】
ステップ主体33Aの基端側の前後に板金部材を取付けて設けた連結部36と機体フレーム2の支持部2aとは、連結部36に設けた長孔形のピン孔36aと、このピン孔36aに摺動自在に係入するように構成して支持部2aに設けた枢支ピン37とを介して連結されており、下段乗降ステップ33は、使用姿勢と格納姿勢とに姿勢変更自在な状態で走行機体に取り付けられている。
【0040】
図3,4,5,6は、下段乗降ステップ33が使用姿勢に姿勢変更された状態を示している。これらの図に示すように、下段乗降ステップ33は、枢支ピン37の軸芯まわりに下降揺動操作され、ステップ主体33Aの前後の被支持部33dが支持部2aに折り曲げ部を設けて備えてあるストッパー部2bに当接すると、ステップ面33cがほぼ水平の上向きになるように、かつ体重が掛かってもストッパー部2bで支持されて下降しないように使用姿勢になる。図6に示すように、下段乗降ステップ33が使用姿勢に姿勢変更された場合、下段乗降ステップ33の走行機体外側端33eは、防塵カバー3bの走行機体横外側端3eから走行機体横外側に少し突出した箇所に位置する。
【0041】
図7(c)は、下段乗降ステップ33が格納姿勢に姿勢変更された状態を示している。この図に示すように、下段乗降ステップ33は、枢支ピン37の軸芯まわりに上昇揺動操作され、連結部36の被支持部36bが機体フレーム2の側面2cに当接すると、下段乗降ステップ33の遊端側が下段乗降ステップ33を使用姿勢にした場合での箇所よりも走行機体内側に入り込んだ箇所に位置するように格納姿勢になる。
【0042】
下段乗降ステップ33を格納姿勢に姿勢変更した場合、下段乗降ステップ33をピン孔36aの上下向きに沿わせて少し下降操作して枢支ピン37がピン孔36aの上端部に位置する状態にすると、連結部36の被支持部36bが枢支ピン37よりも低い配置高さの箇所で機体フレーム2の側面2cに当接して支持されることにより、下段乗降ステップ33は、格納姿勢に保持される。
【0043】
図3,4,5,6に示すように、上下3段の乗降ステップ31,32,33のうちの中段の乗降ステップ32(以下、中段乗降ステップ32と呼称する。)は、走行機体の横外壁8に対してこれの外側と内側とにわたって位置するように配置した板金製の内側ステップ副体32Aと、この内側ステップ副体32Aの横外壁8に対して機体外側に位置する縦辺部32aに基端部が固定された平面視でコ字状の屈曲帯板材で成るステップ主体32Bと、このステップ主体32Bの前後の横向き辺部に架設された帯板材で成る外側ステップ副体32Cとを備えて構成してある。ステップ主体32Bの上向き端面と外側ステップ副体32Cの上向き端面と内側ステップ副体32Aの水平辺部32bの上向き面とが、中段乗降ステップ32のステップ面を形成している。
【0044】
内側ステップ副体32Aは、これの前後側に位置するアングル部材で成る連結材38を介して横外壁8に固定されており、中段乗降ステップ32は、使用姿勢で、かつ中段乗降ステップ32の走行機体横方向での内側に位置する走行機体内側部分32cを走行機体の横外壁8よりも内側に入り込ませて設置した状態で走行機体に固定されている。
【0045】
したがって、中段乗降ステップ32にあっては、足のつま先側を横外壁8に設けてある貫通孔8a(図3,4参照)から走行機体内側部分32cに差し入れることにより、中段乗降ステップ32のステップ面をこれの走行機体横方向での全体にわたって使用できる。
【0046】
図3,6に示すように、横外壁8の内側に、中段乗降ステップ32の走行機体内側部分32cに差し入れられた足に対するストッパー39を、内側ステップ副体32Aの折り曲げ端部によって構成して設けてある。このストッパー39は、中段乗降ステップ32の走行機体内側部分32cに差し入れられた足のつま先にストップ作用することによって足の差し入れ限界を設定する。つまり、ストッパー39は、足が走行機体内側部分32cを越えて深く走行機体内側に差し入れられることを防止し、横外壁8の内側近くに電源用に設置してあるバッテリー40など走行機体の内部に収容してある機器や装置に履物によって泥土が持ち込まれることを防止する。
【0047】
図5,6に示すように内側ステップ副体32Aに設けた係合部50は、バッテリー押さえ体51の一端側を係止するものであり、内側ステップ副体32Aが係合部50を走行機体側に支持される支持部材として兼用されている。
【0048】
図6に示すように、中段乗降ステップ32の走行機体横外側端32dは、使用姿勢に姿勢変更された場合の下段乗降ステップ33の走行機体横外側端33eよりも走行機体内側に少し入り込んだ箇所に位置し、かつ原動部3の防塵カバー3bの走行機体横外側端3eよりも走行機体内側に少し入り込んだ箇所に位置している。そのため、中段乗降ステップ32は、略全長に亘って走行機体正面視で防塵カバー3bの下部傾斜部と重複する位置に位置する。
【0049】
図9は、3段の乗降ステップ31,32,33のうちの上段の乗降ステップ31(以下、上段乗降ステップ31と呼称する。)、前壁板34及び後壁板35を示す斜視図である。この図及び図4,6に示すように、上段乗降ステップ31は、前壁板34の上端部と後壁板35の上端部とを連結する縞鋼板で成る連結部材によって構成してある。連結部材の滑り止め突条を備えた上向き面が、上段乗降ステップ31のステップ面を形成している。
【0050】
図9に示すように、上段乗降ステップ31を構成する連結板の折り曲げ端部31aに設けた複数個の脱着用のボルト孔31bを上段乗降ステップ31に備えさせ、前壁板34の折り曲げ端部34aに設けた複数個の脱着用のボルト孔34bを前壁板34に備えさせ、後壁板35の折り曲げ端部35aに設けた複数個の脱着用のボルト孔35bを後壁板35に備えさせて、前壁板34、後壁板35、及び前壁板34と後壁板35を連結する連結部材としての上段乗降ステップ31を一体で走行機体に対して脱着するように構成し、かつ前壁板34と後壁板35と上段乗降ステップ31を一体で脱着して乗降ステップ装置30に畦際走行のための第1状態あるいは穀稈の絡み付き防止のための第2状態を現出させるように構成してある。
【0051】
図3は、第2状態を現出させた場合の乗降ステップ装置30を示す斜視図である。図6及び図7(a)は、第2状態を現出させた場合の乗降ステップ装置30を示す縦断正面図である。これらの図に示すように、上段乗降ステップ31のボルト孔31bと横外壁8に中段乗降ステップ32の上方に配置して設けてあるボルト孔41(図8参照)とに連結ボルト42を装着し、前壁板34のボルト孔34bと横外壁8に中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の前側近くに配置して設けてあるボルト孔43(図8参照)とに連結ボルト44を装着し、後壁板35のボルト孔35bと横外壁8に中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の後側近くに配置して設けてあるボルト孔45(図8参照)とに連結ボルト46を装着することにより、前壁板34、後壁板35及び上段乗降ステップ31を一体で横外壁8に所定の取付け状態で取付けることができ、乗降ステップ装置30に第2状態を現出させることができる。
【0052】
すなわち、上段乗降ステップ31は、中段乗降ステップ32の上方に運転部床12を横外側に延長した状態の乗降ステップを形成する。前壁板34は、上段乗降ステップ31と中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の前側に上段乗降ステップ31と中段乗降ステップ32と下段乗降ステップ33にわたって位置する。後壁板35は、上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の後側に上段乗降ステップ31と中段乗降ステップ32と下段乗降ステップ33にわたって位置する。
【0053】
したがって、第2状態を現出した乗降ステップ装置30は、走行機体の横外側近くに植立穀稈が位置してこの植立穀稈の稈身や葉が上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の前側あるいは後側に入り込むことがあっても、その稈身や葉が上段乗降ステップ31と中段乗降ステップ32の間、あるいは中段乗降ステップ32と下段乗降ステップ33の間に入り込むことを前壁板34や後壁板35によって防止するのであり、上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33に稈身や葉の絡み付きが発生することを回避しながら、上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33を使用して運転部10に乗ったり、運転部10から降りたりすることを可能にする。
【0054】
図7(b)は、第1状態を現出させた場合の乗降ステップ装置30を示す縦断正面図である。図8は、第1状態を現出させた場合の乗降ステップ装置30を示す斜視図である。これらの図に示すように、上段乗降ステップ31の連結ボルト42による横外壁8への連結を解除し、前壁板34の連結ボルト44による横外壁8への連結を解除し、後壁板35の連結ボルト46による横外壁8への連結を解除することにより、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33を横外壁8に残した状態で上段乗降ステップ31、前壁板34及び後壁板35を一体で横外壁8から取り外すことができ、乗降ステップ装置30に第1状態を現出させることができる。
【0055】
すなわち、第1状態を現出した乗降ステップ装置30は、上段乗降ステップ31が存在しないことにより、かつ、走行機体上下方向での大きさが中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33のその大きさよりも大である前壁板34及び後壁板35が存在しないことにより、畦の側面やその隆起部に対する接触を発生しにくくする。
【0056】
第1状態を現出した乗降ステップ装置30は、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33が畦の側面や隆起部に接触することがあっても、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の走行機体上下方向での大きさが前壁板34及び後壁板35のそれよりも小であることによって、畦に発生する土削りの大きさを小に済ませ、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の強度が前壁板34及び後壁板35のそれよりも大であることによって、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の変形や破損を発生しにくくする。
【0057】
第1状態を現出した乗降ステップ装置30は、上段乗降ステップ31が無くなっても、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33が残っていることにより、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33を使用して運転部10に乗ったり、運転部10から降りたりすることを可能にする。
【0058】
コンバインの運搬車に対する積み下ろしを行うに当り、図7(c)に示すように、乗降ステップ装置30に第1状態を現出させるとともに、下段乗降ステップ33を格納姿勢に姿勢変更することにより、下段乗降ステップ33が使用姿勢の場合よりも走行機体内側に入り込むことにより、下段乗降ステップ33の荷台のアオリ板などに対する当りを回避しやすい。
【0059】
図3,5,6に示すように、乗降ステップ装置30の第2状態を現出した状態において、前壁板34の走行機体内側の端縁34c及び後壁板35の走行機体内側の端縁35cが横外壁8の外側面8bに沿い、前壁板34の走行機体外側の端縁34d及び後壁板35の走行機体外側の端縁35dが、使用姿勢での下段乗降ステップ33の外端33eと走行機体前後方向視で合致又は略合致する箇所に位置し、中段乗降ステップ32の外端32dよりも走行機体外側に少し出た箇所に位置し、上段乗降ステップ31の外端31cと走行機体前後方向視で合致又は略合致する箇所に位置し、前壁板34は、横外壁8の外側面8bと上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の外端部とに亘って上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の前側の全域を覆い、後壁板35は、横外壁8の外側面8bと上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の外端部とに亘って上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の後側の全域を覆う。
なお、前壁板34及び後壁板35は、走行機体前後方向視で左右方向の幅が上側ほど徐々に幅狭となる形状に形成されており、前壁板34の走行機体外側の端縁34d及び後壁板35の走行機体外側の端縁35dには、上側ほど走行機体内側に位置するように傾斜した下部傾斜縁34dA,35dAと、下部傾斜縁34dA,35dAよりも緩い傾斜の上部傾斜縁34dB,35dBとが形成されている。
【0060】
前壁板34及び後壁板35としては、前壁板34の走行機体外側の端縁34d及び後壁板35の走行機体外側の端縁35dが、使用姿勢にある下段乗降ステップ33の外端33e、中段乗降ステップ32の外端32d及び上段乗降ステップ31の外端31cに対して走行機体前後方向視で合致又は略合致する箇所、あるいは走行機体外側に少し出た箇所に位置して、上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の前側及び後側の全域を覆うものの他、前壁板34の走行機体外側の端縁34d及び後壁板35の走行機体外側の端縁35dが、使用姿勢での下段乗降ステップ33の外端33e、中段乗降ステップ32の外端32d及び上段乗降ステップ31の外端31cに対して走行機体内側に少し入った箇所に位置して、上段乗降ステップ31、中段乗降ステップ32及び下段乗降ステップ33の前側及び後側の略全域を覆うものを採用してもよい。
【0061】
〔第2実施例〕
図10は、第2実施例の乗降ステップ装置30を示す縦断正面図である。この図に示すように、第2実施例の乗降ステップ装置30は、中段の乗降ステップ52(以下、中段乗降ステップ52と呼称する。)を使用姿勢と格納姿勢とに姿勢変更自在に走行機体の横外壁8に取り付けられた状態で備えている。第2実施例の乗降ステップ装置30は、中段乗降ステップ52の点以外の構成としては、第1実施例の構成と同じ構成を備えており、中段乗降ステップ52について次に説明する。
【0062】
中段乗降ステップ52は、下段乗降ステップ33を機体フレーム2に取り付けている取付け構造と同じ取り付け構造によって横外壁8に取付けられており、枢支ピン37の軸芯まわりに上下に揺動操作されることにより、ステップ面が略水平の上向きになった使用姿勢と、遊端側が使用姿勢の場合よりも走行機体内側に入り込んだ格納姿勢とに姿勢変更される。
【0063】
使用姿勢に姿勢変更された中段乗降ステップ52の外側端52aの走行機体横方向での位置は、使用姿勢に姿勢変更された下段乗降ステップ33の外側端33eの走行機体横方向での位置と同じ又はほぼ同じになる。なお、図示しないが、中段乗降ステップ52の外側端52aの位置が第1実施例と同様に下段乗降ステップ33よりも走行機体内側に位置するように中段乗降ステップ52の長さを設定してもよい。
【0064】
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、上下3段の乗降ステップ31,32,33を設けた例を示したが、中段の乗降ステップ32を省略し、上段の乗降ステップ31と下段の乗降ステップ33の2段の乗降ステップを設ける構成を採用して実施してもよい。
【0065】
(2)上記した実施例では、前壁板34と後壁板35を連結する連結部材によって上段の乗降ステップ31を構成する例を示したが、前壁板34と後壁板35を連結する専用の連結部材(例えば、前後に長い単一又は複数の丸パイプ材、丸棒材、アングル材等)と、上段の乗降ステップ専用の乗降ステップ31とを備えて実施してもよい。専用の連結部材を備える場合、上下複数段の乗降ステップの全てを走行機体側に残して前壁板34と後壁板35及び連結部材を走行機体から取り外した第1状態を乗降ステップ装置30に現出させるように構成して実施すればよい。
【0066】
(3)上記した実施例では、上段の乗降ステップ31を連結部材によって構成する例を示したが、中段の乗降ステップ32を連結部材によって構成したり、上段及び下段の乗降ステップ31,32を連結部材によって構成してもよい。
【0067】
(4)上記した実施例では、下段の乗降ステップ33を上昇揺動させて格納姿勢にする例を示したが、下降揺動によって格納姿勢にする構成、あるいは横スライド移動によって格納姿勢にする構成を採用して実施してもよい。
【0068】
(5)上記した実施例では、中段の乗降ステップ32として、走行機体横方向での内側部分32cが走行機体内側に入り込んだ乗降ステップを採用した例を示したが、全体が走行機体外側に位置する乗降ステップを採用して実施してもよい。
【0069】
(6)上記した実施例では、ストッパー39を中段乗降ステップ32の走行機体内側部分32cに設けた例を示したが、ストッパー39を横外壁8から延出させて設けるなど、中段乗降ステップ32とは各別に設けて実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、刈取り穀稈の穂先側が扱室に供給される脱穀装置を備えた自脱型コンバインの他、刈取り穀稈の株元から穂先までの全体が扱室に供給される脱穀装置を備えた全稈投入型コンバインにも利用できる。
【符号の説明】
【0071】
8 走行機体の横外壁
10 運転部
31 上段の乗降ステップ(連結部材)
31c 上段の乗降ステップの機体外側端
32,52 中段の乗降ステップ
32c 中段の乗降ステップの内側部分
32d,52a 中段の乗降ステップの機体外側端
33 下段の乗降ステップ
33e 下段の乗降ステップの機体外側端
34 前壁板
34c 前壁板の走行機体内側端縁
35 後壁板
35c 後壁板の走行機体内側端縁
39 ストッパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体の運転部に対する乗り降りのために前記走行機体の横外側に設けた上下複数段の乗降ステップを備えたコンバインであって、
前記上下複数段の乗降ステップの前側に前記上下複数段の乗降ステップにわたって位置させる前壁板と、前記上下複数段の乗降ステップの後側に前記上下複数段の乗降ステップにわたって位置させる後壁板と、前記前壁板と前記後壁板を連結する連結部材とを備えて、前記上下複数段の乗降ステップのいずれか又は全てを走行機体側に残して前記前壁板と前記後壁板と前記連結部材とを一体で前記走行機体から取り外した第1状態と、前記前壁板と前記後壁板と前記連結部材とを一体で前記走行機体に取り付けた第2状態とを現出可能に構成してあるコンバイン。
【請求項2】
前記上下複数段の乗降ステップのうちの上段の乗降ステップを前記連結部材によって構成してある請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記上下複数段の乗降ステップのうちの下段の乗降ステップを、前記前壁板、前記後壁板及び前記連結部材とは別に、使用姿勢と走行機体内側に格納した格納姿勢とに姿勢変更自在に前記走行機体に取り付けてある請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項4】
前記上下複数段の乗降ステップとして、上段の乗降ステップと、前記下段の乗降ステップと、前記上段の乗降ステップと前記下段の乗降ステップの間に位置する状態で使用姿勢で前記走行機体に固定された中段の乗降ステップとを設けてある請求項3記載のコンバイン。
【請求項5】
前記上下複数段の乗降ステップとして、上段の乗降ステップと、前記下段の乗降ステップと、前記上段の乗降ステップと前記下段の乗降ステップの間に位置するとともに使用姿勢と走行機体内側に格納した格納姿勢とに姿勢変更自在に前記走行機体に取り付けた中段の乗降ステップとを設けてある請求項3記載のコンバイン。
【請求項6】
前記中段の乗降ステップの走行機体横外側端が、前記下段の乗降ステップの使用姿勢での走行機体横外側端よりも走行機体内側に位置するよう構成してある請求項4記載のコンバイン。
【請求項7】
前記中段の乗降ステップの走行機体横方向での内側部分を前記走行機体の横外壁よりも走行機体内側に入り込ませて設置し、
前記中段の乗降ステップの前記内側部分に差し入れられる足の差し入れ限界を設定するストッパーを設けてある請求項4又は6記載のコンバイン。
【請求項8】
前記第2状態での前記前壁板及び前記後壁板を、走行機体内側の端縁が前記走行機体の横外壁の外側面に沿い、かつ走行機体外側の端縁が使用姿勢での前記上下複数段の乗降ステップの外端部に位置するように、前記横外壁の外側面と使用姿勢での前記上下複数段の乗降ステップの外端部とに亘って、使用姿勢での前記上下複数段の乗降ステップの前側及び後側の全域又は略全域を覆う状態で設けてある請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−19726(P2012−19726A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−159556(P2010−159556)
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】