サーバー、サーバーの制御プログラム、及び携帯電話機の着信メロディー・動画再生プログラム、並びにプログラム記憶媒体
【課題】携帯電話機単独で着信時に着信メロディーと連動して再生される動画をカスタマイズして他の携帯電話機の使用者との差別化を図ること。
【解決手段】携帯電話機において、メモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データから一の着信メロディーデータ及び一の動画データを任意に設定すると、着信時再生データとして設定した一の着信メロディーデータ及び一の動画データは、1組のデータとしてメモリー領域492に格納される。メモリー領域492に格納した一の着信メロディーデータ及び一の動画データは、書き換えが行われるまで保持し続けられる。この状態で、携帯電話機に着信があると、これを契機に、メモリー領域492に格納保持された一の着信メロディーデータ及び一の動画データが再生される。このとき、着信メロディーと連動して再生される動画は、使用者の好みに応じてカスタマイズされたものとなる。
【解決手段】携帯電話機において、メモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データから一の着信メロディーデータ及び一の動画データを任意に設定すると、着信時再生データとして設定した一の着信メロディーデータ及び一の動画データは、1組のデータとしてメモリー領域492に格納される。メモリー領域492に格納した一の着信メロディーデータ及び一の動画データは、書き換えが行われるまで保持し続けられる。この状態で、携帯電話機に着信があると、これを契機に、メモリー領域492に格納保持された一の着信メロディーデータ及び一の動画データが再生される。このとき、着信メロディーと連動して再生される動画は、使用者の好みに応じてカスタマイズされたものとなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機の着信時に着信メロディー及び動画を再生させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、PHSを含む携帯電話機においては、着信メロディーと動画とを組み合わせた着信報知が可能となっている。
【0003】
かかる着信報知を可能とした技術として、特許文献1にて提案されているものを挙げることができる。
【0004】
特許文献1では、携帯電話機からのダウンロード要求に応じて、着信メロディーデータ及び動画データから形成された複合データであって、着信メロディーデータを再生させ、且つ、再生される着信メロディーデータに連動して動画データの着信画面の各々のフレームを所定のタイミングで表示させるための制御情報を更に有する複合データを、インターネットを経由して同携帯電話機に送信する旨が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−247206号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
携帯電話機の使用者は、上記特許文献1に開示された技術を利用して、自身の携帯電話機に対し着信時に着信メロディー及び動画の両者を再生する機能を付与できることになった。
【0007】
しかしながら、インターネットを経由してダウンロードされた着信メロディーデータ及び動画データは、制御情報と共に複合データとなっているため、以下の問題点が指摘されている。
【0008】
具体的には、着信メロディーは気に入っているのだが動画が気に入らないとか、動画は気に入っているのに着信メロディーが気に入らない、といったことが起こり易い。特に、動画についてはそのデータ量の問題からダウンロードする前にその内容を十分に確認させることが難しく、いわゆるカラオケのように、着信メロディーが選択されると強制的に当該着信メロディーデータに結合されたある特定の動画データを得るしかない、といったサービス形態のものしか存在しなかった。そのため、携帯電話機の使用者個々の嗜好に合った着信態様を提供できているとは言い難いものであった。
【0009】
つまり、携帯電話機の使用者のニーズとしては、自身の携帯電話機単独で着信メロディーと連動して再生される動画を好みに応じてカスタマイズし、他の携帯電話機の使用者との着信報知態様を差別化することにあると、本願発明者は考えた。
【0010】
すなわち、携帯電話機からインターネットを経由して着信メロディー・動画配信サイトにアクセスし、このアクセスした配信サイト上で着信メロディーデータと連動して再生させる新たな動画データを使用者ではなく当該サイトの製作者側が強制的に選択し、この選択した新たな動画デーや及び着信メロディーデータの複合データを携帯電話機にインターネットを経由してダウンロードしなければならない、といったサービス形態では、使用者の好みを満足させることができないのである。
【0011】
また、上記の配信サイト製作者側の問題としては、着信メロディーや動画の両者には著作権上の問題が生じる。例えば、ある着信メロディーデータに対して特定の動画データを複合させる場合に、着信メロディーの著作権者及び動画の著作権者の両者の同意を得なければ法的な問題を将来する可能性があるため、その同意を取り付ける作業は極めて困難である。
【0012】
さらに、ある特定の着信メロディーデータに対して、複数の動画データの組み合わせを可能としようとすると、その作業は更に膨大なものとなることが予測される。
【0013】
本発明は、上記の実情に鑑みなされたもので、ネットワークを経由することなく、携帯電話機単独で当該携帯電話機の着信時に着信メロディーと連動して再生される動画をカスタマイズして他の携帯電話機の使用者との差別化を図ることができる、サーバー、サーバーの制御プログラム、及び携帯電話機の着信メロディー・動画再生プログラム、並びにプログラム記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
第1の観点に係る発明は、第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機と広域通信回線網などのネットワークを経由してアクセス可能なサーバーであって、このサーバーは、上記携帯電話機からダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下1)〜4)の機能を少なくとも含む、当該携帯電話機内の制御手段により実行可能な携帯電話機用の着信メロディー・動画再生プログラムを、当該携帯電話機にダウンロード可能とする。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定する機能
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定する機能
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続ける機能
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させる機能
【0015】
第2の観点に係る発明は、第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機と広域通信回線網などのネットワークを経由してアクセス可能なサーバーを制御するためのプログラムであって、この制御プログラムは、上記携帯電話機からダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下1)〜4)の機能を少なくとも含む、当該携帯電話機内の制御手段により実行可能な携帯電話機用の着信メロディー・動画再生プログラムを、当該携帯電話機にダウンロード可能とするために、当該着信メロディー・動画再生プログラムを当該携帯電話機に対して繰り出すための手順を含み、この手順は、上記サーバー内の制御手段により実行される。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定する機能
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定する機能
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続ける機能
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させる機能
【0016】
第3の観点に係る発明は、第1の記憶部及び第2の記憶部を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機に着信を契機として着信メロディーデータ及び動画データを再生させるためのプログラムであって、この着信メロディー・動画再生プログラムは、以下1)〜4)の手順を少なくとも含み、これら1)〜4)の手順は、上記携帯電話機内の制御手段により実行される。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するための手順
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定するための手順
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続けるための手順
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させるための手順
【0017】
第4の観点に係る発明は、第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機にその着信メロディー・動画再生プログラムの内容がインストールされるプログラム記憶媒体であって、このプログラム記憶媒体に記憶されている着信メロディー・動画再生プログラムには、以下1)〜4)の手順が少なくとも含まれており、これら1)〜4)の手順は、上記携帯電話機内の制御手段により実行される。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するための手順
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定するための手順
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続けるための手順
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させるための手順
【0018】
なお、上記第1の記憶手段及び第2の記憶手段は、1つの半導体メモリーのメモリー領域を2つの領域に分離して使用可能にしているものをも含む概念である。
【発明の効果】
【0019】
携帯電話機において、第1の操作により、第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定すると共に、第2の操作により、第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定すると、これら着信時再生着信メロディーとして設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとして設定された一の動画データは、1組のデータとして第2の記憶手段に格納される。これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された一の着信メロディーデータ及び一の動画データは、その書き換えが行われるまで保持し続けられる。この状態で、上記携帯電話機に着信があると、これを契機に第2の記憶手段に1組のデータとして格納保持されている、着信時再生着信メロディーデータとしての一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとしての一の動画データが読み出されると共にこれら読み出された一の着信メロディーデータ及び一の動画データの両者が再生される。このとき、着信メロディーと連動して再生される動画は、携帯電話機の使用者の好みに応じてカスタマイズされたものとなる。このように、ネットワークを経由することなく、携帯電話機単独で、着信時に着信メロディーと共に再生される動画をカスタマイズして、他の携帯電話機の使用者との着信報知態様を差別化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明が適用されるシステムの構成を簡略化して示す図である。図1において、参照符号1はサービス提供サーバーであって、このサーバー1は、インターネット2及び基地局3を介して、携帯電話機4やパーソナルコンピューター(以下、「PC」という)5とデータの送受信が可能である。
【0022】
携帯電話機4は、図外の他の携帯電話機との間で通話や電子メールの交換が可能であり、且つ、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に対してアクセス可能である。それゆえ、携帯電話機4には、サーバー1から種々のサービスが提供される。この携帯電話機4では、特に、サーバー1側で製作された着信メロディー・動画配信サイトから着信メロディーデータ及び動画データを当該携帯電話機4にダウンロードしたり、サーバー1側で製作された着信メロディー・動画再生プログラム配信サイトから着信メロディー・動画再生プログラムを当該携帯電話機4にダウンロードしたりすることができる。
【0023】
他方、PC5も、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に対してアクセス可能である。それゆえ、PC5にも、サーバー1から種々のサービスが提供される。このPC5では、特に上記の着信メロディー・動画配信サイトから着信メロディーデータ及び動画データをハードディスク(以下、「HDD」という)やメモリーカード6に保存したり、上記の着信メロディー・動画再生プログラム配信サイトから着信メロディー・動画再生プログラムをHDDやメモリーカード6に保存したりすることができる。
【0024】
上記HDDに保存された着信メロディーデータ及び動画データや着信メロディー・動画再生プログラムは、PC5に携帯電話機4をUSBケーブルなどのケーブルを介して接続することによって、当該携帯電話機4にコピーされたり、インストールされたりする。これに対し、上記メモリーカード6に保存された着信メロディーデータ及び動画データや着信メロディー・動画再生プログラムは、当該メモリーカード6を携帯電話機4内に装填することによって、当該携帯電話機4にコピーされたり、インストールされたりする。
【0025】
図2はサーバーのハードウェアー構成を示すブロック図である。図2を参照して、サーバー1は、当該サーバー1の制御中枢を司る制御手段11と、インターネット2と接続して携帯電話機4やPC5との間で電子データの送受を行うための通信手段12と、認証コードを携帯電話機4やPC5に送出するためのプログラム、着信メロディーデータを携帯電話機4やPC5にダウンロードするためのプログラム、動画データを携帯電話機4やPC5にダウンロードするためのプログラム及び着信メロディー・動画再生プログラムを携帯電話機4やPC5にダウンロードするためのプログラムを記憶している記憶手段13と、複数の着信メロディーデータを格納している第1のデータベース141と、複数の動画データを格納している第2のデータベース142と、着信メロディー・動画再生プログラムを格納している第3のデータベース143と、携帯電話機4やPC5の使用者の住所、氏名、年齢及び性別などの個人情報(ID情報)が格納される第4のデータベース144とを備えている。
【0026】
制御手段11は、CPUなどを用いて構成される。この制御手段11には、上記の通信手段12、記憶手段13及びデータベース141〜144が接続されている。通信手段12は、通信用インターフェースなどを用いて構成される。記憶手段13は、ROMなどを用いて構成される。
【0027】
第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータには、着信メロディーデータ毎にアドレスが付されている。この着信メロディーデータ毎に付されたアドレスを基にして、制御手段11は、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータに関するタイトルリストを作成する。
【0028】
第2のデータベース142に格納された複数の動画データには、動画データ毎にアドレスが付されている。この動画データ毎に付されたアドレスを基にして、制御手段11は、第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを作成する。
【0029】
第4のデータベース144に格納された個人情報は、携帯電話機4やPC5の使用者毎にその携帯電話番号や電子メールアドレスに対応付けられていれる。この携帯電話番号や電子メールアドレスに対応付けられた個人情報を基にして、制御手段11は、認証コードを作成する。
【0030】
図3は携帯電話機のハードウェアー構成を示すブロック図である。図3を参照して、携帯電話機4は、当該携帯電話機4の制御中枢を司る制御手段41と、アンテナ421を含み、基地局3との間で信号の送受を行うための送受信手段42と、その表示面に待ち受け画面や種々の情報を表示するための表示手段43と、通話時に音声を入力するためのマイク44と、通話時における通話先からの音声や効果音などを出力するためのスピーカー45と、電話番号や電子メールアドレス及び電子メールの題名や本文を入力する際などに操作される操作手段46と、システムプログラムなどを予め記憶しているROM47と、システムプログラムを動作させるためにROM47のワーキングメモリーとして機能するRAM48と、着信メロディーデータ及び動画データ並びに着信メロディー・動画再生プログラムを記憶するための不揮発性メモリー49とを備えている。
【0031】
制御手段41は、CPUなどを用いて構成される。この制御手段41には、上記の送受信手段42、表示手段43、マイク44、スピーカー45、操作手段46、ROM47、RAM48及び不揮発性メモリー49が接続されている。
【0032】
表示手段43は、液晶表示装置などを用いて構成される。この表示手段43では、特に、着信を契機として着信時再生動画データとして設定された一の動画データが表示面上に再生表示される。他方、スピーカー45では、特に、着信を契機として着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータが再生出力される。
【0033】
操作手段46は、7つのスイッチ461,462,463,464,465,466,467を含んでいる。そのうちのキーボタンスイッチ461は、相手先の電話番号や電子メールアドレスを入力したり、電子メールの題名や本文を作成したりするときに操作されるスイッチであって、その表面にはアルファベットや数字などが標示印刷されている。多方向スイッチ462は、各種の機能を選択する際に操作されるスイッチであって、その中央には確定キースイッチが備えられている。受話ボタンスイッチ463は、電話を受ける際に使用されるスイッチである。終話ボタンスイッチ464は、電話を終える際に操作されるスイッチである。メール送信スイッチ465は、電子メールを相手先に送信する際に操作されるスイッチである。アクセス要求スイッチ466は、インターネット2に接続しサーバー1にアクセスする際に操作されるスイッチである。ダウンロード要求スイッチ467は、インターネット2を経由してサーバー1から着信メロディーデータ及び動画データ並びに着信メロディー・動画再生プログラムなどをダウンロードする際に操作されるスイッチである。
【0034】
不揮発性メモリー49は、フラッシュメモリーなどの電源を切っても記憶した内容が保存されるメモリーで構成される。この不揮発性メモリー49には、3つのメモリー領域491,492,493が形成されている。
【0035】
第1のメモリー領域491には、複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶される。この第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データには、携帯電話機4の出荷前にプレインストールされたデータはもとより、上記のインターネット2を経由してサーバー1からダウンロードしたデータ及びPC5のHDDやメモリーカード6からコピーしたデータも含まれている。
【0036】
第2のメモリー領域492には、第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データのうちから着信時再生着信メロディーデータとして選択して設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとして選択して設定された一の動画データが1組のデータとして記憶される。
【0037】
第3のメモリー領域493には、着信メロディー・動画再生プログラムが記憶される。この着信メロディー・動画再生プログラムの第3のメモリー領域493へのインストールは、上述したように、インターネット2を経由してサーバー1からダウンロードしたり、PC5のHDDやメモリーカード6からコピーしたりすることによって達成される。
【0038】
上記第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データは、図4(A)及び図4(B)並びに図5(A)及び図5(B)に示すように、データの種類に応じて分類され、分類されたデータ毎にアドレスが付された状態でテーブル管理される。それゆえ、着信メロディーデータ毎に付されたアドレスを基にして、制御手段41は、第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータに関するタイトルリストを作成できる。他方、動画データ毎に付されたアドレスを基にして、制御手段41は、第1のメモリー領域491に記憶された複数の動画データに関するタイトル画像リストを作成できる。
【0039】
上記複数の動画データは、それぞれ、複数のフレームデータから成り、最初のフレームデータにはその旨を示す識別符号が付されている一方、最後のフレームデータにはその旨を示す識別符号が付されている。それゆえ、制御手段41は、動画データの始まりと終わりを特定することができ、それによって着信を契機として動画データを再生する際にその動画データの最初のフレームデータから再生を行うことができる。また、制御手段41は、動画データの始まりである最初のフレームデータを特定できることから、動画データの最初のフレームデータを表示手段43の表示面に表示させて待ち受け画面とすることもできる。
【0040】
なお、PC5は、デスクトップ型でもノート型でもよいが、その構成は従来公知の構成と同様であるので説明を省略する。
【0041】
図6はインターネットを経由してサーバーから着信メロディーデータ及び動画データを携帯電話機にダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。図6を参照して、携帯電話機4の制御手段41は、アクセス要求スイッチ466が操作されるのを待つ(ステップS1)。
【0042】
上記のアクセス要求操作がなされると、制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介してアクセス要求信号を送信する。この携帯電話機4からのアクセス要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該アクセス要求信号を送信する。
【0043】
通信手段12を介して携帯電話機4からのアクセス要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、当該アクセス要求信号に重畳された携帯電話機4の使用者の個人情報を確認する(ステップS2)。具体的には、制御手段11は、アクセス要求信号の発信元である携帯電話機4の携帯電話番号をパラメーターとして、第4のデータベース144に格納された個人情報を検索する。その結果、ヒットした場合には、制御手段11は、記憶手段13に記憶されている認証コード送出プログラムを読み出し、この読み出したプログラムに従って、通信手段12を介して認証コードを送出する。他方、ヒットしない場合には、制御手段11は、アクセス要求のあった携帯電話機4の使用者の個人情報を第4のデータベース144に格納し、その後、上記の認証コード送出プログラムに従って、通信手段12を介して認証コードを送出する。このサーバー1から送出された認証コードは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した認証コードを上記のアクセス要求携帯電話機4に送信する。
【0044】
アンテナ421及び送受信手段42を介して認証コードを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、サーバー1から送出されてきた認証コードを取得する。認証コードを取得すると、制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して認証コード取得信号を送信する。この携帯電話機4からの認証コード取得信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該認証コード取得信号を送信する。
【0045】
通信手段12を介して携帯電話機4からの認証コード取得信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、通信手段12を介して、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータに関するタイトルリストを送出する。このサーバー1から送出された着信メロディータイトルリストは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した着信メロディータイトルリストを認証コードの取得があった携帯電話機4に送信する。
【0046】
アンテナ421及び送受信手段42を介して着信メロディータイトルリストを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、表示手段43の表示面に第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディータに関するタイトルリストを表示する(ステップS3)。その後、制御手段41は、携帯電話機4の使用者により多方向スイッチ462などが操作され、それによって着信メロディーデータが選択されるのを待つ(ステップS4)。
【0047】
上記の着信メロディーデータの選択操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、選択された着信メロディーデータをダウンロードするために、携帯電話機4の使用者によりダウンロード要求スイッチ467が操作されるのを待つ(ステップS5)。
【0048】
上記のダウンロード要求操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して着信メロディーデータダウンロード要求信号を送信する。この携帯電話機4から送信された着信メロディーデータダウンロード要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該着信メロディーデータダウンロード要求信号を送信する。
【0049】
通信手段12を介して携帯電話機4からの着信メロディーデータダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータのうちから上記ステップS4において選択された着信メロディーデータを読み出す(ステップS6)。そうすると、制御手段11は、記憶手段13に記憶された着信メロディーデータダウンロードプログラムを読み出し、この読み出したプログラムに従って、通信手段12を介して上記の読み出した選択着信メロディーデータを繰り出す。このサーバー1から繰り出された上記の選択着信メロディーデータは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した選択着信メロディーデータをダウンロード要求のあった携帯電話機4に送信する。
【0050】
アンテナ421及び送受信手段42を介して選択着信メロディーデータを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、当該選択着信メロディーデータを不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に書き込み保存する(ステップS7)。
【0051】
選択着信メロディーデータを保存すると、携帯電話機4の制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して着信メロディーデータダウンロード完了信号を送信する。この携帯電話機4から送信された着信メロディーダウンロード完了信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該着信メロディーデータダウンロード完了信号を送信する。
【0052】
通信手段12を介して着信メロディーデータダウンロード完了信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、通信手段12を介して、第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを送出する。このサーバー1から送出されたタイトル画像リストは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信したタイトル画像リストを着信メロディーのダウンロードが完了した携帯電話機4に送信する。
【0053】
アンテナ421及び送受信手段42を介してタイトル画像リストを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、表示手段43の表示面に第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを表示する(ステップS8)。その後、制御手段41は、携帯電話機4の使用者により多方向スイッチ462などが操作され、それによって動画データが選択されるのを待つ(ステップS9)。
【0054】
上記の動画データの選択操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、選択された動画データをダウンロードするために、携帯電話機4の使用者によりダウンロード要求スイッチ467が操作されるのを待つ(ステップS10)。
【0055】
上記のダウンロード要求操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して動画データダウンロード要求信号を送信する。この携帯電話機4から送信された動画データダウンロード要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該動画データダウンロード要求信号を送信する。
【0056】
通信手段12を介して携帯電話機4からの動画データダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第2のデータベース142に格納された複数の動画データのうちから上記ステップS9において選択された動画データを読み出す(ステップS11)。そうすると、制御手段11は、記憶手段13に記憶された動画データダウンロードプログラムを読み出し、この読み出したプログラムに従って、通信手段12を介して上記の読み出した選択動画データを繰り出す。このサーバー1から繰り出された上記の選択動画データは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した選択動画データをダウンロード要求のあった携帯電話機4に送信する。
【0057】
アンテナ421及び送受信手段42を介して動画データを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、当該選択動画データを不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に書き込み保存する(ステップS12)。
【0058】
図7はインターネットを経由してサーバーから着信メロディーデータ及び動画データをPCにダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。図7を参照して、PC5は、当該PC5の使用者によりマウスなどのポインティングデバイスのアクセス要求操作がなされるのを待つ(ステップS11)。
【0059】
上記のアクセス要求操作がなされると、PC5は、アクセス要求信号を送信する。このPC5からのアクセス要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該アクセス要求信号を送信する。
【0060】
PC5からのアクセス要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、当該アクセス要求信号に重畳されたPC5の使用者の個人情報を確認する(ステップS12)。具体的には、制御手段11は、アクセス要求信号の発信元であるPC5の電子メールアドレスをパラメーターとして、第4のデータベース144に格納された個人情報を検索する。その結果、ヒットした場合には、制御手段11は、認証コード送出プログラムに従って、認証コードを送出する。他方、ヒットしない場合には、制御手段11は、アクセス要求のあったPC5の使用者の個人情報を第4のデータベース144に格納し、その後、上記の認証コード送出プログラムに従って、認証コードを送出する。このサーバー1から送出された認証コードは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した認証コードを上記のアクセスPC5に送信する。
【0061】
認証コードを受信すると、PC5は、サーバー1から送出されてきた認証コードを取得する。認証コードを取得すると、PC5は、認証コード取得信号を送信する。このPC5からの認証コード取得信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該認証コード取得信号を送信する。
【0062】
PC5からの認証コード取得信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーに関するタイトルリストを送出する。このサーバー1から送出された着信メロディータイトルリストは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した着信メロディータイトルリストを認証コードの取得があったPC5に送信する。
【0063】
着信メロディータイトルリストを受信すると、PC5は、ディスプレイに第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーに関するタイトルリストを表示する(ステップS13)。その後、PC5は、当該PC5の使用者によりポインティングデバイスが操作され、それによって着信メロディーデータが選択されるのを待つ(ステップS14)。
【0064】
上記の着信メロディーデータの選択操作がなされると、PC5は、選択された着信メロディーデータをダウンロードするために、PC5の使用者によりポインティングデバイスのダウンロード要求操作がなされるのを待つ(ステップS15)。
【0065】
上記のダウンロード要求操作がなされると、PC5のは、着信メロディーデータダウンロード要求信号を送信する。このPC5から送信された着信メロディーデータダウンロード要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該着信メロディーデータダウンロード要求信号を送信する。
【0066】
PC5からの着信メロディーデータダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータのうちから上記ステップS14において選択された着信メロディーデータを読み出す(ステップS16)。そうすると、制御手段11は、着信メロディーデータダウンロードプログラムに従って、上記の読み出した選択着信メロディーデータを繰り出す。このサーバー1から繰り出された上記の選択着信メロディーデータは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した選択着信メロディーデータをダウンロード要求のあったPC5に送信する。
【0067】
選択着信メロディーデータを受信すると、PC5は、当該着信メロディーデータの保存先を指定するために、ポインティングデバイスが操作されるのを待つ(ステップS17)。
【0068】
上記の着信メロディーデータの保存先指定操作がなされると、PC5は、選択着信メロディーデータを上記ステップS17での指定先に保存する(ステップS18)。具体的には、HDDが保存先に指定された場合には、当該HDDに選択着信メロディーデータが保存される。他方、メモリーカード6が保存先に指定された場合には、当該メモリーカード6に選択着信メロディーデータが保存される。
【0069】
着信メロディーデータを保存すると、PC5は、着信メロディーデータダウンロード完了信号を送信する。このPC5から送信された着信メロディーダウンロード完了信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該着信メロディーデータダウンロード完了信号を送信する。
【0070】
着信メロディーデータダウンロード完了信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを送出する。このサーバー1から送出されたタイトル画像リストは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信したタイトル画像リストを着信メロディーのダウンロードが完了したPC5に送信する。
【0071】
タイトル画像リストを受信すると、PC5は、ディスプレイに第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを表示する(ステップS19)。その後、PC5は、当該PC5の使用者によりポインティングデバイスが操作され、それによって動画データが選択されるのを待つ(ステップS20)。
【0072】
上記の動画データの選択操作がなされると、PC5は、選択された動画データをダウンロードするために、PC5の使用者によりポインティングデバイスのダウンロード要求操作がなされるのを待つ(ステップS21)。
【0073】
ダウンロード要求スイッチ467の操作がなされると、PC5は、動画データダウンロード要求信号を送信する。このPC5から送信された動画データダウンロード要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該動画データダウンロード要求信号を送信する。
【0074】
PC5からの動画データダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第2のデータベース142に格納された複数の動画データのうちから上記ステップS20において選択された動画データを読み出す(ステップS22)。そうすると、制御手段11は、動画データダウンロードプログラムに従って、上記の読み出した選択動画データを繰り出す。このサーバー1から繰り出された上記の選択動画データは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した選択動画データをダウンロード要求のあった携帯電話機4に送信する。
【0075】
選択動画データを受信すると、PC5は、当該動画データの保存先を指定するために、ポインティングデバイスが操作されるのを待つ(ステップS23)。
【0076】
上記の動画データの保存先指定操作がなされると、PC5は、動画データを上記ステップS23での指定先に保存する(ステップS24)。具体的には、HDDが保存先に指定された場合には、当該HDDに動画データが保存される。他方、メモリーカード6が保存先に指定された場合には、当該メモリーカード6に動画データが保存される。
【0077】
上記のようにして、HDDに保存された着信メロディーデータ及び動画データは、PC5に携帯電話機4に接続することによって、当該携帯電話機4の不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491にコピーされる。他方、メモリーカード6に保存された着信メロディーデータ及び動画データは、当該メモリーカード6を携帯電話機4内に装填することによって、当該携帯電話機4の不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491にコピーされる。
【0078】
図8はインターネットを経由してサーバーから着信メロディー・動画再生プログラムを携帯電話機にダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。図8を参照して、携帯電話機4の制御手段41は、アクセス要求スイッチ466が操作されるのを待つ(ステップS101)。
【0079】
上記のアクセス要求操作がなされると、制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介してアクセス要求信号を送信する。この携帯電話機4からのアクセス要求信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0080】
通信手段12を介して携帯電話機4からのアクセス要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、当該アクセス要求信号に重畳された携帯電話機4の使用者の個人情報を確認する(ステップS102)。個人情報を確認すると、制御手段11は、認証コード送出プログラムに従って、通信手段12を介して認証コードを送出する。このサーバー1から送出された認証コードは、インターネット2及び基地局3を経由してアクセス要求のあった携帯電話機4に送信される。
【0081】
アンテナ421及び送受信手段42を介して認証コードを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、サーバー1から送出されてきた認証コードを取得する。認証コードを取得すると、制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して認証コード取得信号を送信する。この携帯電話機4からの認証コード取得信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0082】
認証コード取得信号を送信すると、携帯電話機4の制御手段41は、着信メロディー・動画再生プログラムをダウンロードするために、携帯電話機4の使用者によりダウンロード要求スイッチ467が操作されるのを待つ(ステップS103)。
【0083】
上記のダウンロード要求操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号を送信する。この携帯電話機4から送信された着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0084】
通信手段12を介して携帯電話機4からの着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第3のデータベース143に格納された着信メロディー・動画再生プログラムを読み出す(ステップS104)。そうすると、制御手段11は、記憶手段13に記憶された着信メロディー・動画再生プログラムダウンロードプログラムを読み出し、このプログラムに従って、通信手段12を介して着信メロディー・動画再生プログラムを繰り出す。このサーバー1から繰り出された着信メロディー・動画再生プログラムは、インターネット2及び基地局3を経由してダウンロード要求のあった携帯電話機4に送信される。
【0085】
アンテナ421及び送受信手段42を介しての着信メロディー・動画再生プログラムの受信が完了すると、携帯電話機4の制御手段41は、当該着信メロディー・動画再生プログラムをインストールするための操作がなされるのを待つ(ステップS105)。このインストール操作は、多方向スイッチ462などの操作により達成される。
【0086】
上記のインストール操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、図4(A)及び図4(B)に示すように、それまで空き状態であった不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493に着信メロディー・動画再生プログラムをインストールする(ステップS106)。この時点で、携帯電話機4の制御手段41の処理動作は終了する。
【0087】
図9はインターネットを経由してサーバーから着信メロディー・動画再生プログラムをPCにダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。図9を参照して、PC5は、ポインティングデバイスのアクセス要求操作がなされるのを待つ(ステップS201)。
【0088】
上記のアクセス要求操作がなされると、PC5は、アクセス要求信号を送信する。このPC5からのアクセス要求信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0089】
PC5からのアクセス要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、当該アクセス要求信号に重畳された携帯電話機4の使用者の個人情報を確認する(ステップS202)。個人情報を確認すると、制御手段11は、認証コード送出プログラムに従って、認証コードを送出する。このサーバー1から送出された認証コードは、インターネット2及び基地局3を経由してアクセス要求のあったPC5に送信される。
【0090】
認証コードを受信すると、PC5は、サーバー1から送出されてきた認証コードを取得する。認証コードを取得すると、PC5は、認証コード取得信号を送信する。このPC5からの認証コード取得信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0091】
認証コード取得信号を送信すると、PC5は、着信メロディー・動画再生プログラムをダウンロードするために、ポインティングデバイスのダウンロード要求操作がなされるのを待つ(ステップS203)。
【0092】
上記のダウンロード要求操作がなされると、PC5は、着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号を送信する。このPC5から送信された着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0093】
PC5からの着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第3のデータベース143に格納された着信メロディー・動画再生プログラムを読み出す(ステップS204)。そうすると、制御手段11は、着信メロディー・動画再生プログラムダウンロードプログラムに従って、着信メロディー・動画再生プログラムを繰り出す。このサーバー1から繰り出された着信メロディー・動画再生プログラムは、インターネット2及び基地局3を経由してダウンロード要求のあったPC5に送信される。
【0094】
着信メロディー・動画再生プログラムの受信が完了すると、PC5は、当該着信メロディー・動画再生プログラムの保存先を指定するために、ポインティングデバイスが操作されるのを待つ(ステップS205)。
【0095】
上記の着信メロディー・動画再生プログラムの保存先指定操作がなされると、PC5は、着信メロディー・動画再生プログラムを上記ステップS205での指定先に保存する(ステップS206)。具体的には、HDDが保存先に指定された場合には、当該HDDに着信メロディー・動画再生プログラムが保存される。他方、メモリーカード6が保存先に指定された場合には、当該メモリーカード6に着信メロディー・動画再生プログラムが保存される。
【0096】
上記のようにして、HDDに保存された着信メロディー・動画再生プログラムは、PC5に携帯電話機4に接続することによって、当該携帯電話機4にインストールされる。他方、メモリーカード6に保存された着信メロディー・動画再生プログラムは、当該メモリーカード6を携帯電話機4内に装填することによって、当該携帯電話機4にインストールされる。このように携帯電話機4にインストールされた着信メロディー・動画再生プログラムは、図4(A)及び図4(B)に示すように、それまで空き状態であった不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493に格納されて保持される。
【0097】
図10は携帯電話機において着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データを設定する際の処理動作の流れを示すフローチャートである。同図に示す一連の処理は、不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493に記憶された着信メロディー・動画再生プログラムを読み出し、この読み出した着信メロディー・動画再生プログラムに従って実行される。
【0098】
図10を参照して、携帯電話機4の制御手段41は、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するために、携帯電話機4の使用者により多方向スイッチ462などが操作されるのを待つ(ステップS301)。この操作には、上記第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータに関するタイトルリストを表示手段43に表示させるための操作、表示手段43の表示面に表示された着信メロディータイトルリストをスクロールさせるなどして当該リストから好みの一の着信メロディーデータを選択するための操作、選択された一の着信メロディーデータをスピーカー45から再生出力させるための操作及び再生出力された一の着信メロディーデータを着信時再生着信メロディーデータとして設定するための操作などが含まれる。
【0099】
上記の着信時再生着信メロディーデータの選択設定操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生される一の動画データを任意に選択して設定するために、携帯電話機4の使用者により多方向スイッチ462などが操作されるのを待つ(ステップS302)。この操作には、上記第1のメモリー領域491に記憶された複数の動画データに関するタイトル画像リストを表示手段43の表示面に表示させるための操作、表示手段43の表示面に表示されたタイトル画像リストをスクロールなどして当該リストから好みの一の動画データを選択するための操作、選択された一の動画データを表示手段43の表示面に再生表示させるための操作及び再生表示された一の動画データを着信時再生動画データとして設定するための操作が含まれている。
【0100】
上記の着信時再生動画データの選択操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データが設定さたとみなしてマーキング処理を行う。その結果、図5(A)及び図5(B)に示すように、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491では、それまでマーキングされていなかった、着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータとそのアドレス及び着信時再生動画データとして設定された一の動画データとそのアドレスがマーキングされる。具体的には、電話着信時再生着信メロディーデータとして着信メロディーデータ「MD001」が設定される一方、電話着信時再生動画データとして動画データ「DD003」が設定された場合、上記第1のメモリー領域491において、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された着信メロディーデータ「MD001」とそのアドレス「M001」がマーキングされる一方、電話着信時再生動画データとして設定された動画データ「DD003」とそのアドレス「D001」がマーキングされる。また、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして着信メロディーデータ「MD002」が設定さる一方、電子メール着信時再生動画データとして動画データ「DD002」が設定された場合、上記第1のメモリー領域491において、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された着信メロディーデータ「MD002」とそのアドレス「M002」がマーキングされる一方、着信時再生動画データとして設定された動画データ「DD002」とそのアドレス「D002」がマーキングされる。
【0101】
再び図10を参照して、着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データの両者が設定されると、携帯電話機4の制御手段41は、着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとして設定された一の動画データを1組のデータとして、不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492に格納する(ステップS303)。具体的には、図5(A)及び図5(B)に示すように、電話着信時再生着信メロディーとして設定された着信メロディーデータ「MD001」及び電話着信時再生動画データとして設定された動画データ「DD003」は、電話着信アドレス「PT01」に対応付けて、上記第2のメモリー領域492に1組のデータとして書き込まれる。他方、電子メール着信時再生着信メロディーとして設定された着信メロディーデータ「MD002」及び電子メール着信時動画データとして設定された動画データ「DD002」は、電子メール着信アドレス「MT01」に対応付けて、上記第2のメモリー領域492に1組のデータとして書き込まれる。このようにして第2のメモリー領域492に1組のデータとして格納された着信時再生着信メロディー及び着信時再生動画データは、その書き換えがあるまで当該第2のメモリー領域492に保持し続けられる。
【0102】
なお、相手先の電話番号や電子メールアドレス毎に着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データを1組のデータとして、不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492に格納保持するようにしても構わない。
【0103】
図11は携帯電話機において着信を契機として着信メロディー及び動画を再生させる際の処理動作の流れを示すフローチャートである。同図に示す一連の処理は、不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493に記憶された着信メロディー・動画再生プログラムを読み出し、この読み出した着信メロディー・動画再生プログラムに従って実行される。
【0104】
図11を参照して、携帯電話機4の制御手段41は、着信があるのを待つ(ステップS401)。
【0105】
着信があると、携帯電話機4の制御手段41は、着信態様を判別する(ステップS402)。着信態様が電話着信である場合には、制御手段41は、処理をステップS403に移す。他方、着信太陽が電子メール着信である場合には、制御手段41は、処理をステップS409に移す。
【0106】
ステップS403に移行すると、携帯電話機4の制御手段41は、不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492において、1組のデータとして格納保持されている、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データを読み出す。具体的には、制御手段41は、電話着信アドレスにアクセス「PT01」(図5(B)参照)し、このアクセスされた電話着信アドレス「PT01」に対応付けられて、1組のデータとして上記第2のメモリー領域492に記憶された電話着信時再生着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データを読み出す。
【0107】
電話着信時再生メロディーデータ及び電話着信時再生動画データを読み出すと、携帯電話機4の制御手段41は、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディー及び電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データを同時に再生する(ステップS404)。その結果、スピーカー45からは、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータが再生出力される。これに連動して、表示手段43の表示面には、電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データが再生表示される。
【0108】
電話着信時再生着信メロディー及び電話着信時再生動画データの再生を開始すると、携帯電話機4の制御手段41は、携帯電話機4の使用者により受話ボタンスイッチ463が操作されるのを待つ(ステップS405及びステップS406)。
【0109】
上記の受話操作がなされると(ステップS405でYES)、携帯電話機4の制御手段41は、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データの両者の再生を終了する(ステップS408)。他方、上記の受話操作がなされる前に相手先から回線が切断されると(ステップS406でYES)、制御手段41は、表示手段43の表示面に所要の態様で不在着信表示を行うと共に、電話着信時再生着信メロディーとして設定された一の着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データの両者の再生を終了する(ステップSS407及びステップS408)。
【0110】
ステップS409に移行すると、携帯電話機4の制御手段41は、不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492において、1組のデータとして格納保持されている、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データを読み出す。具体的には、制御手段41は、電子メール着信アドレス「MT01」(図5(B)参照)にアクセスし、このアクセスされた電子メール着信アドレス「MT01」に対応付けられて、1組のデータとして上記第2のメモリー領域492に記憶された電話着信時再生着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データを読み出す。
【0111】
電子メール着信時再生メロディーデータ及び電子メール着信時再生動画データを読み出すと、携帯電話機4の制御手段41は、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディー及び電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データを同時に再生する(ステップS410)。その結果、スピーカー45からは、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータが再生出力される。これに連動して、表示手段43の表示面には、電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データが再生表示される。
【0112】
電子メール着信時再生着信メロディーデータ及び電子メール着信時動画データを再生すると、携帯電話機4の制御手段41は、多方向スイッチ462などでの受信操作がなされるのを待つ(ステップS411及びステップS412)。
【0113】
上記の受信操作がなされると(ステップS411でYES)、携帯電話機4の制御手段41は、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データの両者の再生を終了する(ステップS414)。他方、上記の受信操作がなされる前に自動受信が終了すると(ステップS406でYES)、制御手段41は、表示手段43の表示面に所要の態様でメール着信表示を行うと共に、電子メール着信時再生着信メロディーとして設定された一の着信メロディーデータ及び電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データの両者の再生を終了する(ステップSS413及びステップS414)。
【0114】
本実施の形態では、上述した様々な手法を用いることによって、携帯電話機4内の不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶される一方、不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493には着信メロディー・動画再生プログラムがインストールされる。携帯電話機4において、着信メロディーデータの選択設定操作がなされることにより、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定すると共に、動画データの選択設定操作がなされることにより、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定すると、これら着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとして設定された一の動画データは、1組のデータとして不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492に格納される。これら第2のメモリー領域492に1組のデータとして格納された一の着信メロディーデータ及び一の動画データは、その書き換えが行われるまで保持し続けられる。この状態で、上記携帯電話機4に着信があると、これを契機に、上記第2のメモリー領域492において、1組のデータとして格納保持されている、着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動データとして設定された一の動画データが読み出されると共にこれら読み出された一の着信メロディーデータ及び一の動画データの両者が再生される。このとき、着信メロディーと連動して再生される動画は、携帯電話機4の使用者の好みに応じてカスタマイズされたものとなる。このように、インターネット2を経由することなく、携帯電話機4単独で、着信時に着信メロディーと共に再生される動画をカスタマイズして、他の携帯電話機の使用者との着信報知態様を差別化することができる。
【0115】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0116】
例えば、携帯電話機内に3つの不揮発性メモリーを用意しておき、第1の不揮発性モモリーに複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データを記憶させ、第2の不揮発性メモリーに着信時再生着信メロディー及び着信時再生動画データを1組のデータとして記憶させ、第3の不揮発性メモリーに着信メロディー・動画再生プログラムを記憶させるようにしてもよい。
【0117】
また、携帯電話機内に2つの不揮発性メモリーを用意しておき、第1の不揮発性メモリーに2つのメモリー領域を形成して、第1のメモリー領域には複数の着信メロディーデータ及び動画データを記憶させる一方、第2のメモリー領域には着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データを1組のデータとして記憶させ、第2の不揮発性メモリーに着信メロディー・動画再生プログラムを記憶させてもよい。
【0118】
さらに、携帯電話機にCCDビデオカメラが搭載されている場合には、このCCDビデオカメラで撮影した動画データを不揮発性メモリーに記憶可能とし、この不揮発性メモリーに記憶された動画データを着信時再生動画データと設定して、着信時に着信時再生着信メロディーの再生と同時に当該動画データの再生を行うようにしてもよい。この場合、着信メロディーに連動して再生される動画は、オリジナリティーに溢れたものとなる。
【0119】
さらに、デジタルビデオカメラで撮影した動画データを一旦PCに保存し、このPC5に保存されたメモリーカードなどを用いて携帯電話機4の不揮発性メモリーにコピーし、このコピーした動画データを着信時再生動画データとして設定して、着信時に着信メロディーデータの再生とリンクさせて当該動画データの再生を行うようにしてもよい。この場合も、着信メロディーと連動して再生される動画は、オリジナリティーに富んだものとなる。但し、上記動画データは、PC5からインターネットサイトにアクセスして携帯電話機4の動画再生規格に適合するように、当該動画データのフォーマットを変換する必要がある。
【0120】
その他、本明細書に添付した特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明では、ネットワークを経由することなく、携帯電話機単独で着信メロディーと連動して再生される動画をカスタマイズして他の携帯電話機の使用者との差別化を図ることができるゆえ、携帯電話機の着信時に着信メロディー及び動画を再生させるための技術として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明が適用されるシステムの構成を簡略化して示す図
【図2】サーバーのハードウェアー構成を示すブロック図
【図3】携帯電話機のハードウェアー構成を示すブロック図
【図4】着信メロディー・動画再生プログラムのインストールメカニズムを説明するための図
【図5】着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データの格納メカニズムを説明するための図
【図6】インターネットを経由してサーバーから着信メロディーデータ及び動画データを携帯電話機にダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図7】インターネットを経由してサーバーから着信メロディーデータ及び動画データをPCにダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図8】インターネットを経由してサーバーから着信メロディー・動画再生プログラムを携帯電話機にダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図9】インターネットを経由してサーバーから着信メロディー・動画再生プログラムをPCにダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図10】携帯電話機において着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データを設定する際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図11】携帯電話機において着信を契機に着信メロディー及び動画を再生する際の処理動作の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
【0123】
1 サーバー
11 制御手段
13 記憶手段
141〜144 データベース
2 インターネット
3 基地局
4 携帯電話機
41 制御手段
43 表示手段
45 スピーカー
46 操作手段
47 ROM
48 RAM
49 不揮発性メモリー
491〜493 メモリー領域
5 PC
6 メモリーカード
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機の着信時に着信メロディー及び動画を再生させるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、PHSを含む携帯電話機においては、着信メロディーと動画とを組み合わせた着信報知が可能となっている。
【0003】
かかる着信報知を可能とした技術として、特許文献1にて提案されているものを挙げることができる。
【0004】
特許文献1では、携帯電話機からのダウンロード要求に応じて、着信メロディーデータ及び動画データから形成された複合データであって、着信メロディーデータを再生させ、且つ、再生される着信メロディーデータに連動して動画データの着信画面の各々のフレームを所定のタイミングで表示させるための制御情報を更に有する複合データを、インターネットを経由して同携帯電話機に送信する旨が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−247206号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
携帯電話機の使用者は、上記特許文献1に開示された技術を利用して、自身の携帯電話機に対し着信時に着信メロディー及び動画の両者を再生する機能を付与できることになった。
【0007】
しかしながら、インターネットを経由してダウンロードされた着信メロディーデータ及び動画データは、制御情報と共に複合データとなっているため、以下の問題点が指摘されている。
【0008】
具体的には、着信メロディーは気に入っているのだが動画が気に入らないとか、動画は気に入っているのに着信メロディーが気に入らない、といったことが起こり易い。特に、動画についてはそのデータ量の問題からダウンロードする前にその内容を十分に確認させることが難しく、いわゆるカラオケのように、着信メロディーが選択されると強制的に当該着信メロディーデータに結合されたある特定の動画データを得るしかない、といったサービス形態のものしか存在しなかった。そのため、携帯電話機の使用者個々の嗜好に合った着信態様を提供できているとは言い難いものであった。
【0009】
つまり、携帯電話機の使用者のニーズとしては、自身の携帯電話機単独で着信メロディーと連動して再生される動画を好みに応じてカスタマイズし、他の携帯電話機の使用者との着信報知態様を差別化することにあると、本願発明者は考えた。
【0010】
すなわち、携帯電話機からインターネットを経由して着信メロディー・動画配信サイトにアクセスし、このアクセスした配信サイト上で着信メロディーデータと連動して再生させる新たな動画データを使用者ではなく当該サイトの製作者側が強制的に選択し、この選択した新たな動画デーや及び着信メロディーデータの複合データを携帯電話機にインターネットを経由してダウンロードしなければならない、といったサービス形態では、使用者の好みを満足させることができないのである。
【0011】
また、上記の配信サイト製作者側の問題としては、着信メロディーや動画の両者には著作権上の問題が生じる。例えば、ある着信メロディーデータに対して特定の動画データを複合させる場合に、着信メロディーの著作権者及び動画の著作権者の両者の同意を得なければ法的な問題を将来する可能性があるため、その同意を取り付ける作業は極めて困難である。
【0012】
さらに、ある特定の着信メロディーデータに対して、複数の動画データの組み合わせを可能としようとすると、その作業は更に膨大なものとなることが予測される。
【0013】
本発明は、上記の実情に鑑みなされたもので、ネットワークを経由することなく、携帯電話機単独で当該携帯電話機の着信時に着信メロディーと連動して再生される動画をカスタマイズして他の携帯電話機の使用者との差別化を図ることができる、サーバー、サーバーの制御プログラム、及び携帯電話機の着信メロディー・動画再生プログラム、並びにプログラム記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
第1の観点に係る発明は、第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機と広域通信回線網などのネットワークを経由してアクセス可能なサーバーであって、このサーバーは、上記携帯電話機からダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下1)〜4)の機能を少なくとも含む、当該携帯電話機内の制御手段により実行可能な携帯電話機用の着信メロディー・動画再生プログラムを、当該携帯電話機にダウンロード可能とする。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定する機能
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定する機能
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続ける機能
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させる機能
【0015】
第2の観点に係る発明は、第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機と広域通信回線網などのネットワークを経由してアクセス可能なサーバーを制御するためのプログラムであって、この制御プログラムは、上記携帯電話機からダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下1)〜4)の機能を少なくとも含む、当該携帯電話機内の制御手段により実行可能な携帯電話機用の着信メロディー・動画再生プログラムを、当該携帯電話機にダウンロード可能とするために、当該着信メロディー・動画再生プログラムを当該携帯電話機に対して繰り出すための手順を含み、この手順は、上記サーバー内の制御手段により実行される。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定する機能
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定する機能
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続ける機能
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させる機能
【0016】
第3の観点に係る発明は、第1の記憶部及び第2の記憶部を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機に着信を契機として着信メロディーデータ及び動画データを再生させるためのプログラムであって、この着信メロディー・動画再生プログラムは、以下1)〜4)の手順を少なくとも含み、これら1)〜4)の手順は、上記携帯電話機内の制御手段により実行される。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するための手順
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定するための手順
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続けるための手順
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させるための手順
【0017】
第4の観点に係る発明は、第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機にその着信メロディー・動画再生プログラムの内容がインストールされるプログラム記憶媒体であって、このプログラム記憶媒体に記憶されている着信メロディー・動画再生プログラムには、以下1)〜4)の手順が少なくとも含まれており、これら1)〜4)の手順は、上記携帯電話機内の制御手段により実行される。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するための手順
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定するための手順
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続けるための手順
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させるための手順
【0018】
なお、上記第1の記憶手段及び第2の記憶手段は、1つの半導体メモリーのメモリー領域を2つの領域に分離して使用可能にしているものをも含む概念である。
【発明の効果】
【0019】
携帯電話機において、第1の操作により、第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定すると共に、第2の操作により、第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定すると、これら着信時再生着信メロディーとして設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとして設定された一の動画データは、1組のデータとして第2の記憶手段に格納される。これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された一の着信メロディーデータ及び一の動画データは、その書き換えが行われるまで保持し続けられる。この状態で、上記携帯電話機に着信があると、これを契機に第2の記憶手段に1組のデータとして格納保持されている、着信時再生着信メロディーデータとしての一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとしての一の動画データが読み出されると共にこれら読み出された一の着信メロディーデータ及び一の動画データの両者が再生される。このとき、着信メロディーと連動して再生される動画は、携帯電話機の使用者の好みに応じてカスタマイズされたものとなる。このように、ネットワークを経由することなく、携帯電話機単独で、着信時に着信メロディーと共に再生される動画をカスタマイズして、他の携帯電話機の使用者との着信報知態様を差別化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明が適用されるシステムの構成を簡略化して示す図である。図1において、参照符号1はサービス提供サーバーであって、このサーバー1は、インターネット2及び基地局3を介して、携帯電話機4やパーソナルコンピューター(以下、「PC」という)5とデータの送受信が可能である。
【0022】
携帯電話機4は、図外の他の携帯電話機との間で通話や電子メールの交換が可能であり、且つ、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に対してアクセス可能である。それゆえ、携帯電話機4には、サーバー1から種々のサービスが提供される。この携帯電話機4では、特に、サーバー1側で製作された着信メロディー・動画配信サイトから着信メロディーデータ及び動画データを当該携帯電話機4にダウンロードしたり、サーバー1側で製作された着信メロディー・動画再生プログラム配信サイトから着信メロディー・動画再生プログラムを当該携帯電話機4にダウンロードしたりすることができる。
【0023】
他方、PC5も、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に対してアクセス可能である。それゆえ、PC5にも、サーバー1から種々のサービスが提供される。このPC5では、特に上記の着信メロディー・動画配信サイトから着信メロディーデータ及び動画データをハードディスク(以下、「HDD」という)やメモリーカード6に保存したり、上記の着信メロディー・動画再生プログラム配信サイトから着信メロディー・動画再生プログラムをHDDやメモリーカード6に保存したりすることができる。
【0024】
上記HDDに保存された着信メロディーデータ及び動画データや着信メロディー・動画再生プログラムは、PC5に携帯電話機4をUSBケーブルなどのケーブルを介して接続することによって、当該携帯電話機4にコピーされたり、インストールされたりする。これに対し、上記メモリーカード6に保存された着信メロディーデータ及び動画データや着信メロディー・動画再生プログラムは、当該メモリーカード6を携帯電話機4内に装填することによって、当該携帯電話機4にコピーされたり、インストールされたりする。
【0025】
図2はサーバーのハードウェアー構成を示すブロック図である。図2を参照して、サーバー1は、当該サーバー1の制御中枢を司る制御手段11と、インターネット2と接続して携帯電話機4やPC5との間で電子データの送受を行うための通信手段12と、認証コードを携帯電話機4やPC5に送出するためのプログラム、着信メロディーデータを携帯電話機4やPC5にダウンロードするためのプログラム、動画データを携帯電話機4やPC5にダウンロードするためのプログラム及び着信メロディー・動画再生プログラムを携帯電話機4やPC5にダウンロードするためのプログラムを記憶している記憶手段13と、複数の着信メロディーデータを格納している第1のデータベース141と、複数の動画データを格納している第2のデータベース142と、着信メロディー・動画再生プログラムを格納している第3のデータベース143と、携帯電話機4やPC5の使用者の住所、氏名、年齢及び性別などの個人情報(ID情報)が格納される第4のデータベース144とを備えている。
【0026】
制御手段11は、CPUなどを用いて構成される。この制御手段11には、上記の通信手段12、記憶手段13及びデータベース141〜144が接続されている。通信手段12は、通信用インターフェースなどを用いて構成される。記憶手段13は、ROMなどを用いて構成される。
【0027】
第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータには、着信メロディーデータ毎にアドレスが付されている。この着信メロディーデータ毎に付されたアドレスを基にして、制御手段11は、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータに関するタイトルリストを作成する。
【0028】
第2のデータベース142に格納された複数の動画データには、動画データ毎にアドレスが付されている。この動画データ毎に付されたアドレスを基にして、制御手段11は、第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを作成する。
【0029】
第4のデータベース144に格納された個人情報は、携帯電話機4やPC5の使用者毎にその携帯電話番号や電子メールアドレスに対応付けられていれる。この携帯電話番号や電子メールアドレスに対応付けられた個人情報を基にして、制御手段11は、認証コードを作成する。
【0030】
図3は携帯電話機のハードウェアー構成を示すブロック図である。図3を参照して、携帯電話機4は、当該携帯電話機4の制御中枢を司る制御手段41と、アンテナ421を含み、基地局3との間で信号の送受を行うための送受信手段42と、その表示面に待ち受け画面や種々の情報を表示するための表示手段43と、通話時に音声を入力するためのマイク44と、通話時における通話先からの音声や効果音などを出力するためのスピーカー45と、電話番号や電子メールアドレス及び電子メールの題名や本文を入力する際などに操作される操作手段46と、システムプログラムなどを予め記憶しているROM47と、システムプログラムを動作させるためにROM47のワーキングメモリーとして機能するRAM48と、着信メロディーデータ及び動画データ並びに着信メロディー・動画再生プログラムを記憶するための不揮発性メモリー49とを備えている。
【0031】
制御手段41は、CPUなどを用いて構成される。この制御手段41には、上記の送受信手段42、表示手段43、マイク44、スピーカー45、操作手段46、ROM47、RAM48及び不揮発性メモリー49が接続されている。
【0032】
表示手段43は、液晶表示装置などを用いて構成される。この表示手段43では、特に、着信を契機として着信時再生動画データとして設定された一の動画データが表示面上に再生表示される。他方、スピーカー45では、特に、着信を契機として着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータが再生出力される。
【0033】
操作手段46は、7つのスイッチ461,462,463,464,465,466,467を含んでいる。そのうちのキーボタンスイッチ461は、相手先の電話番号や電子メールアドレスを入力したり、電子メールの題名や本文を作成したりするときに操作されるスイッチであって、その表面にはアルファベットや数字などが標示印刷されている。多方向スイッチ462は、各種の機能を選択する際に操作されるスイッチであって、その中央には確定キースイッチが備えられている。受話ボタンスイッチ463は、電話を受ける際に使用されるスイッチである。終話ボタンスイッチ464は、電話を終える際に操作されるスイッチである。メール送信スイッチ465は、電子メールを相手先に送信する際に操作されるスイッチである。アクセス要求スイッチ466は、インターネット2に接続しサーバー1にアクセスする際に操作されるスイッチである。ダウンロード要求スイッチ467は、インターネット2を経由してサーバー1から着信メロディーデータ及び動画データ並びに着信メロディー・動画再生プログラムなどをダウンロードする際に操作されるスイッチである。
【0034】
不揮発性メモリー49は、フラッシュメモリーなどの電源を切っても記憶した内容が保存されるメモリーで構成される。この不揮発性メモリー49には、3つのメモリー領域491,492,493が形成されている。
【0035】
第1のメモリー領域491には、複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶される。この第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データには、携帯電話機4の出荷前にプレインストールされたデータはもとより、上記のインターネット2を経由してサーバー1からダウンロードしたデータ及びPC5のHDDやメモリーカード6からコピーしたデータも含まれている。
【0036】
第2のメモリー領域492には、第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データのうちから着信時再生着信メロディーデータとして選択して設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとして選択して設定された一の動画データが1組のデータとして記憶される。
【0037】
第3のメモリー領域493には、着信メロディー・動画再生プログラムが記憶される。この着信メロディー・動画再生プログラムの第3のメモリー領域493へのインストールは、上述したように、インターネット2を経由してサーバー1からダウンロードしたり、PC5のHDDやメモリーカード6からコピーしたりすることによって達成される。
【0038】
上記第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データは、図4(A)及び図4(B)並びに図5(A)及び図5(B)に示すように、データの種類に応じて分類され、分類されたデータ毎にアドレスが付された状態でテーブル管理される。それゆえ、着信メロディーデータ毎に付されたアドレスを基にして、制御手段41は、第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータに関するタイトルリストを作成できる。他方、動画データ毎に付されたアドレスを基にして、制御手段41は、第1のメモリー領域491に記憶された複数の動画データに関するタイトル画像リストを作成できる。
【0039】
上記複数の動画データは、それぞれ、複数のフレームデータから成り、最初のフレームデータにはその旨を示す識別符号が付されている一方、最後のフレームデータにはその旨を示す識別符号が付されている。それゆえ、制御手段41は、動画データの始まりと終わりを特定することができ、それによって着信を契機として動画データを再生する際にその動画データの最初のフレームデータから再生を行うことができる。また、制御手段41は、動画データの始まりである最初のフレームデータを特定できることから、動画データの最初のフレームデータを表示手段43の表示面に表示させて待ち受け画面とすることもできる。
【0040】
なお、PC5は、デスクトップ型でもノート型でもよいが、その構成は従来公知の構成と同様であるので説明を省略する。
【0041】
図6はインターネットを経由してサーバーから着信メロディーデータ及び動画データを携帯電話機にダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。図6を参照して、携帯電話機4の制御手段41は、アクセス要求スイッチ466が操作されるのを待つ(ステップS1)。
【0042】
上記のアクセス要求操作がなされると、制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介してアクセス要求信号を送信する。この携帯電話機4からのアクセス要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該アクセス要求信号を送信する。
【0043】
通信手段12を介して携帯電話機4からのアクセス要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、当該アクセス要求信号に重畳された携帯電話機4の使用者の個人情報を確認する(ステップS2)。具体的には、制御手段11は、アクセス要求信号の発信元である携帯電話機4の携帯電話番号をパラメーターとして、第4のデータベース144に格納された個人情報を検索する。その結果、ヒットした場合には、制御手段11は、記憶手段13に記憶されている認証コード送出プログラムを読み出し、この読み出したプログラムに従って、通信手段12を介して認証コードを送出する。他方、ヒットしない場合には、制御手段11は、アクセス要求のあった携帯電話機4の使用者の個人情報を第4のデータベース144に格納し、その後、上記の認証コード送出プログラムに従って、通信手段12を介して認証コードを送出する。このサーバー1から送出された認証コードは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した認証コードを上記のアクセス要求携帯電話機4に送信する。
【0044】
アンテナ421及び送受信手段42を介して認証コードを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、サーバー1から送出されてきた認証コードを取得する。認証コードを取得すると、制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して認証コード取得信号を送信する。この携帯電話機4からの認証コード取得信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該認証コード取得信号を送信する。
【0045】
通信手段12を介して携帯電話機4からの認証コード取得信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、通信手段12を介して、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータに関するタイトルリストを送出する。このサーバー1から送出された着信メロディータイトルリストは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した着信メロディータイトルリストを認証コードの取得があった携帯電話機4に送信する。
【0046】
アンテナ421及び送受信手段42を介して着信メロディータイトルリストを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、表示手段43の表示面に第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディータに関するタイトルリストを表示する(ステップS3)。その後、制御手段41は、携帯電話機4の使用者により多方向スイッチ462などが操作され、それによって着信メロディーデータが選択されるのを待つ(ステップS4)。
【0047】
上記の着信メロディーデータの選択操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、選択された着信メロディーデータをダウンロードするために、携帯電話機4の使用者によりダウンロード要求スイッチ467が操作されるのを待つ(ステップS5)。
【0048】
上記のダウンロード要求操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して着信メロディーデータダウンロード要求信号を送信する。この携帯電話機4から送信された着信メロディーデータダウンロード要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該着信メロディーデータダウンロード要求信号を送信する。
【0049】
通信手段12を介して携帯電話機4からの着信メロディーデータダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータのうちから上記ステップS4において選択された着信メロディーデータを読み出す(ステップS6)。そうすると、制御手段11は、記憶手段13に記憶された着信メロディーデータダウンロードプログラムを読み出し、この読み出したプログラムに従って、通信手段12を介して上記の読み出した選択着信メロディーデータを繰り出す。このサーバー1から繰り出された上記の選択着信メロディーデータは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した選択着信メロディーデータをダウンロード要求のあった携帯電話機4に送信する。
【0050】
アンテナ421及び送受信手段42を介して選択着信メロディーデータを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、当該選択着信メロディーデータを不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に書き込み保存する(ステップS7)。
【0051】
選択着信メロディーデータを保存すると、携帯電話機4の制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して着信メロディーデータダウンロード完了信号を送信する。この携帯電話機4から送信された着信メロディーダウンロード完了信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該着信メロディーデータダウンロード完了信号を送信する。
【0052】
通信手段12を介して着信メロディーデータダウンロード完了信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、通信手段12を介して、第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを送出する。このサーバー1から送出されたタイトル画像リストは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信したタイトル画像リストを着信メロディーのダウンロードが完了した携帯電話機4に送信する。
【0053】
アンテナ421及び送受信手段42を介してタイトル画像リストを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、表示手段43の表示面に第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを表示する(ステップS8)。その後、制御手段41は、携帯電話機4の使用者により多方向スイッチ462などが操作され、それによって動画データが選択されるのを待つ(ステップS9)。
【0054】
上記の動画データの選択操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、選択された動画データをダウンロードするために、携帯電話機4の使用者によりダウンロード要求スイッチ467が操作されるのを待つ(ステップS10)。
【0055】
上記のダウンロード要求操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して動画データダウンロード要求信号を送信する。この携帯電話機4から送信された動画データダウンロード要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該動画データダウンロード要求信号を送信する。
【0056】
通信手段12を介して携帯電話機4からの動画データダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第2のデータベース142に格納された複数の動画データのうちから上記ステップS9において選択された動画データを読み出す(ステップS11)。そうすると、制御手段11は、記憶手段13に記憶された動画データダウンロードプログラムを読み出し、この読み出したプログラムに従って、通信手段12を介して上記の読み出した選択動画データを繰り出す。このサーバー1から繰り出された上記の選択動画データは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した選択動画データをダウンロード要求のあった携帯電話機4に送信する。
【0057】
アンテナ421及び送受信手段42を介して動画データを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、当該選択動画データを不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に書き込み保存する(ステップS12)。
【0058】
図7はインターネットを経由してサーバーから着信メロディーデータ及び動画データをPCにダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。図7を参照して、PC5は、当該PC5の使用者によりマウスなどのポインティングデバイスのアクセス要求操作がなされるのを待つ(ステップS11)。
【0059】
上記のアクセス要求操作がなされると、PC5は、アクセス要求信号を送信する。このPC5からのアクセス要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該アクセス要求信号を送信する。
【0060】
PC5からのアクセス要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、当該アクセス要求信号に重畳されたPC5の使用者の個人情報を確認する(ステップS12)。具体的には、制御手段11は、アクセス要求信号の発信元であるPC5の電子メールアドレスをパラメーターとして、第4のデータベース144に格納された個人情報を検索する。その結果、ヒットした場合には、制御手段11は、認証コード送出プログラムに従って、認証コードを送出する。他方、ヒットしない場合には、制御手段11は、アクセス要求のあったPC5の使用者の個人情報を第4のデータベース144に格納し、その後、上記の認証コード送出プログラムに従って、認証コードを送出する。このサーバー1から送出された認証コードは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した認証コードを上記のアクセスPC5に送信する。
【0061】
認証コードを受信すると、PC5は、サーバー1から送出されてきた認証コードを取得する。認証コードを取得すると、PC5は、認証コード取得信号を送信する。このPC5からの認証コード取得信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該認証コード取得信号を送信する。
【0062】
PC5からの認証コード取得信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーに関するタイトルリストを送出する。このサーバー1から送出された着信メロディータイトルリストは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した着信メロディータイトルリストを認証コードの取得があったPC5に送信する。
【0063】
着信メロディータイトルリストを受信すると、PC5は、ディスプレイに第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーに関するタイトルリストを表示する(ステップS13)。その後、PC5は、当該PC5の使用者によりポインティングデバイスが操作され、それによって着信メロディーデータが選択されるのを待つ(ステップS14)。
【0064】
上記の着信メロディーデータの選択操作がなされると、PC5は、選択された着信メロディーデータをダウンロードするために、PC5の使用者によりポインティングデバイスのダウンロード要求操作がなされるのを待つ(ステップS15)。
【0065】
上記のダウンロード要求操作がなされると、PC5のは、着信メロディーデータダウンロード要求信号を送信する。このPC5から送信された着信メロディーデータダウンロード要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該着信メロディーデータダウンロード要求信号を送信する。
【0066】
PC5からの着信メロディーデータダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第1のデータベース141に格納された複数の着信メロディーデータのうちから上記ステップS14において選択された着信メロディーデータを読み出す(ステップS16)。そうすると、制御手段11は、着信メロディーデータダウンロードプログラムに従って、上記の読み出した選択着信メロディーデータを繰り出す。このサーバー1から繰り出された上記の選択着信メロディーデータは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した選択着信メロディーデータをダウンロード要求のあったPC5に送信する。
【0067】
選択着信メロディーデータを受信すると、PC5は、当該着信メロディーデータの保存先を指定するために、ポインティングデバイスが操作されるのを待つ(ステップS17)。
【0068】
上記の着信メロディーデータの保存先指定操作がなされると、PC5は、選択着信メロディーデータを上記ステップS17での指定先に保存する(ステップS18)。具体的には、HDDが保存先に指定された場合には、当該HDDに選択着信メロディーデータが保存される。他方、メモリーカード6が保存先に指定された場合には、当該メモリーカード6に選択着信メロディーデータが保存される。
【0069】
着信メロディーデータを保存すると、PC5は、着信メロディーデータダウンロード完了信号を送信する。このPC5から送信された着信メロディーダウンロード完了信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該着信メロディーデータダウンロード完了信号を送信する。
【0070】
着信メロディーデータダウンロード完了信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを送出する。このサーバー1から送出されたタイトル画像リストは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信したタイトル画像リストを着信メロディーのダウンロードが完了したPC5に送信する。
【0071】
タイトル画像リストを受信すると、PC5は、ディスプレイに第2のデータベース142に格納された複数の動画データに関するタイトル画像リストを表示する(ステップS19)。その後、PC5は、当該PC5の使用者によりポインティングデバイスが操作され、それによって動画データが選択されるのを待つ(ステップS20)。
【0072】
上記の動画データの選択操作がなされると、PC5は、選択された動画データをダウンロードするために、PC5の使用者によりポインティングデバイスのダウンロード要求操作がなされるのを待つ(ステップS21)。
【0073】
ダウンロード要求スイッチ467の操作がなされると、PC5は、動画データダウンロード要求信号を送信する。このPC5から送信された動画データダウンロード要求信号を受信すると、基地局3は、インターネット2を経由してサーバー1に当該動画データダウンロード要求信号を送信する。
【0074】
PC5からの動画データダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第2のデータベース142に格納された複数の動画データのうちから上記ステップS20において選択された動画データを読み出す(ステップS22)。そうすると、制御手段11は、動画データダウンロードプログラムに従って、上記の読み出した選択動画データを繰り出す。このサーバー1から繰り出された上記の選択動画データは、インターネット2を経由して基地局3に受信される。基地局3は、受信した選択動画データをダウンロード要求のあった携帯電話機4に送信する。
【0075】
選択動画データを受信すると、PC5は、当該動画データの保存先を指定するために、ポインティングデバイスが操作されるのを待つ(ステップS23)。
【0076】
上記の動画データの保存先指定操作がなされると、PC5は、動画データを上記ステップS23での指定先に保存する(ステップS24)。具体的には、HDDが保存先に指定された場合には、当該HDDに動画データが保存される。他方、メモリーカード6が保存先に指定された場合には、当該メモリーカード6に動画データが保存される。
【0077】
上記のようにして、HDDに保存された着信メロディーデータ及び動画データは、PC5に携帯電話機4に接続することによって、当該携帯電話機4の不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491にコピーされる。他方、メモリーカード6に保存された着信メロディーデータ及び動画データは、当該メモリーカード6を携帯電話機4内に装填することによって、当該携帯電話機4の不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491にコピーされる。
【0078】
図8はインターネットを経由してサーバーから着信メロディー・動画再生プログラムを携帯電話機にダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。図8を参照して、携帯電話機4の制御手段41は、アクセス要求スイッチ466が操作されるのを待つ(ステップS101)。
【0079】
上記のアクセス要求操作がなされると、制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介してアクセス要求信号を送信する。この携帯電話機4からのアクセス要求信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0080】
通信手段12を介して携帯電話機4からのアクセス要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、当該アクセス要求信号に重畳された携帯電話機4の使用者の個人情報を確認する(ステップS102)。個人情報を確認すると、制御手段11は、認証コード送出プログラムに従って、通信手段12を介して認証コードを送出する。このサーバー1から送出された認証コードは、インターネット2及び基地局3を経由してアクセス要求のあった携帯電話機4に送信される。
【0081】
アンテナ421及び送受信手段42を介して認証コードを受信すると、携帯電話機4の制御手段41は、サーバー1から送出されてきた認証コードを取得する。認証コードを取得すると、制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して認証コード取得信号を送信する。この携帯電話機4からの認証コード取得信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0082】
認証コード取得信号を送信すると、携帯電話機4の制御手段41は、着信メロディー・動画再生プログラムをダウンロードするために、携帯電話機4の使用者によりダウンロード要求スイッチ467が操作されるのを待つ(ステップS103)。
【0083】
上記のダウンロード要求操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、送受信手段42及びアンテナ421を介して着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号を送信する。この携帯電話機4から送信された着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0084】
通信手段12を介して携帯電話機4からの着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第3のデータベース143に格納された着信メロディー・動画再生プログラムを読み出す(ステップS104)。そうすると、制御手段11は、記憶手段13に記憶された着信メロディー・動画再生プログラムダウンロードプログラムを読み出し、このプログラムに従って、通信手段12を介して着信メロディー・動画再生プログラムを繰り出す。このサーバー1から繰り出された着信メロディー・動画再生プログラムは、インターネット2及び基地局3を経由してダウンロード要求のあった携帯電話機4に送信される。
【0085】
アンテナ421及び送受信手段42を介しての着信メロディー・動画再生プログラムの受信が完了すると、携帯電話機4の制御手段41は、当該着信メロディー・動画再生プログラムをインストールするための操作がなされるのを待つ(ステップS105)。このインストール操作は、多方向スイッチ462などの操作により達成される。
【0086】
上記のインストール操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、図4(A)及び図4(B)に示すように、それまで空き状態であった不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493に着信メロディー・動画再生プログラムをインストールする(ステップS106)。この時点で、携帯電話機4の制御手段41の処理動作は終了する。
【0087】
図9はインターネットを経由してサーバーから着信メロディー・動画再生プログラムをPCにダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。図9を参照して、PC5は、ポインティングデバイスのアクセス要求操作がなされるのを待つ(ステップS201)。
【0088】
上記のアクセス要求操作がなされると、PC5は、アクセス要求信号を送信する。このPC5からのアクセス要求信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0089】
PC5からのアクセス要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、当該アクセス要求信号に重畳された携帯電話機4の使用者の個人情報を確認する(ステップS202)。個人情報を確認すると、制御手段11は、認証コード送出プログラムに従って、認証コードを送出する。このサーバー1から送出された認証コードは、インターネット2及び基地局3を経由してアクセス要求のあったPC5に送信される。
【0090】
認証コードを受信すると、PC5は、サーバー1から送出されてきた認証コードを取得する。認証コードを取得すると、PC5は、認証コード取得信号を送信する。このPC5からの認証コード取得信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0091】
認証コード取得信号を送信すると、PC5は、着信メロディー・動画再生プログラムをダウンロードするために、ポインティングデバイスのダウンロード要求操作がなされるのを待つ(ステップS203)。
【0092】
上記のダウンロード要求操作がなされると、PC5は、着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号を送信する。このPC5から送信された着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号は、基地局3及びインターネット2を経由してサーバー1に送信される。
【0093】
PC5からの着信メロディー・動画再生プログラムダウンロード要求信号を受信すると、サーバー1の制御手段11は、第3のデータベース143に格納された着信メロディー・動画再生プログラムを読み出す(ステップS204)。そうすると、制御手段11は、着信メロディー・動画再生プログラムダウンロードプログラムに従って、着信メロディー・動画再生プログラムを繰り出す。このサーバー1から繰り出された着信メロディー・動画再生プログラムは、インターネット2及び基地局3を経由してダウンロード要求のあったPC5に送信される。
【0094】
着信メロディー・動画再生プログラムの受信が完了すると、PC5は、当該着信メロディー・動画再生プログラムの保存先を指定するために、ポインティングデバイスが操作されるのを待つ(ステップS205)。
【0095】
上記の着信メロディー・動画再生プログラムの保存先指定操作がなされると、PC5は、着信メロディー・動画再生プログラムを上記ステップS205での指定先に保存する(ステップS206)。具体的には、HDDが保存先に指定された場合には、当該HDDに着信メロディー・動画再生プログラムが保存される。他方、メモリーカード6が保存先に指定された場合には、当該メモリーカード6に着信メロディー・動画再生プログラムが保存される。
【0096】
上記のようにして、HDDに保存された着信メロディー・動画再生プログラムは、PC5に携帯電話機4に接続することによって、当該携帯電話機4にインストールされる。他方、メモリーカード6に保存された着信メロディー・動画再生プログラムは、当該メモリーカード6を携帯電話機4内に装填することによって、当該携帯電話機4にインストールされる。このように携帯電話機4にインストールされた着信メロディー・動画再生プログラムは、図4(A)及び図4(B)に示すように、それまで空き状態であった不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493に格納されて保持される。
【0097】
図10は携帯電話機において着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データを設定する際の処理動作の流れを示すフローチャートである。同図に示す一連の処理は、不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493に記憶された着信メロディー・動画再生プログラムを読み出し、この読み出した着信メロディー・動画再生プログラムに従って実行される。
【0098】
図10を参照して、携帯電話機4の制御手段41は、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するために、携帯電話機4の使用者により多方向スイッチ462などが操作されるのを待つ(ステップS301)。この操作には、上記第1のメモリー領域491に記憶された複数の着信メロディーデータに関するタイトルリストを表示手段43に表示させるための操作、表示手段43の表示面に表示された着信メロディータイトルリストをスクロールさせるなどして当該リストから好みの一の着信メロディーデータを選択するための操作、選択された一の着信メロディーデータをスピーカー45から再生出力させるための操作及び再生出力された一の着信メロディーデータを着信時再生着信メロディーデータとして設定するための操作などが含まれる。
【0099】
上記の着信時再生着信メロディーデータの選択設定操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生される一の動画データを任意に選択して設定するために、携帯電話機4の使用者により多方向スイッチ462などが操作されるのを待つ(ステップS302)。この操作には、上記第1のメモリー領域491に記憶された複数の動画データに関するタイトル画像リストを表示手段43の表示面に表示させるための操作、表示手段43の表示面に表示されたタイトル画像リストをスクロールなどして当該リストから好みの一の動画データを選択するための操作、選択された一の動画データを表示手段43の表示面に再生表示させるための操作及び再生表示された一の動画データを着信時再生動画データとして設定するための操作が含まれている。
【0100】
上記の着信時再生動画データの選択操作がなされると、携帯電話機4の制御手段41は、着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データが設定さたとみなしてマーキング処理を行う。その結果、図5(A)及び図5(B)に示すように、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491では、それまでマーキングされていなかった、着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータとそのアドレス及び着信時再生動画データとして設定された一の動画データとそのアドレスがマーキングされる。具体的には、電話着信時再生着信メロディーデータとして着信メロディーデータ「MD001」が設定される一方、電話着信時再生動画データとして動画データ「DD003」が設定された場合、上記第1のメモリー領域491において、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された着信メロディーデータ「MD001」とそのアドレス「M001」がマーキングされる一方、電話着信時再生動画データとして設定された動画データ「DD003」とそのアドレス「D001」がマーキングされる。また、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして着信メロディーデータ「MD002」が設定さる一方、電子メール着信時再生動画データとして動画データ「DD002」が設定された場合、上記第1のメモリー領域491において、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された着信メロディーデータ「MD002」とそのアドレス「M002」がマーキングされる一方、着信時再生動画データとして設定された動画データ「DD002」とそのアドレス「D002」がマーキングされる。
【0101】
再び図10を参照して、着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データの両者が設定されると、携帯電話機4の制御手段41は、着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとして設定された一の動画データを1組のデータとして、不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492に格納する(ステップS303)。具体的には、図5(A)及び図5(B)に示すように、電話着信時再生着信メロディーとして設定された着信メロディーデータ「MD001」及び電話着信時再生動画データとして設定された動画データ「DD003」は、電話着信アドレス「PT01」に対応付けて、上記第2のメモリー領域492に1組のデータとして書き込まれる。他方、電子メール着信時再生着信メロディーとして設定された着信メロディーデータ「MD002」及び電子メール着信時動画データとして設定された動画データ「DD002」は、電子メール着信アドレス「MT01」に対応付けて、上記第2のメモリー領域492に1組のデータとして書き込まれる。このようにして第2のメモリー領域492に1組のデータとして格納された着信時再生着信メロディー及び着信時再生動画データは、その書き換えがあるまで当該第2のメモリー領域492に保持し続けられる。
【0102】
なお、相手先の電話番号や電子メールアドレス毎に着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データを1組のデータとして、不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492に格納保持するようにしても構わない。
【0103】
図11は携帯電話機において着信を契機として着信メロディー及び動画を再生させる際の処理動作の流れを示すフローチャートである。同図に示す一連の処理は、不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493に記憶された着信メロディー・動画再生プログラムを読み出し、この読み出した着信メロディー・動画再生プログラムに従って実行される。
【0104】
図11を参照して、携帯電話機4の制御手段41は、着信があるのを待つ(ステップS401)。
【0105】
着信があると、携帯電話機4の制御手段41は、着信態様を判別する(ステップS402)。着信態様が電話着信である場合には、制御手段41は、処理をステップS403に移す。他方、着信太陽が電子メール着信である場合には、制御手段41は、処理をステップS409に移す。
【0106】
ステップS403に移行すると、携帯電話機4の制御手段41は、不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492において、1組のデータとして格納保持されている、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データを読み出す。具体的には、制御手段41は、電話着信アドレスにアクセス「PT01」(図5(B)参照)し、このアクセスされた電話着信アドレス「PT01」に対応付けられて、1組のデータとして上記第2のメモリー領域492に記憶された電話着信時再生着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データを読み出す。
【0107】
電話着信時再生メロディーデータ及び電話着信時再生動画データを読み出すと、携帯電話機4の制御手段41は、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディー及び電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データを同時に再生する(ステップS404)。その結果、スピーカー45からは、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータが再生出力される。これに連動して、表示手段43の表示面には、電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データが再生表示される。
【0108】
電話着信時再生着信メロディー及び電話着信時再生動画データの再生を開始すると、携帯電話機4の制御手段41は、携帯電話機4の使用者により受話ボタンスイッチ463が操作されるのを待つ(ステップS405及びステップS406)。
【0109】
上記の受話操作がなされると(ステップS405でYES)、携帯電話機4の制御手段41は、電話着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データの両者の再生を終了する(ステップS408)。他方、上記の受話操作がなされる前に相手先から回線が切断されると(ステップS406でYES)、制御手段41は、表示手段43の表示面に所要の態様で不在着信表示を行うと共に、電話着信時再生着信メロディーとして設定された一の着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データとして設定された一の動画データの両者の再生を終了する(ステップSS407及びステップS408)。
【0110】
ステップS409に移行すると、携帯電話機4の制御手段41は、不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492において、1組のデータとして格納保持されている、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データを読み出す。具体的には、制御手段41は、電子メール着信アドレス「MT01」(図5(B)参照)にアクセスし、このアクセスされた電子メール着信アドレス「MT01」に対応付けられて、1組のデータとして上記第2のメモリー領域492に記憶された電話着信時再生着信メロディーデータ及び電話着信時再生動画データを読み出す。
【0111】
電子メール着信時再生メロディーデータ及び電子メール着信時再生動画データを読み出すと、携帯電話機4の制御手段41は、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディー及び電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データを同時に再生する(ステップS410)。その結果、スピーカー45からは、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータが再生出力される。これに連動して、表示手段43の表示面には、電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データが再生表示される。
【0112】
電子メール着信時再生着信メロディーデータ及び電子メール着信時動画データを再生すると、携帯電話機4の制御手段41は、多方向スイッチ462などでの受信操作がなされるのを待つ(ステップS411及びステップS412)。
【0113】
上記の受信操作がなされると(ステップS411でYES)、携帯電話機4の制御手段41は、電子メール着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データの両者の再生を終了する(ステップS414)。他方、上記の受信操作がなされる前に自動受信が終了すると(ステップS406でYES)、制御手段41は、表示手段43の表示面に所要の態様でメール着信表示を行うと共に、電子メール着信時再生着信メロディーとして設定された一の着信メロディーデータ及び電子メール着信時再生動画データとして設定された一の動画データの両者の再生を終了する(ステップSS413及びステップS414)。
【0114】
本実施の形態では、上述した様々な手法を用いることによって、携帯電話機4内の不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶される一方、不揮発性メモリー49の第3のメモリー領域493には着信メロディー・動画再生プログラムがインストールされる。携帯電話機4において、着信メロディーデータの選択設定操作がなされることにより、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定すると共に、動画データの選択設定操作がなされることにより、不揮発性メモリー49の第1のメモリー領域491に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定すると、これら着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動画データとして設定された一の動画データは、1組のデータとして不揮発性メモリー49の第2のメモリー領域492に格納される。これら第2のメモリー領域492に1組のデータとして格納された一の着信メロディーデータ及び一の動画データは、その書き換えが行われるまで保持し続けられる。この状態で、上記携帯電話機4に着信があると、これを契機に、上記第2のメモリー領域492において、1組のデータとして格納保持されている、着信時再生着信メロディーデータとして設定された一の着信メロディーデータ及び着信時再生動データとして設定された一の動画データが読み出されると共にこれら読み出された一の着信メロディーデータ及び一の動画データの両者が再生される。このとき、着信メロディーと連動して再生される動画は、携帯電話機4の使用者の好みに応じてカスタマイズされたものとなる。このように、インターネット2を経由することなく、携帯電話機4単独で、着信時に着信メロディーと共に再生される動画をカスタマイズして、他の携帯電話機の使用者との着信報知態様を差別化することができる。
【0115】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0116】
例えば、携帯電話機内に3つの不揮発性メモリーを用意しておき、第1の不揮発性モモリーに複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データを記憶させ、第2の不揮発性メモリーに着信時再生着信メロディー及び着信時再生動画データを1組のデータとして記憶させ、第3の不揮発性メモリーに着信メロディー・動画再生プログラムを記憶させるようにしてもよい。
【0117】
また、携帯電話機内に2つの不揮発性メモリーを用意しておき、第1の不揮発性メモリーに2つのメモリー領域を形成して、第1のメモリー領域には複数の着信メロディーデータ及び動画データを記憶させる一方、第2のメモリー領域には着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データを1組のデータとして記憶させ、第2の不揮発性メモリーに着信メロディー・動画再生プログラムを記憶させてもよい。
【0118】
さらに、携帯電話機にCCDビデオカメラが搭載されている場合には、このCCDビデオカメラで撮影した動画データを不揮発性メモリーに記憶可能とし、この不揮発性メモリーに記憶された動画データを着信時再生動画データと設定して、着信時に着信時再生着信メロディーの再生と同時に当該動画データの再生を行うようにしてもよい。この場合、着信メロディーに連動して再生される動画は、オリジナリティーに溢れたものとなる。
【0119】
さらに、デジタルビデオカメラで撮影した動画データを一旦PCに保存し、このPC5に保存されたメモリーカードなどを用いて携帯電話機4の不揮発性メモリーにコピーし、このコピーした動画データを着信時再生動画データとして設定して、着信時に着信メロディーデータの再生とリンクさせて当該動画データの再生を行うようにしてもよい。この場合も、着信メロディーと連動して再生される動画は、オリジナリティーに富んだものとなる。但し、上記動画データは、PC5からインターネットサイトにアクセスして携帯電話機4の動画再生規格に適合するように、当該動画データのフォーマットを変換する必要がある。
【0120】
その他、本明細書に添付した特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明では、ネットワークを経由することなく、携帯電話機単独で着信メロディーと連動して再生される動画をカスタマイズして他の携帯電話機の使用者との差別化を図ることができるゆえ、携帯電話機の着信時に着信メロディー及び動画を再生させるための技術として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明が適用されるシステムの構成を簡略化して示す図
【図2】サーバーのハードウェアー構成を示すブロック図
【図3】携帯電話機のハードウェアー構成を示すブロック図
【図4】着信メロディー・動画再生プログラムのインストールメカニズムを説明するための図
【図5】着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データの格納メカニズムを説明するための図
【図6】インターネットを経由してサーバーから着信メロディーデータ及び動画データを携帯電話機にダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図7】インターネットを経由してサーバーから着信メロディーデータ及び動画データをPCにダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図8】インターネットを経由してサーバーから着信メロディー・動画再生プログラムを携帯電話機にダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図9】インターネットを経由してサーバーから着信メロディー・動画再生プログラムをPCにダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図10】携帯電話機において着信時再生着信メロディーデータ及び着信時再生動画データを設定する際の処理動作の流れを示すフローチャート
【図11】携帯電話機において着信を契機に着信メロディー及び動画を再生する際の処理動作の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
【0123】
1 サーバー
11 制御手段
13 記憶手段
141〜144 データベース
2 インターネット
3 基地局
4 携帯電話機
41 制御手段
43 表示手段
45 スピーカー
46 操作手段
47 ROM
48 RAM
49 不揮発性メモリー
491〜493 メモリー領域
5 PC
6 メモリーカード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機と広域通信回線網などのネットワークを経由してアクセス可能なサーバーであって、このサーバーは、上記携帯電話機からダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下1)〜4)の機能を少なくとも含む、当該携帯電話機内の制御手段により実行可能な携帯電話機用の着信メロディー・動画再生プログラムを、当該携帯電話機にダウンロード可能とすることを特徴とするサーバー。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定する機能
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定する機能
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続ける機能
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させる機能
【請求項2】
第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機と広域通信回線網などのネットワークを経由してアクセス可能なサーバーを制御するためのプログラムであって、この制御プログラムは、上記携帯電話機からダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下1)〜4)の機能を少なくとも含む、当該携帯電話機内の制御手段により実行可能な携帯電話機用の着信メロディー・動画再生プログラムを、当該携帯電話機にダウンロード可能とするために、当該着信メロディー・動画再生プログラムを当該携帯電話機に対して繰り出すための手順を含み、この手順は、上記サーバー内の制御手段により実行されることを特徴とするサーバーの制御プログラム。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定する機能
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定する機能
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続ける機能
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させる機能
【請求項3】
第1の記憶部及び第2の記憶部を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機に着信を契機として着信メロディーデータ及び動画データを再生させるためのプログラムであって、この着信メロディー・動画再生プログラムは、以下1)〜4)の手順を少なくとも含み、これら1)〜4)の手順は、上記携帯電話機内の制御手段により実行されることを特徴とする携帯電話機の着信メロディー・動画再生プログラム。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するための手順
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定するための手順
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続けるための手順
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させるための手順
【請求項4】
第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機にその着信メロディー・動画再生プログラムの内容がインストールされるプログラム記憶媒体であって、このプログラム記憶媒体に記憶されている着信メロディー・動画再生プログラムは、以下1)〜4)の手順を少なくとも含み、これら1)〜4)の手順は、上記携帯電話機内の制御手段により実行されることを特徴とするプログラム記憶媒体。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するための手順
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定するための手順
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続けるための手順
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させるための手順
【請求項1】
第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機と広域通信回線網などのネットワークを経由してアクセス可能なサーバーであって、このサーバーは、上記携帯電話機からダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下1)〜4)の機能を少なくとも含む、当該携帯電話機内の制御手段により実行可能な携帯電話機用の着信メロディー・動画再生プログラムを、当該携帯電話機にダウンロード可能とすることを特徴とするサーバー。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定する機能
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定する機能
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続ける機能
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させる機能
【請求項2】
第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機と広域通信回線網などのネットワークを経由してアクセス可能なサーバーを制御するためのプログラムであって、この制御プログラムは、上記携帯電話機からダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下1)〜4)の機能を少なくとも含む、当該携帯電話機内の制御手段により実行可能な携帯電話機用の着信メロディー・動画再生プログラムを、当該携帯電話機にダウンロード可能とするために、当該着信メロディー・動画再生プログラムを当該携帯電話機に対して繰り出すための手順を含み、この手順は、上記サーバー内の制御手段により実行されることを特徴とするサーバーの制御プログラム。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定する機能
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定する機能
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続ける機能
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させる機能
【請求項3】
第1の記憶部及び第2の記憶部を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機に着信を契機として着信メロディーデータ及び動画データを再生させるためのプログラムであって、この着信メロディー・動画再生プログラムは、以下1)〜4)の手順を少なくとも含み、これら1)〜4)の手順は、上記携帯電話機内の制御手段により実行されることを特徴とする携帯電話機の着信メロディー・動画再生プログラム。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するための手順
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定するための手順
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続けるための手順
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させるための手順
【請求項4】
第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有し、第1の記憶手段には複数の着信メロディーデータ及び複数の動画データが記憶可能な携帯電話機にその着信メロディー・動画再生プログラムの内容がインストールされるプログラム記憶媒体であって、このプログラム記憶媒体に記憶されている着信メロディー・動画再生プログラムは、以下1)〜4)の手順を少なくとも含み、これら1)〜4)の手順は、上記携帯電話機内の制御手段により実行されることを特徴とするプログラム記憶媒体。
1)第1の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の着信メロディーデータのうちから着信時に再生させる一の着信メロディーデータを任意に選択して設定するための手順
2)第2の操作により、上記第1の記憶手段に記憶されている複数の動画データのうちから着信時に再生させる一の動画データを任意に選択して設定するための手順
3)上記着信時再生着信メロディーデータとして設定された上記一の着信メロディーデータ及び上記着信時再生動画データとして設定された上記一の動画データを、1組のデータとして上記第2の記憶手段に格納し、且つ、これら第2の記憶手段に1組のデータとして格納された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データをその書き換えが行われるまで保持し続けるための手順
4)着信を契機として、上記第2の記憶手段に上記1組のデータとして格納保持されている上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データを読み出すと共にこれら読み出された上記一の着信メロディーデータ及び上記一の動画データの両者を再生させるための手順
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−174044(P2006−174044A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−363171(P2004−363171)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願人】(302010910)株式会社パテントセクション (9)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願人】(302010910)株式会社パテントセクション (9)
【Fターム(参考)】
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